JP2000193195A - 複槽式低温貯槽及び混合ガス供給装置 - Google Patents

複槽式低温貯槽及び混合ガス供給装置

Info

Publication number
JP2000193195A
JP2000193195A JP10372374A JP37237498A JP2000193195A JP 2000193195 A JP2000193195 A JP 2000193195A JP 10372374 A JP10372374 A JP 10372374A JP 37237498 A JP37237498 A JP 37237498A JP 2000193195 A JP2000193195 A JP 2000193195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
double
temperature
heat
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10372374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3830681B2 (ja
Inventor
Mikio Onishi
幹夫 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Air Liquide Japan GK
Original Assignee
Air Liquide Japan GK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Air Liquide Japan GK filed Critical Air Liquide Japan GK
Priority to JP37237498A priority Critical patent/JP3830681B2/ja
Publication of JP2000193195A publication Critical patent/JP2000193195A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3830681B2 publication Critical patent/JP3830681B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵温度の差による伝熱が問題となる場合で
も、内槽をより近接して配置できるため小型化が図れ、
しかも安全性が高くコスト的にも有利な複槽式低温貯槽
及びそれを用いた混合ガス供給装置を提供する。 【解決手段】 貯蔵温度が異なる複数の内槽が、外槽1
とは真空断熱された状態でその外槽1内に配置されてい
る複槽式低温貯槽において、隣接する高温側内槽3と低
温側内槽2との間に、前記外槽1の熱を内部に熱伝導す
る熱伝導部材4を配置してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵温度が異なる
複数の内槽が、外槽とは真空断熱された状態でその外槽
内に配置されている複槽式低温貯槽、及びそれを用いた
混合ガス供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の複槽式低温貯槽は、一般的に、
混合ガスとして同時に使用されたり、同じ場所で別々に
使用される複数の液化ガスを貯蔵するために用いられ
る。一方、同様の目的で液化ガスの種類に相当する数の
単槽式低温貯槽を設ける方法もあるが、省スペース化や
操作の利便性などを考慮すると、複槽式低温貯槽の方が
有利である。このため、従来より種々の形式の複槽式低
温貯槽が提案されてきた(特開平7−151300号公
報、実登3003616号公報など)。
【0003】そして、従来の複槽式低温貯槽としては、
例えば特開平7−151300号公報に記載のように、
貯蔵温度がほとんど同じ液化ガスを各々内槽に貯蔵する
ものが通常であった。従って、内槽の間で伝熱が生じる
ことによる弊害が殆どなく、かかる弊害を防止するため
の技術は、これまで存在しなかった。
【0004】ところが、近年、貯蔵温度が大きく異なる
液化ガスを貯蔵するための複槽式低温貯槽に対する要求
が高まっており、特に、溶接用混合ガスや食品封入用混
合ガス等のように、炭酸ガスを混合成分とする混合ガス
の供給設備に使用可能な複槽式低温貯槽に対する要求が
大きくなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炭酸ガ
スのように、相図上、固液平衡線又は固気平衡線が液化
ガスの貯蔵条件(貯蔵圧、貯蔵温度)と接近している場
