JP2000191837A - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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Abstract
を両立させ、機械的強度および加硫後の物性のバラツキ
が改善されたゴム組成物を得る。 【解決手段】 (A)少なくとも1種の官能基加硫性ゴ
ム、(B)該官能基加硫性ゴムのみを選択的に加硫させ
得る硬化剤および(C)炭素−炭素二重結合加硫性ゴム
を、前記官能基加硫性ゴムが加硫し得る温度範囲で混練
りしながら前記官能基加硫性ゴムを選択的に混練り中に
加硫して得られるゴム組成物。
Description
ゴムとの接着性を両立させ、機械的強度および加硫後の
物性のバラツキが改善されたゴム組成物に関する。
から、空気透過性の低さおよび耐候性のよさからイソブ
チレンとp−メチルスチレンとの共重合体の臭素化物、
ハロゲン化ブチルゴムなどがゴム材料として使用されて
いる、もしくは使用が検討されている。
るく、ゴム積層体の材料としては問題がある。
れているが、低空気透過性もしくは耐候性とジエン系ゴ
ムとの加硫接着性との両立ができていないのが現状であ
る。また、ブレンドゴムの機械的強度は低いのが現状で
ある。
引き出すため2種以上のゴムをブレンドしたものは多く
の場合、非相溶であり、バンバリーミキサーなどによる
混練り(高温、高せん断場)で一時的に相溶状態となっ
ても、そののち相分離が進行し、混練りから加硫までの
時間のちがいにより相分離状態が異なり、加硫後の物性
が変化することがある。
開平10−81784号公報には、低空気透過性官能基
加硫性ゴムと該官能基加硫性ゴムを加硫し得る硬化剤と
を、該官能基加硫性ゴムが加硫しない温度範囲で混練り
(予備混練り)し、得られる混練物に炭素−炭素二重結
合加硫性ゴムを添加して90〜140℃で混練りして官
能基加硫性ゴムの選択的加硫を行なって得られるゴム組
成物が開示されている。
ジエン系ゴムとの加硫接着性に優れたものであるが、選
択的加硫を行なうのに2段階の工程を要するため、さら
なる改良が望まれている。
技術に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、混練り温度の下限
温度を高くし(110℃以上)、硬化剤を適切に選択す
ることにより、予備混練りを行なわなくても、加硫前後
の物性の変化を抑え、低空気透過性とジエン系ゴムとの
接着性とを両立させることができること、さらに押出し
加工性が改善されることを見出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は、(A)少なくとも1種の
官能基加硫性ゴム、(B)該官能基加硫性ゴムのみを選
択的に加硫させ得る硬化剤および(C)炭素−炭素二重
結合加硫性ゴムを、前記官能基加硫性ゴムが加硫し得る
温度範囲で混練りしながら前記官能基加硫性ゴムを選択
的に混練り中に加硫して得られるゴム組成物(請求項
1)、前記官能基加硫性ゴムの官能基が、水酸基、カル
ボキシル基、アミノ基、イソシアナート基、エポキシ
基、ハロゲン原子、フッ素原子含有高分子基、酸無水物
基、エステル基、クロロスルホン基、メチロール基およ
びスルホン酸塩基の少なくとも1種である請求項1記載
のゴム組成物(請求項2)、前記硬化剤が、有機硬化剤
および(または)無機硬化剤である請求項1または2記
載のゴム組成物(請求項3)、前記官能基加硫性ゴム
が、p−メチルスチレンとイソブチレンとの共重合体の
臭素化物である請求項1、2または3記載のゴム組成物
(請求項4)、前記硬化剤が、2価の金属(Mg、Z
n、CaまたはBa)の酸化物の少なくとも1種である
請求項1、2、3または4記載のゴム組成物(請求項
5)、および混練り温度が、110〜150℃である請
求項1、2、3、4または5記載のゴム組成物(請求項
6)に関する。
なくとも1種の官能基加硫性ゴム、(B)該官能基加硫
性ゴムのみを選択的に加硫させ得る硬化剤および(C)
炭素−炭素二重結合加硫性ゴムを、前記官能基加硫性ゴ
ムが加硫し得る温度範囲で混練りしながら前記官能基加
硫性ゴムを選択的に混練り中に加硫して得られるゴム組
