JP2000190447A - 捺染装置 - Google Patents

捺染装置

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JP2000190447A
JP2000190447A JP10374450A JP37445098A JP2000190447A JP 2000190447 A JP2000190447 A JP 2000190447A JP 10374450 A JP10374450 A JP 10374450A JP 37445098 A JP37445098 A JP 37445098A JP 2000190447 A JP2000190447 A JP 2000190447A
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air cylinder
compressed air
moving
printing unit
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JP10374450A
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Kozo Okita
耕三 大北
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OKITAKO SHOJI KK
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OKITAKO SHOJI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被捺染物の厚さに依らず、捺染ユニットを捺
染テーブル上の被捺染物に自動的に且つ簡単に密着させ
得る捺染装置を提供する。 【解決手段】 捺染テーブル20の上方に所定間隔を存し
て位置する収納位置と、捺染テーブル20に密着する捺染
位置との間で捺染ユニット10を昇降させる昇降手段40を
備えている。該昇降手段40は、圧縮空気供給源41と、捺
染ユニット10に連結されたエアシリンダ42と、圧縮空気
供給源41及びエアシリンダ42間に介在されたソレノイド
バルブ43とを備えている。該ソレノイドバルブ43は、捺
染ユニット10は、圧縮空気供給源41とエアシリンダ42と
を連通する第1位置と、エアシリンダ42を大気に連通さ
せ、エアシリンダ42内の圧縮空気を排気させる第2位置
とをとるように作動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、捺染スクリーンを
有した捺染ユニットを、自動的に、捺染テーブル上に移
動させるように構成された捺染装置に関する。
【0002】
【従来の技術】垂直方向に所定間隔を存して配置された
捺染ユニットと捺染テーブルとを相対移動させて接近離
間させる昇降手段を備え、該昇降手段によって前記捺染
ユニットを自動的に前記捺染テーブル上に密着させるよ
うに構成された捺染装置は、特開平10-202829号に開示
されている。
【0003】該公報に開示されている捺染装置は、(1)
スクリーンを備え、格納位置に上下に積段状に配置され
る複数の捺染ユニットと、(2)前記複数の捺染ユニット
を格納位置と使用位置とにそれぞれ独立に前後方向にス
ライドさせるスライド手段と、(3)使用位置の下方に配
置された捺染テーブルと、(4)使用位置に移動させた捺
染ユニットと捺染テーブルとを相対移動させて接近離間
させる昇降手段とを備えている。該捺染装置は、斯かる
構成により、装置の小型化を図りつつ、捺染ユニットを
被捺染物に対して自動的に密着させることができるとさ
れている。
【0004】しかしながら、前記公報に記載の捺染装置
においては、前記昇降手段として、スクリュー軸を介し
て電動モータにより捺染ユニット又は捺染テーブルを昇
降させるように構成したものや、若しくは、ラックピニ
オンやチェーン等を動力伝達手段として捺染ユニット又
は捺染テーブルを昇降させるように構成したものを用い
ている為、以下の不都合があった。
【0005】即ち、前記構成によると、捺染ユニット又
は捺染テーブルの昇降すべき距離を操作者自らが調整す
