JP2000200573A - 両面発光型蛍光表示管のリ―ド・ピン構造 - Google Patents

両面発光型蛍光表示管のリ―ド・ピン構造

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JP2000200573A
JP2000200573A JP11001046A JP104699A JP2000200573A JP 2000200573 A JP2000200573 A JP 2000200573A JP 11001046 A JP11001046 A JP 11001046A JP 104699 A JP104699 A JP 104699A JP 2000200573 A JP2000200573 A JP 2000200573A
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anode
grid
substrate
flat plate
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JP11001046A
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Takuya Mori
森  拓也
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】両面発光VFDにおいて必要なリード・ピン数
を減じる。 【解決手段】陽極に接続されている端子パッド48およ
び端子パッド50には、それら両端子パッド48、50
に共通の陽極端子18pが当接させられ、グリッド電極
に接続されている端子パッド48および端子パッド50
には、両端子パッド48、50の各々に相互に独立して
グリッド端子18gが当接させられる。そのため、両表
示面20、22に多数備えられる陽極は、両表示面2
0、22で共通の陽極端子18pに接続されることか
ら、その端子本数は略半減する。このとき、両表示面2
0、22のグリッド電極は互いに独立させられるため、
両表示面20、22の陽極が共通の陽極端子18pに接
続されていても駆動上の不都合はなく、両表示面20、
22に設けられた複数個の蛍光体層を予め定められた区
分に従って選択的に発光させ得る。したがって、両面発
光VFDにおいて必要となる端子18の本数を減じるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面発光型の蛍光
表示管(VFD:Vacuum Fluorescent Display)に関
し、特に、リード・ピンの取付構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】互いに平行に配置された基板と、透光性
平板部(フェース・ガラス)と、それらの間に位置する
矩形枠状の周壁部(スペーサ)とによって真空容器が構
成されると共に、その真空容器内に、基板内面および透
光性平板部内面(以下、纏めて両内面という)にそれぞ
れ設けられて表面にそれぞれ蛍光体層が固着された複数
個の陽極(アノード)と、それぞれの蛍光体層の上方に
設けられた複数のグリッド電極と、両内面上にそれぞれ
設けられたグリッド電極の間の高さ位置に架設されたフ
ィラメント状陰極とを備え、真空空間内においてそのフ
ィラメント状陰極から発生させられた電子をグリッド電
極で制御して、両内面にそれぞれ備えられた蛍光体層を
選択的に発光させ、透光性平板部を介してそれらの発光
を観察する形式の所謂両面発光型蛍光表示管(以下、両
面発光VFDという)が知られている。例えば、実開平
6−44001号公報に記載されている表示管がそれで
ある。このような両面発光VFDは、陰極から発生した
電子が衝突させられる蛍光体層がその陰極の近傍に備え
られることから動作電圧が低く鮮明に表示されると共
に、相互に発光色の異なる複数種類の蛍光体層を用意す
ることによりカラー表示が可能である等の片面発光の場
合の利点に加え、両内面に発光パターンが形成されてい
ることから高密度表示が可能且つ表示情報量を多くでき
る利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、両面発光V
FDの両内面上には、基板の縁に沿って複数個の端子パ
ッドが備えられており、真空空間内から外部に突き出し
て設けられたリード・ピン(電極端子)の先端部がその
端子パッドに当接させられることにより、その内部に設
けられている陽極、グリッド電極、およびフィラメント
状陰極に各別に通電できるように構成されている。しか
しながら、前記公報に記載されている両面発光VFDで
は、中間の高さ位置に備えられるフィラメント状陰極が
両内面上の発光パターンに対して共通に用いられる一
方、陽極およびグリッド電極は、それら両内面上にそれ
ぞれ備えられるものが互いに独立して駆動される。その
ため、これら各電極に通電するために必要な端子パッド
数延いてはその各々に当接させられるリード・ピン数
が、片面発光の場合の略倍となることから、配線設計や
小型化が困難であるという問題があった。
【0004】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、両面発光VFDにおいて
必要なリード・ピン数を減じることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、互いに平行に配置さ
れた基板および透光性平板部とそれらの間に位置する矩
形枠状の周壁部とによって構成された真空容器内に、そ
れら基板および透光性平板部の内面に設けられて表面に
それぞれ蛍光体層が固着された複数個の陽極と、その蛍
