JP2000201030A - 変成器用電力増幅器 - Google Patents

変成器用電力増幅器

Info

Publication number
JP2000201030A
JP2000201030A JP11003403A JP340399A JP2000201030A JP 2000201030 A JP2000201030 A JP 2000201030A JP 11003403 A JP11003403 A JP 11003403A JP 340399 A JP340399 A JP 340399A JP 2000201030 A JP2000201030 A JP 2000201030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
power amplifier
transformer
power
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11003403A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kawakatsu
健 川勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP11003403A priority Critical patent/JP2000201030A/ja
Publication of JP2000201030A publication Critical patent/JP2000201030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光電圧変成器等からの出力を高利得で増幅し
て、保護継電器などの負荷33へ出力する電力増幅器3
1,31aが2重母線のそれぞれに設けられ、母線切換
え時に共通に前記負荷33に接続される際に、両者の偏
差による過電流や負荷33の誤動作を防止する。 【解決手段】 入力電圧VIと出力電圧の降圧値VOと
の差を誤差増幅器45によって増幅し、負帰還制御を行
うようにした電力増幅器31(31aも同様)におい
て、DC−DCコンバータなどで実現される直流電源3
4の出力電圧を電圧検出回路53によって検出し、定格
値より高いとき、すなわち電流の流入が検出されると、
前記誤差増幅器45の出力側に設けられるスイッチ54
を所定定電位側に導通して、誤差増幅を休止する。した
がって、前記偏差によって発生する電力の授受は所定レ
ベルで抑制され、過電流や負荷33の誤動作を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の保護継
電器に、光変成器等からの出力を増幅して入力するため
に好適に用いられる変成器用電力増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】前記保護継電器には、従来では、巻線形
の計器用変圧器などの出力が与えられている。この変成
器の出力は、過電圧などが発生すると、保護継電器のト
ラップレベル以上となり、該保護継電器に保護継電動作
を行わせることができる。一方、電力系統の高圧化や電
力設備の設置スペースの削減などに伴い、GIS(GasI
nsulated Switchgears )と称される、不活性ガスを充
填したガス絶縁開閉装置が用いられるようになってきて
いる。このような設備では、従来からの巻線形の変圧器
を用いることは、スペース的に困難である。
【0003】このため、近年、測定すべき系統電圧を容
量分割し、その分圧した電圧を電気光学素子に与え、そ
の電気光学素子による印加電圧に対応した屈折率変化か
ら、前記系統電圧を検出するようにした光電圧センサが
用いられるようになってきている。しかしながら、この
光電圧センサからの出力は、たとえば±5V程度であ
り、前記保護継電器をトラップするのに必要な電圧およ
び電流を得ることができず、このため電力増幅器を介在
する必要が生じる。
【0004】電力増幅器には、半導体素子の線形域を使
用するいわゆるプッシュプルアンプと、非線形域を使用
