JP2000191023A - 管端部保護装置 - Google Patents

管端部保護装置

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JP2000191023A
JP2000191023A JP10377461A JP37746198A JP2000191023A JP 2000191023 A JP2000191023 A JP 2000191023A JP 10377461 A JP10377461 A JP 10377461A JP 37746198 A JP37746198 A JP 37746198A JP 2000191023 A JP2000191023 A JP 2000191023A
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Japan
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pipe
protection device
cylinder
tube
inner cylinder
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JP10377461A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Tanabe
正義 田辺
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Nippon Steel Precision Machining Co Ltd
Original Assignee
Nippon Tubular Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いかなる使用条件下においても管端部保護装
置を確実に被保護管の管端部から容易かつ確実に取り外
すことができると共に、軸線方向からの強大な衝撃に対
しても被保護管の管端部を確実に保護することができる
管端部保護装置を提供する。 【解決手段】 樹脂製内筒11を圧入した金属製外筒1
0の開放側端部を内側に丸く折り曲げることによって中
空円形断面を有する環状パイプ部15が形成され、樹脂
製内筒11の開放側端面17の内周縁部に、外周面19
が環状パイプ部15の内周面20に弾性的に当接される
環状壁18が一体的に連設され、金属製外筒10の端部
の外周面と環状壁18の内周面にそれぞれ外側クランプ
面21と内側クランプ面22が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種管の管端部を
接触・衝撃等による損傷から保護するために用いる管端
部保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、油井管の端部を保護する
ために用いられる管端部保護装置の一形態として、特開
昭64−79498号公報に提示されている管端部保護
装置Bがあり、その構成を図5に示す。図示するよう
に、管端部保護装置Bは、中空筒状の金属ケーシング7
0の内部にはエラストマー材料からなるスリーブ状のイ
ンサート71が同心円的に圧入されており、インサート
71の内面には雌ねじ部72が形成されている。そし
て、この雌ねじ部72には、保護すべき油井管73の管
端部74の外周面に形成した雄ねじ部75が螺着されて
いる。
【0003】金属ケーシング70の外側端部には、中空
円形のパイプ状に内側へ折り曲げられた折り曲げ縁部7
6が形成されている。この折り曲げ縁部76の先端77
と金属ケーシング70の内面との間の間隙を通して、イ
ンサート71の外端部が挿入されている。折り曲げ縁部
76の先端77はインサート71の内面に弾性的に食い
込み係合されており、金属ケーシング70の周壁部78
と協働して、インサート71を弾性的に締めつけ可能な
構成となっている。インサート71の内面には、油井管
73の管端部74の螺着量を規制する環状のストッパー
79が一体的に連設されている。ストッパー79と金属
ケーシング70の折り曲げ縁部76の間には中間室80
が形成されており、この中間室80には、弾性的な蓋8
1の周縁部82が着脱自在に係止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
を有する管端部保護装置Bは、未だ、以下の解決すべき
