JP2000196453A - A−d変換器 - Google Patents
A−d変換器Info
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- JP2000196453A JP2000196453A JP10366177A JP36617798A JP2000196453A JP 2000196453 A JP2000196453 A JP 2000196453A JP 10366177 A JP10366177 A JP 10366177A JP 36617798 A JP36617798 A JP 36617798A JP 2000196453 A JP2000196453 A JP 2000196453A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 動作安定度の高いA−D変換器を実現す
る。 【解決手段】アナログ入力信号Ain とD−A変換信号Da
c とを交互に切り換えて容量部C2に導くとともに、そ
の充放電の状態(Bin)に基づいてデジタル出力値Doutへ
の変換を逐次に行うA−D変換器において、D−A変換
信号Dac の時間割合(c、T2)がアナログ入力信号Ai
n の時間割合(a、T1)を上回るようにする。これに
より、抵抗の大きいD−A変換処理の時割合が増えて、
充放電時定数と処理時間とのバランスが採れるので、動
作が安定する。
る。 【解決手段】アナログ入力信号Ain とD−A変換信号Da
c とを交互に切り換えて容量部C2に導くとともに、そ
の充放電の状態(Bin)に基づいてデジタル出力値Doutへ
の変換を逐次に行うA−D変換器において、D−A変換
信号Dac の時間割合(c、T2)がアナログ入力信号Ai
n の時間割合(a、T1)を上回るようにする。これに
より、抵抗の大きいD−A変換処理の時割合が増えて、
充放電時定数と処理時間とのバランスが採れるので、動
作が安定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、逐次変換型のA
−D変換器に関し、詳しくは、その切換タイミングの制
御技術に関する。
−D変換器に関し、詳しくは、その切換タイミングの制
御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図2(a)にその回路ブロックを示した
逐次変換型のA−D変換器は、アナログ入力信号Ain を
入力して変換処理終了まで保持するサンプルホールド用
コンデンサC1と、アナログ入力信号Ain 又はD−A変
換信号Dac を小容量のコンデンサC2(容量部)経由で
入力し1ビットの二値化信号Bin を出力するコンパレー
タ回路1(二値化回路)と、シフトレジスタや判別手段
等を有し二値化信号Binを入力してデジタル出力値Dout
を上位ビットから順に設定することで変換処理を1ビッ
トずつ逐次進めるとともにそのデジタル出力値DoutをD
−A変換回路3等に送出するコントロールロジック2
(制御部)と、ラダー抵抗や出力電圧選択手段等を有し
て複数ビットのデジタル出力値DoutをD−A変換信号Da
c に変換するD−A変換回路3とを具えている。
逐次変換型のA−D変換器は、アナログ入力信号Ain を
入力して変換処理終了まで保持するサンプルホールド用
コンデンサC1と、アナログ入力信号Ain 又はD−A変
換信号Dac を小容量のコンデンサC2(容量部)経由で
入力し1ビットの二値化信号Bin を出力するコンパレー
タ回路1(二値化回路)と、シフトレジスタや判別手段
等を有し二値化信号Binを入力してデジタル出力値Dout
を上位ビットから順に設定することで変換処理を1ビッ
トずつ逐次進めるとともにそのデジタル出力値DoutをD
−A変換回路3等に送出するコントロールロジック2
(制御部)と、ラダー抵抗や出力電圧選択手段等を有し
て複数ビットのデジタル出力値DoutをD−A変換信号Da
c に変換するD−A変換回路3とを具えている。
【0003】さらに、このA−D変換器には、逐次処理
の進行に伴って開閉するスイッチ回路SW0〜SW3も
設けられている。そのうち、スイッチ回路SW0は、ア
ナログ入力信号Ain の入力ラインに対しコンデンサC1
より手前のところで直列に介挿され、逐次変換処理に先
立つサンプリングタイミングで有意となる切換タイミン
グ制御信号T0に従って開閉するようになっている。
の進行に伴って開閉するスイッチ回路SW0〜SW3も
設けられている。そのうち、スイッチ回路SW0は、ア
ナログ入力信号Ain の入力ラインに対しコンデンサC1
より手前のところで直列に介挿され、逐次変換処理に先
立つサンプリングタイミングで有意となる切換タイミン
グ制御信号T0に従って開閉するようになっている。
【0004】スイッチ回路SW1(第1切換回路)は、
