JP2000200741A - 張り合わせ誘電体分離ウェ―ハおよびその製造方法 - Google Patents

張り合わせ誘電体分離ウェ―ハおよびその製造方法

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JP2000200741A
JP2000200741A JP11001213A JP121399A JP2000200741A JP 2000200741 A JP2000200741 A JP 2000200741A JP 11001213 A JP11001213 A JP 11001213A JP 121399 A JP121399 A JP 121399A JP 2000200741 A JP2000200741 A JP 2000200741A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性層用ウェーハと支持基板用ウェーハとを
直接張り合わせることで、製造時間の短縮および生産性
を高められる張り合わせ誘電体分離ウェーハおよびその
製造方法を提供する。 【解決手段】 活性層用ウェーハ10と支持基板用ウェ
ーハ20との張り合わせ界面を、高温ポリシリコン層1
6の表面と、支持基板用ウェーハ20のSi面又はSi
面として両ウェーハ10,20を張り合わせる。こ
の際、ポリシリコン層16表面の面粗さを、例えば中心
線平均粗さRaで1nm以下とすると、張り合わせ加熱
時のボイド発生が抑えられ、必要な張り合わせ強度が得
られる。この結果、従来のように両者の張り合わせに低
温ポリシリコン層を介さないので、張り合わせ誘電体分
離ウェーハが比較的短時間で作製でき、その生産性が高
まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は張り合わせ誘電体
分離ウェーハおよびその製造方法、詳しくは誘電体分離
シリコン島を有する活性層用ウェーハと、これを支持す
る支持基板用ウェーハとを、低温ポリシリコン層を介さ
ずに直接張り合わせる張り合わせ誘電体分離ウェーハお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の張り合わせ誘電体分離ウェーハ
は、図5に示す各工程を経て製造されていた。図5は一
般的な張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造工程を示す
説明図である。まず、活性層用ウェーハとなる表面を鏡
面加工したシリコンウェーハ10を用意する(図5
(a))。次いで、このシリコンウェーハ10の表面
に、マスク酸化膜11を被着する(図5(b))。この
酸化膜11をフォトリソグラフ法によって窓付きのレジ
スト膜12で覆い、この窓を介して酸化膜11に所定パ
ターンの窓を形成する。これによりシリコンウェーハ1
0表面の一部を露出させる。次に、レジスト膜12を除
去した後、このシリコンウェーハ10をエッチング液
(IPA/KOH/HO)に浸漬して、ウェーハ表面
の窓内部を異方性エッチングする(図5(c))。この
結果、ウェーハ表面に断面略V字形状の誘電体分離用溝
13が形成される。ここで、異方性エッチングとは、シ
リコンウェーハ10の結晶面方位に起因し、深さ方向の
エッチング速度が水平方向よりも大きくて、エッチング
速度が方向依存性を持ったエッチングのことである。
【0003】次に、マスク酸化膜11を除去する(図5
(d))。それから、ウェーハ表面に、酸化熱処理によ
って誘電体分離酸化膜14を形成する(図5(e))。
この結果、誘電体分離用溝13表面にも酸化膜14が形
成される。そして、このウェーハ表面を洗浄する。続い
て、誘電体分離酸化膜14の表面上に、約1200〜1
300℃の高温CVD法で、高温ポリシリコン層16を
厚めに成長させる(図5(f))。それから、ウェーハ
外周部を面取りし、必要に応じてウェーハ裏面を平坦化
する。次いで、裏面を平坦化した場合は、この平坦化し
たウェーハ裏面を基準にして、ウェーハ表面の高温ポリ
シリコン層16を厚さ約10〜80μmまで研削・研磨
する(図5(g))。この後、ウェーハ表面に550〜
700℃の低温CVD法で厚さ1〜5μmの低温ポリシ
リコン層17を成長させ、張り合わせ面の鏡面化のため
に、この低温ポリシリコン層17の表面を研磨する。
【0004】一方では、支持基板用ウェーハとなるシリ
コンウェーハ20を準備する(図5(h))。これは、
ウェーハ表面を鏡面加工したものである。次に、このシ
リコンウェーハ20上に、上記活性層用ウェーハ用のシ
リコンウェーハ10(具体的には低温ポリシリコン層1
7)を、鏡面同士を接触させて張り合わせる(図5
(i))。それから、この張り合わせウェーハの張り合
わせ強度を高める熱処理を施す。次に、図5(j)に示
すように、この活性層用ウェーハの外周部を面取りし、
活性層用ウェーハ表面を研削・研磨する。この活性層用
ウェーハの研削量は、誘電体分離酸化膜14が外部に露
出し、高温ポリシリコン層16の表面上に、誘電体分離
酸化膜14で分離された誘電体分離シリコン島10Aが
現出するまでとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した高温CVD法
によるポリシリコン粒子の成長は、誘電体分離酸化膜1
4の表面に存在する多数のパーティクルや傷を成長核と
した比較的ポリシリコン粒子が大きく、高速度の成長で
ある。高温ポリシリコン層16を研削・研磨すると、表
