JP2000196064A - 固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

固体撮像素子の製造方法

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JP2000196064A
JP2000196064A JP10374434A JP37443498A JP2000196064A JP 2000196064 A JP2000196064 A JP 2000196064A JP 10374434 A JP10374434 A JP 10374434A JP 37443498 A JP37443498 A JP 37443498A JP 2000196064 A JP2000196064 A JP 2000196064A
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film
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forming
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Minoru Yamamoto
稔 山本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エッチング残渣を除去することができる固体
撮像素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 転送電極13,14を覆って層間絶縁膜
15を形成する工程と、転送電極13,14とその上の
層間絶縁膜15により構成された段差部30を覆ってタ
ングステンポリサイド膜或いは多結晶シリコン膜から成
る配線層16を形成する工程と、その上に、第1のレジ
ストパターンを形成する工程と、これをマスクとして異
方性エッチングを行って、段差部30近傍以外の配線層
16をエッチング除去する第1のエッチング工程と、第
1のレジストパターンを除去する工程と、配線部となる
残った配線層16を覆って第2のレジストパターン19
を形成する工程と、これをマスクとしてサイドエッチが
なされる条件でエッチングを行って、段差部30近傍に
残渣として残った配線層16をエッチング除去する第2
のエッチング工程と、第2のレジストパターン19を除
去する工程とを有する固体撮像素子の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば転送電極上
に絶縁膜を介して配線層が形成されたCCD固体撮像素
子等の製造に用いて好適な固体撮像素子の製造方法に係
わる。
【0002】
【従来の技術】半導体素子において、タングステンポリ
サイド膜によってバッファ配線を形成する場合には、以
下のような工程により形成を行っていた。
【0003】まず、不純物としてリンをドープした非晶
質シリコン膜をCVD(化学的気相成長)法によって成
膜する。次に、タングステンシリサイド膜を同様にCV
D法により成膜する。その後は、例えばASIC等の場
合、Cl2 /O2 プラズマによって、平坦部及び段差部
近傍を一気にエッチングして、配線部となる箇所以外の
タングステンシリサイド膜を除去する。
【0004】このとき、段差がLOCOS(選択酸化し
たシリコン)等によるものであれば、段差の傾斜が比較
的緩やかであるので、Cl2 /O2 プラズマによって残
渣を残さずに、かつサイドエッチを発生させずに、バッ
ファ配線の側面を垂直形状に加工できる。
【0005】このようにして、半導体素子のタングステ
ンポリサイド膜から成るバッファ配線を形成することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
法をCCD固体撮像素子に適用した場合、例えば多結晶
シリコンから成る転送電極に起因する側面が垂直或いは
オーバーハング状である段差上に、タングステンポリサ
イド膜から成るバッファ配線を形成する場合に適用する
と、次のような問題を生じる。
【0007】平坦部におけるタングステンポリサイド膜
のエッチングは従来のCl2 /O2プラズマで問題ない
が、段差部の下地部に対するオーバーエッチングにおけ
る選択比が比較的低いため、オーバーハング状となった
段差部近傍の残渣をエッチング除去しようとすると、下
地膜もエッチングされて減ってしまい、その結果デバイ
ス的に不良が生じてしまう。
【0008】また、残渣を主に除去する目的で、故意に
サイドエッチ性の高いエッチング条件にするために、S
6 等を添加したプラズマによるエッチングを行うこと
も考えられる。この場合には、残渣は除去できるが、同
時にバッファ配線の側面にサイドエッチングがなされ、
その分出来上がるバッファ配線の線幅が細くなるため、
配線抵抗増加等の特性不良を生じたり、転送電極とのコ
ンタクト部の合わせずれに対するマージンが減少した
り、といった問題を生じる。
【0009】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、下地膜をオーバーエッチングすることなく、ま
