JP2000191022A - 管端部保護装置 - Google Patents

管端部保護装置

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JP2000191022A
JP2000191022A JP10377459A JP37745998A JP2000191022A JP 2000191022 A JP2000191022 A JP 2000191022A JP 10377459 A JP10377459 A JP 10377459A JP 37745998 A JP37745998 A JP 37745998A JP 2000191022 A JP2000191022 A JP 2000191022A
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pipe
protection device
rotation
outer cylinder
inner cylinder
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JP10377459A
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Masayoshi Tanabe
正義 田辺
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Nippon Steel Precision Machining Co Ltd
Original Assignee
Nippon Tubular Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いかなる使用条件下においても、管端部保護
装置を確実に被保護管の管端部から容易かつ確実に取り
外すことができる管端部保護装置を提供する。 【解決手段】 管端部13の雄ねじ部14に装着して雄
ねじ部14を保護する樹脂製内筒11と、樹脂製内筒1
1の外周面に密着状態に装着される金属製外筒10を具
備する管端部保護装置Aであって、金属製外筒10の周
壁部の一部を樹脂製内筒11の周壁部に押し込むことに
よって回転防止用突起27〜30を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種管の管端部を
接触・衝撃等による損傷から保護するために用いる管端
部保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、油井管の端部を保護する
ために用いられる管端部保護装置の一形態として、特開
昭64−79498号公報に提示されている管端部保護
装置Bがあり、その構成を図5に示す。図示するよう
に、管端部保護装置Bは、中空筒状の金属ケーシング7
0の内部にはエラストマー材料からなるスリーブ状のイ
ンサート71が同心円的に圧入されており、インサート
71の内面には雌ねじ部72が形成されている。そし
て、この雌ねじ部72には、保護すべき油井管73の管
端部74の外周面に形成した雄ねじ部75が螺着されて
いる。
【0003】金属ケーシング70の外側端部には、中空
円形のパイプ状に内側へ折り曲げられた折り曲げ縁部7
6が形成されている。この折り曲げ縁部76の先端77
と金属ケーシング70の内面との間の間隙を通して、イ
ンサート71の外端部が挿入されている。折り曲げ縁部
76の先端77はインサート71の内面に弾性的に食い
込み係合されており、金属ケーシング70の周壁部78
と協働して、インサート71を弾性的に締めつけ可能な
構成となっている。インサート71の内面には、油井管
73の管端部74の螺着量を規制する環状のストッパー
79が一体的に連設されている。ストッパー79と金属
ケーシング70の折り曲げ縁部76の間には中間室80
が形成されており、この中間室80には、弾性的な蓋8
1の周縁部82が着脱自在に係止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成
を有する管端部保護装置Bは、未だ、以下の解決すべき
課題を有していた。即ち、油井管73から管端部保護装