面があれやすく、特に、V型の溝の向かい合う斜面に成
長したポリシリコンの粒界は、研磨に用いる薬剤によっ
て腐食され易く、支持基板用ウェーハのシリコン面との
張り合わせは充分ではなかった。
【0006】そこで、これを解消する従来技術として、
高温ポリシリコン層16の表面上に、さらに低温CVD
法で低温ポリシリコン層17を厚さ2〜3μmだけ成長
させる方法が知られている。ところが、この低温CVD
法では、高温CVD法に比較してポリシリコン粒子の成
長速度が遅い。これは、低温CVD法によると、ポリシ
リコンの粒子径が、高温CVD法によるものに比べて小
さく、例えば平坦な薄い層を積み重ねていくような成長
になるためである。その結果、仮に高温ポリシリコン層
16表面にパーティクルが存在していても、これをポリ
シリコンで被ってしまう。その結果、低温ポリシリコン
層17表面の平坦度は、通常の研磨処理を行っただけ
で、充分に張り合わせ可能なレベルにまで高まる。ただ
し、低温CVD法では、ポリシリコンの成長速度がおそ
いのは否めない。この結果、張り合わせ誘電分離ウェー
ハの製造に時間や手間がかかり、生産性が低下してしま
うという問題点があった。
【0007】
【発明の目的】この発明は、活性層用ウェーハと支持基
板用ウェーハとを、低温ポリシリコン層を介することな
く、直接張り合わせることができ、これにより製造時間
の短縮が図れて、生産性を高めることができる張り合わ
せ誘電体分離ウェーハおよびその製造方法を提供するこ
とを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シリコンウェーハの表面に誘電体分離溝を形成し、
この誘電体分離溝を含むウェーハ表面に誘電体分離酸化
膜を被着し、この誘電体分離酸化膜の表面に高温ポリシ
リコン層を積層した活性層用ウェーハで、その高温ポリ
シリコン層を支持基板用ウェーハのシリコン面に重ね合
わせることにより、活性層用ウェーハと支持基板用ウェ
ーハとが張り合わされ、活性層用ウェーハの表面に誘電
体分離酸化膜によって分離された複数の誘電体分離シリ
コン島が形成された張り合わせ誘電体分離ウェーハであ
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、表面が酸化シリ
コン膜で覆われた支持基板用ウェーハと、この表面に張
り合わされる活性層用ウェーハとを有し、この活性層用
ウェーハの高温ポリシリコン層の表面に、互いに誘電体
分離酸化膜によって分離された複数の誘電体分離シリコ
ン島が形成された張り合わせ誘電体分離ウェーハにおい
て、上記活性層用ウェーハと支持基板用ウェーハとの張
り合わせ界面を、上記高温ポリシリコン層の表面と上記
酸化シリコン面とで構成した張り合わせ誘電体分離ウェ
ーハである。
【0010】請求項3に記載の発明は、活性層用ウェー
ハのシリコン表面の一部を露出させ、この露出したシリ
コン表面の一部分を異方性エッチングして誘電体分離用
溝を形成し、活性層用ウェーハの表面に誘電体分離酸化
膜を形成し、この誘電体分離酸化膜の表面に高温CVD
法により高温ポリシリコン層を成長させ、この高温ポリ
シリコン層の表面を研削・研磨後、この研磨面を張り合
わせ面として、活性層用ウェーハを支持基板用ウェーハ
の鏡面加工されたシリコン面に張り合わせ、その後、活
性層用ウェーハを裏面側から研削・研磨して、この研磨
面に誘電体分離酸化膜で分離された複数の誘電体分離シ
リコン島を現出させる誘電体分離ウェーハの製造方法に
おいて、上記高温ポリシリコン層の張り合わせ面の面粗
さが、原子間力顕微鏡による中心線平均粗さRaで1n
m以下、P−V値で30nm以下、または、ヘイズ値で
80ppm以下である誘電体分離ウェーハの製造方法で
ある。
【0011】高温CVD法は、シリコンを含んだ原料ガ
スをキャリアガス(Hガスなど)とともに反応炉内へ
導入し、高温に熱せられたシリコンウェーハ上に原料ガ
スの熱分解または還元により生成されたシリコンを析出
させる方法である。シリコンを含む化合物としては、通
常、SiCl, SiHCl, SiClなどが
用られる。反応炉としては、例えばドーム形の石英ベル
ジャー内で、シリコンウェーハを載せたサセプタを回転
させながらガス導入して、高周波誘導により加熱する高
周波誘導加熱炉がある。さらに、この他にも、例えば石
英容器内に収められた六角柱状のサセプタの各面にシリ
コンウェーハを張り付け、その後、このサセプタを、ガ
ス導入および赤外線ランプにより加熱しながら回転させ
るランプ加熱炉などがある。
【0012】高温CVD法によるポリシリコンの成長温
度は、使用炉の発熱方式および原料ガスの種類により異
なる。すなわち、例えば使用炉が高周波誘導加熱炉の場
合で、使用ガスがSiHClおよび水素ガス系の場合
には、1200〜1280℃、特に1220〜1260
℃が好ましい。1200℃未満では成膜後の反りが大き
くなる。また、著しく低い場合には割れ易いという不都
合が生じる。また、1280℃を超えると、V溝段差被
覆性が劣化し易い。また、ポリシリコンによるサセプタ
とのブリッジが発生し易く、割れ易くなるという不都合
が生じる。また、使用炉は同じで、使用ガスがSiCl
および水素ガス系の場合には、1220〜1300
℃、特に1240〜1290℃が好ましい。1220℃
未満では、成膜後の反りが大きくなる。また、著しく低
い場合には割れ易いという不都合が生じる。また、13
00℃を超えると、V溝段差被覆性が劣化し易い。ま
た、ポリシリコンによるサセプタとのブリッジが発生し
