JP2000198184A - シリンダ洗浄装置 - Google Patents

シリンダ洗浄装置

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JP2000198184A
JP2000198184A JP11304977A JP30497799A JP2000198184A JP 2000198184 A JP2000198184 A JP 2000198184A JP 11304977 A JP11304977 A JP 11304977A JP 30497799 A JP30497799 A JP 30497799A JP 2000198184 A JP2000198184 A JP 2000198184A
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cylinder
cleaning
pressing
cleaning fabric
pressing portion
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JP11304977A
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Akira Hara
瑛 原
Hiroshi Onuma
拓 大沼
Toshimi Komatsu
俊美 小松
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Baldwin Japan Ltd
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Baldwin Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の複数の押圧部を持つシリンダ洗浄装置
では洗浄できなかった狭いスペースの最深部にあるシリ
ンダの洗浄を可能にすること。 【解決手段】 シリンダA,Bに洗浄ファブリックを押
し付ける移動可能な押圧部25,42を有する二つの洗
浄ファブリック押圧手段23,41と、各押圧部の操作
手段とを備えており、シリンダBの押圧手段41は押圧
部を直線運動可能な構造とし、押圧部42と洗浄ファブ
リック供給部8の間には洗浄ファブリックが弛んで他の
シリンダ等との干渉領域に入らないよう案内する第一の
ガイドローラ12を設け、また押圧部42と隣り合った
押圧部25の間には洗浄ファブリックをシリンダAの表
面に接触しないよう案内する第二のガイドローラ13が
設けられている。これによりシリンダ毎に洗浄ユニット
を移動させる必要がなく、調整が容易でかつ狭いスペー
スでの複数シリンダの洗浄が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は複数のシリンダの表
面に単一の洗浄ファブリック供給体から繰り出される洗
浄ファブリックを押圧して清拭するシリンダ洗浄装置に
関し、特に、洗浄ファブリックをシリンダ表面に押し付
ける押圧部を遠隔操作により直線運動させる方式を、少
なくとも一つを採用することで、洗浄すべきシリンダに
洗浄部を移動させる際に他のシリンダ等の干渉により十
分なスペースが確保できない狭い場所でも適用可能なシ
リンダ洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のオフセット印刷機においては、ブ
ランケット胴及び圧胴の表面にインキや紙粉等が付着し
て汚れると印刷品質が低下する為、胴表面の洗浄が行わ
れる。近年、印刷機は小型化かつ高性能化が進んでお
り、ブランケット胴,圧胴,渡し胴等の複数のシリンダ
が隣接して配置される。各シリンダ毎に独立したシリン
ダ洗浄装置を装備しようとすると印刷作業領域等を確保
しつつ、洗浄装置の設置スペースを確保することが難し
い場合もある。
【0003】そこで、各シリンダの洗浄時に使用する洗
浄ファブリックを共用し、その洗浄ファブリック供給体
から繰り出される洗浄ファブリックを各シリンダ毎に設
けられた押圧部によってシリンダ表面に押し付ける方式
のシリンダ洗浄装置が提案されている。この方式のシリ
ンダ洗浄装置は、例えば、特公平4−53705号公
報、特公平8−5182号公報に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の複数の押圧部を
持つシリンダ洗浄装置は複数の押圧部と洗浄ファブリッ
ク供給部、洗浄ファブリック巻取部等の機構部とが比較
的近い距離に配置されている為、高さが低くかつ洗浄す
べきシリンダの表面に至る距離がある狭いスペースの最
も奥に位置するシリンダを含む複数のシリンダ洗浄を共
通な洗浄ファブリックで行うことができなかった。本発
明の目的は、従来の共通な洗浄ファブリックを使用した
複数の押圧部を持つシリンダ洗浄装置では洗浄できなか
った狭いスペースの最深部にあるシリンダの洗浄を可能
にしたシリンダ洗浄装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、複数のシリンダの表面に同じ洗
浄ファブリック供給体から繰り出される洗浄ファブリッ
クを押圧して清拭するシリンダ洗浄装置において、洗浄
ファブリック供給体を装備する洗浄ユニットを有し、洗
浄ユニットは、シリンダ毎に独立して設けられ、シリン
ダ表面に洗浄ファブリックを押し付ける押圧部を有する
複数の洗浄ファブリック押圧手段と、少なくとも1つの
前記洗浄ファブリック押圧手段の押圧部により洗浄ファ
ブリックをシリンダ表面に押し付け又は該押し付けを解
除するよう該押圧部を移動させる押圧部操作手段とを備
えていることを特徴とする。請求項1の発明によれば、
複数のシリンダを同じ洗浄布で洗浄する方式において、
シリンダ間の位置関係でそれぞれのシリンダに洗浄布を
押圧するのにエアパッド方式の押圧部を採用する程スペ
ースが無い場合に有効である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、洗浄ユニットは、基部と、該基部から突設された延
出部分とを有し、該基部には前記洗浄ファブリック供給
体を備えると共に、前記延出部分には洗浄ファブリック
押圧手段および押圧部操作手段を備え、更に押圧部の移
動方向と直交する方向における前記洗浄ユニットの延出
部分の寸法が前記押圧部の同方向の寸法にほぼ等しくな
っていることを特徴とする。請求項2の発明によれば、
洗浄ユニットの延出部分が薄いので狭い空間で進退さ
せ、押圧部の移動が可能となる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、押圧部操作手段は、移動可能なキリッジに
配置された第1のエアシリンダおよび該キャリッジを移
動させる第2のエアシリンダとを備え、第1のエアシリ
ンダには少なくとも1つの前記洗浄ファブリック押圧手
段の押圧部が連係され、洗浄ファブリックをシリンダ表
面に押し付け又は該押し付けを解除するよう該押圧部を
移動させると共に、第2のエアシリンダは前記キャリッ
ジをシリンダ表面に対し接近又は離反させる動作を行う
ことを特徴とする。請求項3の発明によれば、洗浄ファ
ブリックをシリンダへ押圧させる操作と、布交換時に押
圧部を大きく後退させる操作をそれぞれ別個のエアシリ
ンダにて行うことにより洗浄ユニットを移動させること
なく布通しができる。特に、布交換時に洗浄ユニットが
大きく後退できる空間が確保できない場所に設置する場
合に有効となる。更に、幅の狭い空間に設置する場合に
は、キャリッジを大きく後退させることで布通しが可能
となる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1または2の発
明において、押圧部操作手段は複数の洗浄ファブリック
押圧手段毎に設けられていることを特徴とする。請求項
4の発明によれば、複数のシリンダの表面を同じ洗浄フ
ァブリックで洗浄する際に、押圧部のみを押圧部操作手
段の操作により移動させ、洗浄できるので、シリンダ毎
に洗浄ユニットを移動させる必要がなく、調整が容易で
あり、狭いスペースでの複数シリンダの洗浄には好適で
ある。
【0009】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、洗浄ファブリック押圧手段の押圧部を反シリンダ方
向に移動させる力を与えるスプリングが設けられた構成
にある。請求項5の発明によれば、スプリングにより反
シリンダ方向に押圧部が引っ張られるので、押圧部が出
っぱなしになることによりシリンダへの洗浄ファブリッ
クの不要な押し付け等のトラブルを防止する。
【0010】請求項6の発明は、請求項4または5の発
明において、複数のシリンダが印刷機のブランケット胴
と圧胴とした構成にある。請求項7の発明は、請求項4
の発明において、押圧部は取付け側の厚みに対して洗浄
ファブリックに接する中央部分の厚みを薄く成形された
構成にある。請求項7の発明によれば、中央部分の厚さ
を薄くした押圧部により、洗浄ファブリックを介してシ
リンダ表面に接触する際の衝撃が緩和され、かつ洗浄フ
ァブリックのシリンダ表面への接触幅が安定的に広くな
り均一な押付け力が作用する。
【0011】請求項8の発明は、請求項4の発明におい
て、洗浄ファブリック押圧手段はサイドプレートに固定
された軸支持部と、シリンダの表面に向けて直線運動可
能に前記軸支持部に支持された押圧部可動軸と、該押圧
部可動軸の軸端に固定された押圧部とを備えた構成にあ
る。請求項8の発明によれば、押圧部を先端に取り付け
た押圧部可動軸を直線的に移動可能な構造により押圧部
の高さ寸法と押圧部の高さ方向の面に沿って洗浄ファブ
リックの進行を確保するだけの非常に狭いスペースを利
用したシリンダ洗浄が可能となる。
【0012】請求項9の発明は、請求項4の発明におい
て、洗浄ファブリック押圧手段はサイドプレートに固定
された軸部と、シリンダの表面に向けて揺動運動可能に
前記軸に支持された押圧部とを備えた構成にある。請求
項9の発明によれば、反シリンダ方向に十分なスペース
が確保できない場合に、押圧部の一端を軸支し他端を移
動させる揺動可能な構造により押圧部が洗浄ファブリッ
クを安定的にシリンダ表面に押圧できる。
【0013】請求項10の発明は、請求項8または9の
発明において、押圧部を反シリンダ方向に移動させる為
の付勢手段を備えた構成にある。請求項10の発明によ
れば、押圧部が出っぱなしになったり、途中で引っかか
