JP2000191079A - 記録媒体収納ケ―ス - Google Patents

記録媒体収納ケ―ス

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JP2000191079A
JP2000191079A JP10372790A JP37279098A JP2000191079A JP 2000191079 A JP2000191079 A JP 2000191079A JP 10372790 A JP10372790 A JP 10372790A JP 37279098 A JP37279098 A JP 37279098A JP 2000191079 A JP2000191079 A JP 2000191079A
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JP10372790A
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English (en)
Inventor
Shuji Azuma
修二 東
Hiroyuki Yanagisawa
宏之 柳沢
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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  • Sheet Holders (AREA)
  • Packaging For Recording Disks (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム手帳等に記録媒体を保持して保管し
た状態で綴じ込んで使用でき、ゴミ・塵埃、水分の侵入
を充分に防ぐことができ、記録媒体の出し入れが容易で
簡単な構造の記録媒体収納ケースを提供する。 【解決手段】 この記録媒体収納ケースは、記録媒体を
収納する凹状収納部11,12,13とファイルとして
綴じ込み可能な孔20とを備える本体10と、本体にヒ
ンジ部40を介し接続され凹状収納部を覆うための蓋体
30とを具備する。蓋体が本体の凹状収納部を覆ったと
き、蓋体の凸部34〜39が、本体の凹部14〜19に
嵌合することにより、蓋体が本体に簡単かつ確実に固定
され、記録媒体を収納した凹状収納部を蓋体により確実
に閉塞できる。また、蓋体を複数の凹状収納部に対応し
て分離してもよい。また蓋体に蓋体開放時に掴むことの
できるタブを設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロカセット
やミニディスクなどの記録媒体を整理、保管、携帯等す
る為の収納具である記録媒体収納ケースに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、個々または複数個のマイクロカセ
ット等の記録媒体を携帯できるように収納する収納具が
公知である。例えば、特開平9−255074号公報に
は、システム手帳の台紙状リフィールにホールド爪を設
けて多数個のカセットを保持し収納し、更に収納部近傍
に記録内容を記入できるインデックス部を設けたカセッ
ト収納ホルダが開示されている。また、特開平10−1
01164号公報には、台紙状の収納体の凹部にコンパ
クトディスク等の記録媒体を収納しその上を保護シート
で覆うようにしたバインダが開示されている。
【0003】ところで、記録媒体がゴミ・塵埃を嫌うこ
とは周知であるが、上述の特開平9−255074号公
報のカセット収納ホルダには特に防塵対策が施されてい
ないため、カセットを収納した状態でカセット収納ホル
ダのリフィールをシステム手帳に綴じ込んで携帯して使
用する場合、防塵対策が問題となる。また、特開平10
−101164号公報のバインダでは収納体の凹部にコ
ンパクトディスク等を収納しその上を保護シートで覆う
だけであるので、この場合も、コンパクトディスク等を
収納した状態でバインダを携帯して使用する場合、防塵
対策が問題となる。
【0004】特に、現在の記録装置の高密度化に伴い、
充分にゴミ・塵埃を防ぐことのできる収納ケースが求め
られており、また、マイクロカセットやミニディスクな
どのように記録媒体の小型化に伴い、記録媒体が携帯さ
れる機会も増え、記録媒体を携帯等に使用できる収納具
において防塵対策に加え、防水性、耐熱性、防磁性等に
も配慮が必要となっている。一方、収納具における記録
媒体の保護性能を向上させるあまり、記録媒体を使用時
に収納具から開放して取り出す時や使用後に収納部に収
