JP2000201274A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JP2000201274A
JP2000201274A JP11303132A JP30313299A JP2000201274A JP 2000201274 A JP2000201274 A JP 2000201274A JP 11303132 A JP11303132 A JP 11303132A JP 30313299 A JP30313299 A JP 30313299A JP 2000201274 A JP2000201274 A JP 2000201274A
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Keizo Takura
慶三 田倉
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Canon Inc
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    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間調濃度細線などの再現性を高めることに
より、解像度および画像品位を向上させることが可能な
画像処理装置および画像処理方法。 【解決手段】 出力濃度補正手段としての出力濃度補正
テーブルを複数有し、拡大縮小倍率設定手段により設定
された拡大縮小倍率に応じて、出力濃度補正テーブルを
変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
ファクシミリ等の画像形成装置に適用可能であって、画
像信号に変換処理を行う画像処理装置及び画像処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル複写機やファクシミリ
装置等の画像形成装置においては、まず、CCD等によ
り原稿の反射光を受光して電気信号に変換し、その結果
得られたアナログ輝度信号をA/Dコンバータ等でデジ
タル輝度信号に変換することによって、原稿画像の多値
輝度信号を得ている。
【0003】次に、原稿画像信号を輝度濃度変換情報に
基づいて、例えば予め作成された輝度濃度変換テーブル
を参照することにより、多値画像濃度信号に変換してい
る。
【0004】また、このとき、ユーザが画像の拡大或い
は縮小を望み、外部キー等の操作により拡大縮小倍率を
選択し設定した場合、画像の輝度信号を拡大縮小した後
に、輝度濃度変換テーブルを参照することにより、多値
画像濃度信号に変換している。
【0005】そして、得られた画像濃度信号をプリンタ
特性に応じた画像濃度信号に、例えば、出力濃度補正テ
ーブルを用いて変換し、その変換画像濃度信号をプリン
タより出力するのがデジタル複写機である。
【0006】また、得られた画像濃度信号を、画像解像
度に適した出力濃度信号に、例えば、出力濃度補正テー
ブルを用いて変換し、その後、2値データに変換し、さ
らに、所定の圧縮処理を施した後、通信回線等を介して
受信装置へ送信するのがファクシミリの送信側装置であ
る。
【0007】また、原稿の画像の種類により、画像濃度
信号が実際の原稿のものよりも濃くなるよう設定した方
が画質が良くなる場合や、低濃度のところだけは実際の
原稿の濃度よりも濃度を落とすように設定した方が画質
が良くなる場合がある。
【0008】例えば、前者は文字原稿であり、後者は写
真原稿である。この場合、ユーザが原稿の種類をモード
として設定することによって、そのモードにより、輝度
濃度変換テーブル、或いは、出力濃度補正テーブルを変
更している。
【0009】また、ユーザの設定したモードを踏まえ、
輝度濃度変換テーブルと出力濃度補正テーブルから、そ
のときのモードにおける輝度出力濃度変換テーブル(輝
度データを入力し、濃度データを出力するテーブル)を
先に計算し、LUT(Look Up Table)を
作成し、そのデータを参照して、データ変換を実施し、
出力或いは送信することも知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、以下のような問題がある。
【0011】画像を拡大出力した場合、拡大画像処理に
より、見かけ上、出力画像の解像度が入力画像の解像度
より低下してしまい、画像信号のエッジ部がぼやけてし
まう。
【0012】図14を用いて説明すると、図14(a)
の画像に対し、200%の拡大を行うと(図14
(c))、画像エッジ部も2倍になってしまい、出力し
た画像を見るとぼやけたように見えてしまう。
【0013】また、画像を縮小出力した場合、入力画像
内の中間調濃度細線などは、縮小画像処理により、出力
画像信号の値を低下させるものもある。
【0014】この場合にも、図14を用いて説明する
と、図14(a)の画像に対し、50%の縮小を行うと
(図14(b))、読み取り解像度に対して、出力解像
度が2倍であったとしたとき、画像エッジ部も半分にな
ってしまい、出力した画像における中間調領域は大きく
減少する。
【0015】もし、このとき、読み取り解像度と出力解
像度がほぼ等しい場合には、画像を間引くため、中間調
のグラデーションがなくなってしまうこともある。
【0016】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術の欠点を除去し、拡大縮小倍率に応じて、入力画像デ
ータを出力画像データに変換するための変換テーブルを
選択することにより、簡単な構成で拡大または縮小処理
による画質の劣化を防止することが可能な画像処理装置
および画像処理方法を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、所定値以上の拡大倍
率が設定されたときには、入力画像データの変化量に対
する出力画像データの変化量が大きくなる変換テーブル
を用いてデータ変換することにより、拡大処理時のエッ
ジ部のぼやけを防止することが可能な画像処理装置およ
び画像処理方法を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、所定値以下の縮小倍
率が設定されたときには入力画像データの変化量に対す
る出力画像データの変化量が小さくなる変換テーブルを
用いてデータ変換することにより、縮小処理時の中間濃
度細線の再現性を高めることが可能な画像処理装置およ
び画像処理方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、画像データを入力する入力手段と、前記入力手段に
より入力した画像データの拡大縮小倍率を設定する拡大
縮小倍率設定手段と、複数の画像データ変換テーブルを
有し、選択された1つの変換テーブルを用いて前記入力
した画像データを出力データに変換するデータ変換手段
と、前記拡大縮小倍率設定手段により設定された拡大縮
小倍率に応じて前記変換テーブルを選択するテーブル選
択手段とからなる。
【0020】本発明の画像処理方法は、画像データを入
力する入力工程と、前記入力した画像データの拡大縮小
倍率を設定する拡大縮小倍率設定工程と、複数の画像デ
ータ変換テーブルを有し、選択された1つの変換テーブ
ルを用いて前記入力した画像データを出力データに変換
するデータ変換工程と、前記拡大縮小倍率設定工程によ
り設定された拡大縮小倍率に応じて前記変換テーブルを
選択するテーブル選択工程とからなる。
【0021】本発明の画像処理装置は、画像データを入
力する入力手段と、前記入力手段により入力した画像デ
ータの拡大縮小倍率を設定する拡大縮小倍率設定手段
と、入力画像データを出力画像データに変換するための
変換テーブルを演算するテーブル演算手段と、前記演算
手段で演算された変換テーブルを用いて前記入力した画
