JP2000190975A - 容 器 - Google Patents
容 器Info
- Publication number
- JP2000190975A JP2000190975A JP10368345A JP36834598A JP2000190975A JP 2000190975 A JP2000190975 A JP 2000190975A JP 10368345 A JP10368345 A JP 10368345A JP 36834598 A JP36834598 A JP 36834598A JP 2000190975 A JP2000190975 A JP 2000190975A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support member
- side support
- volume increasing
- base
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Refuse Receptacles (AREA)
Abstract
ることである。特に、構造が簡単であって、かつ、容易
に容積を増量させることができる容器を提供することで
ある。 【解決手段】 シート材を箱状に組み立てて構成された
基礎部と、シート材を枠状に組み立てて構成され、か
つ、前記基礎部から連続するよう、その上方に設けられ
た、四つの側面を有する容積増量部と、前記基礎部の側
面における片側の縦辺部分に配設された側面支持部材
と、前記容積増量部の側面に配設された、一端側が斜め
にカットされてなる台形状の側面支持部材とを具備して
なる容器。
Description
ルや空き缶、雑誌といったゴミ(資源ゴミ)の回収・運
搬や土木工事の際に排出される土砂の収容・運搬、工場
内での各種原料の運搬、水揚げされた魚介類や収穫され
た農作物の収容・運搬など、さまざまな方面で利用され
る容器に関するものである。
ら排出されるゴミの回収用容器としては、プラスチック
製のコンテナが一般的であった。しかし、このプラスチ
ック製コンテナは、保管や回収現場までの運搬に際して
非常に大きなスペースを必要とするため、今後、ゴミの
量が増大して、更にその数が増えると、十分なスペース
を準備できなくなる恐れがある。
用時には優れた自立安定性を発揮すると共に、保管時や
運搬時にはほぼ平板と見なせる程度にまでコンパクトに
折り畳むことが可能な容器が開発されるに至った(特許
第2782500号)。ところが、近頃、この優れた特
性を有する容器にも、改善を必要とする点が存在するこ
とが判明した。すなわち、現在、上記容器を、ダンボー
ル箱に替わってプリンタや複写機にて使用されるトナー
カートリッジの回収・運搬に使用することが検討されて
いる。この場合、容器は地区倉庫内に設置され、回収さ
れてきたトナーカートリッジは、その中に無造作に投入
される。そして、トナーカートリッジで内部空間がいっ
ぱいになり次第、容器は、トナーカートリッジと共にリ
サイクル工場に運ばれることになる。ところで、トナー
カートリッジは、さまざまな付加物を有することが多
く、その上、形状が極めて変則的である。よって、容器
が、考えていたよりも、かなり少ない個数のトナーカー
トリッジでいっぱいになってしまうといった事態が起こ
りうる。こうした状況では、当然ながら、別の容器をあ
らたに準備する必要が生じるため、非常に効率が悪い。
題は、容積を増量させることができる容器を提供するこ
とである。特に、構造が簡単であって、かつ、容易に容
積を増量させることができる容器を提供することであ
る。
箱状に組み立てて構成された基礎部と、シート材を枠状
に組み立てて構成され、かつ、前記基礎部から連続する
よう、その上方に設けられた、四つの側面を有する容積
増量部と、前記基礎部の側面における片側の縦辺部分に
配設された側面支持部材と、前記容積増量部の側面に配
設された、一端側が斜めにカットされてなる台形状の側
面支持部材とを具備してなることを特徴とする容器によ
って解決される。
み立てて構成された基礎部と、シート材を枠状に組み立
てて構成され、かつ、前記基礎部から連続するよう、そ
の上方に設けられた、四つの側面を有する容積増量部
と、前記基礎部の側面における片側の縦辺部分に配設さ
れた側面支持部材と、前記容積増量部の側面に配設され
た、一端側が斜めにカットされてなる台形状の側面支持
部材と、この台形状の側面支持部材の斜めにカットされ
た一端側の上方に位置するよう前記容積増量部の側面に
配設された、前記台形状の側面支持部材の一端側斜辺に
対応した斜辺を有する直角三角形状の側面支持部材とを
具備してなることを特徴とする容器によって解決され
る。
み立てて構成された基礎部と、シート材を枠状に組み立
てて構成され、かつ、前記基礎部から連続するよう、そ
の上方に設けられた、四つの側面を有する容積増量部
と、前記基礎部の側面における前記容積増量部に隣接す