合、冷却により固化(ドライアイス化)し易いため、事
故防止の観点から、超低温で貯蔵される他の液化ガスと
共に、従来の複槽式低温貯槽で貯蔵するのは困難であっ
た。即ち、混合ガス成分の一例である液化アルゴンガス
等は、超低温(−186℃)で貯蔵されるのに対し、液
化炭酸ガスは−30℃付近で貯蔵されるため、温度差が
非常に大きく、液化炭酸ガスを貯蔵する内槽から、液化
アルゴンガスを貯蔵する内槽への伝熱のために、液化炭
酸ガスが冷却されて部分的な固化が生じ易くなる。固化
が生じると内槽内や周辺の配管部が閉塞して、予期せぬ
昇圧や膨張が生じたり、装置の運転に支障が生じたり、
耐久性に悪影響を与えたりする。
【0006】これに対して、複数の内槽間の断熱性を更
に高めることにより、上記の如き問題を解消する方法が
考えられる。しかし、複槽式低温貯槽の外槽内は、通
常、パーライト等の無機断熱材が輻射熱の断熱のために
充填された上、真空化(減圧)による断熱が行われてお
り、真空度を高めるなどして更に断熱性を高めるには、
製作コストの増大や装置の大型化などの問題が生じる。
また、単純な方法として、複数の内槽間の距離を大きく
する方法も考えられるが、折角省スペース化のために複
槽式としたにも係わらず、装置が大型化するため、有効
な対策とは言い難かった。
【0007】一方、安全性を考慮すると、外槽内の真空
に劣化が生じるケースを想定する必要があるが、真空度
を高める方法では、真空劣化時の問題が更に大きくな
り、また、内槽間の距離を大きくする方法では、更に大
きな距離が必要となるため、より実用的でなくなる。
【0008】従って、本発明の目的は、貯蔵温度の差に
よる伝熱が問題となる場合でも、内槽をより近接して配
置できるため小型化が図れ、しかも安全性が高くコスト
的にも有利な複槽式低温貯槽及びそれを用いた混合ガス
供給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次の如き本
発明により達成できる。本発明の複槽式低温貯槽は、貯
蔵温度が異なる複数の内槽が、外槽とは真空断熱された
状態でその外槽内に配置されている複槽式低温貯槽にお
いて、隣接する高温側内槽と低温側内槽との間に、前記
外槽の熱を内部に熱伝導する熱伝導部材を配置してある
ことを特徴とする。ここで、真空断熱された状態とは、
真空引きしつつ熱伝導や熱輻射による伝熱を抑制してあ
る状態をさす。
【0010】上記において、前記熱伝導部材としては、
外槽の熱を内部に熱伝導する機能を有するものであれ
ば、いずれの形状、厚さ、構造のものでも使用可能であ
るが、前記外槽の内周面に固定された金属板であり、そ
の金属板は配管の遊嵌部を有するものが好ましい。
【0011】また、各内槽に貯蔵する液化ガスの種類
や、配置の仕方は何れでもよいが、前記高温側内槽が液
化炭酸ガスを貯蔵するものであり、その高温側内槽が前
記外槽内の最下部に配置されていることが好ましい。
【0012】一方、本発明の混合ガス供給装置は、混合
ガスの成分となる複数の液化ガスを内槽に貯蔵する複槽
式低温貯槽と、その内槽内の液化ガスを導入して蒸発さ
せる蒸発器と、蒸発後の複数のガスを混合する混合器を
備える混合ガス供給装置において、前記複槽式低温貯槽
は、上記いずれかに記載の複槽式低温貯槽であることを
特徴とする。
【0013】[作用効果]本発明の複槽式低温貯槽によ
ると、隣接する高温側内槽と低温側内槽との間に、外槽
の熱を内部に熱伝導する熱伝導部材を配置してあり、高
温側内槽と低温側内槽との間の空間は外槽より低温であ
るため、熱伝導部材を介して外槽から内部への熱伝導が
生じる。このため、その空間の熱伝導部材が配置される
位置で、本来生じるべき温度が、熱伝導によってより高
温になるので、高温側内槽との温度差がより小さくなる
ため、高温側内槽から低温側内槽側への伝熱量を低減す
ることができる。これを図面に基づいて詳述すると、次
のようになる。
【0014】外槽1と内槽との間の空間は、真空断熱さ
れているが、対流及び輻射熱の遮蔽のため充填された断
熱材を介して、外槽1から内槽側への少量の熱伝導が生
じる。図1(a)に示すように、熱伝導部材4を設けな
い場合には、更に、高温側内槽3から低温側内槽2側へ
矢印A1のような熱伝導が生じる(この伝熱量を小さく
する必要がある)。これに対し、図1(b)に示すよう
に、熱伝導部材4を設けると、熱伝導部材4を介して外
槽1から内部へ、矢印A2のような熱伝導が生じる。こ
の熱伝導により、熱伝導部材4が配置された位置P1の
温度が、図1(a)と比較して高温となり、高温側内槽
3との温度差がより小さくなるため、高温側内槽3から
低温側内槽2側への伝熱量が小さくなる。仮に、温度差