る必要が生じる。ところが、該昇降すべき距離は、捺染
ユニットと捺染テーブル上の被捺染物との間の距離に相
当するから、該距離は被捺染物の厚さによって変動す
る。従って、前記公報に記載された捺染装置において
は、被捺染物毎に、該捺染物の厚さを測定して、捺染ユ
ニット又は捺染テーブルの昇降距離を調整する必要があ
る。特に、被捺染物として、織布等を用いる場合には、
被捺染物の厚さが一定しない為、前記調整作業は煩雑な
ものとなり、作業効率の悪化を招くことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
に鑑みなされたもので、被捺染物の厚さに依らず、捺染
ユニットを捺染テーブル上の被捺染物に自動的に且つ簡
単に密着させ得る捺染装置を提供することを目的とす
る。
【0007】本発明は、前記目的を達成しつつ、多色又
は多模様の捺染を同時に行え且つ装置の省スペース化を
図り得る捺染装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する為に、捺染スクリーンを有し且つ垂直方向所定高
さの収納位置において保持された捺染ユニットと、被捺
染物を捺染可能状態に保持する捺染テーブルであって、
前記収納位置の下方に所定間隔を存して位置する作業位
置に配置される捺染テーブルと、前記捺染ユニットを、
前記収納位置及び前記捺染テーブル上の被捺染物に密着
する捺染位置の間で上下に昇降させる昇降手段とを備
え、前記昇降手段は、圧縮空気供給源と、一端が固定さ
れ且つ他端が垂直方向摺動自在に、垂直方向に沿って配
置されたエアシリンダと、前記圧縮空気供給源及びエア
シリンダの間に介在され、前記圧縮空気の供給方向を切
り換えるソレノイドバルブとを有し、前記エアシリンダ
の他端は、前記捺染ユニットに連結されており、前記ソ
レノイドバルブは、前記圧縮空気供給源とエアシリンダ
を連通して、該圧縮空気供給源からの圧縮空気によって
前記エアシリンダの他端を上昇させる第1位置と、前記
圧縮空気供給源とエアシリンダとを遮断し且つエアシリ
ンダと大気とを連通して、該エアシリンダ内の圧縮空気
を排気することによって前記エアシリンダの他端を下降
させる第2位置とをとるように構成された捺染装置を提
供する。
【0009】好ましくは、前記捺染装置は、上下に積段
状に配置された前記捺染ユニットを複数有し、さらに、
前記複数の捺染ユニットのうち選択された一の捺染ユニ
ットのみを収納位置に残し、他の捺染ユニットを前記収
納位置から水平方向に外れた隔離位置へ移動させる移動
手段を備えたものとすることができる。
【0010】また、好ましくは、前記作業位置を通る第
1水平面内において前記捺染テーブルを一端から他端へ
移動させる第1搬送手段と、前記第1搬送手段の他端側
に隣接配置され、前記第1搬送手段から前記捺染テーブ
ルを受け、前記第1水平面からこれより下方の第2水平
面へ移動させる下降手段と、平面視において、前記第1
搬送手段と同位置に配設され、前記下降手段によって下
降させられた前記捺染テーブルを前記第2水平面内にお
いて移動させる第2搬送手段と、前記第2搬送手段の搬
送端から前記第1搬送手段の一端へ捺染テーブルを移動
させる上昇手段とを備え、前記捺染テーブルを前記作業
位置に自動的に停止させるように構成された搬送装置を
さらに備えることができる。
【0011】より好ましくは、前記搬送装置の前記第1
搬送手段と第2搬送手段との間に、作業位置に配設され
る捺染テーブルに対応した吸引装置を備え、該吸引装置
は、前記捺染ユニットによって被捺染物の上面に塗布さ
れる捺染薬剤を該被捺染物の下方から吸引して該被捺染
物の下面にまで染み込ませるように構成されているもの
とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る捺染装置の
好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明
する。図1は本実施の形態に係る捺染装置1を4台並べ
て配置させた場合の正面図であり、図2及び図3はそれ
ぞれ図1におけるA矢視図及びB−B線断面図である。
【0013】図に示すように、本実施の形態に係る捺染
装置1は、収納位置において上下に積段状に配された複
