JP2017016362A - フィールドサーバ及び消費電力低減方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、周囲温度を前提条件に、リモートアクセスによって電源を停止している機能部を一斉に起動させる方法である。しかしながら、この方法を、フィールドサーバに適用した場合であっても、停止している機能部を一斉に起動させるため、処理に関係のない機能部の起動により消費電力を抑えられない場合があった。
図1は、実施形態の観測システム100のシステム構成を示す図である。
観測システム100は、管理者端末10、中央サーバ20、フィールドサーバ30及びテレメータ装置40を備える。管理者端末10、中央サーバ20及びフィールドサーバ30は、ネットワーク50を介して通信可能に接続される。図1において、観測システム100には、管理者端末10、フィールドサーバ30及びテレメータ装置40が1台備えられる構成を示しているが、観測システム100は管理者端末10、フィールドサーバ30及びテレメータ装置40を複数台備えるように構成されてもよい。
中央サーバ20は、観測システム100に備えられるフィールドサーバ30から観測結果を収集する。例えば、中央サーバ20は、フィールドサーバ30から雨量、川の水位などの観測結果を収集する。
ネットワーク50は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、ネットワーク50はインターネットを用いて構成されてもよい。
フィールドサーバ30は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行する。制御プログラムの実行によって、フィールドサーバ30は、通信部301、制御部302、GPS時計303、時計部304、バッテリー305、電源管理部306、状態監視部307、最新データ記憶部308、過去データ記憶部309、ログ記憶部310、データアクセス部311、観測部312、演算部313、判定部314、第1定数管理部315、共通定数記憶部316、第2定数管理部317、ローカル定数記憶部318、メール通知部319を備える装置として機能する。なお、フィールドサーバ30の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、制御プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
制御部302は、各機能部を制御する。制御部302は、起動判断テーブルを記憶する。起動判断テーブルは、内部又は外部からの要求に応じて起動させる機能部に関する情報が対応付けられたテーブルである。ここで、起動させるとは、起動状態にさせることを意味する。制御部302(決定部)は、起動判断テーブルを参照し、要求を処理する機能部を機能部位の機能部の中から決定する。ここで、要求を処理する機能部とは、要求を処理するために利用する機能部を意味する。
時計部304は、GPS時計303から出力された現時刻に関する情報に基づいて、所定の時間が経過する度に、定時観測要求を制御部302に通知する。所定の時間は、定時観測の実行間隔である。定時観測とは、環境データの定期的な観測を表す。所定の時間は、定時観測間隔として時計部304に設定されている。定時観測要求とは、定時観測間隔で、テレメータ装置40に対して環境データの観測を実行させるための要求である。
電源管理部306は、バッテリー305に蓄電されている電力を各機能部に供給する。例えば、電源管理部306は、バッテリー305に蓄電されている電力を、制御部位の各機能部と、機能部位の機能部のうち制御部302から指示された機能部に対して供給する。
状態監視部307は、各機能部の状態を監視する。より具体的には、状態監視部307は、要求を処理させる機能部の起動を検知して、機能部の起動を制御部302に通知する。また、状態監視部307は、バッテリー305に蓄電されている電力の残り容量(以下、「バッテリー305の残容量」という。)を確認する。
過去データ記憶部309は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。過去データ記憶部309は、観測部312によって観測された環境データを時系列順に記憶する。なお、以下の説明では、過去データ記憶部309に記憶されているデータを時系列データと記載する。
ログ記憶部310は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。フィールドサーバ30のログ情報を記憶する。
観測部312は、テレメータ装置40を介して環境データを観測する。
演算部313は、観測部312によって観測された環境データに所定の演算を行う。