易く、割れ易くなるという不都合が生じる。
【0013】これに対して、使用炉がランプ加熱炉、使
用ガスがSiHClおよび水素ガス系の場合では、1
100〜1220℃、特に1120〜1200℃が好ま
しい。1100℃未満では、成膜後の反りが大きくな
る。また、著しく低い場合には割れ易くなるという不都
合が生じる。また、1220℃を超えると、V溝段差被
覆性が劣化し易い。また、ポリシリコンによるサセプタ
とのブリッジが発生し易く、割れ易くなるという不都合
が生じる。また、同じ使用炉で、使用ガスがSiCl
の場合には、1120〜1240℃、特に1140〜1
220℃が好ましい。1120℃未満では、成膜後の反
りが大きくなる。また、著しく低い場合には割れ易くな
るという不都合が生じる。また、1240℃を超える
と、V溝段差被覆性が劣化し易い。また、ポリシリコン
によるサセプタとのブリッジが発生し易く、割れ易くな
るという不都合が生じる。
【0014】高温ポリシリコン層の厚さは、異方性エッ
チングを行った深さの2〜3倍の厚さに、残したいポリ
シリコン層の厚さを付加した厚さである。異方性エッチ
ングの深さの2倍以下では、エッチング溝が充分に埋ま
らないことがあり、一方で、3倍以上では、不要に厚く
成長させることとなり、不経済である。高温CVD法に
よるポリシリコン成長時の圧力は600〜13300P
a、特に700〜10000Paが好ましい。600P
a未満では、成膜速度が遅いという不都合が生じる。一
方、13300Paを超えると、膜厚分布制御が難しい
という不都合が生じる。
【0015】上記異方性エッチングでの異方性エッチン
グ液としては、KOH(IPA/KOH/HO),K
OH(KOH/HO),KOH(ヒドラジン/KOH
/H O)といったアルカリ性エッチング液などを使用
することができる。異方性エッチングの条件としては、
通常の条件を適用することができる。また、ウェーハ表
面側のネガレジスト膜に、異方性エッチング用の窓部を
形成するための各工程の条件としては、一般的な条件を
採用することができる。
【0016】上記原子間力顕微鏡による中心線平均粗さ
Raの好ましい値は1nm以下である。1nmを超える
と、ボイドが発生するという不都合が生じる。また、好
ましいP−V値は30nm以下である。30nmを超え
ると、ボイドが発生するという不都合が生じる。さら
に、好ましいヘイズ値は80ppm以下である。80p
pmを超えると、ボイドの発生が顕著になるという不都
合が生じる。
【0017】高温CVD法によりエピタキシャル成長さ
れた高温ポリシリコン層は、その後、研削・研磨され
る。この場合、研削は1次研削を行った後、2次研削を
行うのが好ましい。研削後の高温ポリシリコン層の残厚
は限定されない。ただし、通常は20〜80μmであ
る。1次研削用のレジノイド研削砥石の砥粒平均粒径は
20〜70μm、特に30〜60μmが好ましい。20
μm未満では研磨速度が落ちて高温ポリシリコン層の厚
さを確保しにくい。また、70μmを超えると研磨面が
あれすぎる懸念がある。2次研削用のレジノイド研削砥
石の砥粒平均粒径は、0.5〜15μm、特に1〜10
μmが好ましい。0.5μm未満では、1次研削時に現
れた研削マークを除去しにくい。15μmを超えると、
仕上がり面の面粗さが不充分である。
【0018】また、1次研削時の研削砥石の回転数は4
000〜6000rpm、特に4800〜5800rp
mが好ましい。4000rpm未満では、表面平坦性が
劣化し、ひどい場合にはウェーハが割れてしまうという
不都合が生じる。6000rpmを超えると、砥石への
焼き付きという不都合が生じる。2次研削時の研削砥石
の回転数は4000〜7000rpm、特に4500〜
6500rpmが好ましい。4000rpm未満では、
表面平坦性が劣化し、ひどい場合にはウェーハが割れて
しまうという不都合が生じる。7000rpmを超える
と、砥石への焼き付きという不都合が生じる。
【0019】請求項4に記載の発明は、活性層用ウェー
ハの表面に誘電体分離用溝を形成し、この活性層用ウェ
ーハの表面に誘電体分離酸化膜を形成し、この誘電体分
離酸化膜の表面に高温CVD法により高温ポリシリコン
層を成長させ、この高温ポリシリコン層の表面を研削・
研磨後、この研磨面を張り合わせ面として、活性層用ウ
ェーハを支持基板用ウェーハの鏡面加工された酸化シリ
コン面に張り合わせ、その後、活性層用ウェーハを裏面
側から研削・研磨して、この研磨面に誘電体分離酸化膜
で分離された複数の誘電体分離シリコン島を現出させる
誘電体分離ウェーハの製造方法において、上記高温ポリ
シリコン層の張り合わせ面の面粗さが、原子間力顕微鏡
による中心線平均粗さRaで1nm以下、P−V値で3
0nm以下、または、ヘイズ値で80ppm以下である
誘電体分離ウェーハの製造方法である。
【0020】請求項5に記載の発明は、上記高温ポリシ
リコン層の表面研磨が、1次研磨後に2次研磨を施して
行われる請求項3または請求項4に記載の張り合わせ誘
電体分離ウェーハの製造方法である。2次研磨の研磨レ
ベルは、中心線平均粗さRaで1nm以下か、P−V値
で30nm以下か、ヘイズ値で80ppm以下になるよ
うな研磨である。1次研磨の場合と同様に、その手法は
限定されない。
【0021】請求項6に記載の発明は、上記1次研磨
が、高温ポリシリコン層の表面に、研磨砥粒1〜5重量
%を含むpH9.5〜10.5の研磨剤を、0.5〜
1.5リットル/分の流量で供給しながら、研磨布によ
り、研磨剤温度20〜40℃、研磨圧力0.02〜1.
