JPH0549172A - 高調波補償装置 - Google Patents
高調波補償装置Info
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- JPH0549172A JPH0549172A JP3188185A JP18818591A JPH0549172A JP H0549172 A JPH0549172 A JP H0549172A JP 3188185 A JP3188185 A JP 3188185A JP 18818591 A JP18818591 A JP 18818591A JP H0549172 A JPH0549172 A JP H0549172A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/40—Arrangements for reducing harmonics
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は各高調波次数ごとに補償ゲインを
変えることができるとともに、各高調波次数ごとに補償
容量を設定できる高調波補償装置を得ることを目的とす
る。 【構成】 負荷7を接続した交流電源母線に負荷電流に
含まれる高調波成分を補償する補償電流を出力するイン
バータ4を接続するとともに、各高調波次数対応にp−
q変換回路11〜n1、交流除去フィルタ12〜n2、
2相3相変換回路13〜n3を接続して負荷電流より検
出した高調波次数に応じた補償電流指令を生成し、何れ
か1つの補償電流指令を補償高調波次数選択回路14を
通して選択出力し上記インバータ出力との偏差をとり、
インバータゲート信号とする。 【効果】 本発明によれば、特定次数の高調波の補償が
容易にできる効果がある。
変えることができるとともに、各高調波次数ごとに補償
容量を設定できる高調波補償装置を得ることを目的とす
る。 【構成】 負荷7を接続した交流電源母線に負荷電流に
含まれる高調波成分を補償する補償電流を出力するイン
バータ4を接続するとともに、各高調波次数対応にp−
q変換回路11〜n1、交流除去フィルタ12〜n2、
2相3相変換回路13〜n3を接続して負荷電流より検
出した高調波次数に応じた補償電流指令を生成し、何れ
か1つの補償電流指令を補償高調波次数選択回路14を
通して選択出力し上記インバータ出力との偏差をとり、
インバータゲート信号とする。 【効果】 本発明によれば、特定次数の高調波の補償が
容易にできる効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、負荷に流入する高調
波電流を電源系統へ補償するアクティブフィルタ形の高
調波補償装置に関するものである。
波電流を電源系統へ補償するアクティブフィルタ形の高
調波補償装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は例えば昭和63年6月25日に発
行された「三菱電機技法、第62巻、No.6 P15
〜P20」に示された従来の高調波補償装置の制御回路
を示す構成図である。図において、1は電力系統に接続
された開閉器、2はこの開閉器1に接続された変圧器、
3は開閉器1と変圧器2を介して電力系統に接続された
交流リアクトル、4はこの交流リアクトル3に接続さ
れ、トランジスタ等のスイッチング素子4a及びこのス
イッチング素子4aと並列に接続されたフライホイール
ダイオード4bとで構成されたインバータ、5はこのイ
ンバータ4に接続された直流コンデンサである。
行された「三菱電機技法、第62巻、No.6 P15
〜P20」に示された従来の高調波補償装置の制御回路
を示す構成図である。図において、1は電力系統に接続
された開閉器、2はこの開閉器1に接続された変圧器、
3は開閉器1と変圧器2を介して電力系統に接続された
交流リアクトル、4はこの交流リアクトル3に接続さ
れ、トランジスタ等のスイッチング素子4a及びこのス
イッチング素子4aと並列に接続されたフライホイール
ダイオード4bとで構成されたインバータ、5はこのイ
ンバータ4に接続された直流コンデンサである。
【0003】6は電力系統に接続された負荷17の電流
を検出する電流検出回路、25は負荷電流を2相に変換
するp−q変換回路、16はコンデンサ5の直流電圧V
d を検出するコンデンサ電圧検出回路、18はこのコン
デンサ電圧検出回路16に接続されたコンデンサ電圧制
御回路である。19と7は加算回路、20は交流リアク
トル3に接続されたインバータ電流検出器、8は加算回
路7に接続された電流制御回路、9は三角波搬送信号発
生回路、10は電流制御回路8の出力と三角波搬送信号
発生回路9の出力信号によるPWM制御回路、26はp
−q変換回路25に接続された電流指令発生のためのパ
ラメータ選択回路、27はパラメータ選択回路26の出
力を3相に変換し、加算回路19に供給する2相3相変
換回路である。
を検出する電流検出回路、25は負荷電流を2相に変換
するp−q変換回路、16はコンデンサ5の直流電圧V
d を検出するコンデンサ電圧検出回路、18はこのコン
デンサ電圧検出回路16に接続されたコンデンサ電圧制
御回路である。19と7は加算回路、20は交流リアク
トル3に接続されたインバータ電流検出器、8は加算回
路7に接続された電流制御回路、9は三角波搬送信号発
生回路、10は電流制御回路8の出力と三角波搬送信号
発生回路9の出力信号によるPWM制御回路、26はp
−q変換回路25に接続された電流指令発生のためのパ
ラメータ選択回路、27はパラメータ選択回路26の出
力を3相に変換し、加算回路19に供給する2相3相変
換回路である。
【0004】次に図2に示した従来の高調波補償装置の
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって2相3相変換回路27の出力である補償電流指令
に対してインバータ電流検出器20の出力が一致するよ
うに動作する。
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって2相3相変換回路27の出力である補償電流指令
に対してインバータ電流検出器20の出力が一致するよ
うに動作する。
【0005】上記補償電流指令を発生するには、負荷1
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路25で(1)式によって2相に変換する
方法で行われる。
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路25で(1)式によって2相に変換する
方法で行われる。
【数1】