って戻らなくなる等を無くし、特に押圧部の出っぱなし
による洗浄ファブリックの不要な押し付け等のトラブル
を防止する。
【0014】請求項11の発明は、請求項4の発明にお
いて、押圧部操作手段は、移動可能なキリッジに配置さ
れた第1のエアシリンダおよび該キャリッジを移動させ
る第2のエアシリンダとを備え、第1のエアシリンダに
は洗浄ファブリック押圧手段の押圧部が連係され、洗浄
ファブリックをシリンダ表面に押し付け又は該押し付け
を解除するよう該押圧部を移動させると共に、第2のエ
アシリンダは前記キャリッジをシリンダ表面に対し接近
又は離反させる動作を行うことを特徴とする。請求項1
1の発明によれば、請求項3の発明と同様の作用効果が
得られる。請求項12の発明は、請求項4の発明におい
て、洗浄ファブリックは複数のシリンダのうちで汚れの
進行が遅いシリンダ表面から汚れの進行が速いシリンダ
表面へ向けて洗浄ファブリック供給体から繰り出される
ようにした構成にある。請求項12の発明によれば、先
に汚れの進行の遅いシリンダ表面の近傍を洗浄ファブリ
ックが通過するので、シリンダ表面からの飛散物(イン
キ、湿し水ミスト、紙粉等)による洗浄ファブリックの
汚染の危険性が少ない。
【0015】請求項13の発明は、請求項6の発明にお
いて、複数のシリンダがブランケット胴と圧胴の場合は
洗浄ファブリックが圧胴からブランケット胴へ向けて洗
浄ファブリック供給体から繰り出されるようにした構成
にある。請求項13の発明によれば、洗浄頻度の高いブ
ランケット胴の洗浄が圧胴の洗浄の後になるので、洗浄
ファブリックの進行の安定性が増す。即ち、押圧部で洗
浄ファブリックを押出す時に洗浄ファブリックが繰り出
され、押圧部を引っ込めた時に洗浄ファブリックを巻取
る方式では押圧部を引っ込めた時に洗浄ファブリックに
緩みが一時的に生ずるが、ブランケット胴押圧部の方が
洗浄ファブリック巻取り部に近いので、すぐに洗浄ファ
ブリックが引っ張られて緩みが無くなるのが早い。
【0016】請求項14の発明は、請求項4の発明にお
いて、洗浄ファブリック供給体から繰り出される洗浄フ
ァブリックを先に使用するシリンダの洗浄ファブリック
押圧手段の押圧部と、続いて洗浄ファブリックを使用す
るシリンダの洗浄ファブリック押圧手段の押圧部との間
の距離が、前記先のシリンダに於ける1回の洗浄プログ
ラムにより使用する洗浄ファブリックの長さより大きく
した構成にある。請求項14の発明によれば、ブランケ
ット胴洗浄と圧胴洗浄を同時に行う場合に、圧胴洗浄に
より汚れた洗浄ファブリックでブランケット胴を洗浄し
ないのでブランケット胴の洗浄効果が低下しない。
【0017】請求項15の発明は、請求項4の発明にお
いて、洗浄ファブリックを先に使用するシリンダの洗浄
頻度が、前記シリンダに続いて洗浄ファブリックを使用
するシリンダの洗浄頻度より少なくなるよう前記洗浄フ
ァブリックが洗浄ファブリック供給体から繰り出される
ようにした構成にある。請求項15の発明によれば、請
求項12と同じ作用効果が得られる。
【0018】請求項16の発明は、請求項4または6の
発明において、押圧部操作手段はアクチュエータと、該
アクチュエータの動力を伝えるワイヤと、該ワイヤの動
きを押圧部のシリンダ表面方向への移動力に変換する機
構とを備えた構成にある。請求項16の発明によれば、
押圧部操作手段にワイヤを使用するので、狭いスペース
で押圧部の移動を遠隔操作することができる。ワイヤの
操作端を洗浄ユニットの後部に設けることで、押圧部の
押圧力調整等の作業がし易くなりメンテナンス性が向上
する。また押圧操作手段の構造が簡単になり、装置もコ
ンパクトになる。
【0019】請求項17の発明は、請求項16の発明に
おいて、ワイヤの長さを変化させて洗浄ファブリックに
対する押圧部の押付け力を調節する手段が設けられた構
成にある。請求項17の発明によれば、押圧部の押圧力
調整手段が簡単な装置、例えばねじ機構により構成で
き、その調整も容易である。
【0020】請求項18の発明は、請求項16の発明に
おいて、アクチュエータを洗浄ファブリックの繰り出し
タイミングにより動作させるようにした構成にある。請
求項18の発明によれば、洗浄ファブリックの繰り出し
時に押圧部を反シリンダ方向に移動させることにより押
圧部と洗浄ファブリックとの間の接触摩擦による不安定
な繰り出しが無くなり、また接触摩擦に打ち勝つために
大きな繰り出し力を持たせる必要もなくなる。
【0021】請求項19の発明は、請求項12の発明に
おいて、圧胴に対する押圧部操作手段のアクチュエータ
は洗浄ファブリックの繰り出しタイミング及び圧胴の爪
部と押圧部の干渉を避けるタイミングで動作させるよう
にした構成にある。請求項19の発明によれば、圧胴の
爪位置検知信号に基づいてアクチュエータを動作させ、
ワイヤが操作される為、押圧部の反シリンダ方向への移
動が確実となり、圧胴の爪逃げを高精度で制御すること
ができる。
【0022】請求項20の発明は、請求項4の発明にお
いて、少なくとも一つの洗浄ファブリック押圧手段はサ
イドプレートに固定される軸支持部と、シリンダの表面
に向けて直線運動可能に軸支持部に支持された押圧部可
動軸と、該押圧部可動軸の軸端に固定された押圧部と、
シリンダに対向する側が開放され、かつ押圧部を開放側
からシリンダの表面に向けて出没可能に囲う一対の覆い
部材とを備えた構成にある。請求項20の発明によれ
ば、押圧部の前方側を除く洗浄ファブリック押圧手段の
構成部を覆い部材で囲うことによりシリンダからの飛散
物や浮遊塵による押圧部やその直線運動機構部が汚れる
ことが無くなりメンテナンスがし易くなると共に、押圧
部の汚れによって洗浄ファブリックが汚れるのを防ぐこ
とができる。押圧部を先端に取り付けた押圧部可動軸を
直線的に移動可能な構造により押圧部の高さ寸法と押圧
部の高さ方向の面に沿って洗浄ファブリックの進行を確
保するだけの非常に狭いスペースを利用したシリンダ洗
浄が可能となる。
【0023】請求項21の発明は、請求項20の発明に
おいて、軸支持部を貫通した押圧部可動軸に作用し押圧
部を反シリンダ方向に付勢するスプリングを備えた構成
にある。請求項21の発明によれば、請求項5と同様の
作用効果が得られる。
【0024】請求項22の発明は、請求項20の発明に
おいて、覆い部材の内部に押圧部を引っ込めたとき洗浄
ファブリックへ押圧力が働かない状態になるようにした
構成にある。請求項22の発明によれば、押圧部を覆い
部材の内側に引っ込めた時、洗浄ファブリックを押圧す
ることがないので、不要に洗浄ファブリックをシリンダ
表面に接触させるトラブルが生じない。また押圧部によ
る押し付け力が洗浄ファブリックに働いていると大きな
洗浄ファブリックの繰り出し力を必要とするばかりでな
く、円滑に行われ難くなって繰り出しが不安定になる。
【0025】請求項23の発明は、請求項20の発明に
おいて、覆い部材の内部に押圧部を引っ込めたとき押圧
部が洗浄ファブリックに接触しないか又は洗浄ファブリ
ックの繰り出しに差し支えない位置にあるようにした構
成にある。請求項23の発明によれば、請求項22と同
様の作用効果が得られる。
【0026】請求項24の発明は、請求項20の発明に
おいて、覆い部材の内部に押圧部を引っ込めたとき覆い
部材のシリンダ側前端部分で洗浄ファブリックを案内す
るようにした構成にある。請求項24の発明によれば、
覆い部材のシリンダ側前端部分で洗浄ファブリックをガ
イドすることにより押圧部を引っ込めて洗浄ファブリッ
クを繰り出す時に洗浄ファブリックの布通しがほぼ同じ
形で維持されるため円滑に行うことができると共に、覆
い部材を利用することで構造的にも簡略化される。
【0027】請求項25の発明は、請求項4の発明にお
いて、少なくとも一つの洗浄ファブリック押圧手段はサ
イドプレートに固定される軸支持部と、シリンダの表面
に向けて直線運動可能に軸支持部に支持された押圧部可
動軸と、該押圧部可動軸の軸端に固定された押圧部と、
該押圧部の近傍かつ押圧部が移動する際に干渉しない間
隔を設けて配置された一対のガイドローラと、軸支持部
を貫通した押圧部可動軸に作用し押圧部を反シリンダ方
向に付勢するスプリングとを備えた構成にある。請求項
25の発明によれば、押圧部を先端に取り付けた押圧部
可動軸を直線的に移動可能な構造により押圧部の高さ寸
法と押圧部の高さ方向の面に沿って洗浄ファブリックの
進行を確保するだけの非常に狭いスペースを利用したシ
リンダ洗浄が可能となる。また押圧部を引っ込めて洗浄
ファブリックを繰り出す時に押圧部前方の洗浄ファブリ
ックをガイドローラにより支持されてガイドする為、洗
浄ファブリックの布通しがほぼ同じ形で維持されること
により円滑に行うことができる。更にスプリングにより
反シリンダ方向に押圧部が引っ張られるので、押圧部が
出っぱなしになることによりシリンダへの洗浄ファブリ
ックの不要な押し付け等のトラブルを防ぎ、洗浄ファブ
リックの繰り出しを円滑にすることができる。
【0028】請求項26の発明は、請求項25の発明に
おいて、ガイドローラの内側に押圧部を引っ込めたとき
洗浄ファブリックへ押圧力が働かない状態になるように
した構成にある。請求項26の発明によれば、請求項5
と同様の作用効果が得られる。
【0029】請求項27の発明は、複数のシリンダの表
面に同じ洗浄ファブリック供給体から繰り出される洗浄
ファブリックを押圧して清拭するシリンダ洗浄装置にお
いて、シリンダに対して直交する方向に配置されるアダ
プタプレートと、シリンダ毎に独立して設けられた、洗
浄ファブリックをシリンダ表面に押し付ける押圧部を有
する複数の洗浄ファブリック押圧手段と、それぞれの洗
浄ファブリック押圧手段の押圧部の移動を操作する押圧
部操作手段とが設けられる共に、アダプタプレートに支
持されかつシリンダ方向に移動可能な洗浄ユニットとを
備え、複数の洗浄ファブリック押圧手段の押圧部間を通
る洗浄ファブリックがシリンダの表面に接触しないよう
案内するガイド手段とを備えた構成にある。請求項27
の発明によれば、ガイド手段により押圧部間のガイド手
段によりシリンダ表面に接触しないよう洗浄ファブリッ
クを案内できる。
【0030】請求項28の発明は、請求項27の発明に
おいて、ガイド手段はガイドローラとし、該ガイドロー
ラが本機フレーム又は本機フレームに固定されるアダプ
タプレートのいずれかに取付けられた構成にある。
【0031】請求項28の発明によれば、本機フレーム
又は本機フレームに固定されるアダプタプレートにガイ