するPWM(パルス幅変調)インバータアンプなどがあ
り、限られた収納盤内のスペースで、かつ高効率で大き
な増幅率を得ることができるPWMインバータアンプ
が、光電圧変成器には使用される。
【0005】図7は、光変成器出力の増幅に用いられ、
前記PWMインバータ回路10を備える典型的な従来技
術の電力増幅器1の電気的構成を示すブロック図であ
る。この電力増幅器1は、入力端子2から入力され、た
とえば±5(V)の振幅を有する前記光変成器からの入
力信号viを、たとえば110/√3(V)の振幅に増
幅して、不足電圧リレー等の保護継電器などの負荷3へ
出力する。
【0006】前記PWMインバータ回路10は、直流電
源4からの電源ライン5,6間に、スイッチング素子t
r1,tr2から成る直列回路と、スイッチング素子t
r3,tr4から成る直列回路とが相互に並列に接続さ
れて構成されており、各スイッチング素子tr1〜tr
4にはまた、スイッチングによって発生する逆起電力を
吸収するために、図示しないダイオードが逆極性にそれ
ぞれ接続されている。対を成すスイッチング素子tr
1,tr4と、スイッチング素子tr3,tr2とは、
いずれか一方の対が導通駆動されているときには、いず
れか他方の対が遮断駆動され、各対が負荷3に対応した
パルス幅で交互に導通駆動されることによって、スイッ
チング素子tr1,tr2の接続点p1およびスイッチ
ング素子tr3,tr4の接続点p2から、交流の矩形
波パルスが出力される。
【0007】前記矩形波パルスは、複数段のLC回路か
ら成るフィルタ7によって正弦波に復調された後、変圧
器8から出力端子21,22を介して出力され、スイッ
チ9を介して、前記負荷3へ供給される。
【0008】前記変圧器8の2次側の出力電圧波形は、
フィードバック用の変圧器などから成る出力電圧検出回
路11によってフィードバック用の帰還信号voとして
取出される。前記帰還信号voは、交流/直流変換器1
2において整流・平滑化された後、加算器13で、交流
/直流変換器14において直流変換された前記入力信号
viから減算され、こうして加算器13からは、入力信
号viと帰還信号voとの誤差成分が出力される。
【0009】前記加算器13からの出力は、誤差増幅器
15において所定のゲイン、たとえば10倍に増幅され
た後、加算器16に入力される。加算器16にはまた、
基準電圧源17で発生された基本デューティに対応した
基準直流電圧が与えられている。加算器16は、前記基
準直流電圧に前記誤差増幅器15からの出力電圧を加算
した後、乗算器18へ出力する。乗算器18は、前記入
力信号viに前記加算器16からの出力を乗算して、制
御信号を作成し、駆動回路19へ出力する。
【0010】前記駆動回路19は、前記入力信号viよ
りも充分高い周波数、たとえば入力信号周波数を商用周
波数である50(Hz)または60(Hz)とすると
き、数百(kHz)の高周波で、かつ前記制御信号に対
応したパルス幅で、一対のスイッチング素子tr1,t
r4;tr3,tr2のゲートを導通/遮断駆動する。
【0011】このようにして、負荷3の大きさや力率に
よって変化する出力電圧振幅を、帰還信号voとして入
力信号viに負帰還することによって、光変成器全体と
して、たとえばJECの1T級(定格にて比誤差が±1
%以内)、電力増幅器1の単体では、たとえば0.5級
(定格にて比誤差が±0.5%以内)の高精度で、入力
信号viを高効率に増幅した出力信号が作成されてい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
る光変成器は、母線の各相に設けられている。したがっ
て、変電(開閉)所での母線接続方式のうち、2重母線
方式では、2つの母線にそれぞれ設けられる光変成器に
対して、母線切換え時には、保護継電器などの負荷3が
共通に接続される場合がある。図7において、もう一つ
の光変成器における電力増幅器の構成を、前述の電力増
幅器1の構成に添字aを付して示す。図7の例では、電
力増幅器1側のスイッチ9が導通され、電力増幅器1a
