JP2000191237A - 弾性糸巻糸体 - Google Patents

弾性糸巻糸体

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JP2000191237A
JP2000191237A JP10366508A JP36650898A JP2000191237A JP 2000191237 A JP2000191237 A JP 2000191237A JP 10366508 A JP10366508 A JP 10366508A JP 36650898 A JP36650898 A JP 36650898A JP 2000191237 A JP2000191237 A JP 2000191237A
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winding
yarn
twill
wound
angle
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JP10366508A
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English (en)
Inventor
Tadashi Tanabe
忠 田辺
Yoshiya Nakamura
禎也 中村
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments
    • B65H2701/319Elastic threads

Landscapes

  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 巻初めの最内層部から巻き終りの最外層
部に向かって連続的に綾角を小さくして巻取られた糸層
からなり、且つ糸層内に鬼綾部分を持たない、巻量が4
50g以上であることを特徴とする弾性糸巻糸体。 【効果】 本発明の弾性糸巻糸体は、糸層内に鬼綾部が
無いため解舒時のダブリ現象による糸切れが少なく、巻
糸体の耳の高さが低いため解舒時の糸落ちトラブルを抑
制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパンデックス等
の弾性糸のチーズ状パッケージ、詳細には、形状の整っ
たチーズから糸を解舒する際に綾落ちや断糸発生の少な
い弾性糸巻糸体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボビンに巻き上げられチーズ状になった
スパンデックス等の弾性糸は、その高い伸度と特異な弾
性により広く利用されている。しかし、カバーリングや
整経等の加工時に、巻糸体から弾性糸を解舒する際に綾
落ち現象およびダブリ現象により弾性糸が糸切れし、加
工のコスト生産性が著しく悪化されるという問題があっ
た。綾落ち現象とは、チーズ状パッケージからカバーリ
ング加工機等に積極送りで糸を解舒する際に、送りロー
ルと糸表層間で糸が解舒されずチーズの側面に糸が落ち
る現象を表す。また、ダブリ現象とは、チーズから糸を
解舒する際、下層の糸を同伴して解舒される現象をい
う。
【0003】弾性糸の巻取方法は、一定の速度で回転す
るタッチローラ又はフリクションローラにボビンホルダ
ーに装着したボビンを押し当てながら、ボビン上に巻取
る方法が普通である。この際にボビンの幅方向に均一の
厚みで巻取るためにトラバース装置で綾振りを行いなが
ら巻取りされる。一般的には、巻取時のトラバースの回
転数は一定であるが、ボビン軸の回転数は巻径が大きく
なるに伴って減少し、ボビン軸の回転数が実質的にトラ
バースカム回転数と一致すると、ボビン上に巻取られる
糸の軌跡が直ぐ下の糸の軌跡と同一となり、解除時にダ
ブリ現象を起こし易い層が形成される。この層を鬼綾と
称している。
【0004】鬼綾を回避するためには、綾角を小さくす
ること、つまりトラバースカムの回転数をボビン回転数
より小さくすることが有効であるが、綾角を小さくして
いくと、チーズ側面が凸状に膨れた巻き形状になり、ボ
ビン幅より広く巻き上げられるようになり梱包作業等の
取り扱い時に汚れ易く、爪、ダンボールの角等で引っか
け易い等の問題が生じる。また、これを回避するための
巻取り方法として、特開平7−61708号公報には巻
