JP2000201625A - チュ―ブ入り冷菓 - Google Patents

チュ―ブ入り冷菓

Info

Publication number
JP2000201625A
JP2000201625A JP11007349A JP734999A JP2000201625A JP 2000201625 A JP2000201625 A JP 2000201625A JP 11007349 A JP11007349 A JP 11007349A JP 734999 A JP734999 A JP 734999A JP 2000201625 A JP2000201625 A JP 2000201625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frozen dessert
tube
frozen
soft
freezing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11007349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3406531B2 (ja
Inventor
Nana Ishiyama
ナナ 石山
Toshimitsu Yoshioka
俊満 吉岡
Yuichi Shimada
勇一 島田
Norio Ikeda
範夫 池田
Hiroyuki Hata
博之 秦
Hiroshi Yamane
浩 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=11663486&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2000201625(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP00734999A priority Critical patent/JP3406531B2/ja
Publication of JP2000201625A publication Critical patent/JP2000201625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3406531B2 publication Critical patent/JP3406531B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Ceased legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 チューブに充填されている冷菓がソフト
スクープ性を有し、冷凍庫から取り出した直後でもソフ
トクリーム状に絞り出し易く、また保型性が良好なの
で、絞り出した後、室温でも溶解しづらく、且つ、使用
量、使用回数を消費者が自由に選択することができるチ
ュ−ブ入り冷菓の提供。 【解決手段】 糖質、安定剤及びアルコール類を含有す
る冷菓ミックスを調製し、フリージングを行い半凍結状
の冷菓とし、これをチューブに充填して凍結させてチュ
ーブ入り冷菓を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチューブ入り冷菓に
関する。本発明のチューブ入り冷菓は、チューブに充填
されている冷菓がソフトスクープ性を有するため、冷凍
庫(−14〜−18℃)から取り出した直後でも絞り出
し易く、また保型性が良好なので絞り出した後、室温で
放置しても溶解しづらいものである。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者の食品に対する嗜好は多様
化しており、とりわけ、菓子や冷菓に関してはそのよう
な傾向が強く、新規な食感又は新規な形態を要求する傾
向にある。このような中で、新規な食感又は新規な形態
を有する冷菓を提供する試みが種々行われている。例え
ば、新規な食感を有する冷菓として、不凍性の完熟果実
を含有した不凍性のコンニャクゼリーからなる一口タイ
プのフローズンゼリーやオーバーランを高くしたムース
のように柔らかいケーキタイプの冷菓等が知られてい
る。また新規な形態を有する冷菓として、チーズ風味の
アイスクリームをクラッカーに付けて食するチーズフォ
ンデュ様の冷菓や、粒径が2〜3mmであってサラサラ
とした食感を有する粒状の冷菓等が知られている。
【0003】一方で、冷菓の一種に分類されるソフトク
リームはその柔らかい口当たりが好まれている。ソフト
クリームは、店頭でソフトクリームミックスをフリージ
ングした半凍結状のアイスクリームをフリーザーから直
接コーンや容器に充填するため、フリーザーのような大
型の機械を所有しない家庭においては、ソフトクリーム
を手軽に楽しむことができない。また、フリーザーのノ
ズルが詰まる等の理由からソフトクリームには、果肉、
特にイチゴやキウイ等の小さな種子を有する果実の果
肉、クッキー、ビスケット又はチョコチップ等の菓子を
粉砕したものを含有させることができないのが現状であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような現状におい
て、本発明は、チューブから冷菓を絞り出すことによっ
て、家庭でも手軽にソフトクリーム様の食感を楽しむこ
とができるようなチューブ入り冷菓を提供することを目
的とする。本発明において冷菓とは、アイスクリーム、
アイスミルク、ラクトアイス、又は氷菓に分類されるも