納する時にその作業性を損なってしまう複雑な構造とな
り易いため、使用し易い簡単な構造であることが必要で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の問題に鑑み、システム手帳やバインダファ
イル等に記録媒体を保持して保管した状態で綴じ込んで
使用でき、携帯等の使用をした場合でもゴミ・塵埃の侵
入を充分に防ぐことができるとともに防水性、耐熱性、
防磁性を実現でき、記録媒体の出し入れが容易で簡単な
構造の記録媒体収納ケースを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の記録媒体収納ケースは、記録媒体を収納す
る凹状収納部とファイルとして綴じ込み可能な孔とを備
える本体と、前記本体にヒンジ部を介し接続され前記凹
状収納部を覆うための蓋体と、を具備し、前記蓋体が前
記本体の前記凹状収納部を覆ったとき、前記蓋体または
前記本体の一方に設けられた凸部が、他方に設けられた
凹部に嵌合することを特徴とする。
【0007】本発明によれば、ファイルとして綴じ込み
可能な孔を用いてシステム手帳やバインダファイル等に
綴じ込むことができ、また、記録媒体を収納した状態で
蓋体が本体の凹状収納部を覆うと、蓋体(または本体)
の凸部が、本体(または蓋体)の凹部に嵌合することに
より、蓋体が本体に簡単かつ確実に固定されるから、凹
状収納部を蓋体により確実に覆い閉塞しこの状態を維持
できる。これにより、本体の凹状収納部に収納された記
録媒体をゴミや塵埃、また水、湿気、熱等から保護する
ことができるとともに、収納中の記録媒体が不測に脱落
してしまうことを防止できる。また、嵌合状態を解除し
て本体から蓋体を容易に開放することができ、凹状収納
部から記録媒体を簡単に取り出すことができる。以上の
ことから、システム手帳等で携帯等の使用をした場合で
も、防塵性、防水性、耐熱性を実現でき、記録媒体が不
測に脱落することはなく、しかも記録媒体の出し入れが
容易で簡単な構造の記録媒体収納ケースを実現できる。
【0008】なお、本体と蓋体とは、ヒンジ部を介して
180度互いに折り曲げ可能に構成され、また折り曲げ
た状態から180度展開できるように構成されている。
これにより、記録媒体の出し入れが便利となり、使用上
好ましい。また、凹状収納部の周面の一部に切り欠き部
を設けておくことにより、凹状収納部に収納した記録媒
体を取り出す際にこの切り欠き部から指を掛けることが
でき、取り出しやすく、便利である。
【0009】また、前記凹状収納部を複数設けることに
より、複数の記録媒体を1つの収納ケースに収納できる
ので、効率的に収納でき便利である。この場合、前記蓋
体を前記複数の凹状収納部に対応して複数に分割するこ
とにより、各凹状収納部を各蓋体で個別に開閉できる。
このため、一の凹状収納部から記録媒体を取り出す時に
その蓋体を開放しても、他の凹状収納部は分割された蓋
体により閉塞状態を保っているので、防塵及び防水上好
ましく、また他の凹状収納部から収納中の記録媒体が不
測に脱落等してしまうようなことはなく、使用上便利で
ある。
【0010】また、前記蓋体に接続され前記蓋体を開放
する際に掴むことのできるタブを備えることにより、ま
た前記本体部に切り欠き部を設け前記切り欠き部を通し
て前記蓋体を開放できるように構成することにより、本
体からの蓋体の開放が更に簡単となり、記録媒体の出し
入れが更に容易になり、このため使い勝手がよくなる。
【0011】また、前記記録媒体に関する情報を表示で
きる粘着性シートを貼り付けることができまたは前記情
報を記述できる領域を前記蓋体の外表面に設けることに
より、記録媒体の保管、分類、整理等に便利である。
【0012】なお、前記本体に設けられる前記凹部また
は前記凸部を前記凹状収納部と前記本体の端部との間に
設けることにより、蓋体が凹状収納部を閉塞したとき
に、嵌合した凹部と凸部とにより端部と凹状収納部との
間を効果的に遮断するので、防塵及び防水上好ましい。
【0013】また、前記蓋体の前記凹状収納部の周面に
嵌合するように前記蓋体に凸部を設けることにより、凹
状収納部をその周面において蓋体の凸部が嵌合するの
で、凹状収納部がより効果的に閉塞され、防塵及び防水
効果が増す。また、凸部が蓋体と凹状収納部内の記録媒
体との間の隙間を少なくするため、収納中の記録媒体の
のがたつきを抑制できる。また、凸部が蓋体の補強リブ
として機能し蓋体全体の剛性を向上させる機能を持つた
め、蓋体の取り扱いが容易となり、好ましい。
【0014】また、前記本体及び前記蓋体は一枚の透光