が無くなると、伝熱量はゼロになり、熱伝導部材4から
は低温側内槽2側のみへ熱伝導が生じる(この状態が図
1(b)である)。更に位置P1が高温になると、図1
(c)に示すように、熱伝導部材4から低温側内槽2と
高温側内槽3との両方への熱伝導が生じる。更に、真空
が劣化した場合でも熱伝導部材による熱伝導で、高温側
内槽が冷却されることによる弊害を防止することができ
る。
【0015】つまり、何らかの原因で真空が劣化した場
合、断熱層の熱伝導率は真空時(0.1Torr以下)
の約10倍になり、図1(a)に示すように、熱伝導部
材4を設けない場合には、高温側内槽3から低温側内槽
2側へ矢印A1のような熱伝導が非常に大きくなり、前
述の如き危険性が更に大きくなる(各内槽への外槽から
の伝熱では補えない)。これに対して、熱伝導部材4を
設けて、常時に図1(c)に示すような状態であると、
真空が劣化してもそれに応じた熱が熱伝導部材4を介し
て内部へ供給され、位置P1の温度が低下しても、図1
(b)の状態に近づくだけであり、高温側内槽3の冷却
による弊害は生じにくい。
【0016】そして、このよう熱伝導部材4によると、
複雑な構造を要せず、また、付帯設備を伴わずに、高温
側内槽から低温側内槽側への伝熱の問題を解消でき、内
槽をより近接して配置することができる。
【0017】その結果、貯蔵温度の差による伝熱が問題
となる場合でも、内槽をより近接して配置できるため小
型化が図れ、しかも安全性が高くコスト的にも有利な複
槽式低温貯槽を提供することができた。
【0018】前記熱伝導部材が前記外槽の内周面に固定
された金属板であり、その金属板は配管の遊嵌部を有す
るものである場合、金属板は安価で加工が容易な熱伝導
部材であり、これを外槽の内周面に固定することで、外
槽内周面からの熱伝導が可能となる。また、複槽式低温
貯槽は、断熱性や全体構造を考慮して、外槽内に配管を
通過させる構造をとるのが一般的であるが、そのとき金
属板が配管の遊嵌部を有すると、その配管を通過させる
のに支障がなく、また遊嵌状態とすることができるた
め、接触部を介した外槽からの熱伝導を防止することが
できる。更に、その遊嵌部を通過させてパーライト等の
粒状断熱材(粒度1.2〜0.15mm程度)を外槽内
に充填することができる。なお、同様の目的で、金属板
に別途、粒状断熱材の通過部を設けてもよい。
【0019】前記高温側内槽が液化炭酸ガスを貯蔵する
ものであり、その高温側内槽が前記外槽内の最下部に配
置されている場合、前述のように液化炭酸ガスは、他の
液化ガス成分と貯蔵温度が大きく異なると共に、固化し
易いため、上記の作用効果を有する本発明が、特に有用
なものとなる。更に、その高温側内槽が外槽内の最下部
に配置されているため、その高温側内槽からの配管を、
より低温の低温側内槽の近傍を通過させる必要がなくな
るので、配管と内槽との熱伝導による配管内での固化を
防止できる。
【0020】一方、本発明の混合ガス供給装置による
と、上記いずれかに記載の複槽式低温貯槽を用いている
ため、上記の如き作用効果を奏することができる。その
結果、貯蔵温度の差による伝熱が問題となる場合でも、
内槽をより近接して配置できるため小型化が図れ、しか
も安全性が高くコスト的にも有利な混合ガス供給装置を
提供することができた。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら、複槽式低温貯槽、混合ガス供
給装置の順で説明する。
【0022】(複槽式低温貯槽)本発明の複槽式低温貯
槽は、図2に示すように、貯蔵温度が異なる複数の内槽
が、外槽1とは真空断熱された状態でその外槽1内に配
置されているものである。本実施形態では、高温側内槽
3が液化炭酸ガスを、低温側内槽2が液化アルゴンガス
を貯蔵する2槽型式の複槽式低温貯槽であって、高温側
内槽3が外槽1内の下側に配置されている例を示す。
【0023】外槽1と低温側内槽2又は高温側内槽3と
の間の空間には、パーライト等の粒状断熱材が輻射熱の
断熱のために充填され、更に、真空引きによる断熱が行
われている。真空引きは、図示を省略した真空引き用配
管から内部の気体を排気することで行われ、真空計に基
づき所定の圧力(例えば0.1Torr以下)に調整さ
れる。なお、粒状断熱材は外槽1の頂部に設けられた充
填口5から導入される。また、外槽1は支持脚11によ
り、地上に立設できるようになっている。
【0024】低温側内槽2と高温側内槽3には、液化ガ
スを充填するため、又は圧力調整回路に液化ガスを導く
ための液化ガス充填管6a,6bと、液化ガスを取り出
すためのサイホン液取出管7a,7bと、ガスを導入す