【0006】ここで、ωは電源周波数、iLa,iLb,i
Lcはそれぞれ負荷電流の3相成分である。(1)式のi
p とiq は(2)式と(3)式で表現できる。
Lcはそれぞれ負荷電流の3相成分である。(1)式のi
p とiq は(2)式と(3)式で表現できる。
【数2】
【0007】
【数3】 ここで、バーip とバーiq はip とiq の直流成分を
示し、また、破線iPと破線iq はip とiq の交流成
分を示す。次に電流制御回路8からの一致出力はPWM
制御回路10に供給されて三角波は搬送信号と比較さ
れ、PWM制御回路10の出力側にはPWM出力が得ら
れ、これがスイッチング信号としてゲート回路(図示せ
ず)に供給される。
示し、また、破線iPと破線iq はip とiq の交流成
分を示す。次に電流制御回路8からの一致出力はPWM
制御回路10に供給されて三角波は搬送信号と比較さ
れ、PWM制御回路10の出力側にはPWM出力が得ら
れ、これがスイッチング信号としてゲート回路(図示せ
ず)に供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の高調波補償装置
における高調波検出は以上のように構成されているの
で、負荷の各高調波成分の分離が難しく、各高調波次数
毎に補償ゲインを変えることができず、また、各高調波
次数毎に補償容量を設定できないことになり、特定次数
の高調波の補償ができない、あるいは特定次数だけを補
償しようとする場合でも装置容量が大きくなるなどの問
題点があった。
における高調波検出は以上のように構成されているの
で、負荷の各高調波成分の分離が難しく、各高調波次数
毎に補償ゲインを変えることができず、また、各高調波
次数毎に補償容量を設定できないことになり、特定次数
の高調波の補償ができない、あるいは特定次数だけを補
償しようとする場合でも装置容量が大きくなるなどの問
題点があった。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、各高調波次数毎に補償ゲイン
を変えることができるとともに、各高調波次数毎に補償
容量を設定できる高調波補償装置の制御回路を得ること
を目的とする。
るためになされたもので、各高調波次数毎に補償ゲイン
を変えることができるとともに、各高調波次数毎に補償
容量を設定できる高調波補償装置の制御回路を得ること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高調波補
償装置は、負荷を接続する交流電源線に、負荷電流に含
まれる障害電流を補償する補償電流を流すインバータを
接続するとともに、上記負荷電流による各高調波次数毎
に高調波を検出する高調波検出手段と、各高調波毎に高
調波に対する補償電流指令を発する補償電流指令発生手
段と、各補償電流指令を選択出力する選択回路と、選択
出力された補償電流指令とインバータ出力の偏差に応じ
たインバータゲート制御信号を出力するインバータのゲ
ート制御回路を設けたものである。
償装置は、負荷を接続する交流電源線に、負荷電流に含
まれる障害電流を補償する補償電流を流すインバータを
接続するとともに、上記負荷電流による各高調波次数毎
に高調波を検出する高調波検出手段と、各高調波毎に高
調波に対する補償電流指令を発する補償電流指令発生手
段と、各補償電流指令を選択出力する選択回路と、選択
出力された補償電流指令とインバータ出力の偏差に応じ
たインバータゲート制御信号を出力するインバータのゲ
ート制御回路を設けたものである。
【0011】
【作用】この発明によれば、各高調波次数対応に設けた
高調波検出手段にて、負荷電流中の高調波成分を高調波
次数毎に分離して検出し、各高調波毎の補償電流指令を
生成してインバータを制御するようにしたので、補償の
割合を容易に設定できる。
高調波検出手段にて、負荷電流中の高調波成分を高調波
次数毎に分離して検出し、各高調波毎の補償電流指令を
生成してインバータを制御するようにしたので、補償の
割合を容易に設定できる。
【0012】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1において、1,3〜10,16〜
20は前述と同様のものである。11,21,n1はそ
れぞれ負荷電流検出器6の出力をp−q成分に変換する
ための5次用p−q変換回路、7次用p−q変換回路、
n次用p−q変換回路であり、12,22,n2は前記
p−q変換回路の出力から直流分のみを検出する交流除
去フィルタである。
ついて説明する。図1において、1,3〜10,16〜
20は前述と同様のものである。11,21,n1はそ
れぞれ負荷電流検出器6の出力をp−q成分に変換する
ための5次用p−q変換回路、7次用p−q変換回路、
n次用p−q変換回路であり、12,22,n2は前記
p−q変換回路の出力から直流分のみを検出する交流除
去フィルタである。
【0013】13,23,n3は、それぞれ交流除去フ
ィルタの出力を3相に変換し、補償高調波次数選択回路
14に供給する5次2相3相変換回路、7次2相3相変
換回路、n次2相3相変換回路である。15は補償高調
波次数選択回路14の出力を加算する加算回路である。
ィルタの出力を3相に変換し、補償高調波次数選択回路
14に供給する5次2相3相変換回路、7次2相3相変
換回路、n次2相3相変換回路である。15は補償高調
波次数選択回路14の出力を加算する加算回路である。
【0014】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって補償電流指令である加算回路15の出力に対して
インバータ電流検出器20の出力が一致するように動作
する。
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって補償電流指令である加算回路15の出力に対して
インバータ電流検出器20の出力が一致するように動作
する。
【0015】上記補償電流指令を発生するには、負荷1
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路11,21〜n1で2相に変換する。こ
のp−q変換においては、検出信号に含まれる高調波成
分が直流信号になるように変換を行う。例えば、5次用
p−q変換回路11では、3相平衡した5次調波を直流
で検出するように4式または5式を用いて検出信号を2
相に変換する。
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路11,21〜n1で2相に変換する。こ
のp−q変換においては、検出信号に含まれる高調波成
分が直流信号になるように変換を行う。例えば、5次用
p−q変換回路11では、3相平衡した5次調波を直流