置Bを取り外すことが必要な場合、油井管73を固定し
た後、パイプレンチで管端部保護装置Bの金属ケーシン
グ70の外周面をクランプし、その後、パイプレンチを
回転することによって、管端部保護装置Bを油井管73
に対して相対回転することによって、取り外すことにな
る。しかし、寒冷地においては、インサート71の雌ね
じ部72と油井管73の雄ねじ部75間に封入したグリ
ースが粘稠質になって接着性を増すことによって、イン
サート71と油井管73が一体化するおそれがある。一
方、金属ケーシング70とインサート71の連結は、イ
ンサート71の押し込まれる圧力と金属ケーシング70
の折り曲げ縁部76の先端77のインサート71の内面
への弾性的な食い込み係合のみによって図られている。
【0005】従って、パイプレンチで管端部保護装置B
の全体を油井管73に対して相対回転しようとしても、
金属製ケーシング70のみがインサート71に対して相
対的に回転し、管端部保護装置Bの取り外し作業が不可
能又は極めて困難となるおそれもある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、いかなる使用条件下においても管端部保護
装置を確実に被保護管の管端部から容易かつ確実に取り
外すことができる管端部保護装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る管端部保護装置は、実質的に、被保護管の管端部の
雄ねじ部に装着して雄ねじ部を保護する樹脂製内筒と、
樹脂製内筒の外周面に密着状態に装着される金属製外筒
を具備する。上記した構成を有する管端部保護装置にお
いて、金属製外筒の周壁部の一部を樹脂製内筒の周壁部
に押し込むことによって回転防止突起を形成している。
ここで、好ましくは、金属製外筒は高機械的強度を有す
る鋼製とし、樹脂製内筒は、良好な成形性、十分な耐候
性、機械的強度、弾性、耐腐食性等を考慮してエラスト
マー材料製とする。
【0008】上記した構成によって、被保護管の管端部
から管端部保護装置を取り外すに際しては、管端部を固
定した後、金属製外筒をパイプレンチ等の工具で把持し
た後回転することによって、管端部保護装置を管端部か
ら取り外すことができる。この場合、金属製外筒と樹脂
製内筒とは回転防止用突起によって相対回転が確実に阻
止されているので、管端部に対して金属製外筒と樹脂製
内筒を一体物として確実に相対回転させることができ、
管端部保護装置を管端部から容易かつ確実に取り外すこ
とができる。
【0009】上記した構成を有する管端部保護装置にお
いて、金属製外筒の周壁部に、対をなす回転防止用突起
を円周方向に間隔をあけて形成することもできる。この
場合、複数の回転防止用突起を用いることによって、金
属製外筒と樹脂製内筒との間の相対回転をさらに確実に
防止することができ、管端部に対して金属製外筒と樹脂
製内筒を一体物としてさらに確実に相対回転でき、管端
部保護装置を管端部から容易かつ確実に取り外すことが
できる。また、複数の回転防止用突起を円周方向にずら
したので、金属製外筒と樹脂製内筒との間に大きな相対
軸線方向力がかかり、万一、回転防止用突起が圧壊され
ても、もう一つの回転防止用突起を圧壊するためには同
様な相対軸線方向力がかからない限り、効果的に相対軸
線方向力に対向することができる。
【0010】また、上記した管端部保護装置において、
対をなす回転防止用突起を円周方向に左右対称に形成
し、各回転防止用突起は、管端部保護装置の中心軸線か
ら半径方向に引いた第1の法線と一致する垂直面と、第
1の法線から円周方向にずらして中心軸線から半径方向
に引いた第2の法線に対して所定の角度をなす傾斜面を
それぞれ左右対称に有するものとすることができる。こ
のような構成とすることによって、所定の工具を用いて
回転防止用突起を金属製外筒の周壁部に容易に形成する
ことができる。また、垂直面は、金属製外筒と樹脂製内
筒との間に発生する相対回転力に対して直角に形成され
ることになるので、全ての接触圧力を相対回転力に対す
る回転力として用いることができ、樹脂製内筒に対する
金属製外筒の時計方向及び反時計方向のいずれの相対回