課題を有していた。即ち、油井管73から管端部保護装
置Bを取り外すことが必要な場合、油井管73を固定し
た後、パイプレンチで管端部保護装置Bの金属ケーシン
グ70の外周面をクランプし、その後、パイプレンチを
回転することによって、管端部保護装置Bを油井管73
に対して相対回転することによって、取り外すことにな
る。しかし、寒冷地においては、インサート71の雌ね
じ部72と油井管73の雄ねじ部75間に封入したグリ
ースが粘稠質になって接着性を増すことによって、イン
サート71と油井管73が一体化するおそれがある。一
方、金属ケーシング70とインサート71の連結は、イ
ンサート71の押し込まれる圧力と金属ケーシング70
の折り曲げ縁部76の先端77のインサート71の内面
への弾性的な食い込み係合のみによって図られている。
【0005】従って、パイプレンチで管端部保護装置B
の全体を油井管73に対して相対回転しようとしても、
金属製外筒70のみがインサート71に対して相対的に
回転し、管端部保護装置Bの取り外し作業が不可能又は
極めて困難となるおそれもある。また、上記した管端部
保護装置Bにおいて、折り曲げ縁部76の先端77はイ
ンサート71の内面に食い込み係合されているので、折
り曲げ縁部76に軸線方向から強大な衝撃力がかかった
際、その衝撃エネルギーの一部が折り曲げ縁部76の先
端77及びインサート71のストッパー78を介して、
直接、油井管73の管端部74に伝達され、管端部74
を損傷するおそれがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、いかなる使用条件下においても管端部保護
装置を確実に被保護管の管端部から容易かつ確実に取り
外すことができると共に、軸線方向からの強大な衝撃に
対しても被保護管の管端部を確実に保護することができ
る管端部保護装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る管端部保護装置は、実質的に、被保護管の管端部の
雄ねじ部に装着して雄ねじ部を保護する樹脂製内筒と、
樹脂製内筒の外周面に密着状態に装着される金属製外筒
を具備する。上記した構成を有する管端部保護装置にお
いて、金属製外筒の開放側端部を内側に丸く折り曲げて
衝撃吸収部を形成し、樹脂製内筒の開放側端面の内周縁
部に、衝撃吸収部の内側に突出する工具当て部を一体的
に形成している。ここで、好ましくは、金属製外筒は高
機械的強度を有する鋼製とし、樹脂製内筒は、良好な成
形性、十分な耐候性、機械的強度、弾性、耐腐食性等を
考慮してエラストマー材料製とする。上記した構成によ
って、被保護管の管端部から管端部保護装置を取り外す
に際しては、管端部を固定した後、パイプレンチ等の工
具を衝撃吸収部と工具当て部に係合させた後に工具を回
転する。この場合、工具によって金属製外筒と樹脂製内
筒の両者を回転することができるので、管端部に対して
金属製外筒と樹脂製内筒を一体物として確実に相対回転
させることができ、管端部保護装置を管端部から容易か
つ確実に取り外すことができる。
【0008】上記した構成を有する管端部保護装置にお
いて、衝撃吸収部を中空円形断面を有する環状パイプ部
から形成すると共に、工具当て部を環状パイプ部の内側
に同心円的に配設した環状壁から形成し、環状パイプ部
の外周面とこの外周面に連絡する金属製外筒の開放側端
部の外周面に軸線方向に延びる外側クランプ面を形成す
ると共に、環状壁の内周面に外側クランプ面と平行をな
すと共に軸線方向に延びる内側クランプ面を形成する。
【0009】この場合、被保護管の管端部から管端部保
護装置を取り外すに際しては、管端部を固定した後、パ
イプレンチ等の工具で、金属製外筒の端部の外周面と樹
脂製内筒の環状壁の内周面にそれぞれ形成された外側ク
ランプ面と内側クランプ面を十分に安定した状態で把持
して、金属製外筒と樹脂製内筒の両者を回転することが
できる。従って、管端部保護装置を管端部からさらに容
易かつ確実に取り外すことができる。また、少なくとも
内側クランプ面を粗面とすることによって、工具の内側
クランプ面への係合をより確実なものとすることができ
る。
【0010】さらに、上記した構成を有する管端部保護
装置において、環状パイプ部の先端を自由端として形成
すると共に、先端と樹脂製内筒の端面との間にパイプ部
変形許容空間を形成することもできる。この場合、環状
パイプ部に軸線方向から衝撃力がかかると、環状パイプ