光体層の上方にそれぞれ設けられた複数のグリッド電極
と、それら基板および透光性平板部にそれぞれ設けられ
たグリッド電極の間の高さ位置に架設されたフィラメン
ト状陰極と、前記基板および前記透光性平板部の縁に沿
ってそれぞれ設けられて前記陽極および前記グリッド電
極がそれぞれ接続された複数個の基板端子パッドおよび
平板部端子パッドとを備え、真空空間内において前記フ
ィラメント状陰極から発生させられた電子を前記グリッ
ド電極で制御して前記基板および前記透光性平板部の内
面上の前記蛍光体層を選択的に発光させてその透光性平
板部側から発光を観察する形式の両面発光型蛍光表示管
において、前記真空容器の外部から内部に貫通して設け
られた複数本のリード・ピンの先端部が前記複数個の基
板端子パッドおよび前記平板部端子パッドに当接させら
れて成るリード・ピン構造であって、(a) 前記複数本の
リード・ピンは、前記陽極および前記グリッド電極の一
方に接続された前記基板端子パッドおよび前記平板部端
子パッドに各々が共に当接させられた複数本の共通リー
ド・ピンと、それら陽極およびグリッド電極の他方に接
続されたそれら基板端子パッドおよび平板部端子パッド
の何れかに各々が独立して当接させられた独立リード・
ピンとを、含むことにある。
【0006】
【発明の効果】このようにすれば、陽極およびグリッド
電極の一方に接続されている基板端子パッドおよび平板
部端子パッドには、それら両パッドに共通の共通リード
・ピンが当接させられ、他方に接続されている基板端子
パッドおよび平板部端子パッドには、両パッドの各々に
相互に独立した独立リード・ピンが当接させられる。そ
のため、両内面にそれぞれ多数備えられる陽極およびグ
リッド電極のうち一方は、両内面で共通のリード・ピン
(共通リード・ピン)に接続されることから、その一方
の電極に接続されるリード・ピン本数は略半減する。こ
のとき、両内面の陽極およびグリッド電極の他方は互い
に独立させられるため、上記一方の電極が共通リード・
ピンに接続されていても駆動上の不都合はなく、両内面
に設けられた複数個の蛍光体層を予め定められた区分に
従って選択的に発光させ得る。したがって、両面発光V
FDにおいて必要なリード・ピン数を減じることができ
る。
【0007】
【発明の他の態様】ここで、好適には、(a-2) 前記共通
リード・ピンは、前記陽極に接続されている前記基板端
子パッドおよび前記平板部端子パッドに当接させられた
ものである。このようにすれば、両内面に設けられてい
る陽極が共通リード・ピンに接続される一方、グリッド
電極が独立リード・ピンに接続される。そのため、グリ
ッド電極には両内面に備えられたものに相互に独立して
制御電圧を印加し得ることから、発光させないパターン
上のグリッド電極に無用な加速電圧を印加する必要がな
い。したがって、そこにフィラメント状陰極から飛来し
た電子が多量に吸収されて発光に寄与しない無効電流が
増大することが好適に抑制されると共に、両内面のグリ
ッド電極に同時に加速電圧が印加される場合に比較し
て、フィラメント状陰極からの熱電子放出量が少なくな
ることから、その熱電子放出(エミッション)特性の低
下が好適に抑制される。
【0008】すなわち、前記実開平6−44001号公
報に記載されている両面発光VFDにおいては、両内面
にそれぞれ備えられている陽極およびグリッド電極がそ
れぞれ独立して駆動されるように構成され、相互の駆動
タイミングは何ら考慮されていなかった。そのため、平
均的に見れば両内面のグリッド電極に同時に加速電圧が
印加されていることが多く、片面発光の場合に比較して
フィラメント状陰極からの熱電子放出量が略倍増するこ
とから、その熱電子放出特性の低下が著しいという問題
があった。
【0009】そこで、特開平8−129354号公報に
おいては、このような両面発光VFDを駆動するに際し
て、両面のグリッド電極に順次に加速電圧を印加する駆
動方法が提案されている。このような駆動方法によれ
ば、両面のグリッド電極に同時に加速電圧が印加されな
いので、フィラメント状陰極の劣化が抑制される。この
とき、陽極に電圧が印加されていても、その上に位置す
るグリッド電極に加速電圧が印加されていなければ、そ
の陽極上の蛍光体層には電子は入射せず、その蛍光体層
は発光させられない。したがって、上記のようなグリッ
ド電極の管全体としての時分割駆動を前提として、グリ
ッド電極が相互に独立させられていれば、それによって
分割されている陽極が相互に接続されていても駆動上の
支障は何ら生じない。そのため、前記のように両内面の
陽極を共通リード・ピンに接続する一方、グリッド電極
をそれぞれ独立リード・ピンに接続するリード・ピン構
造を採ることが可能となるのである。
【0010】また、好適には、(b) 前記基板上および前
記透光性平板部にそれぞれ設けられている前記基板端子
パッドおよび前記平板部端子パッドのうち前記共通リー
ド・ピンの各々が当接させられている各対は互いに略対
向する位置に備えられ、(a-3) それら共通リード・ピン
の各々は、それら基板端子パッドおよび平板部端子パッ
ドの間に位置する部分が弾性的に曲げ変形した状態で当
接させられたものである。このようにすれば、共通リー
ド・ピンが当接させられる各対の基板端子パッドおよび
平板部端子パッドは互いに略対向する位置に設けられる
と共に、その共通リード・ピンの先端部のうちそれらの
間に位置する部分は弾性的に曲げ変形させられる。その
ため、その弾性変形に基づく復元力によって共通リード
・ピンの両端子パッドへの押しつけ圧が高められる。し
たがって、リード・ピンと端子パッドとの電気的接触状
態が一層確実になる利点がある。特に、基板および透光