0kgf/cmの研磨条件で行われ、上記2次研磨
が、高温ポリシリコン層の1次研磨面に、研磨砥粒を
0.5〜2.0重量%含むpH7.0〜9.0の研磨剤
を、0.5〜1.5リットル/分の流量で供給しなが
ら、研磨布を用いて、研磨剤温度を20〜35℃、研磨
圧力を0.02〜1.0kgf/cm,研磨時間を5
〜30分間の研磨条件で行われる請求項5に記載の張り
合わせ誘電体分離ウェーハの製造方法である。
【0022】1次研磨用の研磨剤に添加される研磨砥粒
としては、例えばSiO製の砥粒が使用される。好ま
しい添加量は2〜4重量%である。1重量%未満では、
研磨における機械的研磨効果が小さくなり、ポリシリコ
ン粒界のエッチングが進行するという不都合が生じる。
5重量%を超えると、研磨における機械的研磨効果が大
きくなり、ポリシリコン表面の面粗れが大きくなるとい
う不都合が生じる。また、1次研磨用の好ましい研磨剤
のpHは9.8〜10.2である。pH9.5未満では
化学的研磨速度が小さくなり面粗れするという不都合が
生じる。pH10.5を超えるとポリシリコン粒界のエ
ッチングが進行し、凹凸が現れる。その結果、ウェーハ
表面の平坦性および面粗さが劣化するという不都合が生
じる。
【0023】さらに、1次研磨用の好ましい研磨剤の流
量は0.6〜1.0リットル/分である。0.5リット
ル/分未満では、研磨剤の置換率が小さく、シリコンの
削りかすをうまく排出できないという不都合が生じる。
1.5リットル/分を超えると、不必要に研磨剤を消費
して不経済であるという不都合が生じる。さらにまた、
1次研磨用の好ましい研磨剤温度は25〜33℃であ
る。20℃未満では、研磨の化学的作用が小さいという
不都合が生じる。そして、40℃を超えると、化学的作
用が勝ってしまい、ポリシリコン粒界のエッチングが進
行するという不都合が生じる。
【0024】次いで、好ましい1次研磨時の研磨圧力は
0.1〜0.8kgf/cmである。0.02kgf
/cm未満では、研磨速度が得られないという不都合
が生じる。1.0kgf/cmを超えると、表面に傷
が発生し易いという不都合が生じる。なお、1次研磨の
研磨時間は、高温ポリシリコン層が所望の厚さに近づく
までである。
【0025】2次研磨用の研磨砥粒には1次研磨用のも
のが採用できる。すなわち、例えばSiO製の砥粒を
使用することができる。好ましい研磨砥粒の添加量は
0.8〜1.5重量%である。0.5重量%未満では、
研磨剤における機械的研磨が進行しないという不都合が
生じる。2.0重量%を超えると、機械ダメージが大き
くなるという不都合が生じる。また、2次研磨用の研磨
剤の好ましいpHは7.5〜8.5である。pH7.0
未満では研磨速度が遅すぎて、張り合わせに必要な面粗
さが得られないという不都合が生じる。pH9.0を超
えるとエッチングが進行し、面あれしやすい。その結
果、必要な面粗さが得られないという不都合が生じる。
【0026】さらに、2次研磨用の好ましい研磨剤の流
量は0.6〜1.0リットル/分である。0.5リット
ル/分未満では、研磨剤の置換効率が小さく、シリコン
の削りかすをうまく排出できないという不都合が生じ
る。1.5リットル/分を超えると、不必要に研磨剤を
消費して不経済であるという不都合が生じる。さらにま
た、2次研磨用の好ましい研磨剤温度は25〜33℃で
ある。20℃未満では、化学的作用が小さいという不都
合が生じる。そして、35℃を超えると、化学的作用が
勝ってしまい、ポリシリコン粒界のエッチングが進行す
るという不都合が生じる。
【0027】また、2次研磨時の好ましい研磨圧力は
0.1〜0.8kgf/cmである。0.02kgf
/cm未満では、研磨における機械的研磨効果が小さ
く、面粗度が向上しないという不都合が生じる。1.0
kgf/cmを超えると、研磨における機械的効果が
大きく、面粗れの原因となるという不都合が生じる。さ
らに、2次研磨の好ましい研磨時間は10〜20分間で
ある。5分間未満では、張り合わせに必要な平坦度が得
られないという不都合が生じる。30分間を超えると、
ポリシリコン粒界のエッチングが進行して平坦度がかえ
って劣化するという不都合が生じる。
【0028】請求項7に記載の発明は、上記2次研磨
後、この高温ポリシリコン層の2次研磨面に、プラズマ
エッチングが施される請求項5または請求項6に記載の
張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造方法である。プラ
ズマエッチング(Plasma Assisted C
hemicalEtching:PACE加工)とは、
あらかじめ測定済みの高温ポリシリコン層表面の凹凸形
状に対して、プラズマノズルの移動速度を制御すること
により、±50オングストロームの厚さ精度で加工でき
る方法である。プラズマ用のガスはシリコンに対してS
F6を使用し、これを高圧ノズルに閉じ込める。ノズル
の直径は要求精度により変更され、通常3〜30mmの
直径が選択される。誘導電圧が低いので、一般に使われ
るRIE(Reactive Ion Etchin
g)に比べて変質層深さは極端に小さい。また、プラズ
マの圧力が高いので、エッチング速度はきわめて大き
い。
【0029】このプラズマエッチングを採用する場合、
ウェーハの面粗さは、パターン密度(誘電体分離溝の形
成密度)に依存する。また、ポリシリコン膜の対エッチ
ング性にも依存する。例えば、高温ポリシリコン層の表
面に、請求項3、請求項4の1次、2次研磨を施して
も、中心線平均粗さRaが1nm以下でない場合には、
このプラズマエッチングが実施されることになる。プラ
ズマエッチング条件は、例えば電極サイズφ7.25m
m、圧力1〜10Torr、反応ガスSF6、電極のス
キャンステップ2mm、エッチング取り代0.03〜
7.0μmである。この際、エッチング取り代が0.0
3μm未満であれば段差が取りにくい。一方、7.0μ
mを越えるとプラズマエッチングの効果が充分に得られ
ない。
【0030】請求項8に記載の発明は、上記プラズマエ
ッチング後、この高温ポリシリコン層のプラズマエッチ
ング面に3次研磨が施される請求項7に記載の張り合わ
せ誘電体分離ウェーハの製造方法である。3次研磨と
は、プラズマエッチングを施した表面を僅かに研磨し整
