JP2000194979A - 通信制御ユニットおよびそれを用いた携帯型観測装置 - Google Patents

通信制御ユニットおよびそれを用いた携帯型観測装置

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JP2000194979A JP10373462A JP37346298A JP2000194979A JP 2000194979 A JP2000194979 A JP 2000194979A JP 10373462 A JP10373462 A JP 10373462A JP 37346298 A JP37346298 A JP 37346298A JP 2000194979 A JP2000194979 A JP 2000194979A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的な電源制御と通信制御とを行うことが
できる通信制御ユニットを提供すると共に、その通信制
御ユニットを用いて、商用電源や電話回線のない場所に
設置して観測ができ、軽量で容易に運搬ができる携帯型
観測装置を提供する。 【解決手段】 GPS受信機4に接続された計測データ
入力部(ドライバ回路27B)にGPS受信機4からの位
置データを入力し、その位置データをRAM13に記憶
する。そして、RAM13に記憶された位置データを衛
星携帯電話器5に接続された送信部(モデム19,ドライ
バ回路27A)により衛星携帯電話器5を介して受信側に
送信する。電源制御部(CPU11,パラレルI/F17
および電源制御回路21)によって、GPS受信機4,衛
星携帯電話器5,計測データ入力部および送信部へのバ
ッテリー3からの電力供給を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信制御ユニッ
トおよび携帯型観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、GPS(Global Positioning Sate
llite:地球投影位置決定衛星)からの電波を受信して得
られた位置データにより地盤の変動を計測し、計測され
たデータを監視側に送信する観測装置がある。この観測
装置は、商用電源やデータ送信を行うための電話回線が
接続可能な場所に設置され、地盤変動の計測データを電
話回線を介して集中監視する受信側に送信する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記観測装
置は、可搬性について全く考慮されておらず、大きくて
重いために移設が容易にできないという問題がある。ま
た、上記観測装置は、商用電源や電話回線等が必要なた
め、山岳地や震災地等の商用電源や電話回線のない場所
に設置することができないという問題がある。このよう
な問題を解決するために、電源にバッテリーやソーラー
パネル等を用い、通信手段に衛星携帯電話機等を用いた
観測装置を構成することが考えられるが、継続的な観測
を維持するための効率的な電源制御と通信制御を行う通
信制御ユニットが必要不可欠であり、従来、そのような
機能を有する通信制御ユニットはなかった。
【0004】そこで、この発明の目的は、計測機器,通
信機器およびバッテリーを有する携帯型観測装置におい
て、効率的な電源制御と通信制御とを行うことができる
通信制御ユニットを提供すると共に、その通信制御ユニ
ットを用いて、商用電源や電話回線のない場所に設置し
て観測ができ、軽量で容易に運搬ができる携帯型観測装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の通信制御ユニットは、計測機器と通信機
器とバッテリーとを有する携帯型観測装置に用いられる
通信制御ユニットであって、上記計測機器に接続され、
上記計測機器からの計測データが入力される計測データ
入力部と、上記計測データ入力部に入力された上記計測
データを記憶する記憶部と、上記通信機器に接続され、
上記記憶部に記憶された上記計測データを受信側に上記
通信機器を介して送信する送信部と、上記バッテリーか
ら上記計測機器,通信機器,計測データ入力部および送信
部への電力供給を動作状況に応じて制御する電源制御部
とを備えたことを特徴としている。
【0006】上記請求項1の通信制御ユニットによれ
ば、動作状況に応じて計測機器,通信機器,計測データ入
力部および送信部の電源をオンオフすると共に、この通
信制御ユニット自体を低消費電力化にすることによっ
て、待機時に必要最小限の消費電力で動作させて、バッ
テリーに蓄えられている電力を節約することが可能とな
る。例えば、計測時、上記電源制御部により上記計測機
器(GPS受信機,雨量計,水位計および傾斜計等)と計測
データ入力部の電源をオンして、上記計測機器からの計
測データを計測データ入力部に入力し、入力された計測
データを上記記憶部に記憶する。そして、上記記憶部に
記憶された計測データの送信時は、上記電源制御部によ
り上記通信機器(衛星携帯電話器,無線通信機等)と送信
部の電源をオンして、上記送信部により記憶部に記憶さ
れた計測データを受信側に通信機器を介して送信する。
このように、計測機器と通信機器とバッテリーとを有す
る携帯型観測装置において、効率的な電源制御と通信制
御とができる通信制御ユニットを提供できる。
【0007】また、請求項2の通信制御ユニットは、請
求項1の通信制御ユニットにおいて、本体内の温度を検
出する温度検出部と、上記バッテリーの充放電電流を検
出する電流検出部と、上記バッテリーの出力電圧を検出
する電圧検出部と、上記温度検出部,電流検出部および
電圧検出部の検出結果に基づいて、上記バッテリーの使
用電気量を算出する使用電気量算出部とを備え、上記電
源制御部は、上記使用電気量算出部により算出された上
