JP2000195905A - 部品実装方法と装置 - Google Patents

部品実装方法と装置

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JP2000195905A JP10371619A JP37161998A JP2000195905A JP 2000195905 A JP2000195905 A JP 2000195905A JP 10371619 A JP10371619 A JP 10371619A JP 37161998 A JP37161998 A JP 37161998A JP 2000195905 A JP2000195905 A JP 2000195905A
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昌三 南谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の種類に係わらず部品を取り扱う吸着ノ
ズルの動きを部品に効率よく伝達して、摩擦接合を伴う
部品の実装を安定して達成できるようにする。 【解決手段】 吸着ノズル14の動きを、互いにほぼ合
った表面粗さとされかつ加圧状態にある、吸着ノズル1
4の吸着面14aとこの吸着面14aに吸着される部品
3の背面3bとの間の滑りのない噛み合い状態での高い
摩擦係数にて伝達して、前記部品3と実装対象物4との
金属接合部5、6どうしを摩擦させて接合し、部品3を
実装対象物4に実装するようにして、上記のような目的
を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品を実装対象物
に金属接合部どうしの相対移動や超音波振動による摩擦
接合を伴い実装する部品実装方法と装置に関するもので
あり、例えば、ベアICチップなどの電子部品をプリン
ト配線された回路基板などに、金属接合部どうしの摩擦
接合による電気接合を伴って実装し、電子回路基板を製
造するような場合に利用される。
【0002】
【従来の技術】ベアICチップなどのICチップは、回
路基板にプリント配線などして形成された導体ランドに
電気接合するための電極が接合面に形成され、この接合
面を回路基板の導体ランドを持った接合面に対向させ
て、導体ランドおよび電極間の電気接合を図った状態で
固定するいわゆる面実装が行われる。
【0003】このような実装を行うのに本出願人は、図
11に示すように、ICチップaの電極bの上に金属製
のバンプcをワイヤボンディングなどによって形成し、
このICチップaを吸着ノズルfによって吸着、保持し
て取り扱い、位置決めされた回路基板dの上の所定位置
に対向させて、前記バンプcを回路基板dの導体ランド
eに押し当てた状態で、吸着ノズルfに超音波振動手段
hにより超音波振動を与えてICチップaを振動させる
ことにより、バンプcおよび導体ランドeどうしを摩擦
溶融させて超音波接合し、ICチップaを回路基板dに
実装する方法を先に提案している。
【0004】これにより、ICチップaなどの部品を金
属の溶融を伴う接合により、確実な電気接合と高い実装
強度を満足して、しかも迅速に回路基板dに実装するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超音波
接合による部品実装において、接合が不良に終わった
り、接合できてもそれに長い時間が掛かったりすること
がときとしてある。これにつき本発明者らが種々に実験
を繰り返し検討を重ねた結果、ICチップaなどの部品
の種類によって前記のような問題が生じることが判明し
た。これは、吸着ノズルfの吸着面gの表面粗さと、I
Cチップaなどの部品の吸着面gによって吸着される背
面jとの表面粗さとの違いに起因している。
【0006】部品の背面の表面粗さは素材や形成条件に
よって異なる。一方、櫛歯状のパターンが形成されるS
AWフィルタなど特殊なICチップaの背面jなどは、
外部からのノイズを遮断し、または外部にノイズを発散
させないために、それらの特性に対応した所定の表面粗
さに設定されるため、従来通りにしか製作されない吸着
ノズルfの吸着面gの表面粗さとは、図11に示すよう
に合っていないことが多々ある。図11では吸着面gの
表面粗さがICチップaの背面jの表面粗さのほぼ1/
2程度と小さい場合を模式的に例示している。
【0007】吸着ノズルの吸着面と部品の背面との表面
粗さがある程度合っていないと、吸着ノズル側から部品
に超音波振動を与えるときに、吸着面と部品の背面との
表面粗さによる凹凸の噛み合わせが図11に示すように
甘くなり、双方の間の摩擦係数が小さくなり滑りが生じ
やすくなるので、吸着ノズルの側の超音波振動などの動
きを部品の側に十分に伝達することができず、前記のよ
うに接合不良を招いたり、接合に時間が掛かったりす
る。
【0008】また、近時での電子機器の高性能化や高機
能化のために、CPUのクロック周波数が勢い高くな
り、取り扱う情報量の増大を図ったり、音声の適用バン
ド数の増大を図ったりすることが行われ、水晶発振器を
搭載したICチップでは使用周波数が1ギガHzにも達
して、ノイズの影響が大きく、これを防止するのにIC
チップ背面の表面粗さを粗くする処理が施されている。
【0009】本発明の目的は、部品を実装対象物にそれ
らの金属接合部どうしを摩擦接合して実装するのに、部
品の種類に係わらず部品を取り扱う吸着ノズルの動きを
部品に効率よく伝達して、摩擦接合を伴う部品の実装を
安定して達成できる部品実装方法と装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明の部品実装方法は、吸着ノズルの吸着
面で吸着した部品を、実装対象物に対し互いの金属接合
部を対向させて加圧しながら、吸着ノズルにより部品を
超音波振動を含み実装対象物に対し相対移動させて、部
品と実装対象物との前記金属接合部どうしを摩擦させて
溶融あるいは電子間結合を伴い接合し、部品を実装対象
物に実装するのに、吸着ノズルの動きを、互いにほぼ合
った表面粗さとされかつ前記加圧状態にある、吸着ノズ
ルの吸着面とこの吸着面に吸着される部品の背面との間
で、部品に伝達して、前記部品と実装対象物との金属接
合部どうしを摩擦させて接合し、部品を実装対象物に実
装することを主たる特徴としている。
【0011】これにより、吸着ノズルの吸着面で吸着し
た部品を、実装対象物に対し互いの金属接合部を対向さ
せて加圧しながら、吸着ノズルにより部品を超音波振動
を含み実装対象物に対し相対移動させるのに、吸着ノズ
ルの吸着面とこの吸着面で吸着される部品の背面とが、
互いの表面粗さがほぼ合っていることにより、双方の表
面粗さによる凹凸が前記加圧の下に噛み合いやすく吸着
面と背面との間で十分な摩擦係数を発揮し、前記吸着ノ
ズル側の動きを部品の側に効率よく伝達し、部品と実装
対象物との金属接合部どうしを滑りなく十分に摩擦接合
させ、部品をその種類にかかわらず実装対象物に安定し
て実装することができる。
【0012】前記摩擦を所定の加圧、摩擦状態よりも軽
く加圧、摩擦させる予備摩擦を行った後、所定の加圧、
摩擦状態にして前記接合を行うと、予備摩擦状態での軽
い加圧、摩擦状態によって、吸着面と部品の背面との表
面粗さによる双方の凹凸どうしを早期に噛み合わせてそ
の状態に落ちつかせてから、所定の加圧、摩擦状態にす
るので、吸着面と部品の背面との間の摩擦接合開始時の
初期滑りを回避して、部品と実装対象物との金属接合部