コンデンサC1からコンデンサC2に至るアナログ入力
信号Ain のラインに対し直列に介挿され、逐次変換処理
の最中に繰り返し有意となる切換タイミング制御信号T
1に従ってアナログ入力信号Ain の導通遮断を切り換え
るようになっている。スイッチ回路SW2(第2切換回
路)は、D−A変換回路3からコンデンサC2に至るD
−A変換信号Dac のラインに対し直列に介挿され、やは
り逐次変換処理の最中に繰り返し有意となる切換タイミ
ング制御信号T2に従ってD−A変換信号Dac の導通遮
断を切り換えるようになっている。
コンデンサC1からコンデンサC2に至るアナログ入力
信号Ain のラインに対し直列に介挿され、逐次変換処理
の最中に繰り返し有意となる切換タイミング制御信号T
1に従ってアナログ入力信号Ain の導通遮断を切り換え
るようになっている。スイッチ回路SW2(第2切換回
路)は、D−A変換回路3からコンデンサC2に至るD
−A変換信号Dac のラインに対し直列に介挿され、やは
り逐次変換処理の最中に繰り返し有意となる切換タイミ
ング制御信号T2に従ってD−A変換信号Dac の導通遮
断を切り換えるようになっている。
【0005】スイッチ回路SW3(第3切換回路)は、
スイッチ回路SW1(第1切換回路)に同期してコンパ
レータ回路1を動作させるために、コンパレータ回路1
に対して並列に接続され、上記の切換タイミング制御信
号T1に従ってコンパレータ回路1の入出力に対する短
絡解放を切り換えるようになっている。また、コントロ
ールロジック2は、波形整形手段や信号値反転手段等を
有して、上述した切換タイミング制御信号T0〜T3を
基本クロックCLKから派生・生成するようにもなって
いる。
スイッチ回路SW1(第1切換回路)に同期してコンパ
レータ回路1を動作させるために、コンパレータ回路1
に対して並列に接続され、上記の切換タイミング制御信
号T1に従ってコンパレータ回路1の入出力に対する短
絡解放を切り換えるようになっている。また、コントロ
ールロジック2は、波形整形手段や信号値反転手段等を
有して、上述した切換タイミング制御信号T0〜T3を
基本クロックCLKから派生・生成するようにもなって
いる。
【0006】従来、その切換タイミング制御信号T1,
T2は、共にデューティ50%で、交互に有意になるよ
うになっていた。すなわち、D−A変換信号Dac の時間
割合とアナログ入力信号Ain の時間割合とは、単純に等
しくなっていた。そして、これに応じてスイッチ回路S
W0〜SW3が開閉すると、アナログ入力信号Ain とD
−A変換信号Dac とが交互に切り換えられてコンデンサ
C2(容量部)に導かれるとともに、両信号の大小に対
応して充電か放電かの何れかがなされるコンデンサC2
の充放電状態に基づいて二値化信号Bin が定まる。これ
が繰り返えされて、デジタル出力値Doutへの変換が逐次
に行われる。
T2は、共にデューティ50%で、交互に有意になるよ
うになっていた。すなわち、D−A変換信号Dac の時間
割合とアナログ入力信号Ain の時間割合とは、単純に等
しくなっていた。そして、これに応じてスイッチ回路S
W0〜SW3が開閉すると、アナログ入力信号Ain とD
−A変換信号Dac とが交互に切り換えられてコンデンサ
C2(容量部)に導かれるとともに、両信号の大小に対
応して充電か放電かの何れかがなされるコンデンサC2
の充放電状態に基づいて二値化信号Bin が定まる。これ
が繰り返えされて、デジタル出力値Doutへの変換が逐次
に行われる。
【0007】ところで、特開平6−181435号公報
には、上述した図2(a)の如き回路構成と逐次変換の
動作が開示されているが、その動作タイミングに関する
説明は無い。これに対し、特開平7−177035号公
報には、これは一括変換型のA−D変換器に関するもの
であるが、スイッチ回路SW2とスイッチ回路SW3と
に相当するものを異なるクロックで制御することでコン
デンサC2に相当するもののレベルを安定させうること
が、開示されている。
には、上述した図2(a)の如き回路構成と逐次変換の
動作が開示されているが、その動作タイミングに関する
説明は無い。これに対し、特開平7−177035号公
報には、これは一括変換型のA−D変換器に関するもの
であるが、スイッチ回路SW2とスイッチ回路SW3と
に相当するものを異なるクロックで制御することでコン
デンサC2に相当するもののレベルを安定させうること
が、開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、逐次変換の場
合も、スイッチ回路SW2,SW3の有意タイミングが
重ならないようにすることで、動作状態の安定度向上が
期待される。すなわち(図2(b)参照)、切換タイミ
ング制御信号T1,T2のデューティ比を何れも40%
に下げるとともに、切換タイミング制御信号T1の有意