像データを出力データに変換するデータ変換手段とを有
し、前記テーブル演算手段は、前記拡大縮小倍率設定手
段により設定された拡大縮小倍率に応じて前記変換テー
ブルを演算する。
【0022】本発明の画像処理方法は、画像データを入
力する入力工程と、前記入力した画像データの拡大縮小
倍率を設定する拡大縮小倍率設定工程と、入力画像デー
タを出力画像データに変換するための変換テーブルを演
算するテーブル演算工程と、前記演算工程で演算された
変換テーブルを用いて前記入力した画像データを出力デ
ータに変換するデータ変換工程とを有し、前記テーブル
演算工程は、前記拡大縮小倍率設定工程により設定され
た拡大縮小倍率に応じて前記変換テーブルを演算する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0024】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
の形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
【0025】(概要)まず、第1の実施の形態の概要に
ついて説明する。
【0026】第1の実施の形態は、画像濃度信号を入力
するスキャナ101と、画像信号を拡大或いは縮小する
画像拡大縮小処理部106と、画像拡大縮小処理部10
6の拡大縮小倍率を設定する拡大縮小倍率指示部110
と、画像濃度信号を画像形成装置及び出力解像度に適し
た濃度信号に補正を行う出力濃度補正部108とを有す
る装置において、出力濃度補正部108として用いる出
力濃度補正テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率指示部1
10により設定された拡大縮小倍率に応じて、出力濃度
補正テーブルを変更する。
【0027】また、出力濃度補正部108として出力濃
度補正テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率指示部110
により設定された拡大縮小倍率に応じて、拡大時のみ、
出力濃度補正テーブルを変更する。
【0028】以下、具体的な例を挙げて説明する。
【0029】図1は、第1の実施の形態に係る画像処理
装置の構成、および、その画像処理の流れを示す。
【0030】101は、原稿の読み取りを行うスキャナ
である。スキャナ101は、CCD(固体撮像素子)イ
メージセンサ、または、CS(コンタクトセンサ)で構
成されている。101aは、スキャナ101から出力さ
れるアナログビデオ信号である。
【0031】まず、スキャナ101で読み取ったアナロ
グ画像データであるアナログビデオ信号101aは、A
D変換器102によって8bitのデジタル画像データ
102aに量子化される。なお、このデジタル画像デー
タは、輝度データである。また、階調数は、256階調
ある。これは、ユーザが主に使用する白紙の輝度を25
5データとし、スキャナのランプを消したときの暗さを
0としている。
【0032】AD変換器102からの輝度データ102
aは、画像信号補正回路103によってスキャナ101
のCCD若しくはCSの感度ムラ及び光源の配光特性の
歪であるシェーディング歪の補正を行う。シェーディン
グ補正には、毎回の動作時にCCDの各画素間の配光特
性を補正するタイプのものと、耐久等によって原稿照明
系に変化が生じた場合に、CCD全体のアナログ信号強
度を調整するタイプのものがある。この時点で、原稿の
画像データ103aが完成する。そうして得られた画像
データは、1画素あたり8bitに量子化された多値の
輝度データである。
【0033】また、CCDやCSの読み取り部と出力部
の解像度の違いにより、変倍処理によって、解像度変
換、および、同時に必要な変倍処理を行う。故に、変倍
処理部104で画像データ103aを出力部の解像度に
合うように変倍処理をし、104aのデータを得る。
【0034】その後、文字や画像の線幅再現性、並びに
画像部端部の鮮鋭さを最適化するためにエッジ強調処理
部105でエッジ強調処理を行う。こうして画像データ
105aが得られる。
【0035】そして、このとき、ユーザが、倍率指示部
110で原稿の拡大縮小等の処理を設定していた場合、
画像データ105aを設定された倍率110aに応じ
て、拡大縮小処理部106で拡大縮小処理を行う。こう
して画像データ106aが得られる。
【0036】107は、輝度データから濃度データヘの
変換を行うための輝度濃度変換部であり、(LUT)L
ook Up Tab1eの変換テーブルで構成されて
いる。標準的な輝度濃度変換は、輝度の値のLogを取
ったものに近い。この変換テーブルは、ROMもしくは
RAMによって構成されている。なお、ここで、入力さ
れる画像データ106aおよび出力される濃度データ1
07aは、ともに8bitのデータである。
【0037】108は、輝度濃度変換部107で変換さ
れた濃度データ107aの補正を行う濃度補正部であ
り、LUT等の複数の出力濃度補正テーブルおよび演算
回路で構成されている。また、この出力濃度補正テーブ
ルは、ROMもしくはRAMによって構成されている。
本例においては、LUTは、複数個準備され、メモリ内
に格納されている。
【0038】図2は、出力濃度補正テーブル108に格
納されている特徴的なLUTをグラフに表したものであ
り、ここで説明し易いように、それぞれγ1、γ2、γ
3と名づけておく。γ1は、標準的な出力濃度補正テー
ブルである。γ2は、高濃度部をなるべく黒に再現する
ように強調されたものである。γ3は、γ2とは逆に、
中間濃度の再現性を良くするように決定されている。
【0039】ここで、ユーザが、原稿の拡大縮小の処理
を設定していない場合、或いは、拡大縮小の設定が51
%〜199%であった場合は、LUTはγ1が選ばれ、
画像濃度が変換される。そして、200%以上の拡大処
理が選ばれていた場合はγ2により、50%以下の縮小
処理を選ばれていた場合はγ3により、画像濃度が変換
され、濃度データ107aとなって出力される。つま
り、出力濃度補正部108は倍率指示部110からの倍
率データ110aに応じてγテーブルを選択する。
【0040】このとき、出力された濃度データと、エッ
ジ部の位置関係を示すと、図3に示すようになる。な
お、ここでは、図3を、前述した従来例の図8と比較し
て説明する。
【0041】従来例の場合、図8で示すように、200
%拡大時は、中間調がそのまま拡大されると、広い領域
(位置X1以上の領域)に渡って中間調になり、画像の
エッジ部がぼやけたように見えてしまう。また、50%
縮小時は、逆に、画像のエッジ部の濃度変化が急激にな
ることから、中間調の再現は貧弱になってしまう。
【0042】これに対して、本例では、図3に示すよう
に、200%拡大時は、入出力濃度の変換を急峻にする
ようなLUTの値γ2で変換されるので、中間調の領域
(位置X2以上の領域)を狭くすることによって、画像
のぼやけを軽減することができる。また、50%縮小時
は、入出力濃度の変換を中間調で緩やかになるようなL
UTの値γ3で変換されるので、中間調の品位が保たれ
る。
【0043】そして、上述したような画像処理装置は、
画像形成装置として例えばデジタル複写機に適用させる
ことができる。この場合、出力濃度補正部108におい
て、出力濃度補正と共に、レーザ駆動信号への変換もな
される。このとき、駆動信号の変換も加味した出力濃度
補正テーブルになっている。そして、その後、画像濃度
データ108aが出力部109に送られる。
【0044】この出力部109としては、画像を紙等に
記録するプリンタを用いることができ、この場合、レー
ザビームプリンタにより構成できる。
【0045】出力部109は、熱転写、インクジェット
方式等により構成する場合、出力濃度補正部108にお
ける変換において、それぞれの駆動信号への変換がなさ
れる。
