JP2000201317A - 受信方法、受信装置、記憶装置及び記憶媒体 - Google Patents

受信方法、受信装置、記憶装置及び記憶媒体

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JP2000201317A JP11001250A JP125099A JP2000201317A JP 2000201317 A JP2000201317 A JP 2000201317A JP 11001250 A JP11001250 A JP 11001250A JP 125099 A JP125099 A JP 125099A JP 2000201317 A JP2000201317 A JP 2000201317A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データなどに付随したデータをGUI画
面で選択させる処理が、放送データの受信時以外にもで
きるようにする。 【解決手段】 所定のチャンネルの放送波を受信し、受
信したチャンネルの放送波に含まれる画像又は音声のデ
ータを含む第1のデータと、この第1のデータの利用を
規定する画面を構成させる第2のデータとを抽出し、そ
の抽出した第1のデータと第2のデータとを、所定の記
憶媒体に記憶させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデジタル衛
星放送などで放送されるデータを受信するシステムに適
用して好適な受信方法と、その受信方法を適用した受信
装置と、受信したデータなどを記憶する記憶装置と、受
信したデータが記憶される記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル衛星放送の普及が進んで
いる。デジタル衛星放送は、例えば既存のアナログ放送
と比較してノイズやフェージングに強く、高品質の信号
を伝送することが可能である。また、周波数利用効率が
向上され、多チャンネル化も図ることが可能になる。具
体的には、デジタル衛星放送であれば1つの衛星で数百
チャンネルを確保することも可能である。このようなデ
ジタル衛星放送では、スポーツ、映画、音楽、ニュース
などの専門チャンネルが多数用意されており、これらの
専門チャンネルでは、それぞれの専門のコンテンツに応
じたプログラムが放送されている。
【0003】そして、上記のようなデジタル衛星放送シ
ステムを利用して、ユーザが楽曲等の音声データをダウ
ンロードできるようにしたり、いわゆるテレビショッピ
ングとして、例えばユーザが放送画面を見ながら何らか
の商品についての購買契約を結べるようにしたりするこ
とが提案されている。つまりは、デジタル衛星放送しス
テムとして、通常の放送内容と並行したデータサービス
放送を行うものである。
【0004】一例として、楽曲データのダウンロードで
あれば、放送側においては、放送番組と並行して、楽曲
データを多重化して放送するようにする。また、この楽
曲データのダウンロードに際しては、GUI(Graphica
l User Interface)画面(即ちダウンロード用の操作画
面である)を表示させることでインタラクティブな操作
をユーザに行わせるようにされるが、このGUI画面出
力のためのデータも多重化して放送するようにされる。
【0005】そして、受信装置を所有しているユーザ側
では、所望のチャンネルを選曲している状態で、受信装
置に対する所定の操作によって楽曲データをダウンロー
ドするためのGUI画面を表示出力させるようにする。
そして、この表示された操作画面に対してユーザが操作
を行うことで、例えば受信装置に接続したデジタルオー
ディオ機器に対してデータを供給し、これが録音される
ようにするものである。
【0006】ところで、上記のような楽曲データをダウ
ンロードするためのGUI画面としては、例えばGUI
画面を形成するパーツ的な画像データ、テキストデータ
などの情報に加え、更には所定操作に応じた音声出力の
ための音声データなどの単位データ(ファイル)をそれ
ぞれオブジェクトとして扱い、このオブジェクトの出力
態様を所定方式によるシナリオ記述によって規定するこ
とによって、上記操作画面についての所望の表示形態及
び音声等の出力態様を実現するように構成することが考
えられる。
【0007】なお、ここでは、上記GUI画面のように
して、記述情報によって規定されることで、或る目的に
従って機能を実現する表示画面(ここでは音声等の出力
も含む)のことを「シーン」というものとする。また、
「オブジェクト」とは、記述情報に基づいてその出力態
様が規定される画面、音声、テキスト等の単位情報を示
しており、伝送時においては、ここでは記述情報自体の
データファイルも「オブジェクト」の1つとして扱われ
るものとする。
【0008】上記シーン表示及びシーン表示上での音声
出力等を実現するためのオブジェクトは、例えば所定の
伝送方式に従ってエンコードされて送信される。受信装
置側では上記伝送方式に従ってデータを受信すると共
に、この受信データについてデコード処理を施して、例
えば表示に必要なシーンに必要とされるオーディオごと
の纏まりとしてのデータを得て、これをシーンとして出
力するようにされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来このよ
うなデータ放送を受信する場合には、データ放送を受信
する受信装置をテレビジョン受像機などに接続して、受
像機の画面にGUI画面を表示させて、そのGUI画面
上での操作に基づいて、そのときに受信した画像,音
声,文字などのデータの出力処理が行えるものである。
従って、放送されるデータによるサービスは、リアルタ
イムでしか受けることができなかった。即ち、例えば放
送される画像データについては、ビデオ記録装置(VT
Rなど)を使用すれば記録させることができ、後からそ
の記録された画像データを再生して受像させることがで
きるが、GUI画面を構成させるデータについてはビデ
オ記録装置では記録されないので、画像データに付随す
るデータを後から再生することは不可能であった。
【0010】また、このようなGUI画面を使用して画
像データや音声データと、そのデータに付随するテキス
トデータなどを選択するシステムは、デジタルデータ放
送の受信を行う際に適用されるものであり、デジタルデ
ータ放送を受信できないユーザに対して、このようなG
UI画面を使用した各種データの提供を行うことは困難
であった。
【0011】本発明はかかる点に鑑み、画像データなど
に付随したデータをGUI画面で選択させる処理が、放
送データの受信時以外にもできるようにすることを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の受信方法は、所定のチャンネルの放送波を受
信し、受信したチャンネルの放送波に含まれる画像又は
音声のデータを含む第1のデータと、この第1のデータ
の利用を規定する画面を構成させる第2のデータとを抽
出し、その抽出した第1のデータと第2のデータとを、
所定の記憶媒体に記憶させるようにしたものである。
【0013】この受信方法によると、記憶媒体に記憶さ
れた第2のデータを使用して、記憶媒体に記憶された第
1のデータの利用を規定する画面を構成させることがで
き、任意のときに第1のデータの利用を規定する画面を
表示させて、その画面上での指示に基づいた再生を実行
させることが可能になる。
【0014】また本発明の受信装置は、所定のチャンネ
ルの放送波を受信する受信部と、受信部が受信したチャ
ンネルの放送波に含まれる画像又は音声のデータを含む
第1のデータと、この第1のデータの利用を規定する画
面を構成させる第2のデータとを分離する分離部と、分
離部が分離した第1のデータと第2のデータとを、所定
の記憶媒体に記憶させるデータ記憶部とを備えたもので
ある。
【0015】この受信装置によると、受信部で受信した
第1のデータと第2のデータをデータ記憶部で記憶媒体
に記憶させることができ、その記憶媒体に記憶された第
2のデータを使用して、任意のときに第1のデータの利
用を規定する画面を構成させることが可能になる。
【0016】また本発明の記憶装置は、外部から供給さ
れる画像又は音声のデータを含む第1のデータと、この
第1のデータの利用を規定する画面を構成させる第2の
データとを所定の記憶媒体に記憶させるデータ記憶部
と、データ記憶部で第1のデータと第2のデータとを記
憶媒体に記憶させるエリアを管理すると共に、データ記
憶部で記憶媒体から読み出した第2のデータに基づいて
第1のデータを再生する指示を行う画面を生成させる制
御を行う制御部とを備えたものである。
【0017】この記憶装置によると、記憶媒体に記憶さ
れた第2のデータを読み出して、記憶媒体に記憶された
第1のデータの利用を規定する画面を構成させることが
でき、任意のときに第1のデータの利用を規定する画面
を表示させて、その画面上での指示に基づいた再生を実
行させることが可能になる。
【0018】また本発明の記憶媒体は、少なくとも第1
の記憶エリアと第2の記憶エリアを備え、画像又は音声
のデータを含む第1のデータを第1のエリアに記憶し、
第1のデータの利用を規定する画面を構成させるデータ
である第2のデータを第2のエリアに記憶し、第2のエ
リアに記憶された第2のデータの再生により生成された
画面上での指示により第1のエリアに記憶された第1の
データの再生が制御されるようにしたものである。
【0019】この記憶媒体によると、第2のエリアに記
憶された第2のデータを読みだして構成された画面上で
の指示により、第1のエリアに記憶された第1のデータ
の再生制御を実行できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照して説明する。
【0021】まず、本実施の形態が適用される処理シス
テムの全体構成の概要を、図1を参照して説明する。本
例においては放送信号の伝送に適用したものであり、放
送局である送出局10は、MPEGデータサーバ11を
備えて、このMPEGデータサーバ11に、MPEG
(Moving Picture Expers Group )2方式により圧縮符
号化されたビデオデータと、MPEG2オーディオ方式
により圧縮符号化されたオーディオデータ(このオーデ
ィオデータは映像と一緒に出力されるオーディオのデー
タ)とが蓄積させてあり、このMPEG2方式のビデオ
データとオーディオデータとを、放送される番組のデー
タとして所定のチャンネルで送信する。
【0022】また本例の送出局10は、このMPEGデ
ータサーバ11の他に、MHEGデータサーバ12を備
え、このMHEGデータサーバ12に、MHEG(Mult
imedia Hypermedia Information Coding Expers Group
)方式により形成されたデータを蓄積させてある。こ
のMHEG方式は、マルチメディア情報、手順、操作な
どのそれぞれと、その組み合わせをオブジェクトとして
捉え、それらのオブジェクトを符号化した上で、タイト
ル(ここではGUI画面)として制作するためのシナリ
オ記述を行うための国際標準の方式であり、そのMHE
G方式のデータを、MHEGデータサーバ12に蓄積さ
せてある。
【0023】本例の場合に用意されるMHEGデータと
しては、基本的には放送される番組に関連したオーディ
オデータ,テキストデータ,静止画像データを扱うデー
タとしてある。但し、番組とは無関係なデータの場合も
ある。このサーバ12に蓄積されたMHEG方式のデー
タを、放送番組のデータと多重化して送信するようにし
てある。即ち、MPEGデータサーバ11より取り出し
た放送番組のデータ(MPEGデータ)と、MHEGデ