パルス(同図におけるaを参照)と切換タイミング制御
信号T2の有意パルス(同図におけるcを参照)との間
に何れもが有意にならないタイミング(同図におけるb
及びdを参照)を確保するのである。
合も、スイッチ回路SW2,SW3の有意タイミングが
重ならないようにすることで、動作状態の安定度向上が
期待される。すなわち(図2(b)参照)、切換タイミ
ング制御信号T1,T2のデューティ比を何れも40%
に下げるとともに、切換タイミング制御信号T1の有意
パルス(同図におけるaを参照)と切換タイミング制御
信号T2の有意パルス(同図におけるcを参照)との間
に何れもが有意にならないタイミング(同図におけるb
及びdを参照)を確保するのである。
【0009】しかしながら、電子機器の高速化や高密度
実装などに伴い、各種の機器に組み込まれることの多い
A−D変換器に対する高速化や安定度向上の要請は、止
むことがない。そこで、単に一括変換型の利点を取り込
むにととまらず、逐次変換の特質を利用して更に動作の
安定度を向上させることが課題となる。この発明は、こ
のような課題を解決するためになされたものであり、動
作安定度の高いA−D変換器を実現することを目的とす
る。
実装などに伴い、各種の機器に組み込まれることの多い
A−D変換器に対する高速化や安定度向上の要請は、止
むことがない。そこで、単に一括変換型の利点を取り込
むにととまらず、逐次変換の特質を利用して更に動作の
安定度を向上させることが課題となる。この発明は、こ
のような課題を解決するためになされたものであり、動
作安定度の高いA−D変換器を実現することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るためになされた本発明のA−D変換器について、その
構成および作用効果を以下に説明する。
るためになされた本発明のA−D変換器について、その
構成および作用効果を以下に説明する。
【0011】本発明のA−D変換器は(、出願当初の請
求項1に記載の如く)、アナログ入力信号とD−A変換
信号とを交互に切り換えて容量部に導くとともに、その
充放電の状態に基づいてデジタル出力値への変換を逐次
に行うA−D変換器において、前記D−A変換信号の時
間割合が前記アナログ入力信号の時間割合を上回るよう
になったものである
求項1に記載の如く)、アナログ入力信号とD−A変換
信号とを交互に切り換えて容量部に導くとともに、その
充放電の状態に基づいてデジタル出力値への変換を逐次
に行うA−D変換器において、前記D−A変換信号の時
間割合が前記アナログ入力信号の時間割合を上回るよう
になったものである
【0012】このような構成のA−D変換器にあって
は、相対的に抵抗の大きいD−A変換処理の時間割合が
増えるのに対し、その分だけ、場合によってはそれ以上
に、抵抗の小さいアナログ入力信号を導通させて行う変
換処理の時間割合は、減る。これにより、充放電時定数
と処理時間とのバランスがとれることから、充放電を素
早く繰り返しても信号レベル等が確実に一様に整定され
るので、動作が安定することとなる。そして、同じ信頼
性で良ければ高速動作が可能となる。したがって、この
発明によれば、動作安定度の高いA−D変換器を実現す
ることができる。
は、相対的に抵抗の大きいD−A変換処理の時間割合が
増えるのに対し、その分だけ、場合によってはそれ以上
に、抵抗の小さいアナログ入力信号を導通させて行う変
換処理の時間割合は、減る。これにより、充放電時定数
と処理時間とのバランスがとれることから、充放電を素
早く繰り返しても信号レベル等が確実に一様に整定され
るので、動作が安定することとなる。そして、同じ信頼
性で良ければ高速動作が可能となる。したがって、この
発明によれば、動作安定度の高いA−D変換器を実現す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明のA−D変換器を実施するための具体的な一形態
は、アナログ入力信号の導通遮断を切り換える第1切換
回路と、複数ビットのD−A変換回路と、そのD−A変
換信号の導通遮断を切り換える第2切換回路と、これら
の切換回路からコンデンサ(容量部)を介して信号入力
を行う二値化回路と、その二値化信号に基づいてデジタ
ル出力値への変換を逐次進めるとともにそのデジタル出
力値を前記D−A変換回路に送出する制御部と、前記第
1切換回路に同期して前記二値化回路を動作させる第3
切換回路とを具備したA−D変換器において、前記制御
部の内部又は外部に設けられ前記第2切換回路の導通割
合を前記第1切換回路の導通割合および前記第3切換回
路による前記二値化回路の動作時間割合より上回らせる
切換タイミング制御手段を備えたものである。
本発明のA−D変換器を実施するための具体的な一形態
は、アナログ入力信号の導通遮断を切り換える第1切換
回路と、複数ビットのD−A変換回路と、そのD−A変