【0046】また、本装置をファクシミリに適用した場
合、出力濃度補正部108における変換において、画像
濃度データ108aを画像解像度に適した出力濃度信号
に変換し、2値データに変換し、所定の圧縮処理を施し
た後、通信回線等を介して受信装置へ送信する。そし
て、受信側のファクシミリ(出力部109)により、画
像が出力される。
【0047】また、ユーザの設定したモードを踏まえ、
輝度濃度変換テーブルと出力濃度補正テーブルから、そ
のときのモードにおける輝度出力濃度変換テーブルを先
に計算し、LUTを作成し、そのLUTを用いて、出力
或いは送信する場合もある。
【0048】また、輝度濃度変換部107と出力濃度補
正部108をまとめた変換部を1つだけ持ち、そこに上
述した輝度濃度変換テーブルと出力濃度補正テーブルを
まとめた変換テーブルを持つようにしてもよい。
【0049】また、本例においては、50%以下の縮小
時、51〜199%の縮小等倍拡大時、200%以上の
拡大時の3つの場合に分けて出力濃度補正テーブルを使
い分けたが、これに限るものではなく、これを更に多く
の場合分けにしてもよい。
【0050】上述したように、出力濃度補正手段として
用いる出力濃度補正テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率
設定手段により設定された拡大縮小倍率に応じて、出力
濃度補正テーブルを変更することによって、画像を拡大
出力しようとした場合は、拡大処理による出力画像のエ
ッジ部のぼやけを防止することが可能となり、また、画
像を縮小出力しようとした場合は、縮小処理を行って
も、入力画像内の中間調濃度細線などの再現性を高める
ことが可能となる。
【0051】また、出力濃度補正手段として出力濃度補
正テーブルを複数持ち、前記拡大縮小倍率設定手段によ
り設定された拡大縮小倍率に応じて、拡大時のみ、出力
濃度補正テーブルを変更することによって、画像を拡大
出力しようとした場合は、拡大処理による出力画像のエ
ッジ部のぼやけを防止することが可能となり、画像品位
を大きく損なうことなく、画像の拡大が可能となる。
【0052】この場合、200%以上の拡大時に図2の
γ2テーブルを用い、それ以外のときはγ1テーブルを
用いる。
【0053】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態について説明する。なお、前述した第1の実施の
形態と同一部分については同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0054】(概要)まず、第2の実施の形態の概要に
ついて説明する。
【0055】本発明の第2の実施の形態は、画像濃度信
号を入力するスキャナ101と、画像の中に占める中間
濃度部の広さ或いは比率を検出する中間濃度判定回路1
30と、画像信号を拡大或いは縮小する画像拡大縮小処
理回路106と、画像拡大縮小処理回路106の拡大縮
小倍率を設定する拡大縮小倍率指示部110と、画像濃
度信号を画像形成装置及び出力解像度に適した濃度信号
に補正を行う出力濃度補正部108とを有する装置にお
いて、出力濃度補正部108として用いる出力濃度補正
テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率指示部110により
設定された拡大縮小倍率、及び、画像の中に占める中間
濃度部の広さあるいは比率に応じて、出力濃度補正テー
ブルを変更する。
【0056】以下、具体的な例を挙げて説明する。
【0057】本例においては、画像処理装置が出力する
画像の中に占める中間濃度部の広さ、あるいは、比率を
検知する手段を具備していると言う点において、第1の
実施の形態とは異なる。それ以外の構成は、第1の実施
の形態と同様である。
【0058】図4は、第2の実施の形態の構成を示した
ブロック図である。図1と同一の構成要素には同一番号
を付す。図4において、メモリ120は1画面分のデー
タを格納するメモリである。メモリからのデータ120
aに基づいて中間濃度判定回路130は、中間濃度部の
比率が高いか低いかを判定する。
【0059】判定の方法は、多値の画像信号の中で所定
の濃度域(例えば、対数反射濃度で0.3〜1.0)に
対応した輝度信号値である画素の数をカウントする。つ
まり、この0から255の多値の画像輝度信号が1.5
0から0.07までの濃度部の輝度信号値を表している
とすれば、輝度信号値が20以上138以下の画素の数
をカウントすればよい。
【0060】そうしてカウントした中間濃度部の画素数
が1画面全体の画素数の150万個に対して30%を超
えない場合は、中間濃度部の比率は小さいと判断する。
【0061】出力濃度補正部108では、こうして検知
した中間濃度部の比率の大小を示すデータ130aと、
更に、設定された拡大縮小率を示すデータ110aに応
じて、出力濃度補正テーブルを選ぶ。
【0062】出力濃度補正部108では、200%以上
の拡大処理が選ばれ、かつ、中間濃度部の比率の低い場
合には、LUTはγ2を選び、また、50%以下の縮小
処理が選ばれ、かつ、中間濃度部の比率の高い場合に
は、LUTはγ3を選び、これにより画像が処理され、
濃度データ108aとなって出力される。
【0063】それ以外の設定の場合には、γ1が選ば
れ、画像濃度が変換される。
【0064】これにより、拡大率が高い場合でも、特に
中間濃度部の比率が低い(文字の割合が多い)原稿に対
してγ2を選択するので、中間調画像の多い原稿に対し
て中間調再現性を劣化させることを防止でき、文字原稿
に対して、文字のエッジを鮮明に再現することができ
る。
【0065】更に縮小率が高い場合でも、中間濃度部の
比率が高い原稿に対してγ3を選択するので、文字の多
い原稿に対してエッジがボケてしまうのを防止でき、写
真原稿に対して、中間濃度部の再現性を向上することが
できる。
【0066】本例においては、50%以下の縮小時、5
1〜199%の縮小等倍拡大時、200%以上の拡大時
の3つの場合に分けて出力濃度補正テーブルを使い分け
たが、これに限るものではなく、更に多くに場合分けを
してもよい。
【0067】また、中間調濃度部の比率も30%の上下
だけでなく、もっと小分けで判断して、テーブル変更し
てもよい。
【0068】上述したように、出力濃度補正手段として
用いる出力濃度補正テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率
設定手段により設定された拡大縮小倍率、及び、画像の
中に占める中間濃度部の広さあるいは比率に応じて、出
力濃度補正テーブルを変更することによって、画像を拡
大出力しようとした場合は、中間調画像の多い原稿に対
する再現性の劣化を防止し、拡大処理による出力画像の
エッジ部のぼやけを防止することが可能となる。更に、
画像を縮小出力しようとした場合は、文字の多い原稿に
対するエッジのボケを防止し、縮小処理を行っても、入
力画像内の中間調濃度細線などの再現性を高めることが
可能となる。
【0069】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態を、図5に基づいて説明する。なお、図5におい
て、前述した各例と同一部分については同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0070】本例においては、原稿画像の濃度と画像処
理装置が出力する画像の濃度の関係(以下、この関係を
濃度出力特性という)を選択できる、選択手段たる濃度
出力特性選択スイッチ140が具備してある。この濃度
出力特性選択スイッチ140による濃度出力特性の選択
は、文字モードと写真モードの2種類のモードの中から
行える。
【0071】出力濃度補正部108においては、上記濃
度出力特性選択スイッチ140からのモードデータ14