成物である。
の混練りを、(A)成分が加硫し得る温度範囲で行なう
ため、該混練り中に(A)成分を選択的に加硫させるこ
とができる。また、本発明では、選択的加硫を行なう前
の(A)成分と(B)成分との予備混練りを行なわず、
最初から(A)〜(C)成分を混練りして(A)成分の
選択的加硫を行なうため、製造工程を短くすることがで
きる。さらに、前記のような選択的加硫を行なうこと
で、押出し加工性を改善でき、さらに得られるゴム組成
物の加硫前後の物性の変化を抑え、機械的強度を改善す
ることができるとともに、低空気透過性とジエン系ゴム
との接着性とを両立させることができるなどの効果が得
られる。
下、官能基加硫性ゴム(A)ともいう)は、本発明のゴ
ム組成物から得られるゴム成形品にすぐれた低空気透過
性を付与することができ、かつ炭素−炭素二重結合以外
の官能基が架橋点となるものである。
が架橋点となり得るものであればよい。炭素−炭素二重
結合を有していてもよいが、その場合、不飽和度(I
V)が50以下、好ましくは30以下であるのがよく、
さらに官能基が特異的に架橋点となり得るためにも25
以下の低不飽和(高飽和)であるのが好ましい。換言す
ると、官能基加硫性ゴム(A)はイオウで加硫できな
い、またはしにくいものであるのが好ましい。
を有するゴムであってもよく、原料となるゴム(以下、
原料ゴム(I)ともいう)に官能基を導入することによ
って製造されたものであってもよい。
は、たとえばフッ素ゴム、エピクロルヒドリンゴム、ハ
ロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴム、イソブチレン
/p−メチルスチレン共重合体ゴムの臭素化物、エポキ
シ化天然ゴムおよびアクリロニトリル−ブタジエンゴム
(NBR)などがあげられる。これらの場合には、官能
基を新たに導入しなくてもよいが、導入してもよい。
よって製造した官能基加硫性ゴム(A)の例としては、
官能基加硫性に寄与する官能基がないまたは充分でない
原料ゴム(I)(たとえばブチルゴム、エチレン/アク
リル酸エステル共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−
ジエンゴム(EPDM)など)に、官能基加硫性に寄与
する官能基(後述する硬化剤により加硫(架橋)を可能
にする基)、たとえば水酸基(−OH)、カルボキシル
基(−COOH)、アミノ基(−NH2)、イソシアナ
ート基(−NCO)、エポキシ基
−I)、フッ素原子含有高分子基、エステル基、クロロ
スルホン基(−SO2Cl)、メチロール基(−CH2O
H)、スルホン酸塩基、ニトリル基(−CN)、クロロ
メチル基(−CH2Cl)などの1種以上を導入したも
のであればよい。前記官能基のうちでは、速やかに反応
するという点から、ハロゲン原子、酸無水物基、カルボ
キシル基、エポキシ基が好ましく、ハロゲン原子がさら
に好ましい。
いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。こ
れらのうちでは、空気透過性が天然ゴム(NR)などの
ジエン系ゴムより低いという点から、NBR、ハロゲン
化ブチルゴム、イソブチレン/p−メチルスチレン共重
合体ゴムの臭素化物、クロロプレンゴム、エポキシ化天
然ゴム、EPDMが好ましい。ただし、NBR、EPD
Mの場合は官能基を導入するか、もしくはすでに導入さ
れたものを使用する必要がある。これらのゴムは、必要
に応じて官能基を導入後、(C)成分である二重結合加
硫性ゴムとブレンドさせてもよい。
法としては一般的に用いられている方法でよく、たとえ
ば水酸基を導入するには、原料ゴム(I)中のわずかな
二重結合を利用する、いわゆるオキシ水銀化−脱水銀法
またはヒドロボレーション酸化法、および原料ゴム
(I)がハロゲン含有物のときは加水分解法がある。カ
ルボキシル基を導入するには第一アルコール性水酸基を
過マンガン酸カリウムなどで酸化する方法、またはグリ
ニャー試薬を用いる炭酸化法などがある。アミノ基を導
入するには、アルコール性水酸基をハロゲン化してアミ
ノ化する方法、p−メチルスチレンの臭素化物をニトリ
ル化して還元する方法などがある。エポキシ基を導入す