記バッテリーの使用電気量に基づいて電力供給を制御す
ることを特徴としている。
【0008】上記請求項2の通信制御ユニットによれ
ば、上記温度検出部により検出された本体内の温度が上
記バッテリーの温度に相当するものとし、そのバッテリ
ーの温度と上記電流検出部により検出されたバッテリー
の充放電電流および上記電圧検出部により検出されたバ
ッテリーの出力電圧に基づいて、バッテリーの放電特性
に応じて上記使用電気量算出部によりバッテリーの使用
電気量すなわちバッテリーから取り出した電気量を算出
する。そうして算出されたバッテリーの使用電気量に基
づいて、上記電源制御部により電力供給を制御する。す
なわち、バッテリーの満充電時の容量から上記使用電気
量に基づいて、バッテリーの残容量を確実に把握でき、
バッテリーの残容量に応じて動作を管理できる。例え
ば、バッテリーの残容量が残り少なくなった場合、制御
可能なすべての電源をオフにすることによって、特にバ
ッテリーに鉛蓄電池を用いたときに過放電により寿命が
劣化することがないように保護できる。
【0009】また、請求項3の通信制御ユニットは、請
求項2の通信制御ユニットにおいて、上記電源制御部
は、上記計測機器,計測データ入力部,通信機器および送
信部の電源をオフする待機モードと、上記計測機器,計
測データ入力部の電源をオンし、上記通信機器,送信部
の電源をオフする計測モードと、上記計測機器,計測デ
ータ入力部の電源をオフし、上記通信機器,送信部の電
源をオンする通信モードと、上記計測機器,計測データ
入力部,通信機器および送信部の電源をオンする計測通
信モードとを切り換えることを特徴としている。
【0010】上記請求項3の通信制御ユニットによれ
ば、通常、携帯型観測装置では、計測データを入力して
蓄積し、蓄積された計測データを受信側に定期的に送信
する。そのような場合、上記計測機器,計測データ入力
部,通信機器および送信部の電源をオフした待機モード
から上記計測機器の計測データを入力するときは、電源
制御部により待機モードから計測モードに切り換えて、
計測機器,計測データ入力部の電源をオンする。そし
て、蓄えられた計測データを受信側に送信するときは、
上記電源制御部により待機モードから通信モードに切り
換えて、通信機器,送信部の電源をオンする。なお、送
信中に計測データを入力する場合は、電源制御部により
通信モードから計測通信モードに切り換えて、上記計測
機器,計測データ入力部,通信機器および送信部の電源を
オンする。また、計測中に計測データを受信側に送信す
るときも、同様に計測モードから計測通信モードに切り
換える。したがって、動作内容に応じて必要な部分の電
源のみをオンにするので、より効率的な電源制御ができ
る。
【0011】また、請求項4の通信制御ユニットは、請
求項2の通信制御ユニットにおいて、上記電源制御部
は、上記温度検出部により検出された本体内の温度が所
定温度以下になると、上記通信機器の電源をオンするこ
とを特徴としている。
【0012】上記請求項4の通信制御ユニットによれ
ば、例えば、この通信制御ユニット本体の動作を保証す
る内部温度の下限が0℃とした場合、上記所定温度を0
℃として上記温度検出部により検出された本体内の温度
が所定温度以下になると、上記通信機器の電源をオンす
る。そうすると、上記通信機器が発熱し、その通信機器
と通信制御ユニット本体とを接するように配置すること
によって、通信制御ユニットを暖めて、本体内の温度を
0℃以下にならないようにして、ヒーター等なしに氷点
下の環境から機器を保護し、動作を保証できる。また、
上記通信機器に電力供給することによって、バッテリー
が自己発熱して、バッテリー自体の温度も上昇し、バッ
テリーから取り出し得る電気量を増大できる。
【0013】また、請求項5の通信制御ユニットは、請
求項1乃至4のいずれか1つの通信制御ユニットにおい
て、上記通信機器に接続され、上記受信側からの動作変
更指令を上記通信機器を介して受信する受信部と、上記
受信部が上記受信側からの動作変更指令を受けると、そ
の動作変更指令に基づいて動作を変更する動作変更部と
を備えたことを特徴としている。
【0014】上記請求項5の通信制御ユニットによれ
ば、上記通信機器に接続された受信部が上記受信側から
の動作変更指令を上記通信機器を介して受信すると、上
記動作変更部は、その動作変更指令に基づいて動作を変
更する。例えば、上記記憶部に記憶されたデータをすぐ
に受信側に送信したい場合や上記計測データをリアルタ
イムでモニターしたい場合は、受信側から送信指令を表
す動作変更指令を送信して、その動作変更指令を上記受
信部が受信すると、上記動作変更部は、送信部は、上記
記憶部に記憶された計測データや上記計測データ入力部
に入力される計測データを受信側に送信する。そうする
ことによって、緊急時の重要なデータがすぐに得られる
と共に、リアルタイムで計測データをモニターして監視
することが可能となる。このように、受信側からの動作
変更指令に基づいて、上記動作変更部により動作を変更
するので、状況に応じた運用ができる。
【0015】また、請求項6の携帯型観測装置は、請求
項1乃至5のいずれか1つの通信制御ユニットと、計測
機器と、通信機器と、バッテリーとを備えたことを特徴
としている。
【0016】上記請求項6の携帯型観測装置によれば、
計測機器(GPS受信機,雨量計,水位計および傾斜計等)
および通信機器(衛星携帯電話器,無線通信機等)を有す
る携帯型観測装置に上記通信制御ユニットを用いること
によって、商用電源や電話回線のない場所に設置して観
測ができ、軽量で容易に運搬ができる携帯型観測装置を
実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の通信制御ユニッ
トおよび携帯型観測装置を図示の実施の形態により詳細
に説明する。
【0018】図1はこの発明の実施の一形態の携帯型観