0aに応じて、更に、設定された拡大縮小率を示すデー
タ110aに応じて、出力濃度補正テーブルを選択す
る。
【0072】出力濃度補正部108では、200%以上
の拡大処理が選ばれ、かつ、文字モードが選ばれた場合
のみ、LUTはγ2を選び、50%以下の縮小処理が選
ばれ、かつ、写真モードが選ばれた場合のみ、LUTは
γ3を選び、これにより画像が処理され、濃度データ1
07aとなって出力される。
【0073】それ以外の設定の場合には、γ1が選ば
れ、画像が処理される。
【0074】本例においては、50%以下の縮小時、5
1〜199%の縮小等倍拡大時、200%以上の拡大時
の3つの場合に分けて出力濃度補正テーブルを使い分け
たが、これに限るものではなく、更に多くに場合分けを
してもよい。
【0075】このように第3の実施の形態によれば、拡
大率が高い場合でも、文字モードが選択されている原稿
に対してγ2を選択するので、中間調画像の原稿に対し
て中間調再現性を劣化させることを防止でき、文字原稿
に対して、文字のエッジを鮮明に再現することができ
る。
【0076】更に縮小率が高い場合でも、写真モードが
選択されている原稿に対してγ3を選択するので、文字
の多い原稿に対してエッジがボケてしまうのを防止で
き、写真原稿に対して、中間濃度部の再現性を向上する
ことができる。
【0077】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
の形態を図6、図7に基づいて説明する。
【0078】(概要)まず、第4の実施の形態の概要に
ついて説明する。
【0079】第4の実施の形態は、画像濃度信号を入力
するスキャナ101と、画像信号を拡大或いは縮小する
画像拡大縮小処理部106と、画像拡大縮小処理部10
6の拡大縮小倍率を設定する拡大縮小倍率指示部110
と、画像濃度信号を画像形成装置及び出力解像度に適し
た濃度信号に補正を行う出力濃度補正部108とを有す
る装置において、γデータ演算部150が出力濃度補正
テーブルを持ち、拡大縮小倍率指示部110により設定
された拡大縮小倍率に応じて、出力濃度補正テーブルの
値に一次変換をかけ、出力濃度補正テーブルの値を変更
し、変更されたデータを出力濃度補正部108のLUT
に書き込む。
【0080】また、γデータ演算部150は、拡大縮小
倍率指示部110により設定された拡大縮小倍率に応じ
て、拡大時には、出力濃度補正テーブルの入力濃度の変
化量に対する出力濃度の変化量を大きくなるようにテー
ブルの値に一次変換をかけ、また、縮小時には、出力濃
度補正テーブルの入力濃度の変化量に対する出力濃度の
変化量を小さくなるようにテーブルの値に一次変換を行
う。
【0081】以下、図7を用い、具体的な例を挙げて説
明する。図7において、図1と同一構成要素について
は、同一符号を付し、説明を省略する。
【0082】本例においては、入力された画像濃度デー
タから出力濃度データヘの変換を行うための出力濃度補
正部108には、γデータ演算部からのLUTの変換テ
ーブルがメモリ内に格納されている。
【0083】図6において、実線のデータが出力濃度補
正のLUTをグラフに表したものである。実線の(γ)
データはγデータ演算部150に格納されている。
【0084】ユーザが、倍率指示部10で原稿の拡大縮
小の処理を設定していない場合、或いは、拡大縮小の設
定が51%〜199%であった場合は、γデータ演算部
は図6の実線のγデータを出力濃度補正部108のLU
Tにそのまま書込み、出力濃度補正部108では、その
データに基づき濃度の変換を行う。
【0085】ユーザが倍率指示部110で200%以上
の拡大処理を選択した場合、γデータ演算部150では
格納している(γ)データから一次変換により(γ')
データを以下の式により演算する。
【0086】 (γ')=C(γ)+D C>1,Dは任意の定数 演算により求められた(γ')データは、図6の一点鎖
線で示したように、入出力濃度の変換を急峻にするデー
タである。
【0087】このデータは、出力濃度補正部108のL
UTに書き込まれ、出力濃度補正部108では、書き込
まれたデータに基づき濃度の変換を行う。
【0088】ユーザが倍率指示部110で50%以下の
縮小処理を選択した場合、γデータ演算部150では格
納している(γ)データから一次変換により(γ”)デ
ータを以下の式により演算する。
【0089】 (γ”)=A(γ)+B A<1,Bは任意の定数 演算により求められた(γ”)データは、図6の破線で
示したように、入出力濃度の変換を中間濃度部で緩やか
にするデータである。
【0090】このデータは、出力濃度補正部108のL
UTに書き込まれ、出力濃度補正部108では、書き込
まれたデータに基づき濃度の変換を行う。本実施の形態
においては、濃度階調が8bitの256階調であるの
で、出力値が0以下になるものは0に、255以上にな
るものは255にする。
【0091】このようにして変換された濃度データが1
08aとなって出力される。
【0092】このとき出力された濃度データと、エッジ
部の位置関係を示すと、第1の実施の形態と良く似たも
のとなる(図3参照)。
【0093】本実施の形態においては、50%以下の縮
小時、51〜199%の縮小等倍拡大時、200%以上
の拡大時の3つの場合に分けて一次変換を使い分けた
が、これに限るものではなく、多くに場合分けをしても
よい。
【0094】上述したように、拡大縮小倍率指示部11
0により設定された拡大縮小倍率に応じて、出力濃度補
正テーブルの値に一次変換をかけ、出力濃度補正テーブ
ルの値を変更することによって、テーブルの記憶容量を
少なくできると共に、画像を拡大出力しようとした場合
は、拡大処理による出力画像のエッジ部のぼやけを防止
することが可能となり、また、画像を縮小出力しようと
した場合は、縮小処理を行っても、入力画像内の中間調
濃度細線などの再現性を高めることが可能となる。
【0095】また、拡大縮小倍率指示部110により設
定された拡大縮小倍率に応じて、拡大時には、出力濃度
補正テーブルの入力濃度の変化量に対する出力濃度の変
化量を大きくなるようにテーブルの値に一次変換をか
け、また、縮小時には、出力濃度補正テーブルの入力濃
度の変化量に対する出力濃度の変化量を小さくなるよう
にテーブルの値に一次変換をかけることによって、テー
ブルの記憶容量を少なくできると共に、画像を拡大出力
しようとした場合は、拡大処理による出力画像のエッジ
部のぼやけを防止することが可能となり、また、画像を
縮小出力しようとした場合は、縮小処理を行っても、入
力画像内の中間調濃度細線などの再現性を高めることが
可能となる。
【0096】次に、第2の実施の形態と第4の実施の形
態とを組み合わせた変形例について説明する。
【0097】この変形例では、画像濃度信号を入力する
スキャナ101と、画像の中に占める中間濃度部の広さ
或いは比率を検出する中間濃度判定回路130と、画像
信号を拡大或いは縮小する画像拡大縮小処理部106
と、画像拡大縮小処理部106の拡大縮小倍率を設定す
る拡大縮小倍率指示部110と、画像濃度信号を画像形
成装置及び出力解像度に適した濃度信号に補正を行う出
力濃度補正部108とを設け、γデータ演算部150が
出力濃度補正テーブルを持ち、前記拡大縮小倍率指示部
110により設定された拡大縮小倍率、及び、画像の中
に占める中間濃度部の広さあるいは比率に応じて、γデ
ータ演算部が出力濃度補正テーブルの値に一次変換をか
け、出力濃度補正部108で用いる出力濃度補正テーブ
ルの値を変更する。
【0098】このような画像処理によって、第2の実施
の形態と同じ効果を少ないメモリの記憶容量で実現でき
る。
【0099】また、この変形例では、具体的に、拡大縮
小倍率指示部110により設定された拡大縮小倍率に応
じて、拡大時で、かつ、中間濃度部の広さあるいは比率