性、半透光性または着色された熱可塑性シートから形成
することができる。これにより、熱成形により一枚のシ
ートから効率よく生産することができる。また、透光性
または半透光性シートとすることにより、ケース内部を
見ることができ、蓋体を開放せずに記録媒体等を確認で
き、便利である。また、着色シートとすることにより、
収納ケースの色彩を変えることができ、収納ケースを多
様化できる。
【0015】また、前記シートを防磁性金属を含むシー
トまたは防磁性金属シートと貼り合わされたシートとす
ることにより防磁効果を得ることができるから、記録媒
体が磁気テープ等の磁性体を用いている場合に、かかる
記録媒体の記録情報の保護に効果的である。
【0016】また、上述の記録媒体収納ケースに前記記
録媒体を収納し包装した包装体において販売展示用のタ
ブが連接されたシートを前記本体と前記蓋体との間に挟
み込むことができる。この包装体によれば、販売情報等
を表示したシートを挟み込んで、シートに連結した販売
展示用タブ用に、孔や切り欠きを設けることにより、店
頭販売時の展示のために使用することができる。また、
包装体の包装材は、上述のシート上の表示情報を見るこ
とができるように透明または半透明フィルムが好まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による第1及び第2
の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0018】〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1
の実施の形態を示す第1の記録媒体収納ケースの平面図
(a)、及び図1(a)の収納ケースを図の下側から見
た側面図(b)である。図2は図1の収納ケースの斜視
図であり、図3は図1の収納ケースの本体を蓋部で覆い
閉塞した状態を示す図1のIII−III線に沿った断
面図である。図に示す記録媒体収納ケースは、例えば1
mm以下のPVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエ
チレンテレフタレート)、PS(ポリスチレン)、PP
(ポリプロピレン)などの透光性または半透光性の熱可
塑性シートを熱し、予め形成された雄型と雌型とで挟み
所望な形状を形成するプレス成形や真空成形によって一
枚のシートから形成することができる。また、このシー
トは、着色したものを用いてもよい。
【0019】図1、図2の第1の記録媒体収納ケース
は、記録媒体として磁気テープを含むマイクロカセット
テープを複数収納できる本体10と、本体10のほぼ全
体を覆う蓋体30と、本体10と蓋体30とを双方向に
180度折り曲げることができるよう連結するヒンジ部
40とを備える。
【0020】図1、図2に示すように、本体10は、矩
形状に構成され、そのほぼ中央に図の縦方向に並んで設
けられマイクロカセットテープ1を収納するよう矩形状
に凹んで形成された複数の第1、第2及び第3の凹状収
納部11,12,13と、第1の凹状収納部11の矩形
状周面11aの二辺と本体10の端部10a、10bと
の間に介在するようL字状に凹んで形成された直線部1
4a、14bを有する第1の凹部14と、第2の凹状収
納部12の矩形状周面12aの一辺と本体10の端部1
0aとの間に介在して直線状に凹んで形成された第2の
凹部15と、第3の凹状収納部13の矩形状周面13a
の二辺と本体10の端部10a、10dとの間に介在す
るようL字状に凹んで形成された直線部16a、16b
を有する第3の凹部16とを備える。なお、図2には第
1の凹状収納部11にマイクロカセットテープ1を収納
した状態を示している。
【0021】本体10は、また、第1の凹状収納部11
の矩形状周面11aの一辺と本体10のヒンジ部40側
の端部10cとの間に介在して直線状に凹んで形成され
た第4の凹部17と、第2の凹状収納部12の矩形状周
面12aの一辺と本体10の端部10cとの間に直線状
に凹んで形成された第5の凹部18と、第3の凹状収納
部13の矩形状周面13aの一辺と本体10の端部10
cとの間に介在して直線状に凹んで形成された第6の凹
部19とを備える。
【0022】本体10は、更に、第1と第2の凹状収納
部11と12とを連結するように円弧状に凹んで切り欠
かれ収納中のマイクロカセットテープに指を掛けるため
の第1の切り欠き部21と、第2と第3の凹状収納部1
2と13とを連結するように円弧状に凹んで切り欠かれ
同様に指を掛けるための第2の切り欠き部22と、本体