るには、ギ酸と過酸化水素水を用いる方法がある。
ればよいが、通常繰返し単位100個当り0.1〜50
個、さらには0.3〜10個存在するのが好ましい。な
お、官能基の量が多くても、架橋密度は後述する硬化剤
(B)の量でコントロールすることができる。
分子量は、10万〜数百万、好ましいムーニー粘度(M
L(1+4)130℃)は、20〜80である。
しては、たとえばエクソン化学(株)製のEXXPRO
90−10(イソブチレン/p−メチルスチレン共重
合体ゴムの臭素化物)、エクソン化学(株)製のブロモ
ブチル2222(ブロモブチルゴム)、エクソン化学
(株)製のクロロブチル1066(クロロブチルゴ
ム)、昭和電工(株)またはデュポン社製のネオプレン
WRT(クロロプレンゴム)、ガスリー社製のエポキシ
化天然ゴム、住友化学工業(株)製のエスプレンEMA
2752(エチレン/アクリル酸エステル共重合体ゴ
ム)、ユニロイヤル社製のロイヤルタフ490(マレイ
ン酸化EPDM)などがあげられる。これらのうちで
は、エクソン化学(株)製のEXXPRO 90−1
0、ユニロイヤル社製のロイヤルタフ490が、反応性
が高いという点から好ましい。
を選択的に加硫させ得る硬化剤(以下、硬化剤(B)と
もいう)は、官能基加硫性ゴム(A)中に存在する炭素
−炭素二重結合以外の官能基を分子間で架橋(加硫)さ
せるものであり、該官能基と特異的に反応する化合物、
たとえば後述する有機硬化剤および無機硬化剤(イオウ
を除く)が好ましく用いられる。
チルチオ尿素(EUR)、N−フェニル−N′−(1,
3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン、4,
4′−ジアミノ−ジフェニルエーテルなどのポリアミ
ン;スベリン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、マ
レイン酸などのポリカルボン酸;エチレングリコール、
プロピレングリコールなどのポリオール;2,4−トリ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネートなどのポリイソシアネート;ジエチル
ジチオカルバミン酸亜鉛、ジペンタメチレンチウラムテ
トラスルフィドなどがあげられる。これらは単独で用い
てもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。前記
有機硬化剤のうち、ポリアミンは官能基加硫性ゴム
(A)の官能基がたとえばカルボキシル基、ハロゲン原
子、酸無水物基および水酸基の場合、ポリカルボン酸は
アミノ基およびエポキシ基の場合、ポリオールおよびポ
リイソシアネートはアミノ基の場合に硬化剤(B)とし
て用いるのが好ましい。
a、Baなどの二価の金属の酸化物、炭酸塩、水酸化物
などがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。官能基加硫性ゴム
(A)の官能基がたとえばハロゲン原子の場合には、こ
れら無機硬化剤を用いるのが好ましいが、反応性が高い
という点から、2価のMg、Zn、CaまたはBaの酸
化物、なかでも2価のZnの酸化物がとくに好ましい。
練り時間の短縮という点およびゴムの物性の向上という
点から、官能基加硫性ゴム(A)100重量部(以下、
部という)に対して0〜10部、さらには0〜3部であ
るのが好ましい。また、前記無機硬化剤の混練り割合と
しては、混練り時間の短縮という点およびゴムの物性の
向上という点から、官能基加硫性ゴム(A)100部に
対して1〜20部、さらには2〜18部であるのが好ま
しい。これら有機硬化剤および無機硬化剤は、それぞれ
単独で用いてもよく、併用してもよい。併用する場合に
は、それぞれ前記混練り割合の範囲内で使用すればよ
く、硬化剤(B)の合計の混練り割合としては、官能基
加硫性ゴム(A)100部に対して1〜30部、さらに
は2〜21部であるのが好ましい。
性ゴム(以下、二重結合加硫性ゴム(C)ともいう)
は、炭素−炭素二重結合が架橋点となるものである。
二重結合以外の官能基を有していてもよいが、該官能基
含有量は少ない方がよく、繰返し単位100個当り0.
