JP2000198172A - 積層体、積層シ―ト及び表面親水性シ―ト - Google Patents
積層体、積層シ―ト及び表面親水性シ―トInfo
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- JP2000198172A JP2000198172A JP11303955A JP30395599A JP2000198172A JP 2000198172 A JP2000198172 A JP 2000198172A JP 11303955 A JP11303955 A JP 11303955A JP 30395599 A JP30395599 A JP 30395599A JP 2000198172 A JP2000198172 A JP 2000198172A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 オレフィン系樹脂からなり、機械物性、印刷
適性は軟質塩化ビニル系樹脂からなるものに匹敵する積
層体を提供し、さらに該積層体を用いた積層シート及び
該積層体を用いた表面親水性シートを提供する。 【解決手段】 両表層及び中間層の少なくとも3層から
構成される積層体であって、両表層が密度0.930g
/cm3以下のエチレン−α−オレフィン共重合体から
なる層であり、中間層が下記プロピレン系樹脂または該
樹脂を含有する樹脂組成物(X)からなる層であり、か
つ両表層の合計厚みが全体の厚みの5〜50%であり、
中間層の厚みが全体の厚みの95〜50%であることを
特徴とする積層体、該積層体を用いた積層シート及び該
積層体を用いた表面親水性シート。プロピレン系樹脂ま
たは該樹脂を含有する樹脂組成物(X):プロピレン単
独重合体及び/またはプロピレン−α−オレフィン共重
合体が50〜100重量%、及びオレフィン系樹脂0〜
50重量%を含有するプロピレン系樹脂または該樹脂を
含有する樹脂組成物。
適性は軟質塩化ビニル系樹脂からなるものに匹敵する積
層体を提供し、さらに該積層体を用いた積層シート及び
該積層体を用いた表面親水性シートを提供する。 【解決手段】 両表層及び中間層の少なくとも3層から
構成される積層体であって、両表層が密度0.930g
/cm3以下のエチレン−α−オレフィン共重合体から
なる層であり、中間層が下記プロピレン系樹脂または該
樹脂を含有する樹脂組成物(X)からなる層であり、か
つ両表層の合計厚みが全体の厚みの5〜50%であり、
中間層の厚みが全体の厚みの95〜50%であることを
特徴とする積層体、該積層体を用いた積層シート及び該
積層体を用いた表面親水性シート。プロピレン系樹脂ま
たは該樹脂を含有する樹脂組成物(X):プロピレン単
独重合体及び/またはプロピレン−α−オレフィン共重
合体が50〜100重量%、及びオレフィン系樹脂0〜
50重量%を含有するプロピレン系樹脂または該樹脂を
含有する樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン系樹脂
からなる積層体、該積層体を含んでなり、印刷用原反シ
ートとして有用な積層シート及び表面親水性シートに関
する。
からなる積層体、該積層体を含んでなり、印刷用原反シ
ートとして有用な積層シート及び表面親水性シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】街頭での広告看板で比較的大型の看板
は、金属製、木製などの看板土台に、広告を印刷した印
刷シートを貼りつけてなるものがほとんどで、広告の切
り替えは該印刷シートを貼り替えて行う。現在、印刷用
原反シートには、軟質塩化ビニル系樹脂からなるものが
使用されているが、軟質塩化ビニル系樹脂は焼却時にダ
イオキシンを発生する可能性があり、環境問題の観点か
らその使用は好ましくない。
は、金属製、木製などの看板土台に、広告を印刷した印
刷シートを貼りつけてなるものがほとんどで、広告の切
り替えは該印刷シートを貼り替えて行う。現在、印刷用
原反シートには、軟質塩化ビニル系樹脂からなるものが
使用されているが、軟質塩化ビニル系樹脂は焼却時にダ
イオキシンを発生する可能性があり、環境問題の観点か
らその使用は好ましくない。
【0003】軟質塩化ビニル系樹脂をその他の材料に置
き換える場合、シートの引っ張り強度、剛性などの機械
的物性や、印刷適性などは、現行の軟質塩化ビニル系樹
脂に近いことが望まれる。さらに、紙と同様に水性の塗
料によっても文字などを書くことが可能であり、かつ軟
質塩化ビニル系樹脂からなるシートと同等な機械的強度
をもつシートも望まれている。樹脂製のフィルム・シー
トに親水性を持たせる手法としては、一般にコロナ放電
処理などの表面処理が用いられるが、その方法では溶剤
系や油性のペンならばインクをのせることができるが、
水性ペンでも十分に書けるようにすることはできなかっ
た。
き換える場合、シートの引っ張り強度、剛性などの機械
的物性や、印刷適性などは、現行の軟質塩化ビニル系樹
脂に近いことが望まれる。さらに、紙と同様に水性の塗
料によっても文字などを書くことが可能であり、かつ軟
質塩化ビニル系樹脂からなるシートと同等な機械的強度
をもつシートも望まれている。樹脂製のフィルム・シー
トに親水性を持たせる手法としては、一般にコロナ放電
処理などの表面処理が用いられるが、その方法では溶剤
系や油性のペンならばインクをのせることができるが、
水性ペンでも十分に書けるようにすることはできなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、焼却
時にダイオキシンなどの有害物質を発生しないと考えら
れるオレフィン系樹脂を用いて、軟質塩化ビニル系樹脂
からなるものに匹敵する性能を有し印刷用原反シートと
して有用なシート状素材を提供することにある。
時にダイオキシンなどの有害物質を発生しないと考えら
れるオレフィン系樹脂を用いて、軟質塩化ビニル系樹脂
からなるものに匹敵する性能を有し印刷用原反シートと
して有用なシート状素材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、両
表層及び中間層の少なくとも3層から構成される積層体
であって、両表層が密度0.930g/cm3以下のエ
チレン−α−オレフィン共重合体からなる層であり、中
間層が下記プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹
脂組成物(X)からなる層であり、かつ両表層の合計厚
みが全体の厚みの5〜50%であり、中間層の厚みが全
体の厚みの95〜50%であることを特徴とする積層体
を提供する。プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する
樹脂組成物(X):プロピレン単独重合体及び/または
プロピレン−α−オレフィン共重合体が50〜100重
量%、及びオレフィン系樹脂0〜50重量%を含有する
プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物。
また、本発明は、前記積層体からなる層、この積層体の
一方の表層上に配設された粘着剤からなる層、およびこ
の粘着剤からなる層上に積層された剥離紙を有し、前記
積層体の一方の表層が露出し、この露出した表層の濡れ
指数が30dyne/cm以上であることを特徴とする
積層シートを提供する。また、本発明は、前記積層体か
らなる少なくとも2層と、該積層体の間にある補強層と
からなることを特徴とする積層シートを提供する。さら
にまた、本発明は、前記積層体の層と親水性樹脂からな
る層(A層)とからなり、少なくとも一つの表層が前記
A層であることを特徴とする表面親水性シートを提供す
る。
表層及び中間層の少なくとも3層から構成される積層体
であって、両表層が密度0.930g/cm3以下のエ
チレン−α−オレフィン共重合体からなる層であり、中
間層が下記プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹
脂組成物(X)からなる層であり、かつ両表層の合計厚
みが全体の厚みの5〜50%であり、中間層の厚みが全
体の厚みの95〜50%であることを特徴とする積層体
を提供する。プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する
樹脂組成物(X):プロピレン単独重合体及び/または
プロピレン−α−オレフィン共重合体が50〜100重
量%、及びオレフィン系樹脂0〜50重量%を含有する
プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物。
また、本発明は、前記積層体からなる層、この積層体の
一方の表層上に配設された粘着剤からなる層、およびこ
の粘着剤からなる層上に積層された剥離紙を有し、前記
積層体の一方の表層が露出し、この露出した表層の濡れ
指数が30dyne/cm以上であることを特徴とする
積層シートを提供する。また、本発明は、前記積層体か
らなる少なくとも2層と、該積層体の間にある補強層と
からなることを特徴とする積層シートを提供する。さら
にまた、本発明は、前記積層体の層と親水性樹脂からな
る層(A層)とからなり、少なくとも一つの表層が前記
A層であることを特徴とする表面親水性シートを提供す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の積層体は、両表層及び中
間層の少なくとも3層から構成される積層体であって、
両表層が密度0.930g/cm3以下、好ましくは
0.900〜0.925g/cm3のエチレン−α−オ
レフィン共重合体からなる層であり、中間層が上記プロ
ピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物(X)
からなる層であり、かつ両表層の合計厚みが全体の厚み
の5〜50%、好ましくは10〜40%であり、中間層
の厚みが全体の厚みの95〜50%、好ましくは90〜
60%であることを特徴とする積層体である。ここで、
両表層のエチレン−α−オレフィン共重合体の密度が
0.930g/cm3を超える場合は、該層とこれに隣
接する層との層間接着強度が不十分であるため好ましく