ータサーバ12より取り出したMHEGデータとを、マ
ルチプレクサ13に供給して、MPEGデータとMHE
Gデータとが多重化された送信データをバッファ14に
得て、その送信データをデジタル放送信号として送信す
る。
【0024】送出局10からの送信処理は、放送信号の
伝送に使用されている伝送路が使用される。即ち、後述
する詳細な例では、デジタル衛星放送の伝送路が使用さ
れるが、地上波の伝送路や、CATVと称される有線放
送用の伝送路を使用しても良い。
【0025】送出局10から所定のチャンネルで送信さ
れた放送信号を受信する受信設備20側では、受信処理
部21でそのチャンネルの受信処理が行われ、そのチャ
ンネルで伝送されるMPEGデータとMHEGデータと
を抽出する。ここで、本例の受信設備20では、この受
信して得たMPEGデータとMHEGデータとを記憶で
きる構成としてある。即ち、受信処理部21で抽出した
MPEGデータとMHEGデータとを、記憶処理部22
に供給する。記憶処理部22では、記憶媒体23にその
受信したMPEGデータとMHEGデータとを記憶させ
る。記憶媒体23としては、例えばハードディスク,光
磁気ディスク,磁気テープなどの磁気的又は光学的な処
理で記憶される媒体や、半導体メモリなどの電気的な処
理で記憶される媒体などの各種媒体が使用可能である。
記憶媒体23へのMPEGデータとMHEGデータとの
記憶状態としては、多重化されて伝送されるMPEGデ
ータとMHEGデータとを、その多重化されたまま記憶
させるか、或いはMPEGデータとMHEGデータとを
分離して、それぞれ別のエリアに記憶させるようにして
も良い。
【0026】記憶媒体23に記憶されたMPEGデータ
とMHEGデータとは、ユーザが視聴したい任意のとき
に読出し処理部24により読出され、データ分離部25
によりMPEGデータとMHEGデータとを分離する。
分離されたMPEGデータは、MPEGデータ用バッフ
ァ26を介してMPEGデコーダ27に供給してMPE
G方式からのデコード処理を行い、デコードされた映像
信号を表示処理部29に供給して所定の方式の映像信号
とし、受像機29に供給して受像させる。映像に同期し
た音声信号についても、MPEGデコーダ27でデコー
ドした後、アナログ音声信号として受像機29に供給
し、受像機が備える音声回路から出力させる。
【0027】通常の放送番組の受像を行うだけの場合に
は、このMPEGデータだけが使用されるが、いわゆる
インタラクティブ放送としての処理を行う際には、記憶
媒体23に記憶されたMHEGデータについても使用す
る。即ち、読出し処理部24により読出されて、データ
分離部25で分離されたMHEGデータを、MHEGデ
ータ用バッファ30に供給して一旦蓄積し、その蓄積さ
れたMHEGデータを、MHEGエンジン31により解
析して、表示処理部29でインタラクティブ用の表示を
行う映像信号を作成させ、その映像信号を受像機29に
供給して受像させる。
【0028】そして、このインタラクティブ用の画面を
表示させた際には、ユーザは受像機29に表示された画
面上での指示に基づいた操作を行うことで、メインの番
組のデータ以外の指示された音声データ,静止画像デー
タ,テキストデータなどを、記憶媒体23から読出し
て、その読出した画像データやテキストデータの表示や
音声データの出力などが実行される。MHEGデータを
使用したインタラクティブ用の表示画面の例について
は、後述する。なお、受信したMPEGデータやMHE
Gデータを記憶媒体23に記憶させずに、その受信した
データで直接受像などを行う場合には、図1に破線で示
すように、受信処理部21で受信して得たMPEGデー
タやMHEGデータを、直接データ分離部25以降の回
路に供給する。
【0029】受信設備20側の構成例について説明する
と、例えば本例のシステムが衛星放送を利用したシステ
ムである場合には、図2に示すように、パラボラアンテ
ナ41が接続されたIRD(Integrated Receiver Deco
rder)と称されるデジタル衛星放送受信用チューナ装置
42で、所定のチャンネルで放送されるMPEGデータ
とMHEGデータとを受信する。この場合、IRD42
は、ハードディスク装置などで構成されるデータストレ
ージ部43を内蔵し、このデータストレージ部43で受
信したMPEGデータとMHEGデータとを記憶できる
構成としてある。そして、IRD42内のデータストレ
ージ部43に記憶されたMPEGデータとMHEGデー
タとを読出して、IRD42に接続された受像機44で
インタラクティブ画面などの表示を行う。なお、IRD
42は、放送の送出局側と認証処理を行うための電話回
線45が接続してある。
【0030】また、図3に示すような構成でも良い。即
ち、パラボラアンテナ51が接続されたIRD52は、
デジタル衛星放送の受信処理を行うチューナ装置として
の構成だけを備えて、このIRD52に別体のデータ記
憶装置53を接続し、このデータ記憶装置53内の記憶
媒体に、受信したMPEGデータとMHEGデータとを
記憶させるようにしても良い。この場合、IRD52と
データ記憶装置53との接続としては、データを高いレ
ートで伝送できる方式(例えばIEEE1394方式)
のバスラインで接続し、MPEGデータとMHEGデー
タとを多重化されたまま伝送できるようにする。或い
は、受信したMPEGデータとMHEGデータとを、I
RD52側で分離して、その分離されたMPEGデータ
とMHEGデータとを、別々の信号線でデータ記憶装置
53に供給しても良い。
【0031】この図3のようにデータ記憶装置がIRD
と別体の場合には、データ記憶装置53で記憶媒体に記
憶されたMPEGデータとMHEGデータとを読出した
際には、その読出したMPEGデータとMHEGデータ
とを、データ記憶装置53から直接受像機54に供給す
る構成とするか、或いはデータ記憶装置53からIRD
52に戻した後、IRD52内で放送信号を受信した場
合と同様の処理でインタラクティブ用の表示画像を生成
させて、受像機54側に供給する構成としても良い。
【0032】また、図4に示すように、パラボラアンテ
ナ61が接続されたIRD62は、デジタル衛星放送の
受信処理を行うチューナ装置としての構成だけを備え
て、このIRD62に、IEEE1394形式のバスラ
インなどでパーソナルコンピュータ装置63を接続し
て、このパーソナルコンピュータ装置が備えるデータス
トレージ部64に、IRD62で受信したMPEGデー
タとMHEGデータとを記憶させるようにしても良い。
この場合、パーソナルコンピュータ装置63のデータス
トレージ部64としては、ハードディスク装置,光磁気
ディスク装置などの大容量記憶装置が使用される。この
コンピュータ装置63は、ディスプレイ装置65とキー
ボード66とが接続してあり、データストレージ部64
に記憶されたMPEGデータとMHEGデータとを読出
したとき、コンピュータ装置本体内でのMHEGエンジ
ンとMPEGデコーダとを使用して、その記憶データか
らインタラクティブ用の表示画像を生成させて、ディス
プレイ装置65の画面にインタラクティブ用の画面を表
示させる。この場合のMHEGエンジンやMPEGデコ
ーダは、コンピュータ装置本体内にソフトウェアで組み
込まれている場合もある。認証処理のために必要な電話
回線は、IRD62に接続された電話回線67を使用す
るが、コンピュータ装置63側に接続された電話回線6
8を使用しても良い。
【0033】また、IRDが受信したMPEGデータと
MHEGデータを記憶させる記憶媒体が、着脱自在な記
憶媒体であるときには、そのMPEGデータとMHEG
データとが記憶された記憶媒体を別の再生装置に装着し
て、その再生装置に接続された受像機で、再生データに
基づいたインタラクティブ用の画面を表示させても良
い。即ち、例えば図5に示すように、光磁気ディスクな
どの記憶媒体を再生するディスク再生装置71を受像機
72に接続する。そしてディスク再生装置71に、MP
EGデータとMHEGデータとが記憶(記録)されたデ
ィスクを装着して、そのディスクから再生したMPEG
データとMHEGデータとに基づいて、インタラクティ
ブ用の表示画像を形成させる映像信号を再生装置71内
で作成して、受像機72にその映像信号を供給して、受
像機72で受像させる。
【0034】或いは、受像機72に再生したMPEGデ
ータとMHEGデータとを供給して、受像機72側で、
そのMPEGデータとMHEGデータとからインタラク
ティブ用の画面を表示させる処理を行っても良い。な
お、ディスク再生装置71に装着されるディスクは、I
RDなどにより受信したチャンネルより得たMPEGデ
ータとMHEGデータとが記憶されたディスクの他に、
同様のフォーマットでMPEGデータとMHEGデータ
とが記憶されて販売(又は配布)されたディスクを装着
して、同様にインタラクティブ用の画面を表示させるよ
うにしても良い。
【0035】次に、本実施の形態を、デジタル衛星放送
によりデータ放送を行うシステムに適用した場合の構成
及び処理について説明する。
【0036】図6は、データ衛星放送システムの全体構
成を示すものである。この図に示すように、デジタル衛
星放送の地上局100には、テレビ番組素材サーバ10
1からのテレビ番組放送のための素材と、楽曲素材サー
バ102からの楽曲デジタルの素材と、付加情報サーバ
103からの音声付加情報と、GUIデータサーバ10
4からのGUIデータとが送られる。
【0037】テレビ番組素材サーバ101は、通常の放
送番組の素材を提供するサーバである。このテレビ番組
素材サーバから送られてくる音楽放送の素材は、動画及
び音声とされる。例えば、音楽放送番組であれば、テレ
ビ番組素材サーバ101の動画及び音声の素材を利用し
て、例えば新曲のプロモーション用の動画及び音声が放
送されたりすることになる。
【0038】楽曲素材サーバ102は、オーディオチャ
ンネルを使用して、オーディオ番組を提供するサーバで
ある。このオーディオ番組の素材は音声のみとなる。こ
の楽曲素材サーバ102は、複数のオーディオチャンネ
ルのオーディオ番組の素材を地上局100に伝送する。
【0039】各オーディオチャンネルの番組放送ではそ
れぞれ同一の楽曲が所定の単位時間繰り返して放送され
る。各オーディオチャンネルは、それぞれ独立してお
り、その利用方法としては各種考えられる。例えば、1
つのオーディオチャンネルでは最新の日本のポップスの
数曲を或る一定時間繰り返し放送し、他のオーディオチ
ャンネルでは最新の外国のポップスの数曲を或る一定時
間繰り返し放送するというようにされる。
【0040】付加情報サーバ103は、楽曲素材サーバ
102から出力される楽曲の時間情報等を提供するサー
バである。
【0041】GUIデータサーバ104は、ユーザが操
作に用いるGUI画面を形成するための「GUIデー
タ」を提供する。例えば後述するような楽曲のダウンロ
ードに関するGUI画面であれば、配信される楽曲のリ
ストページや各楽曲の情報ページを形成するための画像
データ、テキストデータ、アルバムジャケットの静止画
を形成するためのデータなどを提供する。更には、受信
設備120側にていわゆるEPG(Electrical Program
Guide)といわれる番組表表示を行うのに利用されるE
PGデータもここから提供される。ここで述べるGUI
データが、既に説明したMHEGデータに相当する。
【0042】MHEGとは、マルチメディア情報、手
順、操作などのそれぞれと、その組み合わせをオブジェ
クトとして捉え、それらのオブジェクトを符号化したう
えで、タイトル(例えばGUI画面)として制作するた
めのシナリオ記述の国際標準とされる。ここではMHE
G−5を採用するものとする。