るためのガス導入管8a,8bとが接続されている。ま
た、図示は省略したが、内槽の頂部には大気に連通し得
る大気放出管と、内槽の頂部と底部には液面計に連通す
る液面計管とが接続されている。なお、内槽は伝熱量の
小さい支持部材9で外槽1の内周面に支持されている。
【0025】低温側内槽2に接続する配管と、高温側内
槽3に接続する配管とは、互いに反対側に設けられてお
り、これにより両者の配管での伝熱による弊害を防止し
ている。また、通常、混合ガスの組成との関係で、液化
炭酸ガスを貯蔵する高温側内槽3は、低温側内槽2より
体積が小さいため、その分だけ高温側内槽3の外径を小
さくすることにより、低温側内槽2に接続する配管と高
温側内槽3との伝熱量を小さくすることができる。
【0026】上記において、低温側内槽2の貯蔵温度
は、約−196℃(以下、「Tl」という)であり、高
温側内槽3の貯蔵温度は、約−30℃(以下、「Th」
という)である。なお、両者の伝熱平均温度をTavと
する。
【0027】本発明では、上記の如き複槽式低温貯槽に
おいて、隣接する高温側内槽3と低温側内槽2との間
に、外槽1の熱を内部に熱伝導する熱伝導部材4を配置
してある。本実施形態では、熱伝導部材4として外槽1
の内周面に固定された金属板を使用する例を示す。
【0028】熱伝導部材4は、平面図である図3が示す
ように、低温側内槽2に接続された液化ガス充填管6
a、サイホン液取出管7a、ガス導入管8a等を通過さ
せるための配管の遊嵌部4aを有する。更に、円周を4
等分する位置の残り3箇所には、粒状断熱材の通過部4
bが設けられている。遊嵌部4aの内周面と配管との間
には、粒状断熱材が通過できる隙間が存在するため、そ
の隙間と通過部4bとによって、粒状断熱材を上方から
下方へ通過させて、下側に配置された高温側内槽3の周
囲の空間に充填することができる。
【0029】熱伝導部材4は、外槽1の内周面に溶接等
で接合された金属製の支持リング10により、内周面に
ほぼ内接した状態で支持固定されている。このようにリ
ング状に支持すると、金属製の支持リング10を介し
て、熱伝導部材4の全周から均一な熱伝導を行うことが
できる。支持リング10と熱伝導部材4とは、単に載置
して支持させるだけでもよいが、ボルト締め等を行って
もよい。
【0030】熱伝導部材4と、高温側内槽3の頂部と、
低温側内槽2の底部との位置関係は、熱伝導部材4を介
する外槽1からの熱伝導による高温側内槽3の冷却防止
効果と、その熱伝導により内槽が加温される弊害とを比
較考量して決定するのが望ましい。例えば、熱伝導部材
4と低温側内槽2の底部との間に十分な距離があると
(例えば外槽1内周面と低温側内槽2外周面との距
離)、両者間の伝熱量は問題の無いレベルに達する。こ
の関係は熱伝導部材4と高温側内槽3の頂部との位置関
係についても同様である。
【0031】一方、低温側内槽2の底部を熱伝導部材4
に接近させていくと、熱伝導部材4の中央部の温度(以
下、「Tc」という)が徐々に低下すると共に、低温側
内槽2への熱伝導による弊害が大きくなる。そして、T
cがTavより低温になると、高温側内槽3の頂部から
熱伝導部材4への熱伝導による冷却の弊害が大きくな
る。他方、高温側内槽3の頂部を熱伝導部材4に接近さ
せていくと、両者間の伝熱量は大きくなるが、TcがT
hより高温であれば、冷却の弊害は生じない。従って、
高温側内槽3の頂部と低温側内槽2の底部とをより接近
して配置させる場合、熱伝導部材4の熱伝導率や形状、
厚みにもよるが、Th<Tc<Th+50℃の範囲とな
るように位置関係を決定するのが望ましい。
【0032】上記は真空劣化を考慮しない場合(常時)
であるが、真空劣化時の安全性を特に考慮すると次のよ
うになる。例えば、熱伝導部材4と内槽との間に、外槽
1内周面と低温側内槽2外周面との距離に相当する距離
が存在する場合、常時には熱伝導部材4を介する熱伝導
の影響は小さいが、真空劣化時には、断熱層の熱伝導率
が大きくなり各内槽への伝熱量が大きくなるため、熱伝
導部材4の配置が非常に有効になる。この状態では、T
cもかなり低下するため、真空劣化時を考慮すると、常
時においてTh+30℃<Tc<Th+50℃の範囲と
するのが好ましい。
【0033】金属板を用いる場合、その厚みや材質によ
り、伝熱量を調節することができる。上記において、熱
伝導により低温側内槽2が加温される弊害を少なくする
には、金属板の厚みを薄くして、伝熱量を小さくすれば
よい。
【0034】(複槽式低温貯槽の他の実施形態) (1)先の実施形態では、熱伝導部材として図3に示す
ような金属板を設ける例を示したが、金属網、金属多孔
板、金属スリット体など設けてもよい。このように開口