部の先端は自由端となっており、パイプ部変形許容空間
内に自由に延びることができるので、衝撃エネルギーの
殆ど全てが環状パイプ部を塑性変形させるためのエネル
ギーとして用いられることになる。また、その後、自由
端が樹脂製内筒の端面に当接した場合であっても、当接
による衝撃力は殆ど小さいので、その衝撃力が樹脂製内
筒を介して管端部に伝達された場合でも、管端部の損傷
を確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。 (第1の実施の形態)まず、図1〜図3を参照して、本
発明の第1の実施の形態に係る管端部保護装置Aの構成
を説明する。図示するように、本発明の第1の実施の形
態に係る管端部保護装置Aにおいて、中空筒状の金属製
外筒10の内部にはエラストマー材料からなる樹脂製内
筒11が同心円的に圧入されており、樹脂製内筒11の
内面には、上端部を除いて、テーパ状の雌ねじ部12が
形成されている。そして、この雌ねじ部12には、被保
護管(図示せず)の管端部13の外周面に形成したテー
パ状の雄ねじ部14が螺着されており、管端部13の螺
合量は樹脂製内筒11の上端部内面に一体的に形成され
た環状のストッパー11aによって規制されている。
【0012】金属製外筒10の端部には、その端部を内
周側に折り曲げることによって、衝撃吸収部の一例であ
る中空円形断面を有する環状パイプ部15が形成されて
おり、その下方に向けて延びる先端16は自由端になっ
ている。樹脂製内筒11の開放側端面17の内周縁部に
は、先部が軸線方向に伸延する工具当て部の一例である
環状壁18の基部が一体的に連設されており、その外周
面19は環状パイプ部15の内周面20に弾性的に当接
されている。金属製外筒10の開放側端部の外周面と環
状壁18の内周面には、それぞれ軸線方向にクランプす
るために十分な長さだけ延びる外側クランプ面21と内
側クランプ面22が形成されており、内側クランプ面2
2は外側クランプ面21に対して平行になっている。従
って、図2に示すように、外側クランプ面21と内側ク
ランプ面22を、工具の一例であるパイプレンチ23の
クランプ爪24、25によって安定状態にかつ強力に把
持することができる。なお、内側クランプ面22は、パ
イプレンチ23との係合をより確実なものとするため、
粗面とするのが好ましい。
【0013】また、本実施の形態では、図2に示すよう
に、樹脂製内筒11の端面17の外周縁部と環状パイプ
部15の先端16との間には、パイプ部変形許容空間2
6が形成されている。かかるパイプ部変形許容空間26
を設けることによって、後述するように、環状パイプ部
15が軸線方向に衝撃力を受けた際、その先端16はパ
イプ部変形許容空間26内に自由に延びることができ
る。
【0014】さらに、本実施の形態では、図1〜図3に
示すように、金属製外筒10の周壁部の下部には、軸線
方向に第1の間隔Sをあけると共に、円周方向に第2の
間隔Dをあけて、第1及び第2の回転防止用突起27、
28が形成されている。また、金属製外筒10の周壁部
の下部において、第1及び第2の回転防止用突起27、
28と180°対向する位置には、第1及び第2の回転
防止用突起27、28と同一の配列で第3及び第4の回
転防止用突起29、30が形成されている。図2及び図
3に示すように、第1〜第4の回転防止用突起27〜3
0は、金属製外筒10の一部を、エンボス加工によっ
て、樹脂製内筒11の周壁部に押し込むことによって形
成することができる。
【0015】このような構成とすることによって、金属
製外筒10を回転した際、樹脂製内筒11と管端部13
との間の連結抵抗によって金属製外筒10と樹脂製内筒
11との間に相対回転力が発生した場合でも、第1〜第
4の回転防止用突起27〜30が回転抵抗力として作用
することになるので、樹脂製内筒11に対する金属製外
筒10の相対回転を確実に防止することができる。
【0016】上記した第1〜第4の回転防止用突起27
〜30において、それぞれ対をなす第1及び第2の回転
防止用突起27、28と、第3及び第4の回転防止用突
起29、30は、図3に示すように、円周方向に左、右
対称に、管端部保護装置Aの中心軸線Oから半径方向に
引いた第1の法線aと一致する垂直面27a〜30a
と、第1の法線aから円周方向に間隔をあけて管端部保
護装置Aの中心軸線Oから半径方向に引いた第2の法線
bに対して一定の角度θをなす傾斜面27b〜30bを
有する。
【0017】このような構成とすることによって、所定
