JP2000190962A - 簡易開口缶蓋 - Google Patents
簡易開口缶蓋Info
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- JP2000190962A JP2000190962A JP10372257A JP37225798A JP2000190962A JP 2000190962 A JP2000190962 A JP 2000190962A JP 10372257 A JP10372257 A JP 10372257A JP 37225798 A JP37225798 A JP 37225798A JP 2000190962 A JP2000190962 A JP 2000190962A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的小さい力で容易に、かつ、タブを押す
ことによっても開口できる簡易開口缶蓋を得る。 【解決手段】 蓋体パネル2の上面に、リベット3aを
介して固定部材3を固着する。この固定部材3に、押圧
部3b、及び貫通孔3dを有する連結部3cを設ける。
タブ4に回動部4a及び作動部4cを設け、回動部4a
を貫通孔3dに挿通する。貫通孔3dに、タブ4が蓋体
パネル2に対してほぼ垂直の位置になったときに、回動
部4aの背面4bと当接する係合部3eを突設する。蓋
体パネル2の押圧部3b下方周辺に、ヒンジ部7を残し
てスコア線5を刻設する。このスコア線5に囲まれた部
分である開口片6の上面に、前記押圧部3bを当接させ
る。作動部4cに力を加えてタブ4を傾動させ、連結部
3cを介して押圧部3bにより開口片6を押し下げて開
口する。
ことによっても開口できる簡易開口缶蓋を得る。 【解決手段】 蓋体パネル2の上面に、リベット3aを
介して固定部材3を固着する。この固定部材3に、押圧
部3b、及び貫通孔3dを有する連結部3cを設ける。
タブ4に回動部4a及び作動部4cを設け、回動部4a
を貫通孔3dに挿通する。貫通孔3dに、タブ4が蓋体
パネル2に対してほぼ垂直の位置になったときに、回動
部4aの背面4bと当接する係合部3eを突設する。蓋
体パネル2の押圧部3b下方周辺に、ヒンジ部7を残し
てスコア線5を刻設する。このスコア線5に囲まれた部
分である開口片6の上面に、前記押圧部3bを当接させ
る。作動部4cに力を加えてタブ4を傾動させ、連結部
3cを介して押圧部3bにより開口片6を押し下げて開
口する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶蓋の蓋体パネル
に、ヒンジ部を有してスコア線が形成され、このスコア
線に囲まれた開口片を押し下げて開口操作を行う開口機
構を有する簡易開口缶蓋に係り、特に、開口機構に改良
を施した簡易開口缶蓋に関する。
に、ヒンジ部を有してスコア線が形成され、このスコア
線に囲まれた開口片を押し下げて開口操作を行う開口機
構を有する簡易開口缶蓋に係り、特に、開口機構に改良
を施した簡易開口缶蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の簡易開口缶蓋としては、
例えば、図4及び図5に示すようなものが知られてい
る。以下、この従来の簡易開口缶蓋について、図面を参
照して説明する。ここで、図4は、従来例の簡易開口缶
蓋の平面図、図5は、その底面図である。
例えば、図4及び図5に示すようなものが知られてい
る。以下、この従来の簡易開口缶蓋について、図面を参
照して説明する。ここで、図4は、従来例の簡易開口缶
蓋の平面図、図5は、その底面図である。
【0003】この簡易開口缶蓋10は、開口操作を行う
開口機構としてプルタブ11を有している。すなわち、
蓋体パネル12の中央を横断して設けられた凹部12a
のほぼ中央に、リベット部13を介してプルタブ11が
固定されている。このプルタブ11には、リベット部1
3に対して、互いに反対側に指掛け部11aとタブノー
ズ11bとが設けられている。
開口機構としてプルタブ11を有している。すなわち、
蓋体パネル12の中央を横断して設けられた凹部12a
のほぼ中央に、リベット部13を介してプルタブ11が
固定されている。このプルタブ11には、リベット部1