のをいう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述した
課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、冷凍庫(−14〜−
18℃)から取り出した直後でも容易にチューブから絞
り出すことができるようなソフトスクープ性を有し、さ
らに絞り出した後、室温で放置しても溶解しづらい保型
性の良好な冷菓をチューブに充填することにより、家庭
において容易にソフトクリーム様の食感を楽しめること
を見出し、本発明を完成させるに至った。本発明は、ソ
フトスクープ性を有する冷菓を充填してなるチューブ入
り冷菓に関する。本発明は、またチュ−ブより絞り出し
た後、室温で放置しても溶解しづらい保型性の良好なチ
ューブ入り冷菓に関する。本発明は、また冷菓が糖類、
安定剤及びアルコール類を含有するものであるチューブ
入り冷菓に関する。本発明は、また冷菓が果実や果物の
果肉を細かく刻んだもの又は菓子を粉砕したものを含有
するチュ−ブ入り冷菓に関する。本発明は、また糖類、
安定剤及びアルコール類を含有する冷菓ミックスを調製
し、フリージングを行い半凍結状の冷菓とし、これをチ
ューブに充填して硬化させることを特徴とするチューブ
入り冷菓の製造方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明のチューブ入り冷菓は、冷凍庫(−14〜−18
℃)から取り出した直後でも容易にチューブから絞り出
すことのできるソフトスクープ性を有し、さらに絞り出
した後、室温で放置しても溶解しづらい保型性の良好な
冷菓をチューブに充填したことを特徴としている。ま
た、本発明は果肉、特にイチゴやキウイ等の小さな種子
を有する果実の果肉、クッキー、ビスケット又はチョコ
チップ等の菓子を粉砕したものを含有する冷菓をチュー
ブに充填していることを特徴としている。
【0007】本発明におけるソフトスクープ性とは、冷
凍庫(−14〜−18℃)から取り出した直後でも容易
にチューブから絞り出すことができる冷菓の物性のこと
を示し、本発明では、レオナーで測定したときの硬さの
値をソフトスクープ性の指標とし、硬さが50〜100
0gfの値となるとき、ソフトスクープ性を有するもの
となる。なお、この硬さの値は、女性でも容易にチュー
ブから冷菓を絞り出すことができる硬さである。また、
本発明における保型性とは、冷菓をチューブからソフト
クリーム状に絞り出して、30℃で15分間放置して
も、残存率(絞り出した冷菓全量に対し、溶解しないで
形状をとどめたまま残る量の割合)が70%以上で、そ
の形状を保持することをいう。
【0008】本発明の冷菓は、通常の冷菓の製造方法に
従って製造することができる。先ず原料ミックスを調製
する。生乳、生クリーム、バター、全脂練乳、脱脂練乳
又は脱脂粉乳等の乳類を0〜40重量%、砂糖、粉末水
飴、結晶ブドウ糖、ブドウ糖果糖液糖、又は二糖以下の
糖アルコール等の糖質を2〜30重量%、アルコール又
は多価アルコール等のアルコール類を0.2〜5重量
%、グリセリン脂肪酸エステル又はショ糖脂肪酸エステ
ル等の乳化剤を0.1〜5重量%、ゼラチン、カラギー
ナン、グアガム又はキサンタンガム等の安定剤を0.0
1〜5重量%及び水を10〜50重量%の割合で混合
し、粉体原料を液体原料に分散溶解させ、85〜90℃
で15〜30秒間殺菌し、均質圧力50〜150kg/
cm2 で均質化した後、再度85〜90℃で15〜30
秒間殺菌し、5℃まで冷却して冷菓ミックスを調製す
る。殺菌はプレート式殺菌機、バッチ式殺菌機又はチュ
ーブ式殺菌機等を用いることができ、均質化処理には、
ホモミキサー又はホモゲナイザー等の均質機を用いるこ
とができる。次いで、ストレージタンクを用いて一晩冷
凍ミックスのエージングを行った後、オーバーランを調
整しながらフリージングを行い、半凍結状の冷菓を調製
し、これをチューブに充填して、−30℃で硬化させ、
−18℃の冷凍庫で保存することにより本発明の冷菓が
得られる。なお、エージングを行った後、フリージング
を行う前に、目的とする最終製品の風味や色調に合わせ
て、香料を冷菓ミックスに対して0.01〜10重量
%、ブランデー又はリキュール等の酒類を冷菓ミックス
に対して0.1〜5重量%又は着色料を冷菓ミックスに
対して0.01〜10重量%添加することもできる。
【0009】本発明では糖質及びアルコール類を添加す
ることにより、冷菓にソフトスクープ性を付与すること
ができる。糖質の添加量は2〜30重量%が好ましく、
添加量が2重量%未満では冷菓にソフトスクープ性を付
与することができず、また30重量%を越えては風味の
点で好ましくない。アルコール類の添加量は0.1〜5
重量%が好ましく、添加量が0.1重量%未満では冷菓
にソフトスクープ性を付与することができず、また5重
量%を越えては蛋白質の凝集が生じるため、組織と風味
の点で好ましくない。また、本発明では、安定剤を添加
することにより、冷菓に保型性を付与することができ
る。安定剤の添加量は0.01〜5重量%が好ましく、
添加量が0.01重量%未満では、冷菓に保型性を付与
することができず、また5重量%を越えては口溶けが悪
くなるので好ましくない。冷菓を充填するチューブの形
状は、筒状であって、押し出すことにより内容物の冷菓
を絞り出すことのできるものであればどのような形状で
もよく、スプレッドを充填するような通常のチューブ容
器、スタンディングパウチ容器又はブローボトル容器等