えるという、きわめて高精度な研磨である。この3次研
磨を実施することにより、高温ポリシリコン層の張り合
わせ面の面粗さの値が、Ra1nm以下、P−V値30
nm以下、ヘイズ値80ppm以下になるようにする。
【0031】請求項9に記載の発明は、上記3次研磨
が、上記高温ポリシリコン層のプラズマエッチング面
に、研磨砥粒を0.5〜2.0重量%含むpH7.0〜
9.0の研磨剤を、0.5〜1.5リットル/分の流量
で供給しながら、研磨布を用いて、研磨剤温度25〜3
5℃、研磨圧力0.02〜1.0kgf/cm、研磨
時間5〜15分間の研磨条件で行われる請求項8に記載
の張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造方法である。3
次研磨用の研磨砥粒の好ましい添加量は0.8〜1.5
重量%である。0.5重量%未満では研磨速度が遅すぎ
るという不都合が生じる。2.0重量%を超えるとエッ
チングが進行し、面あれする。これにより、ウェーハ表
面の平坦性および面粗さが劣化するという不都合が生じ
る。また、3次研磨用の好ましい研磨剤のpHは7.5
〜8.5である。pH7.0未満では、研磨速度が遅す
ぎて、張り合わせに必要な面粗さが得られないという不
都合が生じる。pH9.0を超えると、エッチングが進
行し、面あれし易い。その結果、必要な面粗さが得られ
ないという不都合が生じる。
【0032】さらに、3次研磨用の好ましい研磨剤の流
量は0.6〜1.0リットル/分である。0.5リット
ル/分未満では、研磨剤の置換効率が小さくシリコンの
削りかすをうまく排出できないという不都合が生じる。
1.5リットル/分を超えると、不必要な研磨剤を消費
して不経済であるという不都合が生じる。さらにまた、
3次研磨用の好ましい研磨剤温度は25〜33℃であ
る。20℃未満では、化学的作用が小さいという不都合
が生じる。そして、35℃を超えると、化学的作用が勝
ってしまい、ポリシリコン粒界のエッチングが進行する
という不都合が生じる。
【0033】そして、好ましい3次研磨時の研磨圧力は
0.1〜0.8kgf/cmである。0.02kgf
/cm未満では、研磨における機械的研磨効果が小さ
く、面粗度が向上しないという不都合が生じる。1.0
kgf/cmを超えると、研磨における機械的研磨効
果が大きく、面粗れの原因となるという不都合が生じ
る。好ましい3次研磨の研磨時間は5〜15分間であ
る。5分間未満では、張り合わせに必要な平坦度が得ら
れないという不都合が生じる。15分間を超えると、ポ
リシリコン粒界のエッチングがかえって進行して平坦度
が悪くなるという不都合が生じる。
【0034】
【作用】この発明によれば、活性層用ウェーハと支持基
板用ウェーハとを張り合わせる際に、両ウェーハの張り
合わせ界面を、高温ポリシリコン層の表面と、支持基板
用ウェーハのシリコン面とするか、または、高温ポリシ
リコン層の表面と、支持基板用ウェーハを被う酸化シリ
コン膜の酸化シリコン(SiO) 面とする。すなわ
ち、従来のような低温CVD法による低温ポリシリコン
層が、両ウェーハ間に介在されない直接的な張り合わせ
になる。この場合、高温ポリシリコン層表面の面粗さ
は、例えば中心線平均粗さRaで1nm以下にする。こ
のように、高温ポリシリコン層の張り合わせ面の鏡面度
をきわめて高くしたので、このポリシリコン面に、支持
基板用ウェーハ側のシリコン面または酸化シリコン面を
張り合わせ、その後に熱処理すれば、ボイドの発生が少
なく、張り合わせ誘電体分離ウェーハとしての十分な張
り合わせ強度が得られる。これにより、張り合わせ誘電
体分離ウェーハが比較的短時間で作製でき、よってこの
張り合わせ誘電体分離ウェーハの生産性が高まる。
【0035】特に、請求項5および請求項6に記載の発
明によれば、高温ポリシリコン層の表面研磨が、比較的
粗い研磨である1次研磨後に、比較的高精度な2次研磨
を行うものであるので、活性層用ウェーハ側の張り合わ
せ面の面粗さを、比較的容易に請求項2に記載された値
まで低下させることができる。
【0036】また、請求項7に記載の発明によれば、2
次研磨後、この高温ポリシリコン層の2次研磨面にプラ
ズマエッチングを施すので、活性層用ウェーハ側の張り
合わせ面の面粗さをさらに低下させることができる。
【0037】さらに、請求項8および請求項9に記載の
発明によれば、プラズマエッチング後、この高温ポリシ
リコン層のプラズマエッチング面に3次研磨を施すの
で、プラズマエッチング時以上に、活性層用ウェーハ側
の張り合わせ面の面粗さを低下させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例に係る張
り合わせ誘電体分離ウェーハおよびその製造方法を説明
する。なお、ここでは従来技術の欄で説明した張り合わ
せ誘電体分離ウェーハを例に説明する。したがって、同
一部分には同一符号を付す。まず、第1実施例を説明す
る。図1はこの発明の第1実施例に係る活性層用ウェー
ハと支持基板用ウェーハとの張り合わせ直後の要部拡大
断面図である。図2はこの発明の第1実施例に係る張り
合わせ誘電体分離ウェーハの製造工程を示す説明図であ
る。まず、活性層用ウェーハとなる表面を鏡面加工した
シリコンウェーハ10を作製、準備する(図2
(a))。次いで、このシリコンウェーハ10をSC1
(Standard Cleaning 1)液または
HCl希釈液により洗浄後、ウェーハ表面に、マスク酸
化膜11を形成する(図2(b))。なお、マスク酸化
膜11に代えて、CVD法によりチッ化膜を成長させて
もよい。
【0039】次に、このマスク酸化膜11上にレジスト
膜12を被着する。そして、このレジスト膜12に所定
パターンの窓を形成する。続いて、この窓を介して酸化
膜11に同じパターンの窓を形成し、シリコンウェーハ
10表面の一部を露出させる。次に、ネガレジスト膜1
2を除去する。そして、SC1またはHCl希釈液によ
りウェーハ表面を洗浄する。さらに、このシリコンウェ
ーハ10を異方性エッチング液(IPA/KOH/H
O)に所定時間だけ浸漬する。この結果、シリコンウェ
ーハ表面には所定パターンでの凹部(窪み)が形成され
ることになる。よって、ウェーハ表面に異方性エッチン
グが施され、断面V字形状の誘電体分離用溝13が形成