10の端部10dの一部を円弧状に切り欠いた蓋体開放
用切り欠き部23と、本体10の端部10aに沿って一
定幅を有し蓋体30が覆わない幅部10eに形成されシ
ステム手帳やバインダファイル等に綴じ込むための複数
のファイル用孔20とを備える。これらの複数のファイ
ル用孔20は、システム手帳等の綴じピンの数や間隔と
概略一致するように形成されている。
【0023】また、第1〜第3の凹状収納部11〜13
の各底面には、マイクロカセットテープを収納したとき
に保持するとともに内部でハブに巻回されたテープを固
定するために三角柱状に突き出た一対のテープ固定ガイ
ド11b,11c、12b,12c、13b,13cが
それぞれ形成されている。
【0024】また、図1、図2に示すように、蓋体30
は、矩形状に構成され、本体10側の第1、第2及び第
3の凹状収納部11,12,13の開口を覆うように設
けられた第1,第2及び第3の蓋部31,32,33を
備える。各蓋部31,32,33は、本体10の各凹状
収納部11,12,13の各矩形状周面11a,12
a,13aの上方に当接し嵌合するように設けられ蓋体
30の平面から矩形状でかつ環状の帯を形成するように
突き出た第1,第2及び第3の環状凸部31a、32
a、33aと、各環状凸部に包囲されて平坦に形成され
た矩形状の平坦領域31b、32b、33bとをそれぞ
れ有する。
【0025】蓋体30は、また、矩形状の第1の環状凸
部31aの二辺と蓋体30の端部30a、30bとの間
に介在するようにL字状に突き出て形成された直線部3
4a、34bを有し本体10の第1の凹部14に嵌合可
能にその形状と対応した第1の凸部34と、第2の環状
凸部32aの一辺と蓋体30の端部30aとの間に介在
して直線状に突き出て形成され蓋体30の第2の凹部1
5に嵌合可能にその形状と対応した第2の凸部35と、
第3の環状凸部33aの二辺と蓋体30の端部30a、
30dとの間に介在するようにL字状に突き出て形成さ
れた直線部36a、36bを有し本体10の第3の凹部
16に嵌合可能にその形状と対応した第3の凸部36と
を備える。
【0026】蓋体30は、更に、第1の環状凸部31a
の一辺と蓋体30のヒンジ部40側の端部30cとの間
に介在して直線状に突き出て形成された第4の凸部37
と、第2の環状凸部32aの一辺と蓋体30の端部30
cとの間に直線状に突き出て形成された第5の凸部38
と、第3の環状凸部33aの一辺と蓋体30の端部30
cとの間に介在して直線状に突き出て形成された第6の
凸部39とを備える。
【0027】ヒンジ部40は、図1〜図3に示すよう
に、本体10の端部10cと蓋体30の端部30cとの
間に図1(b)のように湾曲してW字状に形成されてい
る。このヒンジ部40において、本体10と蓋体30と
は、双方向に180度折り曲げ可能であり、また折り曲
げ状態から180度展開可能である。
【0028】なお、ヒンジ部40は、W字状以外に例え
ばU字状に形成してもよく、ヒンジ部40の形状はシー
トの材質及び厚さによって適宜選定することができる。
また、その形状がW字状であると、U字状の場合と比べ
てヒンジ部で折り曲げる際の力は少ないが、成形ひずみ
などが発生し易い場合があるので、形状選定の際に、こ
の点を考慮する必要がある。また、ヒンジ部は、二次加
工として後にプレス加工等で形成することも可能である
が、この場合、材質の選定に当たっては、材質的に粘り
があり繰り返しの折り曲げに耐えることのできる材質
(例えば、PP)が好ましい。
【0029】以上のような、第1の記録媒体収納ケース
における本体に対する蓋体の動作について説明する。ま
ず、本体10の各凹状収納部11〜13にマイクロカセ
ットテープ1(図2,図3)を収納し、蓋体30を図1
(b)の回転方向Aに本体10へ回動させる。蓋体30
がヒンジ部40を中心にして本体10に向けてほぼ18
0度回動すると、蓋体30の第1〜第6の凸部34〜3
9がそれぞれ本体10の第1〜第6の凹部14〜19に
はまり込んで密着し嵌合する。これにより、蓋体30は
本体10に簡単かつ確実に保持され固定される。
【0030】同時に、蓋体30の第1〜第3の蓋部31
〜33がそれぞれ本体10の第1〜第3の凹状収納部1
1〜13を覆い、このとき蓋部31〜33の矩形状の第
1〜第3の環状凸部31a、32a、33aが、それぞ
れ本体10の第1〜第3の凹状収納部11〜13の矩形
状の周面11a、12a、13aに当接し密着して嵌合
する。以上のようにして、図3に示すように、蓋体30
が本体10を覆い、各蓋部が各環状凸部で各凹状収納部
をほぼ密閉するように閉塞するとともに、各凸部と各凹