測装置と集中監視装置の概略図であり、1は通信制御ユ
ニット、2は上記通信制御ユニット1に接続され、電力
を供給するソーラーパネル、3は上記通信制御ユニット
1に接続されたバッテリー、4はGPS(Global Positi
oning Satellite:地球投影位置決定衛星)からの電波を
受信し、位置データを通信制御ユニット1に出力する計
測機器としてのGPS受信機、5は上記通信制御ユニッ
ト1と接続された通信機器としての衛星携帯電話機であ
る。上記通信制御ユニット1,ソーラーパネル2,バッテ
リー3,GPS受信機4および衛星携帯電話機5で携帯
型観測装置を構成している。上記携帯型観測装置は、モ
デム6とパーソナルコンピュータ(以下、パソコンとい
う)7で構成された集中監視装置に衛星携帯電話機5を
用いて通信衛星,公衆電話回線を介して計測された位置
データ等の送信を行う。
【0019】また、図2は上記通信制御ユニット1の概
略ブロック図を示しており、11はCPU(中央処理装
置)、12はプログラム等を記憶するフラッシュメモ
リ、13は計測された位置データ等を記憶し、バックア
ップ電池30によりバックアップされた記憶部としての
RAM(ランダム・アクセス・メモリー)、14は基本プ
ログラム等を記憶したROM(リード・オンリー・メモ
リー)、15は日付および時刻を計時するリアルタイム
クロック、16は複数の入力ポートを有するシリアルI
/F、17は複数の入出力ポートを有するパラレルI/
F、18は複数のA/D入力ポートを有するA/Dコン
バータである。また、19は上記衛星携帯電話器5に接
続され、シリアルI/F16の入力ポートにドライバ回
路27Aを介して接続されたモデム、20は動作状態等
の表示を行うLED表示器、21は衛星携帯電話器5,
GPS受信機4等の電源を制御する電源制御回路、22
はスイッチ、23は設定情報等を記憶するEEPROM
(電気的消去書込み可能な読出し専用メモリ)、24は機
内温度を検出する温度検出部としての温度センサ、25
は上記ソーラーパネル2からの充電電流とこの通信制御
ユニット1,衛星携帯電話器5およびGPS受信機4で
消費される消費電流とを検出する電流検出部としての電
流センサ、26は上記バッテリー3の出力電圧を検出す
る電圧検出部としての電圧センサである。
【0020】上記CPU11は使用電気量算出部と動作
変更部とを兼ねると共に、上記CPU11,パラレルI
/F17および電源制御回路21で電源制御部を構成し
ている。上記CPU11,フラッシュメモリ12,RAM
13,ROM14,リアルタイムクロック15,シリアル
I/F16,パラレルI/F17およびA/Dコンバー
タ18は、バスで互いに接続されている。上記モデム1
9とドライバ回路27Aで送信部,受信部を構成してい
る。上記温度センサ24,電流センサ25および電圧セ
ンサ26をA/Dコンバータ18のA/D入力ポートに
電圧変換回路28A〜28Cを介して夫々接続している。
上記ソーラーパネル2の出力端子と電流センサ25の入
力端子とを充電SWを介して接続している。
【0021】なお、上記シリアルI/F16の入力ポー
トにGPS受信機4を計測データ入力部としてのドライ
バ回路27Bを介して接続している。また、この通信制
御ユニット1の各種条件の設定等を行う場合に、上記シ
リアルI/F16の入力ポートに設定用パソコン35を
ドライバ回路27Cを介して接続する。また、上記パラ
レルI/F17にデジタル入力センサ32(イベント情
報等)を接続し、A/Dコンバータ18にアナログ入力
センサ33(雨量計,水位計および傾斜計等)を接続して
もよい。
【0022】上記構成の携帯型観測装置は、図2におい
て、待機モード時、電源制御回路21によりドライバ回
路27B,衛星携帯電話器5,モデム19およびドライバ
回路27Aの電源をオフして、消費電力を低減する。こ
のとき、GPS受信機4の電源はオンしている。そし
て、GPS受信機4から位置データを入力する計測モー
ド時、上記ドライバ回路27Bの電源をオンし、衛星携
帯電話器5,モデム19およびドライバ回路27Aの電源
をオフして、GPS受信機4からの位置データをドライ
バ回路27B,シリアルI/F16を介して入力し、RA
M13に記憶する。このGPS受信機4からの位置デー
タの入力は、リアルタイムクロック15の計時に応じて
30秒毎に行われる。そうして、1日1回所定の時刻に
記憶された位置データを受信側の集中監視装置に送信す
るとき、電源制御回路21によりドライバ回路27Bの
電源をオフし、衛星携帯電話器5,モデム19およびド
ライバ回路27Aの電源をオンして、通信モードに切り
換える。そうして、衛星携帯電話器5,モデム19およ
びドライバ回路27Aを介して受信側に位置データと管
理情報(電源電圧,充電電流,消費電流および機内温度等)
を送信する。送信が終了すると、電源制御回路21は、
通信モードから待機モードに切り換える。なお、通信中
にGPS受信機4から位置データを入力する場合は、電
源制御回路によりドライバ回路27B,衛星携帯電話器
5,モデム19およびドライバ回路27Aの電源をオンし
て、計測通信モードに切り換える。
【0023】また、上記携帯型観測装置は、毎正時から
10分間、電源制御回路21により衛星携帯電話器5,
モデム19およびドライバ回路27Aの電源をオンし
て、通信モードに切り換え、受信側の集中監視装置から
のコマンドの待ち受け処理を行い、常時コマンド待ちす
るときよりも消費電力を低減する。このとき、集中監視
装置からコマンドを受信すると、そのコマンドに応じた
処理(設定変更やステータス,ログ情報の取得等)を行
う。
【0024】さらに、上記携帯型観測装置は、バッテリ
ー3の出力電圧,充電電流,消費電流および機内温度に基
づいて、バッテリー3の残容量を把握して、バッテリー
3の残容量に応じて動作を管理する。