る横辺部分に配設された、平板状の第1の側面支持部材
と、この第1の側面支持部材とは別体であって、かつ、
前記基礎部の側面における片側の縦辺部分に配設され
た、平板状の第2の側面支持部材と、前記容積増量部の
側面に配設された、一端側が斜めにカットされてなる台
形状であって、かつ、平板状の第3の側面支持部材と、
この第3の側面支持部材の斜めにカットされた一端側の
上方に位置するよう前記容積増量部の側面に配設され
た、前記第3の側面支持部材の一端側斜辺に対応した斜
辺を有する直角三角形状であって、かつ、平板状の第4
の側面支持部材とを具備してなることを特徴とする容器
によって解決される。
材、特に第1の側面支持部材や第2の側面支持部材によ
って支持された基礎部上に、更に容積増量部を設けた構
造としている。そして、この容積増量部の側面を、台形
状(かつ、平板状)の側面支持部材、特に台形状の側面
支持部材および直角三角形状(かつ、平板状)の側面支
持部材の対によって支持するよう構成した。したがっ
て、容積増量部が不要な時には、それを支持する側面支
持部材が互いに重なり合った状態となるよう、この容積
増量部の側面を折り畳んでおくことができる。一方、容
器の容積を増量させる必要が生じた時には、容積増量部
の側面を起立させればよい。特に、容積増量部の側面
が、台形状および直角三角形状の側面支持部材を有する
場合には、この二つの側面支持部材が平面的に連なるよ
う、容積増量部の側面を起立させればよい。これによっ
て容積増量部は、その下方の基礎部と同様、安定状態で
自立する。つまり、本発明の容器は、折り畳んだ状態の
容積増量部を、それに配設された側面支持部材と共に起
立させるだけの簡単な操作で、容積を増量させることが
可能である。また、上述したように、本発明の容器は、
基礎部に対して、シート材を枠状に組み立てて構成され
た四つの側面を有する容積増量部を、側面支持部材によ
って立設可能に設けたものであるから、構造自体も非常
に簡単である。
部材および第4の側面支持部材における互いに向き合う
斜辺の角度を、45°としてなることが好ましい。これ
によって、容積増量部の変形が最もスムーズに行えるよ
うになる。その上、特に良好な容積増量部の自立状態が
得られる。また、本発明の容器では、容積増量部の側面
における、第1の側面支持部材と直交する方向に沿った
寸法を、基礎部の側面における、前記第1の側面支持部
材と平行な方向に沿った寸法の、1/3〜1/2として
なることが好ましい。すなわち、容積増量部の側面縦寸
法がこの範囲にあれば、それを折り畳む際に、側面同士
が干渉し合うことはなく、その一方で、増量分の容積値
を必要十分なものとすることができる。
した際の負荷増大を考慮して、基礎部の底面に、一辺の
長さが前記基礎部の側面における第1の側面支持部材と
平行な方向に沿った寸法にほぼ等しい十文字形で、か
つ、平板状の底面補強部材を配設してなることが好まし
い。また、これと同じ理由から、基礎部の側面におけ
る、第1の側面支持部材と第2の側面支持部材とが交差
する側の角から延びる対角線の上方位置あるいは下方位
置には、前記対角線に沿って、平板状の側面補強部材を
配設してなることが好ましい。
第4の側面支持部材は、容積増量部の側面に対して着脱
自在であることが好ましい。これによって、メンテナン
ス性の向上が図れ、また、第3の側面支持部材および第
4の側面支持部材を共に取り外すことで、容積増量部を
持たない容器としての利用も可能となる。なお、上記第
3の側面支持部材および第4の側面支持部材は、これら
とは別の部材によって、互いに屈曲可能に連結されてい
てもよい。
持部材とは、切欠き等の欠損が存在しないもののみを指
すわけではない。すなわち、必要十分な強度・剛性を確
保できる範囲であれば、これら第1〜第4の側面支持部
材は、その一部が切り欠かれていてもよい。
説明する容器は、シート材を箱状に組み立てて構成され
た基礎部と、シート材を枠状に組み立てて構成され、か
つ、基礎部から連続するよう、その上方に設けられた、
四つの側面からなる容積増量部と、基礎部の側面におけ
る、容積増量部に隣接する横辺部分に配設された、平板
状の第1の側面支持部材と、この第1の側面支持部材と
は別体であって、かつ、基礎部の側面における片側の縦
辺部分に配設された、平板状の第2の側面支持部材と、
容積増量部の側面に配設された、一端側が斜めにカット
されてなる台形状であって、かつ、平板状の第3の側面
支持部材と、この第3の側面支持部材の斜めにカットさ
れた一端側の上方に位置するよう容積増量部の側面に配
設された、第3の側面支持部材の一端側の斜辺に対応し
た斜辺を有する直角三角形状であって、かつ、平板状の
第4の側面支持部材とを具備してなるものである。
材および第4の側面支持部材における互いに向き合う斜
辺の角度を、それぞれ45°としている。また、容積増
量部の側面における、第1の側面支持部材と直交する方
向に沿った寸法を、基礎部の側面における、第1の側面