が小さい場合には、出力濃度補正テーブルの入力濃度の
変化量に対する出力濃度の変化量を大きくなるようにテ
ーブルの値に一次変換をかけ、また、縮小時で、かつ、
中間濃度部の広さあるいは比率が大きい場合には、出力
濃度補正テーブルの入力濃度の変化量に対する出力濃度
の変化量を小さくなるようにテーブルの値に一次変換を
かけることによって、画像を拡大出力しようとした場合
は、拡大処理による出力プリント画像のエッジ部のぼや
けを防止することが可能となる。
【0100】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
の形態を、図8および図9に基づいて説明する。なお、
前述した図1と同一部分についての説明は省略し、同一
符号を付す。
【0101】(概要)まず、第5の実施の形態の概要に
ついて説明する。
【0102】本実施の形態は、原稿画像の輝度信号を入
力するスキャナ101と、輝度信号を輝度濃度変換情報
に基づいて濃度信号に変換する輝度濃度変換部107
と、画像信号を拡大或いは縮小する画像拡大縮小処理部
106と、画像拡大縮小処理部106の拡大縮小倍率を
設定する拡大縮小倍率指示部110とを備え、輝度濃度
変換部107は輝度濃度変換テーブルを複数持ち、拡大
縮小倍率指示部110により設定された拡大縮小倍率に
応じて、輝度濃度変換テーブルを変更する。
【0103】また、輝度濃度変換情報として輝度濃度変
換テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率設定手段により設
定された拡大縮小倍率に応じて、拡大時のみ、輝度濃度
変換テーブルを変更する。
【0104】以下、具体的な例を挙げて説明する。
【0105】図8の装置において、前述した第1の実施
の形態に示した図1の装置と異なる部分のみについて説
明する。
【0106】107は、輝度データから濃度データヘの
変換を行うための輝度濃度変換部であり、LUTの変換
テーブルで構成されている。この変換テーブルは、RO
MもしくはRAMによって構成されている。なお、ここ
で、入力される画像データ106aおよび出力される濃
度データ107aは、ともに8bitのデータである。
本例においては、このLUTは、複数個準備されてお
り、メモリ内に格納されている。
【0107】図9は、特徴的なLUTをグラフに表した
ものであり、ここで説明し易いように、それぞれL1,
L2,L3と名づけておく。L1は、標準的な輝度濃度
変換であり、輝度の値のLogを取ったものに近い。L
2は、低輝度部をなるべく黒に再現するように強調され
たものである。L3は、そのL2とは逆に、中間濃度の
再現性を良くするように決定されている。
【0108】ここで、ユーザが、原稿の拡大縮小の処理
を設定していない場合、或いは、拡大縮小の設定が51
%〜199%であった場合には、このときのLUTは、
L1が選ばれ、画像が処理される。そして、200%以
上の拡大処理が選ばれていた場合にはL2が選ばれ、ま
た、50%以下の縮小処理が選ばれていた場合はL3が
選ばれ、これにより画像が処理され、濃度データ107
aとなって出力される。
【0109】このとき、出力された濃度データと、エッ
ジ部の位置関係とを示すと、前述した図3のようにな
る。なお、本例の場合においても、前述した第1の実施
の形態と同様に、図14を用いて比較する。
【0110】従来例の場合、図14に示すように、20
0%拡大時は、中間調がそのまま拡大されると広い領域
が中間調になり、画像のエッジ部がぼやけたように見え
てしまう。また、50%縮小時は、逆に、画像のエッジ
部の濃度変化が急激になることから、中間調の再現は貧
弱になってしまう。
【0111】これに対して、本例では、前述した図3に
示すように、200%拡大時には、輝度濃度の変換を急
峻にするようなLUTの値L2で変換されるので、中間
調の領域を狭くすることによって画像のぼやけを軽減す
ることができる。また、50%縮小時には、輝度濃度変
換を中間調で緩やかになるようなLUTの値L3で変換
されるので、中間調の品位が保たれる。
【0112】画像濃度データ107aは、出力部109
に送られる。これは、画像を紙等に記録するプリンタで
ある.このプリンタは、通常の記録装置に用いられる熱
転写、レーザビーム、インクジェット方式のプリンタ等
により構成されている。
【0113】また、本装置をファクシミリに適用した場
合は、画像濃度データ107aは、2値化処理の後、所
定の圧縮処理を施した後、通信回線等を介して受信装置
へ送信する。そして、受信側のファクシミリ(出力部1
09)により、画像が出力される。
【0114】本例においては、50%以下の縮小時、5
1〜199%の縮小等倍拡大時、200%以上の拡大時
の3つの場合に分けて輝度濃度変換テーブルを使い分け
たが、これに限定されるものではなく、更に多くに場合
分けをしてもよい。
【0115】上述したように、輝度濃度変換情報として
輝度濃度変換テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率設定手
段により設定された拡大縮小倍率に応じて、輝度濃度変
換テーブルを変更することによって、画像を拡大出力し
ようとした場合は、拡大処理による出力画像のエッジ部
のぼやけを防止することが可能となり、また、画像を縮
小出力しようとした場合は、縮小処理を行っても、入力
画像内の中間調濃度細線などの再現性を高めることが可
能となる。
【0116】また、輝度濃度変換情報として輝度濃度変
換テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率設定手段により設
定された拡大縮小倍率に応じて、拡大時のみ、輝度濃度
変換テーブルを変更することによって、画像を拡大出力
しようとした場合は、拡大処理による出力画像のエッジ
部のぼやけを防止することが可能となり、画像品位を大
きく損なうことなく、画像の拡大が可能となる。この場
合は、200%以上の拡大時に図9のL2のテーブルを
用い、それ以外の時はL1のテーブルを用いる。
【0117】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
の形態を図10に基づいて説明する。なお、前述した図
4と同一部分についての説明は省略し、同一符号を付
す。
【0118】(概要)まず、第6の実施の形態の概要に
ついて説明する。
【0119】本実施の形態は、原稿画像の輝度信号を入
力するスキャナ101と、輝度信号を輝度濃度変換情報
に基づいて濃度信号に変換する輝度濃度変換部107
と、画像の中に占める中間濃度部の広さ或いは比率を検
出する中間濃度検出部130と、画像信号を拡大或いは
縮小する画像拡大縮小処理部106と、画像拡大縮小処
理部106の拡大縮小倍率を設定する拡大縮小倍率指示
部110とを有する装置において、輝度濃度変換部10
7は輝度濃度変換テーブルを複数持ち、拡大縮小倍率指
示部110により設定された拡大縮小倍率110a、及
び、画像の中に占める中間濃度部の広さあるいは比率を
示すデータ130aに応じて、輝度濃度変換テーブルを
変更する。
【0120】また、拡大縮小倍率指示部110により設
定された拡大縮小倍率が拡大倍率であり、かつ、中間濃
度部の広さあるいは比率が小さい場合のみ、輝度濃度変
換テーブルを変更してもよい。
【0121】以下、具体的な例を挙げて説明する。
【0122】本例においては、画像処理装置が出力する
画像の中に占める中間濃度部の広さ、あるいは、比率を
検知する手段を具備しているという点において、第5の
実施の形態とは異なる。それ以外の構成は、第5の実施
の形態と同様である。
【0123】また、メモリ120、中間濃度判定回路1
30は、第2の実施の形態と同一の構成である。
【0124】中間濃度判定回路130は、多値の画像信
号の中で、所定の濃度域(例えば、対数反射濃度で0.