【0025】図3は上記通信制御ユニット1の動作を説
明するメインタスクのゼネラルフローチャートである。
また、図4はデータ送信タスクを示すフローチャート、
図5は待ち受けタスクを示すフローチャート、図6はG
PS受信タスクを示すフローチャート、図7はターミナ
ルタスクを示すフローチャートである。また、図8,図
9はステータスタスクを示すフローチャートである。な
お、図8,図9のステータスタスクを除いて図3〜図7
の各タスクは、イベントの発生した最も優先度の高いタ
スクが実行され、そのタスク処理が終了またはイベント
待ち状態になると、次の優先度の高いタスクが実行され
る(ステータスタスクのみ30秒毎に実行)。また、上記
タスクの処理方法はこれに限らず、時分割で並行に実行
する処理方法等でもよいのは勿論である。
【0026】以下、図3〜図9に従って上記通信制御ユ
ニット1の動作を説明する。
【0027】まず、図3に示すように、メインタスクが
スタートすると、ステップS1で送信リトライ(再送信)
時刻か否かを判別して、送信リトライ時刻であると判別
すると、ステップS11に進み、位置データを受信側に
送信する送信タスクにイベントを発行して、ステップS
2に進む。一方、ステップS1で送信リトライ時刻でな
いと判別すると、ステップS2に進む。
【0028】次に、ステップS2でGPS受信時刻であ
るか否かを判別して、GPS受信時刻であると判別する
と、ステップS12に進み、GPS受信機4からの位置
データを受信するGPS受信タスクにイベントを発行し
て、ステップS3に進む。一方、ステップS2でGPS
受信時刻でないと判別すると、ステップS3に進む。な
お、上記GPS受信時刻は、リアルタイムクロック15
の計時の00秒と30秒の30秒間隔である。
【0029】次に、ステップS3で自動送信時刻である
か否かを判別して、自動送信時刻であると判別すると、
ステップS13に進み、送信タスクにイベントを発行し
て、ステップS4に進む。一方、ステップS3で自動送
信時刻でないと判別すると、ステップS4に進む。上記
自動送信時刻は、設定用パソコン31または集中監視装
置により所定の時刻(1日1回)に設定される。
【0030】次に、ステップS4で待ち受け時刻である
か否かを判別して、待ち受け時刻であると判別すると、
ステップS14に進み、指定時間に受信可能状態にし
て、受信側からの呼び出しに応答する待ち受けタスクに
イベントを発行して、ステップS5に進む。一方、ステ
ップS4で待ち受け時刻でないと判別すると、ステップ
S5に進む。上記待ち受け時刻は、設定用パソコン31
または集中監視装置により例えば毎正時に設定して、そ
の毎正時から10分間待ち受け状態にする。
【0031】次に、ステップS5でターミナル入力か否
かを判別して、ターミナル入力であると判別すると、ス
テップS15に進み、ターミナルタスクにイベントを発
行して、ステップS1に戻る。一方、ステップS5でタ
ーミナル入力でないと判別すると、ステップS1に戻
る。なお、ターミナル入力とは、図2に示す設定用パソ
コン31からの設定データの入力である。
【0032】次に、図4に示す送信タスクでは、ステッ
プS21でイベントありか否かを判別して、ステップS
21でイベントありと判別すると、すなわち、図3のス
テップS11,S13でイベントが発行されたとき、ス
テップS22に進む。一方、イベントなしと判別する
と、ステップS21を繰り返す。
【0033】次に、ステップS22で通信回路(モデム
19とドライバ回路27A)の電源をオンした後、ステッ
プS23に進み、衛星携帯電話器5の電源をオンする。
【0034】そして、ステップS24に進み、モデム1
9を初期設定して、ステップS25に進み、回線を接続
する。
【0035】次に、ステップS26で回線接続がエラー
か否かを判別して、エラーであると判別すると、ステッ
プS33に進み、リトライ(回線再接続)時刻を設定し
て、ステップS30に進む。一方、ステップS26でエ
ラーでないと判別すると、ステップS27に進み、モデ
ム19,衛星携帯電話器5を介してデータ送信(位置デー
タと管理情報)を行う。そして、RAM13に格納され
た位置データと管理情報の送信が正常に終了すると、R
AM13に格納された位置データと管理情報を消去し
て、新たな位置データの格納領域を確保する。
【0036】次に、ステップS28でデータ送信がエラ
ーか否かを判別して、エラーであると判別すると、ステ
ップS34に進み、リトライ(データ再送信)時刻を設定
して、ステップS30に進む。一方、ステップS28で
エラーでないと判別すると、ステップS29に進む。
【0037】そして、ステップS29で受信側からのコ
マンドありか否かを判別して、コマンドありと判別する
と、ステップS35に進み、コマンド処理を行った後、
ステップS30に進む。一方、ステップS29でコマン
ドなしと判別すると、ステップS30に進む。なお、上
記コマンドは、設定変更やステータス,ログ情報の取得
等の指令である。
【0038】次に、ステップS30で回線を切断した
後、ステップS31に進み、通信回路(モデム19とド
ライバ回路27A)の電源をオフにし、ステップS32に
進んで、衛星携帯電話機5の電源をオフにした後、ステ
ップS21に戻り、次の送信タスクに対するイベントが
発行されるのを待つ。
【0039】次に、図5に示す待ち受けタスクでは、ス
テップS41でイベントありか否かを判別して、イベン
トありと判別すると、すなわち、図3のステップS14
でイベントが発行されたとき、ステップS42に進む。
一方、イベントなしと判別すると、ステップS41を繰
り返す。
【0040】次に、ステップS42で通信回路(モデム
19とドライバ回路27A)の電源をオンにし、ステップ
S43に進み、衛星携帯電話器5の電源をオンにした
後、ステップS44に進み、モデム19の初期設定を行
う。