性平板部の一方と周壁部との間を通るようにリード・ピ
ンが設けられる場合においては、真空容器内で基板から
透光性平板部に向かう方向に必要なリード・ピン先端部
の長さ寸法が、一方の端子パッド側において周壁部の高
さ寸法と同程度まで長くなる。上記のようにすれば押し
つけ圧が高められていることから、このような場合にも
十分な電気的接触を確保できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一適用例のリード・ピン
構造が適用された両面発光VFD(以下、単にVFDと
いう)10の一部を切り欠いて示す斜視図であり、図2
は、その長手方向に垂直な断面図である。図において、
VFD10は、ガラス、セラミックス、琺瑯等の絶縁体
材料製の平板状の基板12と、透明平板状のカバー・ガ
ラス板14と、矩形枠状のスペーサ・ガラス16と、そ
れら基板12およびスペーサ・ガラス16間を通って配
置された複数本の陽極端子18p、複数本のグリッド端
子18g、および一対のカソード端子18kとを備えて
おり、それら基板12およびカバー・ガラス板14がス
ペーサ・ガラス16を介してガラス封着により接合され
ることにより長手平箱状の気密容器が構成され、その内
部にそれらの部材により囲まれた真空空間が形成されて
いる。本実施例においては、カバー・ガラス板14が透
光性平板部に、スペーサ・ガラス16が周壁部にそれぞ
れ相当し、それらは独立した部材で構成されている。
【0013】真空空間により覆われた基板12の内面2
0およびカバー・ガラス板14の内面22は、それぞれ
VFD10の表示面として機能するものである。それら
表示面20、22には、種々のパターン形状に構成され
た複数個の蛍光体層24がそれぞれ備えられる。この蛍
光体層24は、R(赤)、G(緑)、B(青)等の発光
色の種々の蛍光体から、所定の発光色に対応するものが
適宜選択されて用いられる。これら蛍光体層24は、表
示面20、22上において主としてその長手方向に、お
よび必要に応じて幅方向にも分割して配置された複数枚
のメッシュ状のグリッド電極26に覆われている。
【0014】図2に示すように、基板12の内面20に
は、複数本の陽極配線28およびグリッド配線30がそ
の内面20の略全面を覆う絶縁体層32の下側に備えら
れている。その絶縁体層32上の複数箇所には陽極34
が設けられており、陽極34は、その絶縁体層32を貫
通して複数箇所に設けられたスルーホール36を介して
上記の陽極配線28に導通する。なお、陽極34は、例
えばVFD10の長手方向に一致する行単位で共通の陽
極配線28に接続されている。内面22上に設けられた
後述する陽極38と陽極配線40との関係も同様であ
る。また、前記のグリッド電極26は、グリッド配線3
0がスルーホール36によって露出させられた位置にお
いて、その脚部を導電性接着剤等で固着することによ
り、そのグリッド配線30に導通させられた状態で内面
20上に取り付けられている。
【0015】上記の陽極配線28およびグリッド配線3
0は、例えば厚膜導体ペーストを 15(μm)程度の厚さに
スクリーン印刷することにより、或いは蒸着形成したア
ルミニウム等の薄膜をエッチング処理すること等によっ
て形成されたものである。また、上記の絶縁体層32
は、例えば低融点ガラスおよび着色顔料から成る厚膜絶
縁ペーストをスクリーン印刷等で30〜 40(μm)程度の厚
みに塗布して焼成することにより形成される。また、陽
極34は、例えばグラファイト等を主成分とする厚膜導
体ペーストを 40(μm)程度の厚さにスクリーン印刷し且
つ焼成することにより設けられている。前記の蛍光体層
24のうち内面20上に備えられるものは、上記の陽極
34上に固着されており、図から明らかなように、陽極
34は各々の上に備えられる蛍光体層24よりも僅かに
大きいパターン形状を有する。
【0016】一方、カバー・ガラス板14の内面22に
は、複数個の陽極38およびそれに接続された複数本の
陽極配線40と、前記のグリッド電極26に接続された
複数本のグリッド配線42とがそれぞれ備えられる。内
面22のうち蛍光体層24が備えられている内周側の表
示領域を除く外周部(周縁部)には絶縁体層44が設け
られており、陽極配線40およびグリッド配線42のう
ちその周縁部に設けられているものは、その絶縁体層4
4に覆われている。上記のグリッド配線42上の適宜の
位置には、絶縁体層44を厚み方向に貫通するスルーホ
ール46が備えられる。前記のグリッド電極26のうち
内面22上に設けられたものは、上記のグリッド配線4
2がスルーホール46によって露出させられた位置にお
いてその脚部を導電性接着剤等で固着することにより、
そのグリッド配線42に導通させられた状態で取り付け
られている。
【0017】上記の陽極38、陽極配線40、およびグ
リッド配線42は、何れも例えば蒸着形成したアルミニ
ウム薄膜をエッチング処理することにより形成されたも
のであり、絶縁体層44は、前記の絶縁体層32と同様
にして形成された厚膜絶縁体である。すなわち、基板1
2側とは相違して、カバー・ガラス板14側では陽極3
8も薄膜技術によって形成されており、陽極配線40と
は同一平面上に一体的なパターンに設けられることで、
スルーホール46等を介することなく接続されている。
また、陽極38の上には蛍光体層24が備えられてお
り、前記の陽極34と同様にそのパターン形状はその上
にある蛍光体層24よりも僅かに大きくなっている。な
お、VFD10の観視側となるのはカバー・ガラス板1
4側であることから、陽極38は、その上に設けられて
いる蛍光体層24の発光および内面20上に設けられた
蛍光体層24からの発光を可及的に多く透過させる必要