側のスイッチ9aが遮断されている。前記母線切換え時
には、一旦、これらのスイッチ9,9aが共に導通され
た後、スイッチ9が遮断される。
【0013】したがって、2つの電力増幅器1,1aの
出力間に偏差がある場合には、フィードバックループの
負帰還動作によって、出力の高い側の電力増幅器の出力
がさらに高くなってゆき、低い側の電力増幅器の出力は
さらに低くなってゆく。これによって、最終的に2つの
電力増幅器間の差電圧を、2つの電力増幅器の内部イン
ピーダンスで割った電流が横流として生じることにな
る。これによって、出力の高い側の電力増幅器、たとえ
ば電力増幅器1では、電流が流出するために直流電源4
が過電流状態となり、出力の低い側の電力増幅器1aで
は、電流が流れ込むために直流電源4aが過電圧状態に
なり、これらの電力増幅器1,1aの故障または負荷3
のミストリップを招くという問題がある。
【0014】本発明の目的は、2つの電力増幅器の並列
使用時における不所望な故障や誤動作を防止するように
した変成器用電力増幅器を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る変
成器用電力増幅器は、PWMインバータ回路を備え、出
力信号を入力側に負帰還するようにした高利得の変成器
用電力増幅器において、前記PWMインバータ回路へ電
力供給を行う直流電源の出力電圧を検出する電圧検出手
段と、前記電圧検出手段の検出結果に応答して、前記出
力信号と入力信号との間の誤差を高利得で増幅する誤差
増幅器の利得を制御する利得制御手段とを含み、上記変
成器用電力増幅器の共通負荷への2台並列接続時に生じ
る電力流入を抑制することを特徴とする。
【0016】上記の構成によれば、直流電源は、DC−
DCコンバータなどから成り、出力側に平滑用のコンデ
ンサを備えており、2つの変成器用電力増幅器が並列接
続され、両者の有している偏差によって、電力の流出お
よび流入が生じると、流入側となる変成器用電力増幅器
の直流電源の出力電圧が上昇してゆく。
【0017】したがって、電圧検出手段によって、直流
電源の出力電圧が定格値よりも上昇したことが検出され
ると、利得制御手段が誤差増幅器の利得を0または定格
時よりも小さくして、前記負帰還ループの感度を鈍く
し、偏差の拡大を抑制する。こうして、変成器用電力増
幅器の過電圧や過負荷を防止して、該変成器用電力増幅
器の故障を防止することができるとともに、負荷の誤動
作を防止することができる。また、このような変成器用
電力増幅器は母線毎に設けられており、したがって切換
えされる母線の変成器用電力増幅器をそれぞれ収納して
いる収納盤が相互に離れて設置されていても、それらの
収納盤間に配線を引回すことなく、母線切換え時の横流
を抑制することができる。
【0018】また、請求項2の発明に係る変成器用電力
増幅器は、PWMインバータ回路を備え、出力信号を入
力側に負帰還するようにした高利得の変成器用電力増幅
器において、出力電圧を検出する電圧検出手段と、出力
電流を検出する電流検出手段と、前記電圧および電流検
出手段の検出結果が入力され、出力電圧と出力電流との
間の位相差を検出する位相差検出手段と、前記位相差検
出手段の検出結果に応答して、前記出力信号と入力信号
との間の誤差を高利得で増幅する誤差増幅器の利得を制
御する利得制御手段とを含み、上記変成器用電力増幅器
の共通負荷への2台並列接続時に生じる電力流入を抑制
することを特徴とする。
【0019】上記の構成によれば、出力電圧と出力電流
との間の位相差が±90°以内であるときには、出力電
流が流れ出していて該変成器用電力増幅器は正常動作し
ており、これに対して前記位相差が±90°より大きく
なると、一方の変成器用電力増幅器に電流が流入してき
ており、他方の変成器用電力増幅器が過電流状態とな
り、かつ該一方の変成器用電力増幅器が過電圧状態とな
りつつあると判断することができる。これに応答して、
利得制御手段は、2つの変成器用電力増幅器が並列接続
され、両者の有している偏差によって、電力の流出およ
び流入が生じると、誤差増幅器の利得を小さくして、前