3に対して、互いに反対側に指掛け部11aとタブノー
ズ11bとが設けられている。
【0004】蓋体パネル12の凹部12aのタブノーズ
11b側には、スコア線14が刻設されている。なお、
このスコア線14は、図5に示すように、開口時にヒン
ジとなるヒンジ部15を残して形成されている。そし
て、このスコア線14に囲まれた部分が、スコア線14
の破断によって押し下げられる開口片16を形成してい
る。
11b側には、スコア線14が刻設されている。なお、
このスコア線14は、図5に示すように、開口時にヒン
ジとなるヒンジ部15を残して形成されている。そし
て、このスコア線14に囲まれた部分が、スコア線14
の破断によって押し下げられる開口片16を形成してい
る。
【0005】指掛け部11aの近傍の蓋体パネル12の
凹部12aの上面には、指掛け部11aに指を掛け易く
するために、窪み部17が設けられている。また、指掛
け部11aが、蓋体パネル12の上面に密着しないよう
に、指掛け部11aの下面を支持するディンプル18
が、蓋体パネル12の凹部12aの上面に設けられてい
る。
凹部12aの上面には、指掛け部11aに指を掛け易く
するために、窪み部17が設けられている。また、指掛
け部11aが、蓋体パネル12の上面に密着しないよう
に、指掛け部11aの下面を支持するディンプル18
が、蓋体パネル12の凹部12aの上面に設けられてい
る。
【0006】このような構成を有する従来の簡易開口缶
蓋10は、以下のように開口される。すなわち、指掛け
部11aに指を掛けてプルタブ11を引き起こすと、リ
ベット部13を支点とするてこ作用により、タブノーズ
11bによって、スコア線14が初期破断される。さら
に、プルタブ11を引き上げることにより、タブノーズ
11bが、ヒンジ部15をヒンジとして開口片16を押
し下げ、スコア線14に沿って破断が進行し、開口され
る。
蓋10は、以下のように開口される。すなわち、指掛け
部11aに指を掛けてプルタブ11を引き起こすと、リ
ベット部13を支点とするてこ作用により、タブノーズ
11bによって、スコア線14が初期破断される。さら
に、プルタブ11を引き上げることにより、タブノーズ
11bが、ヒンジ部15をヒンジとして開口片16を押
し下げ、スコア線14に沿って破断が進行し、開口され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の簡易開口缶蓋においては、次のような問題
点が指摘されていた。すなわち、指掛け部11aと蓋体
パネル12の上面との隙間が狭く、指を掛けにくいこと
である。指を掛け易くするために、窪み部17及び指掛
け部11aの下面を支持するディンプル18が設けられ
ているが、強度及び取り扱い上の問題から限界があり、
完全は期しがたい。
ような従来の簡易開口缶蓋においては、次のような問題
点が指摘されていた。すなわち、指掛け部11aと蓋体
パネル12の上面との隙間が狭く、指を掛けにくいこと
である。指を掛け易くするために、窪み部17及び指掛
け部11aの下面を支持するディンプル18が設けられ
ているが、強度及び取り扱い上の問題から限界があり、
完全は期しがたい。
【0008】また、プルタブ11を引き上げると共に、
タブノーズ11bでスコア線14の初期破断を生じさせ
る構成となっているため、プルタブ11の引き上げ時に
大きな力が必要であり、子供などは、開口に苦労する場
合もあった。また、蓋体パネル12の上面と密着した状
態の指掛け部11aを大きな力で引き上げるため、爪を
伸ばしている女性などは、爪が割れてしまうこともあっ
た。
タブノーズ11bでスコア線14の初期破断を生じさせ
る構成となっているため、プルタブ11の引き上げ時に
大きな力が必要であり、子供などは、開口に苦労する場
合もあった。また、蓋体パネル12の上面と密着した状
態の指掛け部11aを大きな力で引き上げるため、爪を
伸ばしている女性などは、爪が割れてしまうこともあっ
た。
【0009】さらに、上記初期破断が生じた後も、プル
タブ11を引き上げる構成なので、比較的大きい力が必
要であった。また、プルタブ11を引っ張ることを基本
としているため、缶を押さえる必要があり、片手で開口
することは困難であった。
タブ11を引き上げる構成なので、比較的大きい力が必