率の大きい部材を用いると、伝熱量が低下するため、開
口率により伝熱量を調整することができる。また、開口
部を介して粒状断熱材を充填することができる。特に金
属網や金属多孔板を設ける場合、熱伝導が比較的均一に
行われ易いので好ましい。
【0035】(2)先の実施形態では、2槽型式の複槽
式低温貯槽の例を示したが、3槽式やそれ以上のもので
あってもよい。その場合、特に貯蔵温度の差による伝熱
が問題となる隣接内槽間に、前記の熱伝導部材を配置す
ればよい。
【0036】(3)先の実施形態では、液化炭酸ガスと
液化アルゴンガスとを貯蔵する例を示したが、液化アル
ゴンガスの他に、液化酸素、液化窒素との組み合わせで
も、液化アルゴンガスの場合と同様に、本発明が有効に
なる。
【0037】(4)先の実施形態では、内槽からの配管
に接続される付帯設備を設けない例を示したが、後述す
る混合ガス供給装置に使用される圧力調整回路、各種の
弁類、蒸発器、混合器(ミキサー)、バッファータン
ク、及び分析計等を付帯設備として更に設けてもよい。
【0038】(混合ガス供給装置)本発明の混合ガス供
給装置は、図4に示すように、混合ガスの成分となる複
数の液化ガスを内槽に貯蔵する複槽式低温貯槽と、その
内槽内の液化ガスを導入して蒸発させる蒸発器15,1
6と、蒸発後の複数のガスを混合する混合器19を備え
る。本発明は、このような混合ガス供給装置において、
複槽式低温貯槽として、前述のものを用いることを特徴
とするものであり、その他の構成は、従来公知のものが
いずれも採用できる。従って、概要についてのみ以下に
説明する。本実施形態では、各内槽を加圧して一定圧に
調整するための圧力調整回路を備える例を示す。
【0039】各々の圧力調整回路は、液化ガスを導入を
許容する加圧蒸発器入口弁13a,14aと、液化ガス
を蒸発させる加圧蒸発器13c,14cと、蒸発したガ
スの圧力を一定圧に調整する圧力調整器13b,14b
とで構成される。
【0040】蒸発器15,16の上流側には、液化ガス
取出し弁20,21が設けられ、下流側には混合器19
に供給するガスの圧力を調節するための減圧弁17,1
8が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用を説明するための模式図
【図2】本発明の複槽式低温貯槽の一例を示す概略構成
【図3】本発明における熱伝導部材の一例を示す平面図
【図4】本発明の混合ガス供給装置の一例を示す概略構
成図
【符号の説明】
1 外槽 2 低温側内槽 3 高温側内槽 4 熱伝導部材 4a 配管の遊嵌部 14 蒸発器 15 蒸発器 19 混合器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵温度が異なる複数の内槽が、外槽と
    は真空断熱された状態でその外槽内に配置されている複
    槽式低温貯槽において、 隣接する高温側内槽と低温側内槽との間に、前記外槽の
    熱を内部に熱伝導する熱伝導部材を配置してあることを
    特徴とする複槽式低温貯槽。
  2. 【請求項2】 前記熱伝導部材が、前記外槽の内周面に
    固定された金属板であり、その金属板は配管の遊嵌部を
    有するものである請求項1記載の複槽式低温貯槽。
  3. 【請求項3】 前記高温側内槽が液化炭酸ガスを貯蔵す
    るものであり、その高温側内槽が前記外槽内の最下部に
    配置されている請求項1又は2記載の複槽式低温貯槽。
  4. 【請求項4】 混合ガスの成分となる複数の液化ガスを
    内槽に貯蔵する複槽式低温貯槽と、その内槽内の液化ガ
    スを導入して蒸発させる蒸発器と、蒸発後の複数のガス
    を混合する混合器を備える混合ガス供給装置において、 前記複槽式低温貯槽は、請求項1〜3いずれかに記載の
    複槽式低温貯槽であることを特徴とする混合ガス供給装
    置。
JP37237498A 1998-12-28 1998-12-28 複槽式低温貯槽及び混合ガス供給装置 Expired - Lifetime JP3830681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37237498A JP3830681B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 複槽式低温貯槽及び混合ガス供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37237498A JP3830681B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 複槽式低温貯槽及び混合ガス供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000193195A true JP2000193195A (ja) 2000-07-14