1〜5個程度以下であるのが好ましい。ただし、(A)
成分の官能基含有量にくらべて(C)成分の官能基含有
量は半分以下であるのが好ましい。一方、炭素−炭素二
重結合含有量は多い方がよく、二重結合加硫性ゴムの不
飽和度は50以上、さらには70以上であるのが好まし
く、とくに官能基を有する場合には90以上であるのが
好ましい。
えば天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)、NBRなどのジエン
系ゴムなどがあげられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのう
ちでは機械的強度を向上させるという点から天然ゴム、
SBR、NBRを用いるのが好ましく、さらに粘着性を
出すという点から天然ゴムを用いるのが好ましい。
しては、官能基加硫性ゴム(A)100部に対して20
〜500部、空気透過性を下げるという点からさらには
20〜50部、接着力を上げるという点からさらには5
0〜500部であるのが好ましい。
して、たとえばステアリン酸などの加硫促進剤、プロセ
スオイル、充填剤、老化防止剤などを、本発明のゴム組
成物および該ゴム組成物から得られるゴム成形品のすぐ
れた効果を低下させない範囲で配合してもよい。なお、
本発明の組成物は、加硫前後の物性の変化を抑えたもの
であるが、とくに老化防止剤を配合した組成物におい
て、加硫前後の物性の変化を抑える効果を顕著に奏する
ことができる。
ック224(大内新興化学工業(株)製)、アンチゲン
FR(住友化学(株)製)などがあげられる。これらは
通常、ゴム成分((A)成分と(B)成分との合計)1
00部に対し、0.5〜5部使用される。
よび必要により前記その他の成分を、(A)成分が加硫
し得る温度範囲で混練りしながら(A)成分を選択的に
混練り中に加硫させることにより得られる。
(A)成分と(B)成分との予備混練りを行なわずに、
まず(A)成分と(C)成分とを混練りしたのちに
(B)成分を投入する。ただし、当業者にとって常識の
範囲で仕込む時期に多少のちがいがあってもよい。した
がって、たとえば混練りを行なう容器中に同時に、また
は順次(A)成分(または(C)成分)、(C)成分
(または(A)成分)および(B)成分を仕込んでいく
だけでもよい。
が加硫しはじめ、かつ得られるゴム組成物の劣化を招か
ない温度範囲内で行なえばよいが、混練り時間の短縮と
いう点から110〜150℃、さらには115〜140
℃の温度下で行なうのが好ましい。また、物性を安定さ
せるという点からはオープンロール、加工性と作業性の
向上という点からはバンバリミキサー中で混練りするの
が好ましい。
〜30分間、さらには4〜18分間である。
の加硫は、たとえば二重結合加硫性ゴムの加硫剤である
たとえばイオウを所定量(たとえばゴム成分((A)成
分と(C)成分との合計)100部に対し0.5〜5
部)ゴム組成物(I)に加え、要すればステアリン酸、
N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド(NS)などの加硫促進剤、プロセスオイル、
カーボンブラックなどの充填剤および老化防止剤などを
適宜配合してさらに40〜100℃で混練りし、成形し
たのち加熱することにより行なえばよい。
めから仕込んでおいてもよいが、2回以上にわけて仕込
んでもよい。たとえば最初に(A)成分および(C)成
分と(B)成分の一部を仕込んで混練りし、(A)成分
の選択的加硫を行なってゴム組成物(I)を得、あとか
ら二重結合加硫性ゴム(C)を加硫させるためのイオウ
や加硫促進剤などを配合してゴム組成物(II)にする
際に、のこりを仕込んでもよい。ただし2回以上にわけ
て(B)成分を仕込む場合には、最初に全部のうちの2
0〜80重量%の量を配合するのが、物性的に良好なゴ
ム組成物となる。
成物との加硫接着性にすぐれており、かつ、通常、ロー
ル、押し出しなどの成形法により成形したのち最終的に
二重結合加硫性ゴム(C)を加硫することにより、低空
気透過性にすぐれたゴム成形物が得られる。さらに加硫
後の機械的強度にすぐれ、加硫前後の物性のバラツキが