部との嵌合により蓋体30が本体10に確実にかつ容易
に保持され固定される。
【0031】また、収納したマイクロカセットテープを
取り出す等のために、本体10から蓋体30を開放する
場合には、図1(a)、図2に示す蓋体開放用切り欠き
部23を通して指を蓋体30の端部30d近傍に当て、
蓋体30を図3の回転方向Bに押すことにより、各凸部
と各凹部との嵌合及び各蓋部の各環状凸部と各凹状収納
部の各周面との嵌合が解除されて、蓋体30を本体10
から簡単に開放することができる。
【0032】また、本体10の各凹状収納部からマイク
ロカセットテープ1(図3)を取り出す際には、図1,
図2に示す第1または第2の切り欠き部21または22
を通して指をマイクロカセットテープに掛けることによ
り、容易に取り出すことができる。
【0033】以上のように、第1の記録媒体収納ケース
によれば、蓋体30で本体10を覆うと、第1〜第6の
各凸部と第1〜第6の各凹部との嵌合及び第1〜第3の
各蓋部の各環状凸部と第1〜第3の各凹状収納部の各周
面との嵌合により、蓋体30が本体10に簡単にかつ確
実に保持され固定されるとともに、各蓋部が各凹状収納
部を閉塞する状態を確実に維持できる。これにより、本
体の凹状収納部に収納された記録媒体をゴミや塵埃、ま
た水、湿気、熱等から確実に保護することができるとと
もに、収納中のマイクロカセットテープが不測に脱落し
てしまうことを防止できる。また、切り欠き部23を利
用して嵌合状態を解除して本体から蓋体を容易に開放す
ることができ、また、凹状収納部からマイクロカセット
テープを切り欠き部21,22を利用して簡単に取り出
すことができる。
【0034】また、図3に示すように、蓋体30の各環
状凸部31a,32a,33aがそれぞれ本体10の各
凹状収納部の各周面11a,12a,13aに嵌合する
ことにより、各凹状収納部11,12,13がより効果
的に閉塞され、防塵及び防水効果が増し、好ましい。ま
た、環状凸部がマイクロカセットテープ1に接近しその
間の隙間を少なくするため、マイクロカセットテープ1
のがたつきを抑えることができる。また、環状凸部31
a,32a,33aは、蓋体30の補強リブとして機能
し蓋体30全体の剛性を向上させる機能を持つので、蓋
体30を取り扱う際に曲がったりせず便利である。
【0035】また、この記録媒体収納ケースを、本体1
0の複数のファイル用孔20を用いてシステム手帳など
にファイリングし携帯して使用をする場合に、ゴミ・塵
埃の侵入を充分に防ぐことができるとともに防水性、耐
熱性を得ることができ、記録媒体の出し入れが容易で簡
単な構造であるシステム手帳等のための記録媒体収納ケ
ースを提供できる。
【0036】また、本体10側の凹部14に蓋体側の凸
部34が嵌合すると、凹部14の直線部14a、14b
及び凸部34の直線部34a、34bは、第1の凹状収
納部11に関し障壁のように機能し、凹状収納部11を
本体10及び蓋体30の端部から遮断するために、本体
10の端部と蓋体30の端部との間から侵入する塵埃、
蒸気、水分等を断ち、これらの侵入を効果的に防止する
ことができる。このような防塵・防水効果は、凹部15
と凸部35との嵌合、及び凹部16と凸部36との嵌合
においても同様に得ることができる。
【0037】なお、第1の実施の形態では、本体10に
複数の凹部14〜19を、蓋体30に複数の凸部34〜
39を設けたが、本体側に各凸部を蓋体側に各凹部を設
けてもよい。また、以上のように、本体10を蓋体30
で覆ったとき本体側の各凹部と蓋側の各凸部とが嵌合す
る構成としたため、本体及び蓋体において凹凸を極力少
なくできるので、収納ケースの製品としての品位が良く
なる。
【0038】また、蓋体30の蓋部31,32,33の
環状凸部内の各平坦領域31b、32b、33bにラべ
ルなどを貼りつけ記録媒体の記録内容等の情報をを記録
することで保管、整理、分類等に便利である。
【0039】また、この記録媒体収納ケースを形成する
ためのシートとして、例えば鉄やフェライトのような強
磁性体の鉄系の粒子を樹脂に混合させて形成されたシー
トを用いることにより、外部磁場を効果的に遮蔽するこ
とができ、防磁効果を得ることができる。これにより、
記録媒体がマイクロカセットテープ等のように磁気テー
プ等の磁性体を用いている場合、外部磁場から記録媒体
の記録情報を効果的に保護できる。また、シートに上述
のような金属の薄いシートを貼り付けることにより、同
様の効果が得られる。
【0040】〈第2の実施の形態〉図4は本発明の第2
の実施の形態を示す第2の記録媒体収納ケースの平面図