どうしをタイムラグ少なくより効率よく摩擦接合させ
て、より短時間により安定して部品を実装対象物に実装
することができる。
【0013】吸着ノズルの吸着面で吸着した部品を実装
対象物に実装することを繰り返しながら、所定の時期
に、吸着面を研磨材に接触させた状態で吸着ノズルによ
り前記同様な動きを与えて、吸着面と研磨材とを摩擦接
触させ、吸着面を所定の表面粗さに再生する再生処理を
行うと、通常、部品の実装の繰り返しにより吸着ノズル
の吸着面は部品との摩擦によって徐々に摩耗して、部品
の背面との間に上記のような十分な摩擦係数が得られな
くなるが、上記所定の時期に吸着面の表面粗さを研磨に
よって再生することにより、摩耗による接合不良などの
問題を回避しながら、研磨代がなくなるまで吸着ノズル
を使用し続けられるし、前記再生のための研磨が超音波
振動による動きであるときは特に、振動的摩擦で効率よ
く短時間で達成できる。
【0014】前記研磨の再生処理に代えて、吸着面を洗
浄液に浸漬させた状態で吸着ノズルに前記同様に超音波
振動を与えて洗浄することにより、吸着面に部品の接合
で詰まった付着物を効率よく除去することができ、これ
だけでも、吸着面を所定の面粗度に再生する再生処理に
なり、研磨しないで再生できるし、この洗浄を、吸着面
を研磨した後に行うと、吸着面の研磨により再生された
粗面に付着し、詰まっている研磨粉などを除去して、振
動などの吸着ノズルの動きを部品に伝達する特性に影響
するのを防止できる。洗浄の後、吸着面をブローするこ
とにより、洗浄液を早期に乾燥させられるので、洗浄後
早期に再使用することができ、部品実装作業中に吸着ノ
ズルを交換しないで再生処理を行うのに有効である。ブ
ローは冷風によるのが熱の影響や消費がなく好適であ
る。
【0015】上記のような部品実装方法を達成する装置
としては、部品を所定位置に供給する部品供給部と、部
品を実装する実装対象物を取り扱い所定位置に位置決め
して部品の実装に供した後、他へ移す実装対象物取り扱
い手段と、供給される部品を吸着ノズルの吸着面に吸
着、保持して取り扱い、所定位置に位置決めされた実装
対象物との間で金属接合部どうしを対向させて加圧しな
がら摩擦させて接合し部品を実装対象物に実装する部品
取り扱い手段と、吸着ノズルに前記接合のための超音波
振動を与える超音波振動手段と、吸着面がそれにより吸
着する部品の背面とほぼ合った表面粗さを持っているこ
とを条件に、部品実装位置にて、実装対象物取り扱い手
段が取り扱う実装対象物の金属接合部に、部品取り扱い
手段が取り扱う部品の金属接合部を対向させてから、双
方を圧接させるとともに超音波振動手段を働かせて前記
部品と実装対象物との金属接合部どうしを加圧しながら
摩擦させて超音波接合させる制御手段とを備えれば足
り、所定のプログラムに従って自動的に安定して達成す
ることができる。
【0016】その際、制御手段は、上記方法のように、
金属接合部どうしの摩擦接合のための摩擦を、所定の加
圧、摩擦状態よりも軽く加圧、摩擦する予備摩擦を行っ
た後、所定の加圧、摩擦状態にして前記接合を行うよう
にすることができるし、複数装備された吸着面の表面粗
さが異なる吸着ノズルをそのときどきに実装する部品に
対応するものを選択して用いるようにもでき、吸着ノズ
ルの選択使用によって異なった種類の部品に1つの装置
で適正に対応することができる。
【0017】制御手段はまた、部品を実装対象物に超音
波接合を伴い実装するのに併せ、所定の時期に、吸着ノ
ズルの吸着面を装備された研磨手段の研磨材に接触させ
ながら超音波振動手段を働かせて、吸着面と研磨材を摩
擦させるようにすることもできる。
【0018】これにより、1つの装置で、吸着ノズルを
装備して金属接合部どうしの摩擦接合を伴って部品を実
装対象物に実装することを繰り返しながら、制御手段が
予め定められるなどした所定の時期において、吸着ノズ
ルの吸着面を研磨材に接触させながら超音波振動を与え
て摩擦させ、研磨による再生処理を自動的に効率よく行
うことができ、吸着ノズルが再生処理の繰り返しにより
研磨代が無くなって寿命に達するまで使用し続け、吸着
ノズルを再生処理する都度いちいち着脱するような手間
を省き、装置が長く休止して生産性が低下するのを防止
することができる。
【0019】超音波接合時の吸着面と部品との間の滑り
状態を検出する滑り検出手段を備え、制御手段は滑り検
出手段の検出結果に応じて所定の時期を設定し研磨を行
うようにすると、所定の時期が予め定めた一定の時期で
ある場合に比し、必要の都度対応できるので、再生処理
が遅れて接合品質が低下したり、再生処理が早すぎて研
磨代の無駄な減少を招いて吸着ノズルの寿命を徒に短く
するようなことを防止することができる。
【0020】洗浄液を貯留した洗浄槽を備え、制御手段
は吸着ノズルの吸着面を研磨した後、吸着ノズルの吸着
面を洗浄槽内の洗浄液に浸漬させるとともに、超音波振
動手段を働かせて、研磨後の吸着面を洗浄するようにす
れば、研磨と洗浄による再生処理が部品実装を行う1つ
の装置で自動的に効率よく行えるし、ブロー手段を備
え、制御手段は洗浄後の吸着面をブロー手段によりブロ
ーして乾燥させるようにすれば、研磨、洗浄および乾燥
による再生処理が部品実装を行う1つの装置で自動的に
効率よく行える。
【0021】本発明のそれ以上の目的および特徴は以下
の詳細な説明と図面の記載によって明らかになる。本発
明の各特徴は、可能な限りにおいて、それ単独で、ある
いは種々な組み合わせで複合して用いることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の部品実装方法と装
置の実施の形態について、実施例とともに図1〜図10
を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
【0023】本実施の形態は、図4に示すように半導体
ウエハ1がダイシングシート2上で個々のベアICチッ
プ3にダイシングされたものを部品として吸着ノズル1
4により吸着して取り扱い、図1に示すようにプリント
配線板などの回路基板4を実装対象物とし、双方の金属
接合部5、6の超音波接合による電気接合を伴ってベア
ICチップ3を回路基板4に実装する場合の一例であ
り、1つの実施例としてベアICチップ3の金属接合部
5は半導体ウエハ1の上に薄膜技術によって形成された
電極7にワイヤボンディング技術で形成した金属製のバ
ンプ8とし、回路基板4の金属接合部6はその表面に形
成された導体ランド9としてある。もっとも、本発明は
これに限られることはなく、他の電子部品や電子部品以
外の種々な部品を種々な金属部分の摩擦接合を伴って、
回路基板や回路基板以外の板状物、他の形態のものを含
む種々な実装対象物に各種に部品実装する全ての場合に
適用でき、摩擦接合は、基本的には部品および実装対象
物の相対移動によって得られ金属接合部どうしの摩擦で
あればよく、それら少なくとも一方に超音波振動を与え
て金属接合部どうしの摩擦状態を得る場合を含む。
【0024】本実施の形態の部品実装方法は図1に示す
ように、吸着ノズル14の吸着面14aで吸着したベア
ICチップ3を、回路基板4に対し互いの金属接合部
5、6を対向させて加圧しながら、少なくとも吸着ノズ
ル14の側からベアICチップ3を回路基板4に対し超
音波振動を含み相対移動させて、ベアICチップ3と回
路基板4との前記金属接合部5、6どうしを摩擦させて
溶融あるいは電子間結合を伴い接合し、ベアICチップ
3を回路基板4に実装するのに、吸着ノズル14の動き