【0043】地上局100はテレビ番組素材サーバ10
1、楽曲素材サーバ102、音声付加情報サーバ10
3、及びGUIデータサーバ104から伝送された情報
を多重化して送信する。本例では、テレビ番組素材サー
バ101から伝送されたビデオデータはMPEG(Movi
ng Picture Experts Group)2方式により圧縮符号化さ
れ、オーディオデータはMPEG2オーディオ方式によ
り圧縮符号化される。また、楽曲素材サーバ102から
伝送されたオーディオデータは、オーディオチャンネル
ごとに対応して、例えばMPEG2オーディオ方式によ
り圧縮符号化される。また、これらのデータは多重化の
際、キー情報サーバ106からのキー情報を利用して暗
号化される。なお、地上局100の内部構成例について
は後述する。
【0044】地上局100からの信号は衛星110を介
して各家庭の受信設備120で受信される。衛星110
には複数のトランスポンダが搭載されている。1つのト
ランスポンダは例えば30Mbpsの伝送能力を有して
いる。各家庭の受信設備120としては、パラボラアン
テナ121と、IRD123と、受像機125とが用意
される。この場合、IRD123は、ハードディスク装
置などで構成されるデータストレージ部124を備え
る。また、IRD123に対して操作を行うためのリモ
ートコントローラ130が用意されている。
【0045】パラボラアンテナ121で衛星110を介
して放送されてきた信号が受信される。この受信信号が
パラボラアンテナ121に取り付けられたLNB(Low
Noise Block Down Coverter)122で所定の周波数に
変換され、IRD123に供給される。
【0046】IRD123における基本的な動作として
は、受信信号から所定のチャンネルの信号を選曲し、そ
の選局された信号から番組としてのビデオデータ及びオ
ーディオデータの復調を行ってビデオ信号、オーディオ
信号として出力する。また、IRD123では、番組と
してのデータと共に多重化されて送信されてくる。GU
Iデータに基づいてGUI画面としての出力も行う。こ
のようなIRD123の出力は、例えば受像機125に
供給される。これにより受像機125では、IRD12
3により受信選曲した番組の画像表示及び音声出力が行
われ、また、後述するようなユーザの操作に従ってGU
I画面を表示させることが可能となる。これらの動作を
行うための操作は、例えばIRD123に付属するリモ
ートコントロール装置130を使用する。リモートコン
トロール装置130の構成については後述する。
【0047】データストレージ部124は、IRD12
3により受信したMPEGデータやMHEGデータを保
存するためのものである。このデータストレージ部12
4の種類としては図1の構成で既に説明したように特定
のものに限定されるものではない。
【0048】IRD123は、例えば電話回線99を介
して課金サーバ105と通信可能とされている。IRD
123には、後述するようにして各種情報が記憶される
ICカードが挿入される。例えば楽曲のオーディオデー
タのダウンロードが行われたとすると、これに関する履
歴情報がICカードに記憶される。このICカードの情
報は、電話回線99を介して所定の機会に、課金サーバ
105に送られる。課金サーバ105は、この送られて
きた履歴情報に従って金額を設定して課金を行い、ユー
ザに請求する。
【0049】本システムでは、地上局100は、テレビ
番組素材サーバ101からの番組放送の素材となるビデ
オデータ及びオーディオデータと、楽曲素材サーバ10
2からのオーディオチャンネルの素材となるオーディオ
データと、付加情報サーバ103からの音声データと、
GUIデータサーバ104からのGUIデータとを多重
化して送信している。
【0050】そして、各家庭の受信設備120でこの放
送を受信すると、例えば受像機125により、IRD1
23で選局したチャンネルの番組を視聴することができ
る。また、番組のデータと共に送信されるGUIデータ
を利用したGUI画面として、第1にはデータと共に送
信されるGUIデータを利用したGUI画面として、第
1にはEPG(Electrical Program Guide;電子番組ガ
イド)画面を表示させ、番組の検索等を行うことができ
る。また、第2には、例えば通常の番組放送以外の特定
のサービス用のGUI画面を利用して所要の操作を行う
ことで、放送システムにおいて提供されている通常番組
の視聴以外のサービスを享受することができる。例え
ば、音楽番組に関連したサービス用のGUI画面を表示
させて、このGUI画面を利用して操作を行えば、ユー
ザが希望したデータ(オーディオデータ,テキストデー
タ,静止画データなど)を得ることが可能になる。
【0051】ここで本例の場合には、IRD123がデ
ータストレージ部124を備えるため、受信したテレビ
番組のデータを、このデータストレージ部124で記憶
させる録画が行える。このとき、GUI画面を構成する
MHEGデータを記憶させるモードを選択したとき、受
信したMHEGデータについても、同時に記憶させるよ
うにしてある。
【0052】なお、以下の説明ではMHEGデータを使
用してGUI画面を表示させて、そのGUI画面に対す
る操作を行う、通常の番組放送以外の特定のサービスを
提供するデータサービス放送を、インタラクティブ放送
と称する。また、このサービスを行うためのGUI画面
を構成するMHEGデータなどを番組のデータであるM
PEGデータと共にデータストレージ部124で記憶さ
せるモードを、インタラクティブデータ記憶モードと称
する。但し、ここでのインタラクティブとは、受信設備
120側で受信したデータだけを使用して、受信設備内
で完結した処理でインタラクティブ性を有する操作を行
うことを指すものであり、放送信号の送出側に対してデ
ータの要求を行うような意味でのインタラクティブ性を
持つものではないが、IRDから電話回線などで送出局
に対して送出するデータを指定する構成とすることは可
能である。
【0053】次に、インタラクティブ放送の利用例、つ
まり、GUI画面に対する操作例について、図7及び図
8を参照して説明する。ここでは、音楽番組に関連した
GUI画面を表示させる例について説明する。
【0054】先ず、図7によりIRD123に対してユ
ーザが操作を行うためのリモートコントロール装置13
0の操作キーについて、特に主要なものについて説明し
ておく。図7には、リモートコントロール装置130に
おいて各種キーが配列された操作パネル面が示されてい
る。ここでは、これら各種キーのうち、電源キー13
1、数字キー132、画面表示切換キー133、インタ
ラクティブ切換キー134、EPGキーパネル部13
5、記録・再生用パネル部136について説明する。
【0055】電源キー131は、IRD123の電源の
オン/オフを行うためのキーである。数字キー132
は、数字指定によりチャンネル切り換えを行ったり、例
えばGUI画面において数値入力操作が必要な場合に操
作するためのキーである。画面表示切換キー133は、
例えば通常の放送画面とEPG画面との切り換えを行う
キーである。例えば、画面表示切換キー133によりE
PG画面を呼び出した状態の下で、EPGキーパネル部
135に配置されたキーを操作すれば、電子番組ガイド
の表示画面を利用した番組検索が行えることになる。ま
た、EPGキーパネル部135内の矢印キー135a
は、後述するサービス用のGUI画面におけるカーソル
移動などにも使用することができる。インタラクティブ
切換キー134は、通常の放送画面と、その放送番組に
付随したサービスのためのGUI画面との切り換えを行
うために設けられる。
【0056】記録・再生パネル部136に配置されたキ
ーは、データストレージ部124で番組のデータやGU
I画面用のデータなどを記憶(記録)し、その記憶され
たデータを再生する指示を行うためのキーである。即
ち、録画キー136aと、再生キー136bと、順方向
及び逆方向のサーチキー136c,136dなどのキー
が、通常のビデオテープ記録再生装置(VTR装置)の
操作部と同様の配置で設けてある。この場合、インタラ
クティブ切換キー134などの操作で、インタラクティ
ブデータ記憶モードが設定されている場合には、録画キ
ー136aを操作したとき、GUI画面を構成するMH
EGデータについても記憶するようにしてある。また、
再生キー136bを操作して、インタラクティブデータ
記憶モードで記憶されたデータを再生する際には、放送
信号の受信時と同様の操作(EPGキーパネル部135
の操作)で、再生データに基づいたGUI画面を表示さ
せて、その表示されたGUI画面に基づいた操作ができ
る構成としてある。
【0057】リモートコントロール装置130は、これ
らのキーが操作されたとき、赤外線信号などのリモート
コントロール信号を出力し、IRD123ではそのリモ
ートコントロール信号の受信で、該当する動作が実行さ
れる。
【0058】次に、図8を参照してGUI画面に対する
操作の具体例について説明する。IRD123により放
送を受信して所望のチャンネルを選局すると、受像機1
25の画面表示としては、図8(a)に示すように、テ
レビ番組素材サーバ101から提供された番組素材に基
づく動画像が表示される。つまり、通常の番組内容が表
示される。ここでは、例えば音楽番組が表示されている
ものとする。また、この音楽番組には楽曲のオーディオ
データや各種テキストなどのインタラクティブ放送のデ
ータが付随されているものとする。そして、この音楽番
組が表示されている状態の下で、例えばユーザがリモー
トコントロール装置130のインタラクティブ切換キー
134を操作したとすると、表示画面は図8(b)に示
すようにな、オーディオデータなどの各種データサービ
スを受けるためのGUI画面に切り替わる。
【0059】このGUI画面においては、先ず、画面の
左上部のテレビ番組表示エリア91に対して、図8
(a)にて表じれていたテレビ番組素材サーバ101か
らのビデオデータによる画像が縮小化されて表示され
る。また、画面の右上部には、オーディオチャンネルで
放送されている各チャンネルの楽曲のリスト92が表示
される。また、画面の左下にはジャケット表示エリア9
3とテキスト表示エリア94が表示される。さらに、画
面の右側には歌詞表示ボタン95、プロフィール表示ボ
タン96、情報表示ボタン97が表示される。
【0060】ユーザは、このリスト92に表示されてい
る楽曲を聞きたい場合、或いはIRD123に接続され
たオーディオ記録装置(図示せず)に記録させたい場合
には、その表示されている楽曲名を見ながら、興味のあ
る楽曲を探していく。そして、興味のある楽曲を見つけ
たらリモートコントローラ130の矢印キー135a
(EPGキーパネル部135内)を操作して、その楽曲
が表示されている位置にカーソルを合わせた後、エンタ
ー操作を行う(例えば矢印キー135aのセンター位置
を押圧操作する)。これによって、カーソルを合わせた
楽曲を試聴することができる。すなわち、各オーディオ
チャンネルでは、所定の単位時間中、同一の楽曲が繰り
返し放送されているので、テレビ番組表示エリア91の
画面はそのままで、IRD123により上述した操作で
選択された楽曲のオーディオチャンネルに切り換えて音
声出力することで、その楽曲を聞くことができる。この
時、ジャケット表示エリア93にはその楽曲に関連した
静止画像がジャケット画像として表示される。
【0061】また、例えば上述した状態での歌詞表示ボ
タン95にカーソルを合わせ、エンター操作を行う(以
下、ボタン表示にカーソルを合わせ、エンター操作を行
うことを「ボタンを押す」という)と、テキスト表示エ
リア94に楽曲の歌詞がオーディオデータと同期したタ