支持部材と平行な方向に沿った寸法の1/3としてい
る。更に本実施形態では、基礎部の底面に、一辺の長さ
が、この基礎部の側面における第1の側面支持部材と平
行な方向に沿った寸法にほぼ等しい十文字形で、かつ、
平板状の底面補強部材を配設している。加えて、基礎部
の側面における、第1の側面支持部材と第2の側面支持
部材とが交差する側の角から延びる対角線の下方位置に
も、この対角線に沿って、平板状の側面補強部材を配設
している。そして、本実施形態では、第3の側面支持部
材および第4の側面支持部材を、容積増量部の側面に対
して着脱自在としている。
形態を更に詳しく説明する。なお、図1は本発明の実施
形態に係る容器の外観図、図2は側面支持部材の構造を
示す斜視図、図3、図4、図5は、それぞれ本発明の実
施形態に係る容器の要部正面図、要部断面図、底面図、
図6は同容器における容積増量部の変形の様子を示す概
念図、図7は容積増量部の折り畳みが完了した状態を示
す要部斜視図、図8は容器における基礎部の変形の様子
を示す概念図、図9は容器の折り畳みが完了した状態を
示す外観図である。
器)は、概して言うと、強靱なシート材を縫合によっ
て、縦横寸法よりも高さ寸法がやや大きな箱状に組み立
て、主として、その側面部分に支持部材を配することに
より構成されたものである。すなわち、図1から判るよ
うに、本容器は、シート材を箱状(上面側が開放された
直方体状)に組み立てて構成された基礎部1と、同シー
ト材を枠状に組み立てて構成された容積増量部2とを具
備する。このうち容積増量部2は、基礎部1から連続す
るよう、その上方に設けられており、したがって計四つ
の側面を有する。なお、本実施形態では、製造作業の都
合上、容積増量部2を、基礎部1とは別体のシート材か
ら構成し、両者を縫合によって結合しているが、基礎部
1及び容積増量部2を、連続した1枚のシート材から構
成してもよい。
と共に、更に、上述した側面支持部材を複数有する。す
なわち、まず基礎部1の側について言うと、その側面に
おける、容積増量部2に隣接する横辺部分には、平板状
の第1の側面支持部材3が配設されている。また、同じ
く基礎部1の側面における片側の縦辺部分にも、平板状
の第2の側面支持部材4が配設されている。但し、第1
の側面支持部材3と第2の側面支持部材4とは別体であ
る。ちなみに、ここで使用した第1の側面支持部材3及
び第2の側面支持部材4はプラスチック製であり、特に
本実施形態では、図2に示すごとく、中空状のもの、す
なわち空隙Qを有するものを用いている(後述する容積
増量部2側の側面支持部材についても同じ)。これは、
軽量化を図りつつ、十分な強度・剛性を得るためであ
る。
対角線に沿って、平板状の側面補強部材5が配設されて
いる。更に詳しく言えば、この側面補強部材5は、基礎
部1の側面における、第1の側面支持部材3と第2の側
面支持部材4とが交差(実際には仮想的に交差)する側
の角から延びる対角線L1 の下方位置に、この対角線L
1 に沿って設けられている。但し、側面補強部材5自体
の構造は、上記第1の側面支持部材3等と同じである。
また、この側面補強部材5は、対角線L1 の上方位置に
配されていてもよい。ちなみに、後に詳述するごとく、
本容器を折り畳む際には、基礎部1の側面は、側面補強
部材5にガイドされ、対角線L1 を中心として半折され
ることになる(図1において一点鎖線で示すラインは、
全て折り畳みライン)。
礎部1の側面において、上記第1の側面支持部材3、第
2の側面支持部材4、及び側面補強部材5が配された部
分はポケット状の構造となっている。そして、このポケ
ットの開口部分には、面テープを使用した蓋が設けられ
ている。つまり、上記第1の側面支持部材3、第2の側
面支持部材4、及び側面補強部材5は、基礎部1の側面
ポケットに収まり、かつ、付属の蓋で封じ込められた状
態となっている。したがって、実際に本容器を観視した
場合に、第1の側面支持部材3、第2の側面支持部材
4、及び側面補強部材5を直接認識することはできな
い。なお言うまでもなく、これらの部材3,4,5は、
基礎部1の側面から着脱自在である。
が、この容積増量部2の側面には、平板状の第3の側面
支持部材6と、同じく平板状の第4の側面支持部材7と
が配設されている。特に本実施形態では、この第3の側
面支持部材6と第4の側面支持部材7とで、容積増量部
2の側面のほぼ全域が占有されるようになっている。更
に詳しく言えば、第3の側面支持部材6は、図3からも
判るように、一端側が斜めにカットされてなる横長な台
形状のものである。これに対して、第4の側面支持部材
7は、第3の側面支持部材6における斜めにカットされ
た一端側の斜辺に対応した斜辺を有する、直角三角形状
となっている。そして、第3の側面支持部材6の斜めに
カットされた一端側の上方に位置するよう、容積増量部
2の側面に設けられている。
面支持部材7における、互いに向き合う斜辺の角度