を、図1の(b)に模式的に示すように互いにほぼ合っ
た表面粗さとされ前記加圧状態にある、吸着ノズル14
の吸着面14aとこの吸着面14aに吸着されるベアI
Cチップ3の背面3bとの間で、ベアICチップ3に伝
達して、前記ベアICチップ3と回路基板4との金属接
合部5、6どうしを摩擦させて溶融あるいは電子間結合
を伴い接合し、ベアICチップ3を回路基板4に実装す
る。
【0025】このように、吸着ノズル14の吸着面14
aで吸着したベアICチップ3を、回路基板4に対し互
いの金属接合部5、6を対向させて加圧しながら、吸着
ノズル14の側からベアICチップ3を回路基板4に対
し相対移動させ、あるいは吸着ノズル14の側に超音波
振動を与えてベアICチップ3に伝達するのに、吸着ノ
ズル14の吸着面14aの表面粗さが、吸着面14aで
吸着するベアICチップ3の背面3bの表面粗さとほぼ
合っていることにより、吸着面14aおよび背面3b双
方が、前記加圧の下にそれらの表面粗さによる凹凸にて
図1の(b)に示すように噛み合いやすく、吸着面14
aと背面3bとの間で十分な摩擦係数を発揮し、前記吸
着ノズル14の動きをベアICチップ3に滑りなく効率
よく伝達して、ベアICチップ3と回路基板4との金属
接合部5、6どうしを十分に摩擦接合させ、ベアICチ
ップ3をその種類にかかわらず安定して回路基板4に実
装することができる。
【0026】例えば、一般に鏡面と言われる金属表面
は、♯1000程度のラッピング材で研磨して得られ
る。これに対しSAWフィルタであるベアICチップ3
では、ノイズカットのために背面3bを♯1200程度
のラッピング材で研磨して表面粗さを粗くする処理を行
っている。これを、従来通りの鏡面に近い吸着面14a
を持った吸着ノズル14で摩擦接合を行おうとすると、
吸着面14aと背面3bとの間に図11に示す従来例の
場合のような滑りが生じて接合不良や、接合に長い時間
掛かる問題が生じる。しかし、吸着面14aを前記♯1
200のラッピング材で研磨して表面粗さをほぼ合わせ
ることにより、良好な接合状態が短時間で得られた。
【0027】なお、ベアICチップ3を取り扱う本実施
の形態では、ベアICチップ3がパッケージを施されて
いないものであるに対応して、電気接合部5、6を金属
の溶融あるいは電子間結合を伴った溶接接合部10を持
って超音波接合するのに併せ、バンプ8を回路基板4の
導体ランド9に圧接させるときのベアICチップ3と回
路基板4との近づきによって、それらの一方または双方
に予め供与してある例えばシリカと樹脂バインダなどか
らなる図1に仮想線で示すような封止材11を双方で圧
迫しながらそれらの間の必要範囲、例えば図1に示すよ
うに双方の対向し合う接合面3aおよび4aの間の周囲
から外回りに適度なぬれ広がり部13を持つような範囲
に充満させることにより、電気接合部5、6およびベア
ICチップ3の接合面3aなどをまわりから封止する封
止処理をするようにしている。しかし、ベアICチップ
3などのようにパッケージを施されない電子部品以外で
は、電気接合部5、6の接合部を回りから封止するだけ
でもよいし、そのような封止処理を省略することもでき
るなど、封止処理は電子部品の種類に応じて必ずしも必
須ではない。
【0028】本実施の形態では特に、前記摩擦を所定の
加圧、摩擦状態よりも軽く加圧、摩擦させる予備摩擦を
行った後、所定の加圧、摩擦状態にして前記接合を行
う。このようにすると、予備摩擦状態での軽い加圧、摩
擦状態によって、吸着面14aとベアICチップ3の背
面3bとの表面粗さによる双方の凹凸どうしを早期に噛
み合わせてその状態に落ちつかせて所定の加圧、摩擦状
態にすることで、吸着面14aとベアICチップ3の背
面3bとの接合開始時の初期滑りを回避して、ベアIC
チップ3と回路基板4との金属接合部5、6どうしをタ
イムラグ少なく効率よく摩擦接合させて、より短時間に
より安定してベアICチップ3などの部品を回路基板4
などの実装対象物に実装することができる。
【0029】通常、ベアICチップ3の実装を繰り返し
ながら吸着ノズル14の吸着面14aはベアICチップ
3の背面3bとの摩擦によって徐々に摩耗して、ベアI
Cチップ3の背面3bとの間に上記のような十分な摩擦
係数が得られなくなる。しかし、本実施の形態ではさら
に、吸着ノズル14の吸着面14aで吸着したベアIC
チップ3を回路基板4に実装する上記の操作を繰り返し
ながら、所定の時期に、吸着面14aを図2の(a)、
図3に示すように、研磨材101に接触させた状態で吸
着ノズル14に前記同様に超音波振動などの動きを与え
て、吸着面14aと研磨材101とを摩擦させ、吸着面
14aを所定の表面粗さに再生する再生処理を行う。
【0030】これにより、所定の時期に吸着面14aの
表面粗さを所定の時期に研磨によって再生することによ
り、摩耗による接合不良などの問題を回避しながら、研
磨代がなくなるまで吸着ノズル14を使用し続けられ
る。また、前記再生のための研磨が超音波振動による振
動的摩擦で行うと、作業効率がよく短時間で達成するこ
とができ、吸着ノズル14に超音波振動を与えながらベ
アICチップ3を回路基板4に実装する部品実装作業中
に吸着ノズル14を交換しないでこの再生処理を行う
と、超音波振動手段24を共用できるので特に有効であ
る。
【0031】研磨材101に、図2の(a)、図3に示
すラッピングテープのように連続したものを用い、供給
ローラ102と巻取りローラ103との間で吸着面14
aとの接触位置を更新するように搬送するなどして移動
させると、研磨材101をいちいち交換せずに前記特徴
ある再生処理を安定して繰り返し行える。移動は1回あ
るいは必要回数再生処理を終える都度行ってもよいし、
研磨中に間欠に、あるいは連続して行ってもよい。
【0032】具体的には、図5に示す装置では、吸着ノ
ズル14を昇降させるボイスコイルモータ15による荷
重500g〜5Kg程度の磁気加圧力で前記圧接を行
い、吸着ノズル14に圧電素子16からの振動を受ける
ホーン17を接続して、吸着ノズル14に、振動数60
KHz、振幅1〜2μm程度の超音波振動を与えて、前
記圧接されているバンプ8と導体ランド9とに摩擦を生
じさせて、双方の溶融あるいは電子間結合を伴い超音波
接合し、また、吸着ノズル14の吸着面14aを研磨材
101に摩擦接触させて前記研磨を行うようにしてい
る。吸着ノズル14は図5に示すように上記超音波振動
が与えられたときに折損しないように、これの支持軸8
1に弾性チューブ82を介して接続され、弾性チューブ
82を通じて支持軸81側からの吸引作用も吸着ノズル
14に及ぶようにしている。しかし、そのための具体的
な構成は特に問うものではなく種々に設計することがで
きる。
【0033】ここで、実施例データを示すと、摩擦接触
させるときの荷重が300〜500gで、超音波振動は
周波数が60KHz、振動の振幅を1〜2μm、粗さの
番手が♯8000の研磨材101を10〜50mm/s
ecの速度で10〜20mm移動させた場合において、
約30秒の短い時間で十分な上面粗さに再生することが
できた。
【0034】前記研磨の再生処理に代えて、吸着面14
aを図2の(b)に示すように洗浄液112に浸漬させ
た状態で吸着ノズル14に前記同様に超音波振動を与え
て洗浄することにより、吸着面14aにベアICチップ
3の接合で詰まった付着物を効率よく除去することがで
き、これだけでも、吸着面14aを所定の表面粗さに再
生する再生処理になり、研磨しないで再生できるし、こ