ない。
間層の少なくとも3層から構成される積層体であって、
両表層が密度0.930g/cm3以下、好ましくは
0.900〜0.925g/cm3のエチレン−α−オ
レフィン共重合体からなる層であり、中間層が上記プロ
ピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物(X)
からなる層であり、かつ両表層の合計厚みが全体の厚み
の5〜50%、好ましくは10〜40%であり、中間層
の厚みが全体の厚みの95〜50%、好ましくは90〜
60%であることを特徴とする積層体である。ここで、
両表層のエチレン−α−オレフィン共重合体の密度が
0.930g/cm3を超える場合は、該層とこれに隣
接する層との層間接着強度が不十分であるため好ましく
ない。
【0007】両表層の合計厚みが全体厚みの5%未満で
ある場合または中間層の厚みが全体厚みの95%を越え
る場合は、積層体の剛性が軟質塩化ビニル系樹脂からな
るものに比べ高くなりすぎ、軟質塩化ビニル系樹脂から
なるシートのようなしなやかさを発揮しないため好まし
くなく、一方両表層の合計厚みが全体厚みの50%を超
える場合または中間層の厚みが全体厚みの50%未満で
ある場合は、積層体の剛性が軟質塩化ビニル系樹脂から
なるものに比べ低くなりすぎ、軟質塩化ビニル系樹脂か
らなるシートのような剛性を発揮しないため好ましくな
い。
ある場合または中間層の厚みが全体厚みの95%を越え
る場合は、積層体の剛性が軟質塩化ビニル系樹脂からな
るものに比べ高くなりすぎ、軟質塩化ビニル系樹脂から
なるシートのようなしなやかさを発揮しないため好まし
くなく、一方両表層の合計厚みが全体厚みの50%を超
える場合または中間層の厚みが全体厚みの50%未満で
ある場合は、積層体の剛性が軟質塩化ビニル系樹脂から
なるものに比べ低くなりすぎ、軟質塩化ビニル系樹脂か
らなるシートのような剛性を発揮しないため好ましくな
い。
【0008】両表層に用いるエチレン−α−オレフィン
共重合体は、エチレンとα−オレフィンとの共重合体で
あり、α−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘ
プテン−1、オクテン−1、デセン−1等の炭素数3〜
10のα−オレフィンが挙げられる。該エチレン−α−
オレフィン共重合体としては、例えばエチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレ
ン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−4−メチルペン
テン−1共重合体、エチレン−ヘプテン−1共重合体、
エチレン−オクテン−1共重合体、エチレン−デセン−
1共重合体等が挙げられる。上記α−オレフィンの含有
量は、通常1〜20重量%である。エチレン−α−オレ
フィン共重合体は、公知の方法により製造することがで
きる。
共重合体は、エチレンとα−オレフィンとの共重合体で
あり、α−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブ
テン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘ
プテン−1、オクテン−1、デセン−1等の炭素数3〜
10のα−オレフィンが挙げられる。該エチレン−α−
オレフィン共重合体としては、例えばエチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、エチレ
ン−ヘキセン−1共重合体、エチレン−4−メチルペン
テン−1共重合体、エチレン−ヘプテン−1共重合体、
エチレン−オクテン−1共重合体、エチレン−デセン−
1共重合体等が挙げられる。上記α−オレフィンの含有
量は、通常1〜20重量%である。エチレン−α−オレ
フィン共重合体は、公知の方法により製造することがで
きる。
【0009】中間層は、プロピレン系樹脂または該樹脂
を含有する樹脂組成物(X)を含む層からなる。プロピ
レン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物(X)
は、プロピレン単独重合体及び/またはプロピレン−α
−オレフィン共重合体が50〜100重量%、好ましく
は70〜100重量%、及びオレフィン系樹脂0〜50
重量%、好ましくは0〜30重量%を含有するものであ
る。プロピレン単独重合体は、メルトフローレートが2
〜20g/10分のものが好ましい。
を含有する樹脂組成物(X)を含む層からなる。プロピ
レン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物(X)
は、プロピレン単独重合体及び/またはプロピレン−α
−オレフィン共重合体が50〜100重量%、好ましく
は70〜100重量%、及びオレフィン系樹脂0〜50
重量%、好ましくは0〜30重量%を含有するものであ
る。プロピレン単独重合体は、メルトフローレートが2
〜20g/10分のものが好ましい。
【0010】プロピレン−α−オレフィン共重合体は、
プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピ
レン−α−オレフィンブロック共重合体が挙げられ、α
−オレフィンとしては、エチレン、ブテン−1、オクテ
ン−1等の炭素数2、4〜10のα−オレフィンが挙げ
られる。これらの中でもメルトフローレートが2〜20
g/10分のプロピレン−エチレンランダム共重合体が
好ましい。オレフィン系樹脂は、オレフィンを主体とす
る樹脂であり、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合
体、エチレン−オクテン−1共重合体等のエチレン−α
−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体等のエチ
レン系共重合体が挙げられる。これらの中でも低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−α−オレ
フィン共重合体が好ましい。プロピレン単独重合体及び
/またはプロピレン−α−オレフィン共重合体が50重
量%未満の場合またはオレフィン系樹脂が50重量%を
超える場合は、積層体の剛性が軟質塩化ビニル系樹脂か
らなるものに比べ低くなりすぎるため好ましくない。
プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピ
レン−α−オレフィンブロック共重合体が挙げられ、α
−オレフィンとしては、エチレン、ブテン−1、オクテ
ン−1等の炭素数2、4〜10のα−オレフィンが挙げ
られる。これらの中でもメルトフローレートが2〜20
g/10分のプロピレン−エチレンランダム共重合体が
好ましい。オレフィン系樹脂は、オレフィンを主体とす
る樹脂であり、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合
体、エチレン−オクテン−1共重合体等のエチレン−α
−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体等のエチ
レン系共重合体が挙げられる。これらの中でも低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−α−オレ
フィン共重合体が好ましい。プロピレン単独重合体及び
/またはプロピレン−α−オレフィン共重合体が50重
量%未満の場合またはオレフィン系樹脂が50重量%を
超える場合は、積層体の剛性が軟質塩化ビニル系樹脂か
らなるものに比べ低くなりすぎるため好ましくない。
【0011】両表層、中間層は、必要に応じて、顔料、
酸化防止剤、滑剤、抗ブロッキング剤などの添加剤を含
有してもよい。積層体の両表層及び中間層以外の層には
特に制限はなく、例えば積層体の製膜加工の際に両端を
切り落としたものを用いたリサイクル層などを積層して
もよい。本発明の積層体の厚みは、通常20〜300μ
m、好ましくは30〜200μmである。
酸化防止剤、滑剤、抗ブロッキング剤などの添加剤を含
有してもよい。積層体の両表層及び中間層以外の層には
特に制限はなく、例えば積層体の製膜加工の際に両端を
切り落としたものを用いたリサイクル層などを積層して
もよい。本発明の積層体の厚みは、通常20〜300μ
m、好ましくは30〜200μmである。
【0012】本発明の積層体は、後述するように印刷用
原反シートの材料として有用であるが、この印刷用原反
シートは、主に外気に曝される場所で使用されることが
多い。従って、本発明の積層体における前記プロピレン
系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物(X)として
は、ポリプロピレン及び/またはプロピレン−α−オレ
フィン共重合体とオレフィン系樹脂との合計100重量
部に対して、耐光剤を好ましくは0.03重量部以下、
より好ましくは0.01〜0.03重量部含有するもの
が好適である。耐光剤は、特に限定されるものではな
く、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジン)セバケートなどのヒンダードアミン;2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのヒド
ロキシ安息香酸;2−(3’−tert−ブチル−2’
−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル−5−クロロベン
ゾトリアゾールなどのトリアゾール化合物などが挙げら
れる。
原反シートの材料として有用であるが、この印刷用原反
シートは、主に外気に曝される場所で使用されることが
多い。従って、本発明の積層体における前記プロピレン
系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物(X)として
は、ポリプロピレン及び/またはプロピレン−α−オレ
フィン共重合体とオレフィン系樹脂との合計100重量
部に対して、耐光剤を好ましくは0.03重量部以下、
より好ましくは0.01〜0.03重量部含有するもの