転も確実に防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。 (第1の実施の形態)まず、図1〜図3を参照して、本
発明の第1の実施の形態に係る管端部保護装置Aの全体
構成を説明する。図示するように、管端部保護装置A
は、中空筒状の金属製外筒10の内部にはエラストマー
材料からなる樹脂製内筒11が同心円的に圧入されてお
り、樹脂製内筒11の内面には、上端部を除いて、テー
パ状の雌ねじ部12が形成されている。そして、この雌
ねじ部12には、被保護管(図示せず)の管端部13の
外周面に形成したテーパ状の雄ねじ部14が螺着されて
おり、管端部13の螺合量は樹脂製内筒11の上端部内
面に一体的に形成された環状のストッパー11aによっ
て規制されている。
【0012】金属製外筒10の端部には、その端部を内
周側に折り曲げることによって、衝撃吸収部となる中空
円形断面を有する環状パイプ部15が形成されており、
その下方に向けて延びる先端16は自由端になってい
る。樹脂製内筒11の開放側端面17の内周縁部には、
先部が軸線方向に伸延する工具当て部となる環状壁18
の基部が一体的に連設されており、その外周面19は環
状パイプ部15の内周面20に弾性的に当接されてい
る。金属製外筒10の開放側端部の外周面と環状壁18
の内周面には、それぞれ軸線方向にクランプするために
十分な長さだけ延びる外側クランプ面21と内側クラン
プ面22が形成されており、内側クランプ面22は外側
クランプ面21に対して平行になっている。従って、図
2に示すように、外側クランプ面21と内側クランプ面
22を、工具の一例であるパイプレンチ23のクランプ
爪24、25によって安定状態にかつ強力に把持するこ
とができる。
【0013】また、本実施の形態では、図2に示すよう
に、樹脂製内筒11の端面17の外周縁部と環状パイプ
部15の先端16との間には、パイプ部変形許容空間2
6が形成されている。かかるパイプ部変形許容空間26
を設けることによって、後述するように、環状パイプ部
15が軸線方向に衝撃力を受けた際、その先端16はは
パイプ部変形許容空間26内に自由に延びることができ
る。
【0014】さらに、本実施の形態では、図1〜図3に
示すように、金属製外筒10の周壁部の下部には、軸線
方向に第1の間隔Sをあけると共に、円周方向に第2の
間隔Dをあけて、第1及び第2の回転防止用突起27、
28が形成されている。また、金属製外筒10の周壁部
の下部において、第1及び第2の回転防止用突起27、
28と180°対向する位置には、第1及び第2の回転
防止用突起27、28と同一の配列で第3及び第4の回
転防止用突起29、30が形成されている。図2及び図
3に示すように、第1〜第4の回転防止用突起27〜3
0は、金属製外筒10の一部を、エンボス加工によっ
て、樹脂製内筒11の周壁部に押し込むことによって形
成することができる。
【0015】このような構成とすることによって、金属
製外筒10を回転した際、樹脂製内筒11と管端部13
との間の連結抵抗によって金属製外筒10と樹脂製内筒
11との間に相対回転力が発生した場合でも、第1〜第
4の回転防止用突起27〜30が回転抵抗力として作用
することになるので、樹脂製内筒11に対する金属製外
筒10の相対回転を確実に防止することができる。
【0016】上記した第1〜第4の回転防止用突起27
〜30において、それぞれ対をなす第1及び第2の回転
防止用突起27、28と、第3及び第4の回転防止用突
起29、30は、図3に示すように、円周方向に左、右
対称に、管端部保護装置Aの中心軸線Oから半径方向に
引いた第1の法線aと一致する垂直面27a〜30a
と、第1の法線aから円周方向に所定角度ずらして、管
端部保護装置Aの中心軸線Oから半径方向に引いた第2
の法線bに対して一定の角度θをなす傾斜面27b〜3
0bを有する。なお、図3において、図面を簡明なもの
とするため、第1及び第2の法線a、bは、垂直面27
aと傾斜面27bについてのみ記載している。
【0017】このような構成とすることによって、所定
の工具を用いて第1〜第4の回転防止用突起27〜30
を金属製外筒10の周壁部に容易に形成することができ
る。また、垂直面27a〜30aは、金属製外筒10と
樹脂製内筒11との間に発生する相対回転力に対して直