の工具を用いて第1〜第4の回転防止用突起27〜30
を金属製外筒10の周壁部に容易に形成することができ
る。また、垂直面27a〜30aは、金属製外筒10と
樹脂製内筒11との間に発生する相対回転力に対して直
角に形成されることになるので、全ての接触圧力を相対
回転力に対する回転力として用いることができ、樹脂製
内筒11に対する金属製外筒10の時計方向及び反時計
方向のいずれの相対回転も確実に防止することができ
る。
【0018】また、本実施の形態では、それぞれ対をな
す第1及び第2の回転防止用突起27、28と、第3及
び第4の回転防止用突起29、30は、図1〜図3に示
すように、軸線方向に第1の間隔Sだけずれているのみ
ならず、円周方向にも第2の間隔Dだけずれているの
で、金属製外筒10と樹脂製内筒11との間に大きな相
対軸線方向力がかかり、万一、一方の回転防止用突起が
圧壊されても、もう一つの回転防止用突起を圧壊するた
めには同様な相対軸線方向力がかからない限り、効果的
に相対軸線方向力に対向することができる。これに対し
て、それぞれ対をなす第1及び第2の回転防止用突起2
7、28と、第3及び第4の回転防止用突起29、30
を、軸線方向に整合させた場合には、万一、回転防止用
突起が圧壊されると、もう一つの回転防止用突起より小
さな相対軸線方向力によっても、圧壊された軌跡に沿っ
て圧壊されることになるので圧壊抵抗力が低下するおそ
れがある。なお、図1及び図2に示すように、第1及び
第2の回転防止用突起27、28と、第3及び第4の回
転防止用突起29、30を、軸線方向に第1の間隔Sだ
けずらすことによって、軸線方向に同一位置に、第1及
び第2の回転防止用突起27、28と、第3及び第4の
回転防止用突起29、30を近接して形成した場合に生
じるおそれがある相互干渉を防止することができる。
【0019】次に、上記した構成を有する管端部保護装
置Aを被保護管の管端部13から取り外す手順について
説明する。被保護管の管端部13を固定した後、図2に
示すように、パイプレンチ23で、金属製外筒10の端
部の外周面と樹脂製内筒11の環状壁18の内周面にそ
れぞれ形成された外側クランプ面21と内側クランプ面
22を把持した後、パイプレンチ23を回転する。この
場合、パイプレンチ23によって金属製外筒10と樹脂
製内筒11の両者を回転することになる。また、第1〜
第4の回転防止用突起27〜30によって、金属製外筒
10に対する樹脂製内筒11の相対回転を確実に防止す
ることができる。従って、管端部13に対して金属製外
筒10と樹脂製内筒11を、一体物として確実に相対回
転させることができ、管端部保護装置Aを管端部13か
ら容易かつ確実に取り外すことができる。
【0020】また、本実施の形態では、環状パイプ部1
5の先端16を自由端として形成すると共に、この先端
16と樹脂製内筒11の端面17との間にパイプ部変形
許容空間26を形成している。従って、環状パイプ部1
5に軸線方向から衝撃力がかかった場合でも、環状パイ
プ部15の先端16はパイプ部変形許容空間26内に自
由に延びることができるので、衝撃エネルギーは全て環
状パイプ部15を塑性変形させるためのエネルギーとし
て用いられることになる。また、その後、先端16が樹
脂製内筒11の端面に当接した場合であっても、当接に
よる衝撃力は殆ど小さいので、その衝撃力が樹脂製内筒
11を介して管端部13に伝達された場合でも、管端部
13の損傷を確実に防止することができる。
【0021】(第2の実施の形態)図4に示すように、
本発明の第2の実施の形態に係る管端部保護装置A1に
おいて、中空筒状の金属製内筒40がエラストマー材料
からなる樹脂製外筒41内に同心円的に圧入されてお
り、樹脂製外筒41の外面には、上端部を除いて、テー
パ状の雄ねじ部42が形成されている。そして、この雄
ねじ部42には、被保護管(図示せず)の管端部43の
内周面に形成したテーパ状の雌ねじ部44が螺着されて
おり、管端部43の螺合量は樹脂製内筒41の上端部内
面に一体的に形成された環状のストッパー41aによっ
て規制されている。
【0022】金属製内筒40の端部には、その端部を外
周側に折り曲げることによって、衝撃吸収部の一例であ
る中空円形断面を有する環状パイプ部45が形成されて
おり、その下方に向けて延びる先端46は自由端になっ
ている。樹脂製外筒41の開放側端面47の外周縁部に
は、先部が軸線方向に伸延する工具当て部の一例である