【0041】次に、ステップS45に進み、着信要求か
否かを判別して、着信要求と判別すると、ステップS5
1に進む一方、着信要求でないと判別すると、ステップ
S46に進む。
【0042】そして、ステップS51で回線を接続し
て、ステップS52に進み、コマンド処理を行った後、
ステップS53に進み、回線を切断して、ステップS4
6に進む。なお、上記コマンドは、図4の送信タスクの
ときと同様に、設定変更やステータス,ログ情報の取得
等の指令である。
【0043】次に、ステップS46で待ち受け時刻終了
か否かを判別して、すなわち待ち受け時刻から一定時間
(10分間)が経過したか否かを判別する。そして、ステ
ップS46で待ち受け時刻終了と判別すると、ステップ
S47に進む一方、待ち受け時刻終了でないと判別する
と、ステップS45に戻る。
【0044】そして、ステップS47で通信回路(モデ
ム19とドライバ回路27A)の電源をオフにし、ステッ
プS48で衛星携帯電話器5の電源をオフにした後、ス
テップS41に戻り、次に待ち受けタスクに対するイベ
ントが発行されるまで待つ。
【0045】次に、図6に示すGPS受信タスクでは、
ステップS61でイベントありか否かを判別して、イベ
ントありと判別すると、すなわち、図3のステップS1
2でイベントが発行されたとき、ステップS62に進
む。一方、ステップS61でイベントなしと判別する
と、ステップS61を繰り返す。
【0046】次に、ステップS62で位置データ受信か
否かを判別して、位置データ受信と判別すると、ステッ
プS63に進み、位置データ受信でないと判別すると、
ステップS62を繰り返す。
【0047】そして、ステップS63で位置データ受信
処理を行う。この受信中、電源制御回路21によりドラ
イバ回路27Bの電源をオンする。その後、ステップS
64に進み、位置データを保存して、ステップS61に
戻り、次にGPS受信タスクのイベントが発行されるま
で待つ。
【0048】次に、図7に示すターミナルタスクでは、
ステップS71でイベントありか否かを判別して、イベ
ントありと判別すると、すなわち、図3のステップS1
5でイベントが発行されたとき、ステップS72に進
む。一方、ステップS71でイベントなしと判別する
と、ステップS71を繰り返す。
【0049】次に、ステップS2でコマンド受信か否か
を判別して、データ受信と判別すると、ステップS73
に進み、コマンド受信でないと判別すると、ステップS
71に戻る。
【0050】そして、ステップS73でコマンド(パソ
コン31からの設定指令)解析を行った後、ステップS
74に進み、コマンドを処理して、ステップS71に戻
り、ターミナルタスクに対するイベントが発行されるま
で待つ。
【0051】次に、図8,9に示すステータスタスクが
30秒毎にスタートすると、ステップS81で電圧セン
サ26により電圧(バッテリー3の出力電圧に相当)を取
り込み、ステップS82で電流センサ25により充電電
流を取り込み、ステップS83で電流センサ25により
消費電流を取り込む。さらに、ステップS84で温度セ
ンサ24により機内温度を取り込む。
【0052】そして、ステップS85に進み、充放電値
を演算する。すなわち、ステップS81〜S84で取り
込んだ電圧,充電電流,消費電流および機内温度により充
放電値を演算する。(充電電流−消費電流)>0の場合は
バッテリー3が充電される一方、(充電電流−消費電流)
<0の場合はバッテリー3が放電し、この充放電値に基
づいてバッテリー3の容量の増減が分かる。そして、ス
テップS86に進み、充放電積算値に加算する。
【0053】次に、ステップS87に進み、充放電積算
値,電圧値および電流値を保存する。すなわち、充放電
積算値,電圧値および電流値を管理情報としてRAM1
3に記憶するのである。
【0054】次に、ステップS88に進み、機内温度に
よる電圧値補正を行う。これは、バッテリー3の出力電
圧温度特性を考慮して、上記電圧値を負の温度係数によ
り補正している。
【0055】次に、ステップS89に進み、電圧がV1
未満か否かを判別して、電圧がV1以上と判別すると、
図9のステップS91に進む。なお、上記V1は、バッ
テリー3の過放電を防止するため、過放電になる前のバ
ッテリー3の最低電圧に設定する。
【0056】一方、ステップS89で電圧がV1未満で
あると判別すると、ステップS111に進み、GPS受
信機4の電源をオフし、ステップS112で衛星携帯電
話器5の電源をオフ(ロック)し、ステップS113で充
電SWをオンにした後、ステップS114に進み、CP
U省電力モードに移行する。すなわち、CPU11のク
ロック周波数を低い周波数に切り替えて、CPU11の
消費電力を低減する。
【0057】次に、図9のステップS91で電圧がV2
(>V1)未満であるか否かを判別して、電圧がV2以上で
あると判別すると、ステップS92に進む。
【0058】一方、ステップS91で電圧がV2未満で
あると判別すると、ステップS101に進み、GPS受
信機4の電源がオフであるか否かを判別して、GPS受
信機4の電源がオフであると判別すると、ステップS1
02に進み、GPS受信機4の電源をオンし、ステップ
S103でGPS受信機4をイニシャライズした後、ス
テップS104に進む。一方、ステップS91でGPS
受信機4の電源がオフでないと判別すると、ステップS
104に進む。
【0059】そして、ステップS104で衛星携帯電話
器5の電源のロックを解除する。次に、ステップS10
5に進み、CPU通常モードに移行する。すなわち、C
PU11のクロック周波数を通常周波数に切り替えて、
CPU11を省電力モードから通常モード復帰させる。
【0060】次に、ステップS106に進み、充電SW
をオンする。
【0061】次に、ステップS92で電圧がV3(>V2)
未満であるか否かを判別して、電圧がV3未満であると