があるため、各々のパターンの内周部分はスリット・パ
ターンである。また、同様な目的で、内面22上に設け
られている蛍光体層24は厚みが 10(μm)程度とされ
て、 20(μm)程度に設けられている内面20上における
厚みよりも薄くなっている。
【0018】図1に戻って、基板12およびカバー・ガ
ラス板14の内面20、22上の長辺近傍には、それら
長辺に沿って並んで複数個の端子パッド48、50がそ
れぞれ備えられる。内面20上の前記の陽極配線28お
よびグリッド配線30は端子パッド48に接続するよう
に形成されており、内面22上の陽極配線40およびグ
リッド配線42は端子パッド50に接続するように形成
されている。前記の陽極端子18pおよびグリッド端子
18gは、これら端子パッド48および50にその先端
部が当接させられており、陽極34、38およびグリッ
ド電極26には、それら端子パッド48、50、陽極配
線28、40、グリッド配線26、42等を介して端子
18p、18gから駆動電圧を印加される。
【0019】また、基板12の両端部には、前記のカソ
ード端子18kを備えた一対のフィラメント支持フレー
ム52(図において右側に位置する一方だけを図示)
が、内面20上にそれぞれ固設されている。それらフィ
ラメント支持フレーム52の間には、直熱型カソードと
して機能する細線状の複数本のフィラメント状陰極54
が基板12の長手方向に平行であって内面20および内
面22の何れからも離隔した高さ位置に張設されてい
る。この陰極54は、表面に電子放出層として(Ba,Sr,C
a)O 等の仕事関数の低いアルカリ土類金属の酸化物固溶
体がコーティングされたタングステン(W )ワイヤから
成るものである。なお、VFD10には、気密容器内の
真空度を高めるためのゲッタや、気密容器が形成された
後に排気して内部を真空にするための排気管或いは排気
穴が備えられているが、これらは省略した。
【0020】図3は、端子パッド48、50に当接させ
られている端子18の先端部近傍を拡大して示す図であ
る。端子18は何れも長手状を成すものであって、図に
示されるように、先端部が分岐していない二種類のグリ
ッド端子18gb、18gfと、先端部が二股に分岐し
た一種類の陽極端子18pとの三種類に分類される。グ
リッド端子18gbは、基板12側に曲がった先端部
が、内面20上のグリッド電極26(前記図1、図2参
照)に接続された端子パッド48に当接させられてお
り、グリッド端子18gfは、カバー・ガラス板14側
に曲がった先端部が、内面22上のグリッド電極26に
接続された端子パッド50に当接させられている。一
方、二股に分岐した陽極端子18pの各々は、その先端
部のうち基板12側に曲がった第1分枝56が、内面2
0上の陽極34に接続された端子パッド48に当接させ
られ、カバー・ガラス板14側に曲がった第2分枝58
が、内面22上の陽極38に接続された端子パッド50
に当接させられている。すなわち、複数本のグリッド端
子18gの各々は、グリッド電極26に接続された端子
パッド48および50の何れかに独立して当接させられ
ており、複数本の陽極端子18pの各々は、陽極34お
よび38にそれぞれ接続された端子パッド48および5
0の両方に共通に当接させられている。
【0021】このため、内面20および22上の各グリ
ッド電極26には、個々に接続された端子パッド48或
いは50およびグリッド端子18gを介して独立して加
速電圧が印加される。これに対して、内面20上の端子
パッド48は内面22上の何れかの端子パッド50と第
2分枝58によって短絡させられているため、端子パッ
ド48に接続された陽極34は、端子パッド50に接続
されている陽極38の何れかと同時に、共通の陽極端子
18pを介して正電圧を印加される。したがって、本実
施例においては、グリッド端子18gbおよび18gf
が独立リード・ピンに、陽極端子18pが共通リード・
ピンにそれぞれ相当する。
【0022】図4(a) 〜(c) は、各々、上記三種の端子
18gb、18gf、18pの先端部構成を平面図およ
び側面図を用いて詳細に示したものである。図4(a) に
示すグリッド端子18gbは、基端側の幅広部60と、
それに続く先端側の細幅部62とを備えており、その細
幅部62の先端に厚み方向下側に僅かに曲がった曲成部
64が設けられている。図3に示すように、このグリッ
ド端子18gbは、この曲成部64において基板12上
の端子パッド48に当接させられている。なお、曲成部
64の幅広部60下面からの突き出し高さb1は、図2
の断面においてスペーサ・ガラス16と基板12との間
に介在させられている封着材の厚さよりも十分に大き
い。そのため、グリッド端子18gbは、細幅部62の
先端がカバー・ガラス板14側に弾性的に曲げられるこ
とにより、端子パッド48にその弾性力によって押しつ
けられた状態で固定されている。
【0023】また、図4(b) に示すグリッド端子18g
fは、基端側の幅広部66と、それに続く先端側の細幅
部68とを備えており、その細幅部68の先端側の部分
には、厚み方向において上側(図3におけるカバー・ガ
ラス板14側)且つ先端側に曲がった第1曲成部70
と、その第1曲成部70の先端から上側且つ基端側に曲
がった第2曲成部72とが設けられている。この結果、
グリッド端子18gfの長手方向における幅広部66先
端から細幅部68先端すなわち第2曲成部72先端まで
の距離は、グリッド端子18gbにおける幅広部60先
端から細幅部62先端までの距離と略一致する。図3に
示すように、このグリッド端子18gfは、この第2曲
成部72においてカバー・ガラス板14上の端子パッド
50に当接させられている。上記の第1曲成部70およ