環状壁48の基部が一体的に連設されており、その内周
面49は環状パイプ部45の外周面50に弾性的に当接
されている。金属製内筒40の開放側端部の内周面と環
状壁48の外周面には、それぞれ軸線方向にクランプす
るために十分な長さだけ延びる内側クランプ面51と外
側クランプ面52が形成されており、外側クランプ面5
2は内側クランプ面51に対して平行になっている。従
って、図4に示すように、内側クランプ面51と外側ク
ランプ面52を、工具の一例であるパイプレンチ53の
クランプ爪54、55によって安定状態にかつ強力に把
持することができる。なお、内側クランプ面51は、パ
イプレンチ53との係合をより確実なものとするため、
粗面とするのが好ましい。
【0023】また、本実施の形態では、図4に示すよう
に、樹脂製外筒41の端面47の外周縁部と環状パイプ
部45の先端46との間には、パイプ部変形許容空間5
6が形成されている。かかるパイプ部変形許容空間56
を設けることによって、後述するように、環状パイプ部
45が軸線方向に衝撃力を受けた際、その先端46はパ
イプ部変形許容空間56内に自由に延びることができ
る。
【0024】さらに、本実施の形態では、図4に示すよ
うに、金属製内筒40の周壁部の下部には、軸線方向に
間隔をあけると共に、円周方向に間隔をあけて、第1及
び第2の回転防止用突起57、58がエンボス加工によ
って形成されている。また、金属製内筒40の周壁部の
下部において、第1及び第2の回転防止用突起57、5
8と180°対向する位置には、第1及び第2の回転防
止用突起57、58と同一の配列で第3及び第4の回転
防止用突起59、60がエンボス加工によって形成され
ている。
【0025】このような構成とすることによって、金属
製内筒40を回転した際、樹脂製外筒41と管端部43
との間の連結抵抗によって金属製内筒40と樹脂製外筒
41との間に相対回転力が発生した場合でも、第1〜第
4の回転防止用突起57〜60が回転抵抗力として作用
することになるので、樹脂製外筒41に対する金属製内
筒40の相対回転を確実に防止することができる。
【0026】本実施の形態においても、被保護管の管端
部43を固定した後、図4に示すように、パイプレンチ
53で、金属製内筒40の端部の内周面と樹脂製外筒4
1の環状壁48の外周面にそれぞれ形成された内側クラ
ンプ面51と外側クランプ面52を把持した後、パイプ
レンチ53を回転する。この場合、パイプレンチ53に
よって金属製内筒40と樹脂製外筒41の両者を回転す
ることになる。また、第1〜第4の回転防止用突起57
〜60によって、金属製内筒40に対する樹脂製外筒4
1の相対回転を確実に防止することができる。従って、
管端部43に対して金属製内筒40と樹脂製外筒41
を、一体物として確実に相対回転させることができ、管
端部保護装置A1を管端部43から容易かつ確実に取り
外すことができる。
【0027】以上、本発明を、幾つかの実施の形態を参
照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形
態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他
の実施の形態や変形例も含むものである。
【0028】
【発明の効果】請求項1〜4記載の管端部保護装置にお
いては、金属製外筒の開放側端部を内側に丸く折り曲げ
て衝撃吸収部を形成し、樹脂製内筒の開放側端面の内周
縁部に、衝撃吸収部の内側に突出する工具当て部を一体
的に形成したので、被保護管の管端部から管端部保護装
置を取り外すに際しては、管端部を固定した後、パイプ
レンチ等の工具を衝撃吸収部と工具当て部に係合させた
後に工具を回転することによって金属製外筒と樹脂製内
筒の両者を回転することができるので、管端部に対して
金属製外筒と樹脂製内筒を一体物として確実に相対回転
させることができ、管端部保護装置を管端部から容易か
つ確実に取り外すことができる。
【0029】請求項2記載の管端部保護装置において
は、被保護管の管端部から管端部保護装置を取り外すに
際して、管端部を固定した後、パイプレンチ等の工具
で、金属製外筒の端部の外周面と樹脂製内筒の環状壁の
内周面にそれぞれ形成された外側クランプ面と内側クラ
ンプ面を十分に安定した状態で把持して、金属製外筒と
樹脂製内筒の両者を回転することができ、管端部保護装
置を管端部からさらに容易かつ確実に取り外すことがで
きる。