記偏差の拡大を抑制し、電流の流入を抑制する。こうし
て、変成器用電力増幅器の過電圧や過負荷を防止して、
該変成器用電力増幅器の故障を防止することができると
ともに、負荷の誤動作を防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1の形態につい
て、図1に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0021】図1は、本発明の実施の第1の形態の電力
増幅器31,31aの使用状態での電気的構成を示すブ
ロック図である。これらの電力増幅器31,31aは、
2重となっている母線の相互に対応する相にそれぞれ設
けられる光変成器からの入力信号VI,VIaを増幅し
た後、スイッチ39,39aを介して、保護継電器など
の負荷33へ出力する。電力増幅器31aは、電力増幅
器31とほぼ同様に構成されており、まず電力増幅器3
1について説明し、電力増幅器31aの対応する部分に
は、同一の参照符号に添字aを付して示し、その説明を
省略する。
【0022】前記光変成器からの入力信号VIは、たと
えば±5(V)の振幅を有しており、電力増幅器31
は、入力端子32から入力されるこの入力信号VIを、
PWMインバータ回路40によって、たとえば110/
√3(V)の振幅に増幅して、前記負荷33へ出力す
る。
【0023】前記PWMインバータ回路40は、直流電
源34からの電源ライン35,36間に、スイッチング
素子TR1,TR2から成る直列回路と、スイッチング
素子TR3,TR4から成る直列回路とが相互に並列に
接続されて構成されており、各スイッチング素子TR1
〜TR4にはまた、スイッチングによって発生する逆起
電力を吸収するために、図示しないダイオードが逆極性
にそれぞれ接続されている。対を成すスイッチング素子
TR1,TR4と、スイッチング素子TR3,TR2と
は、いずれか一方の対が導通駆動されているときには、
いずれか他方の対が遮断駆動され、各対が負荷33に対
応したパルス幅で交互に導通駆動されることによって、
スイッチング素子TR1,TR2の接続点P1およびス
イッチング素子TR3,TR4の接続点P2から、交流
の矩形波パルスが出力される。
【0024】前記矩形波パルスは、複数段のLC回路か
ら成るフィルタ37によって正弦波に復調された後、変
圧器38から出力端子51,52を介して出力され、前
記スイッチ39を介して、前記負荷33へ供給される。
【0025】前記変圧器38の2次側の出力電圧波形
は、フィードバック用の変圧器などから成る出力電圧検
出回路41によってフィードバック用の帰還信号VOと
して取出される。前記帰還信号VOは、交流/直流変換
器42において整流・平滑化された後、加算器43で、
交流/直流変換器44において直流変換された前記入力
信号VIから減算され、こうして加算器43からは入力
信号VIと帰還信号VOとの誤差成分が出力される。
【0026】前記加算器43からの出力は、誤差増幅器
45において所定のゲイン、たとえば10倍に増幅され
た後、加算器46に入力される。加算器46にはまた、
基準電圧源47で発生された基本デューティに対応した
基準直流電圧が与えられている。加算器46は、前記基
準直流電圧に前記誤差増幅器45からの出力電圧を加算
した後、乗算器48へ出力する。乗算器48は、前記入
力信号VIに前記加算器46からの出力を乗算して、制
御信号を作成し、駆動回路49へ出力する。
【0027】前記駆動回路49は、前記入力信号VIよ
りも充分高い周波数、たとえば入力信号周波数を商用周
波数である50(Hz)または60(Hz)とすると
き、数百(kHz)の高周波で、かつ前記制御信号に対
応したパルス幅で、一対のスイッチング素子TR1,T
R4;TR3,TR2のゲートを導通/遮断駆動する。
【0028】このようにして、負荷33の大きさや力率
によって変化する出力電圧振幅を、帰還信号VOとして
入力信号VIに負帰還することによって、光変成器全体
として、たとえばJECの1T級(定格にて比誤差が±
1%以内)、電力増幅器31の単体では、たとえば0.