取り時に綾角を連続または断続的に徐々に大きくするこ
とにより巻き上げ幅を徐々に減少させる方法が、また特
開平9−71367号公報には綾角を急速に増加するか
又は高綾角で一定に巻取った後、綾角を徐々に小さくす
る方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、綾角を連
続的に大きくして巻取る方法は、巻幅が徐々に減少する
ため、解舒時の綾落ち抑制には有効であるが、巻量が増
加すると鬼綾がチーズ内に存在するようになるためダブ
リ現象の抑制ができない欠点がある。また、巻取初期に
綾角を急速に増加するか又は高綾角で一定に巻取った
後、綾角を徐々に小さくする方法は、鬼綾の抑制には有
効であるが、綾角を減少させ始める時に、変極点が生じ
チーズの側面に凹凸を生じ巻形態が悪くなる欠点があ
る。本発明の目的は、巻糸体から糸を解舒する際に、綾
落ち、鬼綾部分でのダブリ現象による断糸発生の少ない
巻形状の整った弾性糸巻糸体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
種々検討した結果、巻初めの最内層部から巻き終りの最
外層部に向かって連続的に綾角を小さくして巻取られた
糸層とし、且つ糸層内に鬼綾部分を持たず、巻量を一定
値以上(450g以上、好ましくは500g以上)と多
くする(請求項1)ことにより、巻糸体から糸を解舒す
る際に、綾落ち、鬼綾部分でのダブリ現象による断糸発
生の少ない巻形状の整った弾性糸巻糸体が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。この場合、巻量
の上限は特に制限されないが、一般的には450g以上
あれば加工時の立て替え頻度が削減されて好都合であ
る。巻量が450g未満では立て替え頻度が多くなり好
ましくない。そのように、断糸発生の少ない巻形状の整
った弾性糸巻糸は、綾角を巻き初めから一定の範囲内で
連続的に減少させ、且つ常にトラバースカム回転数がボ
ビンホルダー回転数より小さい状態で巻き上げることが
極めて重要である。このことにより、鬼綾がなく、解舒
時にダブリ現象による断糸発生の極めて少ないチーズが
得られる。
【0007】従来、巻張力によるチーズ側面の凸状の膨
れを抑制するため、巻幅が次第に狭くなるように、綾角
を大きくしながら巻取る方法が良く知られていたが、こ
の方法では、巻量の増加により鬼綾部が発生することは
避けられない。これに対して、本発明者らが検討した結
果、綾角を逆に下げていくことにより、チーズ側面の凸
状の膨れを抑制できることを発見した。これは、綾角の
高い内層部は当初巻幅は小さくなるが巻張力により側面
に膨らみ傾向になり、外層部の綾角の小さい巻幅の大き
い層と巻幅がほぼ同等になるためであると考えられる。
【0008】チーズ側面の凸状に膨れた形状に起因する
取扱い時のトラブル抑制や耳高に起因する解舒時の糸落
ちを抑制するためには、巻初めの綾角と巻終わりの綾角
をある範囲内にすることが極めて重要であることが分か
った。即ち、巻初めの綾角は13.5゜未満が好まし
く、更に好ましくは13°以下が望ましい(請求項
2)。巻初めの綾角が13.5゜以上では最内層の巻幅
が小さくなりすぎるため側面の凸状の膨れが解消しきれ
ない。また、巻終わりの綾角は、6゜以上10゜未満が
好ましく、更に好ましくは7゜以上であることが望まし
い(請求項2)。巻終わりの綾角が6゜以下では巻幅が
広くなりすぎ紙管からはみ出す恐れがある。巻終わりの
綾角が10゜以上では耳高の抑制効果が不十分である。
本発明では、このように耳高を抑制することにより、解
舒時の綾落ちの発生の極めて起こり難い巻糸体となる。
【0009】また、連続的綾角の減少が、時間に対して
直線的もしくは、変極点のないスムーズな曲線的である
ことが重要である(請求項3)。綾角の変化に変極点が
存在すると変極点でヂーズの側面に凹凸が発生し形状が
悪化するからである。ただし、糸付け時に巻初めに綾角
を実質的に0°としたり、ハンドリング時の綾落ち抑制
のために最外層に両耳間の幅の70から95%の巻幅で
且つ層の厚みが2mm以下の層を形成することがある
が、これら層の綾角は任意に選定しても本発明の目的を
損なうことはない。また、綾角に数秒周期、5%程度の
振幅を付与して解舒性を向上する方法が知られている