イミングで表示される。同様に、プロフィール表示ボタ
ン96あるいは情報表示ボタン97を押すと、楽曲に対
応するアーティストのプロフィールあるいはコンサート
情報などがテキスト表示エリア94に表示される。この
ように、ユニットは、現在どのようて楽曲が配信されて
いるのかう知ることができ、更に各楽曲についての詳細
な情報を知ることができる。
【0062】このようにインタラクティブ放送としての
データ放送をIRD123で受信することで、そのデー
タ放送で提供される各種サービスを、GUI画面での表
示に基づいた操作で受けることができる。ここで本例の
場合には、IRD123が備えるデータストレージ部1
24で、GUIデータであるMHEGデータなどの受信
したデータを全て記憶させる構成としてあるので、デー
タストレージ部124に記憶されたデータ放送を後から
視聴する際にも、直接視聴する場合と全く同じインタラ
クティブ放送としてのサービスを受けることができる。
【0063】なお、ここでは音楽番組に適用されるイン
タラクティブ放送の例について説明したが、その他の各
種形態のインタラクティブ放送のサービスに、同様に適
用できる。例えば、テレビショッピングと称される商品
紹介番組を放送した上で、GUI画面で購買契約が結べ
るようなサービスにも適用できる。この場合、購買契約
のデータは、IRD123と接続された電話回線99を
介して課金サーバ105などに送るようにすれば良い。
このような商品紹介番組のデータについても、データス
トレージ部124に記憶させることで、任意のときに再
生して紹介された商品を購入することができる。また、
放送される番組の内容とは直接関係のないデータがサー
ビスされるインタラクティブ放送にも適用可能である。
【0064】次に、このようなGUI画面と、その画面
により操作される各データの送出側と受信側での詳細な
処理構成について説明する。 上述した図8(b)に示
すようなGUI画面の表示と、GUI画面に対するユニ
ットの操作に応答したGUI画面上での表示変更、及び
音声出力は、前述したMHEG方式に基づいたシナリオ
記述により、オブジェクトの関係を規定することにより
実現される。ここでいうオブジェクトとは、図8(b)
に示された各ボタンに対応するパーツとしての画像デー
タや各表示エリアに表示される素材データとなる。以下
の説明では、このGUI画面のような、シナリオ記述に
よってオブジェクト間の関係が規定されることで、或る
目的に従った情報の出力態様(画像表示や音声出力等)
が実現される環境を「シーン」という。また、1シーン
を形成するオブジェクトとしては、シナリオ記述のファ
イル自体も含まれるものとする。
【0065】また、以降の説明にあたっては、次のこと
を前提とする。本実施の形態では、地上局100から衛
星110を介して受信設備120への送信を行うのにあ
たり、DSM−CC(デジタル蓄積メディア・コマンド
・アンド・コントロール;Digital Strage Media-Comma
nd Control)プロトコルを採用する。DSM−CC(M
PEG−part6)方式は、既に知られているよう
に、例えば、何らかのネットワークを介して、デジタル
蓄積メディア(DSM)に蓄積されたMPEG符号化ビ
ットストリームを取り出し(Retrieve)たり、或いはD
SMに対してストリームを蓄積(Store )するためのコ
マンドや制御方式を規定したものである。そして本実施
の形態においては、このDSM−CC方式がデジタル衛
星放送システムにおける伝送規格として採用されている
ものである。そして、DSM−CC方式によりデータ放
送サービス(例えばGUI画面など)のコンテンツ(オ
ブジェクトの集合)を伝送するためには、コンテンツの
記述形態を定義しておく必要がある。本実施の形態で
は、この記述形式の定義として先に述べたMHEGが採
用されるものである。
【0066】このような構成のデータを送出する地上局
100の構成を図9に示すと、テレビ番組素材登録シス
テム201は、テレビ番組素材サーバ101から得られ
た素材データをAVサーバ205に登録する。この素材
データはテレビ番組送出システム200に送られ、こで
ビデオデータは例えばMPEG2方式で圧縮され、オー
ディオデータは、例えばMPEG2オーディオ方式によ
りパケット化される。テレビ番組送出システム206の
出力はマルチプレクサ207に送られる。
【0067】また、楽曲素材登録システム202では、
楽曲素材サーバ102からの素材データ、つまりオーデ
ィオデータを、MPEG2オーディオエンコーダ208
に供給する。MPEG2オーディオエンコーダ208で
は、供給されたオーディオデータについてエンコード処
理(圧縮符号化)を行った後、MPEGオーディオサー
バ209に登録させる。MPEGオーディオサーバ20
9に登録されたMPEGオーディオデータは、MPEG
オーディオ送出システム210に伝送されてここでパケ
ット化された後、マルチプレクサ207に伝送される。
【0068】また、付加情報登録システム203では、
付加情報サーバ103からの素材データである音声付加
情報を音声付加情報データベース211に登録する。こ
の音声付加情報データベース211に登録された音声付
加情報は、音声付加情報送出システム212に伝送さ
れ、同様にして、ここでパケット化されてマルチプレク
サ207に伝送される。
【0069】また、GUI用素材登録システム204で
は、GUIデータサーバ104からの素材データである
GUIデータを、GUI素材データベース213に登録
する。
【0070】GUI素材データベース213に登録され
たGUI素材データは、GUIオーサリングシステム2
14に伝送され、ここで、GUI画面、即ち上述した
「シーン」としての出力が可能なデータ形式となるよう
に処理が施される。
【0071】つまり、GUIオーサリングシステム21
4に伝送されてくるデータとしては、例えば、楽曲のダ
ウンロードのためのGUI画面であれば、アルバムジャ
ケットの静止画像データ、歌詞などのテキストデータ、
更には、操作に応じて出力されるべき音声データなどで
ある。上記した各データはいわゆるモノメディアといわ
れるが、GUIオーサリングシステム214では、MH
EGオーサリングツールを用いて、これらのモノメディ
アデータを符号化して、これをオブジェクトとして扱う
ようにする。そして、例えば図8(b)にて説明したよ
うなシーン(GUI画面)の表示態様と操作に応じた画
像音声の出力態様が得られるように上記オブジェクトの
関係を規定したシナリオ記述ファイル(スクリプト)と
共にMHEG−5のコンテンツを作成する。また、図8
(b)に示したようにGUI画面では、テレビ番組素材
サーバ101素材データを基とする画像・音声データ
(MPEGビデオデータ、MPEGオーディオデータ)
と、楽曲素材サーバ102の楽曲素材データを基とする
MPEGオーディオデータ等も、GUI画面に表示さ
れ、操作に応じた出力態様が与えられる。従って、シナ
リオ記述ファイルとしては、GUIオーサリングシステ
ム214では、上述したテレビ番組素材サーバ101の
素材データを基とする画像・音声データ、楽曲素材サー
バ102の楽曲素材データを基とするMPEGオーディ
オデータ、更には、付加情報サーバ203を基とする付
加情報も必要に応じてオブジェクトとして扱われて、M
HEGのスクリプトによる規定が行われる。
【0072】なお、GUIオーサリングシステム214
から伝送されるMHEGコンテンツのデータとしては、
スクリプトファイル、及びオブジェクトとしての各種静
止画データファイルやテキストデータファイルなどとな
るが、静止画データは、例えばJPEG(Joint Photog
raph Experts Group)方式で圧縮された640×480
ピクセルのデータとされ、テキストデータは例えば80
0文字以内などに制限されたファイルとされる。
【0073】GUIオーサリングシステム214にて得
られたMHEGコンテンツのデータはDSM−CCエン
コーダ215に伝送される。DSM−CCエンコーダ2
14では、MPEG2フォーマットに従ったビデオ、オ
ーディオデータのデータストリームに多重できる形式の
トランスポートストリーム(以下TS(Transport Stre
am)とも略す)に変換して、パケット化されてマルチプ
レクサ207に出力される。
【0074】マルチプレクサ207においては、テレビ
番組送出システム206からのビデオパケットおよびオ
ーディオパケットと、MPEGオーディオ送出システム
210からのオーディオパケットと、音声付加情報送出
システム212からの付加情報パケットと、GUIオー
サリングシステム215からのGUIデータパケットと
が時間軸多重化されると共に、キー情報サーバ106
(図6)から出力されたキー情報に基づいて暗号化され
る。
【0075】マルチプレクサ207の出力は電波送出シ
ステム216に伝送され、ここで例えば誤り訂正符号の
付加、変調、及び周波数変換などの処理を施された後、
アンテナから衛星110に向けて送出出力するようにさ
れる。
【0076】次に、DSM−CC方式に基づいて規定さ
れた本例の送信フォーマットについて説明する。図10
は、地上局100から衛星110に送出出力される際の
データの一例を示している。なお、この図に示す各デー
タは実際には時間軸多重化されているものである。ま
た、この図10では、時刻t1からt2の間が1つのイ
ベントとされ、時刻t2から次のイベントとされる。こ
こでいうイベントとは、例えば音楽番組のチャンネルで
あれば、複数楽曲のラインナップの組を変更する単位で
あり、時間的には30分或いは1時間程度となる。
【0077】図10に示すように、時刻t1から時刻t
2のイベントでは、通常の動画の番組放送で、所定の内
容A1を有する番組が放送されている。また、時刻t2
から始めるイベントでは、内容A2としての番組が放送
されている。この通常の番組で放送されているのは動画
と音声である。
【0078】MPEGオーディオチャンネル(1)〜
(10)は、例えば、チャンネルCH1からCH10の
10チャンネル分用意される。このとき、各オーディオ
チャンネルCH1,CH2,CH3,‥‥‥CH10で
は、1つのイベントが放送されている間は同一楽曲か繰
り返し送信される。つまり、時刻t1〜t2のイベント
の期間においては、オーディオチャンネルCH1では楽
曲B1が繰り返し送信され、オーディオチャンネルCH
2では楽曲C1が繰り返し送信され、以下同様に、オー
ディオチャンネルCH10では楽曲K1が繰り返し送信
されることになる。
【0079】また、音声付加情報のチャンネル番号であ
る( )内の数字は、同じチャンネル番号を有するオー
ディオデータに付加されている付加情報である。更に、
GUIデータとして伝送される静止画データやテキスト
データも各チャンネルごとに形成されるものである。こ
れらのデータは、図11にMPEG2のトランスポート
パケット内で時分割多重されて送信される。
【0080】図10に示した送信データのうち、少なく
とも、データサービス(インタラクティブ放送)に利用
されるGUIデータは、DSM−CC方式に則って論理
的には次のようにして形成されるものである。ここで
は、DSM−CCエンコーダ215から出力されるトラ
ンスポートストリームのデータに限定して説明する。
【0081】図11(a)に示すように、DSM−CC
方式によって伝送される本例のデータ放送サービスは、
サービスゲートウェイ(Service Gateway )という名称
のルートディレクトリの中に全て含まれる。サービスゲ
ートウェイに含まれるオブジェクトとしては、ディレク
トリ(Directory ),ファイル(File),ストリーム