5級(定格にて比誤差が±0.5%以内)の高精度で、
入力信号VIを高効率に増幅した出力信号が作成されて
いる。
【0029】注目すべきは、この電力増幅器31では、
直流電源34の出力電圧が電圧検出回路53によって検
出されるとともに、その検出結果に応答して、誤差増幅
器45と加算器46との間に介在されたスイッチ54が
切換えられることである。スイッチ54の共通接点は前
記加算器46に接続されており、一方の個別接点は前記
誤差増幅器45に接続されている。これに対して他方の
個別接点は、所定レベル、たとえば接地されている。
【0030】一方の電力増幅器31の前記電圧検出回路
53は、直流電源34の出力電圧が定格値よりも上昇し
たことを検出すると、スイッチ54を誤差増幅器45側
から所定レベル側に切換える。これによって、入力電圧
VIと出力電圧の降圧値である前記帰還信号VOとの差
に対応して、負帰還される誤差増幅値が0または所定一
定値となり、他方の電力増幅器31a側からの電力の流
入が抑制される。これによって、電力増幅器31a側で
も誤差増幅値が一定値に収束し、電力増幅器31aから
電力増幅器31側への横流を抑制することができ、該電
力増幅器31,31aの故障を防止することができると
ともに、負荷33の誤動作を防止することができる。
【0031】また、このような電力増幅器31,31a
は母線毎に設けられており、したがって切換えされる母
線の電力増幅器31,31aをそれぞれ収納している収
納盤が相互に離れて設置されていても、それらの収納盤
間に配線を引回すことなく、母線切換え時の横流を抑制
することができる。
【0032】本発明の実施の第2の形態について、図2
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0033】図2は、本発明の実施の第2の形態の電力
増幅器61を単体で示すブロック図である。この電力増
幅器61は、前述の電力増幅器31に類似し、対応する
部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この電力増幅器61が2台並列接続される構成は、前述
の図1と同様に、共通の負荷33に対して、スイッチ3
9,39aのうち、定常時には使用されている母線側の
電力増幅器に対応した側が導通され、他方が遮断されて
いるのに対して、母線切換え時には、共に導通される。
【0034】この電力増幅器61では、出力電源ライン
には電流検知器62が設けられており、その検出値IO
は、乗算器63において、変圧器から成る前記出力電圧
検出回路41の検出結果である帰還信号VOと相互に乗
算される。したがって、VO=Asinωt、IO=B
sin(ωt+α)とすると、乗算器63からの出力W
は、 W=VO×IO=A・B・{cosα−cos(2ωt+α)}/2 …(1) となる。
【0035】上記式1で示す乗算器63からの出力W
は、ローパスフィルタ64に与えられて、系統周波数ω
tの2倍調波成分が除去され、したがって、その出力W
fは、 Wf=A・B・cosα/2 …(2) となる。
【0036】ここでα<|90deg|であるときに
は、上記式2は正となり、電力増幅器61側から電流が
流出することになる。これに対して、α>|90deg
|であるときには、上記式2は負となり、該電力増幅器
61へは電流が流入することになる。前記切換えスイッ
チ39または39aのいずれか一方のみが導通されてい
る通常時には、上記式2は常時正となっている。このロ
ーパスフィルタ64からの出力Wfが与えられる駆動回
路65は、上記式2の極性を判定し、負であるときに
は、並列接続されている他の電力増幅器からの電流流入
であると判定して、前記スイッチ54を所定レベル側に
切換える。こうして、電流の流入を抑制し、該電力増幅
器61の故障や負荷33の誤動作を防止することができ
る。
【0037】本発明の実施の第3の形態について、図3
〜図5に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0038】図3は、本発明の実施の第3の形態の電力
増幅器71の単体での電気的構成を示すブロック図であ
る。この電力増幅器71は、前述の電力増幅器31に類
似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その
説明を省略する。この電力増幅器71では、誤差増幅器
は、参照符72と73とで示すように2つ設けられてお
り、前記スイッチ54はこれらの誤差増幅器72,73
を切換える。
【0039】この電力増幅器71の内部インピーダンス
は、たとえば7%に構成されており、誤差増幅器72
は、図4(a)で示すように、誤差増幅値が前記内部イ
ンピーダンスの2倍の±0.14puで制限されてい
る。
【0040】これに対して誤差増幅器73では、図4
(b)で示すように、前記制限値は+0.14puと0
puとに選ばれている。誤差増幅器72,73は、たと
えば図5(a)および図5(b)でそれぞれ示されるよ
うに構成されている。したがって、前記電圧検出回路5
3によって、出力電圧の低下による電流の流入が検出さ
れると、誤差増幅器73が選択されて、出力電圧を高く
する側の制御は許容されるけれども、出力電圧を低くす
る側の制御は禁止される。これによって、電力増幅器6
1の並列接続時における横流を抑制することができる。
【0041】なお、電流の流入検知は、上述のように電
圧検出回路53を用いる構成に代えて、前述の電力増幅
器61で示すように、出力電圧および電流値から検出す
る構成であってもよいことは言うまでもない。