数の捺染ユニット(本実施の形態においては、4つの捺
染ユニット10a〜10d)と、被捺染物を捺染可能状
態に保持した状態で、前記収納位置から下方に所定距離
離間された作業位置に配設される捺染テーブル20と、
前記複数の捺染ユニットのうち選択された一の捺染ユニ
ットのみを収納位置に残し、他の捺染ユニットを前記収
納位置から水平方向に外れた隔離位置へ移動させる移動
手段30と、前記選択された一の捺染ユニットを、前記
収納位置と前記作業位置にある捺染テーブル30上の被
捺染物に密着する捺染位置との間で上下方向に移動させ
る昇降手段40とを備えている。なお、図中、符号2は
架台である。
【0014】前記捺染ユニット10は、フレーム(図示
せず)と、該フレームの内側下端部に着脱自在に保持さ
れる捺染スクリーン(図示せず)とを有している。該捺
染ユニットは、斯かる構成により、捺染スクリーン上に
捺染薬剤を供給した後、スキージ等の適宜の塗布手段に
よって該スクリーン上の捺染薬剤を略均一厚さに塗布
し、これにより、スクリーンを通る捺染薬剤により所望
の模様を被捺染物上に捺染し得る構成となっている。な
お、前記スキージを前記捺染ユニットに備え、適宜の駆
動手段によって自動的にスライドさせることも可能であ
る。
【0015】本実施の形態においては、前記捺染テーブ
ル20は、搬送装置50によって、前記作業位置に配設
される。
【0016】該搬送装置50は、図1によく表されるよ
うに、前記作業位置を通る第1水平面内において前記捺
染テーブルを一端から他端へ移動させる第1搬送手段5
1と、前記第1搬送手段51の他端側に隣接配置され、
前記第1搬送手段51から前記捺染テーブル20を受
け、前記第1水平面からこれより下方の第2水平面へ移
動させる下降手段52と、平面視において、前記第1搬
送手段51と同位置に配設され、前記下降手段52によ
って下降させられた前記捺染テーブル20を前記第2水
平面内において移動させる第2搬送手段53と、前記第
2搬送手段53の搬送端から前記第1搬送手段51の一
端へ捺染テーブル20を移動させる上昇手段とを備えて
いる。
【0017】前記第1搬送手段51及び第2搬送手段5
3は、それぞれ、両端に位置する一対のローラ51a,
53aと、該一対のローラ間に張設された無端ベルト5
1b及び53bとを有しており、該無端ベルト51b,
53b上に載置される捺染テーブル20を一端側から他
端側へ搬送し得るようになっている。さらに、第1搬送
手段51には、前記無端ベルト51bに跨って上下方向
に昇降可能とされた位置決めピン(図示せず)が備えら
れている。該位置決めピンは、前記作業位置に対応して
設けられており、該位置決めピンを無端ベルト上に突出
させておくことにより、捺染ユニット20を自動的に作
業位置に停止させることが可能となっている。
【0018】一方、前記上昇手段52及び下降手段54
は、水平方向に所定間隔を存して配された一対のローラ
52a,54aと、該一対のローラ間52a,54aに
張設された無端ベルト52b,54bとを有する支持台
52c,54cを備えており、該支持台52c,54c
が第1水平面及び第2水平面の間を昇降し得るように構
成されている。
【0019】さらに、該搬送装置50の第1搬送手段5
1と第2搬送手段52との上下間には、作業位置に対応
する位置に吸引装置60が備えられている。該吸引装置
60は、作業位置の下方に配された吸引フレーム61
と、該吸引フレームに連通した真空ポンプ62とを有し
ている。該吸引装置60を備えることにより、スクリー
ンを通して被捺染物の上面に塗布された捺染薬剤を吸引
して該被捺染物の下面にまで染み込ませ、被捺染物の上
面及び下面の両面に同一模様の捺染を同時に行うことが
可能となる。また、該吸引装置60を備えれば、高粘性
の捺染薬剤を用いても、該捺染薬剤を効率よく被捺染物
の下面まで染み込ませることができ、捺染薬剤の選択の
自由度を向上させ得る。なお、本実施の形態において
は、真空ポンプ62を共用する構成としたが、各吸引フ
レーム毎に真空ポンプを備えることも可能である。
【0020】また、好ましくは、該搬送装置における第
1搬送手段と第2搬送手段との間に、捺染テーブルを洗
浄する為の洗浄装置を備えることができる。斯かるスペ