(Stream),ストリームイベント(Stream Event)など
の種類が存在する。
【0082】これらのうち、ファイルは静止画像、音
声、テキスト、更にはMHEGにより記述されたスクリ
プトなどの個々のデータファイルとされる。ストリーム
は例えば、他のデータサービスやAVストリーム(TV
番組素材としてのMPEGビデオデータ、オーディオデ
ータ、楽曲素材としてのMPEGオーディオデータ、A
TRACオーディオデータ等)にリンクする情報が含ま
れる。また、ストリームイベントは、同じくリンクの情
報と時刻情報が含まれる。ディレクトリは相互に関連す
るデータをまとめるフォルダである。
【0083】そして、DSM−CC方式では、図11
(b)に示すようにして、これらの単位情報とサービス
ゲートウェイをそれぞれオブジェクトという単位と捉
え、それぞれをBIOPメッセージという形式に変換す
る。なお、ここでの説明では、ファイル,ストリーム,
ストリームイベントの3つのオブジェクトの区別は本質
的なものではないので、以下の説明ではこれらをファイ
ルとしてのオブジェクトに代表させて説明する。
【0084】そして、DSM−CC方式では、図11
(c)に示すモジュールといわれるデータ単位を生成す
る。このモジュールは、図11(b)に示したBIOP
メッセージ化されたオブジェクトを1つ以上含むように
されたうえで、BIOPヘッダが付加されて形成される
可変長のデータ単位であり、後述する受信側における受
信データのバッファリング単位となる。また、DSM−
CC方式としては、1モジュールを複数のオブジェクト
により形成する場合の、オブジェクト間の関係について
は特に規定、制限はされていない。つまり、極端なこと
をいえば、全く関係の無いシーン間における2以上のオ
ブジェクトにより1モジュールを形成したとしても、D
SM−CC方式のもとでの規定に何ら違反するものでは
ない。
【0085】このモジュールは、MPEG2フォーマッ
トにより規定されるセクションといわれる形式で伝送す
るために、図11(d)に示すように、機械的に「ブロ
ック」といわれる原則固定長のデータ単位に分割され
る。但し、モジュールにおける最後のブロックについて
は規定の固定長である必要はないものとされている。こ
のように、ブロック分割を行うのはMPEG2フォーマ
ットにおいて、1セクションが4KBを越えてはならな
いという規定があることに起因する。また、この場合に
はブロックとしてのデータ単位と、セクションとは同義
なものとなる。
【0086】このようにしてモジュールを分割して得た
ブロックは、図11(e)に示すようにしてヘッダが付
加されてDDB(Download Data Block )というメッセ
ージの形式に変換される。
【0087】また、DDBへの変換と並行して、DSI
(Download Server Initiate)及びDII(Download I
ndication Information )という制御メッセージが生成
される。DSI及びDIIは、受信側(IRD123)
で受信データからモジュールを取得する際に必要となく
情報であり、DSIは主として、次に説明するカルーセ
ル(モジュール)の識別子、カルーセル全体に関連する
情報(カルーセルが1回転する時間、カルーセル回転の
タイムアウト値)等の情報を有する。また、データサー
ビスのルートディレクトリ(Service Gateway )の所在
を知るための情報も有する(オブジェクトカルーセル方
式の場合)。
【0088】DIIは、カルーセルに含まれるモジュー
ルごとに対応する情報であり、モジュールごとのサイ
ズ、バージョン、そのモジュールのタイムアウト値など
の情報を有する。
【0089】そして図11(f)に示すように、上述し
たDDS,DSI,DIIの3種類のメッセージをセク
ションのデータ単位に対応させて周期的に、かつ、繰り
返し送出するようにされる。これにより、受信機側では
例えば目的のGUI画面(シーン)を得るのに必要なオ
ブジェクトが含まれているモジュールをいつでも受信で
きるようにされる。本明細書では、このような伝送方式
を回転木馬に例えて「カルーセル方式」といい、図11
(f)に示すようにして模式的に表されるデータ伝送形
態をカルーセルというものとする。
【0090】ここで、1カルーセルに含まれるモジュー
ルとしては複数とされて構わない。例えば、1カルーセ
ルにより1つのデータサービスに必要な複数のモジュー
ルを伝送するようにしてもよいものである。また、「カ
ルーセル方式」としては、「データカルーセル方式」の
レベルと「オブジェクトカルーセル方式」のレベルとに
分けられる。特にオブジェクトカルーセル方式では、フ
ァイル、ディレクトリ、ストリーム、サービスゲートウ
ェイなどの属性を持つオブジェクトをデータとしてカル
ーセルを用いて転送する方式で、ディレクトリ構造を扱
えることがデータカルーセル方式と大きく異なる。本例
のシステムでは、オブジェクトカルーセル方式を採用す
るものとされる。
【0091】また、図12に、MHEG方式に則ったデ
ータサービスとしてのファイル(MHEG appli
cation file)のディレクトリ構造例を示
す。上述のようにオブジェクトカルーセル方式は、この
ディレクトリ構造を扱えることに特徴を有する。通常、
Service Domainの入り口となる(MHE
G application file)は、必ず、S
ervice Gatewayの直下にある、app0
/startupというファイルとなる。基本的には、
Service Domain(Service Ga
teway)の下にapplication dire
ctory(app0,app1・・・appN)があ
り、その下にstartupといわれるアプリケーショ
ン・ファイルと、applicationを構成する各
sceneのdirectory(scene0,sc
ene1・・・)があるようにされる。更にscene
directoryの下には、MHEG scene
fileとsceneを構成する各content
fileがおかれることとしている。
【0092】また、上述したカルーセルにより送信され
るGUIデータ、つまり、図9のDSM−CCエンコー
ダ215から出力されるデータとしては、トランススポ
ートストリームの形態により出力される。このトランス
ポートストリームは例えば図13に示す構造を有する。
図13(a)には、トランスポートストリームが示され
ている。このトランスポートストリームとはMPEGシ
ステムで定義されているビット列であり、図のように1
88バイトの固定長パケット(トランスポートパケッ
ト)の連結により形成される。
【0093】そして、各トランスポートパケットは、図
13(b)に示すようにヘッダと特定の個別パケットに
付加情報を含めるためのアダプテーションフィールドと
パケットの内容(ビデオ/オーディオデータ等)を表す
ペイロード(データ領域)とからなる。
【0094】ヘッダは、例えば実際には4バイトとさ
れ、図13(c)に示すように、先頭には必ず同期バイ
トがあるようにされ、これより後ろの所定位置にそのパ
ケットの識別情報であるPID(Packet
D)、スクランブルの有無を示すスクランブル制御情
報、後続するアダプテーションフィールドやペイロード
の有無等を示すアダプテーションフィールド制御情報が
格納されている。
【0095】これらの制御情報に基づいて、受信装置側
ではパケット単位でデスクランブルを行い、また、デマ
ルチプレクサによりビデオ/オーディオ/データ等の必
要パケットの分離・抽出を行うことができる。また、ビ
デオ/オーディオの同期再生の基準となる時刻情報を再
生することもここで行うことができる。
【0096】また、これまでの説明から分かるように、
1つのトランスポートストリームには複数チャンネル分
の映像/音声/データのパケットが多重されているが、
それ以外にPSI(Program Specific Information)と
いわれる選局を司るための信号や、限定信号(個人の契
約状況により有料チャンネルの受信可不可を決定する受
信機能)に必要な情報(EMM/ECM)、EPGなど
のサービスを実現するためのSI(Service Informatio
n )が同時に多重されている。ここでは、PSIについ
て説明する。
【0097】PSIは、図14に示すようにして、4つ
のテーブルで構成されている。それぞれのテーブルは、
セクション形式というMPEGシステムに準拠した形式
で表されている。図14(a)には、NIT(Network
Information Table )及びCAT(Conditional Access
Table)のテーブルが示されている。NITは、全キャ
リアに同一内容が多重されている。キャリアごとの伝送
諸元(偏波面、キャリア周波数、畳み込みレート等)
と、そこで多重されているチャンネルのリストが記述さ
れている。NITのPIDとしては、PID=0x0010と
されている。
【0098】CATもまた、全キャリアに同一内容が多
重される。限定受信方式の識別と契約情報等の個別情報
であるEMM(Entitlement Management Message)パケ
ットのPIDが記述されている。PIDとしては、PI
D=0x0010により示される。
【0099】図14(b)には、キャリアごとに固有の
内容を有する情報として、PATが示される。PATに
は、そのキャリア内のチャンネル情報と、各チャンネル
の内容を表すPETのPIDが記述されている。PID
としては、PID=0x0010により示される。
【0100】また、キャリアにおけるチャンネルごとの
情報として、図14(c)に示すPMT(Program Map
Table )のテーブルを有する。PMTは、チャンネル別
の内容が多重されている。例えば、図14(b)に示す
ような、各チャンネルを構成するコンポーネント(ビデ
オ/オーディオ等)と、デスクランブルに必要なECM
(Encryption Control Message)パケットのPIDが記
述されているPMTのPIDは、PATにより指定され
る。
【0101】次に、このようなデータ構造で受信される
MPEGデータとMHEGデータを受信するIRD12
3の一構成例について図15を参照して説明する。
【0102】図15に示すIRD123において、入力
端子T1には、パラボラアンテナ121のLNB122
により所定の周波数に変換された受信信号を入力してチ
ューナ/フロントエンド部301に供給する。チューナ
/フロントエンド部301では、CPU(Central Proc
essing Unit)320からの伝送諸元等を設定した設定
信号に基づいて、この設定信号により決定されるキャリ
ア(受信周波数)を受信して、例えばビタビ復調処理や
誤り訂正処理等を施すことで、トランスポートストリー
ムを得るようにされる。
【0103】チューナ/フロントエンド部301にて得
られたトランスポートストリームは、デスクランブラ3
02に対して供給される。また、チューナ/フロントエ
ンド部302では、トランスポートストリームからPS
Iのパケットを取得して、その選局情報を更新すると共
に、トランスポートストリームにおける各チャンネルの
コンポーネントPIDを得て、例えばCPU320に伝
送する。CPU320では、取得したPIDを受信信号
処理に利用することになる。
【0104】デスクランブラ302では、ICカード3
45に記憶されているデスクランブルキーデータをCP
U320を介して受け取ると共に、CPU320により
PIDが設定される。そして、このデスクランブルキー
データとPIDとに基づいてデスクランブル処理を実行
し、トランスポート部303に対して伝送する。
【0105】トランスポート部303は、デマルチプレ