θ1 ,θ2 は共に45°である。また、容積増量部2の
高さ寸法すなわち容積増量部2の側面における、第1の
側面支持部材3と直交する方向に沿った寸法Hは、基礎
部1の幅寸法、すなわち基礎部1の側面における、第1
の側面支持部材3と平行な方向に沿った寸法Bの1/3
である。そして、ここで使用した第3の側面支持部材6
及び第4の側面支持部材7も、上述したように、第1の
側面支持部材3等と同様、プラスチック製であり、か
つ、中空状のものである。
と、この容積増量部2の側面において、上記第3の側面
支持部材6及び第4の側面支持部材7が配された部分
は、互いに独立したポケット状の構造となっている。そ
して、このポケットの開口部分には、例えば、第3の側
面支持部材6に対応する側を示す図4から判るように、
面テープ8aを使用した蓋8が設けられている(面テー
プ8aと対になる容積増量部2側の面テープは図示せ
ず)。したがって、第3の側面支持部材6については、
側面ポケット9に完全に収まり、蓋8で封じ込められた
状態となっている。ちなみに、蓋8を閉じた状態は図4
に一点鎖線で示すとおりであり、また、第4の側面支持
部材7についても、基本的に、これと同様にして配され
ている。よって、第3の側面支持部材6及び第4の側面
支持部材7は、容積増量部2の側面から着脱自在であ
る。但し、場合によっては、いずれか一方のみを着脱自
在としてもよい。
面ポケット9と、第4の側面支持部材7を収納する側面
ポケットとは、縫合によって、上述したように分離・独
立させられている。しかし、図3においてL2 で示す、
この縫合ラインは、二つの側面ポケットを互いに分離・
独立させる役割を果たすだけのものではない。同縫合ラ
インは、後に詳述するように本容器を折り畳む際に、そ
の折り畳みラインとしても機能する。ちなみに、図3に
おいてL3 で示すラインは、容積増量部2の基礎部1に
対する折り畳みラインである。
材6及び第4の側面支持部材7は、容積増量部2の側面
ポケットに収納されているので、実際に本容器を観視し
た場合に、それらを直接認識することはできない。以
上、本容器の側面構造について、その一面だけを取り上
げて説明したが、基礎部1の側の側面構造は全ての面に
共通である。また、容積増量部2の側についても、全て
の面が同じ構造となっている。しかし、基礎部1の側に
ついては、対向する二面に運搬用の把手(図1では一方
しか示していない)10が取り付けられている。この把
手10は、基礎部1や容積増量部2を構成するシート材
とは異なる種類の布材から作られており、縫合によって
基礎部1に対して強固に接合されている。但し、この把
手10の形態や設置位置は、本実施形態のそれに限定さ
れるものではない。
底面には、図5に示すごとく、十文字形の底面補強部材
11が配設されている。すなわち、基礎部1の底面は2
層構造となっており、その上層と下層との間に、一辺の
長さKが、基礎部1の側面幅寸法(第1の側面支持部材
3と平行な方向に沿った寸法)Bとほぼ等しい十文字形
の底面補強部材11を配置している。但し、この底面補
強部材11も上記側面支持部材や側面補強部材5と同
様、平板状のプラスチック製中空材からなる。なお、上
述した側面補強部材5についても言えることであるが、
底面補強部材11は必須の構成要件ではなく、必要に応
じて省略できる。しかし、本容器は容積の増量が可能な
構造であることから、負荷の増大を考慮し、上記底面補
強部材11を基礎部1の底面に配置しておくことが好ま
しい。更に言えば、この底面補強部材11としては、2
枚の細長い板材を十文字形に接合したものを用いてもよ
い。
は、使用者の判断で、初めから図1に示す容積を増量し
た状態にて使用されることもある。つまり、同状態に
て、例えばトナーカートリッジ回収倉庫等に設置される
場合もある。しかし、差し当たって容積の増量が必要で
ない場合には、倉庫内の空間を貪食しないようにするた
め、また、投入口の高さを低くするため、容積増量部2
は折り畳まれ、本容器は、実質上、基礎部1のみの形態
で使用されることになる。こうした時(あるいは格納
時)、容積増量部2は、次のようにして折り畳まれる。
する二つの側面の上端を把持し、これに、上述した縫合
ラインL2 が内側に変位するような力を加える。する
と、容積増量部2は、最終的に、隣接する側面の端部同
士が上下に重なり合った状態となるよう変形する。この
変形の様子は図6に示すとおりであり、すなわち、容積
増量部2の角に対応した点A1 は点A2 に、また、縫合
ラインL2 の一端に対応した点B1 は点B2 に移動す
る。これは他の側面についても同じであり、点C1は点
C2 へ、点D1 は点D2 へ、点E1 は点E2 へ、点F1
は点F2 へ、点G1は点G2 へ、そして点H1 は点H2
へ、それぞれ移動する。このようにして容積増量部2の
折り畳みが完了した状態は、図7に示すとおりである。
ちなみに、この図7に示す状態では、容積増量部2は蓋
としての機能を発揮する。したがってトナーカートリッ