の洗浄を、吸着面14aを研磨した後に行うと、吸着面
14aの研磨により所定の表面粗さに再生された粗面に
付着し、詰まっている研磨粉などを除去して、それらに
よる振動など吸着ノズル14の動きをベアICチップ3
などの部品に伝達する特性に影響するのを防止し、研磨
後直ぐから所定の摩擦係数による接合操作が発揮され
る。洗浄の後、吸着面14aを図2の(c)に示すよう
に送風手段113によりブローすることにより、洗浄液
112を早期に乾燥させられるので、洗浄後早期に再使
用することができ、部品実装作業中に吸着ノズル14を
交換しないで再生処理を行うのに有効である。ブローは
冷風によるのが熱の影響や消費がなく好適である。
【0035】上記のような方法を達成する部品の実装装
置としては、図4に示すように、ベアICチップ3など
の部品を所定位置Aに供給する部品供給部21と、部品
を電気接合を伴って実装する回路基板4などの実装対象
物を部品実装位置Bに供給して部品の実装に供した後、
これを他へ移す実装対象物取り扱い手段22と、部品供
給部21で供給される部品を吸着ノズル14などの部品
取り扱いツールで保持して取り扱い、ベアICチップ3
などの部品のバンプ8などの金属接合部5を有した接合
面3aを回路基板4などの実装対象物の導体ランド9な
どの金属接合部6を有した接合面4aに対向させて、双
方の金属接合部5、6どうしを圧接させて加圧しながら
摩擦させ接合する部品取り扱い手段23と、吸着ノズル
14に前記接合のための超音波振動を与える超音波振動
手段24と、部品実装位置Bにて、実装対象物取り扱い
手段22が取り扱う回路基板4などの実装対象物の金属
接合部6である導体ランド9などに、部品取り扱い手段
23が取り扱うベアICチップ3などの部品の金属接合
部5であるバンプ8などを対向させてから、双方を圧接
させるとともに超音波振動手段24を働かせ、バンプ8
および導体ランド9などの金属接合部5、6どうしを加
圧しながら摩擦させて超音波接合させる制御手段25と
を備えれば足り、図1のaに示す所定のプログラムデー
タ26に従った制御手段25による動作制御で、上記の
ような方法を自動的に安定して高速度で達成することが
できる。
【0036】制御手段25にはCPUやマイクロコンピ
ュータを用いるのが好適であるが、これに限られること
はなく、種々な構成および制御形式を採用することがで
きる。プログラムデータ26は制御手段25の内部また
は外部のメモリに記憶されたもの、あるいはハード回路
で構成されたシーケンス制御によるものなど、どの様な
形態および構成のものでもよい。
【0037】図4に示す実施例では、基台31の前部に
実装対象物取り扱い手段22が設けられ、回路基板4を
そのベアICチップ3との接合面4aが上向きとなるよ
うに取り扱い、上方から簡易に実装されるようにしてい
る。実装対象物取り扱い手段22はレール32に沿って
回路基板4を一端のローダ部33から他端のアンローダ
部34までX方向に搬送する搬送手段をなしている。し
かし、回路基板4が小さいなど実装対象物の大きさや形
状、形態などによっては、これを把持して持ち運ぶなど
別のタイプの手段とすることもできる。レール32はロ
ーダ部33の下流側直ぐに設定された部品実装位置Bの
範囲の部分が、図4に示すように独立したレール32a
とされ、図4、図6に示すように、このレール32a
と、このレール32aに受け入れた回路基板4を下方か
ら吸着保持するボンディングステージ35とを、前記X
方向と直行するY方向に移動させるY方向テーブル36
で支持して設け、レール32と並ぶ回路基板4の受け渡
し位置B1と、これよりも後方の部品の実装作業を行う
図4に示す実装作業位置B2との間で往復移動させる。
【0038】これにより、ローダ部33から部品実装位
置Bのレール32a上に回路基板4が到達する都度、ボ
ンディングステージ35ではその回路基板4をストッパ
30aが所定位置に受止めた後、受け止めた回路基板4
を押圧子30bによりレール32aの一方に押圧して位
置規正する。位置規正後の回路基板4はボンディングス
テージ35で吸着保持する。これに併せ、ボンディング
ステージ35を前記実装作業位置B2に移動して位置決
めし、吸着保持している回路基板4への部品の実装に供
する。実装作業位置B2で部品の実装が終了する都度ボ
ンディングステージ35はレール32と並ぶ受け渡し位
置B1に移動されて、回路基板4の吸着を解除するとと
もに部品実装後の回路基板4をレール32aからレール
32の下流側に送りだしてアンローダ部34まで搬送し
他への搬出を図る。以上で多数の回路基板4を順次にベ
アICチップ3などの部品の実装に供して電子回路基板
を連続的に製造することができる。
【0039】レール32の部品実装位置Bの下流側でレ
ール32の後方に部品供給部21が設けられ、ダイシン
グシート2上で半導体ウエハ1が個々のベアICチップ
3にダイシングされた部品をストックする部品マガジン
38を装着して昇降させるマガジンリフタ41と、部品
マガジン38にストックされた所定の種類のベアICチ
ップ3が、マガジンリフタ41による部品マガジン38
の高さ設定によって図示しない出し入れ手段に対向させ
ることで、ダイシングシート2ごと押し出され、または
引き出されるのを保持し、ダイシングシート2をエキス
パンドして各ベアICチップ3の間隔を広げてピックア
ップされやすくするエキスパンド台37とを設置してい
る。
【0040】エキスパンド台37はX方向テーブル42
によりX方向に、Y方向テーブル43によりY方向に移
動されて、ダイシングシート2上のベアICチップ3の
うちの供給するものをダイシングシート2の下方から突
き上げられる突き上げ棒44のある部品供給位置Aに順
次に位置決めして、必要なだけ供給できるようにする。
ベアICチップ3の供給を終えるか、供給するベアIC
チップ3の種類を変えるような場合、エキスパンド台3
7上のダイシングシート2を必要なものと交換する。こ
れにより、各種のベアICチップ3を必要に応じて順次
自動的に供給して実装されるようにすることができる。
もっとも、部品供給部21は実装する部品の種類や形態
に応じた構成にすればよいし、各種の構成の部品供給部
21を併設することができる。
【0041】上記のように、回路基板4をその接合面4
aが上向きとなるようにしてベアICチップ3などの部
品の実装に供し、部品供給部21が接合面3aを上にし
たベアICチップ3を供給して前記上向きの回路基板4
への実装に供するものであるのに対応して、本実施の形
態では部品取り扱い手段23を、接合面3aが上向きと
なったこのベアICチップ3などの部品を部品取り扱い
ツールの1例である吸着ノズル45などによって上方か
ら保持してピックアップした後、それを反転させるよう
に、具体的には部品取り扱い側の、部品取り扱い端であ
る吸着面45a上、あるいは図7に示すように吸着面4
5aから離れた位置Cを中心に旋回させて接合面3aを
下向きに反転させるようにベアICチップ3などの部品
を取り扱う図4、図7に示すような部品反転手段23a
と、吸着ノズル14および超音波振動手段24を装備
し、部品反転手段23aにより接合面3aを下にされた
ベアICチップ3などの部品を図5に示す吸着ノズル1
4により上方から保持してピックアップした後、実装対
象物取り扱い手段22によって部品実装位置Bで接合面
4aが上向きにされている回路基板4などの実装対象物
との超音波接合に供するように部品を取り扱う図4、図
5、図8に示すような接合手段23bとで構成してい
る。