判定部314は、演算部313によって演算がなされた環境データや定数に基づいて、自装置が設置されている場所が危険か否か判定する。定数とは、演算がなされた雨量や水位等の環境データを危険か否か判定するためにローカル定数記憶部317が記憶している基準値である。
共通定数記憶部316は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。共通定数記憶部316は、共通定数を記憶する。
ローカル定数記憶部318は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。ローカル定数を記憶する。
メール通知部319は、状態監視部307によって内部異常(例えば、機能部の故障、制御部位の一部が起動していない、装置内温度が所定の温度以上であるなど)や判定部314による判定にて自装置が設置されている場所が危険と判定された場合の通知等をネットワーク50を介して管理者端末10に送信する。
起動判断テーブルは、要求に応じて起動させる機能部に関する情報を表すレコード(以下、「起動レコード」という。)61を複数有する。起動レコード61は、要求及び起動機能部の各値を有する。要求の値は、内部又は外部から要求された要求の内容を表す。起動機能部の値は、同じ起動レコード61の要求がなされた際に起動させる機能部位の機能部を表す。
以下、上記構成を備えたフィールドサーバ30の動作について、複数の実施形態(第1の実施形態〜第3の実施形態)を例に説明する。
第1の実施形態では、外部から要求がなされた場合のフィールドサーバ30の動作について説明する。ここで、外部からの要求とは、例えば、管理者端末10からの要求である。
図4は、第1の実施形態におけるフィールドサーバ30の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図4の処理開始時には、機能部位の全ての機能部はスリープ状態である。
一方、要求された処理がなされた場合(ステップS107−YES)、制御部302は起動させた機能部をスリープ状態にさせるように電源管理部306に指示する(ステップS108)。電源管理部306は、制御部302からの指示に従ってスリープ制御を行う(ステップS109)。具体的には、電源管理部306は、制御部302からの指示に従って、対応する機能部を起動状態からスリープ状態に移行させる。この処理によって、ステップS104の処理で起動された機能部が再びスリープ状態になる。
通信部301は、ネットワーク50を介して外部から最新観測データ送信要求を受信する(ステップS201)。通信部301は、受信した最新観測データ送信要求を制御部302に出力する。制御部302は、出力された最新観測データ送信要求と、起動判断テーブルとに基づいて、起動させる機能部位の機能部を決定する(ステップS202)。具体的には、まず制御部302は、記憶している起動判断テーブルを読み出す。次に、制御部302は、読み出した起動判断テーブルを参照し、出力された最新観測データ送信要求に対応する起動レコード61を選択する。次に、制御部302は、選択した起動レコード61の要求の項目(最新観測データ送信要求)に対応付けられている起動制御部の項目に登録されている値(この場合、最新データ記憶部)を取得する。制御部302は、取得した値から起動させる機能部位の機能部を決定する。図5の場合、制御部302は、最新データ記憶部308を、起動させる機能部位の機能部として決定する。
一方、要求された処理がなされた場合(ステップS207−YES)、制御部302は最新データ記憶部308をスリープ状態にさせるように電源管理部306に指示する(ステップS208)。電源管理部306は、制御部302からの指示に従ってスリープ制御を行う(ステップS209)。具体的には、電源管理部306は、制御部302からの指示に従って、最新データ記憶部308を起動状態からスリープ状態に移行させる。この処理によって、最新データ記憶部308が再びスリープ状態になる。
フィールドサーバ30は、外部からの要求に応じて、要求を処理するために必要となる機能部位の機能部を決定する。そして、フィールドサーバ30は、機能部位の機能部のうち決定した機能部だけを起動させる。したがって、機能部位の機能部を全て起動させることが無い。そのため、消費電力を抑えることが可能になる。
さらに、フィールドサーバ30は、要求を受信していない間も機能部位の全ての機能部をスリープ状態で待機させている。そのため、フィールドサーバ30は、要求がなされた場合に、即座に要求に対する処理を実行することが可能になる。
第2の実施形態では、内部から要求がなされた場合のフィールドサーバ30の動作について説明する。ここで、内部からの要求とは、例えば、時刻情報に基づく定時観測要求及び内部異常によるメール送信要求である。
図6は、第2の実施形態におけるフィールドサーバ30の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図6の処理開始時には、機能部位の全ての機能部はスリープ状態である。また、図4と同様の処理については、図6において図4と同様の符号を付して説明を省略する。