クサ313と、例えばDRAM等により構成されるキュ
ー(Queue )314とからなる。キュー(Queue )31
4は、モジュール単位に対応した複数のメモリ領域が列
となるようにして形成されているものとされ、例えば本
例では、32列のメモリ領域が備えられる。つまり、最
大で32モジュールの情報を同時に格納することができ
る。
【0106】デマルチプレクサ313の概略的動作とし
ては、CPU320のDeMUXドライバ322により
設定されたフィルタ条件に従って、デスクランブラ30
2から供給されたトランスポートストリームから必要な
トランスポートパケットを分離し、必要があればキュー
314を作業領域として利用して、パケット形式のデー
タを得て、それぞれ必要な機能回路部に対して供給す
る。デマルチプレクサ313にて分離されたMPEGビ
デオデータは、MPEG2ビデオデコーダ306に供給
され、MPEGオーディオデータは、MPEGオーディ
オデコーダ304に供給される。これらデマルチプレク
サ313により分離されたMPEGビデオ/オーディオ
データの個別パケットは、PES(Packetized Element
aty Stream)と呼ばれる形式でそれぞれのデコーダに入
力される。
【0107】また、トランスポートストリームにおける
MHEGコンテンツのデータについては、デマルチプレ
クサ313によりトランスポートストリームからトラン
スポートパケット単位で分離抽出されながらキュー31
4の所要のメモリ領域に書き込まれていくことで、モジ
ュール単位にまとめられるようにして形成される。そし
て、このモジュール単位にまとめはれたMHEGコンテ
ンツのデータは、CPU320の制御によってデータバ
スを介して、メインメモリ330内のDSM−CCバッ
ファ331に書き込まれて保持される。
【0108】また、デマルチプレクサ313により分離
抽出された所定のパケットのデータがIEEE1394
インターフェイス311に対して出力される。この、I
EEE1394インターフェイス311からの出力は、
ビデオデータ、オーディオデータの他に、MHEGコン
テンツのデータを出力させることもできる。
【0109】PESとしての形式によるMPEGビデオ
データが入力されたMPEG2ビデオデコーダ306で
は、メモリ312を作業領域として利用しながらMPE
G2フォーマットに従って復号化処理を施す。復号化さ
れたビデオデータは、表示処理部310に供給される。
【0110】表示処理部310には、MPEG2ビデオ
デコーダ306から入力されたビデオデータと、後述す
るようにしてメインメモリ330のMHEGバッファ3
32にて得られるデータサービス用のGUI画面等のビ
デオデータが入力される。表示処理部310では、この
ようにして入力されたビデオデータについて所要の信号
処理を施して、所定のテレビジョン方式によるアナログ
−オーディオ信号に変換してアナログビデオ出力端子T
2に出力する。これにより、アナログビデオ出力端子T
2と受信機125のビデオ入力端子とを接続すること
で、例えば先に図8に示したような表示が行われる。
【0111】また、PESによるMPEGオーディオデ
ータが入力されるMPEG2オーディオデコーダ304
では、メモリ305を作業領域として利用しながらMP
EG2フォーマットに従って復号化処理を施す。復号化
されたオーディオデータは、D/Aコンバータ307及
び光デジタル出力インターフェイス309に対して供給
される。
【0112】D/Aコンバータ307では、入力された
オーディオデータについてアナログ音声信号に変換して
スイッチ回路308に出力する。スイッチ回路308で
は、アナログオーディオ出力端子T3又はT4の何れか
一方に対してアナログ音声信号を出力するように信号経
路の切換を行う。ここでは、アナログオーディオ出力端
子T3は受像機125の音声入力端子と接続されるため
に設けられているものとされる。また、アナログオーデ
ィオ出力端子T4はダウンロードした楽曲をアナログ信
号により出力するための端子とされる。また、光デジタ
ル出力インターフェイス309では、入力されたデジタ
ルオーディオデータを光デジタル信号に変換して出力す
る。この場合、光デジタル出力インターフェイス309
は、例えばIEC958に準拠する。
【0113】メインメモリ330は、CPU320が各
種制御処理を行う際の作業領域として利用されるもので
ある。本例では、このメインメモリ330において、前
述したDSM−CCバッファ331と、MHEGバッフ
ァ332としての領域が割り当てられるようになってい
る。MHEGバッファ332には、MHEG方式による
スクリプトの記述に従って生成された画像データ(例え
ばGUI画面の画像データ)を生成するための作業領域
とされ、ここで生成された画像データはバスライン31
5を介して表示処理部310に供給される。
【0114】また本例のIRD123は、データストレ
ージ部124を備える。このデータストレージ部124
は、記憶・読出し処理部341と、その処理部341の
制御でデータが記憶されると共にその記憶データが読出
される記憶媒体342とで構成される。記憶・読出し処
理部341は、CPU320の制御によりバスライン3
15を介して供給されるデータを、記憶媒体342に記
憶させると共に、CPU320の制御により記憶媒体3
42から読出したデータを、バスライン315側に送出
する。
【0115】データストレージ部124で受信データを
記憶させる際には、番組のビデオデータとオーディオデ
ータだけを記憶させる場合は、例えばトランスポート部
303で抽出した、該当するデータのパケットだけを、
バスライン315を介してデータストレージ部124に
供給して、記憶媒体342に記憶させる。また、インタ
ラクティブ記憶モードで記憶させる場合には、ビデオデ
ータやオーディオデータを構成するパケットの他に、ト
ランスポート部303で抽出したMHEGデータのパケ
ットについてもバスライン315を介してデータストレ
ージ部124に供給して、記憶媒体342に記憶させ
る。
【0116】CPU320は、IRD123における全
体制御を実行する。このなかには、デマルチプレクサ3
13におけるデータ分離抽出についての制御も含まれ
る。また、獲得したMHEGコンテンツのデータについ
てデコード処理を施すことで、スクリプトの記述内容に
従ってGUI画面(シーン)を構成して出力するための
処理も実行する。さらに、データストレージ部124で
受信データを記憶するための処理、及びその記憶された
データを読出す処理の制御も、CPU320が行う。
【0117】これらの処理を実行させる為にCPU32
0としては、主たる制御処理を実行する制御処理部32
1に加え、例えば少なくとも、DeMUXドライバ32
2、DSM−CCデコーダブロック322、及びMHE
Gデコーダブロック324が備えられる。本例では、こ
のうち、少なくともDSM−CCデコーダブロック32
3及びMHEGデコーダブロック324については、ソ
フトウェアにより構成される。
【0118】DeMUXドライバ322は、入力された
トランスポートストリームのPIDに基づいてデマルチ
プレクサ313におけるフィルタ条件を設定する。DS
M−CCデコーダブロック323は、DSM−Mana
gerとしての機能を有するものであり、DSM−CC
バッファ331に格納されているモジュール単位のデー
タについて、MHEGコンテンツのデータに再構築す
る。また、MHEGデコーダブロック324からのアク
セスに従って所要のDSM−CCデコード等に関連する
処理を実行する。
【0119】MHEGデコーダブロック324は、DS
M−CCデコーダブロック323により得られたMHE
Gコンテンツのデータ、つまり、DSM−CCバッファ
331にて得られているMHEGコンテンツのデータに
アクセスして、シーン出力のためのデコード処理を行
う。つまり、そのMHEGコンテンツのスクリプトフィ
ルタにより規定されているオブジェクト間の関係を実現
していくことで、シーンを形成するものである。この
際、シーンとしてGUI画面を形成するのにあたって
は、MHEGバッファ332を利用して、ここで、スク
リプトファイルの内容に従ってGUI画面の画像データ
を生成するようにされる。
【0120】DSM−CCデコーダブロック323及び
MHEGデコーダブロック324間のインターフェイス
には、U−U API(DSM−CC U−U API
(Applivation Portability Interface))が採用され
る。U−U APIは、例えばクライアント(MHEG
デコーダブロック324)側がDSM Manager
オブジェクト(DSMの機能を実現するサーバオブジェ
クト;DSM−CCデコーダブロック323)にアクセ
スするためのインターフェイスであり、カルーセルに含
まれるService Gateway,Direct
ory,File,Strea,Stream Eve
ntなどの属性を有するオブジェクトをファイルシステ
ムのようにして構造的にアクセスすることができるよう
にしたAPIとされる。
【0121】このAPIを通じてカルーセルに含まれる
オブジェクトへのアクセスを行うことで、カルーセルを
使用するプログラム(クライアント)がカルーセル受信
動作を関知することなく、バス名を使用してオブジェク
トにアクセスすることが可能になる。
【0122】また、このU−U APIは、下層のデー
タ転送方式に係わらず利用することが出来るように規定
されたインターフェイスの集合であることから、このA
PIを利用するプログラムは、U−U APIを提供す
るどのようなデータ転送方式においても利用できるとい
う利点を有する。
【0123】ここで、CPU320の制御によりトラン
スポートストリームから1シーンを形成するのに必要な
目的のオブジェクトを抽出するための動作例にといて説
明しておく。
【0124】DSM−CCでは、トランスポートストタ
ーム中のオブジェクトの所在を示すのにIOR(Intero
perable Object Reference)が使用される。IORに
は、オブジェクトを見つけ出すためのカルーセルに対応
する識別子、オブジェクトの含まれるモジュールの識別
子(以下module idと表記)、1つのモジュー
ル中でオブジェクトを特定する識別子(以下objec
keyときす)のほかに、オブジェクトの含まれる
モジュールの情報を持つDIIを識別するためのタグ
(association tag)情報を含んでい
る。また、モジュール情報を持つDIIには、1つ以上
のモジュールそれぞれについてのmodule id、
モジュールの大きさ、バージョンといった情報と、その
モジュールを識別するためのタグ(associati
on tag)情報を含んでいる。
【0125】トランスポートストリームから抜き出され
たIORがCPU320において識別された場合に、そ
のIORで示されたオブジェクトを受信、分離して得る
プロセスは、例えば次のようになる。 (Prl) CPU320のDeMUXドライバ322
では、IORのassociation tagと同じ
値を持つエレメンタリーストリーム(以下ESと表記)
を、カルーセルにおけるPMTのESループから探し出
してPIDを得る。このPIDを持つESにDIIが含
まれていることになる。 (Pr2) このPIDとtable id exte
nsionとをフィルタ条件としてデマルチプレクサ3
13に対して設定する。これにより、デマルチプレクサ
314では、DIIを分離してCPU320に対して出
力する。 (Pr3) DIIの中で、先のIORに含まれていた
module idに相当するモジュールのassoc
iation tagを得る。 (Pr4) 上記association tagjと