3〜1.0)に対応した輝度信号値である画素の数をカ
ウントする。つまり、この0から255の多値の画像輝
度信号が1.50から0.07までの濃度部の輝度信号
値を表しているとすれば、輝度信号値が20以上138
以下の画素の数をカウントすればよい。
【0125】そして、カウントした中間濃度部の画素数
が1画面全体の画素数の150万個の対して30%を超
えない場合は、中間濃度部の比率は小さいと判断する。
【0126】輝度濃度変換部107は、こうして検知し
た中間濃度部の比率の大小を示すデータ130aと、更
に、設定された拡大縮小率を示すデータ110に応じ
て、輝度濃度変換テーブルを選ぶ。
【0127】出力濃度補正部108では、200%以上
の拡大処理が選ばれ、かつ、中間濃度部の比率の低い場
合にはLUTはL2を選び、また、50%以下の縮小処
理を選ばれ、かつ、中間濃度部の比率の高い場合にはL
UTはL3を選び、これにより画像が処理され、濃度デ
ータ107aとなって出力される。それ以外の設定の場
合には、L1が選ばれ、画像が処理される。
【0128】本例においては、50%以下の縮小時、5
1〜199%の縮小等倍拡大時、200%以上の拡大時
の3つの場合に分けて輝度濃度変換テーブルを使い分け
たが、これに限るものではなく、更に多くに場合分けを
してもよい。
【0129】また、中間調濃度部の比率も30%の上下
だけでなく、もっと小分けで判断させて、テーブル値を
変更してもよい。
【0130】これにより、拡大率が高い場合でも、特に
中間濃度部の比率が低い(文字の割合が多い)原稿に対
してL2を選択するので、中間調画像の多い原稿に対し
て中間調再現性を劣化させることを防止でき、文字原稿
に対して、文字のエッジを鮮明に再現することができ
る。
【0131】更に縮小率が高い場合でも、中間濃度部の
比率が高い原稿原稿に対してL3を選択するので、文字
の多い原稿に対してエッジがボケてしまうのを防止で
き、写真原稿に対して、中間濃度部の再現性を向上する
ことができる。
【0132】また、拡大縮小倍率指示部110により設
定された拡大縮小倍率が拡大倍率であり、かつ、中間濃
度部の広さあるいは比率が小さい場合のみ、輝度濃度変
換テーブルを変更することによって、画像を拡大出力し
ようとした場合は、拡大処理による出力画像のエッジ部
のぼやけを防止することが可能となり、画像品位を大き
く損なうことなく、画像の拡大が可能となる。
【0133】[第7の実施の形態]本発明の第7の実施
の形態を図11に基づいて説明する。なお、前述した各
例と同一部分についての説明は省略し、同一符号を付
す。
【0134】本例においては、原稿画像の濃度と画像処
理装置が出力する画像の濃度の関係(以下、この関係を
濃度出力特性という)を選択できる、選択手段たる濃度
出力特性選択スイッチ140が具備されている。濃度出
力特性の選択は、文字モードと写真モードの2種類のモ
ードの中から行える。
【0135】輝度濃度変換部107においては、濃度出
力特性選択スイッチ140からのデータ140aに応じ
て、更に、設定された拡大縮小率を示すデータ110a
に応じて、輝度濃度変換テーブルを選択する。
【0136】輝度濃度変換部107では、200%以上
の拡大処理が選ばれ、かつ、文字モードが選ばれた場合
のみLUTはL2を選び、また、50%以下の縮小処理
が選ばれ、かつ、写真モードが選ばれた場合のみLUT
はL3を選び、これにより画像が処理され、濃度データ
107aとなって出力される。それ以外の設定の場合に
は、L1が選ばれ、画像が処理される。
【0137】本例においては、50%以下の縮小時、5
1〜199%の縮小等倍拡大時、200%以上の拡大時
の3つの場合に分けて輝度濃度変換テーブルを使い分け
たが、これに限るものではなく、更に多くに場合分けを
してもよい。
【0138】第7の実施の形態によれば、拡大率が高い
場合でも、文字モードが選択されている原稿に対してL
2を選択するので、中間調画像の原稿に対して中間調再
現性を劣化させることを防止でき、文字原稿に対して、
文字のエッジを鮮明に再現することができる。
【0139】更に縮小率が高い場合でも、写真モードが
選択されている原稿に対してL3を選択するので、文字
の多い原稿に対してエッジがボケてしまうのを防止で
き、写真原稿に対して、中間濃度部の再現性を向上する
ことができる。
【0140】[第8の実施の形態]本発明の第8の実施
の形態を図7に基づいて説明する。なお、前述した各例
と同一部分についての説明は省略し、同一符号を付す。
【0141】(概要)まず、第8の実施の形態の概要に
ついて説明する。
【0142】本実施の形態は、原稿画像の輝度信号を入
力するスキャナ101と、輝度信号を輝度濃度変換情報
に基づいて濃度信号に変換する輝度濃度変換部107
と、画像信号を拡大或いは縮小する画像拡大縮小処理部
106と、画像拡大縮小処理部106の拡大縮小倍率を
設定する拡大縮小倍率指示部110とを有する装置にお
いて、データ変換部150は、輝度濃度変換情報として
輝度濃度変換テーブルを持ち、拡大縮小倍率指示部11
0により設定された拡大縮小倍率に応じて、輝度濃度変
換テーブルの値に一次変換をかけ、輝度濃度変換テーブ
ルの値を変更し、輝度濃度変換部107に演算されたテ
ーブルを書き込む。
【0143】また、データ演算部150は、輝度濃度変
換情報として輝度濃度変換テーブルを持ち、拡大縮小倍
率設定手段により設定された拡大縮小倍率に応じて、拡
大時には、輝度濃度変換テーブルの輝度の変化量に対す
る濃度の変化量を大きくなるようにテーブルの値に一次
変換をかけ、また、縮小時には、輝度濃度変換テーブル
の輝度の変化量に対する濃度の変化量を小さくなるよう
にテーブルの値に一次変換をかける。
【0144】以下、図12を用いて具体的な例を挙げて
説明する。
【0145】本例においては、輝度データから濃度デー
タヘの変換を行うための輝度濃度変換部107には、デ
ータ演算部からのLUTの変換テーブルがメモリ内に格
納されている。
【0146】図13内の実線のデータが輝度濃度変換の
LUTをグラフに表したものである。実線の(L)デー
タはデータ演算部150に格納されている。
【0147】これは、前述した第5の実施の形態と同
様、標準的な輝度濃度変換であり、輝度の値のLogを
取ったものに近い。
【0148】ユーザが、倍率指示部110で原稿の拡大
縮小の処理を設定していない場合、或いは、拡大縮小の
設定が51%〜199%であった場合は、データ演算部
150は図13の実線の(L)データを輝度濃度変換部
107のLUTにそのまま書き込み、輝度濃度変換部1
07では、そのデータに基づき変換を行う。
【0149】ユーザが倍率指示部110で200%以上
の拡大処理を選択した場合、データ演算部では格納して
いる(L)データから一次変換により(L')データを
以下の式により演算する。
【0150】 (L')=C(L)+D C>1,Dは任意の定数 演算により求められた(L')データは、図13の一点
鎖線で示したように、入出力濃度の変換を急峻にするデ
ータである。
【0151】このデータは、輝度濃度変換部107のL
UTに書き込まれ、輝度濃度変換部107では、書き込
まれたデータに基づき濃度の変換を行う。
【0152】ユーザが倍率指示部110で50%以下の
縮小処理を選択した場合、データ演算部では格納してい
る(L)データから一次変換により(L”)データを以
下の式により演算する。
【0153】 (L”)=A(L)+B A<1,Bは任意の定数 演算により求められた(L”)データは、図13の破線
で示したように、輝度濃度の変換を中間濃度部で緩やか
にするデータである。
【0154】このデータは、輝度濃度変換部107のL
UTに書き込まれ、輝度濃度変換部107では、書き込
まれたデータに基づき濃度の変換を行う。
【0155】このようにして変換されたデータが濃度デ
ータ107aとなって出力される。
【0156】このとき出力された濃度データと、エッジ
部との位置関係を示すと、第5の実施の形態と良く似た
ものとなる(図3参照)。
【0157】本実施の形態においては、50%以下の縮
小時、51〜199%の縮小等倍拡大時、200%以上
の拡大時の3つの場合に分けて一次変換を使い分けた
が、これに限るものではなく、更に多くに場合分けをし
てもよい。
【0158】上述したように、輝度濃度変換情報として
輝度濃度変換テーブルを持ち、拡大縮小倍率指示部11
0により設定された拡大縮小倍率に応じて、輝度濃度変
換テーブルの値全てに一次変換をかけ、輝度濃度変換テ
ーブルの値を変更することによって、テーブルの記憶容
量で少なくできると共に、画像を拡大出力しようとした
場合は、拡大処理による出力画像のエッジ部のぼやけを
防止することが可能となり、また、画像を縮小出力しよ
うとした場合は、縮小処理を行っても、入力画像内の中
間調濃度細線などの再現性を高めることが可能となる。