た配線の側面にサイドエッチングがなされることなく段
差付近のエッチング残渣を除去することにより、特性の
良好な固体撮像素子を製造できる固体撮像素子の製造方
法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像素子の
製造方法は、転送電極を覆って層間絶縁膜を形成する工
程と、転送電極とこの転送電極上の層間絶縁膜により構
成された段差部を覆ってタングステンポリサイド膜或い
は多結晶シリコン膜から成る配線層を形成する工程と、
この配線層上に、後に形成される配線部の線幅に対応し
た第1のレジストパターンを形成する工程と、第1のレ
ジストパターンをマスクとして異方性エッチングを行っ
て、段差部近傍以外の配線層をエッチング除去する第1
のエッチング工程と、第1のレジストパターンを除去す
る工程と、配線部となる残った配線層を覆って第2のレ
ジストパターンを形成する工程と、第2のレジストパタ
ーンをマスクとしてサイドエッチがなされる条件でエッ
チングを行って、段差部近傍に残渣として残った配線層
をエッチング除去する第2のエッチング工程と、第2の
レジストパターンを除去する工程とを有するものであ
る。
【0011】上述の本発明の構成によれば、第1のエッ
チング工程において異方性エッチングにより段差部近傍
以外の配線層を除去してから第2のレジストパターンに
より配線部となる残った配線層を覆うことにより、残っ
た配線層の側面が後の工程でエッチングされないように
することができる。また、第2のエッチング工程におい
て、サイドエッチがなされるエッチング条件でエッチン
グを行うことにより、残渣として残った配線層を確実に
除去することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、転送電極を覆って層間
絶縁膜を形成する工程と、転送電極と転送電極上の層間
絶縁膜により構成された段差部を覆ってタングステンポ
リサイド膜或いは多結晶シリコン膜から成る配線層を形
成する工程と、配線層上に、後に形成される配線部の線
幅に対応した第1のレジストパターンを形成する工程
と、第1のレジストパターンをマスクとして異方性エッ
チングを行って、段差部近傍以外の配線層をエッチング
除去する第1のエッチング工程と、第1のレジストパタ
ーンを除去する工程と、配線部となる残った配線層を覆
って第2のレジストパターンを形成する工程と、第2の
レジストパターンをマスクとしてサイドエッチがなされ
る条件でエッチングを行って、段差部近傍に残渣として
残った配線層をエッチング除去する第2のエッチング工
程と、第2のレジストパターンを除去する工程とを有す
る固体撮像素子の製造方法である。
【0013】また本発明は、上記固体撮像素子の製造方
法において、第1のエッチング工程は塩素と酸素のプラ
ズマを用いたプラズマエッチングを行う。
【0014】また本発明は、上記固体撮像素子の製造方
法において、第2のエッチング工程に六フッ化硫黄或い
は四フッ化炭素及び塩素及び酸素のプラズマを用いたプ
ラズマエッチングを行う。
【0015】また本発明は、上記固体撮像素子の製造方
法において、第2のエッチング工程において、下地膜に
対する上記配線層のエッチング選択比を15以上とす
る。
【0016】図1は本発明製法を適用する固体撮像素子
の要部の概略平面図を示す。また、図2は図1のA−A
における断面図を示す。この固体撮像素子1は、図1に
示すように、マトリクス状に配列された画素となる受光
部2の各列の一側に垂直転送レジスタ4が形成され、第
1層及び第2層の多結晶シリコンから成る転送電極1
3,14が水平方向に帯状に形成されると共に、垂直転
送レジスタ4上では垂直方向に順次配列されて、垂直方
向に隣り合う受光部2間では第1層及び第2層の多結晶
シリコンによる転送電極13及び14が重なるように形
成されている。
【0017】そして、各垂直転送レジスタ4上に沿っ
て、後述するようにタングステンポリサイド膜によるバ
ッファ配線層31が形成され、各バッファ配線層31が
コンタクト部22を介して対応する転送電極13,14
に接続される。各転送電極13,14にはこのバッファ
配線層31を介して例えば4相の転送クロックが印加さ
れる。
【0018】このバッファ配線層31上を覆って層間絶
縁層(図示せず)が形成され、かつこの層間絶縁層を介
して遮光膜21が形成され、この遮光膜21には受光部
2上に対向した開口21aが設けられる。
【0019】そして、図2の断面図に示すように、例え
ばp型のシリコンから成る基板10内に、n型の不純物
が導入されてn型の不純物拡散領域6が形成され、ここ
のpn接合によるフォトダイオードによって受光部(セ
ンサ)2が構成される。このn型の不純物拡散領域6の
基板表面側にはp型の高濃度の不純物の導入によりp++
の正電荷蓄積領域7が形成されている。
【0020】また、受光部2に隣接して、受光部2に蓄
積された信号電荷を読み出す読み出しゲート部3が形成
される。