で検出するように4式または5式を用いて検出信号を2
相に変換する。
【数4】
【0016】
【数5】 このようにして2相に変換した結果は5次調波成分が直
流となり、交流成分との分離、すなわち他の調波成分と
の分離が容易であり、直流であるので交流除去フィルタ
12による位相ずれがなく、ゲイン変更およびリミッタ
操作が簡単である。他の次数調波についても同様にp−
q変換を行い、各高調波成分を直流で検出し、交流除去
フィルタ回路n2において、個別に補償ゲインおよび補
償容量リミッタを設定している。これにより、各高調波
の補償率を容易に設定変換できる。前記交流除去フィル
タ回路の出力は各次のp−q変換の逆変換を行う2相3
相変換回路13,23〜n3に与えられ、3相電流指令
信号に変換される。
流となり、交流成分との分離、すなわち他の調波成分と
の分離が容易であり、直流であるので交流除去フィルタ
12による位相ずれがなく、ゲイン変更およびリミッタ
操作が簡単である。他の次数調波についても同様にp−
q変換を行い、各高調波成分を直流で検出し、交流除去
フィルタ回路n2において、個別に補償ゲインおよび補
償容量リミッタを設定している。これにより、各高調波
の補償率を容易に設定変換できる。前記交流除去フィル
タ回路の出力は各次のp−q変換の逆変換を行う2相3
相変換回路13,23〜n3に与えられ、3相電流指令
信号に変換される。
【0017】これらの3相電流指令信号は補償高調波次
数選択回路14に入力され、補償すべき次数の信号のみ
出力され、加算回路15で加算され、補償電流指令とし
て加算回路19および7を通してインバータの電流制御
回路8に供給される。そして、電流制御回路8からの一
致出力はPWM制御回路10に供給されて三角波搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、スイッチング信号としてゲート回路に供
給される。
数選択回路14に入力され、補償すべき次数の信号のみ
出力され、加算回路15で加算され、補償電流指令とし
て加算回路19および7を通してインバータの電流制御
回路8に供給される。そして、電流制御回路8からの一
致出力はPWM制御回路10に供給されて三角波搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、スイッチング信号としてゲート回路に供
給される。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、負荷
電流から検出した高調波電流の各高調波次数ごとに補償
ゲインを変えることができ、また、各高調波次数につい
て個別に補償容量を設定できるので、特定次数の高調波
だけを補償する装置が得られ、小さな容量で効率よく高
調波を補償できる効果がある。
電流から検出した高調波電流の各高調波次数ごとに補償
ゲインを変えることができ、また、各高調波次数につい
て個別に補償容量を設定できるので、特定次数の高調波
だけを補償する装置が得られ、小さな容量で効率よく高
調波を補償できる効果がある。
【図1】この発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】従来の高調波補償装置の制御回路を示す構成図
である。
である。
3 交流リアクトル 4 インバータ 6 電流検出器 11 5次p−q変換回路 12 交流除去フィルタ(LPF) 13 リミッタ回路 14 補償高調波次数選択回路 15 加算回路 17 負荷 21 7次p−q変換回路 22 交流除去フィルタ(LPF) 23 リミッタ回路
【手続補正書】
【提出日】平成3年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 高調波補償装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、負荷に流入する高調
波電流を電源系統へ補償するアクティブフィルタ形の高
調波補償装置に関するものである。
波電流を電源系統へ補償するアクティブフィルタ形の高
調波補償装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は例えば昭和63年6月25日に発
行された「三菱電機技報、第62巻、No.6 P15
〜P20」に示された従来の高調波補償装置の制御回路
を示す構成図である。図において、1は電力系統に接続
された開閉器、2はこの開閉器1に接続された変圧器、
3は開閉器1と変圧器2を介して電力系統に接続された
交流リアクトル、4はこの交流リアクトル3に接続さ
れ、トランジスタ等のスイッチング素子4a及びこのス
イッチング素子4aと並列に接続されたフライホイール
ダイオード4bとで構成されたインバータ、5はこのイ
ンバータ4に接続された直流コンデンサである。
行された「三菱電機技報、第62巻、No.6 P15
〜P20」に示された従来の高調波補償装置の制御回路
を示す構成図である。図において、1は電力系統に接続
された開閉器、2はこの開閉器1に接続された変圧器、
3は開閉器1と変圧器2を介して電力系統に接続された
交流リアクトル、4はこの交流リアクトル3に接続さ
れ、トランジスタ等のスイッチング素子4a及びこのス
イッチング素子4aと並列に接続されたフライホイール
ダイオード4bとで構成されたインバータ、5はこのイ
ンバータ4に接続された直流コンデンサである。
【0003】6は電力系統に接続された負荷17の電流
を検出する電流検出回路、25は負荷電流を2相に変換
するp−q変換回路、16はコンデンサ5の直流電圧V
d を検出するコンデンサ電圧検出回路、18はこのコン
デンサ電圧検出回路16に接続されたコンデンサ電圧制
御回路である。19と7は加算回路、20は交流リアク
トル3に接続されたインバータ電流検出器、8は加算回
路7に接続された電流制御回路、9は三角波搬送信号発
生回路、10は電流制御回路8の出力と三角波搬送信号
発生回路9の出力信号によるPWM制御回路、26はp
−q変換回路25に接続された電流指令発生のためのパ
ラメータ選択回路、27はパラメータ選択回路26の出
力を3相に変換し、加算回路19に供給する2相3相変
換回路である。
を検出する電流検出回路、25は負荷電流を2相に変換
するp−q変換回路、16はコンデンサ5の直流電圧V
d を検出するコンデンサ電圧検出回路、18はこのコン
デンサ電圧検出回路16に接続されたコンデンサ電圧制
御回路である。19と7は加算回路、20は交流リアク
トル3に接続されたインバータ電流検出器、8は加算回
路7に接続された電流制御回路、9は三角波搬送信号発
生回路、10は電流制御回路8の出力と三角波搬送信号
発生回路9の出力信号によるPWM制御回路、26はp