(a)、及び図4(a)の収納ケースを図の下側から見
た側面図(b)である。図5は図4の収納ケースの斜視
図であり、図6は図1の収納ケースの本体を蓋部で覆い
閉塞した状態を示す断面図である。
【0041】第2の実施の形態による第2の記録媒体収
納ケースは、図1〜図3に示す第1の記録媒体収納ケー
スと比べて、蓋体を各蓋部毎に分割するとともに各蓋部
に連結し蓋部を開放する際に掴むことのできるタブを設
けた点が相違し、それ以外の構成は同一であるから、図
4〜図6において同一部分には同じ符号を付し、その説
明は省略する。
【0042】第2の記録媒体収納ケースは、図4
(a)、図5に示すように、蓋体30が分割線41,4
2において3分割されているため、各蓋部31,32,
33はそれぞれ独立してヒンジ部40を中心に回動する
ことができる。また、第1の蓋部31は、第1の凸部3
4及び第4の凸部37を含み、第2の蓋部32は、第2
の凸部35及び第5の凸部38を含み、また第3の蓋部
33は、第3の凸部36及び第6の凸部39を含む。
【0043】また、各蓋部31,32,33の蓋体30
の端部30a側には、各蓋部の縦方向長さよりも短い長
さの矩形状のタブ43,44,45がそれぞれ連結され
ている。各タブ43,44,45は、各蓋部が本体10
の各凹状収納部に嵌合して対向したとき、それらの端部
43a,44a,45aが本体の端部10aからはみで
ない幅とされている。
【0044】上述の第2の記録媒体収納ケースによれ
ば、蓋体30を第1〜第3の凹状収納部11〜13に対
応して複数に分割して蓋部31,32,33を独立して
回動させることができるようにすることにより、各凹状
収納部11〜13を個別に分割された各蓋部31,3
2,33で開閉できる。このため、一の凹状収納部から
マイクロカセットテープを取り出す時にその蓋部を開放
しても、他の凹状収納部は分割された蓋部により閉塞状
態を保っているので、防塵及び防水上好ましく、また他
の凹状収納部から収納中のマイクロカセットテープ等の
記録媒体が不測に脱落等してしまうようなことはなく、
使用上便利である。
【0045】また、図6に示すように、各蓋部31〜3
3に接続された各タブ43,44,45を蓋体を開放す
る際に指でそれぞれ掴み、図の回転方向B’に回動させ
ることにより、本体10から各蓋部31〜33を開放す
ることが更に簡単となるため、マイクロカセットテープ
等の記録媒体の出し入れが更に容易になり、使い勝手が
更によくなる。
【0046】第2の記録媒体収納ケースでは、以上説明
した部分以外に関し、第1の記録媒体収納ケースと同様
の構成であるので、同様の効果を得ることができる。
【0047】なお、各タブ43,44,45には特に凹
部・凸部は必要なく、また滑り止めとして細かい凹凸を
設けても良い。また、上述の収納ケースを生産する際
に、成形加工した後、続いて抜き加工することにより、
収納ケースとして完成するができる。この抜き加工で
は、成形時に多面付けで多数成形された収納ケースの展
開ブランクを個々に分離し、同時に蓋体を各蓋部に分割
することができる。また、上述のようにシートとしてP
P等を用いた場合、ヒンジ部を形成する二次加工はこの
工程において実施することができる。
【0048】次に、上述のような第1または第2の記録
媒体収納ケースを店頭販売用に包装した包装体について
図7により説明する。この包装体50は、本体10と蓋
体30との間に販売等の情報が表示された情報表示シー
ト53を挟み込み、このシート53からはみ出したタブ
部53aに店頭販売用の孔53bを設け、凹状収納部に
マイクロカセット等の記録媒体を収納した状態で全体
(または一部でもよい)を図の2点鎖線で示す透明フィ
ルム52で包装している。このような包装体50を店頭
販売用として提供することができる。なお、タブ部53
aの孔53bは店頭販売時に展示用の部材に通すための
ものであり、孔53bの代わりに切り欠き等を設けても
よい。
【0049】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、収納できる記録媒体は特に限定はなく、マ
イクロカセットテープ以外に、例えばビデオ用テープカ
セット、オーディオ用テープカセット、データ用テープ
カセット等の他のテープカセットであってもよく、また
ミニディスクやコンパクトディスクのような円盤状の記
録媒体であってもよいことは勿論である。
【0050】また、本体に設けた複数の凹部14〜19
の一部または全部を連続して形成してもよく、同様に蓋
体の複数の凸部34〜39の一部または全部を連続して
