JP2000198910A - 照明部品用熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
照明部品用熱可塑性ポリエステル樹脂組成物Info
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Abstract
可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂100
重量部に対し、(A)無機充填剤0〜150重量部、
(B)臭素系難燃剤0〜60重量部、(C)アンチモン
系難燃助剤0〜30重量部、および(D)分子中にエス
テル結合を有さず、かつ融点が150℃以上250℃以
下であるヒンダードフェノール系化合物0.05〜5重
量部を配合してなる照明部品用熱可塑性ポリエステル樹
脂組成物。
Description
変色性に優れた照明部品用熱可塑性ポリエステル樹脂組
成物に関する。更に詳しくは、機械強度、耐熱性に優
れ、組成物の初期着色が小さく、かつ長期にわたり優れ
た耐熱変色性、耐光変色性を示す照明部品用熱可塑性ポ
リエステル樹脂組成物に関する。
た耐熱性、機械強度、成形性、耐薬品性から照明部品用
途に多く用いられている。しかし近年、器具のコンパク
ト化や光源の高輝度化が進み、強い光や高温に長期間曝
されたときの変色防止が課題となっている。また最近は
製品安全性の観点から、材料の難燃性の賦与が求められ
ることが多くなっている。
調色するため、及び/または光に対する変色を抑制する
ために、酸化チタン等の無機顔料が添加される。しかし
これらは、十分な効果を発揮させるには組成物中に数%
のオーダーで添加しなければならず、しかも耐熱変色
性、耐光変色性に効果はあるものの必ずしも十分ではな
い。
される酸化防止剤や、ベンゾトリアゾール化合物に代表
される紫外線吸収剤等を配合することによって、熱や光
に対する変色を抑制することも一般的に行われている。
しかしその多くは、添加することによって組成物を黄色
に着色させ、白色の調色を困難にする問題がある。また
成形加工中や高温で長期間使用中にその一部ないしは大
部分が揮発し、効果が低減するという問題もあり、改良
が求められていた。
背景としてなされたものであり、その目的は組成物の初
期着色が小さく、かつ長期にわたり優れた耐熱変色性、
耐光変色性を示す照明部品用熱可塑性ポリエステル樹脂
組成物を提供することにある。
を解決すべく鋭意検討した結果、特定のヒンダードフェ
ノール化合物を酸化防止剤として添加することによっ
て、初期着色が少なく、かつ極めて優れた耐熱変色性お
よび耐光変色性を備える熱可塑性ポリエステル樹脂組成
物が得られること、そしてこの熱可塑性ポリエステル樹
脂組成物から成形された照明部品は、初期着色が少な
く、かつ極めて優れた耐熱変色性および耐光変色性を備
え、照明器具製品に高い商品価値を賦与することを見い
だし、本発明に到達した。
エステル100重量部に対し、(A)無機充填剤0〜1
50重量部、(B)臭素系難燃剤0〜60重量部、
(C)アンチモン系難燃助剤0〜30重量部、および
(D)分子中にエステル結合を有さず、かつ融点が15
0℃以上250℃以下であるヒンダードフェノール系化
合物を少なくとも1種含有する酸化防止剤0.05〜5
重量部を配合してなる照明部品用熱可塑性ポリエステル
樹脂組成物である。
て用いられる熱可塑性芳香族ポリエステルは、ジカルボ
ン酸成分およびジオール成分からなる熱可塑性芳香族ポ
リエステルである。ジカルボン酸成分は好ましくはテレ
フタル酸またはナフタリンジカルボン酸であり、ジオー
ル成分は好ましくはエチレングリコール、トリメチレン
グリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコールからなる群から
選ばれる少なくとも1種である。
塑性芳香族ポリエステルをポリマー成分全体のに対して
好ましくは80重量%、さらに好ましくは90モル%、
特に好ましくは95モル%以上の組成として有する。
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフ
タレートが好ましい。
上述のポリエステルの一部を共重合成分が置換したもの
でもよく、かかる共重合成分としては、イソフタル酸、
フタル酸;メチルテレフタル酸、メチルイソフタル酸等
のアルキル置換フタル酸;2,6-ナフタリンジカルボン
酸、2,7-ナフタリンジカルボン酸、1,5-ナフタリンジ
カルボン酸等のナフタリンジカルボン酸類;4,4’-ジ
フェニルジカルボン酸、3,4’-ジフェニルジカルボン
酸等のジフェニルジカルボン酸類;4,4’-ジフェノキ
シエタンジカルボン酸等のジフェノキシエタンジカルボ
ン酸類などの芳香族ジカルボン酸、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、アゼライン酸、デカンジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸などの脂肪族又は脂環族ジ
カルボン酸、1,4-シクロヘキサンジメタノールなどの
脂環族ジオール、ハイドロキノン、レゾルシン等のジヒ