を用いることができ、素材は、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、アルミ、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、ナイロン又はポリスチレン等のうち2以上か
らなるもの又はラミネートチューブも用いることができ
る。大きさは子供から大人までの片手に納まる大きさが
好ましく、子供を対象とするものであれば、直径が約2
0mm〜40mm、大人を対象とするものであれば、直
径が約35〜70mmが好ましい。絞り出し口の口径は
10mm以上であることが好ましく、その形状は丸型、
星型、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形が好
ましい。さらに、キャップ付きの容器を用いると、使用
したい量だけチューブから冷菓を絞り出し、残りはキャ
ップをして、再度冷凍保存することができるのでより好
ましい。
【0010】さらに本発明では、従来フリーザーのノズ
ルが詰まる等の理由から、ソフトクリームには添加する
ことのできなかったメロン、リンゴ、栗、バナナ等の果
実の果肉を細かく刻んだもの、イチゴ、キウイ等の種子
を有する果物の果肉を細かく刻んだもの、バニラビーン
ズ又はクッキー、チョコレート、ビスケット等の菓子を
粉砕したものを冷菓に添加することもできる。これら
は、フリージング後の冷菓に添加すればよく、その大き
さは3〜10mm、好ましくは3〜8mmである。
【0011】
【実施例】実施例1 (1)本発明品の調製 表1に示す配合に従い、クリーム(雪印乳業製)、脱脂
煉乳(雪印乳業製)、上白糖(大日本明治精糖製)、粉
末水飴(DE25、昭和産業製)、ブドウ糖果糖液糖
(R−0、昭和産業製)、結晶ブドウ糖(昭和産業
製)、ローカストビーンガムを主体とし、アラビアガ
ム、グアーガム、ペクチン、寒天を含む混合安定剤(ト
ーエイ貿易)、ゼラチン(トーエイ貿易)、カラギーナ
ン(トーエイ貿易)、グリセリン(阪本薬品製)、グリ
セリン脂肪酸エステル(理研ビタミン製)、調整粉(ニ
ュージーランド製)、加糖卵黄(太陽化学製)、ココア
粉末(雪印食品製)、チョコレート(日新化工製)及び
水を混合し、65℃まで加温した後、ホモミキサーを用
いて10000rpmで3分間撹拌して予備乳化を行っ
た。次いで、ホモゲナイザーを用いて100−50kg
/cm2 の2段階の均質処理を行い、プレート殺菌機を
用いて85℃で殺菌し、直ちに氷水浴にて5℃まで冷却
して冷菓ミックスを調製し、5℃で一晩エージングを行
った。次いで、香料を冷菓ミックスに対して0.1重量
%及び着色料を冷菓ミックスに対して0.2重量%添加
し、フリーザー(源式バッチ式フリーザー)を用い、−
5℃でオーバーランが35%になるようにフリージング
を行い、半凍結状の冷菓を調製した。これをポリエチレ
ン、アルミ及びエチレン・酢酸ビニル共重合体からなる
キャップ付の筒状のチューブ(容器直径25mm、高さ
20cm、容量100ml、絞り出し口:六角形)に充
填し、−30℃で急速に硬化させ、−18℃の冷凍庫に
て保存した。
【0012】(2)比較品の調製 表1に示す配合に従い、クリーム(雪印乳業製)、脱脂
煉乳(雪印乳業製)、上白糖(大日本明治精糖製)、粉
末水飴(DE25、昭和産業製)、ローカストビーンガ
ムを主体とし、アラビアガム、グアーガム、ペクチン、
寒天を含む混合安定剤(トーエイ貿易)、グリセリン脂
肪酸エステル(理研ビタミン製)、調整粉(ニュージー
ランド製)、加糖卵黄(太陽化学製)、ココア粉末(雪
印食品製)、チョコレート(日新化工製)及び水を混合
し、上記と同様の方法で、冷菓ミックスを調製し、5℃
で一晩エージングを行った。次いで、香料を冷菓ミック
スに対して0.1重量%及び着色料を冷菓ミックスに対
して0.2重量%添加し、フリーザー(源式バッチ式フ
リーザー)を用い、−5℃でオーバーランが35%にな
るようにフリージングを行い、半凍結状の冷菓を調製し
た。これをポリエチレン、アルミ、及びエチレン・酢酸
ビニル共重合体からなるキャップ付の筒状のチューブ
(容器直径25mm、高さ20cm、容量100ml、
絞り出し口:六角形)に充填し、−30℃で急速に硬化
させ、−18℃の冷凍庫にて保存した。
【0013】
【表1】 ───────────────────────────── 原 料 配合量(重量%) ──────────────────── 本発明品 比較品 ───────────────────────────── クリーム 7.96 7.96 脱脂練乳 7.11 7.11 上白糖 4.73 7.56 粉末水飴 5.56 13.64 ブドウ糖果糖液糖 3.00 − 結晶ブドウ糖 2.50 − 混合安定剤 0.30 0.30 ゼラチン 1.00 − カラギーナン 0.02 − グリセリン 5.00 − グリセリン脂肪酸エステル 0.20 0.20 調整粉 8.40 8.40 加糖卵黄 1.00 1.00 ココア粉末 1.00 1.00 チョコレート 2.00 2.00 水 50.22 50.83 ────────────────────────────── 合 計 100.00 100.00 ──────────────────────────────
【0014】試験例1 実施例1で調製した本発明品及び比較品の冷菓につい
て、以下に示す方法でソフトスクープ性(硬さ)の測
定、チューブからの絞り出し易さ及び保型性の評価を行
った。
【0015】(1)ソフトスクープ性(硬さ)の測定 本発明品及び比較品の冷菓を−18℃の冷凍庫から取り
出し、直ちにチューブ上部(キャップの反対側)をはさ
みで切り、チューブから冷菓を取り出し表面を平らにし