−q変換回路25に接続された電流指令発生のためのパ
ラメータ選択回路、27はパラメータ選択回路26の出
力を3相に変換し、加算回路19に供給する2相3相変
換回路である。
【0004】次に図2に示した従来の高調波補償装置の
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって2相3相変換回路27の出力である補償電流指令
に対してインバータ電流検出器20の出力が一致するよ
うに動作する。
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって2相3相変換回路27の出力である補償電流指令
に対してインバータ電流検出器20の出力が一致するよ
うに動作する。
【0005】上記補償電流指令を発生するには、負荷1
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路25で(1)式によって2相に変換する
方法で行われる。
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路25で(1)式によって2相に変換する
方法で行われる。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、ωは電源周波数、iLa,iLb,i
Lcはそれぞれ負荷電流の3相成分である。(1)式のi
p とiq は(2)式と(3)式で表現できる。
Lcはそれぞれ負荷電流の3相成分である。(1)式のi
p とiq は(2)式と(3)式で表現できる。
【0008】
【数2】
【0009】
【数3】
【0010】ここで、バーip とバーiq はip とiq
の直流成分を示し、また、破線iPと破線iq はip と
iq の交流成分を示す。次に電流制御回路8からの一致
出力はPWM制御回路10に供給されて三角波は搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、これがスイッチング信号としてゲート回
路(図示せず)に供給される。
の直流成分を示し、また、破線iPと破線iq はip と
iq の交流成分を示す。次に電流制御回路8からの一致
出力はPWM制御回路10に供給されて三角波は搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、これがスイッチング信号としてゲート回
路(図示せず)に供給される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の高調波補償装置
における高調波検出は以上のように構成されているの
で、負荷の各高調波成分の分離が難しく、各高調波次数
毎に補償ゲインを変えることができず、また、各高調波
次数毎に補償容量を設定できないことになり、特定次数
の高調波の補償ができない、あるいは特定次数だけを補
償しようとする場合でも装置容量が大きくなるなどの問
題点があった。
における高調波検出は以上のように構成されているの
で、負荷の各高調波成分の分離が難しく、各高調波次数
毎に補償ゲインを変えることができず、また、各高調波
次数毎に補償容量を設定できないことになり、特定次数
の高調波の補償ができない、あるいは特定次数だけを補
償しようとする場合でも装置容量が大きくなるなどの問
題点があった。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、各高調波次数毎に補償ゲイン
を変えることができるとともに、各高調波次数毎に補償
容量を設定できる高調波補償装置の制御回路を得ること
を目的とする。
るためになされたもので、各高調波次数毎に補償ゲイン
を変えることができるとともに、各高調波次数毎に補償
容量を設定できる高調波補償装置の制御回路を得ること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高調波補
償装置は、負荷を接続する交流電源線に、負荷電流に含
まれる障害電流を補償する補償電流を流すインバータを
接続するとともに、上記負荷電流による各高調波次数毎
に高調波を検出する高調波検出手段と、各高調波毎に高
調波に対する補償電流指令を発する補償電流指令発生手
段と、各補償電流指令を選択出力する選択回路と、選択
出力された補償電流指令とインバータ出力の偏差に応じ
たインバータゲート制御信号を出力するインバータのゲ
ート制御回路を設けたものである。
償装置は、負荷を接続する交流電源線に、負荷電流に含
まれる障害電流を補償する補償電流を流すインバータを
接続するとともに、上記負荷電流による各高調波次数毎
に高調波を検出する高調波検出手段と、各高調波毎に高
調波に対する補償電流指令を発する補償電流指令発生手
段と、各補償電流指令を選択出力する選択回路と、選択
出力された補償電流指令とインバータ出力の偏差に応じ
たインバータゲート制御信号を出力するインバータのゲ
ート制御回路を設けたものである。
【0014】
【作用】この発明によれば、各高調波次数対応に設けた
高調波検出手段にて、負荷電流中の高調波成分を高調波
次数毎に分離して検出し、各高調波毎の補償電流指令を
生成してインバータを制御するようにしたので、補償の
割合を容易に設定できる。
高調波検出手段にて、負荷電流中の高調波成分を高調波
次数毎に分離して検出し、各高調波毎の補償電流指令を
生成してインバータを制御するようにしたので、補償の
割合を容易に設定できる。
【0015】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1において、1,3〜10,16〜
20は前述と同様のものである。11,21,n1はそ
れぞれ負荷電流検出器6の出力をp−q成分に変換する
ための5次用p−q変換回路、7次用p−q変換回路、
n次用p−q変換回路であり、12,22,n2は前記
p−q変換回路の出力から直流分のみを検出する交流除
去フィルタである。
ついて説明する。図1において、1,3〜10,16〜
20は前述と同様のものである。11,21,n1はそ
れぞれ負荷電流検出器6の出力をp−q成分に変換する
ための5次用p−q変換回路、7次用p−q変換回路、
n次用p−q変換回路であり、12,22,n2は前記
p−q変換回路の出力から直流分のみを検出する交流除
去フィルタである。
【0016】13,23,n3は、それぞれ交流除去フ
ィルタの出力を3相に変換し、補償高調波次数選択回路
14に供給する5次2相3相変換回路、7次2相3相変
換回路、n次2相3相変換回路である。15は補償高調
波次数選択回路14の出力を加算する加算回路である。
ィルタの出力を3相に変換し、補償高調波次数選択回路