される(図2(c))。
【0040】次に、露呈したマスク酸化膜11を除去す
る(図2(d))。その後、必要に応じて、シリコン内
部にドーパントを注入し、それからウェーハ表面に、酸
化熱処理によって誘電体分離酸化膜14を形成する(図
2(e))。この結果、誘電体分離用溝13上にも、誘
電体分離酸化膜14が形成される。次に、このウェーハ
表面を洗浄する。
【0041】続いて、誘電体分離酸化膜14の表面上
に、高温CVD法で高温ポリシリコン層16を150μ
m成長させる(図2(f))。成長条件は、反応炉とし
て高周波誘導加熱型炉、材料ガスはトリクロルシラン、
キャリアガスはHガス、反応温度1230℃である。
【0042】それから、ウェーハ外周部を面取りし、必
要に応じ、ウェーハ裏面を平坦化する。次いで、ウェー
ハ表面の高温ポリシリコン層16を厚さ30μm程度ま
で研削・研磨する(図2(g))。具体的な工程は、高
温ポリシリコン層16の表面を1次研削後、2次研削を
行う。次に、この2次研削面に1次研磨を行い、さらに
2次研磨を施す。なお、このように各2段階の研削・研
磨を行っても、上記面粗さの数値を満足させることがで
きない場合、その際には、プラズマエッチングを行う。
また、このプラズマエッチングを行っても、その条件を
満たせなければ3次研磨を行う。このように、プラズマ
エッチング、3次研磨を順に施していけば、活性層用ウ
ェーハ側の張り合わせ面の面粗さの程度が順次改善して
いく。
【0043】このように、研削・研磨(プラズマエッチ
ングおよび3次研磨を含む)を、それぞれ粗密の度合い
が異なる複数段階に分けて行うようにしたのは、高温ポ
リシリコン層16の張り合わせ面の面粗さを、原子間力
顕微鏡による中心線平均粗さRaで1nm以下、また
は、P−V値で30nm以下、または、ヘイズ値で80
ppm以下にするためである。上記数値範囲になるま
で、高温ポリシリコン層16の面粗さを抑えれば、従来
のように、中間に介在された、成長速度が比較的遅い低
温ポリシリコン層およびこの研磨を行う時間や手間をか
けなくても、高温ポリシリコン層16の張り合わせ面
を、直接、支持基板用ウェーハ20のシリコン面に張り
合わせることができる。言い換えれば、このように両者
を直接張り合わせたとしても、高温ポリシリコン層16
および支持基板用ウェーハ20間に、全面に渡って良好
な結合が得られることとなる。なお、この張り合わせ誘
電体分離ウェーハの結合の良否は、後工程の張り合わせ
熱処理を施した後、張り合わせ界面に生じるボイド数が
減少することで得られる。以下、1次研削および2次研
削、1次研磨および2次研磨、プラズマエッチング、そ
して3次研磨の場合のそれぞれの条件を順次説明する。
【0044】まず、1次研削時には、図外の2軸研削機
にレジノイド研削砥石、砥粒平均粒径20〜50μmの
研削砥石を装着し、これを5000rpmで回転させな
がら研削する。1次研削後、高温ポリシリコン層16の
残厚は55μmである。2次研削時には、1次研削砥石
に代えて、この2軸研削機にレジノイド研削砥石、砥粒
平均粒径2〜7μmの研削砥石を装着し、これを600
0rpmで回転させながら研削する。2次研削後の高温
ポリシリコン層16の残厚は35μmである。
【0045】また、1次研磨時には、汎用のウェーハ研
磨装置を用いて、SiO製の研磨砥粒3重量%を含む
研磨剤(pH10)を、1.0リットル/分で供給しな
がら、ポリウレタン製の研磨布により、研磨剤温度31
℃、研磨圧力0.5kgf/cm、研磨時間10分間
の研磨条件で1次研磨する。2次研磨時には、同じウェ
ーハ研磨装置を使用し、SiO製の研磨砥粒1.2重
量%を含む研磨剤(pH8)を、1.0リットル/分で
供給しながら、ポリウレタン製の研磨布により、研磨剤
温度31℃、研磨圧力0.6kgf/cm、研磨時間
10分間の研磨条件で2次研磨する。
【0046】さらに、プラズマエッチング時には、電極
サイズφ7.25mm、圧力5Torr、反応ガスSF
6、電極のスキャンステップ1.3mm、エッチング取
り代0.6μmの条件でプラズマエッチングする。そし
て、3次研磨時には、SiO製の研磨砥粒1.3重量
%を含む研磨剤(pH8)を、1.0リットル/分で供
給しながら、ポリウレタン製の研磨布により、研磨剤温
度29℃、研磨圧力0.15kgf/cm、研磨時間
6分間の研磨条件で3次研磨する。
【0047】一方では、支持基板用ウェーハとなるシリ
コンウェーハ20を準備する(図2(h))。第1実施
例のシリコンウェーハ20はベアウェーハであり、ウェ
ーハ表面を鏡面加工したものである。次に、このシリコ
ンウェーハ20上に、上記活性層用ウェーハ用のシリコ
ンウェーハ10を、高温ポリシリコン層16(活性層用
ウェーハ側)とシリコン面(支持基板用ウェーハ側)と
を張り合わせ面として張り合わせる(図2(i)および
図1参照)。それから、この張り合わせウェーハの張り
合わせ強度を高めるために1200℃、1時間の張り合
わせ熱処理を行う。その後、図2(j)に示すように、
この活性層用のシリコンウェーハ10の外周部を面取り
し、活性層用のシリコンウェーハ10を研削・研磨す
る。このシリコンウェーハ10の研削量は、誘電体分離
酸化膜14が外部に露出し、高温ポリシリコン層16の
表面上に、誘電体分離酸化膜14で分離された誘電体分
離シリコン島10Aが現出し、隣り合うシリコン島同士
が完全に分離する量とする。このようにして、張り合わ
せ誘電体分離ウェーハが製造される。
【0048】次に、図3および図4に基づいて、この発
明の第2実施例に係る張り合わせ誘電体分離ウェーハお
よびその製造方法を説明する。図3はこの発明の第2実
施例に係る張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造工程中
の要部工程を示す説明図である。図4はこの発明の第2
実施例に係る活性層用ウェーハと支持基板用ウェーハと
の張り合わせ直後の要部拡大断面図である。図3および
図4に示すように、第2実施例は、活性層用ウェーハ側
のシリコンウェーハ10に張り合わされる支持基板用ウ
ェーハ用のウェーハとして、その表面がSiO膜20
aにより覆われたシリコンウェーハ20Aを採用した例
である。すなわち、活性層用ウェーハと、支持基板用ウ