ドローラを設けることにより、洗浄ファブリック供給体
の交換時に洗浄ユニットをガイドローラから引き離して
洗浄ファブリック供給体を装着でき、このとき洗浄ファ
ブリックの布通しが容易である。
【0032】請求項29の発明は、印刷機の圧胴を含む
複数のシリンダの表面に同じ洗浄ファブリック供給体か
ら繰り出される洗浄ファブリックを押圧して清拭するシ
リンダ洗浄装置において、シリンダに対して直交する方
向に配置されるアダプタプレートと、アダプタプレート
に支持されかつシリンダ方向に移動可能な洗浄ユニット
と、圧胴の爪に把持されブランケット胴に向かう印刷紙
にエアを吹き付ける複数の穴が設けられた管状のエアバ
ーとを備え、洗浄ユニットはシリンダ毎に独立して設け
られ、該シリンダ表面に洗浄ファブリックを押し付ける
押圧部を有し、該押圧部を反シリンダ方向に移動させる
よう付勢するスプリングが設けられた複数の洗浄ファブ
リック押圧手段と、洗浄ファブリック押圧手段毎に設け
られ、スプリングの付勢力に抗してそれぞれの洗浄ファ
ブリック押圧手段の押圧部を移動させ洗浄ファブリック
をシリンダ表面に押し付ける押圧部操作手段とを備え、
エアバーからのエアの吹き付けは洗浄終了後に洗浄ユニ
ットの非洗浄時の待機位置への移動に伴って開始される
ようにした構成にある。請求項29の発明によれば、エ
アバーをエアが必要な箇所の近傍に設け、洗浄ユニット
の待機位置への移動によってエアの吹き付けが開始され
るよう構成されているので、洗浄終了から印刷に移ると
きには必要なエアが印刷紙に吹き付けられる。
【0033】請求項30の発明は、請求項29の発明に
おいて、エアバーは印刷機フレーム又は印刷機フレーム
に固定されるアダプタプレートに取り付けられた構成に
ある。請求項30の発明によれば、請求項29と同様の
作用効果が得られる。
【0034】請求項31の発明は、シリンダの表面に洗
浄ファブリック供給体から繰り出される洗浄ファブリッ
クを押圧して清拭するシリンダ洗浄装置において、洗浄
ファブリック供給体を装備する洗浄ユニットと、該洗浄
ユニットは、基部と、該基部から突設された延出部分と
を有し、該基部には洗浄ファブリック供給体を備えると
共に、延出部分にはシリンダ表面に洗浄ファブリックを
押し付ける移動可能な押圧部を有する洗浄ファブリック
押圧手段と、洗浄ファブリック押圧手段の押圧部により
洗浄ファブリックをシリンダ表面に押し付け又は該押し
付けを解除するよう押圧部を移動させる押圧部操作手段
と、押圧部の近傍かつ押圧部を挟んで平行に配置され、
該押圧部が反シリンダ方向に移動したとき押圧部とシリ
ンダとの間を通る洗浄ファブリックを案内するガイド手
段とを備え、更に押圧部の移動方向と直交する方向にお
ける洗浄ユニットの延出部分の寸法がガイド手段のほぼ
配置寸法になっていることを特徴とする。請求項31の
発明によれば、押圧部のみを押圧部操作手段の操作によ
り移動させ、洗浄できるので、洗浄ファブリックの繰り
出し時に洗浄ユニットを移動させる必要がなく、押圧部
のみの操作により省エネルギーとなる。また、押圧部を
引っ込めて洗浄ファブリックを繰り出す時に押圧部前方
の洗浄ファブリックをガイド手段により支持されて案内
する為、洗浄ファブリックの布通しがほぼ同じ形で維持
されることにより円滑に行うことができる。
【0035】請求項32の発明は、請求項31の発明に
おいて、押圧部操作手段は、移動可能なキリッジに配置
された第1のエアシリンダおよび該キャリッジを移動さ
せる第2のエアシリンダとを備え、第1のエアシリンダ
には洗浄ファブリック押圧手段の押圧部が連係され、洗
浄ファブリックをシリンダ表面に押し付け又は該押し付
けを解除するよう該押圧部を移動させると共に、第2の
エアシリンダはキャリッジをシリンダ表面に対し接近又
は離反させる動作を行うことを特徴とする。請求項32
の発明によれば、請求項3の発明と同様の作用効果が得
られる。
【0036】請求項33の発明は、請求項31の発明に
おいて、ガイド手段がシリンダに対向する側が開放さ
れ、かつ洗浄ファブリック押圧手段の押圧部を開放側か
らシリンダの表面に向けて出没可能に囲う一対の覆い部
材によって構成されていることを特徴とする。請求項3
3の発明によれば、請求項24の発明と同様の作用効果
が得られる。
【0037】請求項34の発明は、請求項33の発明に
おいて、一対の覆い部材がキャリッジに固定され、該キ
ャリッジと一緒に移動可能になっていることを特徴とす
る。請求項34の発明によれば、洗浄ファブリック供給
体を交換するときキャリッジと覆い部材を一緒に移動す
ることにより布通しがし易くなる。
【0038】請求項35の発明は、請求項33または3
4の発明において、第1のエアシリンダが押圧部の洗浄
ファブリックロールへの押圧を解除し、該押圧部を覆い
部材の内側に引っ込めたとき、該押圧部が洗浄ファブリ
ックに接触しないか又は洗浄ファブリックの繰り出しに
差し支えない位置にあることを特徴とする。請求項35
の発明によれば、請求項22の発明と同様の作用効果が
得られる。
【0039】請求項36の発明は、請求項33または3
4の発明において、第1のエアシリンダが押圧部の洗浄
ファブリックロールへの押圧を解除し、該押圧部を覆い
部材の内側に引っ込めたとき、該覆い部材のシリンダ側
前端部分で洗浄ファブリックを案内することを特徴とす
る。請求項36の発明によれば、請求項24の発明と同
様の作用効果が得られる。
【0040】請求項37の発明は、請求項31の発明に
おいて、洗浄ファブリック押圧手段はサイドプレートに
固定された軸支持部と、シリンダの表面に向けて直線運
動可能に軸支持部に支持された押圧部可動軸と、該押圧
部可動軸の軸端に固定された押圧部とを備えた構成にあ
る。請求項37の発明によれば、押圧部を先端に取り付
けた押圧部可動軸を直線的に移動可能な構造により押圧
部の高さ寸法と押圧部の高さ方向の面に沿って洗浄ファ
ブリックの進行を確保するだけの非常に狭いスペースを
利用したシリンダ洗浄が可能となる。
【0041】請求項38の発明は、請求項8,20,2
5または37の発明において、洗浄時にシリンダの回転
により押圧部がシリンダ接線方向へ動くのを受け止める
手段を備えた構成にある。請求項38の発明によれば、
シリンダの回転により押圧部へ作用するシリンダ接線方
向の力は受け止め部材により受け止められるので、洗浄
ファブリックに対する押圧部の押し付け力が安定して作
用する。
【0042】請求項39の発明は、請求項31の発明に
おいて、押圧部を反シリンダ方向に移動させる為の付勢
手段を備えた構成にある。請求項39の発明によれば、
付勢手段により反シリンダ方向に押圧部が付勢されてい
るので、押圧部が出っぱなしになることによりシリンダ
への洗浄ファブリックの不要な押し付け等のトラブルを
防止する。
【0043】請求項40の発明は、請求項37乃至39
の発明において、押圧部操作手段はアクチュエータと、
該アクチュエータの動力を伝えるワイヤと、該ワイヤの
動きを押圧部のシリンダ表面方向への移動力に変換する
機構とを備えた構成にある。請求項40の発明によれ
ば、押圧部操作手段にワイヤを使用するので、狭いスペ
ースで押圧部の移動を遠隔操作することができる。ワイ
ヤの操作端を洗浄ユニットの後部に設けることで、押圧
部の押圧力調整等の作業がし易くなりメンテナンス性が
向上する。また押圧操作手段の構造が簡単になり、装置
もコンパクトになる。
【0044】請求項41の発明は、請求項40の発明に
おいて、洗浄ファブリックに対する押圧部の押付け力を
調節する手段が設けられた構成にある。請求項41の発
明によれば、押圧部の押圧力調整手段が簡単な装置、例
えばねじ機構により構成でき、その調整も容易である。
【0045】請求項42の発明は、請求項40の発明に
おいて、アクチュエータを洗浄ファブリックの繰り出し
タイミングにより動作させるようにした構成にある。請
求項42の発明によれば、洗浄ファブリックの繰り出し
時に押圧部を反シリンダ方向に移動させることにより押
圧部と洗浄ファブリックとの間の接触摩擦による不安定
な繰り出しが無くなり、また接触摩擦に打ち勝つために
大きな繰り出し力を持たせる必要もなくなる。
【0046】請求項43の発明は、印刷機の圧胴表面に
洗浄ファブリック供給体から繰り出される洗浄ファブリ
ックを押圧して清拭する圧胴洗浄装置において、洗浄フ
ァブリック供給体を装備する洗浄ユニットと、洗浄ユニ
ットは、基部と、該基部から突設された延出部分とを有
し、該基部には前記洗浄ファブリック供給体を備えると
共に、延出部分には圧胴表面に洗浄ファブリックを押し
付ける移動可能な押圧部を有する洗浄ファブリック押圧
手段と、洗浄ファブリック押圧手段に設けられ、スプリ
ングの付勢力に抗して洗浄ファブリック押圧手段の押圧
部を移動させ洗浄ファブリックを圧胴表面に押し付ける
押圧部操作手段とを備え、押圧部は取付け側の厚みに対
して洗浄ファブリックに接する中央部分の厚みを薄く成
形され、更に押圧部の移動方向と直交する方向における
洗浄ユニットの延出部分の寸法が押圧部の同方向の寸法
にほぼ等しくなっていることを特徴とする。請求項43
の発明によれば、ブランケット胴や渡し胴の間のスペー
スが狭くかつ洗浄すべき圧胴へアクセスする為の距離が
ある場合、遠隔操作する押圧部を備えることで可能とな
る。洗浄時、押圧部が圧胴の爪逃げの為、圧胴表面への
押圧接触と圧胴表面から離れを繰り返し行われる為、押
圧部は圧胴表面に接触する際に衝撃を受けるが、押圧部
の中央部分の厚さを薄くしたことにより、洗浄ファブリ
ックを介してシリンダ表面に接触する際の衝撃が緩和さ
れ、かつ洗浄ファブリックのシリンダ表面への接触幅が
安定的に広くなり均一な押付け力が作用する。
【0047】請求項44の発明は、複数のシリンダの表
面に同じ洗浄ファブリック供給体から繰り出される洗浄
ファブリックを押圧して清拭するシリンダ洗浄装置にお
いて、洗浄ファブリック供給体を装備する洗浄ユニット
と、洗浄ユニットは、基部と、該基部から突設された延
出部分とを有し、該基部には洗浄ファブリック供給体を
装備すると共に、シリンダ毎に独立して設けられ、シリ
ンダ表面に洗浄ファブリックを押し付ける移動可能な押
圧部を有する複数の洗浄ファブリック押圧手段と、洗浄
ファブリック押圧手段毎に設けられ、それぞれの洗浄フ
ァブリック押圧手段の押圧部により洗浄ファブリックを
シリンダ表面に押し付け又は該押し付けを解除するよう
押圧部を移動させる押圧部操作手段とを備え、少なくと
も一つの洗浄ファブリック押圧手段は洗浄ユニットの延