14に供給する5次2相3相変換回路、7次2相3相変
換回路、n次2相3相変換回路である。15は補償高調
波次数選択回路14の出力を加算する加算回路である。
【0017】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって補償電流指令である加算回路15の出力に対して
インバータ電流検出器20の出力が一致するように動作
する。
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって補償電流指令である加算回路15の出力に対して
インバータ電流検出器20の出力が一致するように動作
する。
【0018】上記補償電流指令を発生するには、負荷1
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路11,21〜n1で2相に変換する。こ
のp−q変換においては、検出信号に含まれる高調波成
分が直流信号になるように変換を行う。例えば、5次用
p−q変換回路11では、3相平衡した5次調波を直流
で検出するように4式または5式を用いて検出信号を2
相に変換する。
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路11,21〜n1で2相に変換する。こ
のp−q変換においては、検出信号に含まれる高調波成
分が直流信号になるように変換を行う。例えば、5次用
p−q変換回路11では、3相平衡した5次調波を直流
で検出するように4式または5式を用いて検出信号を2
相に変換する。
【0019】
【数4】
【0020】
【数5】
【0021】このようにして2相に変換した結果は5次
調波成分が直流となり、交流成分との分離、すなわち他
の調波成分との分離が容易であり、直流であるので交流
除去フィルタ12による位相ずれがなく、ゲイン変更お
よびリミッタ操作が簡単である。他の次数調波について
も同様にp−q変換を行い、各高調波成分を直流で検出
し、交流除去フィルタ回路n2において、個別に補償ゲ
インおよび補償容量リミッタを設定している。これによ
り、各高調波の補償率を容易に設定変換できる。前記交
流除去フィルタ回路の出力は各次のp−q変換の逆変換
を行う2相3相変換回路13,23〜n3に与えられ、
3相電流指令信号に変換される。
調波成分が直流となり、交流成分との分離、すなわち他
の調波成分との分離が容易であり、直流であるので交流
除去フィルタ12による位相ずれがなく、ゲイン変更お
よびリミッタ操作が簡単である。他の次数調波について
も同様にp−q変換を行い、各高調波成分を直流で検出
し、交流除去フィルタ回路n2において、個別に補償ゲ
インおよび補償容量リミッタを設定している。これによ
り、各高調波の補償率を容易に設定変換できる。前記交
流除去フィルタ回路の出力は各次のp−q変換の逆変換
を行う2相3相変換回路13,23〜n3に与えられ、
3相電流指令信号に変換される。
【0022】これらの3相電流指令信号は補償高調波次
数選択回路14に入力され、補償すべき次数の信号のみ
出力され、加算回路15で加算され、補償電流指令とし
て加算回路19および7を通してインバータの電流制御
回路8に供給される。そして、電流制御回路8からの一
致出力はPWM制御回路10に供給されて三角波搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、スイッチング信号としてゲート回路に供
給される。
数選択回路14に入力され、補償すべき次数の信号のみ
出力され、加算回路15で加算され、補償電流指令とし
て加算回路19および7を通してインバータの電流制御
回路8に供給される。そして、電流制御回路8からの一
致出力はPWM制御回路10に供給されて三角波搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、スイッチング信号としてゲート回路に供
給される。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、負荷
電流から検出した高調波電流の各高調波次数ごとに補償
ゲインを変えることができ、また、各高調波次数につい
て個別に補償容量を設定できるので、特定次数の高調波
だけを補償する装置が得られ、小さな容量で効率よく高
調波を補償できる効果がある。
電流から検出した高調波電流の各高調波次数ごとに補償
ゲインを変えることができ、また、各高調波次数につい
て個別に補償容量を設定できるので、特定次数の高調波
だけを補償する装置が得られ、小さな容量で効率よく高
調波を補償できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】従来の高調波補償装置の制御回路を示す構成図
である。
である。
【符号の説明】 3 交流リアクトル 4 インバータ 6 電流検出器 11 5次p−q変換回路 12 交流除去フィルタ(LPF) 13 リミッタ回路 14 補償高調波次数選択回路 15 加算回路 17 負荷 21 7次p−q変換回路 22 交流除去フィルタ(LPF) 23 リミッタ回路 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】図2は例えば昭和63年6月25日に発
行された「三菱電機技報、第62巻、No.6 P15
〜P20」に示された従来の高調波補償装置の制御回路
を示す構成図である。図において、1は電力系統に接続
された開閉器、2はこの開閉器1に接続された変圧器、
3は開閉器1と変圧器2を介して電力系統に接続された
交流リアクトル、4はこの交流リアクトル3に接続さ
れ、トランジスタ等のスイッチング素子4a及びこのス
イッチング素子4aと並列に接続されたフライホイール
ダイオード4bとで構成されたインバータ、5はこのイ
ンバータ4に接続された直流コンデンサである。
行された「三菱電機技報、第62巻、No.6 P15
〜P20」に示された従来の高調波補償装置の制御回路
を示す構成図である。図において、1は電力系統に接続
された開閉器、2はこの開閉器1に接続された変圧器、
3は開閉器1と変圧器2を介して電力系統に接続された
交流リアクトル、4はこの交流リアクトル3に接続さ
れ、トランジスタ等のスイッチング素子4a及びこのス
イッチング素子4aと並列に接続されたフライホイール
ダイオード4bとで構成されたインバータ、5はこのイ
ンバータ4に接続された直流コンデンサである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【数3】 ここで、バーip とバーiq はip とiq の直流成分を
示し、また、波線iPと波線iq はip とiq の交流成