制御部302は、内部からの要求を取得する(ステップS301)。そして、制御部302は、取得した要求と、起動判断テーブルとに基づいて、起動させる機能部位の機能部を決定する(ステップS302)。具体的には、まず制御部302は、記憶している起動判断テーブルを読み出す。次に、制御部302は、読み出した起動判断テーブルを参照し、取得した要求に対応する起動レコード61を選択する。次に、制御部302は、選択した起動レコード61の要求の項目に対応付けられている起動制御部の項目に登録されている値を取得する。制御部302は、取得した値から起動させる機能部位の機能部を決定する。その後、ステップS103以降の処理が実行される。
制御部302は、時計部304から定時観測要求を取得する(ステップS401)。制御部302は、取得した定時観測要求と、起動判断テーブルとに基づいて、起動させる機能部位の機能部を決定する(ステップS402)。具体的には、まず制御部302は、記憶している起動判断テーブルを読み出す。次に、制御部302は、読み出した起動判断テーブルを参照し、取得した定時観測要求に対応する起動レコード61を選択する。次に、制御部302は、選択した起動レコード61の要求の項目(定時観測要求)に対応付けられている起動制御部の項目に登録されている値(この場合、観測部、演算部、判定部)を取得する。制御部302は、取得した値から起動させる機能部位の機能部を決定する。図7の場合、制御部302は、観測部312、演算部313及び判定部314を、起動させる機能部位の機能部と決定する。
一方、要求された処理がなされた場合(ステップS407−YES)、制御部302は観測部312、演算部313及び判定部314をスリープ状態にさせるように電源管理部306に指示する(ステップS408)。電源管理部306は、制御部302からの指示に従ってスリープ制御を行う(ステップS409)。具体的には、電源管理部306は、制御部302からの指示に従って、観測部312、演算部313及び判定部314を起動状態からスリープ状態に移行させる。この処理によって、観測部312、演算部313及び判定部314が再びスリープ状態になる。
第3の実施形態では、バッテリーの残容量に応じてフィールドサーバ30の動作を制限する動作について説明する。ここで、フィールドサーバ30の動作を制限する動作とは、例えば、受け付ける要求を制限する動作である。
図8は、ローカル定数記憶部318が記憶するローカル定数である制御テーブルの具体例を示す図である。
制御テーブルは、バッテリーの残容量に応じた制御に関する情報を表すレコード(以下、「制御レコード」という。)62を複数有する。制御レコード62は、バッテリー残容量及び要求制限の各値を有する。バッテリー残容量の値は、バッテリー305に蓄電されている電力の残りの容量を表す。要求制限の値は、同じ制御レコード62の残容量である場合に制限される要求を表す。ここで、制限とは、要求に対する動作を受け付けない、つまり、要求に対する動作を実行しないことを表す。
状態監視部307は、定期的(例えば、1分毎、10分毎)に、バッテリー305の残容量を確認する(ステップS501)。状態監視部307は、バッテリー305の残容量が、予め設定された値(例えば、バッテリー残容量51%)未満であるか否か判定する(ステップS502)。バッテリー305の残容量が、予め設定された値(設定値)未満である場合(ステップS502−YES)、状態監視部307はバッテリー305の残容量が設定値を下回っている旨を制御部302に通知する(ステップS503)。制御部302は、状態監視部307からのバッテリー305の残容量が設定値を下回っている旨の通知に応じて、自装置の動作を制限することを示すフラグ(以下、単に「フラグ」という。)を立てる(ステップS504)。
一方、外部から要求が受信された場合(ステップS505−YES)、制御部302はフラグが立っているか否か判定する(ステップS506)。フラグが立っていない場合(ステップS506−NO)、フィールドサーバ30はステップS102以降の処理を実行する。
以下、ステップS507の処理を実行するにあたって行われる処理について具体的に説明する。
受信された要求が、処理すべき要求である場合(ステップS507−YES)、フィールドサーバ30はステップS102以降の処理を実行する。
一方、受信された要求が、処理すべき要求ではない場合(ステップS507−NO)、制御部302は通信部301を介して、要求制限に該当するため処理を行わない旨の通知を管理者端末10に送信する(ステップS508)。
一方、外部から要求が受信された場合(ステップS605−YES)、通信部301は受信した要求を制御部302に出力する。ここでは、受信された要求として、時系列データ送信要求を例に説明する。制御部302は、フラグが立っているか否か判定する(ステップS606)。フラグが立っていない場合(ステップS606−NO)、フィールドサーバ30はステップS102以降の処理を実行する。