少ないものである。また、押し出し加工性などの物性も
よく、さらに未加硫ゴムの貯蔵安定性も高いものであ
る。
多用な用途が考えられるが、とくにタイヤのインナーラ
イナー、ケース、チューブ、ガスホースなどに好ましく
用いられる。
ぎのようなゴム組成および混練り条件をあげることがで
きる。
経時的上昇が抑えられ、物性のバラツキの少ないゴム成
形物を得ることができるという点でとくに有利である。
硫接着性にすぐれるという点でとくに有利である。
性だけでなく、高硬度という性質を有するゴム成形物を
得ることができるという点でとくに有利である。
有利である。
いて具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定さ
れるものではない。
および評価方法を以下にまとめて示す。
(株)製のイソブチレンとp−メチルスチレンとの共重
合体の臭素化物 HAF N330:三菱化学(株)製のカーボンブラッ
ク(ダイヤブラックH) 老化防止剤FR:住友化学(株)製のアンチゲンFR ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸 亜鉛華1号:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛 硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄 促進剤NS:大内新興化学(株)製のN−tert−ブ
チル−2−ベンゾチアジル・スルフェンアミド(ノクセ
ラーNS)
ーニー粘度をJIS K6300にしたがい130℃で
測定した。
い、所定の加硫ゴムのJIS 3号ダンベルの形状のサ
ンプルを用い、引張速度500mm/minにて引張試
験を行なった。
したがい、所定の加硫ゴムのスプリング硬さをA型で測
定した。
ロールで2mm厚のシート状にしたのち、幅80mm、
長さ150mmのゴムシート1を切りだした。また、天
然ゴムおよびブタジエンゴムの重量比が40:60のブ
レンド物(カーボンブラック、硫黄および加硫促進剤を
含む)をロールで2mm厚のシート状にしたのち、幅8
0mm、長さ150mmのジエン系ゴムシート2を切り
だした。
系ゴムシート2とを密着させ、界面で剥離が始まるよう
にマイラーシート4および厚織5からなる部材を挿入
し、剥離の際にゴムシートが切れてしまわないようにト
ップ反3を補強し、170℃で15分間、10kgf/
cm2のプレス圧で加硫接着させた接着試験用サンプル
を作成した。本試験ではトップ反3は厚さ1mm、幅8
0mm、長さ150mmのものでポリエステル繊維をゴ
ムびきしたものを用いた。マイラーシート4は、加硫時
にゴムシート1とジエン系ゴムシート2とが全面で接着
してしまわないようにするためのものであり、180℃
以上の融点をもつものであればよい。本試験では厚さ
0.05mm、幅80mm、長さ40mmのものでポリ
エチレンテレフタレートからなるものを用いた。厚織5
は接着界面での剥離をはじめるために挿入するものであ
り、本試験では厚さ0.5mm、幅80mm、長さ80
mmのものでナイロン繊維からなるものを用いた。
ンテスコ社製の引張試験機を用いて、速度50mm/m
inで測定した。
成物を油圧プレスにより加硫成形し、厚さ約1mmの加
硫ゴムシートを得た。加硫条件は、加硫圧100kgf
/cm2、170℃、15分である。
過性をASTM D−1434−75M法に基づいて2
0℃で測定した。測定装置は(株)東洋精機製作所製の
恒温式ガス透過率測定装置(GTRTESTER MC
1)を用いた。
0℃で8分間バンバリーで混練りした。得られた混練物
(ゴム組成物(I))に表1に示す原料(ロ)を表1記
載の割合で添加し、オープンロールで50℃で5分間混
練りしてグリーンゴム組成物(ゴム組成物(II))を
得た。すなわち、亜鉛華1号を添加する時期が異なる以
外は実施例1と比較例1とは同様の操作を行なった。得
られたグリーンゴム組成物を用いて上記方法によりサン
プルをつくり、接着試験および空気透過性試験を行なっ
た。また、前記グリーンゴム組成物が得られてから1日