が好適である。耐光剤は、特に限定されるものではな
く、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジン)セバケートなどのヒンダードアミン;2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどのヒド
ロキシ安息香酸;2−(3’−tert−ブチル−2’
−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル−5−クロロベン
ゾトリアゾールなどのトリアゾール化合物などが挙げら
れる。
【0013】また、印刷の発色性を向上させる目的で、
プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物
(X)は着色剤を含有するとさらに好ましい。着色剤と
しては、例えば白色化させる場合は酸化チタンが一般に
用いられる。その含有量は、プロピレン系樹脂または該
樹脂を含有する樹脂組成物(X)全体の内の0.1〜5
重量%が好ましい。
プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成物
(X)は着色剤を含有するとさらに好ましい。着色剤と
しては、例えば白色化させる場合は酸化チタンが一般に
用いられる。その含有量は、プロピレン系樹脂または該
樹脂を含有する樹脂組成物(X)全体の内の0.1〜5
重量%が好ましい。
【0014】上記構成の本発明の積層体は、従来の軟質
塩化ビニル系樹脂製のシートに匹敵する機械的強度を有
するとともに、表面処理などを施すことにより優れた印
刷適性を付与することができるので、印刷用原反シート
の材料として有用である。すなわち、本発明の積層体
は、印刷用原反シートとして有用な下記の積層シート及
び表面親水性シートの材料として最適である。
塩化ビニル系樹脂製のシートに匹敵する機械的強度を有
するとともに、表面処理などを施すことにより優れた印
刷適性を付与することができるので、印刷用原反シート
の材料として有用である。すなわち、本発明の積層体
は、印刷用原反シートとして有用な下記の積層シート及
び表面親水性シートの材料として最適である。
【0015】本発明の積層体の製造方法には特に制限は
なく、例えば共押出インフレーション加工、共押出Tダ
イ加工など従来の共押出し加工法により製膜する方法、
両表層用のエチレン−α−オレフィン共重合体、中間層
用のプロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成
物(X)、及び所望により設けられるその他の層用の材
料をインフレーション加工、Tダイ加工により製膜して
それぞれの材料からなる単層フィルムを作製し、次いで
ドライラミネート法、押し出しラミネート法などにより
これらを積層する方法などが挙げられる。
なく、例えば共押出インフレーション加工、共押出Tダ
イ加工など従来の共押出し加工法により製膜する方法、
両表層用のエチレン−α−オレフィン共重合体、中間層
用のプロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成
物(X)、及び所望により設けられるその他の層用の材
料をインフレーション加工、Tダイ加工により製膜して
それぞれの材料からなる単層フィルムを作製し、次いで
ドライラミネート法、押し出しラミネート法などにより
これらを積層する方法などが挙げられる。
【0016】なお、前記本発明の積層体は、少なくとも
一方の表層の濡れ指数が30dyne/cm以上、好ま
しくは40dyne/cm以上、より好ましくは45d
yne以上のものであってよい。少なくとも一方の表層
の濡れ指数が30dyne/cm以上である積層体は、
優れた機械的強度と優れた印刷適性を兼ね備えたもので
あり、印刷用原反シートとして有用である。かかる積層
体は、前記積層体をその少なくとも一方の表層の濡れ指
数が30dyne/cm以上となるように、コロナ放電
などにより表面処理を施すことにより製造することがで
きる。
一方の表層の濡れ指数が30dyne/cm以上、好ま
しくは40dyne/cm以上、より好ましくは45d
yne以上のものであってよい。少なくとも一方の表層
の濡れ指数が30dyne/cm以上である積層体は、
優れた機械的強度と優れた印刷適性を兼ね備えたもので
あり、印刷用原反シートとして有用である。かかる積層
体は、前記積層体をその少なくとも一方の表層の濡れ指
数が30dyne/cm以上となるように、コロナ放電
などにより表面処理を施すことにより製造することがで
きる。
【0017】本発明の積層シートは、上記積層体、この
積層体の一方の表層上に配設された粘着剤からなる層、
およびこの粘着剤からなる層上に積層された剥離紙を有
し、前記積層体の一方の表層が露出し、この露出した表
層の濡れ指数が30dyne/cm以上である積層シー
トである。その一例は、上記積層体の両表層を濡れ指数
が30dyne/cm以上となるように表面処理し、一
方の表層に粘着剤からなる層を配設し、前記粘着剤から
なる層の上に剥離紙を積層してなるものである。なお、
本発明における濡れ指数は、JIS K 6768に基
づくものである。
積層体の一方の表層上に配設された粘着剤からなる層、
およびこの粘着剤からなる層上に積層された剥離紙を有
し、前記積層体の一方の表層が露出し、この露出した表
層の濡れ指数が30dyne/cm以上である積層シー
トである。その一例は、上記積層体の両表層を濡れ指数
が30dyne/cm以上となるように表面処理し、一
方の表層に粘着剤からなる層を配設し、前記粘着剤から
なる層の上に剥離紙を積層してなるものである。なお、
本発明における濡れ指数は、JIS K 6768に基
づくものである。
【0018】表面処理した積層体の表層の濡れ指数が3
0dyne/cm未満である場合、印刷適性に劣る。特
に、印刷適性の観点からは、上記積層シートにおいて、
前記積層体の露出した表層の濡れ指数は、40dyne
/cm以上であることが好ましく、45dyne/cm
以上であることがより好ましい。なお、表面処理した積
層体の両表層の濡れ指数の上限は特に限定されるもので
はないが、通常は60dyne/cm程度である。ま
た、粘着剤からなる層を形成させる側の積層体表面層に
ついても、濡れ指数が30dyne/cm以上とするこ
とが、粘着剤の塗工性の面から好ましい。表面処理の方
法は、特に限定されるものではないが、コロナ放電処理
が一般に用いられる。
0dyne/cm未満である場合、印刷適性に劣る。特
に、印刷適性の観点からは、上記積層シートにおいて、
前記積層体の露出した表層の濡れ指数は、40dyne
/cm以上であることが好ましく、45dyne/cm
以上であることがより好ましい。なお、表面処理した積
層体の両表層の濡れ指数の上限は特に限定されるもので
はないが、通常は60dyne/cm程度である。ま
た、粘着剤からなる層を形成させる側の積層体表面層に
ついても、濡れ指数が30dyne/cm以上とするこ
とが、粘着剤の塗工性の面から好ましい。表面処理の方
法は、特に限定されるものではないが、コロナ放電処理
が一般に用いられる。
【0019】粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル
系粘着剤、ウレタン系粘着剤などを使用することがで
き、上記積層シートの製造過程でこれらは、いずれも酢
酸エチルなどの有機溶媒に溶かした形態で使用される。
前記積層体の一方の表層に粘着剤からなる層を配設する
方法は、特に限定されるものではなく、例えばダイレク
トグラビア法、リバースグラビア法、マイクログラビア
法、2本ロールビートコート法、ボトムフィード3本リ
バースコート法等のロールコーティング法;ドクターナ
イフ法;ダイコート法;ディップコート法;バーコーテ
ィング法;及びこれらを組み合わせたコーティング法な
どの方法により粘着剤溶液を表面処理を施した積層体の
表面に塗布し、その後に溶媒を除去する(すなわち、乾
燥する)方法が挙げられる。また、剥離紙は、粘着剤か
らなる層の上に積層され、粘着剤の塗工に連続してラミ
ネートするのが好ましい。剥離紙は、紙にシリコン等を
コートしたものである。
系粘着剤、ウレタン系粘着剤などを使用することがで
き、上記積層シートの製造過程でこれらは、いずれも酢
酸エチルなどの有機溶媒に溶かした形態で使用される。
前記積層体の一方の表層に粘着剤からなる層を配設する
方法は、特に限定されるものではなく、例えばダイレク
トグラビア法、リバースグラビア法、マイクログラビア
法、2本ロールビートコート法、ボトムフィード3本リ
バースコート法等のロールコーティング法;ドクターナ
イフ法;ダイコート法;ディップコート法;バーコーテ
ィング法;及びこれらを組み合わせたコーティング法な
どの方法により粘着剤溶液を表面処理を施した積層体の
表面に塗布し、その後に溶媒を除去する(すなわち、乾
燥する)方法が挙げられる。また、剥離紙は、粘着剤か
らなる層の上に積層され、粘着剤の塗工に連続してラミ
ネートするのが好ましい。剥離紙は、紙にシリコン等を
コートしたものである。
【0020】上記構成の本発明の積層シートは、前記積
層体を含むために機械的強度に優れ、かつ、濡れ指数が
30dyne/cm以上である表層を有するために印刷
適性に優れ、さらに、粘着剤の層とそれに積層された剥
離紙を有するので、この剥離紙を取り除くと他の物品
(金属製や木製の板など)に容易に貼着することができ
る。
層体を含むために機械的強度に優れ、かつ、濡れ指数が
30dyne/cm以上である表層を有するために印刷
適性に優れ、さらに、粘着剤の層とそれに積層された剥
離紙を有するので、この剥離紙を取り除くと他の物品
(金属製や木製の板など)に容易に貼着することができ
る。
【0021】本発明にかかる他の積層シートは、前記本
発明の積層体からなる少なくとも2層と、該積層体の間
にある補強層とからなることを特徴とする積層シートで
ある。かかる積層シートは、本発明の積層体からなる少
なくとも2層と補強層とを含むので、機械的強度におい
て著しく優れたものである。また、このような積層シー
トであって、少なくとも一方の表層の濡れ指数が30d
yne/cm以上であるものは、優れた印刷適性を有す