び第2曲成部72全体の幅広部66上面からの突き出し
高さb2は、スペーサ・ガラス16の高さ寸法よりも十
分に大きく設定されている。そのため、グリッド端子1
8bfは、細幅部68の先端(特に、第1曲成部70の
基端部や第1曲成部70と第2曲成部72との間の折り
曲げ部分等)が基板12側に弾性的に曲げられることに
より、端子パッド50にその弾性力によって押しつけら
れた状態で固定されている。なお、グリッド端子18g
fの細幅部68の幅寸法は、グリッド端子18gbの細
幅部62の幅寸法と略同様である。また、上記の細幅部
68は、例えば先細り形状に構成されていてもよいが、
図においては一様は幅寸法で示した。
【0024】一方、図4(c) に示す陽極端子18pは、
基端側の幅広部74と、それに続く細幅部76と、その
先に設けられて二股に分岐した分岐部78とを備えてい
る。前記の第1分枝56および第2分枝58は、この分
岐部78に設けられており、その幅寸法は何れもグリッ
ド端子18gの細幅部62、68と略同様である。この
分岐部78において、一方の第1分枝56はグリッド端
子18gbの細幅部62と略同様な形状を備えて曲成部
64を有し、他方の第2分枝58はグリッド端子18g
fの細幅部68と略同様な形状を備えて第1曲成部70
および第2曲成部72を有する。第1分枝56の先端か
ら第2分枝58の先端までの間隔b3は、表示面20、
22の相互間隔よりも十分に大きく設定されている。図
3に示されるように、この陽極端子18pは、上記の第
1分枝56先端の曲成部64において基板12上の端子
パッド48に当接させられ、上記の第2分枝58先端の
第2曲成部72においてカバー・ガラス板14上の端子
パッド50に当接させられる。このため、陽極端子18
pは、第1分枝56の先端がカバー・ガラス板14側
に、第2分枝58の先端が基板12側にそれぞれ弾性的
に曲げられることにより、端子パッド48、50にそれ
ぞれその弾性力によって押しつけられた状態で固定され
ている。
【0025】しかも、陽極端子18pにおいては、第1
分枝56の弾性力が第2分枝58の押しつけ圧を高める
方向に作用し、反対に第2分枝58の弾性力が第1分枝
56の押しつけ圧を高める方向に作用する。そのため、
端子パッド48および50への押しつけ圧は、グリッド
端子18gb、18gfそれぞれに比較して何れも高め
られており、電気的接触状態の安定性が向上している。
なお、各端子18は、何れも例えば0.2(mm) 程度の一様
な厚みを備えたものであって、金属製薄板にエッチング
処理およびプレスによる曲げ加工を施すことにより作製
される。
【0026】図5は、基板12の長手方向に沿った断面
において端子パッド48、50と端子18との当接状態
を説明する図である。図において、端子パッド48およ
び50は、それぞれ基板12およびカバー・ガラス板1
4の長手方向に沿って略一定の中心間隔ppで設けられ
ている。表示面20、22上において相対する2列の端
子パッド48、50は、それらの配設位置がその配列方
向において中心間隔ppの略半分だけずらされており、
相互に隣接する端子パッド48、48間に形成されてい
る隙間80の中心位置と、端子パッド50のその配列方
向における中心位置とは、表示面20、22の面方向に
おいて略一致する。一方、これらの端子パッド48、5
0の位置は、基板12およびカバー・ガラス板14の端
部からの距離(端子18の細幅部62等の長手方向にお
ける距離)においては略一致する。すなわち、端子パッ
ド48と端子パッド50とは、略対向する位置に設けら
れている。
【0027】一方、陽極端子18pに備えられる分岐部
78の第1分枝56および第2分枝58の中心間隔sp
は、端子パッド48の中心間隔ppの半分の値に略等し
くなっている。そのため、第1分枝56の先端が端子パ
ッド48の中心に当接させられた状態において、第2分
枝58の先端が端子パッド50に当接させられる。すな
わち、複数本の陽極端子18pの各々が共通に当接させ
られた端子パッド48、50の各対は、略対向する位置
に備えられている。なお、前記の端子パッド48、48
間の隙間80は、その配列方向における幅寸法が第2分
枝58の幅寸法よりも僅かに大きくなっており、その第
2分枝58が基板内面20に当接させられても隣接する
端子パッド48、48相互の短絡が生じることはない。
【0028】図6は、上述したような電極構成を備えた
VFD10の配線構成を模式的に説明する図である。な
お、図においては、説明の便宜上、グリッド電極26の
枚数および陽極配線28、40の本数を両内面20、2
2ともそれぞれ4枚および4本とし、陰極54の本数は
4本としているが、これらはVFD10に設けられる発
光パターン形状に応じて適宜定められるものである。V
FD10を駆動するためのドライバIC82内には、両
内面20、22にそれぞれ備えられているグリッド電極
26(G1、G2、〜G8)を駆動するためのグリッド
・ドライバ84a、84b、〜84h、陽極34、38
を駆動するための陽極ドライバ86a、86b、86
c、および86d等が備えられている。グリッド・ドラ
イバ84は、グリッド電極G1、G2、〜G8の各々に
独立して接続されており、これらの全体で一周期となる
ように順次加速電圧を印加して時分割駆動する。一方、
陽極ドライバ86は、陽極配線28aおよび40a、2
8bおよび40b、28cおよび40c、28dおよび
40dの各組に、各々ドライバ86a、86b、86
c、86dがそれぞれ接続されており、グリッド電極2
6への加速電圧の印加タイミングに同期して、ドライバ
IC82に入力されたデータ信号に従って正電圧が印加