ースに洗浄装置を備えることによって、洗浄装置を備え
る場合における装置の拡大化を防止し得る。
【0021】前記移動手段30は、前記複数の捺染ユニ
ットの各々に対応して設けられたスイッチメンバ31a
〜31dと、該スイッチメンバを支持する垂直方向に延
びた支持杆32と、該支持杆を水平方向に移動させる駆
動手段33とを備えている。前記スイッチメンバとして
は、電磁石等種々の部材を使用し得る。また、前記駆動
手段33としては、エアシリンダ等種々の部材を使用し
得る。なお、34は、前記支持杆33の移動方向を制御
する為のレールである。該移動手段30は、斯かる構成
により、選択された一の捺染ユニット10aのみを格納
位置に残し、他の捺染ユニット10b〜10dを収納位
置から水平方向に外れた隔離位置に移動させ得るように
なっている。
【0022】前記昇降手段40は、圧縮空気供給源41
と、一端が固定され且つ他端が対応する捺染ユニットに
連結されたエアシリンダ42と、前記圧縮空気供給源及
びエアシリンダの間に介在され、前記圧縮空気の供給方
向を切り換えるソレノイドバルブ43とを備えている。
図4に、前記昇降手段の構成及び作動状態を示す模式図
を示す。なお、図4(a)は、捺染ユニットの収納位置保
持状態又は捺染ユニットの捺染位置から収納位置への上
昇状態を表しており、図4(b)は、捺染ユニットの収納
位置から捺染位置への下降状態を表している。なお、図
中、符号44は流量を調整する為のニードルバルブ等の
流量調整弁、45はエアシリンダへの供給される圧縮空
気圧を調整する為の圧力調整弁である。
【0023】前記エアシリンダ42は、垂直方向に沿っ
て、上端が固定されたシリンダ42aと、該シリンダ内
を長手方向に摺動するピストン42bとを有しており、
前記シリンダはピストンヘッドによって上側室と下側室
とに分離されている。そして、前記上側室及び下側室に
は、それぞれ、吸排気口42c及び42dが備えられて
いる。また、シリンダ42aはレール42fによって水
平方向に移動可能に支持されている。一方、前記ピスト
ン42bは、連結部材42eを介して、対応する捺染ユ
ニット10に連結されている。従って、前記移動手段3
0によって隔離位置へ移動させられる捺染ユニットは、
該捺染ユニットに連結されたエアシリンダと共に移動す
るようになっている。
【0024】捺染ユニット10を収納位置に保持する場
合又は捺染ユニット10を捺染位置から収納位置へ上昇
させる場合には、ソレノイドバルブ43への通電を行
う。ソレノイドバルブ43への通電を行うと、電磁石4
3aの作用によってスプリング43bの付勢力に抗して
ソレノイドバルブ43は第1位置に移動する。図4(a)
に示すように、ソレノイドバルブ43が第1位置にある
場合、エアシリンダの下側室の吸排気口42dが圧縮空
気供給源41に連通され且つ上側室の吸排気口42cが
大気に連通されるようになっている。これにより、エア
シリンダの下側室に圧縮空気が供給されてピストン42
bが上昇し、これに伴って該ピストンに連結された捺染
ユニット10が上昇する。なお、エアシリンダの上側室
内の空気は吸排気口42cを介してピストン42bの上
昇に応じて大気中に排出される。
【0025】一方、捺染ユニット10を収納位置から捺
染位置へ下降させる場合には、ソレノイドバルブ43へ
の通電を停止する。これにより、スプリング43bの付
勢力によってソレノイドバルブ43は第2位置へ移動さ
せられる。図4(b)に示すように、ソレノイドバルブ4
3が第2位置にある場合、上側室の吸排気口43c及び
下側室の吸排気口43dは共に大気に連通させられるよ
うになっている。これにより、下側室内の圧縮空気が大
気へ排気され、ピストン42b及び捺染ユニット10は
その自重により下降する。従って、流量調整弁によって
下側室内から排気される圧縮空気の流量を制御すること
により、捺染ユニット10を緩やかに下降させることが
可能となる。そして、下降する捺染ユニット10は、下
端部が被捺染物に当接して、該被捺染物との密着状態下
に停止する。なお、エアシリンダの上側室へは吸排気口
42cを介してピストンの下降に応じた空気が吸引され
る。
【0026】斯かる昇降手段40を備えることにより、
本実施の形態に係る捺染装置1においては、捺染ユニッ