【0042】本発明の実施の第4の形態について、図6
に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0043】図6は、本発明の実施の第4の形態の電力
増幅器81の単体の電気的構成を示すブロック図であ
る。この電力増幅器81において、前述の電力増幅器6
1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付し
て、その説明を省略する。注目すべきは、この電力増幅
器81では、ローパスフィルタ64から出力される前記
式2で示す出力Wfから、ゲイン回路82は、対応した
レベルの補正誤差信号を作製し、前記スイッチ54の一
方の個別接点に与える。前記スイッチ54の他方の個別
接点は前記所定レベルに保持されており、共通接点は前
記誤差増幅器72の入力側に接続されている。
【0044】ゲイン回路82からの出力はまた、駆動回
路83に与えられており、この駆動回路83は、前記ゲ
イン回路82からの出力が負であるとき、すなわち該電
力増幅器81への電流流入時には、スイッチ54はゲイ
ン回路82側に導通され、加算器43からの誤差信号が
所定のゲインで誤差増幅器72へ入力される。これに対
して、ゲイン回路82からの出力が正であるとき、すな
わち該電力増幅器81からの電流流出時には、スイッチ
54は所定レベル側に導通されて、誤差増幅器72への
入力は前記所定レベルとなる。
【0045】これによって、前記各電力増幅器31,6
1,71のように、電流流入側がその流入電流を抑制す
ることによって横流を抑制することができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明に係る変成器用電力増幅
器は、以上のように、PWMインバータ回路を備え、出
力信号を入力側に負帰還するようにした高利得の変成器
用電力増幅器において、2つの変成器用電力増幅器が並
列接続される際に、両者の有している偏差によって、電
力の流出および流入が生じると、それをPWMインバー
タ回路の直流電源の出力電圧から検出し、誤差増幅器の
利得を0または定格時よりも小さくして、負帰還ループ
の感度を鈍くし、偏差の拡大を抑制する。
【0047】それゆえ、変成器用電力増幅器の過電圧や
過負荷を防止して、該変成器用電力増幅器の故障を防止
することができるとともに、負荷の誤動作を防止するこ
とができる。また、母線毎に設けられる変成器用電力増
幅器をそれぞれ収納している収納盤が相互に離れて設置
されていても、それらの収納盤間に配線を引回すことな
く、母線切換え時の横流を抑制することができる。
【0048】また、請求項2の発明に係る変成器用電力
増幅器は、以上のように、PWMインバータ回路を備
え、出力信号を入力側に負帰還するようにした高利得の
変成器用電力増幅器において、2つの変成器用電力増幅
器が並列接続される際に、両者の有している偏差によっ
て、電力の流出および流入が生じると、それを出力電圧
と出力電流との間の位相差から判定し、誤差増幅器の利
得を小さくして、前記偏差の拡大を抑制し、電流の流入
を抑制する。
【0049】それゆえ、変成器用電力増幅器の過電圧や
過負荷を防止して、該変成器用電力増幅器の故障を防止
することができるとともに、負荷の誤動作を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光変成器出力の増幅に用いられる本発明の実施
の第1の形態の電力増幅器の使用状態での電気的構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第2の形態の電力増幅器の単体
での電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の第3の形態の電力増幅器の単体
での電気的構成を示すブロック図である。
【図4】図3で示す電力増幅器に用いられる誤差増幅器
の特性を示すグラフである。
【図5】図4で示す特性を実現するための前記誤差増幅
器の一構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の第4の形態の電力増幅器の単体
での電気的構成を示すブロック図である。
【図7】光変成器出力の増幅に用いられる典型的な従来
技術の電力増幅器の使用状態での電気的構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
31,31a,61,71,81 電力増幅器 32,32a 入力端子 33,33a 負荷 34,34a 直流電源 37,37a フィルタ 38,38a 変圧器 39,39a;54,54a スイッチ 40,40a PWMインバータ回路 41,41a 出力電圧検出回路 42,42a;44,44a 交流/直流変換回路 43,43a;46,46a 加算器 45,45a;72,73 誤差増幅器 47,47a 基準電圧源 48,48a 乗算器 49,49a;83 駆動回路 51,51a;52,52a 出力端子 53,53a 電圧検出回路 62 電流検知器 82 ゲイン回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J069 AA01 AA16 AA21 AA27 AA41 AA56 CA00 CA56 FA01 FA04 HA02 HA19 HA25 HA29 HA33 HA35 HA38 HA39 KA00 KA26 KA28 KA41 KA42 KA51 MA13 TA01 TA02 5J091 AA01 AA16 AA21 AA27 AA41 AA56 CA00 CA56 FA01 FA04 FP01 FP02 FP04 FP05 FP06 GP02 HA02 HA19 HA25 HA29 HA33 HA35 HA38 HA39 KA00 KA26 KA28 KA41 KA42 KA51 MA13 TA01 TA02 UW01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PWMインバータ回路を備え、出力信号を