【0042】これにより、半導体ウエハ1が、ダイシン
グシート2上でダイシングされて接合面3aが上に向い
たベアICチップ3などで、所定位置にてエキスパンド
台37によりダイシングシート2をエキスパンドした荷
姿状態で供給され、それを図の実施例のように専用し
て、あるいは別の荷姿の部品と複合して供給される場合
でも多数を繰り返し用いて、繰り返し実装するようなと
きに、ダイシングシート2上のベアICチップ3などを
反転手段23aによって上方からピックアップして接合
面3aが下向きとなるように反転させた後、これを接合
手段23bにより上方からピックアップして、実装対象
物取り扱い手段22によって取り扱われ部品実装位置B
で接合面4aが上向きにされている回路基板4などの実
装対象物に上方から圧接させて双方の電気接合部5、6
であるバンプ8および導体ランド9どうしを超音波接合
する。このように、反転手段23aと接合手段23bと
が協働したベアICチップ3などの部品の取り扱いによ
って、ベアICチップ3などの上向きで供給される部品
を上向きで取り扱われる回路基板4などの実装対象に順
次混乱なく多数繰り返し実装することができる。
【0043】図4、図7に示す実施例では、反転手段2
3aは供給されるベアICチップ3などの部品をピック
アップする部品供給位置Aと、ピックアップしたベアI
Cチップ3の接合面3aが下向きとなるように反転させ
た後、接合手段23bによる接合のためのピックアップ
に供する受け渡し位置Dとの間をX方向テーブル56に
より往復移動される基台57に、モータ51およびこれ
によって回転駆動される横軸52を設け、この横軸52
のまわりに部品取り扱いツールの一例である吸着ノズル
45が1本、あるいは複数本放射状方向に装備した部品
反転ヘッド54を持ち、吸着ノズル45は部品反転ヘッ
ド54上でエアシリンダ55により軸線方向に進退させ
られる。
【0044】これにより、反転手段23aは下向きにさ
れた吸着ノズル45が部品供給位置Aにて昇降して、そ
こに供給されているベアICチップ3を吸着してピック
アップした後、吸着ノズル45を前記位置Cの回りに回
動させて上向きにすることで、前記ピックアップしたベ
アICチップ3の接合面3aを上向きから下向きに反転
させて、受け渡し位置Dに移動して接合手段23bによ
るピックアップに供する。
【0045】接合手段23bは図4、図5に示すよう
に、上記吸着ノズル14を持ったもので、X方向テーブ
ル58により受け渡し位置Dと実装位置Bとの間を往復
移動して、受け渡し位置Dで接合面3aが下向きにされ
たベアICチップ3を吸着してピックアップし、これを
実装位置Bの実装位置B1へ移動されて、そこに位置決
めされている回路基板4の所定位置に圧接させ、上記の
ように超音波接合を行うことを繰り返す。従って、反転
手段23aと接合手段23bの協働により、部品供給部
21で接合面3aが上向きで供給されるベアICチップ
3を回路基板4の上に必要なだけ実装することができ
る。もっともこれには、反転手段23aの側はX方向に
移動せず部品供給位置Aに定置されていても、接合手段
23bが部品供給位置Aと実装位置Bとの間を往復移動
できればよい。また、逆であってもよい。
【0046】接合手段23bのX方向の移動と、前記ボ
ンディングステージ35のY方向の移動との複合で、回
路基板4のどの位置にもベアICチップ3などの部品を
実装できる。しかし、そのための移動方式も必要に応じ
て種々に変更することができる。
【0047】もっとも、これら反転手段23aや接合手
段23bは、直線往復移動されるものに限らず、非直線
移動を含む各種の移動を複合した動きをするものとする
ことができるし、多関節ロボットによれば1つの動作手
段によって達成することもできる。
【0048】さらに、本実施の形態の装置は、実装対象
物取り扱い手段22が取り扱う回路基板4などの実装対
象物と、部品取り扱い手段23が取り扱うベアICチッ
プ3などの部品との接合面3a、4aの少なくとも一方
に、それらが前記位置合わせされるまでの段階で制御手
段25により働かされて封止材11を供与する封止材供
与手段61を備えている。これにより、ベアICチップ
3などの部品および回路基板4などの実装対象物の少な
くとも一方への封止材11の供与も含めて、1つの装置
でベアICチップ3などの部品の実装を自動的に達成す
ることができる。
【0049】図に示す実施例では、図4に示すようにX
方向テーブル58により、接合手段23bとともにX方
向に移動されるように封止材供与手段61を装備し、例
えば実装位置Bに移動してディスペンサ62をシリンダ
63で下降させて回路基板4の接合面4aの側に図1の
(a)に仮想線で示すように封止材11を供与し、供与
が終了すればディスペンサ62を上動させて封止材供与
手段61を側方に退避させるのと同時に、接合手段23
bを部品実装位置Bに移動させて吸着ノズル14が保持
しているベアICチップ3などの部品を供与された封止
材11の上から回路基板4に圧接させて超音波接合を行
うようにしてある。
【0050】一方、ローダ部33およびボンディングス
テージ35にはヒータを埋蔵するなどした予備加熱部3
3aおよび本加熱部35aが設けられ、部品の実装に供
される回路基板4をそれぞれの位置にある間予備加熱、
および本加熱して、回路基板4とベアICチップ3との
間に充満される封止材11を25℃程度に加熱できるよ
うにする。比較的低温な加熱であるのでベアICチップ
3を回路基板4に超音波接合する作業のうちに封止材1
1をほぼ硬化させることができ予備加熱を省略すること
はできる。しかし、予備加熱を行えばより無理なく加熱
できる。もっとも、封止材11を硬化させるのに紫外線
など光を用いることもできる。
【0051】このように低温の加熱でよいのは、本実施
の形態の場合、封止材11は回路基板4の上に図1の
(a)に仮想線で示すように予め供与しておき、前記ベ
アICチップ3を回路基板4に実装する際のベアICチ
ップ3が回路基板4に近づく過程で、双方の接合面3
a、4aで圧迫して双方間に拡充させ図1の(a)に実
戦で示すように充満させていくので、通常の流し込みの
場合のような低粘度の封止材を用いる場合のような、6
5℃前後と云った高温に加熱する必要がない。
【0052】図4に示す部品の実装装置では、吸着ノズ
ル14を昇降させるボイスコイルモータ15による荷重
500g〜5Kg程度の磁気加圧力で前記加圧を行い、
吸着ノズル14に圧電素子16での発振により超音波振
動するホーン17を接続して、吸着ノズル14に、振動
数60KHz、振幅1〜2μm程度の超音波振動を与え
て、前記圧接されているバンプ8と導体ランド9とに摩
擦を生じさせて、双方の溶融あるいは電子間結合を伴い
超音波接合するようにしている。吸着ノズル14は図5
に示すように上記超音波振動が与えられたときに折損し
ないように、これの支持軸81に弾性チューブ82を介
して接続され揺動できる支持点Qをなしている。しか
し、吸着ノズル14の揺動できるように支持する支持構
造や支持位置は種々に変更することができる。吸着ノズ
ル14には弾性チューブ82を通じて支持軸81側から
の吸引作用が吸着ノズル14に及ぶようにしている。し
かし、そのための具体的な構成は特に問うものではなく
種々に設計することができる。
【0053】図1の(a)、(b)に示す実施例の電極
7上のバンプ8に代えて、あるいは別に回路基板4の導
体ランド9にバンプを形成してもよく、ベアICチップ
3などの部品や回路基板4などの実装対象物の金属接合