分を示す。次に電流制御回路8からの一致出力はPWM
制御回路10に供給されて三角波の搬送信号と比較さ
れ、PWM制御回路10の出力側にはPWM出力が得ら
れ、これがスイッチング信号としてゲート回路(図示せ
ず)に供給される。
示し、また、波線iPと波線iq はip とiq の交流成
分を示す。次に電流制御回路8からの一致出力はPWM
制御回路10に供給されて三角波の搬送信号と比較さ
れ、PWM制御回路10の出力側にはPWM出力が得ら
れ、これがスイッチング信号としてゲート回路(図示せ
ず)に供給される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 3 交流リアクトル 4 インバータ 6 電流検出器 11 5次p−q変換回路 12 交流除去フィルタ(LPF) 13 5次2相3相変換回路 14 補償高調波次数選択回路 15 加算回路 17 負荷 21 7次p−q変換回路 22 交流除去フィルタ(LPF) 23 7次2相3相変換回路
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 高調波補償装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、負荷に流入する高調
波電流を電源系統へ補償するアクティブフィルタ形の高
調波補償装置に関するものである。
波電流を電源系統へ補償するアクティブフィルタ形の高
調波補償装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は例えば昭和63年6月25日に発
行された「三菱電機技報、第62巻、No.6 P15
〜P20」に示された従来の高調波補償装置の制御回路
を示す構成図である。図において、1は電力系統に接続
された開閉器、2はこの開閉器1に接続された変圧器、
3は開閉器1と変圧器2を介して電力系統に接続された
交流リアクトル、4はこの交流リアクトル3に接続さ
れ、トランジスタ等のスイッチング素子4a及びこのス
イッチング素子4aと並列に接続されたフライホイール
ダイオード4bとで構成されたインバータ、5はこのイ
ンバータ4に接続された直流コンデンサである。
行された「三菱電機技報、第62巻、No.6 P15
〜P20」に示された従来の高調波補償装置の制御回路
を示す構成図である。図において、1は電力系統に接続
された開閉器、2はこの開閉器1に接続された変圧器、
3は開閉器1と変圧器2を介して電力系統に接続された
交流リアクトル、4はこの交流リアクトル3に接続さ
れ、トランジスタ等のスイッチング素子4a及びこのス
イッチング素子4aと並列に接続されたフライホイール
ダイオード4bとで構成されたインバータ、5はこのイ
ンバータ4に接続された直流コンデンサである。
【0003】6は電力系統に接続された負荷17の電流
を検出する電流検出回路、25は負荷電流を2相に変換
するp−q変換回路、16はコンデンサ5の直流電圧V
d を検出するコンデンサ電圧検出回路、18はこのコン
デンサ電圧検出回路16に接続されたコンデンサ電圧制
御回路である。19と7は加算回路、20は交流リアク
トル3に接続されたインバータ電流検出器、8は加算回
路7に接続された電流制御回路、9は三角波搬送信号発
生回路、10は電流制御回路8の出力と三角波搬送信号
発生回路9の出力信号によるPWM制御回路、26はp
−q変換回路25に接続された電流指令発生のためのパ
ラメータ選択回路、27はパラメータ選択回路26の出
力を3相に変換し、加算回路19に供給する2相3相変
換回路である。
を検出する電流検出回路、25は負荷電流を2相に変換
するp−q変換回路、16はコンデンサ5の直流電圧V
d を検出するコンデンサ電圧検出回路、18はこのコン
デンサ電圧検出回路16に接続されたコンデンサ電圧制
御回路である。19と7は加算回路、20は交流リアク
トル3に接続されたインバータ電流検出器、8は加算回
路7に接続された電流制御回路、9は三角波搬送信号発
生回路、10は電流制御回路8の出力と三角波搬送信号
発生回路9の出力信号によるPWM制御回路、26はp
−q変換回路25に接続された電流指令発生のためのパ
ラメータ選択回路、27はパラメータ選択回路26の出
力を3相に変換し、加算回路19に供給する2相3相変
換回路である。
【0004】次に図2に示した従来の高調波補償装置の
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって2相3相変換回路27の出力である補償電流指令
に対してインバータ電流検出器20の出力が一致するよ
うに動作する。
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって2相3相変換回路27の出力である補償電流指令
に対してインバータ電流検出器20の出力が一致するよ
うに動作する。
【0005】上記補償電流指令を発生するには、負荷1
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路25で(1)式によって2相に変換する
方法で行われる。
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路25で(1)式によって2相に変換する
方法で行われる。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、ωは電源周波数、iLa,iLb,i
Lcはそれぞれ負荷電流の3相成分である。(1)式のi
p とiq は(2)式と(3)式で表現できる。
Lcはそれぞれ負荷電流の3相成分である。(1)式のi
p とiq は(2)式と(3)式で表現できる。
【0008】
【数2】
【0009】
【数3】
【0010】ここで、バーip とバーiq はip とiq
の直流成分を示し、また、波線iPと波線iq はip と
iq の交流成分を示す。次に電流制御回路8からの一致
出力はPWM制御回路10に供給されて三角波の搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、これがスイッチング信号としてゲート回
路(図示せず)に供給される。
の直流成分を示し、また、波線iPと波線iq はip と
iq の交流成分を示す。次に電流制御回路8からの一致
出力はPWM制御回路10に供給されて三角波の搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、これがスイッチング信号としてゲート回
路(図示せず)に供給される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の高調波補償装置
