JP2000197459A - 乾燥麺類の製造方法 - Google Patents
乾燥麺類の製造方法Info
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Abstract
し、高温高熱で脱水(乾燥)するにもかかわらず、火膨
れ等、麺線に肌荒れを生じない乾燥麺類の製造方法であ
る。 【構成】 乾燥麺類の製造方法においては、グルタチオ
ン、もしくはグルタチオンを含む酵母エキスがグルタチ
オン換算で、麺の原料穀粉に対し0.007〜0.01
8重量%の割合で添加される。
Description
する。さらに詳細には、食塩が添加されている乾燥麺の
製造において、高温高熱で脱水(乾燥)するにもかかわ
らず、火膨れ等、麺線に肌荒れを生じない乾燥麺類の製
造方法に関する。
ンは簡便性と低価格が認められて、現存する乾燥食品の
一種である。インスタントラーメンは昭和30年代の初
期に誕生し、技術の進歩と共に約40年の歴史を歩んで
きた。特にスープ別添の技術により、醤油、味噌、塩、
さらにはナポリタン風と味付に関してはバラエティに富
んだ各種の製品が出され、販売数量は飛躍的に増大し
た。
乾燥の際の高温高熱で蛋白変性により固くなってしまう
ために、生麺を茄でたように、粘弾性に優れていて、し
かもソフトでもちもちしており、且つ滑らかさをもつ食
感とはほど遠いものである。
法として、 L−アスコルビン酸酸化酵素と、L−アスコルビン
酸またはL−アスコルビン酸塩類の一方或いは両方とを
添加する方法(特開平4−29945号公報)、 乳化剤を含有し、澱粉類及び/又は酵素を含有する
油脂組成物を添加する方法(特開平4−207143号
公報)、 アミラーゼ及び増粘多糠類を含有させたもの(特開
平6−12648号公報)、 アミラーゼ、グルコアミラーゼおよびグルコースオ
キシターゼからなる3種の酵素を含有させたもの(特開
平6−296467号公報)等が開示されているが、い
ずれも食感の向上効果が十分でなく、ソフトになり過ぎ
て粘弾性が不足していたり、滑らかさにかけていたり、
また生地がだれてしまって製麺時の作業性が不良となる
欠点がある。
特開平2−119755号公報がある。しかし、該公報
では、パスタ(マカロニ、スパゲティ等)を早く茹であ
げるために還元剤を用いる。その還元剤の1例としてグ
ルタチオンが掲示されているにすぎず、グルタチオン自
体の作用効果は曖昧である。
例として、特開平10−262588号公報がある。該
公報は、健康食品を指向した食塩無添加の麺類の製造に
おいて、該麺の固さを維持するため多量グルタチオンが
用いられている。該公報の麺類は食塩無添加のものであ
るので、本発明のように食塩が添加された通常の麺類の
食味改善を目的とする場合とでは、食塩の使用量の領域
においてまったく異なる。
が火膨れ等の肌荒れを生ぜず、従って滑らかでのどごし
が良く、且つ、ソフトでねばりのある食感を有し、しか
も食味や風味に優れる乾燥麺類の製造方法を提供するこ
とである。
め本発明者等が検討した結果、グルタチオンを添加して
食塩添加の乾燥麺類を製造すると、麺類に火膨れ等の肌
荒れの無い滑らかに富み、且つ、粘弾性に優れていてソ
フトで粘りがある良好な食感を有した乾燥麺類が得られ
ることを見出して本発明を完成させた。
法においては、グルタチオン、もしくはグルタチオンを
含む酵母エキスがグルタチオン換算で、麺の原料穀粉に
対し0.007〜0.018重量%の割合で好ましく添
加される。また、本発明における乾燥麺の製造において
は、食塩が1−4重量%程度添加されている。
り、原料穀粉に対して食塩が1ー4重量%添加された乾
燥麺類を製造するにあたり、グルタチオン、もしくはグ
ルタチオンを含む酵母エキスが、グルタチオンとして原
料穀粉に対し、0.007〜0.018重量%添加され
るものである。
と、本発明における麺類とは、小麦粉を主原料とし、食
塩、その他必要に応じてかんすい、麺質改良剤、保存
料、調味料、栄養強化剤等の添加物を副原料として、一
般の方法で製造された生麺、蒸し麺、乾麺、即席麺(油
揚、非油揚)をいう。また、本発明における乾燥麺類と
は、一般の方法で製造された乾麺、即席麺(油揚、非油
揚)をいう。更に、高温高熱で茄でた茹で麺、高温高熱
で焼いた餃子、はるまき及びそれらの皮も本発明の対象
とする。
ルタチオン酵母が用いられる。例えば味の素(株)の商
品名YE一KM等であり、該商品はグルタチオン6%、
デキストリン等94%で構成されている。
塩を添加する通常の製麺においては、原料穀粉に対し
て、0.02重量%未満としなければならない。0.0
2重量%を越えると粘弾性が強く出過ぎて、食感を損ね
るからである。好ましくは0.007〜0.018重量
%が良い。0.007重量%未満では、グルタチオンの
効果がみられない。
いが、食塩等他の添加物とともに水に溶解して混合した
方が全体に均一に分散するのでより好ましい。
麺を製造するに際して、表1の配合に示されるように実
施例1〜7、比較例1〜7においてグルタチオンの添加
量を食塩の添加量とともに種々変えて試作を行った。
い、最終麺厚を1.20mmとし、11番角の切刃で麺
線とした。該麺線を、0.3kg/cm2の条件で蒸
し、長さ50cmにカットして蒸し麺を得た。該蒸し麺
をパーム油を用い145℃、2分の条件で油揚処理を行
い、70g/1食の即席油揚麺を得た。ここに示した原
材料、配合量、製造条件等は本発明の1事例であり任意
に変えられる事は無論の事である。
〜7)を熱湯により5分で湯戻しし、パネラー5名によ
って試食評価を行った。その結果を表2に示した。
おりである。 (1) 比較例1〜3に示されるとおり、グルタチオン
濃度は、0.005%程度では乾燥の際に麺線の火膨れ
を抑えることができず、実施例1〜7に示されるとお