部の少なくとも一方にバンプを用いると、ベアICチッ
プ3などの部品と回路基板4などの実装対象物との局部
的な金属接合部での超音波接合が、十分な量の金属部分
で確実に、また、他の部分での干渉や損傷なしに容易に
達成できる。
【0054】本実施の形態の部品実装装置は、この研磨
材101による再生を行うのに、前記研磨材101を担
持して吸着面14aの研磨による再生に供する研磨手段
104が部品実装位置B2の横に設けられ、制御手段2
5はベアICチップ3などの部品を回路基板4などの実
装対象物に超音波接合する部品実装動作に併せ、所定の
時期に、吸着ノズル14の吸着面14aを研磨手段10
4の研磨材101に接触させながら超音波振動手段24
を働かせて、吸着面14aと研磨材101を摩擦させ、
吸着面14aを研磨する。
【0055】このようにすると、1つの装置で、上記の
ような吸着ノズル14を装着して部品実装することを繰
り返しながら、制御手段25が所定の時期において、吸
着ノズル14の吸着面14aと研磨材101を接触させ
ながら超音波振動手段24を働かせて吸着ノズル14に
超音波振動を与えて摩擦させ、研磨による再生処理を自
動的に行うので、吸着ノズル14が再生処理の繰り返し
により使用限界まで短くなって寿命に達するまで 使用
し続け、吸着ノズル14を再生処理する都度いちいち着
脱するような手間を省き、装置が長く休止して生産性が
低下するのを防止することができる。
【0056】研磨手段104は、研磨材101を担持す
るのに、図2、図3に示すような研磨材101を担持す
る担持面106aの水平状態を調整する水平調整手段1
05を備えたものとしている。水平調整手段105はス
テンレス鋼よりなる定盤106をスタンド106eによ
って支持して設けてある。定盤106はその途中部分に
まわりからのくびれ部による首振り部106bを有し、
くびれ部で上下に2分された担持面106aを持った上
部盤106cが、下部盤106dに対し前記首振り部1
06bを中心に若干首振りでき、首振りの向きおよび量
によって担持面106aの水平調整ができる。
【0057】そこで、上部盤106cおよび下部盤10
6dの一方、図の実施例では下部盤106dに下方から
螺合させて、他方の上部盤106cに下方から当接させ
た調節ボルト107を、首振り部106bのまわり3ケ
所あるいは図の実施例のように4ケ所設け、これら各部
分の調節ボルト107のねじ込みやねじ戻しにより、下
部盤106dに対する上部盤106cの間隔を首振り部
106bのまわりで調整することにより、担持面106
aが装置上設定された吸着ノズル14の軸線に対して直
角となる水平状態が得られるように水平調整ができる。
しかし、このような水平状態の具体的な調整方法や調整
手段は種々に変更することができる。
【0058】このように、吸着ノズル14を部品取り扱
い手段23が取り扱うときの装置上の吸着ノズル14の
軸線に対し直角となる水平状態が得られると、吸着面1
4aを吸着ノズル14の軸線に対し直角な向きに研磨す
ることができ、吸着面14aを自動的に研磨して再生処
理をすることによって吸着面14aの向きに狂いが生じ
るようなことを防止することができる。
【0059】さらに、研磨手段104が、水平調整され
る上部盤106cの上に図4の(a)に示すように吸着
保持されたガラス板108にて担持面106aを形成し
ていると、研磨材101に超音波振動する吸着ノズル1
4が押しつけられて研磨するときに研磨材101の担持
面106aに金属部材の場合のような弾性変形による逃
げが生じないので、研磨材101の担持面106aを水
平調整した正しい向きのまま吸着面14aを研磨するこ
とができる。もっとも、ガラス板108は磨きガラスで
平面度の高いものを用いるのが好適であるし、必ずしも
ガラス板に限られることはなく同様な効果が得られる他
のものと代替することができる。
【0060】なお、制御手段25が研磨手段104によ
る研磨を行うのに、研磨材101を移動させる供給ロー
ラ102や巻取りローラ103よりなる送り手段111
を適宜働かせるようにする。これにより、1回あるいは
必要回数研磨による再生処理を終える都度、搬送した
り、研磨中に間欠に、あるいは連続して搬送したりし
て、研磨材101の吸着面14aを研磨している部分を
順次更新していくことが自動的に達成できる。
【0061】本実施の形態の部品実装装置は、これら、
洗浄およびブローを研磨手段104による研磨に併せ行
うのに、洗浄液112を貯留しておく洗浄槽114、お
よび前記送風手段113を研磨手段104に併置してお
り、制御手段25は研磨手段104による研磨の後、上
記洗浄槽114による洗浄およびブロー手段113によ
るブローを所定時間ずつ行う。いずれも数秒程度でよ
い。ブローは冷風で行うと、熱の影響や熱の消費がない
ので有利である。本実施の形態の部品実装装置による
と、研磨、洗浄および乾燥による再生処理が部品実装を
行う1つの装置で自動的に行える。
【0062】本実施の形態の部品実装装置は、さらに、
図1の(a)に示すように、超音波接合時の吸着面14
aとベアICチップ3などの部品との間の滑り状態を検
出する滑り検出手段115を備え、制御手段25は滑り
検出手段115の検出結果に応じて研磨を行うようにし
ている。これにより、所定の時期が予め定めた一定の時
期である場合に比し、必要の都度対応できるので、再生
処理が遅れて接合品質が低下したり、再生処理が早すぎ
て吸着ノズル14の研磨回数が無駄に多くなり寿命を徒
に短くするようなことを防止することができる。滑り検
出手段115は超音波振動源である圧電素子16の発振
により超音波振動するホーン17の振動状態をモニタし
て検出する。具体的には、吸着面14aとベアICチッ
プ3などの部品との摩擦が大きいほどホーン17の超音
波振動が大きく、摩擦が小さいほど超音波振動が小さく
なる違いで判定すればよく、これが電流の変化としてモ
ニタでき、滑り検出ができる。また、そのような変化は
オシロスコープ116などを用いると目視もできる。
【0063】また、制御手段25は、前記ベアICチッ
プ3などの部品と回路基板4などの実装対象物との金属
接合部5、6どうしの摩擦接合を図って部品を実装対象
物に実装するのに、部品を取り扱う吸着ノズル14が実
装する部品の背面の表面粗さにほぼ合った表面粗さの吸
着面14aを持っていることを条件に、前記摩擦接合に
よる部品の実装動作を行うように制御することができ
る。これにより、部品に対し不適切な吸着ノズル14を
用いて部品の実装を行い、実装不良を招くようなことを
防止することができる。
【0064】この場合、部品実装装置に、吸着面14a
の表面粗さの違う複数種類の吸着ノズル14を装備して
おいて、部品取り扱い手段23の側で、あるいは適当な
吸着ノズル交換手段などで、その都度実装する部品の種
類に合ったものを、部品取り扱い手段23、図の実施例
では接合手段23bに、装着または交換して選択使用で
きるようにできる。この選択使用は、前記プログラムデ
ータによる実装部品のデータ、あるいは制御手段25の
内部あるいは外部のメモリ25aに記憶された各種部品
のデータ、あるいは、部品供給部21で供給される部品
の部品供給部21側での供給部品に係るデータ、部品供
給部21での部品供給用部材や部品自体に設けられる光
学的、磁気的、電気的な部品データからの認識データな
どから、その時々に実装する部品の種類情報を得て対応
すればよい。もっとも、使用する吸着ノズル14が適切