要であった。また、プルタブ11を引っ張ることを基本
としているため、缶を押さえる必要があり、片手で開口
することは困難であった。
【0010】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解決するために提案されたもので、その目的は、比
較的小さい力で容易に開口することのできる開口機構を
備えた簡易開口缶蓋を提供することである。
点を解決するために提案されたもので、その目的は、比
較的小さい力で容易に開口することのできる開口機構を
備えた簡易開口缶蓋を提供することである。
【0011】また、他の目的は、タブを押すことにより
開口可能で、片手でも開口することのできる簡易開口缶
蓋を提供することである。
開口可能で、片手でも開口することのできる簡易開口缶
蓋を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、蓋体パネル
に、ヒンジ部を有してスコア線が形成され、このスコア
線に囲まれた開口片を押し下げて開口操作を行う開口機
構を有する簡易開口缶蓋において、前記開口機構が、前
記蓋体パネルの上面に設けられた固定部材と、この固定
部材に設けられた連結部と非固定で連結される傾動自在
なタブとを備え、前記固定部材には、前記連結部に対し
て互いに反対側に、前記蓋体パネルに固着される固着部
と、前記開口片の上面に当接する押圧部とが設けられ、
かつ、前記タブが所定位置まで傾動された後に、前記連
結部が前記タブと連動することによって、前記押圧部で
前記開口片を下方へ押圧して開口操作を行うことを特徴
とする。
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、蓋体パネル
に、ヒンジ部を有してスコア線が形成され、このスコア
線に囲まれた開口片を押し下げて開口操作を行う開口機
構を有する簡易開口缶蓋において、前記開口機構が、前
記蓋体パネルの上面に設けられた固定部材と、この固定
部材に設けられた連結部と非固定で連結される傾動自在
なタブとを備え、前記固定部材には、前記連結部に対し
て互いに反対側に、前記蓋体パネルに固着される固着部
と、前記開口片の上面に当接する押圧部とが設けられ、
かつ、前記タブが所定位置まで傾動された後に、前記連
結部が前記タブと連動することによって、前記押圧部で
前記開口片を下方へ押圧して開口操作を行うことを特徴
とする。
【0013】このような手段を講じたことにより、本発
明に係る簡易開口缶蓋においては、タブを所定位置まで
小さい力で傾動させることができる。そして、さらにタ
ブを傾動させると、連結部ひいては押圧部が連動し、押
圧部が開口片を下方へ押圧して開口される。従って、従
来のように、タブを引っ張ることによって開口操作を行
う場合には、タブに指を掛け易く、また力も加え易い状
態でスコア線の初期破断が行われることとなるので、容
易に開口操作を行うことができる。さらに、指をタブの
下に入れることもできるので、タブを引っ張るというよ
りは、タブの裏面を押して開口操作を行うことも可能で
あり、さらに力を加え易くなる。従って、比較的小さい
力で開缶することができる。
明に係る簡易開口缶蓋においては、タブを所定位置まで
小さい力で傾動させることができる。そして、さらにタ
ブを傾動させると、連結部ひいては押圧部が連動し、押
圧部が開口片を下方へ押圧して開口される。従って、従
来のように、タブを引っ張ることによって開口操作を行
う場合には、タブに指を掛け易く、また力も加え易い状
態でスコア線の初期破断が行われることとなるので、容
易に開口操作を行うことができる。さらに、指をタブの
下に入れることもできるので、タブを引っ張るというよ
りは、タブの裏面を押して開口操作を行うことも可能で
あり、さらに力を加え易くなる。従って、比較的小さい
力で開缶することができる。
【0014】ここで、タブは、連結部ひいては押圧部と
連動する前に、力を加え易い位置まで傾動されればよい
が、請求項2に記載の構成とすることができる。すなわ
ち、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の簡易開口
缶蓋において、前記連結部が、前記タブが前記蓋体パネ
ルに対してほぼ垂直の位置になった後に、前記タブと連