同じ値を有するESを、PETのESループ(カルーセ
ル)から探し出し、PIDを得る。このPIDを有する
ESに目的とするモジュールが含まれる。 (Pr5) 上記PIDとmodule idとをフィ
ルタ条件として設定して、デマルチプレクサ313によ
るフィルタリングを行う。このフィルタ条件に適合して
分離抽出されたトランスポートパケットがキュー314
の所要のメモリ領域(列)に格納されていることで、最
終的には、目的のモジュールが形成される。 (Pr6) 先のIORに含まれていたobject
keyに相当するオブジェクトをこのモジュールから抜
き出す。これが目的とするオブジェクトになる。このモ
ジュールから抜き出されたオブジェクトは、例えば、D
SM−CCバッファ331の所定の領域に書き込みが行
われる。例えば、上記動作を繰り返し、目的とするオブ
ジェクトを集めてDSM−CCバッファ331に格納し
ていることで、必要とされるシーンを形成するMHEG
コンテンツが得られることになる。
【0126】マンマシンインターフェイス341では、
リモートコントローラ130から送信されてきたコマン
ド信号を受信してCPU320に対して伝送する。CP
U320では、受信したコマンド信号に応じた機器の動
作が得られるに、所要の制御処理を実行する。
【0127】ICカードスロット342にはICカード
345が挿入される。そこで、この挿入されたICカー
ド345に対してCPU320によって情報の書き込み
及び読み出しが行われる。
【0128】モデム346は、図6に示すように電話回
線99を介して課金サーバ105に接続されており、C
PU320の制御によってIRD123と課金サーバ1
05との通信が行われるように制御される。
【0129】ここで、IRD123におけるビデオ/オ
ーディオソースの信号の流れを、図8により説明した表
示形態に照らし合わせながら説明する。図8(a)に示
すようにして、通常の番組を出力する場合には、入力さ
れたトランスポートストリームから必要な番組のMPE
GビデオデータとMPEGオーディオデータとが抽出さ
れて、それぞれ復号化処理が施される。そして、このビ
デオデータとMPEGオーディオデータが、それそれア
ナログビデオ信号端子T2と、アナログ−オーディオ出
力端子T3に出力されることで、受像機125では、放
送番組の画像表示と音声出力が行われる。
【0130】また、図8(b)に示したGUI画面を出
力する場合には、入力されたトランスポートストリーム
から、このGUI画面(シーン)に必要なMHEGコン
テンツのデータをトランスポート部303により分離抽
出してDSM−CCバッファ331に取り込む。そし
て、このデータを利用して、前述したようにDSM−C
Cデコーダブロック323及びMHEGデコーダブロッ
ク324が機能することで、MHEGバッファ332に
てシーン(GUI画面)の画像データが作成される。そ
して、この画像データが表示処理部310を介してアナ
ログビデオ出力端子T2に供給されることで、受信機1
25にはGUI画面の表示が行われる。この場合、GU
I画面での操作により、MHEGデータに含まれるテキ
ストデータや静止画データの表示が選択された際の該当
するデータの表示処理も、同様にして行われる。
【0131】また、図8(b)に示したGUI画面上で
楽曲のリスト92により楽曲が選択され、その楽曲のオ
ーディオデータを試聴する場合には、この楽曲のMPE
Gオーディオデータがデマルチプレクサ313により得
られる。そして、このMPEGオーディオデータが、M
PEGオーディオデコーダ304、D/Aコンバータ3
07スイッチ回路308、アナログオーディオ出力端子
T3を介してアナログ音声信号とされて、受像機125
に対して出力される。
【0132】また、データストレージ部124に記憶さ
れたMHEGデータを読出して、GUI画面を受像機1
25に表示させる場合の処理は、ここまで説明したイン
タラクティブ放送を受信してGUI画面に表示させる場
合の処理と基本的には同じである。即ち、受信時にはデ
スクランブラ302からトランスポート部313にデー
タが供給されるものが、データストレージ部124から
の読出し時には、データストレージ部124からバスラ
イン315を介してトランスポート部313に読出した
データが供給されて、以降は同様に処理される。
【0133】また、リモートコントロール装置130の
操作より受信データを記憶させる際には、そのときに設
定された記憶モードをCPU320の制御処理部321
が判断して、対応した状態に制御する。即ち、例えば図
16に示すように、制御処理部321が記憶(記録)開
始させるタイミングであると判断したとき(ステップS
11)、そのときに設定された記録モードが、インタラ
クティブ記録モードであるか否か判断し(ステップS1
2)、インタラクティブ記録モードであるとき、そのと
きの受信チャンネルで得られる全てのMPEGデータと
MHEGデータのパケットを、データストレージ部12
4の記憶媒体342に記憶させる制御を行う(ステップ
S13)。
【0134】また、ステップS12でインタラクティブ
記録モードでないと判断したときには、ビデオ記録モー
ドであるか否か判断し(ステップS14)、ビデオ記録
モードであるとき、そのときの受信チャンネルの放送番
組のデータであるMPEGビデオデータと、そのビデオ
とともに再生されるMPEGオーディオデータだけを、
データストレージ部124の記憶媒体342に記憶させ
る制御を行う(ステップS15)。
【0135】さらに、ステップS14でビデオ記録モー
ドでないと判断したときには、オーディオ記録モードで
あるか否か判断し(ステップS16)、オーディオ記録
モードであるとき、そのときの受信チャンネルに含まれ
るMPEGオーディオデータの中のGUI画面などに基
づいた操作で選択された曲のMPEGオーディオデータ
だけを、データストレージ部124の記憶媒体342に
記憶させる制御を行う(ステップS17)。
【0136】このようにして、ユーザ操作に基づいて設
定されたモードにより、受信データの記憶態様が選択で
きる。なお、インタラクティブ記録モードによりMPE
GデータとMHEGデータとを記憶させる際には、上述
した例では受信した全てのMPEGデータを記憶させる
としたが、ビデオデータとともに再生されるオーディオ
データ以外のMPEGデータに含まれる複数のオーディ
オデータの一部(又は全部)の記憶については省略する
ようにしても良い。
【0137】また、インタラクティブ記録モードとした
場合に、データストレージ部124で記憶媒体342へ
の各データの記憶としては、トランスポート部303に
得られる受信パケットを、単純にそのままの順序でデー
タストレージ部124に転送して、その転送された順序
で記憶媒体342に記憶させても良いが、データの種類
毎に記憶エリアを分けて記憶させるようにしても良い。
即ち、例えば図17に示すように、記憶媒体342の記
憶エリアとして、各記憶エリアの索引情報が記憶される
TOCエリア401と、MHEGデータ記憶エリア40
2と、MPEGデータ記憶エリア403とを用意して、
受信したMHEGデータをエリア402に記憶させ、M
PEGデータをエリア403に記憶させ、各エリア40
2,403での記憶エリアの管理をTOCエリア401
で行う。
【0138】この場合、MHEGデータについては、上
述したようにカルーセル構造で循環的に同じデータが繰
り返し伝送されるため、記憶媒体342のMHEGデー
タ記憶エリア402には、受信したMHEGデータを1
周期だけ記憶させて、受信したMHEGデータが変化す
る毎に1周期ずつ記憶させるようにすれば良い。また、
MPEGオーディオデータについても、同じ曲のオーデ
ィオデータが繰り返される場合には、その繰り返された
データの記憶を省略するようにしても良い。
【0139】なお、ここまで説明したIRD123は、
IRD内にデータストレージ部を内蔵させた構成とし
て、IRD内のCPUの制御で、記憶や読出しが実行さ
れるようにしたが、全体のシステム構成で図3や図4に
より説明したように、IRDとは別体の記憶装置を使用
して、MHEGデータを記憶させることもできる。この
場合には、例えば図15に示したIRD123内のトラ
ンスポート部303で受信データから抽出した各パケッ
トのデータを、IEEE1394インターフェース部3
11に供給して、IEEE1394形式のバスラインで
接続されたデータ記憶装置に、各パケットのデータを供
給して記憶させれば良い。この場合、接続されたデータ
記憶装置での記憶状態を、IRD側のCPUから制御す
る構成としても良い。
【0140】また、図15に示すIRD123内のデー
タストレージ部124に記憶されたMHEGデータとM
PEGデータとを読出して、その読出した全てのデータ
(又は一部のデータ)を、トランスポート部303から
IEEE1394インターフェース部311に供給し
て、IEEE1394形式のバスラインで接続された他
のデータ記憶装置でその読出したデータを記憶させるよ
うにして、いわゆるダビングが行えるようにしても良
い。
【0141】なお、ここまで説明した例では、MHEG
データが多重化された放送信号を受信して記憶し、読出
す例について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、同様にインタラクティブ性を有する表示や
操作などの利用形態を規定するデータが放送信号に多重
化されている場合の、それらの受信データを同時に記憶
(記録)し、読出す(再生する)場合の各種処理に適用
できるものである。また、本発明が適用される伝送シス
テムについても、図6以降の詳細な例で説明したデジタ
ル衛星放送システムに限定されるものではなく、図1の
原理図で説明したように、例えば地上波やケーブルテレ
ビジョンなどの放送や、インターネット放送などの各種
システムに適用可能である。さらに、図5を参照して説
明したように、放送信号を記憶させた場合と同様の形態
で予めデータが記憶された記憶媒体を用意して、その記
憶媒体を再生する場合にも適用できる。
【0142】
【発明の効果】請求項1に記載した受信方法によると、
放送された第1のデータと第2のデータとを、そのまま
記憶媒体に記憶させることができ、その記憶媒体に記憶
された各データを使用して、任意のときに放送時と同様
のサービスが受けられるようになる。
【0143】請求項2に記載した受信方法によると、請
求項1に記載した発明において、記憶媒体に記憶された
第2のデータを読み出して、その読み出された第2のデ
ータに基づいて生成された画面上の指示に基づいた操作
で、記憶媒体から読み出された第1のデータによる表示
画像の選択又は出力音声の選択が行われることで、放送
されたときと同様の操作で、表示画像の選択又は出力音
声の選択が行える。
【0144】請求項3に記載した受信方法によると、請
求項2に記載した発明において、受信して記憶媒体に記
憶される第1のデータには、テキストデータが含まれ、
記憶媒体から読み出した第2のデータに基づいて生成さ
れた画面上の指示に基づいた操作で、そのテキストデー
タの表示選択が行われることで、放送されたときと同様
の操作で、テキストデータの表示選択についても行え
る。
【0145】請求項4に記載した受信方法によると、請
求項1に記載した発明において、受信したチャンネルの
放送波に含まれる第2のデータは、周期的に繰り返し同
じデータが伝送されるデータであり、記憶媒体への第2
のデータの記憶としては、1周期ずつのデータだけを記
憶させるようにしたことで、受信したデータを効率良く
記憶媒体に記憶させることができる。
【0146】請求項5に記載した受信装置によると、受
信部で受信した第1のデータと第2のデータをデータ記