【0021】そして、読み出しゲート部3の受光部2と
反対側には、垂直転送レジスタ4のいわゆる埋め込みチ
ャネルを構成するn型の転送チャネル領域8と、その真
下にp型のウエル領域9が形成されている。この垂直転
送レジスタ4では、読み出しゲート部3で読み出した信
号電荷の転送を行う。
【0022】さらに、受光部2の読み出しゲート部3と
反対側には、基板10にp型の高濃度の不純物導入によ
りチャネルストップ領域5が形成され、受光部2に蓄積
された信号電荷が反対側の垂直転送レジスタ4に流れな
いようにしている。
【0023】また、基板10上には、ゲート絶縁膜11
として酸化シリコン膜11Aと窒化シリコン膜11Bと
酸化シリコン膜11Cが形成されて、いわゆるONO膜
構造のゲート絶縁膜を構成し、これらのゲート絶縁膜1
1上に、第1層の多結晶シリコンから成る転送電極1
3、第2層の多結晶シリコンから成る転送電極14が形
成され、これら転送電極13,14を覆って層間絶縁膜
15が形成されている。この2層の転送電極13,14
は、読み出しゲート部3及び垂直転送レジスタ4上に形
成されている。
【0024】そして、転送電極13,14により形成さ
れた段差部30上に、バッファ配線層31を構成するタ
ングステンポリサイド膜16が形成されている。このタ
ングステンポリサイド膜16は、下層の非晶質シリコン
膜16aと上層のタングステンシリサイド膜(以下WS
i膜とする)16bの積層膜により形成されている。
【0025】さらに、バッファ配線層31のタングステ
ンポリサイド膜16を覆って層間絶縁層20が形成さ
れ、層間絶縁層20上に遮光膜21が形成されている。
【0026】遮光膜21上には図示しないが平坦化絶縁
層や、さらに必要に応じてカラーフィルタやオンチップ
レンズ等が形成されて、固体撮像素子1が構成される。
【0027】次に、本発明製法の一実施の形態として、
図1に示した固体撮像素子1の製造工程の工程図を図3
〜図5に示す。図3〜図5は、図1の平面図のB−Bに
おける断面を示している。
【0028】まず、図3Aに示すように、例えばp型の
シリコンから成る基板10上に、熱酸化法によって酸化
膜11Aを成膜し、続いて窒化膜11B、さらに酸化膜
11Cを順次成膜し、ONO膜構造の絶縁膜11を形成
する。
【0029】その後、この絶縁膜11上に、2層の転送
電極13,14を順次形成する。この転送電極13,1
4は、例えば絶縁膜11上にCVD法によって200n
m程度の膜厚の多結晶シリコン膜を形成した後、リソグ
ラフィ技術によって形成されたレジストパターンをマス
クとしてエッチングすることによって形成することがで
きる。
【0030】また、後に受光部2となる部分の絶縁膜1
1の表面に、このエッチングによりダメージを生じるこ
とがあるため、転送電極13をマスクとしてこの部分の
絶縁膜11を一旦除去しておく。
【0031】次に、図3Bに示すように、熱酸化法によ
って、転送電極13,14の表面を覆うように100n
m程度の膜厚の層間絶縁膜15を成膜する。このとき、
転送電極13,14によって、高さhが400nm程度
の段差部30が形成され、部分的には上部が下部より突
出したオーバーハング状の凹状段差が存在する。また、
絶縁膜11が除去された、受光部2となる部分の基板1
0表面も同時に酸化されて、熱酸化膜12が形成され
る。
【0032】その後、層間絶縁膜15上に、膜厚150
nm程度のタングステンポリサイド膜16を形成する。
このタングステンポリサイド膜16は、図3Cに示すよ
うに、例えばCVD法によって100nm程度の膜厚の
リンをドープした非晶質シリコン膜16aを成膜し、さ
らにその上にCVD法によって50nm程度の膜厚のタ
ングステンシリサイド膜(WSi膜)16bを成膜する
ことによって形成される。
【0033】そして、タングステンポリサイド膜16上
に、図4Dに示すように、リソグラフィ技術により、所
定の配線パターンに対応するレジストパターン17を形
成する。
【0034】続いて、図4Eに示すように、このレジス
トパターン17をマスクにして、タングステンポリサイ
ド膜16に対して、第1のエッチング工程として異方性
エッチングを行う。これにより、平坦部即ち段差部30
近傍以外の箇所のタングステンポリサイド膜16の除去
を行い、タングステンポリサイド膜16を配線部(バッ
ファ配線層)31となる箇所に所定の幅になるように残
す。
【0035】このとき段差部30近傍には、段差部30
の側壁に接するように段差部30の高さhの3/4〜1
/2程度の高さのタングステンポリサイド膜16のエッ
チング残渣18が残る。
【0036】上述の第1のエッチング工程においては、
異方性の高い条件のエッチング、即ち例えばCl2 /O
2 プラズマを用いたプラズマエッチングを行う。
【0037】また、このときプラズマの発生方式として
は、高周波平行平板方式、マグネトロン高周波プラズマ
方式、有磁場マイクロ波放電方式のいずれかを適用する
ことができる。
【0038】次に、図4Fに示すように、レジストパタ
ーン17を、例えばプラズマアッシングと薬液処理によ