出部分に配置され、かつ押圧部を直線運動可能な構造と
し、該直線運動可能な押圧部と洗浄ファブリック供給部
の間に設けられ、洗浄ファブリックが弛んで他のシリン
ダ等との干渉領域に入らないよう案内する第一のガイド
ローラと、直線運動可能な押圧部と該押圧部に隣り合っ
た押圧部の間に設けられ、洗浄ファブリックをシリンダ
表面に接触しないよう案内する第二のガイドローラとを
有し、更に押圧部の移動方向と直交する方向における洗
浄ユニットの延出部分の寸法が押圧部の同方向の寸法に
ほぼ等しくなっているすることを特徴とする。請求項4
4の発明によれば、直線運動可能な押圧部を奥行きのあ
る狭いスペースに適用させた洗浄部に組み入れた場合、
洗浄部ヘッドが長くなるので、洗浄ファブリック供給部
から当該押圧部へ進行する洗浄ファブリックが弛んて干
渉領域に入り込んだり、当該押圧部を過ぎて進行する洗
浄ファブリックがシリンダ表面に触れたりする恐れがあ
るため、第一のガイドローラと第二のガイドローラを設
けることにより前述の問題を発生させないようになって
いる。
【0048】請求項45の発明は、請求項44の発明に
おいて、第一のガイドローラ及び第二のガイドローラは
本機フレーム又は本機フレームに固定されるアダプタプ
レートに支持された構成にある。請求項45の発明によ
れば、第一のガイドローラと第二のガイドローラを洗浄
ユニットとは別個に設けることにより洗浄ファブリック
供給体の交換や洗浄ユニットのメンテナンス時に洗浄ユ
ニットを大きく後退させたり、あるいは本機フレームか
ら外したりする場合に洗浄ファブリックの布通しが簡単
になり、洗浄ユニットの軽量化に寄与する。
【0049】請求項46の発明は、請求項45の発明に
おいて、第一のガイドローラおよび/または第二のガイ
ドローラは洗浄ユニットの動きに応じて移動可能に支持
された構成にある。請求項46の発明によれば、洗浄フ
ァブリック供給体の交換や洗浄ユニットのメンテナンス
時に洗浄ユニットを大きく後退させたり、取り外したり
する際に、ガイドローラを固定構造にすると設置スペー
スの関係で上記作業が出来ない場合、第一のガイドロー
ラおよび/または第二のガイドローラを洗浄ユニットの
動きに応じて移動できる構造にすることよりその設置ス
ペースに最適なシリンダ洗浄装置となる。
【0050】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明に係るシリンダ洗
浄装置の側面図である。図2は非洗浄時の待機位置にあ
るシリンダ洗浄装置の側面図である。本実施例は洗浄す
べき複数のシリンダとして印刷機のブランケット胴Aと
圧胴Bを洗浄する装置に適用したものである。
【0051】シリンダ洗浄装置を印刷機フレームMFに
固定するためのアダプタプレート1を有し、このアダプ
タプレート1に洗浄ユニット2が移動可能に支持され
る。洗浄ユニット2はアダプタプレート1に対向配置さ
れるサイドプレート3を備えており、このサイドプレー
ト3に図3に示す複数のローラ4が設けられている。サ
イドプレート3は半島状に突き出た延出部分3aを有
し、この延出部分に少なくとも一つのローラ4が配設さ
れている。
【0052】図4において、アダプタプレート1にはサ
イドプレート3のローラ4のガイド部5が形成されてお
り、このガイド部5に案内されて洗浄ユニット2が洗浄
位置と非洗浄(待機)位置へ移動する。ガイド部5はシ
リンダ洗浄装置から最も離れた圧胴Bを洗浄する際に、
当該圧胴Bの洗浄位置への洗浄ユニット2の移動、特に
圧胴洗浄部40が印刷機の構成装置に干渉されないよう
形成される。
【0053】本実施例では圧胴Bに印刷紙を渡す為の渡
し胴Cの印刷紙掴み部が渡し胴の回転により通る範囲、
図示のハッチング部分が干渉領域10となる場合、ガイ
ド部5は図4に示すように洗浄ユニット2の斜め移動に
よって最も離れた圧胴Bへ接近させたり、逆にその状態
から離したりする為の斜め溝5aが設けられている。ま
た洗浄ユニット2の水平移動によりブランケット胴Aや
圧胴Bへ接近させたり、そこから離したりする為の水平
溝5bが設けられている。上側水平溝5bは所定距離よ
り後方部分が開放され、また下側水平溝5bは斜め溝5
cを介して上側水平溝の開放部分に連通している。洗浄
ユニット2の洗浄位置と待機位置への案内は斜め溝5a
が使われ、また洗浄ファブリック供給体を交換する際に
は水平溝5bが使われ、反シリンダ方向へ大きく移動さ
せる。通常の洗浄ファブリック供給体の交換は上側水平
溝5bからガイドローラ4が外れない位置、つまり洗浄
ユニット2が水平に保たれた状態で洗浄ファブリック供
給体のセットや洗浄ファブリック巻取りロールの取り外
しができる。洗浄ユニット2のメンテナンス等によりア
ダプタプレートから外すときは更に洗浄ユニットを水平
移動させ上側のガイドローラ4を外し、最大水平移動後
に前方のガイドローラ4を斜め溝5cに沿って上側水平
溝5bの開放部分に移動させ、取り外す。
【0054】洗浄ユニット2はブランケット胴Aの洗浄
部20(以下ブランケット胴洗浄部と称す)、圧胴Bの
洗浄部40(以下圧胴洗浄部と称す)、洗浄ファブリッ
ク7を繰り出す洗浄ファブリック供給部8、洗浄後の使
用済み洗浄ファブリックを巻き取る洗浄ファブリック巻
取部9からなり、図示を省略したエアシリンダ等により
洗浄位置(図1参照)への前進又は待機位置(図2参
照)へ斜めに移動する。洗浄ファブリック供給部8は不
用意に洗浄ファブリック7の繰り出しが行われないよう
ブレーキ手段を備えており、このブレーキ手段は洗浄フ
ァブリック供給体の軸にブレーキを掛ける軸ブレーキや
洗浄ファブリック自体にブレーキを掛ける布ブレーキ等
で構成される。また洗浄ファブリックの弛み防止手段と
しては、例えば、上記軸にコイルスプリングを巻装し洗
浄ファブリックの弛みをコイルスプリングによる軸の逆
転により吸収する。
【0055】圧胴Bの爪に把持されブランケット胴Aに
向かう印刷紙の後端部分がバタ付くのを防止する為、印
刷紙の進行と逆向きにエアを紙面に吹き付けるエアバー
11が設けられている。エアバー11は管状構造になっ
ており、その両端を印刷機フレームMF又はアダプタプ
レート1に回動可能に取り付けられたエアバー用アーム
16に支持され、このエアバー用アーム16が図中反時
計方向にスプリングにより付勢されている。またエアバ
ー11には、図2に示すように印刷紙の全幅に渡ってエ
アが吹き付けられるよう複数の穴11aが明けられてい
る。
【0056】エアバー11は、圧胴洗浄部40の前端に
洗浄ファブリックを介して触れており、洗浄ユニット2
の斜め方向の移動に伴って図1の位置から図2の位置へ
回動する。尚、エアバー11の回動は前述の構造に限定
されるものでなく、エアバー用アーム16の回動軌跡内
を入る突部をサイドプレート3に形成し、サイドプレー
ト3を洗浄位置へ移動させたときに突部でエアバー用ア
ーム16を押し上げ、または待機位置へ移動させたとき
にアエバー用アーム16の押し上げを解除する構造でも
良い。
【0057】圧胴Bの洗浄時にはエアの吹き出しが停止
され、図2に示す非洗浄時の洗浄ユニット2の待機位置
への移動によってエアの吹き出しが行われる。このエア
の吹き出し動作は洗浄ユニット2の洗浄位置と待機位置
の移動のタイミングにより自動的に行われるよう構成す
ることができる。
【0058】洗浄ファブリック供給部8は洗浄ファブリ
ック7をロール状に巻回された洗浄ファブリック供給体
を軸支持する構造、あるいは載置する構造が採用され
る。洗浄ファブリック供給体から繰り出される洗浄ファ
ブリック7は第一のガイドローラ12を通して圧胴洗浄
部40を経て第二のガイドローラ13を通してブランケ
ット胴洗浄部20を経て第三のガイドローラ14と第四
のガイドローラ15を通して洗浄ファブリック巻取部9
の巻取り軸9aに巻き取られる。洗浄ファブリック供給
体からの洗浄ファブリック7の繰り出しは洗浄ファブリ
ック巻取部の巻取り軸9aを回転させる駆動機構、洗浄
ファブリック7を一定長づつ繰り出す定寸布送り機構等
により構成される。
【0059】第一のガイドローラ12は印刷機フレーム
MF、アダプタプレート1、サイドプレート3のいずれ
かに取り付けられ、洗浄ファブリック供給部8からブラ
ンケット胴洗浄部20に至る洗浄ファブリック7が干渉
領域10内に弛まないよう案内する。実施例では第一の
ガイドローラ12が図4に示すようにサイドプレート3
に支持されている。この場合、好ましくは洗浄ファブリ
ックの布通しをし易くする為、第一のガイドローラ12
を簡単に取り外し、取り付けできる支持構造にする。
【0060】第二のガイドローラ13は印刷機フレーム
MFまたはアダプタプレート1に取り付けられ、ブラン
ケット胴洗浄部20と圧胴洗浄部40を通る洗浄ファブ
リック7がブランケット胴Aの表面に接触しないよう案
内する。実施例では第二のガイドローラ13が図4に示
すようにアダプタプレート1に支持されている。
【0061】洗浄ファブリック供給体の交換時、洗浄ユ
ニット2をアダプタプレート1の洗浄ファブリック交換
位置まで後退、つまり図4のガイド部5の水平溝5bを
利用して反シリンダ方向に大きく移動させたとき、第一
及び第二のガイドローラ12,13が洗浄ユニット2か
ら離れるのでセットし易い。洗浄ファブリック供給体を
セットした後、洗浄ユニット2を待機位置まで前進させ
ると第一及び第二のガイドローラ12,13に洗浄ファ
ブリック7が当たりシリンダ表面に接触したり、干渉領
域10内に弛んだりするのを防止できる。洗浄ユニット
2をアダプタプレート1から完全に外し、洗浄ファブリ
ック供給体を交換する方式でも第一及び第二のガイドロ
ーラ12,13の作用は前述同様である。
【0062】洗浄ファブリック7は複数のシリンダのう
ちで汚れの進行が遅いシリンダ表面から汚れの進行が速
いシリンダ表面へ向けて洗浄ファブリック供給体から繰
り出される。本実施例では圧胴Bの洗浄回数(頻度)が
ブランケット胴Aの洗浄回数(頻度)に比べて少ない、
たとえば1回の圧胴洗浄に対して複数回のブランケット
胴洗浄が行われるので、圧胴Bからブランケット胴Aへ
向けて洗浄ファブリック供給体から洗浄ファブリック7
が繰り出される。
【0063】圧胴洗浄とブランケット胴洗浄を同時に行
う場合、圧胴洗浄で使用した洗浄ファブリックをブラン
ケット胴洗浄で使用するとブランケット胴を汚す恐れが
ある、特に渡し胴Cにより印刷紙を反転して両面印刷す
る場合には圧胴Bの汚れの進行が早くなる。その為、洗
浄ファブリック供給体から繰り出される洗浄ファブリッ