される。なお、陰極54の接続状態は本実施例の理解に
必要ではないので省略した。
【0029】以上のように構成されたVFD10は、例
えば図7に示される駆動波形に従って駆動される。以下
に駆動方法の概略を説明する。駆動するに際しては、先
ず、全てのグリッド電極26にカットオフ・バイアス
(陰極54に対して数(V) 程度の負の消去電圧)が印加
された状態で、複数本の陰極54の全てに予め定められ
た26(mA/本) 程度のヒート電流を定常的に流す。陰極5
4の温度が所定値に達した後、時刻t1において、グリ
ッド電極G1に20(V) 程度の加速電圧を印加する。な
お、他のグリッド電極26には、継続してカットオフ・
バイアスが印加される。これにより、陰極54から定常
的に放出されている熱電子は、その零(V) の陰極54に
対して正の加速電圧が印加されたグリッド電極G1によ
り、内面20或いは内面22上の蛍光体層24に向かっ
て加速および拡散される。次いで、このグリッド電極G
1への加速電圧の印加タイミングに同期して、入力デー
タに応じた陽極配線28、40に正電圧を印加すると、
陽極34および38を介して両内面20、22の蛍光体
層24に正電圧が印加されるので、グリッド電極G1の
下側に位置し且つ正電圧を印加された陽極34上に位置
する蛍光体層24が選択的に発光させられる。なお、図
においては陽極34、38を纏めて記載した。そして、
時刻t2以降、グリッド電極G2、G3、〜G8に順次
加速電圧を印加し、その走査のタイミングに同期して所
望の陽極配線28、40に正電圧を印加することによ
り、所謂ダイナミック駆動によって所望のパターンで発
光表示が行われる。
【0030】このとき、陽極配線28、40は、略対向
する位置に備えられた端子パッド48、50にそれぞれ
接続されたもの相互に短絡させられていることから、表
示面20上のグリッド電極26(G1〜G4)に加速電
圧を印加する際に、表示面22上の陽極38にも同時に
正電圧が印加される。反対に、表示面22上のグリッド
電極26(G5〜G8)を走査する際には陽極38と同
時に陽極34にも正電圧が印加される。また、表示面2
0、22のうち加速電圧が印加されたグリッド電極26
が備えられる一方においても、そのグリッド電極26に
覆われていない陽極34或いは38にも正電圧が印加さ
れる。しかしながら、陽極34或いは38を介して蛍光
体層24に正電圧が印加されていても、それを覆うグリ
ッド電極26にカットオフ・バイアスが印加されている
と、熱電子が蛍光体層24に到達せず蛍光体層24は発
光しない。そのため、両表示面20、22の陽極34、
38に同時に正電圧が印加され、且つ陽極34、38に
行単位で正電圧が印加されても、加速電圧が印加された
グリッド電極26に覆われていない蛍光体層24は全く
発光させられない。したがって、上述したようなダイナ
ミック駆動方法において、陽極34、38が接続されて
いる端子パッド48、50が相互に短絡させられていて
も、何ら駆動上の支障はないのである。
【0031】要するに、本実施例においては、陽極3
4、38に接続されている端子パッド48および端子パ
ッド50には、それら両端子パッド48、50に共通の
陽極端子18pが当接させられ、グリッド電極26に接
続されている端子パッド48および端子パッド50に
は、両端子パッド48、50の各々に相互に独立してグ
リッド端子18gが当接させられる。そのため、両表示
面20、22に多数備えられる陽極34、38は、両表
示面20、22で共通の陽極端子18pに接続されるこ
とから、その端子本数は略半減する。このとき、両表示
面20、22のグリッド電極26は互いに独立させられ
るため、上記陽極34、38が共通の陽極端子18pに
接続されていても駆動上の不都合はなく、両表示面2
0、22に設けられた複数個の蛍光体層24を予め定め
られた区分に従って選択的に発光させ得る。したがっ
て、両面発光VFD10において必要となる端子18の
本数を減じることができる。
【0032】しかも、本実施例においては、両表示面2
0、22で共通の端子18として設けられているのは、
陽極34、38に接続されている端子パッド48、50
に当接させられた陽極端子18pである。そのため、グ
リッド電極26には両表示面20、22に備えられたも
のに相互に独立して制御電圧を印加し得ることから、発
光させないパターン上のグリッド電極26に無用な加速
電圧が印加されない。したがって、そこに陰極54から
飛来した電子が多量に吸収されて発光に寄与しない無効
電流が増大することが好適に抑制されると共に、両表示
面20、22の各々に備えられるグリッド電極26に同
時に加速電圧が印加される場合に比較して、陰極54か
らの熱電子放出量が少なくなることから、その熱電子放
出特性の低下が好適に抑制される。
【0033】また、本実施例においては、陽極端子18
pが当接させられる各対の端子パッド48および50は
互いに略対向する位置に設けられると共に、その陽極端
子18pの先端部のうちそれらの間に位置する第1分枝
56および第2分枝58は弾性的に曲げ変形させられて
いる。そのため、その弾性変形に基づく復元力によって
陽極端子18pの両端子パッド48、50への押しつけ
圧が高められる。したがって、陽極端子18pと端子パ
ッド48,50との電気的接触状態が一層確実になる利
点がある。
【0034】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分は
説明を省略する。
【0035】図8は、他の形状の陽極端子88pの取付
構造を説明する断面図である。図において、陽極端子8
8pは、前述した陽極端子18pと同様な幅広部90を
基端部側に備えたものであるが、その先端部は一本の細