換信号の導通遮断を切り換える第2切換回路と、これら
の切換回路からコンデンサ(容量部)を介して信号入力
を行う二値化回路と、その二値化信号に基づいてデジタ
ル出力値への変換を逐次進めるとともにそのデジタル出
力値を前記D−A変換回路に送出する制御部と、前記第
1切換回路に同期して前記二値化回路を動作させる第3
切換回路とを具備したA−D変換器において、前記制御
部の内部又は外部に設けられ前記第2切換回路の導通割
合を前記第1切換回路の導通割合および前記第3切換回
路による前記二値化回路の動作時間割合より上回らせる
切換タイミング制御手段を備えたものである。
【0014】
【実施例】本発明のA−D変換器の一実施例について、
その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1
(a)は、その回路ブロック図であり、同図(b)は、
そのタイミング信号の波形例である。
その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1
(a)は、その回路ブロック図であり、同図(b)は、
そのタイミング信号の波形例である。
【0015】この図1は、既に説明した図2に対応した
ものであり、その図示に際し、従来と同様の構成要素に
は同一の符号を付して示したので、繰り返しとなるその
再度の説明はこれを割愛し、以下、従来との相違を中心
に説明するが、図1のこのA−D変換器が図2の従来の
ものと相違するのは、コントロールロジック2がコント
ロールロジック20(制御部)に改められてD−A変換
信号Dac の時間割合がアナログ入力信号Ain の時間割合
を上回るようになった点である。
ものであり、その図示に際し、従来と同様の構成要素に
は同一の符号を付して示したので、繰り返しとなるその
再度の説明はこれを割愛し、以下、従来との相違を中心
に説明するが、図1のこのA−D変換器が図2の従来の
ものと相違するのは、コントロールロジック2がコント
ロールロジック20(制御部)に改められてD−A変換
信号Dac の時間割合がアナログ入力信号Ain の時間割合
を上回るようになった点である。
【0016】そのために、コントロールロジック20に
おいて切換タイミング制御信号の生成を担う回路部分に
は、クロックCLKを所定時間遅らせる適宜の移相手段
や、その立ち上がり又は立ち下がりのタイミングで所定
幅のパルスを発生するパルス発生手段などが導入され
る。そして、切換タイミング制御信号T1のデューティ
比を10%に引き下げる一方で、切換タイミング制御信
号T2のデューティ比を70%に引き下げ、しかも、切
換タイミング制御信号T1の有意パルス(同図における
aを参照)と切換タイミング制御信号T2の有意パルス
(同図におけるcを参照)との間に何れもが有意になら
ないタイミング(同図におけるb及びdを参照)を10
%ずつ確保するのである。
おいて切換タイミング制御信号の生成を担う回路部分に
は、クロックCLKを所定時間遅らせる適宜の移相手段
や、その立ち上がり又は立ち下がりのタイミングで所定
幅のパルスを発生するパルス発生手段などが導入され
る。そして、切換タイミング制御信号T1のデューティ
比を10%に引き下げる一方で、切換タイミング制御信
号T2のデューティ比を70%に引き下げ、しかも、切
換タイミング制御信号T1の有意パルス(同図における
aを参照)と切換タイミング制御信号T2の有意パルス
(同図におけるcを参照)との間に何れもが有意になら
ないタイミング(同図におけるb及びdを参照)を10
%ずつ確保するのである。
【0017】これにより、コントロールロジック20
は、切換タイミング制御手段が内部に設けられた制御部
となり、その切換タイミング制御手段は、切換タイミン
グ制御信号T1,T2を用いることで、スイッチ回路S
W2(第2切換回路)の導通割合を、スイッチ回路SW
1(第1切換回路)の導通割合およびスイッチ回路SW
3(第3切換回路)によるコンパレータ回路1(二値化
回路)の動作時間割合よりも、上回らせるものとなって
いる。
は、切換タイミング制御手段が内部に設けられた制御部
となり、その切換タイミング制御手段は、切換タイミン
グ制御信号T1,T2を用いることで、スイッチ回路S
W2(第2切換回路)の導通割合を、スイッチ回路SW
1(第1切換回路)の導通割合およびスイッチ回路SW
3(第3切換回路)によるコンパレータ回路1(二値化
回路)の動作時間割合よりも、上回らせるものとなって
いる。
【0018】この実施例のA−D変換器について、その
動作を説明する。
動作を説明する。
【0019】この場合も、切換タイミング制御信号T0
のタイミングでアナログ入力信号Ain をコンデンサC1
にサンプリングした後、切換タイミング制御信号T1,
T2に応じてスイッチ回路SW1〜SW3が開閉し、こ
れによってアナログ入力信号Ain とD−A変換信号Dac