ドロキシベンゼン類;2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2’-ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)スルホン等のビスフェノール類;ビスフェノール類
とエチレングリコールのごときグリコールとから得られ
るエーテルジオールなどの芳香族ジオール、ε-オキシ
カプロン酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシエトキシ
安息香酸等のオキシカルボン酸等が挙げられる。これら
共重合成分が共重合される場合、共重合割合は好ましく
は全酸成分の20モル%、さらに好ましくは10モル%
以下である。
分として、トリメシン酸、トリメリット酸のごとき多官
能性のエステル形成能を有する酸又はグリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多官能
のエステル形成能を有するアルコール成分を共重合せし
めても良い。これらの成分が共重合される場合、全ジカ
ルボン酸成分に対して1.0モル%以下、好ましくは0.5モ
ル%以下、更に好ましくは0.3モル%以下の割合であ
る。
ステルは好ましくは極限粘度数が0.4〜1.2である。0.4
より小さいと十分な特性が得られず、1.2より大きいと
熔融粘度が高く流動性が低下して成形性が損なわれるた
め好ましくない。ここで極限粘度数は35℃でo-クロル
フェノールを溶媒として測定したものである。
(A)とは、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、
長石系鉱物、クレー、ホワイトカーボン、カーボンブラ
ック、ガラスビーズ等のごとき粒状または無定形の充填
剤;カオリンクレー、タルク等のごとき板状の充填剤;
ガラスフレーク、マイカ、グラファイト等のごとき燐片
状の充填剤;ガラス繊維、炭素繊維、ウォラストナイ
ト、チタン酸カリウム等のごとき繊維状の充填剤であ
る。
は熱可塑性芳香族ポリエステル100重量部に対し0〜150
重量部、好ましくは0〜120重量部、更に好ましくは0〜1
00重量部である。
剤としては、臭素化ビスフェノールA系化合物、臭素化
された置換基を有するビニル系ポリマー難燃剤等が挙げ
られる。好適な臭素化ビスフェノールA系化合物とし
て、臭素化ビスフェノールA系ポリカーボネートおよび
臭素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂を挙げることが
できる。
トの末端構造は、4-t-ブチルフェニル基や2, 4, 6-ト
リブロモフェニル基等を例示することができる。臭素化
ビスフェノールA系ポリカーボネートの分子量は、好ま
しくは1000〜18000である。臭素化ビスフェノールA系
ポリカーボネートの軟化点は、分子量および分子量分布
により変化するが、150〜300℃の範囲にあることが好ま
しい。
分子量は、好ましくは650〜45000である。臭素化ビスフ
ェノールA系エポキシ樹脂の軟化点は、分子量及び分子
量分布により変化するが、100〜250℃の範囲にあること
が好ましい。
臭素化ビスフェノールA系ポリカーボネートおよび臭素
化ビスフェノールA系エポキシ樹脂が特に好ましい。こ
れらの難燃剤は併用することができる。
燃剤の配合量は、熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂100
重量部当たり、0〜60重量部、好ましくは0〜50重量部で
ある。なお、全組成物中の無機充填剤の配合量が多いほ
ど、また難燃助剤を併用した場合には難燃剤の配合量を
少なくすることができる。
ン系難燃助剤は、(B)臭素系難燃剤との相乗効果によ
り、難燃性を高める働きをするものである。好適な難燃
助剤の例として、Sb2O3および/またはx Na2O・Sb2O5・
y H2O(x=0〜1,y=0〜4)を挙げることができる。難燃助剤
の粒径は0.02〜5μが好ましい。
化合物、イソシアネート化合物、チタネート化合物等で
表面処理されたものを用いることができる。
ン系難燃助剤の配合量は0〜20重量部、好ましくは0〜15
重量部である。効果的に難燃性を付与するためには、難
燃剤に対して20〜70重量%となるように配合することが
好ましい。配合量が20重量部を越えると樹脂や配合剤の
分解を促進し、成形品の特性が低下することがあり好ま
しくない。
は、分子中にエステル結合を有さず、かつ融点が150℃
以上250℃以下であるヒンダードフェノール系化合物で
ある。
中の熱や水分と接触した時にエステル交換反応や加水分
解反応を起こしやすく、その結果、組成物が着色した
り、効果が失活するため、照明部品として用いることが
できない。
起こりやすく、また250℃以上のものは本発明における
熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂との溶融混練の際の分
散性が悪く、製品の部分的な強度低下を招いたり、効果
が発揮されず、照明部品として用いることができない。
子中にエステル結合を有さず、かつ融点が150℃以上