ト10を下降させる際に、操作者が被捺染物の厚さに合
わせて該下降距離を調整する必要がなく、ソレノイドバ
ルブのON−OFFを制御するだけで種々の厚さの被捺
染物に対して捺染ユニット10を自動的に密着させるこ
とが可能となる。
【0027】即ち、捺染ユニット及び捺染テーブルをス
クリュー軸やラックピニオン等によって相対移動させる
昇降手段を備えた従来の捺染装置においては、捺染ユニ
ット又は捺染テーブルの移動距離を操作者が調整しなけ
ればならなかった。該移動距離は被捺染物の厚さに依存
するから、被捺染物毎に移動距離を調整しなければなら
ず、これにより、作業効率の悪化を招いていた。
【0028】これに対し、本実施の形態においては、圧
縮空気供給源41と、一端が固定され且つ他端が対応す
る捺染ユニット10に連結されたエアシリンダ42と、
前記圧縮空気供給源41及びエアシリンダ42の間に介
在され、前記圧縮空気の供給方向を切り換えるソレノイ
ドバルブ43とを有する昇降手段を備えるようにし、エ
アシリンダ内の圧縮空気を排気することによって捺染ユ
ニットを下降させるように構成したので、ソレノイドバ
ルブのON−OFF制御だけで、被捺染物の厚さに依ら
ず、捺染ユニット10を被捺染物に密着させることが可
能となる。さらに、圧縮空気の排気流量を調整可能とし
ているので、これにより、捺染ユニットの下降速度を容
易に調整することができる。
【0029】なお、本実施の形態においては、シリンダ
の上端を固定し、軸方向摺動自在とされたピストンと捺
染ユニットとを連結するようにしたが、これとは逆に、
ピストンを固定し、且つ、シリンダを摺動自在として、
該シリンダと捺染ユニットとを連結するようにしても良
い。
【0030】また、本実施の形態においては、ソレノイ
ドバルブ43として、圧力側3ポート及び戻り側2ポー
トの2位置弁に係るシングルソレノイドバルブを用いた
が、本発明は斯かる構成に限られるものではない。例え
ば、圧力側3ポート及び戻り側2ポートの3位置弁に係
るダブルソレノイドバルブを用いて、第3位置を予備的
に使用することも可能である。
【0031】以下に、このように構成された捺染装置の
作動について説明する。まず、被捺染物を敷設させた捺
染テーブル20を所望枚数、搬送装置50上に載置す
る。一方、捺染ユニット10a〜10dには、それぞ
れ、所望のスクリーンを設置する。本実施の形態におい
ては、それぞれ捺染ユニットを4つ有する捺染装置を、
4台並列配置させているので、最大16種類のスクリー
ンを設置することができる。搬送装置50によって循環
される捺染テーブル20は、前述のように、作業位置に
おいて自動的に停止する。この状態において、捺染装置
1に備えられた捺染ユニット10a〜10dのうち所望
の捺染ユニット(例えば、10a)のみを収納位置に残
し、他の捺染ユニット(10b〜10d)を移動手段3
0によって隔離位置へ移動させる。そして、昇降手段4
0によって残された捺染ユニット10aを下降させる。
該捺染ユニット10aは、前述のように、被捺染物と密
着する捺染位置において自動的に停止する。
【0032】その後、スクリーン上に捺染薬剤を供給
し、スキージ等適宜の塗布手段によって該捺染薬剤をス
クリーンの全面に均一に塗布する。この工程によって、
スクリーンを通過した捺染薬剤が被捺染物の上面に落と
される。この後、前記吸引装置60によって被捺染物の
上面に落とされた捺染薬剤を吸引する。これにより、被
捺染物の上面及び下面に同一模様の捺染を同時に行う。
斯かる捺染工程が終了したら、前記搬送装置によって捺
染テーブルを移動させる。これを繰り返すことによっ
て、最大16種類の模様を捺染することが可能となる。
【0033】なお、本実施の形態においては、捺染ユニ
ットを4台備えた捺染装置を例に説明したが、本発明は
捺染ユニットの台数による限定を受けるものではない。
【0034】また、本実施の形態においては、捺染装置
を4台並列配置させ、該4台の捺染装置に対して1台の
搬送装置50を備えるようにしたが、例えば、1台の捺
染装置につき1台の搬送装置50′を備えることも当然
に可能である。図5に示す形態においては、該搬送装置
50′の搬送方向端近傍に乾燥装置70を配置させてお
り、これにより、乾燥工程をも自動的に行うことが可能