判別すると、ステップS106に進み、充電SWをオン
し、バッテリー3を充電可能な状態(ソーラーパネル2
の発電により充電)として、ステップS96に進む。
【0062】一方、ステップS92で電圧がV3以上で
あると判別すると、ステップS93に進み、電圧がV4
(>V3)を越えるか否かを判別する。そして、ステップ
S93で電圧がV4(>V3)を越えると判別すると、バッ
テリー3が満充電であるとしてステップS94に進む一
方、電圧がV4(>V3)以下と判別すると、ステップS9
6に進む。このときのV4は、バッテリー充電終止電圧
である。
【0063】次に、ステップS94で充電SWをオフに
して、バッテリー3の過充電を防止する。
【0064】次に、ステップS95に進み、充放電積算
値をクリア、すなわち、バッテリー3が満充電であると
みなして、充放電積算値をゼロとするのである。その
後、ステップS96に進む。以降、再び上記充放電積算
値に30秒毎に求められた充放電値を加算する。
【0065】次に、ステップS96で温度がT1を越え
るか否かを判別して、機内温度がT1を越えると判別す
ると、ステップS107に進み、衛星携帯電話器5の電
源をオフして、ステップS97に進む。一方、ステップ
S95で機内温度がT1以下であると判別すると、ステ
ップS97に進む。
【0066】そして、ステップS97で機内温度がT2
(<T1)未満であるか否かを判別して、機内温度がT2未
満であると判別すると、ステップS108に進み、衛星
携帯電話器5の電源をオンにし、図8のステップS81
に戻る。一方、ステップS97で温度がT2以上である
と判別すると、図8のステップS81に戻る。なお、上
記T2は、この通信制御装置1の動作保証温度範囲の最
低温度かまたはその最低温度よりも数度高い温度に設定
する。また、上記ステップS108で衛星携帯電話器5
の電源をオンするのは、バッテリー3の容量に余裕があ
る場合のみ行う。また、このステータスタスクを行わな
い場合は、温度センサ24,電流センサ25,電圧センサ
26および電圧変換回路28A,28B,28Cの電源をオ
フする。また、上記A/Dコンバータ18は、A/D変
換を行わないときは低消費電力モードとなっている。
【0067】このように、必要に応じてGPS受信機
4,衛星携帯電話器5,ドライバ回路27B,モデム19お
よびドライバ回路27Aの電源をオンオフすると共に、
この通信制御ユニット自体を低消費電力化にすることに
よって、待機時に必要最小限の消費電力で動作させて、
バッテリー3に蓄えられている電力を節約することが可
能となる。したがって、GPS受信機4と衛星携帯電話
器5バッテリー3とを有する携帯型観測装置において、
効率的な電源制御と通信制御とができる通信制御ユニッ
トを提供することができる。
【0068】また、上記温度センサ24,電流センサ2
5および電圧センサ26の検出結果に基づいて、バッテ
リー3の使用電気量を算出することによって、バッテリ
ー3の残容量を確実に把握でき、バッテリー3の残容量
に応じて動作を管理できる。例えば、バッテリー3の残
容量が残り少なくなった場合、制御可能なすべての電源
をオフにすることによって、特にバッテリー3に鉛蓄電
池を用いたときに過放電により寿命が劣化しないように
保護することができる。
【0069】また、上記ドライバ回路27B,衛星携帯電
話器5,モデム19およびドライバ回路27Aの電源をオ
フする待機モードと、上記ドライバ回路27Bの電源を
オンし、上記衛星携帯電話器5,モデム19およびドラ
イバ回路27Aの電源をオフする計測モードと、上記ド
ライバ回路27Bの電源をオフし、衛星携帯電話器5,モ
デム19およびドライバ回路27Aの電源をオンする通
信モードと、上記ドライバ回路27B,衛星携帯電話器
5,モデム19およびドライバ回路27Aの電源をオンす
る計測通信モードとを動作内容に応じて切り換えること
によって、必要な部分の電源のみをオンにするので、よ
り効率的な電源制御を行うことができる。
【0070】また、上記衛星携帯電話器5と通信制御ユ
ニット1とを接するように配置することによって、機内
温度が所定温度T2以下になると、衛星携帯電話器5の
電源をオンして、衛星携帯電話器5の発熱により通信制
御ユニット1を暖めて、通信制御ユニット1の機内温度
を動作保証温度範囲の最低温度以下にならないようにし
て、ヒーター等なしに低温環境から機器を保護し、動作
を保証することができる。また、上記衛星携帯電話器5
に電力供給することによって、自己発熱によりバッテリ
ー3自体の温度も上昇し、バッテリー3から取り出し得
る電気量を増大することができる。
【0071】また、図4に示す送信タスクのステップS
35および図5に示す待ち受けタスクのステップS52
において、受信側の集中監視装置から動作変更指令とし
ての送信指令を受信すると、CPU11の動作変更部に
より動作を変更して、受信側の集中監視装置から送信停
止指令を受信するまでRAM13に記憶された計測デー
タとGPS受信機4から入力される位置データを受信側
に送信する。そうすることによって、緊急時の重要なデ
ータがすぐに得られると共に、リアルタイムで計測され
た位置データをモニターして監視することが可能とな
る。このように、受信側からの動作変更指令に基づい
て、CPU11の動作変更部により通信制御ユニット1
の動作を変更するので、状況に応じた運用ができる。
【0072】また、GPS受信機4と衛星携帯電話器5
とバッテリー3とを有する携帯型観測装置に上記通信制
御ユニット1を用いることによって、商用電源や電話回
線のない場所に設置して観測ができ、軽量で容易に運搬
ができる携帯型観測装置を実現することができる。
【0073】なお、上記携帯型観測装置において、ソー
ラーパネル2の代わりに例えば風力発電装置を用いた場
合、強風により充電電流が過大となったときは、充電S
Wをオフにする。また、上記リアルタイムクロック15