ジ等は、折り畳まれた容積増量部2の中央にできる開口
12から、容器内に投入されることになる。
増量させる必要が生じた際には、折り畳まれた容積増量
部2の一側面あるいは対向する二側面を把持し、それを
起立させればよい。これによって、容積増量部2は、自
立安定性に優れた枠状のものに変形する。つまり、容積
増量部2を起立させることで、本容器は、図7に示す状
態から図1に示す状態となり、更に多くのトナーカート
リッジ等を収容することが可能になる。
てリサイクル工場へ運ばれた本容器は、そこで収容物が
排出されると、完全に折り畳まれ、再び回収倉庫まで搬
送されることになる。この際、本容器は、まず上述した
ようにして容積増量部2が折り畳まれ、次いで、基礎部
1が、図8に一点鎖線で示すような形態を経て折り畳ま
れることになる(同図における矢印は、基礎部1を折り
畳む際、それに加える力の方向を示す)。なお、基礎部
1の変形時の様子は、先に挙げた特許第2782500
号の容器のそれとほぼ同じである。参考までに言うと、
基礎部1を折り畳むには、その上端側を把持し、かつ、
下端側を足で固定して、容積増量部2の開口12を上か
ら見た際に、時計回りとなる方向、すなわち図8におけ
る矢印の方向に力を加えればよい(容器構造によっては
反時計回りとなる場合もある)。これによって、基礎部
1の側面は、その対角線を中心に半折されて互いに重な
り合い、最終的に、基礎部1は、図9に示す平板状の極
めてコンパクトな状態となる。一方、基礎部1を起立さ
せる際、つまり使用可能な状態となるよう変形させる際
には、言うまでもなく、これと逆の手順になる。すなわ
ち、基礎部1の下端側を足で固定し、かつ、上端側、で
きればその対向する2か所を把持して、折り畳み時とは
逆の方向に力を加えればよい。
3や第2の側面支持部材4によって支持された基礎部1
の上に、更に容積増量部2を設けた構造となっている。
そして、この容積増量部2の側面を、台形状で、かつ、
平板状の側面支持部材6、及び直角三角形状で、かつ、
同じく平板状の側面支持部材7の対によって支持するよ
う構成している。したがって、容積増量部2が不要な時
には、それを支持する二つの側面支持部材6,7が互い
に重なり合った状態となるよう、この容積増量部2の側
面を折り畳んでおくことができる。一方、容器の容積を
増量させる必要が生じた時には、二つの側面支持部材
6,7が平面的に連なるよう、容積増量部2の側面を起
立させればよい。これによって容積増量部2は、その下
方の基礎部1と同様、安定状態で自立する。つまり、本
容器は、折り畳んだ状態の容積増量部2を、それに配設
された一対の側面支持部材6,7と共に起立させるだけ
の簡単な操作で、容積を増量させることが可能である。
しかも、本容器は、上記のごとく、基礎部1に対して、
シート材を枠状に組み立てて構成された四つの側面を有
する容積増量部2を、側面支持部材6,7によって立設
可能に設けたものであるから、構造自体も非常に簡単で
ある。
してトナーカートリッジをも想定したので、残留トナー
がカートリッジから漏出する可能性を考慮し、無孔シー
トで容器を構成した。しかし、収容対象が、主としてP
ETボトルや空き缶の場合には、こうした問題が起きな
いから、メンテナンス(例えば洗浄処理)性を向上させ
るため、メッシュ状のシート材を用いることもできる。
支持部材3を省略することも可能である。これは、この
第1の側面支持部材3と平行で、かつ、同じ長さ寸法を
有する第3の側面支持部材6に、第1の側面支持部材3
の役割を担わせることができるからである。これに加え
て、シート材として比較的腰の強いものを用いる場合に
は、直角三角形状の側面支持部材7を省略することもで
きる。
が可能な容器、特に、構造が簡単であって、かつ、容易
に容積を増量させることが可能な容器を提供できる。
部斜視図
した状態を示す外観図
Claims (7)
- 【請求項1】 シート材を箱状に組み立てて構成された
基礎部と、 シート材を枠状に組み立てて構成され、かつ、前記基礎
部から連続するよう、その上方に設けられた、四つの側
面を有する容積増量部と、 前記基礎部の側面における片側の縦辺部分に配設された
側面支持部材と、 前記容積増量部の側面に配設された、一端側が斜めにカ
ットされてなる台形状の側面支持部材とを具備してなる
ことを特徴とする容器。 - 【請求項2】 シート材を箱状に組み立てて構成された
基礎部と、 シート材を枠状に組み立てて構成され、かつ、前記基礎
部から連続するよう、その上方に設けられた、四つの側
面を有する容積増量部と、 前記基礎部の側面における前記容積増量部に隣接する横
辺部分に配設された、平板状の第1の側面支持部材と、 この第1の側面支持部材とは別体であって、かつ、前記
基礎部の側面における片側の縦辺部分に配設された、平
板状の第2の側面支持部材と、 前記容積増量部の側面に配設された、一端側が斜めにカ
ットされてなる台形状であって、かつ、平板状の第3の