となっている。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る捺染装置によれば、捺染ユ
ニットと捺染テーブルとが垂直方向に所定間隔を存して
配された捺染装置において、前記捺染装置を前記捺染テ
ーブルから離間された収納位置と前記捺染テーブルに密
着する捺染位置との間で昇降させる昇降手段であって、
圧縮空気供給源と、一端が固定され且つ他端が垂直方向
摺動自在となるように、垂直方向に沿って配置されたエ
アシリンダと、前記圧縮空気供給源及びエアシリンダの
間に介在され、前記圧縮空気の供給方向を切り換えるソ
レノイドバルブとを有する昇降手段を備え、前記エアシ
リンダの他端を前記捺染ユニットに連結し、前記ソレノ
イドバルブを、前記圧縮空気供給源とエアシリンダを連
通して該圧縮空気供給源からの圧縮空気によって前記エ
アシリンダの他端を上昇させる第1位置と、前記圧縮空
気供給源とエアシリンダとを遮断しエアシリンダと大気
とを連通して、該エアシリンダ内の圧縮空気を排気する
ことによって前記エアシリンダの他端を下降させる第2
位置とをとるように構成されていることを特徴とする捺
染装置。且つエアシリンダ内の圧縮空気を排気すること
によって前記エアシリンダの他端を下降させる第2位置
とをとるように構成したので、捺染テーブル上に保持さ
れる被捺染物の厚さに依らず、ソレノイドバルブを制御
するのみで、捺染ユニットを捺染テーブルに有効に密着
させることが可能となる。
【0036】前記捺染ユニットを複数備え、且つ、該複
数の捺染ユニットを上下に積段状に配置すると共に、該
複数の捺染ユニットのうち選択された一の捺染ユニット
のみを収納位置に残し、他の捺染ユニットを前記収納位
置から水平方向に外れた隔離位置へ移動させる移動手段
を備えるようにすれば、多種の捺染を行える捺染装置の
コンパクト化を図り得る。
【0037】前記作業位置を通る第1水平面内において
前記捺染テーブルを一端から他端へ移動させる第1搬送
手段と、前記第1搬送手段の他端側に隣接配置され、前
記第1搬送手段から前記捺染テーブルを受け、前記第1
水平面からこれより下方の第2水平面へ移動させる下降
手段と、平面視において、前記第1搬送手段と同位置に
配設され、前記下降手段によって下降させられた前記捺
染テーブルを前記第2水平面内において移動させる第2
搬送手段と、前記第2搬送手段の搬送端から前記第1搬
送手段の一端へ捺染テーブルを移動させる上昇手段とを
備え、前記捺染テーブルを前記作業位置に自動的に停止
させるように構成された搬送装置をさらに備えるように
すれば、複数の被捺染物の捺染作業を効率的に行うこと
ができる。
【0038】前記搬送装置の前記第1搬送手段と第2搬
送手段との間に作業位置に配設される捺染テーブルに対
応した吸引装置を備え、該吸引装置を、前記捺染ユニッ
トによって被捺染物の上面に塗布される捺染薬剤を、該
被捺染物の下方から吸引して、該被捺染物の上面及び下
面に同一模様を捺染し得るものとすれば、被捺染物の上
面及び下面への両面捺染を効率良く行うことが可能とな
る。また、捺染薬剤が高粘性であっても該捺染薬剤を被
捺染物内へ染み込ませることができるので、捺染薬剤の
選択の自由度を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る捺染装置
の一の使用例を示す正面図である。。
【図2】図2は、図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図3は、図1におけるB−B線断面図である。
【図4】図4は、図1に示す捺染装置における昇降手段
の構成及び作用を示す模式図であり、図4(a)は捺染ユニ
ットを上昇させる場合の模式図、図4(b)は捺染ユニッ
トを下降させる場合の模式図である。
【図5】図5は、図1に示す捺染装置の他の使用例を示
す正面図である。
【符号の説明】
1 捺染装置 10 捺染ユニット 20 捺染テーブル 30 移動手段 40 昇降手段 41 圧縮空気供給源 42 エアシリンダ 43 ソレノイドバルブ 50 搬送装置 60 吸引装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 捺染スクリーンを有し且つ垂直方向所定