における高調波検出は以上のように構成されているの
で、負荷の各高調波成分の分離が難しく、各高調波次数
毎に補償ゲインを変えることができず、また、各高調波
次数毎に補償容量を設定できないことになり、特定次数
の高調波の補償ができない、あるいは特定次数だけを補
償しようとする場合でも装置容量が大きくなるなどの問
題点があった。
における高調波検出は以上のように構成されているの
で、負荷の各高調波成分の分離が難しく、各高調波次数
毎に補償ゲインを変えることができず、また、各高調波
次数毎に補償容量を設定できないことになり、特定次数
の高調波の補償ができない、あるいは特定次数だけを補
償しようとする場合でも装置容量が大きくなるなどの問
題点があった。
【0012】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、各高調波次数毎に補償ゲイン
を変えることができるとともに、各高調波次数毎に補償
容量を設定できる高調波補償装置の制御回路を得ること
を目的とする。
るためになされたもので、各高調波次数毎に補償ゲイン
を変えることができるとともに、各高調波次数毎に補償
容量を設定できる高調波補償装置の制御回路を得ること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高調波補
償装置は、負荷を接続する交流電源線に、負荷電流に含
まれる障害電流を補償する補償電流を流すインバータを
接続するとともに、上記負荷電流による各高調波次数毎
に高調波を検出する高調波検出手段と、各高調波毎に高
調波に対する補償電流指令を発する補償電流指令発生手
段と、各補償電流指令を選択出力する選択回路と、選択
出力された補償電流指令とインバータ出力の偏差に応じ
たインバータゲート制御信号を出力するインバータのゲ
ート制御回路を設けたものである。
償装置は、負荷を接続する交流電源線に、負荷電流に含
まれる障害電流を補償する補償電流を流すインバータを
接続するとともに、上記負荷電流による各高調波次数毎
に高調波を検出する高調波検出手段と、各高調波毎に高
調波に対する補償電流指令を発する補償電流指令発生手
段と、各補償電流指令を選択出力する選択回路と、選択
出力された補償電流指令とインバータ出力の偏差に応じ
たインバータゲート制御信号を出力するインバータのゲ
ート制御回路を設けたものである。
【0014】
【作用】この発明によれば、各高調波次数対応に設けた
高調波検出手段にて、負荷電流中の高調波成分を高調波
次数毎に分離して検出し、各高調波毎の補償電流指令を
生成してインバータを制御するようにしたので、補償の
割合を容易に設定できる。
高調波検出手段にて、負荷電流中の高調波成分を高調波
次数毎に分離して検出し、各高調波毎の補償電流指令を
生成してインバータを制御するようにしたので、補償の
割合を容易に設定できる。
【0015】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1において、1,3〜10,16〜
20は前述と同様のものである。11,21,n1はそ
れぞれ負荷電流検出器6の出力をp−q成分に変換する
ための5次用p−q変換回路、7次用p−q変換回路、
n次用p−q変換回路であり、12,22,n2は前記
p−q変換回路の出力から直流分のみを検出する交流除
去フィルタである。
ついて説明する。図1において、1,3〜10,16〜
20は前述と同様のものである。11,21,n1はそ
れぞれ負荷電流検出器6の出力をp−q成分に変換する
ための5次用p−q変換回路、7次用p−q変換回路、
n次用p−q変換回路であり、12,22,n2は前記
p−q変換回路の出力から直流分のみを検出する交流除
去フィルタである。
【0016】13,23,n3は、それぞれ交流除去フ
ィルタの出力を3相に変換し、補償高調波次数選択回路
14に供給する5次2相3相変換回路、7次2相3相変
換回路、n次2相3相変換回路である。15は補償高調
波次数選択回路14の出力を加算する加算回路である。
ィルタの出力を3相に変換し、補償高調波次数選択回路
14に供給する5次2相3相変換回路、7次2相3相変
換回路、n次2相3相変換回路である。15は補償高調
波次数選択回路14の出力を加算する加算回路である。
【0017】次に、図1に示したこの発明の一実施例の
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって補償電流指令である加算回路15の出力に対して
インバータ電流検出器20の出力が一致するように動作
する。
動作について説明する。インバータ4は開閉器1が投入
された状態で直流コンデンサ5の電圧をコンデンサ電圧
制御回路18により一定に保ちながら電流制御回路8に
よって補償電流指令である加算回路15の出力に対して
インバータ電流検出器20の出力が一致するように動作
する。
【0018】上記補償電流指令を発生するには、負荷1
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路11,21〜n1で2相に変換する。こ
のp−q変換においては、検出信号に含まれる高調波成
分が直流信号になるように変換を行う。例えば、5次用
p−q変換回路11では、3相平衡した5次調波を直流
で検出するように4式または5式を用いて検出信号を2
相に変換する。
7の電流を電流検出器6により検出し、その検出信号を
p−q変換回路11,21〜n1で2相に変換する。こ
のp−q変換においては、検出信号に含まれる高調波成
分が直流信号になるように変換を行う。例えば、5次用
p−q変換回路11では、3相平衡した5次調波を直流
で検出するように4式または5式を用いて検出信号を2
相に変換する。
【0019】
【数4】
【0020】
【数5】
【0021】このようにして2相に変換した結果は5次
調波成分が直流となり、交流成分との分離、すなわち他
の調波成分との分離が容易であり、直流であるので交流
除去フィルタ12による位相ずれがなく、ゲイン変更お
よびリミッタ操作が簡単である。他の次数調波について
も同様にp−q変換を行い、各高調波成分を直流で検出
し、交流除去フィルタ回路n2において、個別に補償ゲ
インおよび補償容量リミッタを設定している。これによ
り、各高調波の補償率を容易に設定変換できる。前記交
流除去フィルタ回路の出力は各次のp−q変換の逆変換
を行う2相3相変換回路13,23〜n3に与えられ、
3相電流指令信号に変換される。
調波成分が直流となり、交流成分との分離、すなわち他
の調波成分との分離が容易であり、直流であるので交流
除去フィルタ12による位相ずれがなく、ゲイン変更お
よびリミッタ操作が簡単である。他の次数調波について