クを先に使用する圧胴Bの洗浄ファブリック押圧手段の
押圧部と、続いて洗浄ファブリックを使用するブランケ
ット胴Aの洗浄ファブリック押圧手段の押圧部との間の
距離が先の圧胴Bに於ける1回の洗浄プログラムにより
使用する洗浄ファブリックの長さより大きくなるよう設
計されている。尚、複数の押圧部間の距離は上記以外の
シリンダ洗浄に於ける複数のシリンダでも適用される。
【0064】図5は押圧部スイング方式を適用したブラ
ンケット胴洗浄部の一方側を示す図1のI−I矢視の平面
図である。図6はブランケット胴洗浄部の一方側を示す
図1のII-II矢視の平面図である。ブランケット胴洗浄
部20はサイドプレート3に固定されたブラケット21
に一端がスイングアーム軸22aに回動自在に支持され
たスイングアーム22の他端側にブランケット胴押圧手
段23が設けられた構造になっている。ブランケット胴
押圧手段23はスイングアーム22に固定されたサポー
トバー24に洗浄ファブリック7を背面側から押す為の
押圧部25が取付け具26により取り付けられている。
押圧部25は均一な厚み又は中央部分が薄くかつ取付け
側が厚く成形された弾性部材により構成されている。
【0065】ブランケット胴押圧部操作手段(以下押圧
部操作手段Aと称す)について、図5を参照しながら説
明する。押圧部操作手段Aはブランケット胴押圧手段2
3の押圧部25をブランケット胴Aの方向に移動させて
洗浄ファブリック7をブランケット胴Aに押し付ける機
能を有する。その機能を実現する為、押圧部操作手段A
は図示を省略したアクチュエータの動力をワイヤ31に
伝え、このワイヤ31の動きを押圧部25に対してブラ
ンケット胴Aの表面方向への移動力に変換する機構によ
って構成される。
【0066】図5において、プーリ30はサイドプレー
ト3の外側に位置させてサイドプレート3に回転自在に
支持され、このプーリ30にワイヤ31の一端が係止さ
れている。サイドプレート3の内側に位置して、プーリ
30の回転中心から離れた位置にはピン32が設けられ
いる。ピン32は、図7に示すようにスイングアーム2
2の回動軸方向に延びた段部33に当接されている。
【0067】一方スイングアーム22は、図1及び図6
に示すようにサイドプレート3に設けられたスプリング
34により常にブランケット胴Aから離れる方向に付勢
されている。即ち、スプリング34の付勢力は押圧部2
5を反シリンダ方向に移動させ、洗浄ファブリック7へ
の押し付けを解除するよう作用する。
【0068】アクチュエータを洗浄ファブリックの繰り
出しタイミングで動作させる。この動作によって、図6
のワイヤ31の引き操作(矢印方向)によりプーリ30
が回転すると、ピン32が段部33を押し、スプリング
34の付勢力に抗してスイングアーム22(図7の実
線)を揺動させ、押圧部25をブランケット胴Aの方向
に移動(矢印方向)させる。また、ワイヤ31の戻し操
作によりプーリ30が回転すると、スプリング34の復
元力でスイングアーム22(図7の破線)を揺動させ、
押圧部25をブランケット胴Aから離れる方向に移動さ
せる。
【0069】圧胴洗浄部40は洗浄すべき圧胴Bへのア
クセスが隣接するブランケット胴Aや渡し胴C等の干渉
によって十分なスペースを確保できない狭い場所にも適
用できるよう圧胴Bのほぼ回転中心を通る方向に圧胴押
圧部42が前進後退する構造を採用している。図1にお
いて、圧胴押圧手段41は前述のブランケット胴押圧手
段23と基本的に同一構造になっているが、印刷紙掴み
爪部の爪際を洗浄する為、押圧部42は中央部分が薄く
かつ取付け側が厚く成形された弾性部材により構成され
ている。
【0070】図8は押圧部直線運動方式を適用した圧胴
洗浄部の覆い部材を外したときの平面図である。圧胴押
圧手段41の後方にはサイドプレート3に両端が固定さ
れた軸支持部43が配置され、この軸支持部43に圧胴
押圧部42を移動させる押圧部可動軸44が軸中心線に
沿った方向に動き得るよう支持されている。押圧部可動
軸44の他端側には圧縮スプリング46が設けられてい
る。圧縮スプリング46の付勢力は押圧部42を反シリ
ンダ方向に移動させ、洗浄ファブリック7への押し付け
を解除するよう作用する。
【0071】圧胴洗浄部40に向かう洗浄ファブリック
7と圧胴洗浄部40からブランケット胴洗浄部20に向
かう洗浄ファブリック7に対向する押圧部42の取付け
側と軸支持部43を一対の覆い部材47,48で囲って
いる。押圧部42は覆い部材47,48の内側に案内さ
れて移動する。一対の覆い部材47,48は圧胴Bに対
向する側が開放され、この開放側から押圧部42を圧胴
Bの表面に向けて出没可能になっている。
【0072】圧胴押圧部操作手段(以下押圧部操作手段
Bと称す)について、図8を参照しながら説明する。押
圧部操作手段Bはブランケット胴洗浄部20の押圧部操
作手段Aと基本的に同一構造になっており、機構的には
プーリ49の回転により押圧部42を圧胴Bの表面の方
向へ直進的に移動させる構成が異なる。押圧部42のサ
ポートバー50の端部には、図10に示すようにプーリ
49のピン51に連係する段部52を有する受動体53
が取着されている。
【0073】図8において、ワイヤ54の引き操作(矢
印方向)によりプーリ49が回転すると、ピン51が段
部52を押し、圧縮スプリング46の付勢力に抗して押
圧部42を圧胴Bの方向に移動(矢印方向)させる。こ
の動作では押圧部42を覆い部材47,48の開放側か
ら突出し洗浄ファブリック7を圧胴の表面に押し付ける
(図1の状態)。また、図9において、ワイヤ54の戻
し操作(矢印方向)によりプーリ49が回転すると、圧
縮スプリング46の復元力で押圧部42を圧胴Bから離
れる方向に移動(矢印方向)させる。この動作では押圧
部42が覆い部材47,48の内側に引っ込められるの
で、洗浄ファブリック7は、図11に示すように覆い部
材47,48の開放端に案内されて進行する。覆い部材
47,48の内側に押圧部42を引っ込めたとき洗浄フ
ァブリック7へ押圧力が働かない状態になる。
【0074】ブランケット胴押圧手段23と圧胴押圧手
段41による洗浄ファブリック7の胴表面への押付け力
の調節について説明する。図12は押付け力調節手段の
一実施例の構成を示す。ワイヤ31,54が入ったワイ
ヤ管60は、その一端が管固定具61に取り付けられ、
他端をサイドプレート3の後方折曲げ部分3aに取り付
けられている。ワイヤ31はU字形金具63にねじ込ま
れた調節ねじ64に接続され、このU字形金具63がワ
イヤ62を介して押圧操作用アクチュエータ(図示せ
ず)に繋がれている。調節ねじ64によりワイヤ31の
長さを変化させ押付け力の調節を行う。アクチュエータ
の作動によりワイヤ31の引き操作又は戻し操作によっ
てブランケット胴押圧部25の胴表面に対する移動が行
われる。圧胴押圧部42の押付け力調節手段は上記の構
成と同じなので、説明を省略する。
【0075】押圧部が直進運動する型式を持つシリンダ
洗浄装置に於ける洗浄ファブリックのガイド手段の他の
実施例を説明する。図13に示すガイド手段は押圧部4
2の近傍かつ押圧部42が移動する際に干渉しない間隔
を設けて一対のガイドローラ70を配置したものであ
る。図13(a)に示す押圧部42が押圧部可動軸44
の矢印方向の動きによってガイドローラ70より突出し
洗浄ファブリック7を押す。また、図13(b)に示す
押圧部42が押圧部可動軸44の矢印方向の動きによっ
てガイドローラ70を結ぶ線より内側に引っ込み、洗浄
ファブリック7がガイドローラ70により案内されて進
行する。ガイドローラ70の内側に押圧部42を引っ込
めたとき洗浄ファブリック7へ押圧力が働かない状態に
なる。ここで、ガイドローラ70はサイドプレート3に
取付けられる。
【0076】図14は押圧部の移動機構の他の実施例を
示す。サイドプレートに軸部71を固定し、この軸部7
1にシリンダの表面に向けて揺動運動可能に押圧部42
が支持されており、押圧部42はエアシリンダのピスト
ンロッドなどの押付け操作体72により移動が操作され
る。図14(a)に示す押付け操作体72の矢印方向の
動きにより、押圧部42は軸部71を中心に時計回りに
揺動して覆い部材47,48から突出し洗浄ファブリッ
ク7をシリンダの表面へ押し付ける。また、図14
(b)に示す押付け操作体72の矢印方向の動きによ
り、押圧部42を反時計回りに揺動させ洗浄ファブリッ
ク7への押し付け力を解除しシリンダ表面から離す。こ
のとき押圧部42は覆い部材47,48の内側に引っ込
む。好ましくは押圧部42をスプリングにより常に覆い
部材47,48の内側に引っ込められるよう付勢する。
【0077】洗浄ユニット2の移動に伴って第一のガイ
ドローラ13の位置が変化する構造の実施例を説明す
る。図15はサイドプレートの平面図である。図16は
アダプタプレートの平面図である。本実施例はエアバー
11と第一及び第二のガイドローラ12,13をアダプ
タプレート1に配置したものである。
【0078】図15において、サイドプレート3は洗浄
ユニットの構成要素を配置し、この洗浄ユニットを移動
する為のガイドローラ4,4が設けられている。サイド
プレート3にはシリンダBを洗浄する洗浄部を配置する
為の延出部分3aを形成し、その下方に延出部分に並ん
で小延出部分3bが突き出して設けられている。この2
つの延出部分3a,3bを突出したサイドプレートの基
部には、洗浄ファブリック供給部8と洗浄ファブリック
巻取部9が装備されている。延出部分3aと小延出部分
3bとの間には第一のガイドローラ12が移動可能な幅
を有し、かつ前方が開放された切込み部分3cが形成さ
れている。小延出部分3bの前端面は第一のガイドロー
ラ12の移動を案内するよう図示の如く前方に傾斜した
面3dになっている。
【0079】図16において、アダプタプレート1は印
刷機等の本機フレームに固定され、第一のガイドローラ
12と第二のガイドローラ13が支持されている。第一
のガイドローラ12を斜め下方に移動可能に支持する
為、アダプタプレート1には斜め溝5aに対してほぼ直
交する方向に延びたガイドローラ用案内溝17が形成さ
れている。アダプタプレート1の前端近傍の上方にはエ
アバー用アーム16が回動可能に支持されている。
【0080】洗浄ユニット2と第一のガイドローラ13
の動きについて、図17と図18を参照しながら説明す
る。洗浄ユニット2を洗浄位置から待機位置へ斜め方向
(矢印)に移動させると第一のガイドローラ12はサイ