動する構成となっていることを特徴とする。
連動する前に、力を加え易い位置まで傾動されればよい
が、請求項2に記載の構成とすることができる。すなわ
ち、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の簡易開口
缶蓋において、前記連結部が、前記タブが前記蓋体パネ
ルに対してほぼ垂直の位置になった後に、前記タブと連
動する構成となっていることを特徴とする。
【0015】このような手段を講じたことにより、タブ
を蓋体パネルに対してほぼ垂直の位置まで容易に傾動さ
せることができる。従って、タブの裏面を押して開口操
作を行うことが一層容易となり、片手で缶本体を持ち、
例えば、親指を利用して開缶することも可能である。
を蓋体パネルに対してほぼ垂直の位置まで容易に傾動さ
せることができる。従って、タブの裏面を押して開口操
作を行うことが一層容易となり、片手で缶本体を持ち、
例えば、親指を利用して開缶することも可能である。
【0016】ここで、タブと連結部とを連結する手段
は、非固定で、タブが所定位置まで傾動された後に、タ
ブと連結部が連動するような構成であれば、特に限定さ
れないが、請求項3に記載の構成とすることができる。
は、非固定で、タブが所定位置まで傾動された後に、タ
ブと連結部が連動するような構成であれば、特に限定さ
れないが、請求項3に記載の構成とすることができる。
【0017】すなわち、請求項3記載の発明は、請求項
1又は2に記載の簡易開口缶蓋において、前記タブが、
回動可能な回動部と、作動部とを有し、この作動部に力
を加えることによって、前記タブを傾動させる構成とな
っていると共に、前記連結部が、前記タブの前記回動部
を挿通するための孔を有し、この孔には、前記回動部が
所定量回動したときに、この回動部の背面と係合する係
合部が設けられていることを特徴とする。
1又は2に記載の簡易開口缶蓋において、前記タブが、
回動可能な回動部と、作動部とを有し、この作動部に力
を加えることによって、前記タブを傾動させる構成とな
っていると共に、前記連結部が、前記タブの前記回動部
を挿通するための孔を有し、この孔には、前記回動部が
所定量回動したときに、この回動部の背面と係合する係
合部が設けられていることを特徴とする。
【0018】ここで、「回動部が所定量回動したとき
に、この回動部の背面と係合する」とは、作動部を傾動
させることによって、回動部が回動する際に、所定の回
動角度に達したときに、回動部の背面が係合部に当接す
ることにより、係わり合うことをいう。
に、この回動部の背面と係合する」とは、作動部を傾動
させることによって、回動部が回動する際に、所定の回
動角度に達したときに、回動部の背面が係合部に当接す
ることにより、係わり合うことをいう。
【0019】このような手段を講じたことにより、回動
部の背面が係合部に当接するまでは、容易に作動部を傾
動させることができる。そして、さらに作動部を傾動さ
せると、係合部を介して連結部ひいては押圧部が連動
し、押圧部が開口片を下方へ押圧して開口される。従っ
て、従来のように、作動部を引っ張ることによって開口
操作を行う場合には、作動部に指を掛け易く、また力も
加え易い状態でスコア線の初期破断が行われることとな
るので、容易に開口操作を行うことができる。さらに、
指を作動部の下に入れることもできるので、作動部を引
っ張るというよりは、作動部の裏面を押して開口操作を
行うことも可能であり、さらに力を加え易くなる。従っ
て、比較的小さい力で開缶することができる。
部の背面が係合部に当接するまでは、容易に作動部を傾
動させることができる。そして、さらに作動部を傾動さ
せると、係合部を介して連結部ひいては押圧部が連動
し、押圧部が開口片を下方へ押圧して開口される。従っ
て、従来のように、作動部を引っ張ることによって開口
操作を行う場合には、作動部に指を掛け易く、また力も
加え易い状態でスコア線の初期破断が行われることとな
るので、容易に開口操作を行うことができる。さらに、
指を作動部の下に入れることもできるので、作動部を引
っ張るというよりは、作動部の裏面を押して開口操作を
行うことも可能であり、さらに力を加え易くなる。従っ
て、比較的小さい力で開缶することができる。
【0020】なお、回動部の背面が係合部と係合するま