る。かかる積層シートの一つの例は、積層体と積層体の
間に補強層が配設され、かつ前記補強層と前記両積層体
とが一体化されてなる積層シートである。補強層の材料
は、積層シートの強度を向上させ得るものであれば特に
限定はされず、例えば、熱可塑性樹脂や繊維などが挙げ
られる。補強層の材料として使用し得る繊維としては、
例えばポリエチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイ
ロン6,6等のポリアミド樹脂、ポリプロピレン、高密
度ポリエチレンなどの合成繊維、アルミナ繊維、炭素繊
維、天然繊維(麻、綿、竹など)などが挙げられ、これ
らは織布、不織布、編布などの種々の形態をとることが
できる。
発明の積層体からなる少なくとも2層と、該積層体の間
にある補強層とからなることを特徴とする積層シートで
ある。かかる積層シートは、本発明の積層体からなる少
なくとも2層と補強層とを含むので、機械的強度におい
て著しく優れたものである。また、このような積層シー
トであって、少なくとも一方の表層の濡れ指数が30d
yne/cm以上であるものは、優れた印刷適性を有す
る。かかる積層シートの一つの例は、積層体と積層体の
間に補強層が配設され、かつ前記補強層と前記両積層体
とが一体化されてなる積層シートである。補強層の材料
は、積層シートの強度を向上させ得るものであれば特に
限定はされず、例えば、熱可塑性樹脂や繊維などが挙げ
られる。補強層の材料として使用し得る繊維としては、
例えばポリエチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイ
ロン6,6等のポリアミド樹脂、ポリプロピレン、高密
度ポリエチレンなどの合成繊維、アルミナ繊維、炭素繊
維、天然繊維(麻、綿、竹など)などが挙げられ、これ
らは織布、不織布、編布などの種々の形態をとることが
できる。
【0022】上記補強層を有する積層シートは、例え
ば、積層シートを形成するための本発明の積層体や補強
層用シートなどを接着剤を用いて貼合一体化することに
より製造することができる。また、本発明の積層体の表
層を加熱融解させた状態で補強層用シートなどと重ね、
加圧して一体化させる方法などにより製造することもで
きる。
ば、積層シートを形成するための本発明の積層体や補強
層用シートなどを接着剤を用いて貼合一体化することに
より製造することができる。また、本発明の積層体の表
層を加熱融解させた状態で補強層用シートなどと重ね、
加圧して一体化させる方法などにより製造することもで
きる。
【0023】本発明の表面親水性シートは、前記本発明
の積層体からなる層と親水性樹脂からなる層(A層)と
からなり、少なくとも一つの表層が前記A層であること
を特徴とするものであり、その一例は、前記積層体の一
方の表層に親水性樹脂からなる層(A層)を積層してな
るものである。上記構成の表面親水性シートは、前記積
層体を含むので機械的強度に優れ、かつ、親水性樹脂か
らなる層を有するので、特に水性塗料を用いる場合の印
刷適性に優れ、印刷用原反シートとして有用である。
の積層体からなる層と親水性樹脂からなる層(A層)と
からなり、少なくとも一つの表層が前記A層であること
を特徴とするものであり、その一例は、前記積層体の一
方の表層に親水性樹脂からなる層(A層)を積層してな
るものである。上記構成の表面親水性シートは、前記積
層体を含むので機械的強度に優れ、かつ、親水性樹脂か
らなる層を有するので、特に水性塗料を用いる場合の印
刷適性に優れ、印刷用原反シートとして有用である。
【0024】上記A層に用いる親水性樹脂は、分子中に
親水性の強い極性基を有する樹脂であれば特に限定はさ
れない。ここで極性基とは、水素結合性基および/又は
イオン性基のことであり、極性基の割合は、樹脂の単位
重量当りの水素結合性基および/又はイオン性基(これ
らの基を2種以上有する場合には、それらの合計)の重
量百分率が、好ましくは25%〜70%、より好ましく
は30%〜50%である。ここで、水素結合性基とは、
炭素以外の原子(ヘテロ原子)に直接結合した水素を少
なくとも1個有する基をいう。この水素結合性基として
は、例えば水酸基、アミノ基、チオール基、カルボキシ
ル基、スルホン酸基、リン酸基等が挙げられる。
親水性の強い極性基を有する樹脂であれば特に限定はさ
れない。ここで極性基とは、水素結合性基および/又は
イオン性基のことであり、極性基の割合は、樹脂の単位
重量当りの水素結合性基および/又はイオン性基(これ
らの基を2種以上有する場合には、それらの合計)の重
量百分率が、好ましくは25%〜70%、より好ましく
は30%〜50%である。ここで、水素結合性基とは、
炭素以外の原子(ヘテロ原子)に直接結合した水素を少
なくとも1個有する基をいう。この水素結合性基として
は、例えば水酸基、アミノ基、チオール基、カルボキシ
ル基、スルホン酸基、リン酸基等が挙げられる。
【0025】一方、イオン性基とは、水中において水和
が可能な程度に局在化した正または負の少なくとも一方
の電荷を有する基をいう。このようなイオン性基として
は、例えばカルボキシレート基、スルホン酸イオン基、
燐酸イオン基、アンモニウム基、ホスホニウム基等が挙
げられる。水素結合性基またはイオン性基としては、上
記した中でも、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、ス
ルホン酸基、カルボキシレート基、スルホン酸イオン
基、アンモニウム基等が更に好ましい。これらの水素結
合性基及びイオン性基の含有量は、例えば核磁気共鳴
(NMR)の手法(1H−NMR、13C−NMR等)に
よって、好適に測定することができる。
が可能な程度に局在化した正または負の少なくとも一方
の電荷を有する基をいう。このようなイオン性基として
は、例えばカルボキシレート基、スルホン酸イオン基、
燐酸イオン基、アンモニウム基、ホスホニウム基等が挙
げられる。水素結合性基またはイオン性基としては、上
記した中でも、水酸基、アミノ基、カルボキシル基、ス
ルホン酸基、カルボキシレート基、スルホン酸イオン
基、アンモニウム基等が更に好ましい。これらの水素結
合性基及びイオン性基の含有量は、例えば核磁気共鳴
(NMR)の手法(1H−NMR、13C−NMR等)に
よって、好適に測定することができる。
【0026】本発明に用いられる親水性樹脂は、上記の
ような極性基を有する限り特に制限されないが、その好
ましいものとして、ポリビニルアルコール、ビニルアル
コール分率が41モル%以上のエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体;ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ア
ミロース、アミロペクチン、プルラン、カードラン、ザ
ンタン、キチン、キトサン、セルロース等の多糖類;ポ
リアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリベンゼ
ンスルホン酸、ポリベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポ
リエチレンイミン、ポリアリルアミン、そのアンモニウ
ム塩、ポリビニルチオール、ポリグリセリン等が挙げら
れる。
ような極性基を有する限り特に制限されないが、その好
ましいものとして、ポリビニルアルコール、ビニルアル
コール分率が41モル%以上のエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体;ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ア
ミロース、アミロペクチン、プルラン、カードラン、ザ
ンタン、キチン、キトサン、セルロース等の多糖類;ポ
リアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリベンゼ
ンスルホン酸、ポリベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポ
リエチレンイミン、ポリアリルアミン、そのアンモニウ
ム塩、ポリビニルチオール、ポリグリセリン等が挙げら
れる。
【0027】上記親水性樹脂としては、ポリビニルアル
コールおよび/又は多糖類(ないしその誘導体)が更に
好ましい。なお、理想的なポリビニルアルコール〔−
(CH 2CHOH)n−〕の場合、上記した水素結合性基
たるOH基の重量百分率は、(17/44)×100=
約39%となる。本発明で用いるポリビニルアルコール
は、ビニルアルコールのモノマー単位を主成分として有
するポリマーである。このような「ポリビニルアルコー
ル」としては、例えば酢酸ビニル重合体の酢酸エステル
部分を加水分解ないしエステル交換(けん化)して得ら
れるポリマー(正確にはビニルアルコールと酢酸ビニル
の共重合体となったもの)や、トリフルオロ酢酸ビニル
重合体、ギ酸ビニル重合体、ピバリン酸ビニル重合体、
tert−ブチルビニルエーテル重合体、トリメチルシ
リルビニルエーテル重合体等をけん化して得られるポリ
マーが挙げられる(「ポリビニルアルコール」の詳細
は、例えばポバール会編、「PVAの世界」、1992
年、(株)高分子刊行会;長野ら、「ポバール」、19
81年、(株)高分子刊行会を参照)。
コールおよび/又は多糖類(ないしその誘導体)が更に
好ましい。なお、理想的なポリビニルアルコール〔−
(CH 2CHOH)n−〕の場合、上記した水素結合性基
たるOH基の重量百分率は、(17/44)×100=
約39%となる。本発明で用いるポリビニルアルコール
は、ビニルアルコールのモノマー単位を主成分として有
するポリマーである。このような「ポリビニルアルコー
ル」としては、例えば酢酸ビニル重合体の酢酸エステル
部分を加水分解ないしエステル交換(けん化)して得ら
れるポリマー(正確にはビニルアルコールと酢酸ビニル
の共重合体となったもの)や、トリフルオロ酢酸ビニル
重合体、ギ酸ビニル重合体、ピバリン酸ビニル重合体、
tert−ブチルビニルエーテル重合体、トリメチルシ
リルビニルエーテル重合体等をけん化して得られるポリ
マーが挙げられる(「ポリビニルアルコール」の詳細