とが交互に切り換えられてコンデンサC2(容量部)に
導かれるとともに、そのコンデンサC2への充放電状態
に基づいて二値化信号Bin が生成されて、デジタル出力
値Doutへの変換が逐次に行われる。そのような全体的な
動作は従来と概ね同様である。
のタイミングでアナログ入力信号Ain をコンデンサC1
にサンプリングした後、切換タイミング制御信号T1,
T2に応じてスイッチ回路SW1〜SW3が開閉し、こ
れによってアナログ入力信号Ain とD−A変換信号Dac
とが交互に切り換えられてコンデンサC2(容量部)に
導かれるとともに、そのコンデンサC2への充放電状態
に基づいて二値化信号Bin が生成されて、デジタル出力
値Doutへの変換が逐次に行われる。そのような全体的な
動作は従来と概ね同様である。
【0020】もっとも、個々の切換タイミングは異な
る。すなわち、切換タイミング制御信号T2の幅が広く
なっていることから、スイッチ回路SW2の導通時間が
延長されるので、D−A変換回路3の電流供出量がその
出力抵抗の介在によって絞られていてもコンデンサC2
はD−A変換信号Dac によって確実に充放電される。一
方、切換タイミング制御信号T1のパルス幅が狭くなっ
ていることから、スイッチ回路SW1,SW3の導通時
間が短縮されるので、合計でのサイクルタイム即ち処理
時間は延長されない。しかも、スイッチ回路SW1,S
W3の介挿ラインには大きな抵抗が無いので、導通時間
が短縮されても、コンデンサC2はアナログ入力信号Ai
n によって確実に充放電される。
る。すなわち、切換タイミング制御信号T2の幅が広く
なっていることから、スイッチ回路SW2の導通時間が
延長されるので、D−A変換回路3の電流供出量がその
出力抵抗の介在によって絞られていてもコンデンサC2
はD−A変換信号Dac によって確実に充放電される。一
方、切換タイミング制御信号T1のパルス幅が狭くなっ
ていることから、スイッチ回路SW1,SW3の導通時
間が短縮されるので、合計でのサイクルタイム即ち処理
時間は延長されない。しかも、スイッチ回路SW1,S
W3の介挿ラインには大きな抵抗が無いので、導通時間
が短縮されても、コンデンサC2はアナログ入力信号Ai
n によって確実に充放電される。
【0021】こうして、コンデンサC2に関する充放電
が確実かつ十分になされるので、動作状態・波形状態
が、より安定することとなる。また、切換タイミング制
御信号T1,T2の相対的な関係を図1(b)のまま維
持した状態で、切換タイミング制御信号T1のパルス幅
を図2(b)のものに一致させると(各図におけるcを
参照)、D−A変換信号Dac による充放電時間は従来通
りで、動作速度をほぼ倍加することができる。
が確実かつ十分になされるので、動作状態・波形状態
が、より安定することとなる。また、切換タイミング制
御信号T1,T2の相対的な関係を図1(b)のまま維
持した状態で、切換タイミング制御信号T1のパルス幅
を図2(b)のものに一致させると(各図におけるcを
参照)、D−A変換信号Dac による充放電時間は従来通
りで、動作速度をほぼ倍加することができる。
【0022】さらに、逐次変換には、変換処理の進行に
伴い、アナログ入力信号Ain とD−A変換信号Dac との
差電圧が、各サイクルごとにほぼ半減していく、という
性質がある。そして、この特質に基づき、コンデンサC
2に対して行われるアナログ入力信号Ain での充放電状
態とD−A変換信号Dac で充放電状態とがバランスして
いれば、変換の途中では各サイクルごとの充放電波形が
完全に整定するまで待たなくても最終的には確実な変換
結果が得られる。そこで、例えば、従来では2MHzの
クロックで動作していたところが、4MHz以上のクロ
ックで安定動作することも、期待できることとなる。
伴い、アナログ入力信号Ain とD−A変換信号Dac との
差電圧が、各サイクルごとにほぼ半減していく、という
性質がある。そして、この特質に基づき、コンデンサC
2に対して行われるアナログ入力信号Ain での充放電状
態とD−A変換信号Dac で充放電状態とがバランスして
いれば、変換の途中では各サイクルごとの充放電波形が
完全に整定するまで待たなくても最終的には確実な変換
結果が得られる。そこで、例えば、従来では2MHzの
クロックで動作していたところが、4MHz以上のクロ
ックで安定動作することも、期待できることとなる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のA−D変換器にあっては、充放電時定数と処理時間と
のバランスがとれるようにしたことにより、動作安定度
の高いA−D変換器を実現することができたという有利
な効果が有る。
のA−D変換器にあっては、充放電時定数と処理時間と
のバランスがとれるようにしたことにより、動作安定度
の高いA−D変換器を実現することができたという有利