憶部で記憶媒体に記憶させることができ、その記憶媒体
に記憶された第2のデータを使用して、任意のときに第
1のデータの利用を規定する画面を構成させることが可
能になり、任意のときに放送時と同様のサービスが受け
られる受信装置が得られる。
【0147】請求項6に記載した受信装置によると、請
求項5に記載した発明において、データ記憶部の記憶媒
体に記憶された第2のデータを読み出し、その読み出さ
れた第2のデータに基づいて再生指示用の画面を生成さ
せる表示処理部と、表示処理部により生成された画面上
の指示に基づいた操作を判断して、データ記憶部の記憶
媒体に記憶された第1のデータによる表示画像の選択又
は出力音声の選択を行う制御部とを備えたことで、表示
処理部で生成された画面に基づいた再生指示により放送
時と同様の操作性で各データの選択が行えるようにな
る。
【0148】請求項7に記載した受信装置によると、請
求項5に記載した発明において、受信部が受信した放送
波に含まれる第2のデータの繰り返し周期を判定する判
定部を備え、判定部が判定した1周期ずつの第2のデー
タだけを、データ記憶部で記憶媒体に記憶させること
で、受信したデータを効率良く記憶媒体に記憶させるこ
とができる装置が得られる。
【0149】請求項8に記載した受信装置によると、請
求項5に記載した発明において、データ記憶部は、受信
装置とは別体の記憶装置で構成されると共に、分離部が
分離した第1のデータ及び第2のデータを出力する端子
と、この端子から出力される第1のデータ及び第2のデ
ータの別体の記憶装置での記憶の制御を行う記憶制御部
とを備えたことで、受信装置に接続された別体の記憶装
置に、受信した第1のデータと第2のデータとを記憶さ
せることが可能になる。
【0150】請求項9に記載した記憶装置によると、記
憶媒体に記憶された第2のデータを読み出して、記憶媒
体に記憶された第1のデータの利用を規定する画面を構
成させることができ、任意のときに第1のデータの利用
を規定する画面を表示させて、その画面上での指示に基
づいた再生を実行させることが可能になり、例えばデー
タ放送によるサービスを受ける場合と同様のサービス
が、記憶装置を使用して可能になる。
【0151】請求項10に記載した記憶装置によると、
請求項9に記載した発明において、制御部は、外部から
供給される第2のデータの繰り返し周期を判定し、この
制御部が判定した1周期ずつの第2のデータだけを、デ
ータ記憶部で記憶媒体に記憶させることで、記憶媒体へ
の各データの効率の良い記憶が行える。
【0152】請求項11に記載した記憶媒体によると、
この媒体の第2のエリアに記憶された第2のデータを読
みだして構成された画面上での指示により、第1のエリ
アに記憶された第1のデータの再生制御を実行できるよ
うになり、例えばデータ放送によるGUI画面を使用し
たサービスを受ける場合と同様の操作性で、記憶媒体に
記憶されたデータの再生が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による全体の処理例を示
すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による受信構成の例を示
すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態による他の受信構成の例
(記憶部を別体とした例)を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態による他の受信構成の例
(コンピュータ装置を使用した例)を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の一実施の形態による他の構成の例(用
意された媒体から再生して表示させる例)を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の一実施の形態を衛星放送システムに適
用した例を示すシステム構成図である。
【図7】図6のシステムに適用される操作手段の例を示
す平面図である。
【図8】図6のシステムによる表示画面の例を示す説明
図である。
【図9】図6のシステムによる送出側の構成例を示すブ
ロック図である。
【図10】図6のシステムによる伝送データの例を示す
タイミング図である。
【図11】伝送されるデータのカルーセル構造の例を示
す説明図である。
【図12】伝送データのデータ構造の例を示す説明図で
ある。
【図13】トランスポートパケットの例を示す説明図で
ある。
【図14】チャンネル構造の例を示す説明図である。
【図15】図6のシステムによる受信側の構成例を示す
ブロック図である。
【図16】受信装置での記録動作の例を示すフローチャ
ートである。
【図17】記憶媒体でのデータ記憶状態の例を示す説明
図である。
【符号の説明】
10…送出局、11…MHEGデータサーバ、12…M
PEGデータサーバ、13…マルチプレクサ、14…送
信データ、20…受信設備、21…受信処理部、22…
記憶処理部、23…記憶媒体、24…読出し処理部、2
5…データ分離部、26…MPEGデータ用バッファ、
27…MPEGデコーダ、28…表示処理部、29…受
像機、30…MHEGデータ用バッファ、31…MHE
Gエンジン、42…IRD(デジタル衛星放送用チュー
ナ装置)、43…データストレージ部、44…受像機、
52…IRD、53…データ記憶装置、54…受像機、
62…IRD、63…パーソナルコンピュータ装置、6
4…データストレージ部、65…ディスプレイ装置、7
1…ディスク再生装置、72…受像機、100…地上
局、101…テレビ番組素材サーバ、102…楽曲素材
サーバ、103…付加情報サーバ、104…GUIデー
タサーバ、120…受信設備、123…IRD、124
…データストレージ部、125…受像機、130…リモ
ートコントロール装置、134…インタラクティブキ
ー、135…GUI操作キー、136…記録再生操作
部、401…TOCエリア、402…MHEGデータ記
憶エリア、403…MPEGデータ記憶エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 BA27 BA28 CA02 CA09 DA01 DA04 DA05 DA10 5C052 AA01 AA17 DD00 FA04 FA06 FB00 5C063 AA20 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 CA11 CA12 CA40 EB33

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のチャンネルの放送波を受信し、 上記受信したチャンネルの放送波に含まれる画像又は音
    声のデータを含む第1のデータと、この第1のデータの
    利用を規定する画面を構成させる第2のデータとを抽出
    し、 その抽出した第1のデータと第2のデータとを、所定の
    記憶媒体に記憶させる受信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の受信方法において、 上記記憶媒体に記憶された第2のデータを読み出して、 その読み出された第2のデータに基づいて生成された画
    面上の指示に基づいた操作で、上記記憶媒体から読み出
    された第1のデータによる表示画像の選択又は出力音声
    の選択が行われる受信方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の受信方法において、 受信して記憶媒体に記憶される第1のデータには、テキ
    ストデータが含まれ、上記記憶媒体から読み出した第2
    のデータに基づいて生成された画面上の指示に基づいた
    操作で、そのテキストデータの表示選択が行われる受信
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の受信方法において、 上記受信したチャンネルの放送波に含まれる第2のデー
    タは、周期的に繰り返し同じデータが伝送されるデータ
    であり、 上記記憶媒体への第2のデータの記憶としては、1周期
    ずつのデータだけを記憶させるようにした受信方法。
  5. 【請求項5】 所定のチャンネルの放送波を受信する受
    信部と、 上記受信部が受信したチャンネルの放送波に含まれる画
    像又は音声のデータを含む第1のデータと、この第1の
    データの利用を規定する画面を構成させる第2のデータ
    とを分離する分離部と、 上記分離部が分離した第1のデータと第2のデータと
    を、所定の記憶媒体に記憶させるデータ記憶部とを備え
    た受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の受信装置において、 上記データ記憶部の記憶媒体に記憶された第2のデータ
    を読み出し、その読み出された第2のデータに基づいて
    再生指示用の画面を生成させる表示処理部と、上記表示
    処理部により生成された画面上の指示に基づいた操作を
    判断して、上記データ記憶部の記憶媒体に記憶された第
    1のデータによる表示画像の選択又は出力音声の選択を
    行う制御部とを備えた受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の受信装置において、 上記受信部が受信した放送波に含まれる第2のデータの
    繰り返し周期を判定する判定部を備え、 上記判定部が判定した1周期ずつの第2のデータだけ
    を、上記データ記憶部で記憶媒体に記憶させる受信装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の受信装置において、 上記データ記憶部は、受信装置とは別体の記憶装置で構
    成されると共に、 上記分離部が分離した第1のデータ及び第2のデータを
    出力する端子と、 この端子から出力される第1のデータ及び第2のデータ
    の上記別体の記憶装置での記憶の制御を行う記憶制御部
    とを備えた受信装置。
  9. 【請求項9】 外部から供給される画像又は音声のデー
    タを含む第1のデータと、この第1のデータの利用を規
    定する画面を構成させる第2のデータとを所定の記憶媒
    体に記憶させるデータ記憶部と、 上記データ記憶部で第1のデータと第2のデータとを記
    憶媒体に記憶させるエリアを管理すると共に、上記デー
    タ記憶部で記憶媒体から読み出した第2のデータに基づ
    いて第1のデータを再生する指示を行う画面を生成させ
    る制御を行う制御部とを備えた記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の記憶装置において、 上記制御部は、外部から供給される第2のデータの繰り
    返し周期を判定し、 この制御部が判定した1周期ずつの第2のデータだけ
    を、上記データ記憶部で記憶媒体に記憶させる記憶装
    置。
  11. 【請求項11】 少なくとも第1の記憶エリアと第2の
    記憶エリアを備え、 画像又は音声のデータを含む第1のデータを上記第1の
    エリアに記憶し、 上記第1のデータの利用を規定する画面を構成させるデ
    ータである第2のデータを上記第2のエリアに記憶し、 上記第2のエリアに記憶された第2のデータの再生によ
    り生成された画面上での指示により上記第1のエリアに
    記憶された第1のデータの再生が制御される記憶媒体。
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