幅部92で構成されている。細幅部92は、その先端側
に、前記の曲成部64と同様に基板12側に向かって折
り曲げられた第1曲成部94、その第1曲成部94の先
端から前記の第1曲成部70と同様に上側すなわちカバ
ー・ガラス板14側に向かい且つ先端側に向かうように
折り曲げられた第2曲成部96、およびその第2曲成部
94の先端から上側且つやや基端側に向かうように折り
曲げられた第3曲成部98を、順次備える。上記の第3
曲成部98の先端は、基板12の面方向における位置が
第1曲成部94の先端と略同様となるように設けられて
いる。一方、端子パッド48、50は相互に対向する位
置に備えられており、それらの中心は表示面20、22
の面方向において相互に略一致する。
【0036】したがって、陽極端子88pは、第1曲成
部94の先端が細幅部92の幅広部90との間の位置で
カバー・ガラス板14側に弾性的に曲げ変形させられた
状態で端子パッド48に当接し、第3曲成部98の先端
が第2曲成部96との間の位置で基板12側に弾性的に
曲げ変形させられた状態で端子パッド50に当接させら
れることで、両端子パッド48、50に共通の端子とし
て機能している。すなわち、陽極端子88pは、両端子
パッド48、50の間に位置する第2曲成部96および
第3曲成部98が弾性的に曲げ変形させられた状態で取
り付けられている。なお、図はこのように陽極端子88
pが弾性変形させられた状態を示しているが、変形前の
形状は、前記のグリッド端子18gbの先端に第1曲成
部70および第2曲成部72を設けたものと略同様であ
る。また、図示しないグリッド電極26が接続されてい
る端子パッド48、50には、前記の図3等に示される
場合と同様にそれぞれ独立したグリッド端子18gが当
接させられている。
【0037】そのため、上記のような陽極端子88pに
おいても、陽極34、38(図8においては省略)に接
続されている端子パッド48、50には、共通の陽極端
子88pが当接させられるため、両表示面20、22に
多数備えられる陽極34、38は共通の陽極端子88p
に接続されることから、その端子本数は略半減する。な
お、本実施例においても、両表示面20、22のグリッ
ド電極26は互いに独立しているため、前述の実施例の
場合と同様に、何ら駆動上の不都合はない。
【0038】また、本実施例においても、互いに対向す
る位置に設けられた端子パッド48、50が対向する位
置に備えられると共に、陽極端子88pの先端部のうち
それらの間に位置する第2曲成部96および第3曲成部
98は弾性的に曲げ変形させられている。そのため、そ
の弾性変形に基づく復元力によって陽極端子88pの両
端子パッド48、50への押しつけ圧が高められる。し
たがって、本実施例においても、陽極端子88pと端子
パッド48,50との電気的接触状態が一層確実とされ
ている。
【0039】図9は、更に他の実施例のVFDの配線構
成を説明する図であって、前記の図6に対応する図であ
る。図において、グリッド電極26、陰極54、および
陽極配線28、40の配置は図6の場合と同様である。
本実施例においては、これら各電極26等を駆動するた
めのドライバIC100内に、例えば4つのグリッド・
ドライバ102a、102b、102c、および102
dと、8つの陽極ドライバ104a、104b、〜10
4hとが備えられている。4つのグリッド・ドライバ1
02は、ドライバ102aがグリッド電極G1、G5を
駆動し、ドライバ102bがグリッド電極G2、G6を
駆動し、ドライバ102cがグリッド電極G3、G7を
駆動し、ドライバ102dがグリッド電極G4、G8を
駆動する。一方、8つの陽極ドライバ104は、各々が
一本の陽極配線28或いは40を介して陽極34或いは
38を行単位で駆動する。すなわち、本実施例において
は、図6の場合とは反対に、グリッド電極26が両表示
面20、22で共通に駆動される一方、陽極34、38
が両表示面20、22で独立して駆動される。前述した
ように、発光させる蛍光体層24は、グリッド電極26
に加速電圧を、陽極34或いは38に正電圧を共に印加
することで選択されるため、何れか一方が両面20、2
2で独立していれば駆動上の不都合はないのである。
【0040】上記のようにしても、略対向する位置に備
えられる端子パッド48、50にそれぞれ接続されてい
る対を成すグリッド電極26に対して、共通のグリッド
端子を用い得ることから、VFD全体として必要な端子
本数を減じることができる。なお、このように構成する
場合には、グリッド端子として前記の陽極端子18p或
いは88pと同様な形状を有するものを用い、陽極端子
として前記のグリッド端子18gb、18gfと同様な
形状を有するものを用いればよい。
【0041】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0042】例えば、前述の実施例においては、本発明
がメッシュ状のグリッド電極26を備えた両面発光VF
D10に適用された場合について説明したが、陽極34
或いは38を囲むように立設されたリブ状壁の頂部にグ
リッド電極が設けられたリブ・グリッド型蛍光表示管に
も本発明は同様に適用される。但し、観視側に位置する
カバー・ガラス板14の内面22上の電極構成は、内面
20からの発光を可及的に多く透過させることが望まれ
るため、内面22の内周側部分に光を透過させ得ないリ
ブ状壁が設けられることは好ましくない。したがって、
少なくともカバー・ガラス板14上のグリッド電極は実
施例に示したものと同様に、VFD10の幅方向の両端
部に設けられた脚部で支持する構造のメッシュ状グリッ
ド電極26とすることが望ましい。