は、GPS受信機4からの位置データと共に入力される
時刻データに基づいて随時時刻が修正される。
【0074】上記実施の形態では、計測機器としてのG
PS受信機4の電源をCPU省電力モード時以外は常に
オンしたが、これはGPS受信機が電源投入から衛星を
補足するまでに時間がかかり、30秒毎に位置データを
受信するには、電源をオンオフすることが無理なためで
ある。したがって、位置データの受信間隔を十分に長く
した場合は、位置データの受信時以外はGPS受信機の
電源をオフにしてもよい。また、電源投入から計測デー
タが受信可能となるまでに時間を要しない他の計測機器
の場合も、計測データの受信時以外は計測機器の電源を
オフにしてもよい。
【0075】また、上記実施の形態では、計測機器とし
てGPS受信機4を用いたが、GPS受信機以外のデジ
タル入力センサやアナログ入力センサであってもよく、
したがって、計測データは位置データ以外のものでもよ
い。例えば、GPS受信機の代わりに、海洋上の気象観
測ブイや無人島に設置された様々な計測機器であっても
よい。
【0076】また、上記実施の形態では、通信機器とし
て衛星携帯電話器を用いたが、一般電話回線を用いた電
話機、地上波を用いた携帯電話器,PHS(Personal Han
diphone System:パーソナル・ハンディホン・システ
ム)、特定小電力無線機またはスペクトル拡散通信機等
を用いてもよいのは勿論である。
【0077】また、上記実施の形態では、外部電源とし
て太陽光を発電に利用したソーラーパネル2を用いた
が、外部電源はこれに限らず、太陽熱,地熱,風力,波力,
潮力等の自然エネルギーを発電に利用した様々な電源を
用いてもよい。また、この通信制御ユニットは、外部電
源に商用電源を接続することも可能である。
【0078】また、上記実施の形態では、1日1回所定
の時刻に受信側の集中監視装置に対してデータの送信を
行ったが、1日1回に限らず、計測データの量やメモリ
容量等に応じて適宜設定されたスケジュールにしたがっ
てデータ送信を行えばよい。
【0079】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の通信制御ユニットは、計測機器と通信機器とバッテ
リーとを有する携帯型観測装置に用いられる通信制御ユ
ニットであって、上記計測機器に接続された計測データ
入力部により計測機器からの計測データを入力し、上記
計測データ入力部に入力された計測データを記憶部に記
憶し、上記通信機器に接続された送信部により記憶部に
記憶された計測データを受信側に通信機器を介して送信
し、このとき動作状況に応じて電源制御部により上記バ
ッテリーから計測機器,通信機器,計測データ入力部およ
び送信部への電力供給を制御するものである。
【0080】したがって、請求項1の発明の通信制御ユ
ニットによれば、必要に応じて計測機器,通信機器,計測
データ入力部および送信部の電源をオンオフすると共
に、この通信制御ユニット自体を低消費電力化にするこ
とによって、待機時に必要最小限の消費電力で動作させ
て、バッテリーに蓄えられている電力を節約することが
可能となる。したがって、計測機器と通信機器とバッテ
リーとを有する携帯型観測装置において、効率的な電源
制御と通信制御とができる通信制御ユニットを提供する
ことができる。
【0081】また、請求項2の発明の通信制御ユニット
は、請求項1の通信制御ユニットにおいて、本体内の温
度を検出する温度検出部と上記バッテリーの充放電電流
を検出する電流検出部と上記バッテリーの出力電圧を検
出する電圧検出部との検出結果に基づいて、使用電気量
算出部によりバッテリーの使用電気量を算出して、その
算出されたバッテリーの使用電気量に基づいて上記電源
制御部により電力供給を制御するので、バッテリーの残
容量を確実に把握でき、バッテリーの残容量に応じて動
作を管理できる。特に、バッテリーに鉛蓄電池を用いた
場合、バッテリーの残容量が残り少なくなったときに、
制御可能なすべての電源をオフして、過放電によるバッ
テリーの寿命劣化防止することができる。
【0082】また、請求項3の発明の通信制御ユニット
は、請求項2の通信制御ユニットにおいて、上記電源制
御部は、上記計測機器,計測データ入力部,通信機器およ
び送信部の電源をオフする待機モードと、上記計測機
器,計測データ入力部の電源をオンし、上記通信機器,送
信部の電源をオフする計測モードと、上記計測機器,計
測データ入力部の電源をオフし、上記通信機器,送信部
の電源をオンする通信モードと、上記計測機器,計測デ
ータ入力部,通信機器および送信部の電源をオンする計
測通信モードとを切り換えるので、動作内容に応じて必
要な部分の電源のみをオンにするので、より効率的な電
源制御ができる。
【0083】また、請求項4の発明の通信制御ユニット
は、請求項2の通信制御ユニットにおいて、上記電源制
御部は、上記温度検出部により検出された本体内の温度
が所定温度以下になると、上記通信機器の電源をオンす
るので、上記通信機器が発熱し、その通信機器と通信制
御ユニット本体とを接するように配置することによっ
て、通信制御ユニットを暖めて、本体内の温度が低下し
ないようにして、低温環境から機器を保護し、動作を保
証することができる。また、上記通信機器に電力供給す
ることによって、自己発熱によりバッテリー自体の温度
も上昇し、バッテリーから取り出し得る電気量を増大す
ることができる。
【0084】また、請求項5の発明の通信制御ユニット
は、請求項1乃至4のいずれか1つの通信制御ユニット
において、上記通信機器に接続された受信部が上記受信
側からの動作変更指令を上記通信機器を介して受信する
と、その動作変更指令に基づいて上記動作変更部により
動作を変更するので、状況に応じた運用ができる。
【0085】また、請求項6の発明の携帯型観測装置