JP3830681B2 JP3830681B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=18500338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37237498A Expired - Lifetime JP3830681B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 複槽式低温貯槽及び混合ガス供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3830681B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3830681B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6732536B1 (en) Method for providing cooling to superconducting cable
JP7449161B2 (ja) 液化水素貯留方法および液化水素貯留システム
US1976688A (en) Container for liquefied gases
JP2008170145A (ja) 極低温で被冷却装置を輸送するためのクライオスタット
ES2179717A1 (es) Procedimiento para eliminar la evaporacion de un gas licuado almacenado en un deposito estanco e isotermico, y dispositivo para su puesta en practica.
US20100236260A1 (en) Undercooled horizontal cryostat configuration
JPH046085A (ja) 飲料自動供給装置における飲料成分の冷却装置
US7263841B1 (en) Superconducting magnet system with supplementary heat pipe refrigeration
JP2000193195A (ja) 複槽式低温貯槽及び混合ガス供給装置
WO2023079683A1 (ja) 液化水素貯留方法および液化水素貯留システム
WO2023182362A1 (ja) 液化ガス貯蔵タンクのクールダウン方法
JPH0750640Y2 (ja) 低温液化ガス供給装置
WO2001094838A1 (en) Multiple tank cryogenic reservoir and mixed gas supplying apparatus comprising the same
JP2000283395A (ja) 液化ガスの貯蔵供給設備
JPH0694193A (ja) 混合成分の液化ガス用貯蔵タンク
JPH07151300A (ja) 液化ガスの沸点の差を利用した一体型・コールドエバポレーター
JPH08240353A (ja) クライオスタット及びその運転方法
JPH02212699A (ja) 液体ヘリウムの貯蔵装置
JPH06163251A (ja) 極低温容器
WO2023182367A1 (ja) 液化ガス貯蔵タンクのクールダウン方法
WO2023182364A1 (ja) 液化ガス貯蔵タンクのクールダウン方法およびウォームアップ方法
JPS59117281A (ja) 超電導装置
JPS62299005A (ja) 超電導マグネツト装置
JP2023140785A (ja) 液化ガス貯蔵タンクのクールダウン方法
JP2000291892A (ja) バルク供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040804

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040810

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20041015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140721

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term