【0030】請求項3記載の管端部保護装置において
は、少なくとも内側クランプ面を粗面とすることによっ
て、工具の内側クランプ面への係合をより確実なものと
することができる。
【0031】請求項4記載の管端部保護装置において
は、環状パイプ部の先端を自由端として形成すると共
に、先端と樹脂製内筒の端面との間にパイプ部変形許容
空間を形成したので、環状パイプ部に軸線方向から衝撃
力がかかると、衝撃エネルギーの殆どが環状パイプ部を
塑性変形させるためのエネルギーとして用いられるので
管端部の損傷を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る管端部保護装
置の全体斜視図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同横断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る管端部保護装
置の縦断面図である。
【図5】従来の管端部保護装置の縦断面図である。
【符号の説明】
A 管端部保護装置 A1 管端部保
護装置 D 第2の間隔 O 中心軸線 S 第1の間隔 a 第1の法線 b 第2の法線 10 金属製外
筒 11 樹脂製内筒 11a ストッ
パー 12 雌ねじ部 13 管端部 14 雄ねじ部 15 環状パイ
プ部(衝撃吸収部) 16 先端 17 端面 18 環状壁(工具当て部) 19 外周面 20 内周面 21 外側クラ
ンプ面 22 内側クランプ面 23 パイプレ
ンチ(工具) 24 クランプ爪 25 クランプ
爪 26 パイプ部変形許容空間 27 第1の回
転防止用突起 27a 垂直面 27b 傾斜面 28 第2の回転防止用突起 28a 垂直面 28b 傾斜面 29 第3の回
転防止用突起 29a 垂直面 29b 傾斜面 30 第4の回転防止用突起 30a 垂直面 30b 傾斜面 40 金属製内
筒 41 樹脂製外筒 41a ストッ
パー 42 雄ねじ部 43 管端部 44 雌ねじ部 45 環状パイ
プ部(衝撃吸収部) 46 先端 47 端面 48 環状壁(工具当て部) 49 内周面 50 外周面 51 内側クラ
ンプ面 52 外側クランプ面 53 パイプレ
ンチ(工具) 54 クランプ爪 55 クランプ
爪 56 パイプ部変形許容空間 57 第1の回
転防止用突起 58 第2の回転防止用突起 59 第3の回
転防止用突起 60 第4の回転防止用突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管端部の雄ねじ部に装着して該雄ねじ部
    を保護する樹脂製内筒と、該樹脂製内筒の外周面に密着
    状態に装着される金属製外筒を具備する管端部保護装置
    であって、 前記金属製外筒の開放側端部を内側に丸く折り曲げて衝
    撃吸収部を形成し、 前記樹脂製内筒の開放側端面の内周縁部に、前記衝撃吸
    収部の内側に突出する工具当て部を一体的に形成したこ
    とを特徴とする管端部保護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管端部保護装置におい
    て、前記衝撃吸収部を中空円形断面を有する環状パイプ
    部から形成すると共に、前記工具当て部を前記環状パイ
    プ部の内側に同心円的に配設した環状壁から形成し、前
    記環状パイプ部の外周面と該外周面に連絡する前記金属
    製外筒の開放側端部の外周面に軸線方向に延びる外側ク
    ランプ面を形成すると共に、前記環状壁の内周面に前記
    外側クランプ面と平行をなすと共に軸線方向に延びる内
    側クランプ面を形成したことを特徴とする管端部保護装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の管端部保護装置におい
    て、少なくとも前記内側クランプ面を粗面としたことを
    特徴とする管端部保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の管端部保護装置に
    おいて、前記環状パイプ部の先端を自由端として形成す
    ると共に、該先端と前記樹脂製内筒の端面との間にパイ
    プ部変形許容空間を形成したことを特徴とする管端部保
    護装置。
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