は、例えばポバール会編、「PVAの世界」、1992
年、(株)高分子刊行会;長野ら、「ポバール」、19
81年、(株)高分子刊行会を参照)。
【0028】ポリビニルアルコールにおける「けん化」
の程度は、好ましくはモル百分率で50%以上、より好
ましくは70%以上である。また、ポリビニルアルコー
ルの平均重合度は、好ましくは100〜10000、よ
り好ましくは250〜3000である。平均重合度が小
さい場合は耐久性、耐水性が低下する傾向が見られ、け
ん化度が低い場合には耐水性が低下する傾向が見られ
る。また、ポリビニルアルコールは単独で用いてもよい
し、2種類以上を混合して用いてもよい。また水酸基以
外の官能基の導入されたポリビニルアルコール誘導体も
使用でき、水酸基以外の官能基としては、例えばアミノ
基、チオール基、カルボキシル基、スルホン基、リン酸
基、カルボキシレート基、スルホン酸イオン基、燐酸イ
オン基、アンモニウム基、ホスホニウム基、シリル基、
シロキサン基、アルキル基、アリル基、フルオロアルキ
ル基、アルコシキ基、カルボニル基、ハロゲン基等が挙
げられる。
の程度は、好ましくはモル百分率で50%以上、より好
ましくは70%以上である。また、ポリビニルアルコー
ルの平均重合度は、好ましくは100〜10000、よ
り好ましくは250〜3000である。平均重合度が小
さい場合は耐久性、耐水性が低下する傾向が見られ、け
ん化度が低い場合には耐水性が低下する傾向が見られ
る。また、ポリビニルアルコールは単独で用いてもよい
し、2種類以上を混合して用いてもよい。また水酸基以
外の官能基の導入されたポリビニルアルコール誘導体も
使用でき、水酸基以外の官能基としては、例えばアミノ
基、チオール基、カルボキシル基、スルホン基、リン酸
基、カルボキシレート基、スルホン酸イオン基、燐酸イ
オン基、アンモニウム基、ホスホニウム基、シリル基、
シロキサン基、アルキル基、アリル基、フルオロアルキ
ル基、アルコシキ基、カルボニル基、ハロゲン基等が挙
げられる。
【0029】前記親水性樹脂からなる層において、親水
性樹脂は、その耐水性の改良の目的で水素結合性基用架
橋剤を用いて架橋されていてもよい。水素結合性基用架
橋剤の好適な例としては、チタン有機化合物、ジルコニ
ウム有機化合物、アルミニウム有機化合物等が挙げられ
る。チタン有機化合物の具体例としては、テトラノルマ
ルブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、
ブチルチタネートダイマー、テトラ(2−エチルヘキシ
ル)チタネート、テトラメチルチタネート等のチタンオ
ルソエステル類、チタンアセチルアセトネート、チタン
テトラアセチルアセトネート、ポリチタンアセチルアセ
トネート、チタンオクチレングリコレート、チタンラク
テート、チタントリエタノールアミネート、チタンエチ
ルアセトアセテート等のチタンキレート類、ポリヒドロ
キシチタンステアレート等のチタンアシレート類などが
挙げられる。
性樹脂は、その耐水性の改良の目的で水素結合性基用架
橋剤を用いて架橋されていてもよい。水素結合性基用架
橋剤の好適な例としては、チタン有機化合物、ジルコニ
ウム有機化合物、アルミニウム有機化合物等が挙げられ
る。チタン有機化合物の具体例としては、テトラノルマ
ルブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、
ブチルチタネートダイマー、テトラ(2−エチルヘキシ
ル)チタネート、テトラメチルチタネート等のチタンオ
ルソエステル類、チタンアセチルアセトネート、チタン
テトラアセチルアセトネート、ポリチタンアセチルアセ
トネート、チタンオクチレングリコレート、チタンラク
テート、チタントリエタノールアミネート、チタンエチ
ルアセトアセテート等のチタンキレート類、ポリヒドロ
キシチタンステアレート等のチタンアシレート類などが
挙げられる。
【0030】ジルコニウム有機化合物の具体例として
は、ジルコニウムノルマルプロピレート、ジルコニウム
ノルマルブチレート、ジルコニウムテトラアセチルアセ
トネート、ジルコニウムモノアセチルアセトネート、ジ
ルコニウムビスアセチルアセトネート、ジルコニウムア
セチルアセトネートビスエチルアセトアセテートなどが
挙げられる。アルミニウム有機化合物の具体例として
は、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミニウム
有機酸キレートなどが挙げられる。これらの中でもキレ
ート化合物は、親水性樹脂の層の形成過程で通常使用さ
れる親水性樹脂を含有する塗工液中での安定性の面で好
ましい。また塗工液の安定性は、液を酸性にすることに
より大幅に改良される。塗工液の調製において架橋剤
は、好ましくはアルコール類で希釈して用いられる。
は、ジルコニウムノルマルプロピレート、ジルコニウム
ノルマルブチレート、ジルコニウムテトラアセチルアセ
トネート、ジルコニウムモノアセチルアセトネート、ジ
ルコニウムビスアセチルアセトネート、ジルコニウムア
セチルアセトネートビスエチルアセトアセテートなどが
挙げられる。アルミニウム有機化合物の具体例として
は、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミニウム
有機酸キレートなどが挙げられる。これらの中でもキレ
ート化合物は、親水性樹脂の層の形成過程で通常使用さ
れる親水性樹脂を含有する塗工液中での安定性の面で好
ましい。また塗工液の安定性は、液を酸性にすることに
より大幅に改良される。塗工液の調製において架橋剤
は、好ましくはアルコール類で希釈して用いられる。
【0031】架橋剤の使用量は特に限定されないが、架
橋剤の架橋生成基の数(CN)と樹脂の水素結合性基の
数(HN)との比(CN/HN)は、好ましくは0.0
01〜10、より好ましくは0.01〜1である。
橋剤の架橋生成基の数(CN)と樹脂の水素結合性基の
数(HN)との比(CN/HN)は、好ましくは0.0
01〜10、より好ましくは0.01〜1である。
【0032】積層体に親水性樹脂からなる層(A層)を
積層する方法は特に限定されないが、親水性樹脂を主成
分とする溶液を前記積層体もしくはその上に適宜設けた
他の層の表面に以下に示すような適宜のコーティング法
によって塗布し、乾燥、熱処理を行うコーティング方法
や、親水性樹脂を主成分とする組成物からなるフィルム
を前記積層体もしくはその上に適宜設けた他の層にラミ
ネートする方法などが好ましい。
積層する方法は特に限定されないが、親水性樹脂を主成
分とする溶液を前記積層体もしくはその上に適宜設けた
他の層の表面に以下に示すような適宜のコーティング法
によって塗布し、乾燥、熱処理を行うコーティング方法
や、親水性樹脂を主成分とする組成物からなるフィルム
を前記積層体もしくはその上に適宜設けた他の層にラミ
ネートする方法などが好ましい。
【0033】コーティング方法としては、例えばダイレ
クトグラビア法、リバースグラビア法、マイクログラビ
ア法、2本ロールビートコート法、ボトムフィード3本
リバースコート法等のロールコーティング法;ドクター
ナイフ法;ダイコート法;ディップコート法;バーコー
ティング法;及びこれらを組み合わせたコーティング法
などの方法が挙げられる。親水性樹脂を主成分とする溶
液を前記積層体もしくはその上に適宜設けた他の層の表
面に塗布し、乾燥、熱処理を行う場合に用いる溶媒とし
ては、例えば、水、メチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、エチレングリコール、キシレンなどが挙げられ、
水、アルコール等の極性分散媒が好ましく、環境問題、
設備等の点で、水が特に好ましい。
クトグラビア法、リバースグラビア法、マイクログラビ
ア法、2本ロールビートコート法、ボトムフィード3本
リバースコート法等のロールコーティング法;ドクター
ナイフ法;ダイコート法;ディップコート法;バーコー
ティング法;及びこれらを組み合わせたコーティング法
などの方法が挙げられる。親水性樹脂を主成分とする溶
液を前記積層体もしくはその上に適宜設けた他の層の表
面に塗布し、乾燥、熱処理を行う場合に用いる溶媒とし
ては、例えば、水、メチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコー
ル、エチレングリコール、キシレンなどが挙げられ、
水、アルコール等の極性分散媒が好ましく、環境問題、
設備等の点で、水が特に好ましい。
【0034】本発明に用いるA層の乾燥重量厚みは、得
られる表面親水性シートの親水性、耐傷性の観点から、
0.01〜30g/m2、より好ましく0.05〜20
g/m2、最も好ましくは0.1〜15g/m2である。
られる表面親水性シートの親水性、耐傷性の観点から、
0.01〜30g/m2、より好ましく0.05〜20
g/m2、最も好ましくは0.1〜15g/m2である。
【0035】また、親水性樹脂を主成分とする溶液をコ
ーティングして形成する場合には、積層体の一方の表層
を濡れ指数30dyne/cm以上となるように表面処
理し、さらにその表層の上に親水性樹脂を主成分とする
溶液を塗布し、乾燥して親水性樹脂からなる層(A層)
を配設するのが好ましい。また、積層体の表層上に適宜
別の層を設け、その上に上記親水性樹脂からなる層(A
層)を形成させる場合には、A層を形成させる層の濡れ
指数が30dyne/cm以上となるように予め表面処
理をするのが好ましい。
ーティングして形成する場合には、積層体の一方の表層
を濡れ指数30dyne/cm以上となるように表面処
理し、さらにその表層の上に親水性樹脂を主成分とする
溶液を塗布し、乾燥して親水性樹脂からなる層(A層)
を配設するのが好ましい。また、積層体の表層上に適宜
別の層を設け、その上に上記親水性樹脂からなる層(A
層)を形成させる場合には、A層を形成させる層の濡れ
指数が30dyne/cm以上となるように予め表面処
理をするのが好ましい。
【0036】さらに、本発明の表面親水性シートは、親
水性樹脂からなる層と積層体との間に無機物コロイドか
らなる層(B層)を積層することにより親水性がさらに
高くなり好ましい。かかる無機物コロイドからなる層
は、通常、無機物コロイド分散液を前記積層体もしくは