後および8日後に、該組成物を用いてムーニー試験およ
び170℃、15分の条件で加硫して加硫ゴムを得、得
られた加硫ゴムの引張試験、スプリング硬さの測定を行
なった。結果を表1に示す。
くなることがわかる。また、ムーニー粘度はグリーンゴ
ム組成物が得られた日から日数がたつと急激に上昇し、
伸びも低下するというわるい傾向が見られる。
昇が抑えられ、加硫ゴムの変化も小さくなることがわか
る。
ツキの少ない製品を供給することができる。
サー温度を110℃に設定し、ミキサー表示温度が13
0℃になるまで約8分間混練りした。得られた混練り物
に表2に示す原料(ロ)を表2記載の割合で添加し、オ
ープンロールで50℃で5分間混練りしてグリーンゴム
組成物を得た。すなわち、亜鉛華1号を添加する時期が
異なる以外は実施例2、3と比較例2、3とは同様の操
作を行なった。得られたグリーンゴム組成物を用いて接
着試験および空気透過性試験を行なった。また、前記グ
リーンゴム組成物を170℃、15分の条件で加硫して
得られた加硫ゴムの引張試験を行なった。結果を表2に
示す。
ゴムとの接着強度が小さく、空気透過性と接着強度とが
両立できておらず、伸びも小さいことがわかる。
との接着強度が大幅に向上し、空気透過性と接着強度と
が両立できており、伸びも大きく、引張強さも改善され
ていることがわかる。
に老化防止剤FR 2部を加えた以外は実施例2、3お
よび比較例2、3と同様の操作を行なって得られたグリ
ーンゴム組成物のムーニー試験を、実施例1と同様に行
なった結果、実施例2、3のグリーンゴム組成物は、比
較例2、3に比べてムーニー粘度の上昇が抑えられ、ま
た、実施例1と同様に加硫して得られた加硫ゴムの引張
試験、スプリング硬さの測定を実施例1と同様に行なっ
た結果、加硫ゴムの変化も実施例2、3の方が比較例
2、3よりも小さかった。
れ、低空気透過性およびジエン系ゴムとの接着性を両立
させ、機械的強度および加硫前後の物性のバラツキが改
善されたゴム組成物を得ることができる。
ために作成した接着試験用サンプルの概略断面図であ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)少なくとも1種の官能基加硫性ゴ
ム、(B)該官能基加硫性ゴムのみを選択的に加硫させ
得る硬化剤および(C)炭素−炭素二重結合加硫性ゴム
を、前記官能基加硫性ゴムが加硫し得る温度範囲で混練
りしながら前記官能基加硫性ゴムを選択的に混練り中に
加硫して得られるゴム組成物。 - 【請求項2】 前記官能基加硫性ゴムの官能基が、水酸
基、カルボキシル基、アミノ基、イソシアナート基、エ
ポキシ基、ハロゲン原子、フッ素原子含有高分子基、酸
無水物基、エステル基、クロロスルホン基、メチロール
基およびスルホン酸塩基の少なくとも1種である請求項
1記載のゴム組成物。 - 【請求項3】 前記硬化剤が、有機硬化剤および(また
は)無機硬化剤である請求項1または2記載のゴム組成
物。 - 【請求項4】 前記官能基加硫性ゴムが、p−メチルス
チレンとイソブチレンとの共重合体の臭素化物である請
求項1、2または3記載のゴム組成物。 - 【請求項5】 前記硬化剤が、2価の金属(Mg、Z
n、CaまたはBa)の酸化物の少なくとも1種である
請求項1、2、3または4記載のゴム組成物。 - 【請求項6】 混練り温度が、110〜150℃である
請求項1、2、3、4または5記載のゴム組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP36931198A JP3405691B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | ゴム組成物 |
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JP36931198A JP3405691B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | ゴム組成物 |
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