    入力側に負帰還するようにした高利得の変成器用電力増
    幅器において、 前記PWMインバータ回路へ電力供給を行う直流電源の
    出力電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段の検出結果に応答して、前記出力信号
    と入力信号との間の誤差を高利得で増幅する誤差増幅器
    の利得を制御する利得制御手段とを含み、 上記変成器用電力増幅器の共通負荷への2台並列接続時
    に生じる電力流入を抑制することを特徴とする変成器用
    電力増幅器。
  2. 【請求項2】PWMインバータ回路を備え、出力信号を
    入力側に負帰還するようにした高利得の変成器用電力増
    幅器において、 出力電圧を検出する電圧検出手段と、 出力電流を検出する電流検出手段と、 前記電圧および電流検出手段の検出結果が入力され、出
    力電圧と出力電流との間の位相差を検出する位相差検出
    手段と、 前記位相差検出手段の検出結果に応答して、前記出力信
    号と入力信号との間の誤差を高利得で増幅する誤差増幅
    器の利得を制御する利得制御手段とを含み、 上記変成器用電力増幅器の共通負荷への2台並列接続時
    に生じる電力流入を抑制することを特徴とする変成器用
    電力増幅器。
JP11003403A 1999-01-08 1999-01-08 変成器用電力増幅器 Pending JP2000201030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003403A JP2000201030A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 変成器用電力増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11003403A JP2000201030A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 変成器用電力増幅器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000201030A true JP2000201030A (ja) 2000-07-18

Family

ID=11556424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11003403A Pending JP2000201030A (ja) 1999-01-08 1999-01-08 変成器用電力増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000201030A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3221828B2 (ja) 電力変換方法及び電力変換装置
US20050253564A1 (en) Active power filter apparatus with reduced va rating for neutral current suppression
WO2017046909A1 (ja) 電力変換装置
EP0330755B1 (en) Active filter device
US5984173A (en) Neutral point connected apparatus providing compensation to an AC power line
JP2007300712A (ja) 交流電力供給装置
JP5217397B2 (ja) 電力変換装置の並列運転制御システム
KR101887092B1 (ko) 이중 히스테리시스 전류제어기를 사용한 무변압기형 무정전전원장치
JP2893882B2 (ja) アクティブフィルタ装置
KR101010069B1 (ko) 3상 4선식 전력계통의 고조파 보상장치
JP3259308B2 (ja) インバータ装置及びそれを使用した無停電電源装置
JP2000201030A (ja) 変成器用電力増幅器
JP4320228B2 (ja) 自励式変換器の制御装置
JP2000201028A (ja) 変成器用電力増幅器
KR20090074318A (ko) 태양광 발전 시스템 및 그의 시스템에서 고조파 보상 및단독 운전 방지 방법
JP2004120820A (ja) 電力変換装置
JP3412417B2 (ja) 電力増幅器
KR101862517B1 (ko) 독립형 멀티 h-브리지를 이용한 다상 인버터
JPH0584147B2 (ja)
CN114600337A (zh) 不间断电源装置
JP3468262B2 (ja) 三相電圧形インバータ
JP3779061B2 (ja) アクティブフィルタ装置
JPH0549172A (ja) 高調波補償装置
JP3397912B2 (ja) 系統連系システム
JP2783069B2 (ja) 電力変換器