その上に適宜設けた他の層に塗布し、乾燥して形成する
ことができる。
水性樹脂からなる層と積層体との間に無機物コロイドか
らなる層(B層)を積層することにより親水性がさらに
高くなり好ましい。かかる無機物コロイドからなる層
は、通常、無機物コロイド分散液を前記積層体もしくは
その上に適宜設けた他の層に塗布し、乾燥して形成する
ことができる。
【0037】ここで、本発明で用いる無機物コロイドと
は、分散媒中で、コロイド状に分散しうる無機化合物の
粒子をいう。無機物コロイドとしては、例えば金属コロ
イド、酸化物コロイド、水酸化物コロイド、炭酸塩コロ
イド、硫酸塩コロイドなどが挙げられる。金属コロイド
としては、例えば金、パラジウム、白金、銀、イオウな
どが例示される。酸化物コロイド、水酸化物コロイド、
炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドとしては、例えば珪
素、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、
バリウム、チタン、ジルコニウム、マンガン、鉄、ニッ
ケル、スズなどの金属の酸化物コロイド、水酸化物コロ
イド、炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドが例示される。
これらの中でも珪素、アルミニウム、亜鉛、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、チタン、ジルコニウム、マ
ンガン、鉄、ニッケルおよびスズの中から選ばれる少な
くとも1種の金属の酸化物コロイドまたは水酸化物コロ
イドが好ましく、アルミニウム、珪素の酸化物コロイド
または水酸化物コロイドがより好ましい。コロイドの大
きさは、通常5〜200nmのものが用いられる。
は、分散媒中で、コロイド状に分散しうる無機化合物の
粒子をいう。無機物コロイドとしては、例えば金属コロ
イド、酸化物コロイド、水酸化物コロイド、炭酸塩コロ
イド、硫酸塩コロイドなどが挙げられる。金属コロイド
としては、例えば金、パラジウム、白金、銀、イオウな
どが例示される。酸化物コロイド、水酸化物コロイド、
炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドとしては、例えば珪
素、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、
バリウム、チタン、ジルコニウム、マンガン、鉄、ニッ
ケル、スズなどの金属の酸化物コロイド、水酸化物コロ
イド、炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドが例示される。
これらの中でも珪素、アルミニウム、亜鉛、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、チタン、ジルコニウム、マ
ンガン、鉄、ニッケルおよびスズの中から選ばれる少な
くとも1種の金属の酸化物コロイドまたは水酸化物コロ
イドが好ましく、アルミニウム、珪素の酸化物コロイド
または水酸化物コロイドがより好ましい。コロイドの大
きさは、通常5〜200nmのものが用いられる。
【0038】無機物コロイドは、例えば、Gypsum & L
ime(No.211,P46(1987))に記載の方法により製造するこ
とができる。本発明において、無機物コロイドからなる
層(B層)の乾燥重量厚みは、好ましくは0.01〜1
0g/m2、より好ましくは0.02〜2g/m2、最も
好ましくは0.05〜0.5g/m2である。上記分散
媒としては、例えば水、メチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、エチレングリコール、キシレンなどが挙げら
れ、中でも水、アルコール等の極性分散媒が好ましく、
環境問題、設備等の点で、水がより好ましい。
ime(No.211,P46(1987))に記載の方法により製造するこ
とができる。本発明において、無機物コロイドからなる
層(B層)の乾燥重量厚みは、好ましくは0.01〜1
0g/m2、より好ましくは0.02〜2g/m2、最も
好ましくは0.05〜0.5g/m2である。上記分散
媒としては、例えば水、メチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール、エチレングリコール、キシレンなどが挙げら
れ、中でも水、アルコール等の極性分散媒が好ましく、
環境問題、設備等の点で、水がより好ましい。
【0039】また、B層は、本発明の目的を損わない範
囲で他の成分、例えば以下に示すような各種界面活性
剤、有機系電解質、各種バインダーなどを含有してもよ
い。かかる界面活性剤や有機系電解質は、B層を上記の
ような無機物コロイド分散液を用いて形成させる場合に
その分散液の安定化などの目的で使用されることが多
く、結果的にB層中に含有されることとなる。界面活性
剤は、例えばカプリル酸ナトリウム、カプリル酸カリウ
ム、デカン酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ミリ
スチン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、ステアリン
酸テトラメチルアンモニウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、ベヘン酸カリウムなどの炭素数6〜24のアルキル
鎖を有するカルボン酸の金属塩またはアンモニウム塩、
オクチルスルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸アンモニウムなどの炭素数6
〜24のアルキル鎖を有するスルホン酸の金属塩または
アンモニウム塩、炭素数6〜24のアルキル鎖を有する
リン酸エステルの金属塩またはアンモニウム塩、炭素数
6〜24のアルキル鎖を有するホウ酸エステルの金属塩
またはアンモニウム塩、パーフルオロデカン酸ナトリウ
ム、パーフルオロオクチルスルホン酸ナトリウムなどの
フッ素系アニオン性界面活性剤、ポリジメチルシロキサ
ン基とカルボン酸金属塩などに陰イオン性基を有するシ
リコン系アニオン性界面活性剤などがあげられ、特に、
炭素数6〜10のアルキル鎖を有するカルボン酸のアル
カリ金属塩が好ましいが、これらに限定されるものでは
ない。界面活性剤の使用量は、分散媒100重量部に対
し、通常0.001〜1重量部、好ましくは0.005
〜0.5重量部、より好ましくは0.01〜0.2重量
部である。
囲で他の成分、例えば以下に示すような各種界面活性
剤、有機系電解質、各種バインダーなどを含有してもよ
い。かかる界面活性剤や有機系電解質は、B層を上記の
ような無機物コロイド分散液を用いて形成させる場合に
その分散液の安定化などの目的で使用されることが多
く、結果的にB層中に含有されることとなる。界面活性
剤は、例えばカプリル酸ナトリウム、カプリル酸カリウ
ム、デカン酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ミリ
スチン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、ステアリン
酸テトラメチルアンモニウム、ステアリン酸ナトリウ
ム、ベヘン酸カリウムなどの炭素数6〜24のアルキル
鎖を有するカルボン酸の金属塩またはアンモニウム塩、
オクチルスルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸アンモニウムなどの炭素数6
〜24のアルキル鎖を有するスルホン酸の金属塩または
アンモニウム塩、炭素数6〜24のアルキル鎖を有する
リン酸エステルの金属塩またはアンモニウム塩、炭素数
6〜24のアルキル鎖を有するホウ酸エステルの金属塩
またはアンモニウム塩、パーフルオロデカン酸ナトリウ
ム、パーフルオロオクチルスルホン酸ナトリウムなどの
フッ素系アニオン性界面活性剤、ポリジメチルシロキサ
ン基とカルボン酸金属塩などに陰イオン性基を有するシ
リコン系アニオン性界面活性剤などがあげられ、特に、
炭素数6〜10のアルキル鎖を有するカルボン酸のアル
カリ金属塩が好ましいが、これらに限定されるものでは
ない。界面活性剤の使用量は、分散媒100重量部に対
し、通常0.001〜1重量部、好ましくは0.005
〜0.5重量部、より好ましくは0.01〜0.2重量
部である。
【0040】有機系電解質とは、電離性イオン性基を有
する有機化合物のうちで界面活性剤でないものであり、
例えば、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、ベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ブチルスルホン酸カリウム、フ
ェニルホスフィン酸ナトリウム、ジエチルリン酸ナトリ
ウムなどが挙げられ、特に、ベンゼンスルホン酸誘導体
が好ましい。有機系電解質の使用量は、分散媒100重
量部に対し、通常0.0001〜0.1重量部、好まし
くは0.0001〜0.01重量部、より好ましくは
0.001〜0.005重量部である。上記無機コロイ
ド分散液には、コーティング性を改良する目的で、各種
粘土鉱物、特に分散媒中で層状に膨潤しチキソトロピー
性を発揮する無機層状化合物類を添加することも可能で
ある。
する有機化合物のうちで界面活性剤でないものであり、
例えば、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、ベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ブチルスルホン酸カリウム、フ
ェニルホスフィン酸ナトリウム、ジエチルリン酸ナトリ
ウムなどが挙げられ、特に、ベンゼンスルホン酸誘導体
が好ましい。有機系電解質の使用量は、分散媒100重
量部に対し、通常0.0001〜0.1重量部、好まし
くは0.0001〜0.01重量部、より好ましくは
0.001〜0.005重量部である。上記無機コロイ
ド分散液には、コーティング性を改良する目的で、各種
粘土鉱物、特に分散媒中で層状に膨潤しチキソトロピー
性を発揮する無機層状化合物類を添加することも可能で