角に形成されることになるので、全ての接触圧力を相対
回転力に対する回転力として用いることができ、樹脂製
内筒11に対する金属製外筒10の時計方向及び反時計
方向のいずれの相対回転も確実に防止することができ
る。
【0018】また、本実施の形態では、それぞれ対をな
す第1及び第2の回転防止用突起27、28と、第3及
び第4の回転防止用突起29、30は、図1及び図3に
示すように、軸線方向に第1の間隔Sだけずれているの
みならず、円周方向に第2の間隔Dだけずれているの
で、金属製外筒10と樹脂製内筒11との間に大きな相
対軸線方向力がかかり、万一、第1又は第3の回転防止
用突起27、29が圧壊されても、第2又は第4の回転
防止用突起28、30を圧壊するためには同様な相対軸
線方向力がかからない限り、効果的に相対軸線方向力に
対向することができる。これに対して、それぞれ対をな
す第1及び第2の回転防止用突起27、28と、第3及
び第4の回転防止用突起29、30を、軸線方向に整合
させた場合には、万一、一方の回転防止用突起が圧壊さ
れると、他方の回転防止用突起が有する本来の相対軸線
方向力により小さな相対軸線方向力によっても、圧壊さ
れた軌跡に沿って圧壊されることになる。なお、第1及
び第2の回転防止用突起27、28と、第3及び第4の
回転防止用突起29、30は、図1及び図2に示すよう
に、軸線方向に第1の間隔Sだけずらすことによって、
軸線方向に同一位置に、第1及び第2の回転防止用突起
27、28又は第3及び第4の回転防止用突起29、3
0を近接して形成した場合に生じるおそれがある相互干
渉を防止することができる。
【0019】次に、上記した構成を有する管端部保護装
置Aを被保護管の管端部13から取り外す手順について
説明する。被保護管の管端部13を固定した後、図2に
示すように、パイプレンチ23で、金属製外筒10の端
部の外周面と樹脂製内筒11の環状壁18の内周面にそ
れぞれ形成された外側クランプ面21と内側クランプ面
22を把持した後、パイプレンチ23を回転する。この
場合、パイプレンチ23によって金属製外筒10と樹脂
製内筒11の両者を回転することになる。また、第1〜
第4の回転防止用突起27〜30によって、金属製外筒
10に対する樹脂製内筒11の相対回転を確実に防止す
ることができる。従って、管端部13に対して金属製外
筒10と樹脂製内筒11を、一体物として確実に相対回
転させることができ、管端部保護装置Aを管端部13か
ら容易かつ確実に取り外すことができる。
【0020】また、本実施の形態では、環状パイプ部1
5の先端16を自由端として形成すると共に、この先端
16と樹脂製内筒11の端面17との間にパイプ部変形
許容空間26を形成している。従って、環状パイプ部1
5に軸線方向から衝撃力がかかった場合でも、環状パイ
プ部15の先端16はパイプ部変形許容空間26内に自
由に延びることができるので、衝撃エネルギーは全て環
状パイプ部15を塑性変形させるためのエネルギーとし
て用いられることになる。また、その後、先端16が樹
脂製内筒11の端面に当接した場合であっても、当接に
よる衝撃力は殆ど小さいので、その衝撃力が樹脂製内筒
11を介して管端部13に伝達された場合でも、管端部
13の損傷を確実に防止することができる。
【0021】(第2の実施の形態)図4に示すように、
本発明の第2の実施の形態に係る管端部保護装置A1に
おいて、中空筒状の金属製内筒40がエラストマー材料
からなる樹脂製外筒41内に同心円的に圧入されてお
り、樹脂製外筒41の外面には、上端部を除いて、テー
パ状の雄ねじ部42が形成されている。そして、この雄
ねじ部42には、被保護管(図示せず)の管端部43の
内周面に形成したテーパ状の雌ねじ部44が螺着されて
おり、管端部43の螺合量は樹脂製外筒41の上端部外
面に一体的に形成された環状のストッパー41aによっ
て規制されている。
【0022】金属製内筒40の端部には、その端部を外
周側に折り曲げることによって、衝撃吸収部の一例であ
る中空円形断面を有する環状パイプ部45が形成されて
おり、その下方に向けて延びる先端46は自由端になっ
ている。樹脂製外筒41の開放側端面47の外周縁部に