    高さの収納位置において保持された捺染ユニットと、 被捺染物を捺染可能状態に保持する捺染テーブルであっ
    て、前記収納位置の下方に所定間隔を存して位置する作
    業位置に配置される捺染テーブルと、 前記捺染ユニットを、前記収納位置及び前記捺染テーブ
    ル上の被捺染物に密着する捺染位置の間で上下に昇降さ
    せる昇降手段とを備え、 前記昇降手段は、圧縮空気供給源と、一端が固定され且
    つ他端が垂直方向摺動自在に、垂直方向に沿って配置さ
    れたエアシリンダと、前記圧縮空気供給源及びエアシリ
    ンダの間に介在され、前記圧縮空気の供給方向を切り換
    えるソレノイドバルブとを有し、 前記エアシリンダの他端は、前記捺染ユニットに連結さ
    れており、 前記ソレノイドバルブは、 前記圧縮空気供給源とエアシリンダを連通して、該圧縮
    空気供給源からの圧縮空気によって前記エアシリンダの
    他端を上昇させる第1位置と、 前記圧縮空気供給源とエアシリンダとを遮断し且つエア
    シリンダと大気とを連通して、該エアシリンダ内の圧縮
    空気を排気することによって前記エアシリンダの他端を
    下降させる第2位置とをとるように構成されていること
    を特徴とする捺染装置。
  2. 【請求項2】 前記捺染装置は、上下に積段状に配置さ
    れた複数の前記捺染ユニットを有し、 さらに、前記複数の捺染ユニットのうち選択された一の
    捺染ユニットのみを収納位置に残し、他の捺染ユニット
    を前記収納位置から水平方向に外れた隔離位置へ移動さ
    せる移動手段を備えていることを特徴とする請求項1に
    記載の捺染装置。
  3. 【請求項3】 前記作業位置を通る第1水平面内におい
    て前記捺染テーブルを一端から他端へ移動させる第1搬
    送手段と、 前記第1搬送手段の他端側に隣接配置され、前記第1搬
    送手段から前記捺染テーブルを受け、前記第1水平面か
    らこれより下方の第2水平面へ移動させる下降手段と、 平面視において、前記第1搬送手段と同位置に配設さ
    れ、前記下降手段によって下降させられた前記捺染テー
    ブルを前記第2水平面内において移動させる第2搬送手
    段と、 前記第2搬送手段の搬送端から前記第1搬送手段の一端
    へ捺染テーブルを移動させる上昇手段と、 を備え、前記捺染テーブルを前記作業位置に自動的に停
    止させるように構成された搬送装置をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の捺染装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送装置の前記第1搬送手段と第2
    搬送手段との間に、作業位置に配設される捺染テーブル
    に対応した吸引装置を備え、 該吸引装置は、前記捺染ユニットによって被捺染物の上
    面に塗布される捺染薬剤を該被捺染物の下方から吸引し
    て該被捺染物の下面にまで染み込ませるように構成され
    ていることを特徴とする請求項3に記載の捺染装置。
JP10374450A 1998-12-28 1998-12-28 捺染装置 Pending JP2000190447A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137429A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Panasonic Corp スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
WO2021241029A1 (ja) * 2020-05-28 2021-12-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 電池およびその製造方法
CN116238239A (zh) * 2023-05-12 2023-06-09 福建佶龙机械科技股份有限公司 一种双面圆网印染机

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