ある。
【0041】バインダーとしては、分散媒との親和性の
よい熱可塑性樹脂などが用いられる。かかる熱可塑性樹
脂としては、例えばアクリル系樹脂、軟質塩化ビニル酢
酸ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、軟質塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、スチロール系樹脂、酢酸ビニル系
樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等が挙げられが、特に
アクリル系樹脂が好適である。
よい熱可塑性樹脂などが用いられる。かかる熱可塑性樹
脂としては、例えばアクリル系樹脂、軟質塩化ビニル酢
酸ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、軟質塩化ビニル系樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、スチロール系樹脂、酢酸ビニル系
樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等が挙げられが、特に
アクリル系樹脂が好適である。
【0042】無機物コロイド分散液をコーティングする
方法は、特に限定されるものではなく、例えばダイレク
トグラビア法、リバースグラビア法、マイクログラビア
法、2本ロールビートコート法、ボトムフィード3本リ
バースコート法等のロールコーティング法;ドクターナ
イフ法;ダイコート法;ディップコート法;バーコーテ
ィング法;及びこれらを組み合わせたコーティング法な
どの方法が挙げられる。
方法は、特に限定されるものではなく、例えばダイレク
トグラビア法、リバースグラビア法、マイクログラビア
法、2本ロールビートコート法、ボトムフィード3本リ
バースコート法等のロールコーティング法;ドクターナ
イフ法;ダイコート法;ディップコート法;バーコーテ
ィング法;及びこれらを組み合わせたコーティング法な
どの方法が挙げられる。
【0043】また、本発明の表面親水性シートは、その
親水性樹脂からなる層(A層)でない側に粘着剤からな
る層を有し、この粘着剤からなる層の上に剥離紙が積層
されてなる表面親水性シートであってもよい。このよう
な表面親水性シートは、機械的強度に優れるとともに水
性塗料による印刷適性にも優れ、かつ、剥離紙を取り除
くことにより、金属製あるいは木製の板などの物品に容
易に貼着することができる。この粘着剤からなる層を有
する表面親水性シートは、前記の表面親水性シートのA
層でない側の表面層上に前記と同様の方法で粘着剤から
なる層を形成し、さらにその上に剥離紙を積層すること
により製造することができる。
親水性樹脂からなる層(A層)でない側に粘着剤からな
る層を有し、この粘着剤からなる層の上に剥離紙が積層
されてなる表面親水性シートであってもよい。このよう
な表面親水性シートは、機械的強度に優れるとともに水
性塗料による印刷適性にも優れ、かつ、剥離紙を取り除
くことにより、金属製あるいは木製の板などの物品に容
易に貼着することができる。この粘着剤からなる層を有
する表面親水性シートは、前記の表面親水性シートのA
層でない側の表面層上に前記と同様の方法で粘着剤から
なる層を形成し、さらにその上に剥離紙を積層すること
により製造することができる。
【0044】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、軟質塩化ビニル系樹脂からなるシートと同等のしな
やかさ及び剛性を有し、かつ環境問題に対応できるオレ
フィン系樹脂からなる積層体が提供できる。また、本発
明は、広く軟質塩化ビニル系材料で使用されている看板
やポスターなどの印刷用原反に匹敵し、環境問題に対応
し、印刷性や機械的性質に優れた印刷用原反シートが提
供できる。さらに、本発明は、環境問題に対応し、優れ
た親水性と機械的性質を有する表面親水性シートが提供
できる。
ば、軟質塩化ビニル系樹脂からなるシートと同等のしな
やかさ及び剛性を有し、かつ環境問題に対応できるオレ
フィン系樹脂からなる積層体が提供できる。また、本発
明は、広く軟質塩化ビニル系材料で使用されている看板
やポスターなどの印刷用原反に匹敵し、環境問題に対応
し、印刷性や機械的性質に優れた印刷用原反シートが提
供できる。さらに、本発明は、環境問題に対応し、優れ
た親水性と機械的性質を有する表面親水性シートが提供
できる。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
なお、評価項目のうち、上記に記載した項目以外の項目
については以下のとおり実施した。
本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
なお、評価項目のうち、上記に記載した項目以外の項目
については以下のとおり実施した。
【0046】(1)機械的性質 a)ヤング率 得られた積層体について引張速度5mm/分としたこと
以外は、JIS K−7127に基づき測定した。 b)引張破断強度 得られた積層体について引張速度300mm/分とした
こと以外は、JISK−7127に基づき測定した。
以外は、JIS K−7127に基づき測定した。 b)引張破断強度 得られた積層体について引張速度300mm/分とした
こと以外は、JISK−7127に基づき測定した。
【0047】実施例1 表層(N)にはエチレン−ヘキセン−1共重合体(密度
0.919g/cm3、MFR4g/10分)を、一方
の表層(M)にはエチレン−ヘキセン−1共重合体(密
度0.902g/cm3、MFR4g/10分)をそれ
ぞれ用いた。中間層にはプロピレン単独重合体(MFR
8g/10分)ペレット100重量部に対して、プロピ
レン単独重合体(MFR30g/10分)40重量%と
酸化チタン60重量%を練り込んで作製したマスターバ
ッチペレット15重量部を添加したものを用いた。上記
材料をモダンマシナリー社製キャストフィルム製膜装置
(3種3層共押しTダイ(幅:600mm、押出機A:
50mmφ、押出機B:65mmφ、押出機C:50m
mφ))に供給し、表層(N)/中間層/表層(M)の
順でそれぞれ10μm/80μm/10μmとなるよう
に積層し、積層体を得た。評価結果を表1に示す。
0.919g/cm3、MFR4g/10分)を、一方
の表層(M)にはエチレン−ヘキセン−1共重合体(密
度0.902g/cm3、MFR4g/10分)をそれ
ぞれ用いた。中間層にはプロピレン単独重合体(MFR
8g/10分)ペレット100重量部に対して、プロピ
レン単独重合体(MFR30g/10分)40重量%と
酸化チタン60重量%を練り込んで作製したマスターバ
ッチペレット15重量部を添加したものを用いた。上記
材料をモダンマシナリー社製キャストフィルム製膜装置
(3種3層共押しTダイ(幅:600mm、押出機A:
50mmφ、押出機B:65mmφ、押出機C:50m
mφ))に供給し、表層(N)/中間層/表層(M)の
順でそれぞれ10μm/80μm/10μmとなるよう
に積層し、積層体を得た。評価結果を表1に示す。
【0048】比較例1 厚み100μmの軟質塩化ビニル樹脂からなるシートに
ついて評価を行った。評価結果を表1に示す。
ついて評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0049】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 比較例1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 機械的性質 ヤング率(kg/cm2) 7900 8600 引張破断強度(kg/cm2) 230 340 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0050】実施例2 実施例1によって得られた積層体と同じ積層体の両表層
を濡れ指数40dyne/cm以上となるようにコロナ
放電処理し、表層(M)側にアクリル系粘着剤を塗工
し、剥離紙を貼合し、印刷用原反シートを得た。得られ
た印刷用原反シートを用い、看板用印刷機により印刷を
施し、インクののり、発色性などを目視にて評価したと
ころ、現状の軟質塩化ビニル系樹脂からなるものと同等
に良好であった。
を濡れ指数40dyne/cm以上となるようにコロナ
放電処理し、表層(M)側にアクリル系粘着剤を塗工
し、剥離紙を貼合し、印刷用原反シートを得た。得られ
た印刷用原反シートを用い、看板用印刷機により印刷を
施し、インクののり、発色性などを目視にて評価したと
ころ、現状の軟質塩化ビニル系樹脂からなるものと同等
に良好であった。
【0051】実施例3 実施例1によって得られた積層体と同じ積層体の表層
(N)を濡れ指数40dyne/cm以上となるように
コロナ放電処理し、表層(N)側に水100重量部に対
して、(株)クラレ製ポリビニルアルコール「PVA21
7」を1重量部加えて、95℃に加熱し、溶解したもの
を、乾燥重量厚みが、3g/m2となるようにマイクロ
グラビア方式によりコーティングし、70℃で乾燥して
表面親水性シートを得た。得られた表面親水性シートの
親水性処理面に、市販の三菱鉛筆株式会社製「筆ペン」
を用いて線を描き、墨のはじけ、にじみなどについて調
べたところ良好であった。
(N)を濡れ指数40dyne/cm以上となるように
コロナ放電処理し、表層(N)側に水100重量部に対
して、(株)クラレ製ポリビニルアルコール「PVA21
7」を1重量部加えて、95℃に加熱し、溶解したもの
を、乾燥重量厚みが、3g/m2となるようにマイクロ
グラビア方式によりコーティングし、70℃で乾燥して
表面親水性シートを得た。得られた表面親水性シートの
親水性処理面に、市販の三菱鉛筆株式会社製「筆ペン」
を用いて線を描き、墨のはじけ、にじみなどについて調
べたところ良好であった。
【0052】実施例4 表層(N)(M)の両方に、エチレン−ヘキセン−1共
重合体(密度0.923g/cm3、MFR4g/10
分)100重量部に対して、滑剤としてエルカ酸アミド
を4%含有するマスターバッチを2重量部、アンチブロ