形成してもよい。また、蓋体に設けた環状凸部31〜3
3を連続的でなく断続的に設けてもよい。また、凹状収
納部の数は特に限定されず、単数、2つ、または4つ以
上であってよいことは勿論である。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、システム手帳やバイン
ダファイル等に記録媒体を保持して保管した状態で綴じ
込んで使用でき、携帯等の使用をした場合でもゴミ・塵
埃の侵入を充分に防ぐことができ、防水性、耐熱性を実
現でき、記録媒体の出し入れが容易で簡単な構造の記録
媒体収納ケースを提供できる。更に、記録媒体収納ケー
スに記録媒体を収納し包装した包装体を提供できる。
【0052】また、記録媒体収納ケースを構成するシー
トを、防磁性金属を含むシートまたは防磁性金属シート
と貼り合わされたシートとすることにより、外部磁場を
遮断し防磁効果を得ることができるから、記録媒体が磁
気テープ等の磁性体を用いている場合に、かかる記録媒
体の記録情報の保護に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す第1の記録媒
体収納ケースの平面図(a)、及び図1(a)の収納ケ
ースを図の下側から見た側面図(b)である。
【図2】図1の収納ケースを展開した状態で示す斜視図
である。
【図3】図1の収納ケースの本体を蓋部で覆い閉塞した
状態を示す図1のIII−III線に沿った断面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す第2の記録媒
体収納ケースの平面図(a)、及び図4(a)の収納ケ
ースを図の下側から見た側面図(b)である。
【図5】図4の収納ケースを展開した状態で示す斜視図
である。
【図6】図4の収納ケースの本体を蓋部で覆い閉塞した
状態を示す図4のIII−III線に沿った断面図であ
る。
【図7】図1または図4の収納ケースを店頭販売用のシ
ートを挟んで包装した包装体を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 本体 11〜13 凹状収納部 14〜19 凸部 20 ファイル用孔 21,22 切り欠き部 23 蓋体開放用切り欠き部 30 蓋体 31〜33 蓋部 31a〜33a 環状凸部 31b〜33b 平坦領域 34〜39 凹部 40 ヒンジ部 41,42 分割線 43〜45 タブ 50 包装体 53 情報表示シート 53a タブ部 53b 店頭販売用孔
フロントページの続き Fターム(参考) 2C017 JA17 KA01 MA07 3E036 AA05 BA02 FA01 FB01 3E068 AA04 AA08 AB01 AC05 BB08 BB11 BB12 CC04 CC29 CD02 CD05 CD06 CE03 DD06 DD07 DD08 DD25 DD30 DE02 DE04 DE12 EE01 EE13 EE17 EE22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収納する凹状収納部とファイ
    ルとして綴じ込み可能な孔とを備える本体と、 前記本体にヒンジ部を介し接続され前記凹状収納部を覆
    うための蓋体と、を具備し、 前記蓋体が前記本体の前記凹状収納部を覆ったとき、前
    記蓋体または前記本体の一方に設けられた凸部が、他方
    に設けられた凹部に嵌合することを特徴とする記録媒体
    収納ケース。
  2. 【請求項2】 前記凹状収納部が複数設けられている請
    求項1記載の記録媒体収納ケース。
  3. 【請求項3】 前記蓋体が前記複数の凹状収納部に対応
    して複数に分割されている請求項2記載の記録媒体収納
    ケース。
  4. 【請求項4】 前記蓋体にタブを接続したこと及び/ま
    たは前記本体部に切り欠き部を設けこの切り欠き部を通
    して前記蓋体を掴むことにより、前記蓋体を開放できる
    ように構成したことを特徴とする請求項1,2または3
    記載の記録媒体収納ケース。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体に関する情報を表示できる
    粘着性シートを貼り付けることができまたは前記情報を
    記述できる領域を前記蓋体の外表面に設けた請求項1,
    2,3または4記載の記録媒体収納ケース。
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