は、請求項1乃至5のいずれか1つの通信制御ユニット
と、計測機器と、通信機器と、バッテリーとを備えるこ
とによって、商用電源や電話回線のない場所に設置して
観測ができ、軽量で容易に運搬ができる携帯型観測装置
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態の通信制御ユ
ニットを用いた携帯型観測装置と集中監視装置の概略図
である。
【図2】 図2は上記通信制御ユニットの概略ブロック
図である。
【図3】 図3は図3は上記通信制御ユニットの動作を
説明するメインタスクのゼネラルフローチャートであ
る。
【図4】 図4はデータ送信タスクを示すフローチャー
トである。
【図5】 図5は待ち受けタスクを示すフローチャート
である。
【図6】 図6はGPS受信タスクを示すフローチャー
トである。
【図7】 図7は図7はターミナルタスクを示すフロー
チャートである。
【図8】 図8はステータスタスクを示すフローチャー
トである。
【図9】 図9は図8に続くステータスタスクを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…通信制御ユニット、2…ソーラーパネル、3…バッ
テリー、4…GPS受信機、5…衛星携帯電話器、6…
モデム、7…パソコン、11…CPU、12…フラッシ
ュメモリ、13…RAM、14…ROM、15…リアル
タイムクロック、16…シリアルI/F、17…パラレ
ルI/F、18…A/Dコンバータ、19…モデム、2
0…LED表示器、21…電源制御回路、22…スイッ
チ、23…EEPROM、24…温度センサ、25…電
流センサ、26…電圧センサ、27A,27B,27C…ド
ライバ回路、28A,28B,28C…電圧変換回路、30
…バックアップ電池、31…設定用パソコン、32…デ
ジタル入力センサ、33…アナログ入力センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 雅彦 大阪府大阪市平野区加美北1丁目22番17号 株式会社近計システム内 (72)発明者 竹内 淳 大阪府大阪市平野区加美北1丁目22番17号 株式会社近計システム内 Fターム(参考) 2F073 AA19 AB20 BB01 BB09 BC02 EE13 FG14 GG01 GG08 2G016 CB12 CB21 CB25 CB31 CC01 CC03 CC04 CC07 CC12 CC16 CC23 CC27 CC28 CD02 CE01 CF06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測機器と通信機器とバッテリーとを有
    する携帯型観測装置に用いられる通信制御ユニットであ
    って、 上記計測機器に接続され、上記計測機器からの計測デー
    タが入力される計測データ入力部と、 上記計測データ入力部に入力された上記計測データを記
    憶する記憶部と、 上記通信機器に接続され、上記記憶部に記憶された上記
    計測データを受信側に上記通信機器を介して送信する送
    信部と、 上記バッテリーから上記計測機器,通信機器,計測データ
    入力部および送信部への電力供給を動作状況に応じて制
    御する電源制御部とを備えたことを特徴とする通信制御
    ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通信制御ユニットにお
    いて、 本体内の温度を検出する温度検出部と、 上記バッテリーの充放電電流を検出する電流検出部と、 上記バッテリーの出力電圧を検出する電圧検出部と、 上記温度検出部,電流検出部および電圧検出部の検出結
    果に基づいて、上記バッテリーの使用電気量を算出する
    使用電気量算出部とを備え、 上記電源制御部は、上記使用電気量算出部により算出さ
    れた上記バッテリーの使用電気量に基づいて電力供給を
    制御することを特徴とする通信制御ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の通信制御ユニットにお
    いて、 上記電源制御部は、 上記計測機器,計測データ入力部,通信機器および送信部
    の電源をオフする待機モードと、 上記計測機器,計測データ入力部の電源をオンし、上記
    通信機器,送信部の電源をオフする計測モードと、 上記計測機器,計測データ入力部の電源をオフし、上記
    通信機器,送信部の電源をオンする通信モードと、 上記計測機器,計測データ入力部,通信機器および送信部
    の電源をオンする計測通信モードとを切り換えることを
    特徴とする通信制御ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の通信制御ユニットにお
    いて、 上記電源制御部は、上記温度検出部により検出された本
    体内の温度が所定温度以下になると、上記通信機器の電
    源をオンすることを特徴とする通信制御ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    通信制御ユニットにおいて、 上記通信機器に接続され、上記受信側からの動作変更指
    令を上記通信機器を介して受信する受信部と、 上記受信部が上記受信側からの動作変更指令を受ける
    と、その動作変更指令に基づいて動作を変更する動作変
    更部とを備えたことを特徴とする通信制御ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    通信制御ユニットと、計測機器と、通信機器と、バッテ
    リーとを備えたことを特徴とする携帯型観測装置。
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