り剥離除去する。
【0039】続いて、図5Gに示すように、後に配線部
31となる残ったタングステンポリサイド膜16の側面
を覆うように、新たにリソグラフィ技術によりレジスト
パターン19を形成する。
【0040】次に、図5Hに示すように、このレジスト
パターン19をマスクとして第2のエッチング工程を行
い、段差部30近傍のタングステンポリサイド膜16の
エッチング残渣18を除去する。
【0041】この第2のエッチング工程においては、酸
化膜に対するエッチング選択比が高い条件、即ち例えば
有磁場マイクロ波放電方式で発生させた六フッ化硫黄
(SF 6 )及び塩素(Cl2 )及び酸素(O2 )のプラ
ズマを用いたプラズマエッチングを行う。そして、この
第2のエッチング工程では、例えば下地の熱酸化膜12
に対するリンをドープした非晶質シリコン膜16aのエ
ッチング選択比が15〜25、熱酸化膜12に対するW
Si膜16bのエッチング選択比が15〜20となるよ
うなエッチング条件とする。
【0042】上述のエッチング選択比が15以上とれる
エッチング条件としては、例えばプラズマ中のイオンを
加速するRF(高周波)のパワーを0にしてプラズマエ
ッチングを行うことが挙げられる。
【0043】また、このときプラズマの発生方式として
は、前述の方式のうち、例えばマグネトロン高周波プラ
ズマ方式、有磁場マイクロ波放電方式のいずれかを適用
することができる。
【0044】尚、六フッ化硫黄SF6 の代わりに四フッ
化炭素CF4 を用いても、同様にサイドエッチ性のある
エッチングを行うことができる。
【0045】そして、図5Iに示すように、レジストパ
ターン19を、例えばプラズマアッシングと薬液処理に
より剥離する。
【0046】このようにして、段差部30上にタングス
テンポリサイド膜16から成る配線部31を形成するこ
とができる。
【0047】この後は、層間絶縁膜15上の配線部31
を覆って全体に層間絶縁層20を形成し、さらにこの層
間絶縁層20上に遮光膜21を形成して、転送電極1
3,14の上方を遮光する。そして、遮光膜21の受光
部2上の部分に開口を形成する。このようにして、図1
に示す構造の固体撮像素子1を製造することができる。
【0048】この後は、平坦化絶縁層、さらに必要に応
じてカラーフィルタやオンチップレンズ等を形成して、
固体撮像素子を製造する。
【0049】上述の製法によれば、第1のエッチング工
程に異方性のCl2 /O2 プラズマを用いていることに
より、反応生成物に起因するSi−Cl系デポ膜がエッ
チング側壁面に付着しながらエッチングが進行する。こ
れにより、タングステンポリサイド膜16にサイドエッ
チがなされ線幅が減少することがなく、配線部31とな
る残ったタングステンポリサイド膜16が垂直な断面形
状となる。
【0050】また、第2のエッチング工程ではSF6
添加しているため、サイドエッチ性があり、オーバーハ
ング状の段差部30近傍のエッチング残渣18を容易に
除去することができる。このとき、配線部31となるタ
ングステンポリサイド膜16は、側壁面がフォトレジス
ト19に覆われているので、サイドエッチがなされな
い。
【0051】また、この第2のエッチング工程では、酸
化膜に対するエッチング選択比が充分高いので、下地膜
である熱酸化膜12の減りを規格内に抑制することがで
きる。
【0052】尚、上述した各層の膜厚やエッチングの条
件において、下地の熱酸化膜12の膜減り量は、第1及
び第2のエッチング工程を合わせて約15mmであっ
た。
【0053】上述の実施の形態によれば、フォトレジス
トによるパターニング及びプラズマエッチングの工程を
2サイクルに分けて、かつ第1のエッチング工程で段差
部30近傍のタングステンポリサイド膜16は積極的に
残し、第2のエッチング工程で下地の熱酸化膜12に対
するリンをドープした多結晶シリコン膜16aのエッチ
ング選択比が15〜25、熱酸化膜12に対するWSi
膜16bのエッチング選択比が15〜20になるような
エッチング条件の六フッ化硫黄(SF6 )及び塩素(C
2 )及び酸素(O2 )のプラズマを用いることによ
り、エッチング残渣がなく、配線側面の断面形状が垂直
形状で、かつ下地の酸化膜12を規格値以上残すことが
できる。
【0054】上述の実施の形態では、配線部(バッファ
配線層)31をタングステンポリサイド膜16により形
成した場合について説明したが、配線部(バッファ配線
層)31を多結晶シリコン膜とした場合にも、同様に本
発明を適用することができる。即ち多結晶シリコン膜か
ら成る配線部31であっても、同様に上述の異方性の第
1のエッチング工程と、サイドエッチ性のある第2のエ
ッチング工程とを行うことにより、エッチング残渣がな
く、配線側面の断面形状が垂直形状であると共に下地の
酸化膜を規格値以上残すことができる。
【0055】尚、配線部(バッファ配線)31に例えば
アルミ配線を用いると、コンタクト部22において転送
電極13,14とのコンタクト抵抗が高くなるが、多結
晶シリコン膜又はタングステンポリサイド膜により配線