か不適切の判定には、装着される吸着ノズル14の情報
も部品のデータ同様に得られるようにすればよいが、装
着された吸着ノズル14に付された光学的、時期的、電
気的なデータを読取るようにすると使用する吸着ノズル
14の種類を正確に判断できさらに好適である。
【0065】上記本実施の形態の吸着ノズル14は、ス
テンレス鋼よりなり、図9の(a)(b)に示すように
吸着面14aに硬化処理層14bを有するものとし、あ
るいは、図10に示すように吸着ノズル14の先端の一
部に設ける吸着面14aを持った吸着ヘッド部14cだ
けを超硬金属製とするのに併せ、表面粗さがICチップ
の種類に対応して、例えば3μm〜5μm程度の表面粗
さを持つ粗面に形成され、少なくとも吸着面14aが硬
化処理されている。これにより、吸着面14aの耐摩耗
性を数倍に向上し、実装する部品に応じた表面粗さを長
期に保てるようにしている。
【0066】硬化処理には大別して、表面に超硬金属や
超硬物質をコーティングするコーティング処理と、表面
層を改質する改質処理とがある。コーティング処理に
は、超硬質クロームメッキ、ニボクロンといわれる硬質
クローム+各種セラミック含浸メッキといった高機能メ
ッキ、金属セラミックなどの溶射による耐摩耗溶射、ダ
ダイヤモンド状カーボン皮膜などを形成するダイヤモン
ドコーティングで代表される真空中での各種薄膜処理な
どがある。改質処理には、特殊ガス室化による特殊硬化
法であるカナック処理またはニューカナック処理などが
ある。
【0067】セラミックハードコーティングでは、コー
ティング材料が例えばTiNの場合、硬度が2,300
HV、膜厚が2〜3μm、耐熱温度600℃、摩擦係数
0.4、処理温度300〜500℃、TiCNの場合、
硬度が3,300HV、膜厚が3〜5μm、耐熱温度4
00℃、摩擦係数0.3、処理温度450〜500℃で
あり、いずれも耐摩耗性が向上する。
【0068】カナック処理は、真空窒化処理法の一種
で、高真空中のろないにNH3 を主成分とした窒化促進
ガスを送り、持続剤、窒素発生剤、粘着防止剤を含む活
性物質の働きにより、母材に拡散させて表面改質を行
い、その硬度を著しく上げていく。これによると、優れ
た耐摩耗性を有し、ステンレス鋼の表面についてはマイ
クロビッカーズHV1500までに上げられる。拡散層
は20μm〜80μmである。脆弱層がないので、拡散
硬化層の欠損、剥離やピンホールもなく安定している。
処理温度は500℃〜540℃であるが、反り、膨張な
どの寸法変化は極少である。
【0069】これら表面処理は、基本的に吸着面14a
にだけ施せばよいが、処理層の万一の剥離を防止するた
めに、吸着ノズル14の吸着面14aに続く側周面にも
連続して及んでいるのが好適である。しかし、振動特性
に影響しないように吸着ノズル14の先端部範囲に止め
ておくのが好適である。
【0070】また、図9、図10に示すいずれのタイプ
の吸着ノズル14も、ステンレス鋼部分は前記SUS4
20J2で焼き入れ、焼き戻しを行ったものを基本体と
し、吸着ヘッド部14cは超硬合金製で、ステンレス鋼
製の基本体14dに図10に示すような嵌め合いを行っ
て銀ろうなどによるろう接接合したものとしてある。
【0071】超硬合金にはWC−Co系とWC−Ti
(Ta,Nb)C−Co系がある。
【0072】これら図9、図10に示す吸着ノズル14
を用いて、上記したような金属接合部5、6どうしの摩
擦接合を行うと、硬化処理層14bや一端部だけの超硬
金属よりなる吸着ヘッド部14cの影響なく、ステンレ
ス鋼材料による好適な振動特性と、ベアICチップ3へ
の好適な振動伝達特性とを発揮して、前記超音波接合を
短時間で高品質に達成することができ、しかも、硬化処
理や超硬金属により、吸着面14aの所定の表面粗さが
超音波接合時の摩耗や、電気化学反応、異物などの影響
により低下するのを従来の数分の1程度に抑えて前記良
好な接合特性を従来の数倍長い時間安定して発揮させ、
再生処理の必要頻度を数分の1程度に低くすることがで
きる。従って、吸着ノズル14の寿命が長くなるととも
に、再生処理の手間が軽減し、金属接合部の超音波接合
を伴い部品を実装する作業の休止時間が短くなって生産
性が向上する。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、吸着ノズルの吸着面で
吸着した部品を、実装対象物に対し互いの金属接合部を
対向させて加圧しながら、吸着ノズルにより部品を超音
波振動を含み実装対象物に対し相対移動させるのに、吸
着面と背面との間で十分な摩擦係数を発揮させて、前記
吸着ノズル側の動きを部品の側に効率よく伝達し、部品
と実装対象物との金属接合部どうしを滑りなく十分に摩
擦接合させ、部品をその種類にかかわらず実装対象物に
安定して実装することができる。
【0074】また、予備摩擦状態での軽い加圧、摩擦状
態によって、吸着面と部品の背面との表面粗さによる双
方の凹凸どうしを早期に噛み合わせて落ちつかせ、吸着
面と部品の背面との間の摩擦接合開始時の初期滑りを回
避して、部品と実装対象物との金属接合部どうしをタイ
ムラグ少なくより効率よく摩擦接合させて、より短時間
により安定して部品を実装対象物に実装することができ
る。
【0075】さらに、通常、部品の実装の繰り返しによ
り吸着ノズルの吸着面は部品との摩擦によって徐々に摩
耗して、部品の背面との間に上記のような十分な摩擦係
数が得られなくなるのに対し、所定の時期に吸着面の表
面粗さを研磨によって再生して摩耗による接合不良など
の問題を回避しながら、研磨代がなくなるまで吸着ノズ
ルを使用し続けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における部品実装方法の1
つの実施例を示し、その(a)は要部で見た全体構成
図、その(b)は吸着ノズルの吸着面とこの吸着面に吸
着される部品の背面との凹凸の噛み合い状態を模式的に
示す説明図である。
【図2】図1に示す実装操作に併せ行う再生処理の状態
を示し、その(a)は吸着ノズルの吸着面の研磨、その
(b)は洗浄、その(c)はブローの各操作の状態の説
明図である。
【図3】図2の(a)の研磨を行う研磨手段を示す斜視
図である。
【図4】本発明の図1の実装操作と、図2の(a)〜
(c)の再生処理操作とを行う、代表的な実施の形態と
しての部品実装装置の全体の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図5】図4の装置の部品取り扱い手段の一部である接
合手段の断面図である。
【図6】図4の装置の部品実装位置にあるボンディング
ステージの斜視図である。
【図7】図4の装置の部品取り扱い手段における反転手
段を示す斜視図である。
【図8】図4の装置の部品取り扱い手段における接合手
段を示す斜視図である。
【図9】図4の装置の吸着ノズルの1つの実施例を示
し、その(a)は先端部を断面して見た全体の正面図、
その(b)は先端部の断面図である。
【図10】図4の装置の吸着ノズルの別の実施例を示す
要部を断面して見た一部の正面図である。
【図11】従来の部品実装方法および装置を示す要部で
見た構成図図である。
【符号の説明】