ェーハとの張り合わせ界面は、面粗さが小さく抑えられ
た上記高温ポリシリコン層16の表面と、このシリコン
ウェーハ20AのSiO膜面20aとなる。その他の
構成、作用、効果は、第1実施例と同様であるので、説
明を省略する。
【0049】ここで、実際に、低温ポリシリコン層を介
して活性層用ウェーハと支持基板用ウェーハとを張り合
わせた従来手段と、この低温ポリシリコン層を介在させ
ないで、直接、高温ポリシリコン層とシリコン面または
SiO面とを張り合わせたこの発明との対比実験を行
ったときの、張り合わせ熱処理後の各シリコンウェーハ
表面に現れたボイドの発生数の計測結果を記載する。ま
ず、あらかじめ異方性エッチングしたシリコンウェーハ
の表面に誘電体分離酸化膜を1μmだけ形成しておく。
その後、シリコンウェーハ表面に、以下の条件で高温ポ
リシリコン層を成長させる。なお、シリコンウェーハは
直径5インチ、厚さ625μmのものを採用し、誘電体
分離溝の溝深さは60μmとする。従来手段およびこの
発明の両者とも、張り合わせ誘電体分離ウェーハはそれ
ぞれ25枚を一組として実験を行った。また、張り合わ
せ後に、1197〜1203℃、1時間の張り合わせ熱
処理を施した。
【0050】実施例1は、この張り合わせ界面が、高温
ポリシリコン層の1,2次研削、1,2次研磨面(面粗
さ値Ra:0.8nm、P−V:32nm、ヘイズ13
ppm)と、支持基板用ウェーハ側のシリコン面とで形
成された場合である。実施例2は、張り合わせ界面が、
高温ポリシリコン層の1,2次研削、1,2次研磨面
(面粗さ値Ra:0.8nm、P−V:32nm、ヘイ
ズ13ppm)と、支持基板用ウェーハのSiO膜面
とで形成された場合である。実施例3は、張り合わせ界
面が、高温ポリシリコン層の1,2次研削、1,2次研
磨およびプラズマエッチングの仕上げ面(面粗さ値R
a:0.6nm、P−V:21nm、ヘイズ:8pp
m)と、支持基板用ウェーハのシリコン面とで形成され
た場合である。比較例1は、張り合わせ界面が、高温ポ
リシリコン層の通常1,2次研削、通常1,2次研磨面
(面粗さ値Ra:7.3nm、P−V:202nm、ヘ
イズ:396ppm)と、支持基板用ウェーハのSiO
面とで形成された場合である。比較例2は、張り合わ
せ界面が、低温ポリシリコン層の通常研削、通常研磨面
(面粗さ値Ra:0.6nm、P−V:22nm、ヘイ
ズ:8ppm)と、支持基板用ウェーハのシリコン面と
で形成された場合である。
【0051】評価は、周知の超音波探傷試験による。測
定は水中で行い、超音波の周波数は30MHzとした。
超音波の反射率が50%を超える領域をボイドと見な
し、画像処理により、ボイドのウェーハ表面内での専有
面積率を算出した。ただし、外周1mmはノイズの影響
を避けるために面取りにより除去した。結果およびその
平均値を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】この表1から明らかなように、実施例1〜
実施例3では、高温ポリシリコン層の層表面の粗さを、
例えば面粗さ値が中心線平均粗さRaで1nm以下にな
るくらいに低減させたので、各ウェーハ表面上における
平均的なボイドの専有面積は0.0016〜0.006
0%である。これに対して、比較例1は5.3536%
と極めて大きい。なお、比較例2の場合、0.0044
%と比較的小さな数値となっている。しかしながら、こ
れは低温ポリシリコン層を介在させた例である。このよ
うに、高温ポリシリコン層の表面の鏡面度を高めたこと
で、高温ポリシリコン層の表面と、面加工されたシリコ
ン面またはSiO膜面とを直接張り合わせただけで、
張り合わせ加熱後、ボイドの発生がほとんどない、十分
な張り合わせ面が得られる。その結果、この張り合わせ
誘電体分離ウェーハを比較的短時間で作製することがで
きる。これにより、この張り合わせ誘電体分離ウェーハ
の生産性を高めることができる。
【0054】
【発明の効果】この発明によれば、高温ポリシリコン層
の層表面の粗さを低減させたので、活性層用ウェーハ側
の高温ポリシリコン層の表面と、鏡面加工された支持基
板用ウェーハのシリコン面または酸化シリコン面とを直
接張り合わせても、ボイドの発生の少ない良好な張り合
わせ面を得ることができる。これにより、張り合わせ誘
電体分離ウェーハを比較的短時間で作製することがで
き、その結果、この張り合わせ誘電体分離ウェーハの生
産性を高めることができる。
【0055】特に、請求項5および請求項6の発明によ
れば、高温ポリシリコン層の表面研磨が、比較的粗い研
磨である1次研磨後に、高精度な2次研磨を行うものと
したので、請求項3に記載の発明または請求項4に記載
の発明の奏する効果に加えて、活性層用ウェーハ側の張
り合わせ面の面粗さを、支持基板用ウェーハ側の面との
直接的な張り合わせができる数値まで比較的容易に低減
することができるという効果を有する。
【0056】また、請求項7に記載の発明によれば、2
次研磨後、この高温ポリシリコン層の2次研磨面にプラ
ズマエッチングを施すようにしたので、請求項5に記載
の発明または請求項6に記載の発明の奏する効果に加え
て、活性層用ウェーハ側の張り合わせ面の面粗さをさら
に低減することができるという効果を奏する。
【0057】さらに、請求項8に記載の発明および請求
項9に記載の発明によれば、プラズマエッチング後、高
温ポリシリコン層のプラズマエッチング面に3次研磨を
施すようにしたので、請求項7に記載の発明の奏する効
果に加えて、プラズマエッチングのとき以上に、活性層
用ウェーハ側の張り合わせ面の面粗さを低減することが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る活性層用ウェーハ
と支持基板用ウェーハとの張り合わせ直後の要部拡大断
面図である。
【図2】この発明の第1実施例に係る張り合わせ誘電体
分離ウェーハの製造工程を示す説明図である。
【図3】この発明の第2実施例に係る張り合わせ誘電体
分離ウェーハの製造工程中の要部工程を示す説明図であ
る。
【図4】この発明の第2実施例に係る活性層用ウェーハ
と支持基板用ウェーハとの張り合わせ直後の要部拡大断
面図である。