【0043】また、実施例においては、両表示面20、
22に共通の陽極端子18p等が略対向する位置に備え
られた端子パッド48、50に当接させられていたが、
表示面20、22の面方向において比較的離隔した位置
に備えられる一対の端子パッド48、50に共通の端子
18が当接させられるように構成してもよい。
【0044】また、実施例においては、陽極34、38
に接続された全ての端子パッド48、50、或いはグリ
ッド電極26に接続された全ての端子パッド48、50
に、共通の陽極端子18p、88p、或いはグリッド端
子が当接させられているように説明したが、必ずしも陽
極34、38或いはグリッド電極26の何れかが接続さ
れた全ての端子パッド48、50に共通の端子18が用
いられる必要はない。例えば、両表示面20、22に備
えられる陽極数(陽極34、38を共通の陽極端子18
pに接続する場合)或いはグリッド電極数(グリッド電
極26を共通のグリッド端子に接続する場合)が異なる
場合には必然的に一部の端子パッド48或いは50が独
立した端子18に接続されることとなる。また、端子数
の増大が問題とならない範囲で、配線設計上の都合等に
応じて両表示面20、22上の端子パッド48、50の
一部に独立した端子を当接させるように構成することも
できる。
【0045】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のリード・ピン構造が適用さ
れた両面発光型蛍光表示管の全体を一部を切り欠いて示
す斜視図である。
【図2】図1の蛍光表示管の断面構造を示す図である。
【図3】端子近傍の要部を拡大して示す図である。
【図4】(a) 〜(c) は、図1の蛍光表示管に備えられて
いる3種の端子の構成を詳しく説明する図である。
【図5】図1の蛍光表示管の長手方向に沿った断面の要
部を説明する図である。
【図6】図1の蛍光表示管の配線構成を説明する図であ
る。
【図7】図1の蛍光表示管の駆動方法を説明する駆動波
形図である。
【図8】本発明の他の実施例のリード・ピン構造に用い
られる陽極端子の取付状態を説明する断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施例のリード・ピン構造を
備えた蛍光表示管の配線構成を説明する図である。
【符号の説明】
10:両面発光型蛍光表示管 12:基板 16:スペーサ・ガラス(周壁部) 18p:陽極端子、18g:グリッド端子 20、22:表示面 24:蛍光体層 26:グリッド電極 34、38:陽極 48、50:端子パッド 54:陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C032 FF03 5C036 EG33 EG34 5C094 AA45 AA53 BA33 DA08 DB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配置された基板および透光
    性平板部とそれらの間に位置する矩形枠状の周壁部とに
    よって構成された真空容器内に、それら基板および透光
    性平板部の内面に設けられて表面にそれぞれ蛍光体層が
    固着された複数個の陽極と、その蛍光体層の上方にそれ
    ぞれ設けられた複数のグリッド電極と、それら基板およ
    び透光性平板部にそれぞれ設けられたグリッド電極の間
    の高さ位置に架設されたフィラメント状陰極と、前記基
    板および前記透光性平板部の縁に沿ってそれぞれ設けら
    れて前記陽極および前記グリッド電極がそれぞれ接続さ
    れた複数個の基板端子パッドおよび平板部端子パッドと
    を備え、真空空間内において前記フィラメント状陰極か
    ら発生させられた電子を前記グリッド電極で制御して前
    記基板および前記透光性平板部の内面上の前記蛍光体層
    を選択的に発光させてその透光性平板部側から発光を観
    察する形式の両面発光型蛍光表示管において、前記真空
    容器の外部から内部に貫通して設けられた複数本のリー
    ド・ピンの先端部が前記複数個の基板端子パッドおよび
    前記平板部端子パッドに当接させられて成るリード・ピ
    ン構造であって、 前記複数本のリード・ピンは、前記陽極および前記グリ
    ッド電極の一方に接続された前記基板端子パッドおよび
    前記平板部端子パッドに各々が共に当接させられた複数
    本の共通リード・ピンと、それら陽極およびグリッド電
    極の他方に接続されたそれら基板端子パッドおよび平板
    部端子パッドの何れかに各々が独立して当接させられた
    独立リード・ピンとを、含むことを特徴とする両面発光
    型蛍光表示管のリード・ピン構造。
  2. 【請求項2】 前記共通リード・ピンは、前記陽極に接
    続されている前記基板端子パッドおよび前記平板部端子
    パッドに当接させられたものである請求項1の両面発光
    型蛍光表示管のリード・ピン構造。
  3. 【請求項3】 前記基板上および前記透光性平板部にそ
    れぞれ設けられている前記基板端子パッドおよび前記平
    板部端子パッドのうち前記共通リード・ピンの各々が当
    接させられている各対は互いに略対向する位置に備えら
    れ、 それら共通リード・ピンの各々は、それら基板端子パッ
    ドおよび平板部端子パッドの間に位置する部分が弾性的
    に曲げ変形した状態で当接させられたものである請求項
    1または2の両面発光型蛍光表示管のリード・ピン構
    造。
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