ドプレートの切込み部分3cによりその位置が保たれた
状態で洗浄ファブリックに接触している。洗浄ユニット
2の待機位置では第一のガイドローラ12を切込み部分
3cの開放端に位置される。洗浄ユニット2の動きによ
ってエアバー用アーム16が回動(矢印方向)し、エア
の吹き出しが行われる。続いて、洗浄ユニット2を水平
方向に移動させると第一のガイドローラ12は、図18
に示すように小延出部分3bの前端傾斜面3dに沿って
ガイドローラ用案内溝17に案内されながら下方に動
き、更に洗浄ユニットの水平移動により傾斜面3dを離
れて、図19に示すガイドローラ用案内溝17の最下部
で止まる。ここで、第二のガイドローラについても洗浄
ユニット2の移動によりその位置が変化する構造にする
こともできる。
【0081】第一のガイドローラと第二のガイドローラ
の支持構造は設置スペースの関係でそれぞれの機械に最
適なもの、即ち、固定および/または可動の支持構造の
組み合わせが取捨選択される。本実施例は洗浄ユニット
を斜めに大きく移動できるスペースが確保できない場合
に特に好適である。
【0082】次に、洗浄時にシリンダの回転により押圧
部がシリンダ接線方向へ動くのを受け止める手段につい
て説明する。図20に洗浄時に洗浄部ヘッド60に働く
力を示す。洗浄部ヘッド60は狭いスペースに入り込む
ことができるよう細長い構造になっており、直線運動可
能な押圧部が組み込まれている。押圧部がシリンダBに
洗浄ファブリックを押し付けて洗浄しているとき、洗浄
部ヘッド60には、図示の矢印方向の力Fが働き、曲げ
応力が作用し洗浄に悪影響を与える。この対策として、
本実施例では押圧部の移動力を伝達する受動体53の力
Fの作用面に受け止め部材61を当て、この受け止め部
材61で力Fを受け止める。
【0083】図21において、受け止め部材61はアダ
プタプレート1に固定されており、反シリンダ側はカッ
ト面62(図22参照)が形成されている。カット面6
2は洗浄ユニットを待機位置から洗浄位置に移動すると
き受動体53が受け止め部材61から外れた場所より入
り易くするためのものである。
【0084】本発明の他の実施形態について説明する。
図23は本発明に係るシリンダ洗浄装置の他の実施例の
側面図である。本実施例においては、図1の実施例と共
通な構成要素については同じ符号を付してその説明を適
宜省略する。
【0085】シリンダBの洗浄装置80は、洗浄ユニッ
トを構成するサイドプレート3の基部3Aから突き出し
た延出部分3aに配置されている。洗浄装置80は、洗
浄ファブリック供給部8から繰り出される洗浄ファブリ
ック7をシリンダ表面に押し付ける押圧部81と、該押
圧部81をシリンダ表面に対して直線的に移動させる第
1のエアシリンダ82と、該第1のエアシリンダ82を
保持するキャリッジ83と、該キャリッジ83をシリン
ダ方向に直線的に移動させる第2のエアシリンダ84と
からなっている。押圧部81の移動方向と直交する方向
における洗浄ユニットの延出部分の寸法は、ガイド手段
を構成する後述の覆い部材47,48のほぼ配置寸法に
なっている。
【0086】本例の各エアシリンダ82,84は、キャ
リッジ83に搭載され、洗浄ファブリック7の幅方向に
それぞれのエアシリンダが複数づつ配置される。第1の
エアシリンダ82のピストンロッド82aは、押圧部8
1に連係され、また第2のエアシリンダ84のピストン
ロッド84aは、支点部材85に連係される。支点部材
85は、サイドプレート3に取り付けられている。
【0087】第2のエアシリンダ84における他の実施
形態を説明する。基部3Aにスペースが確保できれば、
第2のエアシリンダ84は、支点部材85側に配置する
構成も採用できる。また、ピストンロッド84aをサイ
ドプレート3の方向へ移動するよう第2のエアシリンダ
を配置すると共に、支点部材85側にカム部材を固定
し、ピストンロッド84aの動きをカム部材により直交
する方向、つまりキャリッジ83をシリンダ方向に移動
させるように構成することもできる。
【0088】キャリッジ83は、左右のサイドプレート
3の延出部分3aとの間でシリンダ方向に移動可能な構
造になっており、例えばキャリッジの両端にローラを設
け、このローラをサイドプレート3の延出部分3aに設
けたレール上を走行させる。洗浄ファブリック7が通る
キャリッジ83側には、覆い部材47,48が配置さ
れ、キャリッジ83に固定されている。覆い部材47,
48は、シリンダBに対向して先端が開放されており、
この開放側から押圧部42をシリンダBの表面に向けて
出没可能になっている。布供給時には、図24に示すよ
うに押圧部81が覆い部材47,48の内側に引っ込め
られ、覆い部材47,48の先端部分で洗浄ファブリッ
ク7をガイドする。
【0089】シリンダBの洗浄動作を説明する。図23
は洗浄時の第1のエアシリンダと第2のエアシリンダの
作動状態を示す。図24は非洗浄動作における洗浄ファ
ブリック供給時の前記各エアシリンダの作動状態を示
す。図25は洗浄ファブリック供給体を交換するときの
前記各エアシリンダの作動状態を示す。
【0090】先ず、第2のエアシリンダ84を作動させ
てキャリッジ83を前進させる。続いて、第1のエアシ
リンダ82を作動させて押圧部81を前進させて覆い部
材47,48の先端から突出させ、洗浄ファブリック7
をシリンダ表面に押し付け、シリンダBを洗浄する。洗
浄ファブリック7の供給タイミングに合わせて、図24
に示すように第1のエアシリンダ82を作動させ、押圧
部81を覆い部材47,48の内側に引っ込めると共
に、図1に示す洗浄ファブリック巻取部9を動作させて
使用済みの洗浄ファブリック7を巻き取る。その後、第
1のエアシリンダ82を動作させて押圧部81を前進さ
せ、供給された洗浄ファブリック7をシリンダ表面に押
し付ける。これらの動作を所定回数繰り返すことによっ
て洗浄が行われる。
【0091】洗浄ファブリック供給体8を交換するとき
は、図25に示すように第1のエアシリンダ82により
押圧部を覆い部材47,48の内側に引っ込め、更に第
2のエアシリンダ84にてキャリッジ83をサイドプレ
ート3の基部3A側に移動させ、布通しのスペースを確
保する。この状態において、使用済みの洗浄ファブリッ
ク巻取ロールを取り外し、新たに洗浄ファブリック供給
体8を装填する。
【0092】本発明は、シリンダBの洗浄装置のみを対
象とした単体のシリンダ洗浄装置として実施可能である
が、複数のシリンダを同じ洗浄ファブリック供給体から
繰り出される洗浄ファブリックにより洗浄するシステム
では、図23に示すシリンダAの洗浄装置90は、既知
のエアパッド方式も採用可能である。
【0093】上記実施例によれば、洗浄ファブリックの
交換時に洗浄ユニットを後退させることなく布通し作業
を行うことができるので、洗浄装置の後方側(洗浄装置
80とは反対側)に洗浄ユニットを後退させるスペース
がない場合にも設置することができるようになる。即
ち、設置スペースを少なくできることによりシリンダ周
辺のスペースの利用性が向上され、また洗浄装置の設計
自由度が高められる。特に、シリンダ間の位置関係でシ
リンダ洗浄装置の設置スペースが十分確保できない場合
に、例えばシリンダに洗浄布を押圧するのにエアパッド
方式の押圧部を採用する程スペースが無い場合に有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダ洗浄装置の側面図であ
る。
【図2】非洗浄時の待機位置にあるシリンダ洗浄装置の
側面図である。
【図3】サイドプレートの平面図である。
【図4】アダプタプレートの平面図である。
【図5】押圧部スイング方式を適用したブランケット胴
洗浄部の一方側を示す図1のI−I矢視図である。
【図6】同じブランケット胴洗浄部に於ける図1のII-I
I矢視図である。
【図7】押圧部移動機構を示す図5のIII-III矢視図で
ある。
【図8】押圧部直線運動方式を適用した圧胴洗浄部の覆
い部材を外したときの平面図である。
【図9】押圧部直線運動方式の作用説明図である。
【図10】押圧部移動機構を示す図8のIV−IV矢視図で
ある。
【図11】押圧部を覆い部材内に引っ込めたときの洗浄
ファブリックの案内を説明する図である。
【図12】押圧部の押付け力を調整する機構の説明図で
ある。
【図13】押圧部近傍に設けた洗浄ファブリックのガイ
ド手段の実施例を示す図である。
【図14】押圧部の移動機構の他の実施例を示す図であ
る。
【図15】第一のガイドローラを洗浄ユニットの移動に
伴って可動する構造にした実施例のサイドプレートの平
面図である。
【図16】アダプタプレートの平面図である。
【図17】洗浄ユニットの斜め移動に於ける第一のガイ
ドローラとの関係を説明する図である。
【図18】洗浄ユニットが水平移動に入って所定距離ま
での第一のガイドローラとの関係を説明する図である。
【図19】洗浄ユニットが大きく水平移動したときの第
一のガイドローラとの関係を説明する図である。
【図20】洗浄時に洗浄部ヘッド60に働く力を示す説
明図である。
【図21】受け止め部材の平面図である。
【図22】図21のV−V矢視図である。
【図23】本発明に係るシリンダ洗浄装置の他の実施例
の側面図である。
【図24】図23のシリンダ洗浄装置の非洗浄動作にお
ける洗浄ファブリック供給時の各エアシリンダの作動状
態を示す図である。
【図25】図23のシリンダ洗浄装置の洗浄ファブリッ
ク供給体を交換するときの各エアシリンダの作動状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 アダプタプレート 2 洗浄ユニット 3 サイドプレート 3A 基部 3a 延出部分 4 ローラ 5 ガイド部 7 洗浄ファブリック 8 洗浄ファブリック供給部 9 洗浄ファブリック巻取り部 10 干渉領域 11 エアバー 12 第一のガイドローラ 13 第二のガイドローラ 20 ブランケット胴洗浄部 23 ブランケット胴押圧手段 25 ブランケット胴押圧部 40 圧胴洗浄部 41 圧胴押圧手段 42 圧胴押圧部 47,48 覆い部材(ガイド手段) 80 洗浄装置 81 押圧部 82 第1のエアシリンダ 83 キャリッジ 84 第2のエアシリンダ 85 支点部材 90 洗浄装置 A,B 洗浄すべきシリンダ MF 本機フレーム

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダの表面に同じ洗浄ファブ
    リック供給体から繰り出される洗浄ファブリックを押圧