【図5】一般的な張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造
工程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 シリコンウェーハ(活性層用ウェーハ)、 10A 誘電体分離シリコン島、 11 マスク酸化膜、 12 レジスト膜、 13 誘電体分離用溝、 14 誘電体分離酸化膜、 16 高温ポリシリコン層、 20,20A シリコンウェーハ(支持基板用ウェー
ハ)、 20a SiO膜。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンウェーハの表面に誘電体分離溝
    を形成し、この誘電体分離溝を含むウェーハ表面に誘電
    体分離酸化膜を被着し、この誘電体分離酸化膜の表面に
    高温ポリシリコン層を積層した活性層用ウェーハで、そ
    の高温ポリシリコン層を支持基板用ウェーハのシリコン
    面に重ね合わせることにより、活性層用ウェーハと支持
    基板用ウェーハとが張り合わされ、 活性層用ウェーハの表面に誘電体分離酸化膜によって分
    離された複数の誘電体分離シリコン島が形成された張り
    合わせ誘電体分離ウェーハ。
  2. 【請求項2】 表面が酸化シリコン膜で覆われた支持基
    板用ウェーハと、この表面に張り合わされる活性層用ウ
    ェーハとを有し、この活性層用ウェーハの高温ポリシリ
    コン層の表面に、互いに誘電体分離酸化膜によって分離
    された複数の誘電体分離シリコン島が形成された張り合
    わせ誘電体分離ウェーハにおいて、 上記活性層用ウェーハと支持基板用ウェーハとの張り合
    わせ界面を、上記高温ポリシリコン層の表面と上記酸化
    シリコン面とで構成した張り合わせ誘電体分離ウェー
    ハ。
  3. 【請求項3】 活性層用ウェーハのシリコン表面の一部
    を露出させ、 この露出したシリコン表面の一部分を異方性エッチング
    して誘電体分離用溝を形成し、 活性層用ウェーハの表面に誘電体分離酸化膜を形成し、 この誘電体分離酸化膜の表面に高温CVD法により高温
    ポリシリコン層を成長させ、 この高温ポリシリコン層の表面を研削・研磨後、この研
    磨面を張り合わせ面として、活性層用ウェーハを支持基
    板用ウェーハの鏡面加工されたシリコン面に張り合わ
    せ、 その後、活性層用ウェーハを裏面側から研削・研磨し
    て、この研磨面に誘電体分離酸化膜で分離された複数の
    誘電体分離シリコン島を現出させる誘電体分離ウェーハ
    の製造方法において、 上記高温ポリシリコン層の張り合わせ面の面粗さが、原
    子間力顕微鏡による中心線平均粗さRaで1nm以下、
    P−V値で30nm以下、または、ヘイズ値で80pp
    m以下である誘電体分離ウェーハの製造方法。
  4. 【請求項4】 活性層用ウェーハの表面に誘電体分離用
    溝を形成し、 この活性層用ウェーハの表面に誘電体分離酸化膜を形成
    し、 この誘電体分離酸化膜の表面に高温CVD法により高温
    ポリシリコン層を成長させ、 この高温ポリシリコン層の表面を研削・研磨後、この研
    磨面を張り合わせ面として、活性層用ウェーハを支持基
    板用ウェーハの鏡面加工された酸化シリコン面に張り合
    わせ、 その後、活性層用ウェーハを裏面側から研削・研磨し
    て、この研磨面に誘電体分離酸化膜で分離された複数の
    誘電体分離シリコン島を現出させる誘電体分離ウェーハ
    の製造方法において、 上記高温ポリシリコン層の張り合わせ面の面粗さが、原
    子間力顕微鏡による中心線平均粗さRaで1nm以下、
    P−V値で30nm以下、または、ヘイズ値で80pp
    m以下である誘電体分離ウェーハの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記高温ポリシリコン層の表面研磨が、
    1次研磨後に2次研磨を施して行われる請求項3または
    請求項4に記載の張り合わせ誘電体分離ウェーハの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 上記1次研磨が、 高温ポリシリコン層の表面に、研磨砥粒1〜5重量%を
    含むpH9.5〜10.5の研磨剤を、0.5〜1.5
    リットル/分の流量で供給しながら、研磨布により、研
    磨剤温度20〜40℃、研磨圧力0.02〜1.0kg
    f/cm の研磨条件で行われ、 上記2次研磨が、 高温ポリシリコン層の1次研磨面に、研磨砥粒を0.5
    〜2.0重量%含むpH7.0〜9.0の研磨剤を、
    0.5〜1.5リットル/分の流量で供給しながら、研
    磨布を用いて、研磨剤温度20〜35℃、研磨圧力0.
    02〜1.0kgf/cm ,研磨時間5〜30分間の
    研磨条件で行われる請求項5に記載の張り合わせ誘電体
    分離ウェーハの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記2次研磨後、この高温ポリシリコン
    層の2次研磨面に、プラズマエッチングが施される請求
    項5または請求項6に記載の張り合わせ誘電体分離ウェ
    ーハの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記プラズマエッチング後、この高温ポ
    リシリコン層のプラズマエッチング面に3次研磨が施さ
    れる請求項7に記載の張り合わせ誘電体分離ウェーハの
    製造方法。
  9. 【請求項9】 上記3次研磨が、 上記高温ポリシリコン層のプラズマエッチング面に、研
    磨砥粒を0.5〜2.0重量%含むpH7.0〜9.0
    の研磨剤を、0.5〜1.5リットル/分の流量で供給
    しながら、研磨布を用いて、研磨剤温度20〜35℃、
    研磨圧力0.02〜1.0kgf/cm ,研磨時間5
    〜15分間の研磨条件で行われる請求項8に記載の張り
    合わせ誘電体分離ウェーハの製造方法。
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