部31を形成すると、このコンタクト抵抗が低減される
利点を有する。
【0056】本発明の固体撮像素子の製造方法は、上述
の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【0057】
【発明の効果】上述の本発明による固体撮像素子の製造
方法によれば、フォトレジストによるパターニング及び
エッチングの工程を2サイクルに分け、第1のエッチン
グ工程で異方性のエッチングを行って段差部近傍の配線
層を積極的に残し、第2のエッチング工程でサイドエッ
チ性のあるエッチングを行って、残した配線層を除去す
ることにより、エッチング残渣をなくすことができる。
【0058】また、第2のレジストパターンが配線層を
覆った状態で第2のエッチング工程を行うため、配線層
がレジストパターンにより保護されてサイドエッチされ
ないので、配線層の側面の断面形状が垂直形状となり、
所定の線幅を確保することができる。
【0059】そして、第2のエッチング工程では、サイ
ドエッチ性のある条件でエッチングを行い、好ましくは
下地膜に対する配線層のエッチング選択比を15以上確
保するので、下地膜に対する配線層のエッチング選択比
をとって、下地膜の膜減りを抑制することができる。従
って、固体撮像素子において、絶縁膜の膜減りによる特
性不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明製法を適用する固体撮像素子の要部の概
略平面図である。
【図2】図1の固体撮像素子のA−Aにおけ断面図であ
る。
【図3】A〜C 図1の固体撮像素子の製造工程を示す
工程図である。
【図4】D〜F 図1の固体撮像素子の製造工程を示す
工程図である。
【図5】G〜I 図1の固体撮像素子の製造工程を示す
工程図である。
【符号の説明】
1…固体撮像素子、2…受光部(センサ)、3…読み出
しゲート部、4…垂直転送レジスタ、5…チャネルスト
ップ領域、10…基板、11…絶縁膜(ゲート絶縁
膜)、12…熱酸化膜、13,14…転送電極、15…
層間絶縁膜、16…タングステンポリサイド膜、16a
…リンをドープした非晶質シリコン膜、16b…WSi
膜、17,19…レジストパターン、18…エッチング
残渣、20…層間絶縁層、21…遮光膜、30…段差
部、31…配線部(バッファ配線層)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転送電極を覆って層間絶縁膜を形成する
    工程と、 上記転送電極と上記転送電極上の層間絶縁膜により構成
    された段差部を覆ってタングステンポリサイド膜或いは
    多結晶シリコン膜から成る配線層を形成する工程と、 上記配線層上に、後に形成される配線部の線幅に対応し
    た第1のレジストパターンを形成する工程と、 上記第1のレジストパターンをマスクとして異方性エッ
    チングを行って、上記段差部近傍以外の上記配線層をエ
    ッチング除去する第1のエッチング工程と、 上記第1のレジストパターンを除去する工程と、 上記配線部となる残った上記配線層を覆って第2のレジ
    ストパターンを形成する工程と、 上記第2のレジストパターンをマスクとしてサイドエッ
    チがなされる条件でエッチングを行って、上記段差部近
    傍に残渣として残った上記配線層をエッチング除去する
    第2のエッチング工程と、 上記第2のレジストパターンを除去する工程とを有する
    ことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記第1のエッチング工程は、塩素と酸
    素のプラズマを用いたプラズマエッチングを行うことを
    特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記第2のエッチング工程は、六フッ化
    硫黄或いは四フッ化炭素と、塩素及び酸素のプラズマを
    用いたプラズマエッチングを行うことを特徴とする請求
    項1に記載の固体撮像素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第2のエッチング工程において、下
    地膜に対する上記配線層のエッチング選択比を15以上
    とすることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子
    の製造方法。
JP10374434A 1998-12-28 1998-12-28 固体撮像素子の製造方法 Pending JP2000196064A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111971800A (zh) * 2018-06-14 2020-11-20 松下知识产权经营株式会社 具备控制电极、透明电极和将上述控制电极与上述透明电极的侧面电连接的连接层的图像传感器

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