での回動角度、すなわち、作動部を傾動させる角度は、
作動部に力を加えやすい程度であれば、かなり開口操作
は容易になるが、請求項4に記載のように、前記係合部
が、前記作動部が前記蓋体パネルに対してほぼ垂直の位
置になったときに、前記回動部の背面と係合する構成と
することができる。
での回動角度、すなわち、作動部を傾動させる角度は、
作動部に力を加えやすい程度であれば、かなり開口操作
は容易になるが、請求項4に記載のように、前記係合部
が、前記作動部が前記蓋体パネルに対してほぼ垂直の位
置になったときに、前記回動部の背面と係合する構成と
することができる。
【0021】このような手段を講じたことにより、作動
部を蓋体パネルに対してほぼ垂直の位置まで容易に傾動
させることができる。従って、作動部の裏面を押して開
口操作を行うことが一層容易となり、片手で缶本体を持
ち、例えば、親指で作動部の裏面を押して開缶すること
も可能である。
部を蓋体パネルに対してほぼ垂直の位置まで容易に傾動
させることができる。従って、作動部の裏面を押して開
口操作を行うことが一層容易となり、片手で缶本体を持
ち、例えば、親指で作動部の裏面を押して開缶すること
も可能である。
【0022】ここで、回動部の形状は、作動部の傾動に
伴って回動し、所定量回動した際に、連結部の係合部と
係合できる形状であれば、特に限定されないが、請求項
5に記載の構成とすることができる。
伴って回動し、所定量回動した際に、連結部の係合部と
係合できる形状であれば、特に限定されないが、請求項
5に記載の構成とすることができる。
【0023】すなわち、請求項5記載の発明は、請求項
3又は4に記載の簡易開口缶蓋において、前記回動部の
断面形状が、略半円形で形成されていることを特徴とす
る。このような構成としたことにより、簡易な構造で、
連結部との係合関係を達成することができる。
3又は4に記載の簡易開口缶蓋において、前記回動部の
断面形状が、略半円形で形成されていることを特徴とす
る。このような構成としたことにより、簡易な構造で、
連結部との係合関係を達成することができる。
【0024】また、請求項6記載のように、請求項3、
4又は5に記載の簡易開口缶蓋において、前記孔に、前
記タブが初期状態のときに、前記回動部の背面と当接す
る当接部を設けることができる。このような構成とした
ことにより、タブの初期状態を維持することができる。
4又は5に記載の簡易開口缶蓋において、前記孔に、前
記タブが初期状態のときに、前記回動部の背面と当接す
る当接部を設けることができる。このような構成とした
ことにより、タブの初期状態を維持することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1〜図3を参照して詳細に説明する。ここで、図
1は、本実施形態の簡易開口缶蓋の平面図を、図2は、
その要部のA−A線に沿って切断矢視した拡大縦断面図
を、図3は、図1のB−B線拡大縦断面図で、その開缶
動作を説明する図である。
て、図1〜図3を参照して詳細に説明する。ここで、図
1は、本実施形態の簡易開口缶蓋の平面図を、図2は、
その要部のA−A線に沿って切断矢視した拡大縦断面図
を、図3は、図1のB−B線拡大縦断面図で、その開缶
動作を説明する図である。
【0026】図1において、簡易開口缶蓋1は、概略、
蓋体パネル2と、固定部材3と、タブ4と、スコア線5
と、開口片6とを備えている。
蓋体パネル2と、固定部材3と、タブ4と、スコア線5
と、開口片6とを備えている。
【0027】すなわち、蓋体パネル2の中央を横断して
設けられた凹部2aのほぼ中央には、固定部材3が、リ
ベット3aによって固着されている。なお、このリベッ
ト3aは、請求項1に記載の固着部に相当するが、固定
部材3を蓋体パネル2に固着する手段であれば、リベッ
トに限定されない。
設けられた凹部2aのほぼ中央には、固定部材3が、リ
ベット3aによって固着されている。なお、このリベッ
ト3aは、請求項1に記載の固着部に相当するが、固定
部材3を蓋体パネル2に固着する手段であれば、リベッ
トに限定されない。
【0028】固定部材3のリベット3aの反対側(図1
中、左側)には、後述する開口片6を下方へ押圧するた
めの押圧部3bが設けられている。また、固定部材3の
中央両側(図1中、上下側)には、図2に示すように、