ッキング剤として平均粒径5.5μmのケイソウ土を1
0%含有するマスターバッチを3重量部添加したものを
用いた。中間層にはプロピレン単独重合体(MFR8g
/10分)ペレット75重量部に対して、プロピレン単
独重合体(MFR30g/10分)40重量%と酸化チ
タン60重量%を練り込んで作製したマスターバッチペ
レット15重量部、エチレン−ヘキセン−1共重合体
(密度0.923g/cm3、MFR4g/10分)を
10重量部、耐候剤としてヒンダードアミン系化合物を
10%含有するマスターバッチを2重量部、安定剤とし
てフェノール系化合物を3%含有するマスターバッチを
2重量部を添加したものを用いた。上記材料をモダンマ
シナリー社製キャストフィルム製膜装置(3種3層共押
しTダイ(幅:2450mm、押出機A:65mmφ、
押出機B:90mmφ、押出機C:65mmφ))に供
給し、表層(N)/中間層/表層(M)の順でそれぞれ
10μm/80μm/10μmとなるように積層し、積
層体を得た。得られた積層体の両表層を濡れ指数40d
yne/cm以上となるようにコロナ放電処理し、表層
(M)側にアクリル系粘着剤を塗工し、剥離紙を貼合
し、印刷用原反シートを得た。得られた印刷用原反シー
トを用い、看板用印刷機により印刷を施し、インクのの
り、発色性などを目視にて評価したところ、現状の軟質
塩化ビニル系樹脂からなるものと同等に良好であった。
重合体(密度0.923g/cm3、MFR4g/10
分)100重量部に対して、滑剤としてエルカ酸アミド
を4%含有するマスターバッチを2重量部、アンチブロ
ッキング剤として平均粒径5.5μmのケイソウ土を1
0%含有するマスターバッチを3重量部添加したものを
用いた。中間層にはプロピレン単独重合体(MFR8g
/10分)ペレット75重量部に対して、プロピレン単
独重合体(MFR30g/10分)40重量%と酸化チ
タン60重量%を練り込んで作製したマスターバッチペ
レット15重量部、エチレン−ヘキセン−1共重合体
(密度0.923g/cm3、MFR4g/10分)を
10重量部、耐候剤としてヒンダードアミン系化合物を
10%含有するマスターバッチを2重量部、安定剤とし
てフェノール系化合物を3%含有するマスターバッチを
2重量部を添加したものを用いた。上記材料をモダンマ
シナリー社製キャストフィルム製膜装置(3種3層共押
しTダイ(幅:2450mm、押出機A:65mmφ、
押出機B:90mmφ、押出機C:65mmφ))に供
給し、表層(N)/中間層/表層(M)の順でそれぞれ
10μm/80μm/10μmとなるように積層し、積
層体を得た。得られた積層体の両表層を濡れ指数40d
yne/cm以上となるようにコロナ放電処理し、表層
(M)側にアクリル系粘着剤を塗工し、剥離紙を貼合
し、印刷用原反シートを得た。得られた印刷用原反シー
トを用い、看板用印刷機により印刷を施し、インクのの
り、発色性などを目視にて評価したところ、現状の軟質
塩化ビニル系樹脂からなるものと同等に良好であった。
Claims (16)
- 【請求項1】両表層及び中間層の少なくとも3層から構
成される積層体であって、両表層が密度0.930g/
cm3以下のエチレン−α−オレフィン共重合体からな
る層であり、中間層が下記プロピレン系樹脂または該樹
脂を含有する樹脂組成物(X)からなる層であり、かつ
両表層の合計厚みが全体の厚みの5〜50%であり、中
間層の厚みが全体の厚みの95〜50%であることを特
徴とする積層体。プロピレン系樹脂または該樹脂を含有
する樹脂組成物(X):プロピレン単独重合体及び/ま
たはプロピレン−α−オレフィン共重合体が50〜10
0重量%、及びオレフィン系樹脂0〜50重量%を含有
するプロピレン系樹脂または該樹脂を含有する樹脂組成
物。 - 【請求項2】少なくとも一方の表層の濡れ指数が30d
yne/cm以上であることを特徴とする請求項1に記
載の積層体。 - 【請求項3】プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する
樹脂組成物(X)が、プロピレン単独重合体及び/また
はプロピレン−α−オレフィン共重合体とオレフィン系
樹脂との合計100重量部に対して、耐光剤を0.03
重量部以下含有してなることを特徴とする請求項1また
は2に記載の積層体。 - 【請求項4】請求項1記載の積層体からなる層、この積
層体の一方の表層上に配設された粘着剤からなる層、お
よびこの粘着剤からなる層上に積層された剥離紙を有
し、前記積層体の一方の表層が露出し、この露出した表
層の濡れ指数が30dyne/cm以上であることを特
徴とする積層シート。 - 【請求項5】プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する
樹脂組成物(X)が、プロピレン単独重合体及び/また
はプロピレン−α−オレフィン共重合体とオレフィン系
樹脂との合計100重量部に対して、耐光剤を0.03
重量部以下含有してなることを特徴とする請求項4記載
の積層シート。 - 【請求項6】請求項1記載の積層体からなる少なくとも
2層と、該積層体の間にある補強層とからなることを特
徴とする積層シート。 - 【請求項7】プロピレン系樹脂または該樹脂を含有する
樹脂組成物(X)が、プロピレン単独重合体及び/また
はプロピレン−α−オレフィン共重合体とオレフィン系
樹脂との合計100重量部に対して、耐光剤を0.03
重量部以下含有してなることを特徴とする請求項6記載
の積層シート。 - 【請求項8】請求項1記載の積層体からなる層と親水性
樹脂からなる層(A層)とからなり、少なくとも一つの
表層が前記A層であることを特徴とする表面親水性シー
ト。 - 【請求項9】親水性樹脂からなる層(A層)が、親水性
樹脂を主成分とする溶液を塗布し乾燥して形成されるも
のであることを特徴とする請求項8記載の表面親水性シ
ート。 - 【請求項10】親水性樹脂からなる層(A層)の乾燥重
量厚みが0.01〜30g/m2であることを特徴とす
る請求項8または9記載の表面親水性シート。 - 【請求項11】親水性樹脂がポリビニルアルコールであ
ることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の
表面親水性シート。 - 【請求項12】親水性樹脂からなる層(A層)と積層体
との間に、無機物コロイドからなる層(B層)を配して
なることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載
の表面親水性シート。 - 【請求項13】無機物コロイドからなる層(B層)の乾
燥重量厚みが0.01〜10g/m2であることを特徴
とする請求項11記載の表面親水性シート。 - 【請求項14】無機物コロイドが、珪素、アルミニウ
ム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、バリウム、チタ
ン、ジルコニウム、マンガン、鉄、ニッケルおよびスズ
の中から選ばれる少なくとも1種の金属の酸化物コロイ
ドまたは水酸化物コロイドであることを特徴とする請求
項12または13記載の表面親水性シート。 - 【請求項15】表面親水性シートの親水性樹脂からなる
層(A層)でない側の表層に粘着剤からなる層を有し、
前記粘着剤からなる層の上に剥離紙が積層されてなるこ
とを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記載の表面
親水性シート。 - 【請求項16】プロピレン系樹脂または該樹脂を含有す
る樹脂組成物(X)が、プロピレン単独重合体及び/ま
たはプロピレン−α−オレフィン共重合体とオレフィン
系樹脂との合計100重量部に対して、耐光剤を0.0
3重量部以下含有してなることを特徴とする請求項8〜
15のいずれかに記載の積層シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11303955A JP2000198172A (ja) | 1998-10-29 | 1999-10-26 | 積層体、積層シ―ト及び表面親水性シ―ト |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-308541 | 1998-10-29 | ||
JP30854198 | 1998-10-29 | ||
JP11303955A JP2000198172A (ja) | 1998-10-29 | 1999-10-26 | 積層体、積層シ―ト及び表面親水性シ―ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000198172A true JP2000198172A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=26563712
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---|---|---|---|
JP11303955A Pending JP2000198172A (ja) | 1998-10-29 | 1999-10-26 | 積層体、積層シ―ト及び表面親水性シ―ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016060043A (ja) * | 2014-09-12 | 2016-04-25 | 富士フイルム株式会社 | 機能性積層フィルムおよび輸液バックならびに機能性積層フィルムの製造方法 |
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1999
- 1999-10-26 JP JP11303955A patent/JP2000198172A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016060043A (ja) * | 2014-09-12 | 2016-04-25 | 富士フイルム株式会社 | 機能性積層フィルムおよび輸液バックならびに機能性積層フィルムの製造方法 |
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