て、レオナー(RE−3305、山電製)を用いて、プ
ランジャー(直径3mm)を速度1mm/sec.で試
料の中心部に向かって、40mmまで貫入させた時の貫
入強度を測定し、これを硬さ(gf)とした。なお、本
発明においては、冷菓の硬さが50〜1000gfの値
であるとき、ソフトスクープ性が良好である。結果を表
2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】(2)チューブからの絞り出し易さの評価 本発明品及び比較品の冷菓を−18℃の冷凍庫から取り
出し、成人の女性10人に右手でチューブから冷菓をソ
フトクリーム状に絞り出てもらい、その絞り出しやすさ
について、1点;絞り出し易い、0点;どちらとも言え
ない、−1点;絞り出しにくいの3段階で評価した。結
果を表3に示す。
【0018】
【表3】 硬さの値が217gfであった本発明品は比較品に比べ
て非常に絞り出し易いとの評価を得た。
【0019】(3)保型性の評価 本発明品及び比較品の冷菓を−18℃の冷凍庫から取り
出し、直ちにコーンの上に冷菓100gをソフトクリー
ム状に絞り出し、30℃で放置した。冷菓が溶けだし
て、コーンに垂れてくるまでの時間を測定した。さら
に、絞り出してから15分間放置後の冷菓について、冷
菓が溶解しないで残った重量を測定し、元の重量に対す
る冷菓の残存率を求め、これを保型性の指標とした。結
果を表4に示す。
【0020】
【表4】 ──────────────────────────────────── 溶けだすまでの時間(分) 残った冷菓(g) 残存率(%) ──────────────────────────────────── 本発明品 10 70 70 比較品 3 30 30 ──────────────────────────────────── 以上の結果から、本発明品の冷菓は−18℃の冷凍庫か
ら取り出した直後でも硬くならずソフトスクープ性を有
しており、容易にソフトクリーム状に絞り出すことがで
きた。また、30℃の室温においても10分間溶けだす
ことがなく、15分間放置後でも70%の残存率があ
り、保型性が良好であった。
【0021】実施例2 実施例1と同様の方法で冷菓ミックスを調製した。次
に、クッキーを3〜5mmの大きさに粉砕した。実施例
1と同様の方法でフリージングを行い、先に粉砕したク
ッキーを冷菓ミックスに対して、10重量%添加し、キ
ャップ付のチューブに充填し、−30℃で硬化させ、−
18℃の冷凍庫で保存した。
【0022】試験例2 実施例2で調製した本発明品の冷菓について、試験例1
と同様の方法でソフトスクープ性(硬さ)の測定、チュ
ーブからの絞り出し易さ及び保型性の評価を行った。結
果を表5に示す。
【0023】
【表5】 以上の結果から、本発明品の冷菓は−18℃の冷凍庫か
ら取り出した直後でも硬くならずソフトスクープ性を有
しており、容易にソフトクリーム状に絞り出すことがで
きた。また、30℃の室温においても10分間溶けだす
ことがなく、保型性が良好であった。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、ソフトスクープ性及び
保型性を有する冷菓を充填したチューブ入り冷菓を提供
することができる。本発明のチューブ入り冷菓は、冷凍
庫から取り出した直後でも容易にソフトクリーム状に絞
り出すことができ、家庭でもソフトクリームのような形
態で冷菓を楽しむことができる。また、本発明の冷菓を
キャップ付の容器に充填すれば、食べたい量を絞り出
し、残りはキャップをして再度冷凍庫で保存することが
でき、使用量、使用回数を消費者が自由に選択すること
ができる。また、従来は、フリーザーのノズルが詰まる
等の理由で、冷菓に含有させることのできなかった果
肉、特にイチゴやキウイ等の小さな種子を有する果実の
果肉、クッキー、ビスケット又はチョコチップ等の菓子
を粉砕したものを含有させることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 範夫 埼玉県川越市砂407−1 サングレース206 (72)発明者 秦 博之 東京都府中市本町3−33−5 南乃家201 (72)発明者 山根 浩 埼玉県大里郡寄居町露梨子596−17 Fターム(参考) 3E035 AA17 BA08 BA10 BC02 CA01 CA07 4B014 GB18 GB22 GE14 GG09 GG16 GL10 GL11 GP13 GQ01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトスクープ性を有する冷菓を充填し
    てなるチューブ入り冷菓。
  2. 【請求項2】 冷菓が、絞り出した後、室温で放置して
    も溶解しづらい保型性の良好な冷菓であることを特徴と
    する請求項1に記載のチューブ入り冷菓。
  3. 【請求項3】 冷菓が、糖類、安定剤及びアルコール類
    を含有するものであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のチューブ入り冷菓。
  4. 【請求項4】 冷菓が、果実や果物の果肉を細かく刻ん
    だもの又は菓子を粉砕したものを含有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のチュ
    −ブ入り冷菓。
  5. 【請求項5】 糖類、安定剤及びアルコール類を含有す
    る冷菓ミックスを調製し、フリージングを行い半凍結状
    の冷菓とし、これをチューブに充填して硬化させること