    して清拭するシリンダ洗浄装置において、 前記洗浄ファブリック供給体を装備する洗浄ユニットを
    有し、 該洗浄ユニットは前記シリンダ毎に独立して設けられ、
    前記シリンダ表面に洗浄ファブリックを押し付ける押圧
    部を有する複数の洗浄ファブリック押圧手段と、 少なくとも1つの前記洗浄ファブリック押圧手段の押圧
    部により洗浄ファブリックをシリンダ表面に押し付け又
    は該押し付けを解除するよう該押圧部を移動させる押圧
    部操作手段と、を備えていることを特徴とするシリンダ
    洗浄装置。
  2. 【請求項2】 洗浄ユニットは、基部と、該基部から突
    設された延出部分とを有し、該基部には前記洗浄ファブ
    リック供給体を備えると共に、前記延出部分には洗浄フ
    ァブリック押圧手段および押圧部操作手段を備え、 更に前記押圧部の移動方向と直交する方向における前記
    洗浄ユニットの延出部分の寸法が前記押圧部の同方向の
    厚み寸法にほぼ等しくなっていることを特徴とする特徴
    とするシリンダ洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部操作手段は、移動可能なキリ
    ッジに配置された第1のエアシリンダおよび該キャリッ
    ジを移動させる第2のエアシリンダとを備え、 前記第1のエアシリンダには少なくとも1つの前記洗浄
    ファブリック押圧手段の押圧部が連係され、洗浄ファブ
    リックをシリンダ表面に押し付け又は該押し付けを解除
    するよう該押圧部を移動させると共に、 前記第2のエアシリンダは前記キャリッジをシリンダ表
    面に対し接近又は離反させる動作を行うことを特徴とす
    る請求項1または2記載のシリンダ洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧部操作手段は複数の洗浄ファブ
    リック押圧手段毎に設けられていることを特徴とする請
    求項1または2記載のシリンダ洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄ファブリック押圧手段の押圧部
    を反シリンダ方向に移動させる力を与えるスプリングが
    設けられていることを特徴とする請求項4記載のシリン
    ダ洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のシリンダが印刷機のブランケ
    ット胴と圧胴であることを特徴とする請求項4または5
    記載のシリンダ洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記押圧部は取付け側の厚みに対して洗
    浄ファブリックに接する中央部分の厚みを薄く成形され
    ていることを特徴とする請求項4記載のシリンダ洗浄装
    置。
  8. 【請求項8】 洗浄ファブリック押圧手段はサイドプレ
    ートに固定された軸支持部と、シリンダの表面に向けて
    直線運動可能に前記軸支持部に支持された押圧部可動軸
    と、該押圧部可動軸の軸端に固定された押圧部とを備え
    ていることを特徴とする請求項4記載のシリンダ洗浄装
    置。
  9. 【請求項9】 洗浄ファブリック押圧手段はサイドプレ
    ートに固定された軸部と、シリンダの表面に向けて揺動
    運動可能に前記軸に支持された押圧部とを備えているこ
    とを特徴とする請求項4記載のシリンダ洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記押圧部を反シリンダ方向に移動さ
    せる為の付勢手段を備えていることを特徴とする請求項
    8または9記載のシリンダ洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記押圧部操作手段は、移動可能なキ
    リッジに配置された第1のエアシリンダおよび該キャリ
    ッジを移動させる第2のエアシリンダとを備え、 前記第1のエアシリンダには前記洗浄ファブリック押圧
    手段の押圧部が連係され、洗浄ファブリックをシリンダ
    表面に押し付け又は該押し付けを解除するよう該押圧部
    を移動させると共に、 前記第2のエアシリンダは前記キャリッジをシリンダ表
    面に対し接近又は離反させる動作を行うことを特徴とす
    る請求項4記載のシリンダ洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記洗浄ファブリックは複数のシリン
    ダのうちで汚れの進行が遅いシリンダ表面から汚れの進
    行が速いシリンダ表面へ向けて洗浄ファブリック供給体
    から繰り出されることを特徴とする請求項4記載のシリ
    ンダ洗浄装置。
  13. 【請求項13】 複数のシリンダがブランケット胴と圧
    胴の場合は洗浄ファブリックが圧胴からブランケット胴
    へ向けて洗浄ファブリック供給体から繰り出されること
    を特徴とする請求項6記載のシリンダ洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記洗浄ファブリック供給体から繰り
    出される洗浄ファブリックを先に使用するシリンダの洗
    浄ファブリック押圧手段の押圧部と、続いて洗浄ファブ
    リックを使用するシリンダの洗浄ファブリック押圧手段
    の押圧部との間の距離が、前記先のシリンダに於ける1
    回の洗浄プログラムにより使用する洗浄ファブリックの
    長さより大きいことを特徴とする請求項4記載のシリン
    ダ洗浄装置。
  15. 【請求項15】 前記洗浄ファブリックを先に使用する
    シリンダの洗浄頻度が、前記シリンダに続いて洗浄ファ
    ブリックを使用するシリンダの洗浄頻度より少なくなる
    よう前記洗浄ファブリックが洗浄ファブリック供給体か
    ら繰り出されることを特徴とする請求項4記載のシリン
    ダ洗浄装置。
  16. 【請求項16】 前記押圧部操作手段はアクチュエータ
    と、該アクチュエータの動力を伝えるワイヤと、該ワイ
    ヤの動きを押圧部のシリンダ表面方向への移動力に変換
    する機構とからなることを特徴とする請求項4または6
    記載のシリンダ洗浄装置。
  17. 【請求項17】 前記ワイヤの長さを変化させて洗浄フ
    ァブリックに対する押圧部の押付け力を調節する手段が
    設けられていることを特徴とする請求項16記載のシリ
    ンダ洗浄装置。
  18. 【請求項18】 前記アクチュエータを洗浄ファブリッ
    クの繰り出しタイミングにより動作させることを特徴と
    する請求項16記載のシリンダ洗浄装置。
  19. 【請求項19】 圧胴に対する押圧部操作手段のアクチ
    ュエータは洗浄ファブリックの繰り出しタイミング及び
    圧胴の爪部と押圧部の干渉を避けるタイミングで動作さ
    せることを特徴とする請求項13記載のシリンダ洗浄装
    置。
  20. 【請求項20】 少なくとも一つの洗浄ファブリック押
    圧手段はサイドプレートに固定される軸支持部と、シリ
    ンダの表面に向けて直線運動可能に前記軸支持部に支持
    された押圧部可動軸と、該押圧部可動軸の軸端に固定さ
    れた押圧部と、シリンダに対向する側が開放され、かつ
    前記押圧部を開放側からシリンダの表面に向けて出没可
    能に囲う一対の覆い部材とを備えていることを特徴とす
    る請求項4記載のシリンダ洗浄装置。
  21. 【請求項21】 前記軸支持部を貫通した押圧部可動軸
    に作用し押圧部を反シリンダ方向に付勢するスプリング
    を備えていることを特徴とする請求項20記載のシリン
    ダ洗浄装置。
  22. 【請求項22】 前記覆い部材の内部に押圧部を引っ込
    めたとき洗浄ファブリックへ押圧力が働かない状態にな
    っていることを特徴とする請求項20記載のシリンダ洗
    浄装置。
  23. 【請求項23】 前記覆い部材の内部に押圧部を引っ込
    めたとき押圧部が洗浄ファブリックに接触しないか又は
    洗浄ファブリックの繰り出しに差し支えない位置にある
    ことを特徴とする請求項20記載のシリンダ洗浄装置。
  24. 【請求項24】 前記覆い部材の内部に押圧部を引っ込
    めたとき覆い部材のシリンダ側前端部分で洗浄ファブリ
    ックを案内することを特徴とすることを特徴とする請求
    項20記載のシリンダ洗浄装置。
  25. 【請求項25】 少なくとも一つの洗浄ファブリック押
    圧手段はサイドプレートに固定される軸支持部と、シリ
    ンダの表面に向けて直線運動可能に前記軸支持部に支持
    された押圧部可動軸と、該押圧部可動軸の軸端に固定さ
    れた押圧部と、該押圧部の近傍かつ押圧部が移動する際
    に干渉しない間隔を設けて配置された一対のガイドロー
    ラと、前記軸支持部を貫通した押圧部可動軸に作用し押
    圧部を反シリンダ方向に付勢するスプリングとを備えて
    いることを特徴とする請求項4記載のシリンダ洗浄装
    置。
  26. 【請求項26】 前記ガイドローラの内側に押圧部を引
    っ込めたとき洗浄ファブリックへ押圧力が働かない状態
    になっていることを特徴とする請求項25記載のシリン
    ダ洗浄装置。
  27. 【請求項27】 複数のシリンダの表面に同じ洗浄ファ
    ブリック供給体から繰り出される洗浄ファブリックを押
    圧して清拭するシリンダ洗浄装置において、 前記洗浄ファブリック供給体を装備する洗浄ユニット
    と、 前記シリンダに対して直交する方向に配置され、前記洗
    浄ユニットをシリンダ方向に移動可能に支持するアダプ
    タプレートとを備え、 前記洗浄ユニットには前記シリンダ毎に独立して設けら
    れた、洗浄ファブリックをシリンダ表面に押し付ける押
    圧部を有する複数の洗浄ファブリック押圧手段と、 それぞれの洗浄ファブリック押圧手段の押圧部の移動を
    操作する押圧部操作手段とが設けられ、 前記複数の洗浄ファブリック押圧手段の押圧部間を通る
    洗浄ファブリックがシリンダの表面に接触しないよう案
    内するガイド手段とを備えていることを特徴とするシリ