【0159】また、輝度濃度変換情報として輝度濃度変
換テーブルを持ち、拡大縮小倍率指示部110により設
定された拡大縮小倍率に応じて、拡大時には、輝度濃度
変換テーブルの輝度の変化量に対する濃度の変化量を大
きくなるようにテーブルの値に一次変換をかけ、また、
縮小時には、輝度濃度変換テーブルの輝度の変化量に対
する濃度の変化量を小さくなるようにテーブルの値に一
次変換をかけることによって、テーブルの記憶容量を少
なくできると共に、画像を拡大出力しようとした場合
は、拡大処理による出力画像のエッジ部のぼやけを防止
することが可能となり、また、画像を縮小出力しようと
した場合は、縮小処理を行っても、入力画像内の中間調
濃度細線などの再現性を高めることが可能となる。
【0160】次に、第6の実施の形態と第8の実施の形
態とを組み合わせた変形例について説明する。
【0161】この変形例では、原稿画像の輝度信号を入
力するスキャナ101と、輝度信号を輝度濃度変換情報
に基づいて濃度信号に変換する輝度濃度変換部107
と、画像の中に占める中間濃度部の広さ或いは比率を検
出する中間濃度判定回路130と、画像信号を拡大或い
は縮小する画像拡大縮小処理部106と、画像拡大縮小
処理部106の拡大縮小倍率を設定する拡大縮小倍率指
示部110とを有する装置において、輝度濃度変換情報
として輝度濃度変換テーブルを持ち、拡大縮小倍率設定
手段により設定された拡大縮小倍率、及び、画像の中に
占める中間濃度部の広さあるいは比率に応じて、データ
演算部が輝度濃度変換テーブルの値に一次変換をかけ、
輝度濃度変換テーブルの値を変更する。
【0162】このような画像処理によって、テーブルの
記憶容量を少なくできると共に、画像を拡大出力しよう
とした場合は、拡大処理による出力プリント画像のエッ
ジ部のぼやけを防止することが可能となり、また、画像
を縮小出力しようとした場合は、縮小処理を行っても、
入力画像内の中間調濃度細線などの出力プリント再現性
を高めることが可能となる。
【0163】また、この変形例では、具体的に、拡大縮
小倍率指示部110により設定された拡大縮小倍率に応
じて、拡大時、かつ、中間濃度部の広さあるいは比率が
小さい場合には輝度濃度変換テーブルの輝度の変化量に
対する濃度の変化量を大きくなるようにテーブルの値に
一次変換をかけ、また、縮小時、かつ、中間濃度部の広
さあるいは比率が大きい場合には輝度濃度変換テーブル
の輝度の変化量に対する濃度の変化量を小さくなるよう
にテーブルの値に一次変換をかける。
【0164】このような画像処理によって、画像を拡大
出力しようとした場合は、拡大処理による出力プリント
画像のエッジ部のぼやけを防止することが可能となる。
【0165】なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホ
ストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1
つの機器(例えば、複写機、ファクシミリ装置)からな
る装置に適用してもよい。
【0166】また、本発明は、システム或いは装置にプ
ログラムを供給することによって達成される場合にも適
用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成
するためのソフトウェアによって表されるプログラムを
格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そ
のシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出
し実行することによっても、本発明の効果を享受するこ
とが可能となる。
【0167】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0168】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM
(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを
用いることができる。
【0169】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0170】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ポー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、拡
大縮小倍率に応じて、入力画像データを出力画像データ
に変換するための変換テーブルを選択もしくは演算によ
り変換テーブルを求めることにより、簡単な構成で拡大
または縮小処理による画像の劣化を防止することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】出力濃度補正テーブルの値を示す特性図であ
る。
【図3】拡大縮小時の画像エッジ部の濃度のグラデーシ
ョンを一次的に示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態である画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態である出力濃度補正
テーブルの値を示すものであり、一次変換した2種類の
テーブルも同時に示した特性図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態である画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態である画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】輝度濃度補正テーブルの値を示す特性図であ
る。
【図10】本発明の第6の実施の形態である画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態である画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態である画像処理装
置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態である出力濃度補
正テーブルの値を示すものであり、一次変換した2種類
のテーブルも同時に示した特性図である。
【図14】従来例における拡大縮小時の画像エッジ部の
濃度のグラデーションを示す説明図である。
【符号の説明】
101 スキャナ 102 AD変換器 103 画像信号補正回路 104 変倍処理部 105 エッジ強調処理部 106 拡大縮小処理部 107 輝度濃度変換部 108 濃度補正部 109 出力部

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの変換処理を行う画像処理装
    置であって、 画像データを入力する入力手段と、 前記入力手段により入力した画像データの拡大縮小倍率
    を設定する拡大縮小倍率設定手段と、 複数の画像データ変換テーブルを有し、選択された1つ
    の変換テーブルを用いて前記入力した画像データを出力
    データに変換するデータ変換手段と、 前記拡大縮小倍率設定手段により設定された拡大縮小倍
    率に応じて前記変換テーブルを選択するテーブル選択手
    段とを具えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記テーブル選択手段は、所定値以上の
    拡大倍率が設定されたときには、入力画像データの変化
    量に対する出力画像データの変化量が大きくなる変換テ
    ーブルを選択することを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記テーブル選択手段は、所定値以下の
    縮小倍率が設定されたときには、入力画像データの変化
    量に対する出力画像データの変化量が小さくなる変換テ
    ーブルを選択することを特徴とする請求項1記載の画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 さらに、入力した画像データから中間濃
    度部のデータを多く含む画像であるか否かを判定する判
    定手段を有し、 前記テーブル選択手段は、所定値以上の拡大倍率が設定
    され前記判定手段が中間濃度部のデータを多く含まない
    ことを判定した場合、入力画像データの変化量に対する
    出力画像データの変化量が大きくなる変換テーブルを選
    択することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 さらに、入力した画像データから中間濃
    度部のデータを多く含む画像であるか否かを判定する判