250℃以下であるヒンダードフェノール系化合物とし
て、トリス-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)
-イソシアヌレート、 1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス
(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン、
4,4'-ブチリデンビス-(3-メチル-6-t-ブチルフェノー
ル)を例示することができる。
フェノール系化合物と併用して、チオエーテル系および
/またはホスファイト系の酸化防止剤を添加すると、耐
熱変色性、耐光変色性に対して更なる効果が期待でき
る。
併用による耐熱変色性の改善効果が高い。チオエーテル
系酸化防止剤としては、ジ-ラウリル-3,3'-チオジブロ
ピオネート、ジ-ステアリル-3,3'-チオジブロピオネー
ト、ペンタエリスリチル-テトラキス(3-ラウリルチオプ
ロピオネート) などが挙げられる。
トリスノニルフェニルホスファイト、ジ-ステアリルペ
ンタエリスリトール-ジ-ホスファイト、トリス-(2,4-ジ
-t-ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4-ジ-
t-ブチルフェニル)-4,4'-ビフェニレン-ジ-ホスファイ
ト、ビス-(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ペンタエリスリト
ール-ジ-ホスファイト、ビス-(2,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル-4-メチル)ペンタエリスリトール-ジ-ホスファイト
などが挙げられる。
(D)の配合量は、熱可塑性芳香族ポリエステル樹脂10
0重量部当たり0.01〜5重量部、好ましくは0.02〜1重量
部である。配合量が0.01重量部以下では酸化防止剤とし
ての効果が十分でなく、また5重量部以上では増量した
だけの効果が得られず、なおかつ成形品の物性低下も招
き好ましくない。
て10以下、好ましくは6以下である。このb*値を達成す
るためには光安定剤が用いられてもよい。かかる光安定
剤としては、トリアゾール系化合物、ベンゾエート系化
合物及びヒンダードアミン系化合物が挙げられる。
損なわない範囲で、難燃剤、難燃助剤、核剤、滑剤、紫
外線吸収剤、熱安定剤、帯電防止剤、顔料等の添加剤、
更に衝撃改良剤、流動性改良剤等の改質剤を含有せしめ
ることができる。
公知の方法を採用することができる。すなわち熱可塑性
芳香族ポリエステルに、無機充填剤(A)、臭素系難燃
剤(B)、アンチモン系難燃助剤(C)、酸化防止剤
(D)等をブレンダーなどを用いて均一混合した後、バ
ンバリーミキサー、加熱ロールや単軸又は多軸押し出し
機等を用いて230〜360℃、好ましくは230〜290℃の温度
で熔融混練する方法など種々の方法により製造すること
ができる。また、樹脂組成物の成分の一部を予め予備混
練しておき、後に所定の配合比に調節して混練する方法
も可能である。
の試験片を射出成形し、成形品をJISZ8729のL* a* b*表
色系にて色相を測定したときの、b*値である。
得られる円板状の試験片を、180℃のギアーオーブン中
に100時間放置する促進劣化試験において、試験前後で
色差を測定したときのΔE*値である。
Wの白色蛍光灯を15cmの距離から200時間照射する促
進劣化試験において、試験前後で色差を測定したときの
ΔE*値である。
樹脂組成物は、以下の特性(1)乃至(3)をすべて満
たす。 (1)初期の色相が、L*a*b*表色系におけるb*値と
して10以下; (2)耐熱変色性が、△E*値として10以下; (3)耐光変色性が、△E*値として5以下。
色性を備える本発明の樹脂組成物は、照明部品としての
商品寿命において実質的に変色が認められず、照明部品
として用いられたときに製品に高い商品価値を賦与す
る。
る。なお、実施例中の部は重量部を意味する。成形物の
特性は下記方法により測定した。
験片を射出成形し、成形品をJIS Z8729のL* a* b*表色
系にて試験片の色相を測定し、b*値にて判定した。
ーブン中に入れ100時間放置した後の色相を測定し、Δ
E*を求めて判定した。
ン中で、96Wの白色蛍光灯を15cmの距離から200時間
照射し、照射後の色相を測定し、ΔE*を求めて判定し
た。
る。 ・熱可塑性芳香族ポリエステル: PBT 帝人(株)製 IV=0.87(35℃、O-クロロフェノ
ール中測定値) PET 帝人(株)製 IV:0.71(35℃、O-クロロフェノ
ール中測定値) A.無機充填剤 A-1:酸化チタン 石原産業(株)製 CR-80 A-2:ガラス繊維 日本電気硝子(株)製 ECS-03-T124 B.臭素系難燃剤: 大日本インキ化学工業(株)製 プラサームEP100 C.アンチモン系難燃助剤(Sb2O3): 日本精鉱(株)PATOX-M D.酸化防止剤 D-1:トリス-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジ
ル)-イソシアヌレート:チバ・スペシャリティー・ケ
ミカルズ(株)製 イルガノックス3114 融点223℃、分子中にエステル結合を有しないヒンダ
ードフェノール系化合物。 D-2: 1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-t-ブチ
ル-4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン: チバ・スペシ
ャリティー・ケミカルズ(株)製 イルガノックス1330 融点245℃、分子中にエステル結合を有しないヒンダ
ードフェノール系化合物。 D-3: ペンタエリスリチル-テトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブ
チル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]: チバ
・スペシャリティー・ケミカルズ(株)製 イルガノック
ス1010 融点125℃、分子中にエステル結合を有するヒンダー
ドフェノール系化合物。 D-4: n-オクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート: チバ・スペシャリティ
ー・ケミカルズ(株)製 イルガノックス1076 融点55℃、分子中にエステル結合を有するヒンダード
フェノール系化合物。 D-5: ペンタエリスリチル-テトラキス(3-ラウリルチオ
プロピオネート): 旭電化工業(株)製 アデカスタブ
AO-412S 融点50℃、ヒンダードフェノール系化合物ではない化
合物。
載の配合成分を所定の割合で予め均一にドライブレンド
した後、スクリュー径44mmのベント付き2軸押出機
を用いて、シリンダー温度260℃〜270℃、スクリ
ュー回転数150rpm、吐出量50kg/hにて熔融
混練し、スレッド状に押出し、冷却後切断して成形用ペ
レットを得た。
5cm3の射出成形機にてシリンダー温度:270℃、
金型温度:130℃、射出圧力:800kg/cm2、
冷却時間:20秒、及び全成形サイクル:35秒の条件
で円板状の試験片を成形した。この試験片を用いて、上
述の各試験を実施した。その結果を表1に示す。
ているものを含め、初期の着色が小さく、白色の調色が
容易なものであり、なおかつ耐熱変色性、耐光変色性の
双方とも良好であった。一方で、比較例1〜2の組成物
は、初期着色が大きく、なおかつ耐熱変色性、耐光変色
性も劣っていた。
成分を所定の割合で実施例1と同様に熔融混練し、押出
して成形用ペレットを得、円板状の試験片に成形して評
価した。但し、シリンダー温度は250℃〜260℃、
金型温度は80℃とした。結果は表1に併記する。
るものを含め、初期の着色が小さく、白色の調色が容易
なものであり、なおかつ耐熱変色性、耐光変色性の双方
とも良好であった。一方で、比較例3の組成物は、初期
着色が大きく、なおかつ耐熱変色性、耐光変色性も劣っ
ていた。
つ長期にわたり優れた耐熱変色性、耐光変色性を示す照
明部品用熱可塑性ポリエステル樹脂組成物を提供するこ
とができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 熱可塑性芳香族ポリエステル100重量
部に対し、(A)無機充填剤0〜150重量部、(B)
臭素系難燃剤0〜60重量部、(C)アンチモン系難燃
助剤0〜30重量部、および(D)分子中にエステル結
合を有さず、かつ融点が150℃以上250℃以下であ
るヒンダードフェノール系化合物を少なくとも1種含有
する酸化防止剤0.05〜5重量部を配合してなる照明
部品用熱可塑性ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項2】 以下の特性(1)乃至(3)をすべて満
たす、請求項1記載の照明部品用熱可塑性ポリエステル
樹脂組成物。 (1)初期の色相が、L*a*b*表色系におけるb*値と
して10以下; (2)耐熱変色性が、△E*値として10以下; (3)耐光変色性が、△E*値として5以下 - 【請求項3】 熱可塑性芳香族ポリエステルが、ポリエ
チレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレー
トならびにこれらの混合物からなる群から選ばれる少な
くとも1種である請求項1記載の照明部品用熱可塑性ポ
リエステル樹脂組成物。 - 【請求項4】 酸化防止剤(D)が、分子中にイソシア
ヌレート環および/またはフェノール性水酸基と結合し
ていないベンゼン環を有するヒンダードフェノール系化
合物である、請求項1記載の照明部品用熱可塑性ポリエ
ステル樹脂組成物。 - 【請求項5】 酸化防止剤(D)が、請求項4記載のヒ
ンダードフェノール系化合物、およびチオエーテル化合
物である請求項4記載の照明部品用熱可塑性ポリエステ
ル樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1記載の熱可塑性ポリエステル樹
脂組成物からなる照明部品。
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