    ンダ洗浄装置。
  28. 【請求項28】 前記ガイド手段はガイドローラとし、
    該ガイドローラが本機フレーム又は本機フレームに固定
    されるアダプタプレートのいずれかに取付けられている
    ことを特徴とする請求項27記載のシリンダ洗浄装置。
  29. 【請求項29】 印刷機の圧胴を含む複数のシリンダの
    表面に同じ洗浄ファブリック供給体から繰り出される洗
    浄ファブリックを押圧して清拭するシリンダ洗浄装置に
    おいて、 前記洗浄ファブリック供給体を装備する洗浄ユニット
    と、 前記シリンダに対して直交する方向に配置され、前記洗
    浄ユニットをシリンダ方向に移動可能に支持するアダプ
    タプレートと、 前記圧胴の爪に把持されブランケット胴に向かう印刷紙
    にエアを吹き付ける複数の穴が設けられた管状のエアバ
    ーとを備え、 前記洗浄ユニットは、シリンダ毎に独立して設けられ、
    該シリンダ表面に洗浄ファブリックを押し付ける押圧部
    を有し、該押圧部を反シリンダ方向に移動させるよう付
    勢するスプリングが設けられた複数の洗浄ファブリック
    押圧手段と、 前記洗浄ファブリック押圧手段毎に設けられ、スプリン
    グの付勢力に抗してそれぞれの洗浄ファブリック押圧手
    段の押圧部を移動させ洗浄ファブリックをシリンダ表面
    に押し付ける押圧部操作手段とを備え、 前記エアバーからのエアの吹き付けは洗浄終了後に前記
    洗浄ユニットの非洗浄時の待機位置への移動に伴って開
    始されることを特徴とするシリンダ洗浄装置。
  30. 【請求項30】 前記エアバーは印刷機フレーム又は印
    刷機フレームに固定されるアダプタプレートに取り付け
    られていることを特徴とする請求項29記載のシリンダ
    洗浄装置。
  31. 【請求項31】 シリンダの表面に洗浄ファブリック供
    給体から繰り出される洗浄ファブリックを押圧して清拭
    するシリンダ洗浄装置において、 前記洗浄ファブリック供給体を装備する洗浄ユニット
    と、 該洗浄ユニットは、基部と、該基部から突設された延出
    部分とを有し、該基部には前記洗浄ファブリック供給体
    を備えると共に、前記延出部分には前記シリンダ表面に
    洗浄ファブリックを押し付ける移動可能な押圧部を有す
    る洗浄ファブリック押圧手段と、 前記洗浄ファブリック押圧手段の押圧部により洗浄ファ
    ブリックをシリンダ表面に押し付け又は該押し付けを解
    除するよう前記押圧部を移動させる押圧部操作手段と、 前記押圧部の近傍かつ押圧部を挟んで平行に配置され、
    該押圧部が反シリンダ方向に移動したとき押圧部とシリ
    ンダとの間を通る洗浄ファブリックを案内するガイド手
    段と、を備え、 更に前記押圧部の移動方向と直交する方向における洗浄
    ユニットの延出部分の寸法が前記ガイド手段のほぼ配置
    寸法になっていることを特徴とする特徴とするシリンダ
    洗浄装置。
  32. 【請求項32】 前記押圧部操作手段は、移動可能なキ
    リッジに配置された第1のエアシリンダおよび該キャリ
    ッジを移動させる第2のエアシリンダとを備え、 前記第1のエアシリンダには前記洗浄ファブリック押圧
    手段の押圧部が連係され、洗浄ファブリックをシリンダ
    表面に押し付け又は該押し付けを解除するよう該押圧部
    を移動させると共に、 前記第2のエアシリンダは前記キャリッジをシリンダ表
    面に対し接近又は離反させる動作を行うことを特徴とす
    る請求項31記載のシリンダ洗浄装置。
  33. 【請求項33】 前記ガイド手段がシリンダに対向する
    側が開放され、かつ洗浄ファブリック押圧手段の押圧部
    を開放側からシリンダの表面に向けて出没可能に囲う一
    対の覆い部材によって構成されていることを特徴とする
    請求項31記載のシリンダ洗浄装置。
  34. 【請求項34】 前記一対の覆い部材がキャリッジに固
    定され、該キャリッジと一緒に移動可能になっているこ
    とを特徴とする請求項33記載のシリンダ洗浄装置。
  35. 【請求項35】 前記第1のエアシリンダが押圧部の洗
    浄ファブリックロールへの押圧を解除し、該押圧部を前
    記覆い部材の内側に引っ込めたとき、該押圧部が洗浄フ
    ァブリックに接触しないか又は洗浄ファブリックの繰り
    出しに差し支えない位置にあることを特徴とする請求項
    33または34記載のシリンダ洗浄装置。
  36. 【請求項36】 前記第1のエアシリンダが押圧部の洗
    浄ファブリックロールへの押圧を解除し、該押圧部を前
    記覆い部材の内側に引っ込めたとき、該覆い部材のシリ
    ンダ側前端部分で洗浄ファブリックを案内することを特
    徴とする請求項33または34記載のシリンダ洗浄装
    置。
  37. 【請求項37】 前記洗浄ファブリック押圧手段はサイ
    ドプレートに固定された軸支持部と、シリンダの表面に
    向けて直線運動可能に前記軸支持部に支持された押圧部
    可動軸と、該押圧部可動軸の軸端に固定された押圧部と
    を備えていることを特徴とする請求項31記載のシリン
    ダ洗浄装置。
  38. 【請求項38】 洗浄時にシリンダの回転により押圧部
    がシリンダ接線方向へ動くのを受け止める手段を備えて
    いることを特徴とする請求項8,20,25または37
    のいずれか記載のシリンダ洗浄装置。
  39. 【請求項39】 前記押圧部を反シリンダ方向に移動さ
    せる為の付勢手段を備えていることを特徴とする請求項
    31記載のシリンダ洗浄装置。
  40. 【請求項40】 前記押圧部操作手段はアクチュエータ
    と、該アクチュエータの動力を伝えるワイヤと、該ワイ
    ヤの動きを押圧部のシリンダ表面方向への移動力に変換
    する機構とからなることを特徴とする請求項37乃至3
    9のいずれか記載のシリンダ洗浄装置。
  41. 【請求項41】 前記ワイヤの長さを変化させて洗浄フ
    ァブリックに対する押圧部の押付け力を調節する手段が
    設けられていることを特徴とする請求項40記載のシリ
    ンダ洗浄装置。
  42. 【請求項42】 前記アクチュエータを洗浄ファブリッ
    クの繰り出しタイミングにより動作させることを特徴と
    する請求項40記載のシリンダ洗浄装置。
  43. 【請求項43】 印刷機の圧胴表面に洗浄ファブリック
    供給体から繰り出される洗浄ファブリックを押圧して清
    拭する圧胴洗浄装置において、 前記洗浄ファブリック供給体を装備する洗浄ユニット
    と、 洗浄ユニットは、基部と、該基部から突設された延出部
    分とを有し、該基部には前記洗浄ファブリック供給体を
    備えると共に、前記延出部分には前記圧胴表面に洗浄フ
    ァブリックを押し付ける移動可能な押圧部を有する洗浄
    ファブリック押圧手段と、 前記洗浄ファブリック押圧手段に設けられ、スプリング
    の付勢力に抗して洗浄ファブリック押圧手段の押圧部を
    移動させ洗浄ファブリックを圧胴表面に押し付ける押圧
    部操作手段と、を備え、 前記押圧部は取付け側の厚みに対して洗浄ファブリック
    に接する中央部分の厚みを薄く成形され、 更に前記押圧部の移動方向と直交する方向における洗浄
    ユニットの延出部分の寸法が前記押圧部の同方向の寸法
    にほぼ等しくなっていることを特徴とする圧胴洗浄装
    置。
  44. 【請求項44】 複数のシリンダの表面に同じ洗浄ファ
    ブリック供給体から繰り出される洗浄ファブリックを押
    圧して清拭するシリンダ洗浄装置において、 前記洗浄ファブリック供給体を装備する洗浄ユニット
    と、 洗浄ユニットは、基部と、該基部から突設された延出部
    分とを有し、該基部には前記洗浄ファブリック供給体を
    装備すると共に、 前記シリンダ毎に独立して設けられ、前記シリンダ表面
    に洗浄ファブリックを押し付ける移動可能な押圧部を有
    する複数の洗浄ファブリック押圧手段と、 前記洗浄ファブリック押圧手段毎に設けられ、それぞれ
    の洗浄ファブリック押圧手段の押圧部により洗浄ファブ
    リックをシリンダ表面に押し付け又は該押し付けを解除
    するよう前記押圧部を移動させる押圧部操作手段とを備
    え、 少なくとも一つの洗浄ファブリック押圧手段は前記洗浄
    ユニットの延出部分に配置され、かつ押圧部を直線運動
    可能な構造とし、該直線運動可能な押圧部と洗浄ファブ
    リック供給部の間に設けられ、洗浄ファブリックが弛ん
    で他のシリンダ等との干渉領域に入らないよう案内する
    第一のガイドローラと、前記直線運動可能な押圧部と該
    押圧部に隣り合った押圧部の間に設けられ、洗浄ファブ
    リックをシリンダ表面に接触しないよう案内する第二の
    ガイドローラとを有し、 更に前記押圧部の移動方向と直交する方向における洗浄
    ユニットの延出部分の寸法が前記押圧部の同方向の寸法
    にほぼ等しくなっているすることを特徴とするシリンダ
    洗浄装置。
  45. 【請求項45】 前記第一のガイドローラ及び第二のガ
    イドローラは本機フレーム又は本機フレームに固定され
    るアダプタプレートに支持されていることを特徴とする
    請求項44記載のシリンダ洗浄装置。
  46. 【請求項46】 前記第一のガイドローラおよび/また
    は第二のガイドローラは前記洗浄ユニットの動きに応じ
    て移動可能に支持されていることを特徴とする請求項4
    5記載のシリンダ洗浄装置。
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WO2010038744A1 (ja) * 2008-10-01 2010-04-08 日本ボールドウィン株式会社 シリンダ洗浄装置
JP2010083089A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Baldwin Japan Ltd シリンダ洗浄装置

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