    定手段を有し、 前記テーブル選択手段は、所定値以下の縮小倍率が設定
    され前記判定手段が中間濃度部のデータを多く含むこと
    を判定した場合、入力画像データの変化量に対する出力
    画像データの変化量が小さくなる変換テーブルを選択す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記データ変換手段におけるデ
    ータ変換モードとして、文字モードまたは写真モードの
    いずれか一方のモードを選択するモード選択手段を有
    し、 前記テーブル選択手段は、所定値以上の拡大倍率が設定
    され前記モード選択手段で文字モードが選択された場
    合、入力画像データの変化量に対する出力画像データの
    変化量が大きくなる変換テーブルを選択することを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記データ変換手段におけるデ
    ータ変換モードとして、文字モードまたは写真モードの
    いずれか一方のモードを選択するモード選択手段を有
    し、 前記テーブル選択手段は、所定値以下の縮小倍率が設定
    され前記モード選択手段で写真モードが選択された場
    合、入力画像データの変化量に対する出力画像データの
    変化量が小さくなる変換テーブルを選択することを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 さらに、輝度データを濃度データに変換
    する輝度濃度変換手段を有し、 前記入力手段は輝度データを入力し、前記輝度濃度変換
    手段は、輝度データを濃度データに変換して出力し、 前記データ変換手段は、選択されたテーブルを用いて前
    記輝度濃度変換手段からの濃度データを入力し、出力濃
    度データに変換することを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記入力手段は輝度データを入力し、前
    記データ変換手段は選択されたテーブルを用いて、入力
    した輝度データを濃度データに変換することを特徴とす
    る請求項1記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 画像データの変換処理を行う画像処理
    装置であって、 画像データを入力する入力手段と、 前記入力手段により入力した画像データの拡大縮小倍率
    を設定する拡大縮小倍率設定手段と、 入力画像データを出力画像データに変換するための変換
    テーブルを演算するテーブル演算手段と、 前記演算手段で演算された変換テーブルを用いて前記入
    力した画像データを出力データに変換するデータ変換手
    段とを有し、 前記テーブル演算手段は、前記拡大縮小倍率設定手段に
    より設定された拡大縮小倍率に応じて前記変換テーブル
    を演算することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記演算手段は予め記憶している変換
    テーブルの値に一次変換をかけることにより変換テーブ
    ルを求めることを特徴とする請求項10記載の画像処理
    装置。
  12. 【請求項12】 前記テーブル演算手段は、所定値以上
    の拡大倍率が設定されたときには、入力画像データの変
    化量に対する出力画像データの変化量が大きくなる変換
    テーブルとなるように一次変換をかけることを特徴とす
    る請求項11記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記テーブル演算手段は、所定値以下
    の縮小倍率が設定されたときには、入力画像データの変
    化量に対する出力画像データの変化量が小さくなる変換
    テーブルとなるように一次変換をかけることを特徴とす
    る請求項11記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 さらに、入力した画像データから中間
    濃度部のデータを多く含む画像であるか否かを判定する
    判定手段を有し、 前記テーブル演算手段は、所定値以上の拡大倍率が設定
    され前記判定手段が中間濃度部のデータを多く含まない
    ことを判定した場合、入力画像データの変化量に対する
    出力画像データの変化量が大きくなる変換テーブルとな
    るように一次変換をかけることを特徴とする請求項11
    記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 さらに、入力した画像データから中間
    濃度部のデータを多く含む画像であるか否かを判定する
    判定手段を有し、 前記テーブル演算手段は、所定値以下の縮小倍率が設定
    され前記判定手段が中間濃度部のデータを多く含むこと
    を判定した場合、入力画像データの変化量に対する出力
    画像データの変化量が小さくなる変換テーブルとなるよ
    うに一次変換をかけることを特徴とする請求項11記載
    の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 さらに、前記データ変換手段における
    データ変換モードとして、文字モードまたは写真モード
    のいずれか一方のモードを選択するモード選択手段を有
    し、 前記テーブル演算手段は、所定値以上の拡大倍率が設定
    され前記モード選択手段で文字モードが選択された場
    合、入力画像データの変化量に対する出力画像データの
    変化量が大きくなる変換テーブルとなるように一次変換
    をかけることを特徴とする請求項11記載の画像処理装
    置。
  17. 【請求項17】 さらに、前記データ変換手段における
    データ変換モードとして、文字モードまたは写真モード
    のいずれか一方のモードを選択するモード選択手段を有
    し、 前記テーブル演算手段は、所定値以下の縮小倍率が設定
    され前記モード選択手段で写真モードが選択された場
    合、入力画像データの変化量に対する出力画像データの
    変化量が小さくなる変換テーブルとなるように一次変換
    をかけることを特徴とする請求項11記載の画像処理装
    置。
  18. 【請求項18】 さらに、輝度データを濃度データに変
    換する輝度濃度変換手段を有し、 前記入力手段は輝度データを入力し、前記輝度濃度変換
    手段は、輝度データを濃度データに変換して出力し、 前記データ変換手段は、テーブル演算手段により演算さ
    れたテーブルを用いて前記輝度濃度変換手段からの濃度
    データを入力し、出力濃度データに変換することを特徴
    とする請求項10記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記入力手段は輝度データを入力し、
    前記データ変換手段はテーブル演算手段により演算され
    たテーブルを用いて、入力した輝度データを濃度データ
    に変換することを特徴とする請求項10記載の画像処理
    装置。
  20. 【請求項20】 画像データの変換処理を行う画像処理
    方法であって、 画像データを入力する入力工程と、 前記入力した画像データの拡大縮小倍率を設定する拡大
    縮小倍率設定工程と、 複数の画像データ変換テーブルを有し、選択された1つ
    の変換テーブルを用いて前記入力した画像データを出力
    データに変換するデータ変換工程と、 前記拡大縮小倍率設定工程により設定された拡大縮小倍
    率に応じて前記変換テーブルを選択するテーブル選択工
    程とを具えたことを特徴とする画像処理方法。
  21. 【請求項21】 画像データの変換処理を行う画像処理
    方法であって、 画像データを入力する入力工程と、 前記入力した画像データの拡大縮小倍率を設定する拡大
    縮小倍率設定工程と、 入力画像データを出力画像データに変換するための変換
    テーブルを演算するテーブル演算工程と、 前記演算工程で演算された変換テーブルを用いて前記入
    力した画像データを出力データに変換するデータ変換工
    程とを有し、 前記テーブル演算工程は、前記拡大縮小倍率設定工程に
    より設定された拡大縮小倍率に応じて前記変換テーブル
    を演算することを特徴とする画像処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017156852A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム

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