り、0.007%以上が必要である。
り、グルタチオン濃度が0.02%程度になると乾燥の
際に麺線の火膨れは生じないが、更に食塩(2%以下)
が存在すると弾力が強くなり過ぎ、食感上好ましくな
い。
り、食塩が1250g程度(5%以上)になると、火膨
れ、食感はともかく、食味が辛くなり過ぎて喫食不可と
なる。
食塩を500g(2%)に固定し、グルタチオン濃度を
0.007%,0.012%、0.018%と3段階に
変化させたところ、火膨れ、食感、食味共に良好で、本
発明の目的に叶う状態であった。
り、グルタチオン濃度を0.012%に固定し、食塩を
500g(2%)、25g(0.1 %)、250g
(1%)、750g(3%)、1000g(4%)とそ
れぞれ5段階に変化させたところ、火膨れ、食味に関し
ては、非常に良好で十分満足のいく状態であった。又、
食感に関しても、ほぼ良好な状態であった。
示されるとおりの優れた評価を示すものであるが、更に
次の本発明に特有の顕著な効果を有するものである。
くなる。特に油揚等過酷な条件に適する。火脹れが少な
いと見た目も良いしつるみも出る。
きる(35%→31%)。結果として火膨れが少なくな
る。
としてつるみが出る。 (4) 麺生地に伸展性(延展性)が高まり、作業性が
良い。調理後の麺も適度のつるみ、粘りがあって食味良
好。
の効果が得られる。 (6) ぎょうざ、はるまき等としても高温で焼いた際
に火脹れは少なく食感も良好。
Claims (3)
- 【請求項1】 常法により食塩が添加された乾燥麺類を
製造するにあたり、原料穀粉に対して、0.02重量%
未満のグルタチオンもしくはグルタチオンを含む酵母エ
キスを添加することを特徴とする乾燥麺類の製造方法。 - 【請求項2】 添加するグルタチオン、もしくはグルタ
チオンを含む酵母エキスが、グルタチオンとして原料穀
粉に対し、0.007〜0.018重量%添加されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の乾燥麺類の製造方法。 - 【請求項3】 添加する食塩が、原料穀粉に対し、1〜
4重量%添加されることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の乾燥麺類の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP11000420A JP2987369B1 (ja) | 1999-01-05 | 1999-01-05 | 乾燥麺類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11000420A JP2987369B1 (ja) | 1999-01-05 | 1999-01-05 | 乾燥麺類の製造方法 |
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JP2987369B1 JP2987369B1 (ja) | 1999-12-06 |
JP2000197459A true JP2000197459A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=11473323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11000420A Expired - Lifetime JP2987369B1 (ja) | 1999-01-05 | 1999-01-05 | 乾燥麺類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2987369B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101827799B1 (ko) * | 2017-03-14 | 2018-02-09 | 주식회사농심 | 가공 공정 최소화 건면 제조 방법 및 건면 제조를 위한 반죽 조성물 |
JP2019162071A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 日本製粉株式会社 | 製麺用粉体組成物 |
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KR102543216B1 (ko) * | 2017-02-13 | 2023-06-13 | 아사히 구루푸 쇼쿠힌 가부시키가이샤 | 즉석 면류의 재수화 개선제, 즉석 면류 및 그 제조 방법, 그리고 즉석 면류의 재수화 개선 방법 |
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1999
- 1999-01-05 JP JP11000420A patent/JP2987369B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
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KR101827799B1 (ko) * | 2017-03-14 | 2018-02-09 | 주식회사농심 | 가공 공정 최소화 건면 제조 방법 및 건면 제조를 위한 반죽 조성물 |
JP2019162071A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | 日本製粉株式会社 | 製麺用粉体組成物 |
JP7164312B2 (ja) | 2018-03-20 | 2022-11-01 | 株式会社ニップン | 製麺用粉体組成物 |
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