も同様にp−q変換を行い、各高調波成分を直流で検出
し、交流除去フィルタ回路n2において、個別に補償ゲ
インおよび補償容量リミッタを設定している。これによ
り、各高調波の補償率を容易に設定変換できる。前記交
流除去フィルタ回路の出力は各次のp−q変換の逆変換
を行う2相3相変換回路13,23〜n3に与えられ、
3相電流指令信号に変換される。
【0022】これらの3相電流指令信号は補償高調波次
数選択回路14に入力され、補償すべき次数の信号のみ
出力され、加算回路15で加算され、補償電流指令とし
て加算回路19および7を通してインバータの電流制御
回路8に供給される。そして、電流制御回路8からの一
致出力はPWM制御回路10に供給されて三角波搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、スイッチング信号としてゲート回路に供
給される。
数選択回路14に入力され、補償すべき次数の信号のみ
出力され、加算回路15で加算され、補償電流指令とし
て加算回路19および7を通してインバータの電流制御
回路8に供給される。そして、電流制御回路8からの一
致出力はPWM制御回路10に供給されて三角波搬送信
号と比較され、PWM制御回路10の出力側にはPWM
出力が得られ、スイッチング信号としてゲート回路に供
給される。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、負荷
電流から検出した高調波電流の各高調波次数ごとに補償
ゲインを変えることができ、また、各高調波次数につい
て個別に補償容量を設定できるので、特定次数の高調波
だけを補償する装置が得られ、小さな容量で効率よく高
調波を補償できる効果がある。
電流から検出した高調波電流の各高調波次数ごとに補償
ゲインを変えることができ、また、各高調波次数につい
て個別に補償容量を設定できるので、特定次数の高調波
だけを補償する装置が得られ、小さな容量で効率よく高
調波を補償できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】従来の高調波補償装置の制御回路を示す構成図
である。
である。
【符号の説明】 3 交流リアクトル 4 インバータ 6 電流検出器 11 5次p−q変換回路 12 交流除去フィルタ(LPF) 13 5次2相3相変換回路 14 補償高調波次数選択回路 15 加算回路 17 負荷 21 7次p−q変換回路 22 交流除去フィルタ(LPF) 23 7次2相3相変換回路
Claims (1)
- 【請求項1】 負荷を接続する交流電源線に、負荷電流
に含まれる障害電流を補償する補償電流を流すインバー
タを接続するとともに、上記負荷電流による各高調波次
数毎に高調波を検出する高調波検出手段と、各高調波毎
に高調波に対する補償電流指令を発する補償電流指令発
生手段と、各補償電流指令を選択出力する選択回路と、
選択出力された補償電流指令とインバータ出力の偏差に
応じたインバータゲート制御信号を出力するインバータ
のゲート制御回路を備えたことを特徴とする高調波補償
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188185A JPH0549172A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 高調波補償装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188185A JPH0549172A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 高調波補償装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549172A true JPH0549172A (ja) | 1993-02-26 |
Family
ID=16219257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3188185A Pending JPH0549172A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 高調波補償装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0549172A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0779531A (ja) * | 1993-09-07 | 1995-03-20 | Mitsubishi Electric Corp | アクティブフィルタ装置 |
JP2003061250A (ja) * | 2001-08-10 | 2003-02-28 | Mitsubishi Electric Corp | 電圧変動補償装置 |
US7141753B2 (en) | 2004-03-01 | 2006-11-28 | Newfrey Llc | Arc stud welding device and method |
RU2475914C1 (ru) * | 2011-07-11 | 2013-02-20 | Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Новосибирский государственный технический университет" | Способ повышения качества электрической энергии |
WO2021186524A1 (ja) * | 2020-03-17 | 2021-09-23 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP3188185A patent/JPH0549172A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021186524A1 (ja) * | 2020-03-17 | 2021-09-23 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
JPWO2021186524A1 (ja) * | 2020-03-17 | 2021-09-23 | ||
US11757377B2 (en) | 2020-03-17 | 2023-09-12 | Mitsubishi Electric Corporation | Power conversion device |
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