は、先部が軸線方向に伸延する工具当て部の一例である
環状壁48の基部が一体的に連設されており、その内周
面49は環状パイプ部45の外周面50に弾性的に当接
されている。金属製内筒40の開放側端部の内周面と環
状壁48の外周面には、それぞれ軸線方向にクランプす
るために十分な長さだけ延びる内側クランプ面51と外
側クランプ面52が形成されており、外側クランプ面5
2は内側クランプ面51に対して平行になっている。従
って、図4に示すように、内側クランプ面51と外側ク
ランプ面52を、工具の一例であるパイプレンチ53の
クランプ爪54、55によって安定状態にかつ強力に把
持することができる。なお、内側クランプ面51は、パ
イプレンチ53との係合をより確実なものとするため、
粗面とするのが好ましい。
【0023】また、本実施の形態では、図4に示すよう
に、樹脂製外筒41の端面47の外周縁部と環状パイプ
部45の先端46との間には、パイプ部変形許容空間5
6が形成されている。かかるパイプ部変形許容空間56
を設けることによって、後述するように、環状パイプ部
45が軸線方向に衝撃力を受けた際、その先端46はパ
イプ部変形許容空間56内に自由に延びることができ
る。
【0024】さらに、本実施の形態では、図4に示すよ
うに、金属製内筒40の周壁部の下部には、軸線方向に
間隔をあけると共に、円周方向に間隔をあけて、第1及
び第2の回転防止用突起57、58がエンボス加工によ
って形成されている。また、金属製内筒40の周壁部の
下部において、第1及び第2の回転防止用突起57、5
8と180°対向する位置には、第1及び第2の回転防
止用突起57、58と同一の配列で第3及び第4の回転
防止用突起59、60がエンボス加工によって形成され
ている。
【0025】このような構成とすることによって、金属
製内筒40を回転した際、樹脂製外筒41と管端部43
との間の連結抵抗によって金属製内筒40と樹脂製外筒
41との間に相対回転力が発生した場合でも、第1〜第
4の回転防止用突起57〜60が回転抵抗力として作用
することになるので、樹脂製外筒41に対する金属製内
筒40の相対回転を確実に防止することができる。
【0026】本実施の形態においても、被保護管の管端
部43を固定した後、図4に示すように、パイプレンチ
53で、金属製内筒40の端部の内周面と樹脂製外筒4
1の環状壁48の外周面にそれぞれ形成された内側クラ
ンプ面51と外側クランプ面52を把持した後、パイプ
レンチ53を回転する。この場合、パイプレンチ53に
よって金属製内筒40と樹脂製外筒41の両者を回転す
ることになる。また、第1〜第4の回転防止用突起57
〜60によって、金属製内筒40に対する樹脂製外筒4
1の相対回転を確実に防止することができる。従って、
管端部43に対して金属製内筒40と樹脂製外筒41
を、一体物として確実に相対回転させることができ、管
端部保護装置A1を管端部43から容易かつ確実に取り
外すことができる。
【0027】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。
【0028】
【発明の効果】請求項1〜3記載の管端部保護装置にお
いては、金属製外筒の周壁部の一部を樹脂製内筒の周壁
部に押し込むことによって回転防止突起を形成したの
で、金属製外筒と樹脂製内筒との相対回転を回転防止用
突起によって確実に阻止することができ、管端部に対し
て金属製外筒と樹脂製内筒を一体物として確実に相対回
転させて、管端部保護装置を管端部から容易かつ確実に
取り外すことができる。
【0029】特に、請求項2記載の管端部保護装置にお
いては、金属製外筒の周壁部に、対をなす回転防止用突
起を円周方向に間隔をあけて形成したので、金属製外筒
と樹脂製内筒との間の相対回転をさらに確実に防止する
ことができ、管端部保護装置を管端部から容易かつ確実
に取り外すことができる。また、対をなす回転防止用突
起を円周方向にずらしたので、金属製外筒と樹脂製内筒
との間に大きな相対軸線方向力がかかり、万一、回転防
止用突起が圧壊されても、もう一つの回転防止用突起を
圧壊するためには同様な相対軸線方向力がかからない限
り、効果的に相対軸線方向力に対向することができる。
【0030】請求項3記載の管端部保護装置において