連結部3cが隆起して設けられている。この連結部3c
は、後述するタブ4の回動部4aを挿通するための貫通
孔3dを有する。この貫通孔3dの上部には、回動部4
aの背面と係合する係合部3eが突設され、その下面
は、タブ4が初期状態のときに、回動部4aの背面が当
接する当接部3fを形成している。なお、当接部3f
は、必ずしも蓋体パネル2に平行に設ける必要はない。
例えば、図2において、右上がりの傾斜面(ハンドリン
グに支障を及ぼさない程度の傾斜)を形成すると、タブ
4を右上がりの状態に維持することができ、タブ4の指
掛かりを良くすることができる。
中、左側)には、後述する開口片6を下方へ押圧するた
めの押圧部3bが設けられている。また、固定部材3の
中央両側(図1中、上下側)には、図2に示すように、
連結部3cが隆起して設けられている。この連結部3c
は、後述するタブ4の回動部4aを挿通するための貫通
孔3dを有する。この貫通孔3dの上部には、回動部4
aの背面と係合する係合部3eが突設され、その下面
は、タブ4が初期状態のときに、回動部4aの背面が当
接する当接部3fを形成している。なお、当接部3f
は、必ずしも蓋体パネル2に平行に設ける必要はない。
例えば、図2において、右上がりの傾斜面(ハンドリン
グに支障を及ぼさない程度の傾斜)を形成すると、タブ
4を右上がりの状態に維持することができ、タブ4の指
掛かりを良くすることができる。
【0029】一方、タブ4は、図2に示すように、前記
貫通孔3cに挿通されて回動可能に連結される回動部4
aを有する。この回動部4aは、蓋体パネル2の凹部2
aの上面に当接している。回動部4aは、その断面形状
が略半円形で形成され、その背面4b(図2(A)中、
上面)は、平面で構成されている。この背面4bは、タ
ブ4が初期状態のときは、当接部3fに当接し、タブ4
をほぼ垂直に傾動したときに、図2(B)に示すよう
に、係合部3eに当接するように構成されている。ま
た、タブ4の回動部4aと反対側(図1中、右側)に
は、タブ4を傾動させる際に力を加えるための作動部4
cが形成されている。すなわち、この作動部4cに指を
掛けたり、摘んだり、又は裏面を押すことにより、タブ
4を傾動させることとなる。
貫通孔3cに挿通されて回動可能に連結される回動部4
aを有する。この回動部4aは、蓋体パネル2の凹部2
aの上面に当接している。回動部4aは、その断面形状
が略半円形で形成され、その背面4b(図2(A)中、
上面)は、平面で構成されている。この背面4bは、タ
ブ4が初期状態のときは、当接部3fに当接し、タブ4
をほぼ垂直に傾動したときに、図2(B)に示すよう
に、係合部3eに当接するように構成されている。ま
た、タブ4の回動部4aと反対側(図1中、右側)に
は、タブ4を傾動させる際に力を加えるための作動部4
cが形成されている。すなわち、この作動部4cに指を
掛けたり、摘んだり、又は裏面を押すことにより、タブ
4を傾動させることとなる。
【0030】一方、蓋体パネル2の凹部2aのタブ4と
反対側(図1中、左側)には、スコア線5が刻設されて
いる。このスコア線5は、凹部2aのほぼ中央に、開口
時にヒンジとなるヒンジ部7を残して形成されている。
反対側(図1中、左側)には、スコア線5が刻設されて
いる。このスコア線5は、凹部2aのほぼ中央に、開口
時にヒンジとなるヒンジ部7を残して形成されている。
【0031】そして、このスコア線5に囲まれた部分
が、スコア線5の破断によって押し下げられる開口片6
を形成している。上述の押圧部3bは、この開口片6の
上面に当接して配設されている。
が、スコア線5の破断によって押し下げられる開口片6
を形成している。上述の押圧部3bは、この開口片6の
上面に当接して配設されている。
【0032】上記のような構成を有する簡易開口缶蓋1
は、以下に述べるように、開口される。まず、タブ4の
作動部4cを持ち上げて、図3(A)に示す位置までタ
ブ4を傾動させる。この際、回動部4aの背面4bが、
当接部3fから離れて係合部3eに当接するまでは、自
由に回動させることができる。従って、非常に小さい力
で容易に、タブ4を垂直状態まで傾動させることができ
る。
は、以下に述べるように、開口される。まず、タブ4の
作動部4cを持ち上げて、図3(A)に示す位置までタ