    を特徴とするチューブ入り冷菓の製造方法。
JP00734999A 1999-01-14 1999-01-14 チューブ入り冷菓 Ceased JP3406531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00734999A JP3406531B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 チューブ入り冷菓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00734999A JP3406531B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 チューブ入り冷菓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000201625A true JP2000201625A (ja) 2000-07-25
JP3406531B2 JP3406531B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=11663486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00734999A Ceased JP3406531B2 (ja) 1999-01-14 1999-01-14 チューブ入り冷菓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3406531B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005523033A (ja) * 2002-04-23 2005-08-04 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム マイナスの温度で押し出し可能なビスケット、その製造方法及びその複合アイス菓子製品における使用
EP1833305A2 (en) * 2004-03-01 2007-09-19 Nestec S.A. Frozen confection with polyol and vegetable fibre and method of production
AU2005243355B2 (en) * 2004-05-19 2010-07-01 Lotte Co., Ltd. Novel alcoholic beverage
JP2014003933A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Kyoritsu Shokuhin Kk チューブ状容器入り食品とその製造方法
WO2015098273A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 赤城乳業株式会社 冷菓材用容器の組立方法、冷菓材のパッケージ方法、冷菓材用容器、冷菓材製品および飲料の製造方法
JP2016166051A (ja) * 2016-04-22 2016-09-15 赤城乳業株式会社 冷菓材の製造方法、冷菓材用容器の製造方法、冷菓材用容器および飲料の製造方法
JP2017013904A (ja) * 2016-10-14 2017-01-19 赤城乳業株式会社 冷菓材用容器、冷菓材、冷菓材の飲食方法、飲食方法
CN106578322A (zh) * 2016-11-03 2017-04-26 南昌大学 一种猕猴桃冰淇淋的制备方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5436312B2 (ja) * 2010-04-06 2014-03-05 株式会社ロッテ 酒類

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3054723U (ja) 1997-09-05 1998-12-18 禎美 伊藤 枕形袋体容器を使用するソフト状アイスクリームとその製造装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005523033A (ja) * 2002-04-23 2005-08-04 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム マイナスの温度で押し出し可能なビスケット、その製造方法及びその複合アイス菓子製品における使用
EP1833305A2 (en) * 2004-03-01 2007-09-19 Nestec S.A. Frozen confection with polyol and vegetable fibre and method of production
AU2005243355B2 (en) * 2004-05-19 2010-07-01 Lotte Co., Ltd. Novel alcoholic beverage
JP2014003933A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Kyoritsu Shokuhin Kk チューブ状容器入り食品とその製造方法
US9723856B2 (en) 2013-12-27 2017-08-08 Akagi Nyugyo Co., Ltd. Molding container