な効果が有る。
【図1】 本発明のA−D変換器の一実施例について、
(a)が回路ブロック図であり、(b)がそのタイミン
グ信号の波形例である。
(a)が回路ブロック図であり、(b)がそのタイミン
グ信号の波形例である。
【図2】 (a)は、従来のA−D変換器の回路ブロッ
ク図であり、(b)は、そのタイミング信号の望ましい
波形例である。
ク図であり、(b)は、そのタイミング信号の望ましい
波形例である。
1 コンパレータ回路(比較回路、二値化回路) 2 コントロールロジック(制御部) 3 D−A変換回路 20 コントロールロジック(切換タイミング制御手
段、制御部) SW0 スイッチ回路(サンプルホールド回路) SW1 スイッチ回路(第1切換回路) SW2 スイッチ回路(第2切換回路) SW3 スイッチ回路(第3切換回路) C1 コンデンサ(サンプルホールド回路) C2 コンデンサ(容量部) Ain アナログ入力信号 Dac D−A変換信号 Bin 二値化信号 Dout デジタル出力値
段、制御部) SW0 スイッチ回路(サンプルホールド回路) SW1 スイッチ回路(第1切換回路) SW2 スイッチ回路(第2切換回路) SW3 スイッチ回路(第3切換回路) C1 コンデンサ(サンプルホールド回路) C2 コンデンサ(容量部) Ain アナログ入力信号 Dac D−A変換信号 Bin 二値化信号 Dout デジタル出力値
Claims (2)
- 【請求項1】アナログ入力信号とD−A変換信号とを交
互に切り換えて容量部に導くとともに、その充放電の状
態に基づいてデジタル出力値への変換を逐次に行うA−
D変換器において、前記D−A変換信号の時間割合が前
記アナログ入力信号の時間割合を上回るものであること
を特徴とするA−D変換器。 - 【請求項2】アナログ入力信号の導通遮断を切り換える
第1切換回路と、複数ビットのD−A変換回路と、その
D−A変換信号の導通遮断を切り換える第2切換回路
と、これらの切換回路からコンデンサを介して信号入力
を行う二値化回路と、その二値化信号に基づいてデジタ
ル出力値への変換を逐次進めるとともにそのデジタル出
力値を前記D−A変換回路に送出する制御部と、前記第
1切換回路に同期して前記二値化回路を動作させる第3
切換回路とを具備したA−D変換器において、前記制御
部の内部又は外部に設けられ前記第2切換回路の導通割
合を前記第1切換回路の導通割合および前記第3切換回
路による前記二値化回路の動作時間割合より上回らせる
切換タイミング制御手段を備えたことを特徴とするA−
D変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10366177A JP2000196453A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | A−d変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10366177A JP2000196453A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | A−d変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000196453A true JP2000196453A (ja) | 2000-07-14 |
Family
ID=18486117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10366177A Pending JP2000196453A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | A−d変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000196453A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100995314B1 (ko) | 2007-02-26 | 2010-11-19 | 내셔널 세미콘덕터 코포레이션 | 전류 입력 adc내의 전하 밸런싱 방법 |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP10366177A patent/JP2000196453A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100995314B1 (ko) | 2007-02-26 | 2010-11-19 | 내셔널 세미콘덕터 코포레이션 | 전류 입력 adc내의 전하 밸런싱 방법 |
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