は、円周方向に間隔をあけて形成した対をなす回転防止
用突起に左右対称に垂直面と傾斜面をそれぞれ設けたの
で、所定の工具を用いて回転防止用突起を金属製外筒の
周壁部に容易に形成することができる。また、垂直面
は、金属製外筒と樹脂製内筒との間に発生する相対回転
力に対して直角に形成されることになるので、全ての接
触圧力を相対回転力に対する回転力として用いることが
でき、管端部に対する樹脂製内筒及び金属製外筒の時計
方向及び反時計方向のいずれの相対回転も確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る管端部保護装
置の全体斜視図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】同横断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る管端部保護装
置の縦断面図である。
【図5】従来の管端部保護装置の縦断面図である。
【符号の説明】
A 管端部保護装置 A1 管端部保
護装置 D 第2の間隔 O 中心軸線 a 第1の法線 b 第2の法線 S 第1の間隔 10 金属製外
筒 11 樹脂製内筒 11a ストッ
パー 12 雌ねじ部 13 管端部 14 雄ねじ部 15 環状パイ
プ部 16 先端 17 端面 18 環状壁 19 外周面 20 内周面 21 外側クラ
ンプ面 22 内側クランプ面 23 パイプレ
ンチ 24 クランプ爪 25 クランプ
爪 26 パイプ部変形許容空間 27 第1の回
転防止用突起 27a 垂直面 27b 傾斜面 28 第2の回転防止用突起 28a 垂直面 28b 傾斜面 29 第3の回
転防止用突起 29a 垂直面 29b 傾斜面 30 第4の回転防止用突起 30a 垂直面 30b 傾斜面 40 金属製内
筒 41 樹脂製外筒 41a ストッ
パー 42 雄ねじ部 43 管端部 44 雌ねじ部 45 環状パイ
プ部 46 先端 47 端面 48 環状壁 49 内周面 50 外周面 51 内側クラ
ンプ面 52 外側クランプ面 53 パイプレ
ンチ(工具) 54 クランプ爪 55 クランプ
爪 56 パイプ部変形許容空間 57 第1の回
転防止用突起 58 第2の回転防止用突起 59 第3の回
転防止用突起 60 第4の回転防止用突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管端部の雄ねじ部に装着して該雄ねじ部
    を保護する樹脂製内筒と、該樹脂製内筒の外周面に密着
    状態に装着される金属製外筒を具備する管端部保護装置
    であって、 前記金属製外筒の周壁部の一部を前記樹脂製内筒の周壁
    部に押し込むことによって回転防止突起を形成すること
    を特徴とする管端部保護装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管端部保護装置におい
    て、前記金属製外筒の周壁部に、対をなす前記回転防止
    用突起を円周方向に間隔をあけて形成したことを特徴と
    する管端部保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の管端部保護装置におい
    て、前記対をなす回転防止用突起を円周方向に左右対称
    に形成し、前記各回転防止用突起は、前記管端部保護装
    置の中心軸線から半径方向に引いた第1の法線と一致す
    る垂直面と、前記第1の法線から円周方向にずらして前
    記中心軸線から半径方向に引いた第2の法線に対して所
    定の角度をなす傾斜面をそれぞれ左右対称に有すること
    を特徴とする管端部保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011530052A (ja) * 2008-08-05 2011-12-15 バローレック・マネスマン・オイル・アンド・ガス・フランス ネジ加工された円管状部材の保護デバイスおよび保護デバイスを備えた円管状部材

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