GB2531671A (en) * 2013-12-27 2016-04-27 Akagi Nyugyo Co Ltd Frozen dessert material container assembling method, frozen dessert material packaging method, frozen dessert material container, frozen dessert material
WO2015098273A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 赤城乳業株式会社 冷菓材用容器の組立方法、冷菓材のパッケージ方法、冷菓材用容器、冷菓材製品および飲料の製造方法
US9826753B2 (en) 2013-12-27 2017-11-28 Akagi Nyugyo Co., Ltd. Method of assembling frozen dessert container, method of packaging frozen dessert, frozen dessert container, frozen dessert product, and method of preparing drink
US10231470B2 (en) 2013-12-27 2019-03-19 Akagi Nyugyo Co., Ltd. Method of assembling frozen dessert container, method of packaging frozen dessert, frozen dessert container, frozen dessert product, and method of preparing drink
GB2531671B (en) * 2013-12-27 2020-07-01 Akagi Nyugyo Co Ltd Method of assembling frozen dessert container, method of packaging frozen dessert, frozen dessert container, frozen dessert product, method of preparing drink
JP2016166051A (ja) * 2016-04-22 2016-09-15 赤城乳業株式会社 冷菓材の製造方法、冷菓材用容器の製造方法、冷菓材用容器および飲料の製造方法
JP2017013904A (ja) * 2016-10-14 2017-01-19 赤城乳業株式会社 冷菓材用容器、冷菓材、冷菓材の飲食方法、飲食方法
CN106578322A (zh) * 2016-11-03 2017-04-26 南昌大学 一种猕猴桃冰淇淋的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3406531B2 (ja) 2003-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4828866A (en) Fruit shake and method of making the same
US9232811B2 (en) Particles of aerated ice confection products for frozen ice drinks
CA2557412C (en) Frozen aerated confection and method of production
EP1110460B1 (en) Use of hemicelluloses in frozen desserts
RU2155495C1 (ru) Способ производства мороженого
US4830868A (en) Fruit shake and method of making the same
AU2008208823B2 (en) Mousse
US20080085342A1 (en) Method Of Serving A Slushy Drink And A Product For Use In Such
MXPA02000770A (es) Productos congelados aireados.
JP2010516267A (ja) ムース
GB2040154A (en) Microcrystalline cellulose in freezable-gel-confection compositions
JP7470319B2 (ja) 食品
JP3406531B2 (ja) チューブ入り冷菓
JP6543741B1 (ja) 冷菓、ソフトクリーム、冷菓原料、及び冷菓の製造方法
JP7150581B2 (ja) 冷菓及び冷菓の製造方法
JP6587277B2 (ja) 冷凍下でゼリー食感を有する冷菓の製造方法
JP4012356B2 (ja) 冷菓
JPH06178653A (ja) 調製ホイップクリーム及びその製造方法
JP3411503B2 (ja) シェイク用冷菓及びその製法
JP2003235494A (ja) 粒状食品組成物及び粒状感の付与された食品
JP2000325022A (ja) 組合せ菓子
JP2016158512A (ja) 冷凍下でゼリー食感を有する冷菓の製造方法
WO2005006874A1 (ja) 冷菓及びその製造方法
JP3420519B2 (ja) 流動性デザート用冷菓
JPWO2003084339A1 (ja) 冷菓ミックス及びそれを原料とする冷菓

Legal Events

Date Code Title Description
RVOP Cancellation by post-grant opposition