側面支持部材と、 この第3の側面支持部材の斜めにカットされた一端側の
上方に位置するよう前記容積増量部の側面に配設され
た、前記第3の側面支持部材の一端側斜辺に対応した斜
辺を有する直角三角形状であって、かつ、平板状の第4
の側面支持部材とを具備してなることを特徴とする容
器。 - 【請求項3】 第3の側面支持部材および第4の側面支
持部材における互いに向き合う斜辺の角度が45°であ
ることを特徴とする請求項2に記載の容器。 - 【請求項4】 容積増量部の側面における第1の側面支
持部材と直交する方向に沿った寸法が、基礎部の側面に
おける前記第1の側面支持部材と平行な方向に沿った寸
法の、1/3〜1/2であることを特徴とする請求項2
又は請求項3に記載の容器。 - 【請求項5】 基礎部の底面には、一辺の長さが前記基
礎部の側面における第1の側面支持部材と平行な方向に
沿った寸法にほぼ等しい十文字形で、かつ、平板状の底
面補強部材が配設されてなることを特徴とする請求項2
〜請求項4のいずれかに記載の容器。 - 【請求項6】 基礎部の側面における、第1の側面支持
部材と第2の側面支持部材とが交差する側の角から延び
る対角線の上方位置あるいは下方位置には、前記対角線
に沿って、平板状の側面補強部材が配設されてなること
を特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の容
器。 - 【請求項7】 第3の側面支持部材および/又は第4の
側面支持部材は、容積増量部の側面に対して着脱自在で
あることを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに
記載の容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36834598A JP4117957B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36834598A JP4117957B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000190975A true JP2000190975A (ja) | 2000-07-11 |
JP4117957B2 JP4117957B2 (ja) | 2008-07-16 |
Family
ID=18491583
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36834598A Expired - Fee Related JP4117957B2 (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4117957B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111646029A (zh) * | 2020-04-23 | 2020-09-11 | 扬州通利冷藏集装箱有限公司 | 组合集装箱 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61178318U (ja) * | 1985-04-25 | 1986-11-07 | ||
JPS63141142U (ja) * | 1987-03-04 | 1988-09-16 | ||
JPH0649330U (ja) * | 1992-12-16 | 1994-07-05 | オート化学工業株式会社 | 流動性物質の貯蔵用容器 |
JPH0661718U (ja) * | 1992-05-15 | 1994-08-30 | 典夫 大橋 | 自立開口ができる折りたたみ自在な網籠 |
JPH06321233A (ja) * | 1993-04-30 | 1994-11-22 | Masakatsu Shikura | 折りたたみ可能な箱 |
JPH0977046A (ja) * | 1995-09-12 | 1997-03-25 | Toppan Printing Co Ltd | フレキシブルカートン |
JP2782500B2 (ja) * | 1995-02-28 | 1998-07-30 | 太陽工業株式会社 | 容 器 |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP36834598A patent/JP4117957B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61178318U (ja) * | 1985-04-25 | 1986-11-07 | ||
JPS63141142U (ja) * | 1987-03-04 | 1988-09-16 | ||
JPH0661718U (ja) * | 1992-05-15 | 1994-08-30 | 典夫 大橋 | 自立開口ができる折りたたみ自在な網籠 |