が、本発明で言う綾角はこの振幅の中心値である。
【0010】
【実施例】本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例中の特性値等の測定法を以下に示す。 (巻糸体の形状評価)図1に示す巻糸体の形状を下記の
2通りの測定で評価した。 巻幅の最大値Aと最小値Bの差を測定し、側面の凹
凸の尺度とした。 耳の高さCを測定した。 (解舒時の糸の脱落、ダブリ現象による糸切れ評価)巻
糸体各々50チーズから3m/分の速度で積極送りによ
り糸を取り出し、10m/分で引き取りながら、解舒時
の糸の脱落、ダブリ現象による糸切れ数を16時間測定
し、それぞれの発生率が0%のものを◎、50%以下の
ものを○、50%以上のものを×とした。 (巻糸体の糸の綾角測定)糸巻体にインクを付着した
後、紙に糸巻体を押しつけて、紙に写し取った糸の軌跡
から綾角を測定した。
【0011】(実施例1〜3、比較例1〜4)4,4’
ジフェニルメタンジイソシアネートと数平均分子量18
00のポリテトラメチレンエーテルグリコールとをモル
比1.5対1で反応させウレタンプレポリマーを得た。
これをN,N−ジメチルアセトアミドに溶解したエチレ
ンジアミンと反応させ得た34wt%のポリウレタン重
合溶液を、300℃に加熱したガス中にノズルから吐出
し、オイリングを施した後、40d/4fの弾性糸を得
た。該弾性糸を径が84mmで幅が57.6mmの紙管
上に990m/分で巻き上げ、夫々500g、750g
の巻糸体とした。巻取機のトラバースの振り幅は44m
m一定とし、トラバース速度を変化させて巻取った。巻
取り時の綾角計算値と巻糸体の糸の綾角実測値を表1に
示す。巻取り時の綾角計算値とは、糸がボビンにトラバ
ースの軌跡通りに巻かれると仮定して、トラバースの回
転数から計算される綾角である。巻糸体の形状、解舒時
の糸の脱落、ダブリ現象による糸切れ数を表2に示す。
【0012】
【表1】 (注)1:綾角は、表1の値になるように直線的に変化
させた。 2:比較例2は30分間で増加させ、その後に約100
分間で減少させた。
【0013】表1に示すように、巻糸体の糸の綾角は、
トラバースの軌跡の通りに糸が巻かれるとして計算した
綾角とは一致しない。これは、巻糸体上で巻かれた糸が
移動するためと思われる。
【0014】
【表2】
【0015】表2の実施例のように、巻初めの最内層部
から巻き終りの最外層部に向かって連続的に綾角を小さ
くして巻取られた糸層からなり、且つ糸層内に鬼綾部分
を持たない弾性糸巻糸体は、解舒時のダブリ現象による
糸切れが発生しなかった。これは、糸層内に鬼綾部を持
たないためと考えられる。また、実施例1,2のように
巻初めの綾角を13.5゜未満、巻終わりの綾角を6゜
以上10゜未満とすることにより、耳高を抑制した弾性
糸巻糸体は、解舒時に糸の脱落が起こりにくいことがわ
かる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明により巻き形状の
整った解舒時に糸の脱落およびダブリ現象による糸切れ
のない弾性糸巻糸体を得ることができる。
【図の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる弾性糸巻糸体の形状を示す模式
図である。
【図2】実施例及び比較例の巻取時のトラバース回転数
とボビン軸の回転数との関係を示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻初めの最内層部から巻き終りの最外層
    部に向かって連続的に綾角を小さくして巻取られた糸層
    からなり、且つ糸層内に鬼綾部分を持たない、巻量が4
    50g以上であることを特徴とする弾性糸巻糸体。
  2. 【請求項2】 巻初めの綾角が13.5゜未満であり、
    巻終わりの綾角が6゜以上10゜未満であることを特徴
    とする請求項1記載の弾性糸巻糸体。
  3. 【請求項3】 連続的綾角の減少が、時間に対して直線
    的もしくは、変極点のないスムーズな曲線的であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の弾性糸巻糸体。
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