ブ4を傾動させる。この際、回動部4aの背面4bが、
当接部3fから離れて係合部3eに当接するまでは、自
由に回動させることができる。従って、非常に小さい力
で容易に、タブ4を垂直状態まで傾動させることができ
る。
【0033】そして、タブ4が、ほぼ垂直になった時点
で、回動部4aの背面4bが係合部3eに当接すること
によって、タブ4と連結部3cが係合する。そこで、さ
らにタブ4を傾動させる(例えば、作動部4cの裏面を
押す)ことによって、連結部3cひいては押圧部3bが
連動し、開口片6を下方へ押圧する力が作用し、スコア
線5に初期破断が生じる。さらに、タブ4を傾動させる
(例えば、作動部4cを押す)と、破断が進行し、ヒン
ジ部7をヒンジとして開口片6が押し下げられ、開口さ
れる(図3(B)、(C)参照)。
で、回動部4aの背面4bが係合部3eに当接すること
によって、タブ4と連結部3cが係合する。そこで、さ
らにタブ4を傾動させる(例えば、作動部4cの裏面を
押す)ことによって、連結部3cひいては押圧部3bが
連動し、開口片6を下方へ押圧する力が作用し、スコア
線5に初期破断が生じる。さらに、タブ4を傾動させる
(例えば、作動部4cを押す)と、破断が進行し、ヒン
ジ部7をヒンジとして開口片6が押し下げられ、開口さ
れる(図3(B)、(C)参照)。
【0034】この際、スコア線5に初期破断を生じさせ
るときも、開口片6を押し下げるときも、作動部4cの
裏面を押す動作に依ることができるので、力を加え易
く、比較的小さい力で開口を達成することができる。ま
た、タブ4を容易に垂直状態にできるので、片手で缶本
体を持って、例えば、親指で作動部4cの裏面を押すこ
とにより、開缶することも可能である。
るときも、開口片6を押し下げるときも、作動部4cの
裏面を押す動作に依ることができるので、力を加え易
く、比較的小さい力で開口を達成することができる。ま
た、タブ4を容易に垂直状態にできるので、片手で缶本
体を持って、例えば、親指で作動部4cの裏面を押すこ
とにより、開缶することも可能である。
【0035】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、その要旨を変更しない範囲におい
て、適宜変更して実施することが可能なものである。例
えば、固定部材3、タブ4、及び係合部3d等の形状等
は、加工工程及び缶のハンドリング・強度等を考慮して
適宜選択することができる。
れるものではなく、その要旨を変更しない範囲におい
て、適宜変更して実施することが可能なものである。例
えば、固定部材3、タブ4、及び係合部3d等の形状等
は、加工工程及び缶のハンドリング・強度等を考慮して
適宜選択することができる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、タ
ブを傾動させてからスコア線の初期破断を生じさせるの
で、力を加え易く、容易に開口することができる。ま
た、タブを押すことによっても開口できるので、比較的
小さい力で容易に、開缶を達成することができる。
ブを傾動させてからスコア線の初期破断を生じさせるの
で、力を加え易く、容易に開口することができる。ま
た、タブを押すことによっても開口できるので、比較的
小さい力で容易に、開缶を達成することができる。
【図1】本発明に係る簡易開口缶蓋の一実施形態の平面
図である。
図である。
【図2】図1の要部のA−A線に沿って切断矢視した拡
大縦断面図で、(A)はタブの初期状態、(B)はタブ
が係合部に当接した状態を示す。
大縦断面図で、(A)はタブの初期状態、(B)はタブ
が係合部に当接した状態を示す。
【図3】図1のB−B線拡大縦断面図で、(A)は閉缶
状態、(B)は開口途中の状態、(C)は開口状態を示
す。
状態、(B)は開口途中の状態、(C)は開口状態を示
す。
【図4】従来の簡易開口缶蓋の平面図である。
【図5】図4の底面図である。
1 簡易開口缶蓋 2 蓋体パネル 3 固定部材 3a リベット 3b 押圧部 3c 連結部 3d 貫通孔 3e 係合部 3f 当接部 4 タブ 4a 回動部 4b 背面 4c 作動部 5 スコア線 6 開口片 7 ヒンジ部
Claims (6)
- 【請求項1】蓋体パネルに、ヒンジ部を有してスコア線