また、ステップS609〜ステップS611の処理は、図9におけるステップS509〜ステップS511の処理と同様であるため説明を省略する。
また、第3の実施形態におけるフィールドサーバ30は、バッテリーの残容量に応じて要求制限がなされる。したがって、バッテリーの残容量が少ない場合には、外部からの全ての要求に対応する必要がなくなる。そのため、バッテリーの残容量が少ない場合にバッテリーの消費を抑えることができる。
本実施形態では、バッテリーの残容量に応じてフィールドサーバ30の動作を制限する動作として、受け付ける要求を制限する動作を例に説明したが、フィールドサーバ30はバッテリーの残容量に応じて定時観測の実施間隔を制限するように構成されてもよい。
図11は、変形例における制御テーブルの具体例を示す図である。
制御テーブルは、バッテリーの残容量に応じた制御に関する情報を表すレコード(以下、「制御レコード」という。)63を複数有する。制御レコード63は、バッテリー残容量及び定時観測間隔の各値を有する。バッテリー残容量の値は、バッテリー305に蓄電されている電力の残りの容量を表す。定時観測間隔の値は、同じ制御レコード63の残容量である場合に制限される定時観測の実行間隔を表す。
また、フィールドサーバ30は、バッテリーの残容量に応じてフィールドサーバ30の動作を制限する動作として、受け付ける要求を制限する動作と、定時観測の実施間隔を制限する動作との両方を実行してもよい。
Claims (8)
- 要求に応じて、自装置内の機能部のうち前記要求を処理するために利用する機能部を決定する決定部と、
決定された前記機能部を起動状態にする電源管理部と、
起動状態にさせた前記機能部を利用して前記要求を処理する動作制御部と、
を備えるフィールドサーバ。 - 電力を供給するバッテリーをさらに備え、
前記決定部は、前記バッテリーの残容量が、予め設定された値以上である場合に前記要求を処理するために利用する機能部を決定し、前記バッテリーの残容量が、予め設定された値未満である場合に前記要求に対する動作を制限する、請求項1に記載のフィールドサーバ。 - 前記決定部、前記電源管理部及び前記動作制御部は、常時起動状態の機能部であり、前記要求を処理する機能部は、スリープ状態の機能部である、請求項1に記載のフィールドサーバ。
- 前記電源管理部は、前記動作制御部から前記要求に対する処理が完了した旨が通知されると、前記要求を処理するために起動状態にした前記機能部をスリープ状態にする、請求項1に記載のフィールドサーバ。
- 要求に応じて、自装置内の機能部のうち前記要求を処理するために利用する機能部を決定する決定ステップと、
決定された前記機能部を起動状態にする電源管理ステップと、
起動状態にさせた前記機能部を利用して前記要求を処理する動作制御ステップと、
を有する消費電力低減方法。 - 前記決定ステップにおいて、電力を供給するバッテリーの残容量が、予め設定された値以上である場合に前記要求を処理するために利用する機能部を決定し、前記バッテリーの残容量が、予め設定された値未満である場合に前記要求に対する動作を制限する、請求項5に記載の消費電力低減方法。
- 前記要求を処理する機能部は、スリープ状態の機能部である、請求項5に記載の消費電力低減方法。
- 前記電源管理ステップにおいて、前記要求に対する処理が完了した旨が通知されると、前記要求を処理するために起動状態にした前記機能部をスリープ状態にする、請求項5に記載の消費電力低減方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015131995A JP2017016362A (ja) | 2015-06-30 | 2015-06-30 | フィールドサーバ及び消費電力低減方法 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04101597A (ja) * | 1990-08-21 | 1992-04-03 | Kokusai Electric Co Ltd | 無線テレメータシステム |
JP2000194979A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Kinkei System:Kk | 通信制御ユニットおよびそれを用いた携帯型観測装置 |
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- 2015-06-30 JP JP2015131995A patent/JP2017016362A/ja active Pending
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