3 ベアICチップ 3b 背面 4 回路基板 3a、4a 接合面 5、6 金属接合部 7 電極 8 バンプ 9 導体ランド 10 溶接接合部 14 吸着ノズル 14a 吸着面 15 ボイスコイルモータ 21 部品供給部 22 実装対象物取り扱い手段 23 部品取り扱い手段 23a 反転手段 23b 接合手段 24 超音波振動手段 25 制御手段 26 プログラムデータ 33 ローダ部 35 ボンディングステージ 37 エキスパンド台 101 研磨材 104 研磨手段 112 洗浄液 113 ブロー手段 114 洗浄槽 115 滑り検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南谷 昌三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 金山 真司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高橋 健治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA03 AA11 CD01 EE38 EE50 5E319 AA03 AB05 CC11 CD01 CD02 5F044 LL04 PP16 QQ01 5F047 FA08 FA39 FA41 FA48

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着ノズルの吸着面で吸着した部品を、
    実装対象物に対し互いの金属接合部を対向させて加圧し
    ながら、吸着ノズルにより部品を実装対象物に対し相対
    移動させて、部品と実装対象物との前記金属接合部どう
    しを摩擦させて溶融を伴い接合し、部品を実装対象物に
    実装する部品実装方法であって、 吸着ノズルの動きを、互いにほぼ合った表面粗さとされ
    かつ前記加圧状態にある、吸着ノズルの吸着面とこの吸
    着面に吸着される部品の背面との間で、部品に伝達し
    て、前記部品と実装対象物との金属接合部どうしを摩擦
    させて接合し、部品を実装対象物に実装することを特徴
    とする部品実装方法。
  2. 【請求項2】 吸着ノズルの吸着面で吸着した部品を、
    実装対象物に対し互いの金属接合部を対向させて加圧し
    ながら、吸着ノズルに超音波振動を与えることにより、
    部品と実装対象物との前記金属接合部どうしを摩擦させ
    て溶融あるいは電子間結合を伴い接合し、部品を実装対
    象物に実装する部品実装方法であって、 吸着ノズルの動きを、互いにほぼ合った表面粗さとされ
    かつ前記加圧状態にある、吸着ノズルの吸着面とこの吸
    着面に吸着される部品の背面との間で、部品に伝達し
    て、前記部品と実装対象物との金属接合部どうしを摩擦
    させて接合し、部品を実装対象物に実装することを特徴
    とする部品実装方法。
  3. 【請求項3】 前記摩擦を所定の加圧、摩擦状態よりも
    軽く加圧、摩擦させる予備摩擦を行った後、所定の加
    圧、摩擦状態にして前記接合を行う請求項1、2のいず
    れか一項に記載の部品実装方法。
  4. 【請求項4】 吸着ノズルの吸着面で吸着した部品を実
    装対象物に実装することを繰り返しながら、所定の時期
    に、吸着面を研磨材に接触させた状態で吸着ノズルに前
    記同様に超音波振動を含む実装対象物との相対移動を与
    えて、吸着面と研磨材とを摩擦させ、吸着面を所定の表
    面粗さに再生する再生処理を行うことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一項に記載の部品実装方法。
  5. 【請求項5】 吸着面を研磨した後に洗浄して再生処理
    する請求項4に記載の部品実装方法。
  6. 【請求項6】 洗浄の後、吸着面をブローして再生処理
    する請求項5に記載の部品実装方法。
  7. 【請求項7】 部品を所定位置に供給する部品供給部
    と、部品を実装する実装対象物を取り扱い所定位置に位
    置決めして部品の実装に供した後、他へ移す実装対象物
    取り扱い手段と、供給される部品を吸着ノズルの吸着面
    に吸着、保持して取り扱い、所定位置に位置決めされた
    実装対象物との間で金属接合部どうしを対向させて加圧
    しながら摩擦させて接合し部品を実装対象物に実装する
    部品取り扱い手段と、吸着ノズルに前記接合のための超
    音波振動を与える超音波振動手段と、吸着面がそれによ
    り吸着する部品の背面とほぼ合った表面粗さを持ってい
    ることを条件に、部品実装位置にて、実装対象物取り扱
    い手段が取り扱う実装対象物の金属接合部に、部品取り
    扱い手段が取り扱う部品の金属接合部を対向させてか
    ら、双方を圧接させるとともに超音波振動手段を働かせ
    て前記部品と実装対象物との金属接合部どうしを加圧し
    ながら摩擦させて超音波接合させる制御手段とを備えた
    ことを特徴とする部品の実装装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、前記摩擦を所定の加圧、摩
    擦状態よりも軽く加圧、摩擦させる予備摩擦を行った
    後、所定の摩擦状態にして前記接合を行う請求項7に記
    載の部品実装装置。
  9. 【請求項9】 吸着ノズルは吸着面の表面粗さが異なる
    ものを複数装備し、制御手段は、実装する部品に対応す
    る吸着ノズルを選択して用いる請求項7、8のいずれか
    一項に記載の部品実装装置。
  10. 【請求項10】 研磨材を担持して吸着面との摩擦接触
    にて吸着面を所定の表面粗さに研磨する研磨手段を備
    え、制御手段は、部品を実装対象物に超音波接合を伴い
    実装するのに併せ、所定の時期に、吸着ノズルの吸着面
    を研磨手段の研磨材に接触させながら超音波振動手段を
    働かせて、吸着面と研磨材を摩擦させる請求項7〜9の
    いずれか一項に記載の部品実装装置。
  11. 【請求項11】 超音波接合時の吸着面と部品との間の
    滑り状態を検出する滑り検出手段を備え、制御手段は滑
    り検出手段の検出結果に応じて研磨を行う請求項10に
    記載の部品実装装置。
  12. 【請求項12】 洗浄液を貯留した洗浄槽を備え、制御
    手段は吸着ノズルの吸着面を研磨した後、吸着ノズルの
    吸着面を洗浄槽内の洗浄液に浸漬させるとともに、超音
    波振動手段を働かせて、研磨後の吸着面を洗浄する請求
    項11に記載の部品実装装置。
  13. 【請求項13】 ブロー手段を備え、制御手段は洗浄後
    の吸着面をブロー手段によりブローして乾燥させる請求
    項12に記載の部品実装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003347362A (ja) * 2002-05-24 2003-12-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品保持部材再生装置及び部品装着装置、並びに部品装着方法
JP2005322770A (ja) * 2004-05-10 2005-11-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品装着装置および電子部品装着方法
WO2022004170A1 (ja) * 2020-07-03 2022-01-06 キヤノン株式会社 物品の製造装置、物品の製造方法、プログラム、記録媒体

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