が形成され、このスコア線に囲まれた開口片を押し下げ
て開口操作を行う開口機構を有する簡易開口缶蓋におい
て、 前記開口機構が、前記蓋体パネルの上面に設けられた固
定部材と、この固定部材に設けられた連結部と非固定で
連結される傾動自在なタブとを備え、前記固定部材に
は、前記連結部に対して互いに反対側に、前記蓋体パネ
ルに固着される固着部と、前記開口片の上面に当接する
押圧部とが設けられ、かつ、前記タブが所定位置まで傾
動された後に、前記連結部が前記タブと連動することに
よって、前記押圧部で前記開口片を下方へ押圧して開口
操作を行うことを特徴とする簡易開口缶蓋。 - 【請求項2】前記連結部が、前記タブが前記蓋体パネル
に対してほぼ垂直の位置になった後に、前記タブと連動
する構成となっていることを特徴とする請求項1に記載
の簡易開口缶蓋。 - 【請求項3】前記タブが、回動可能な回動部と、作動部
とを有し、この作動部に力を加えることによって、前記
タブを傾動させる構成となっていると共に、前記連結部
が、前記タブの前記回動部を挿通するための孔を有し、
この孔には、前記回動部が所定量回動したときに、この
回動部の背面と係合する係合部が設けられていることを
特徴とする請求項1又は2に記載の簡易開口缶蓋。 - 【請求項4】前記係合部が、前記作動部が前記蓋体パネ
ルに対してほぼ垂直の位置になったときに、前記回動部
の背面と係合する構成となっていることを特徴とする請
求項3に記載の簡易開口缶蓋。 - 【請求項5】前記回動部の断面形状が、略半円形で形成
されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の簡
易開口缶蓋。 - 【請求項6】前記孔に、前記タブが初期状態のときに、
前記回動部の背面と当接する当接部が設けられているこ
とを特徴とする請求項3、4又は5に記載の簡易開口缶
蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10372257A JP2000190962A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 簡易開口缶蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10372257A JP2000190962A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 簡易開口缶蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000190962A true JP2000190962A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18500137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10372257A Pending JP2000190962A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 簡易開口缶蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000190962A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010517890A (ja) * | 2007-02-14 | 2010-05-27 | インプレス・グループ・ベスローテン・フエンノートシャップ | 缶、およびそのための本体ならびにパネル |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP10372257A patent/JP2000190962A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010517890A (ja) * | 2007-02-14 | 2010-05-27 | インプレス・グループ・ベスローテン・フエンノートシャップ | 缶、およびそのための本体ならびにパネル |
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