JPH0649330U (ja) * | 1992-12-16 | 1994-07-05 | オート化学工業株式会社 | 流動性物質の貯蔵用容器 |
JPH06321233A (ja) * | 1993-04-30 | 1994-11-22 | Masakatsu Shikura | 折りたたみ可能な箱 |
JP2782500B2 (ja) * | 1995-02-28 | 1998-07-30 | 太陽工業株式会社 | 容 器 |
JPH0977046A (ja) * | 1995-09-12 | 1997-03-25 | Toppan Printing Co Ltd | フレキシブルカートン |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111646029A (zh) * | 2020-04-23 | 2020-09-11 | 扬州通利冷藏集装箱有限公司 | 组合集装箱 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4117957B2 (ja) | 2008-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6000604A (en) | Collapsible, lightweight bulk shipping container | |
US4454946A (en) | Collapsible partitioned corrugated cardboard container | |
US6203198B1 (en) | Composite container for liquids | |
US8602243B2 (en) | Collapsible semi-bulk container | |
EP1927552B1 (en) | Collapsible packaging system | |
WO2002008076A1 (en) | Tip-over dischargeable bulk bag | |
US3967772A (en) | Reusable containers for citrus fruit and the like | |
WO2001098160A1 (en) | Composite container for liquids | |
US20120104083A1 (en) | Reinforced Cross-Laminated Bulk Container | |
CA2795773C (en) | Reinforced cross-laminated bulk container | |
EP1841658A1 (en) | Collapsible crate | |
JP2000190975A (ja) | 容 器 | |
WO2008039507A2 (en) | Vertical support and single-wrap collapsible container | |
JP2002193383A (ja) | 容 器 | |
JP2002068319A (ja) | 機器運搬用バッグ | |
JP4025388B2 (ja) | 梱包ユニット | |
RU107778U1 (ru) | Упаковка для пакетированного или упакованного в коробки груза (варианты) и наружный кожух для этой упаковки | |
SU1671533A1 (ru) | Тара "Гуркинюра" дл жидких и сыпучих грузов | |
JP2024036977A (ja) | 運搬資材、運搬部材および運搬資材の収容容器 | |
JPS5918985Y2 (ja) | 折畳箱 | |
JPS593947Y2 (ja) | 仕切付組立箱 | |
JPH0441099Y2 (ja) | ||
JPH0858765A (ja) | 段ボール製通箱およびその通箱本体形成用素板 | |
JPH10273139A (ja) | 折り畳み可能な物品搬送箱 | |
JP2001122253A (ja) | 内袋を取り付けた組立式コンテナ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050906 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080416 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120502 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130502 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |