JP2000189793A - 多孔性鉱物含有成形体と、その製造方法 - Google Patents
多孔性鉱物含有成形体と、その製造方法Info
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- JP2000189793A JP2000189793A JP10374342A JP37434298A JP2000189793A JP 2000189793 A JP2000189793 A JP 2000189793A JP 10374342 A JP10374342 A JP 10374342A JP 37434298 A JP37434298 A JP 37434298A JP 2000189793 A JP2000189793 A JP 2000189793A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 取扱い易く、脱臭作用又は油水の吸収作用を
有する多孔性鉱物含有成形体を提供する。 【解決手段】 臭気成分又は油水成分を吸着する粒状又
は粉末の多孔性鉱物２を主体とし、パルプ成分を含み、
全体が表面積を大きくするシート５の形状に成形された
構造よりなる。
有する多孔性鉱物含有成形体を提供する。 【解決手段】 臭気成分又は油水成分を吸着する粒状又
は粉末の多孔性鉱物２を主体とし、パルプ成分を含み、
全体が表面積を大きくするシート５の形状に成形された
構造よりなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、多孔性鉱物含有
成形体と、その製造方法に関し、詳しくは、ゼオライト
等の多孔性鉱物とパルプ成分よりなる多孔性鉱物含有成
形体とその製造方法に係わるものである。
成形体と、その製造方法に関し、詳しくは、ゼオライト
等の多孔性鉱物とパルプ成分よりなる多孔性鉱物含有成
形体とその製造方法に係わるものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、たとえば魚や肉のグリルに調理を
行なう場合は、焼き網の下の受け皿に水を入れて、落下
する油や汚物を受けて汚れを防いでいる。また、受け皿
には顆粒状の多孔性鉱物を入れておき、落下する油や汚
物を吸収させることも行なわれている。
行なう場合は、焼き網の下の受け皿に水を入れて、落下
する油や汚物を受けて汚れを防いでいる。また、受け皿
には顆粒状の多孔性鉱物を入れておき、落下する油や汚
物を吸収させることも行なわれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、受け皿
の水で油や汚物を受ける手段は焼く際の臭の除去ができ
ず、また、受け皿を汚す問題がある。一方、受け皿に多
孔性鉱物を敷く手段は、敷く際の手間と使用後に片づけ
る手間を要する問題がある。
の水で油や汚物を受ける手段は焼く際の臭の除去ができ
ず、また、受け皿を汚す問題がある。一方、受け皿に多
孔性鉱物を敷く手段は、敷く際の手間と使用後に片づけ
る手間を要する問題がある。
【０００４】そこで、本発明の第１の課題は前述した従
来の油や汚物の除去手段における問題点を解消しようと
したもので、取扱い易く、脱臭作用又は油水の吸収作用
を有する多孔性鉱物含有成形体（以下、単に成形体と略
記する。）を提供することにある。また、本発明の第２
の課題は前記成形体の成形し易い製造方法を提供するこ
とにある。
来の油や汚物の除去手段における問題点を解消しようと
したもので、取扱い易く、脱臭作用又は油水の吸収作用
を有する多孔性鉱物含有成形体（以下、単に成形体と略
記する。）を提供することにある。また、本発明の第２
の課題は前記成形体の成形し易い製造方法を提供するこ
とにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記した第１の課題を達
成するために、請求項１に記載の発明は、臭気成分又は
油水成分を吸着する粒状又は粉末の多孔性鉱物を主体と
し、パルプ成分を含み、全体が表面積を大きくするシー
ト形状に成形されてなることを特徴とする。
成するために、請求項１に記載の発明は、臭気成分又は
油水成分を吸着する粒状又は粉末の多孔性鉱物を主体と
し、パルプ成分を含み、全体が表面積を大きくするシー
ト形状に成形されてなることを特徴とする。
【０００６】請求項１の発明の成形体は、多孔性鉱物に
より臭気成分又は油水成分を吸着する。パルプ成分は成
形体の保形性に役立ち、水分、油分の吸収作用も有す
る。成形体は表面積を大きくされていることより、脱
臭、吸水、吸油性にすぐれる。
より臭気成分又は油水成分を吸着する。パルプ成分は成
形体の保形性に役立ち、水分、油分の吸収作用も有す
る。成形体は表面積を大きくされていることより、脱
臭、吸水、吸油性にすぐれる。
【０００７】前記した第１の課題を達するための、請求
項２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、
シート形状が多数の凹凸を有する板状をなすことを特徴
とする。
項２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、
シート形状が多数の凹凸を有する板状をなすことを特徴
とする。
【０００８】請求項２の発明の成形体は、凹凸形状にさ
れていて表面積が大きいことより、脱臭、吸水、吸油性
に一層すぐれる。
れていて表面積が大きいことより、脱臭、吸水、吸油性
に一層すぐれる。
【０００９】前記した第２の課題を達成するための、請
求項３の発明は、臭気成分又は油成分を吸着する粒状又
は粉末の多孔性鉱物と、パルプ成分と、水との混合液
を、抄造成形機の凹凸状の濾過面に層状に吸着し、脱水
した後、これを乾燥することを特徴とする。
求項３の発明は、臭気成分又は油成分を吸着する粒状又
は粉末の多孔性鉱物と、パルプ成分と、水との混合液
を、抄造成形機の凹凸状の濾過面に層状に吸着し、脱水
した後、これを乾燥することを特徴とする。
【００１０】請求項３の発明の製造方法によれば、混合
液は凹凸形状の濾過面に層状に成形される。この層状物
はさらなる乾燥により、凹凸を有する成形体とすること
ができる。この成形体は多孔性鉱物を含み、臭気成分の
吸着、水分、油分の吸収作用をなす。この成形体は表面
積が大きいことより脱臭、吸水、吸油作用にすぐれてい
る。
液は凹凸形状の濾過面に層状に成形される。この層状物
はさらなる乾燥により、凹凸を有する成形体とすること
ができる。この成形体は多孔性鉱物を含み、臭気成分の
吸着、水分、油分の吸収作用をなす。この成形体は表面
積が大きいことより脱臭、吸水、吸油作用にすぐれてい
る。
【００１１】前記した第２の課題を達成するための、請
求項４の発明は、請求項３の発明において、抄造成形機
の濾過面において吸着し脱水して多数の凹凸を有する一
次乾燥品を成形した後、これをさらに乾燥することを特
徴とする。
求項４の発明は、請求項３の発明において、抄造成形機
の濾過面において吸着し脱水して多数の凹凸を有する一
次乾燥品を成形した後、これをさらに乾燥することを特
徴とする。
【００１２】請求項４の発明の製造方法によれば、濾過
面に一次乾燥品が成形される。一次乾燥品は多数の凹凸
形状を有する。一次乾燥品は濾過面より容易にはがすこ
とができる。一次乾燥品はさらなる乾燥により脱臭、吸
水、吸油作用にすぐれた成形体とされる。
面に一次乾燥品が成形される。一次乾燥品は多数の凹凸
形状を有する。一次乾燥品は濾過面より容易にはがすこ
とができる。一次乾燥品はさらなる乾燥により脱臭、吸
水、吸油作用にすぐれた成形体とされる。
【００１３】
【発明の実施の形態】この成形体は臭気成分、又は油水
成分を吸収する多孔性鉱物を多量に含んでいる。前記多
孔性鉱物は活性炭などの炭素質多孔性物質やシラスバル
ーン、バーミュキュライト、ゼオライト、タルク、珪藻
土、カオリン、セリサイト、酸性白土、活性白土、ベン
トナイトなどである。なお、ゼオライトは臭気成分、油
分、水分の吸収作用にすぐれている。これらの多孔性鉱
物は臭気成分、油分あるいは水分を吸収する物性を有し
ている。多孔性鉱物は粒状又は粉末で用いられる。
成分を吸収する多孔性鉱物を多量に含んでいる。前記多
孔性鉱物は活性炭などの炭素質多孔性物質やシラスバル
ーン、バーミュキュライト、ゼオライト、タルク、珪藻
土、カオリン、セリサイト、酸性白土、活性白土、ベン
トナイトなどである。なお、ゼオライトは臭気成分、油
分、水分の吸収作用にすぐれている。これらの多孔性鉱
物は臭気成分、油分あるいは水分を吸収する物性を有し
ている。多孔性鉱物は粒状又は粉末で用いられる。
【００１４】多孔性鉱物はパルプ成分と共に用いられ
る。パルプ成分は、繊維質成分を用いることができ、形
状保持性に役立つ。成形体は連続した凹凸形状のシート
に形成されていて、表面積が大きい。表面積の大きいこ
とより、多孔性鉱物の物性作用が有効に発揮される。
る。パルプ成分は、繊維質成分を用いることができ、形
状保持性に役立つ。成形体は連続した凹凸形状のシート
に形成されていて、表面積が大きい。表面積の大きいこ
とより、多孔性鉱物の物性作用が有効に発揮される。
【００１５】成形体１には、必要によりバインダを含ま
せることができる。バインダは多孔性鉱物の剥離防止を
させるためのものであり、デンプン又は砂糖などを３０
重量％以下量において使用する。
せることができる。バインダは多孔性鉱物の剥離防止を
させるためのものであり、デンプン又は砂糖などを３０
重量％以下量において使用する。
【００１６】成形体は抄造成形機の凹凸状の濾過面を利
用して製造される。多孔性鉱物とパルプ成分と水の混合
液は抄造成形機の凹凸状の濾過面に供給して、濾過面に
層状に吸着し、脱水し乾燥させて凹凸形状の成形体とす
る。また濾過面に吸着した層状物は脱水して一次乾燥品
とした後にさらなる乾燥により成形体とすることもでき
る。成形体は多孔性鉱物を含んでいて、脱臭、吸水、吸
油などの作用を発揮する。
用して製造される。多孔性鉱物とパルプ成分と水の混合
液は抄造成形機の凹凸状の濾過面に供給して、濾過面に
層状に吸着し、脱水し乾燥させて凹凸形状の成形体とす
る。また濾過面に吸着した層状物は脱水して一次乾燥品
とした後にさらなる乾燥により成形体とすることもでき
る。成形体は多孔性鉱物を含んでいて、脱臭、吸水、吸
油などの作用を発揮する。
【００１７】この発明に係わる成形体は、たとえばグリ
ル調理用の受け皿に敷いて魚や肉を焼く場合に生ずる臭
気成分、油分、水分などを吸収させることができる。
ル調理用の受け皿に敷いて魚や肉を焼く場合に生ずる臭
気成分、油分、水分などを吸収させることができる。
【００１８】また、この成形体は鳥かごの底に敷いて鳥
糞の脱臭や水分の吸収などに使用することができる。
糞の脱臭や水分の吸収などに使用することができる。
【００１９】
【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。図１は、この実施例の成形体１を示す。この成
形体１はゼオライト２（図２参照。）の２０〜３２５メ
ッシュの粉末９０重量％と、パルプ成分８重量％と、で
んぷん質のバインダ２重量％の材質よりなる。
明する。図１は、この実施例の成形体１を示す。この成
形体１はゼオライト２（図２参照。）の２０〜３２５メ
ッシュの粉末９０重量％と、パルプ成分８重量％と、で
んぷん質のバインダ２重量％の材質よりなる。
【００２０】成形体１は図１に示すように、下面側へ連
続した多数の凸部３（上面視の場合は多数の凹部４）を
有する方形に形成され、全体が板状のシート５の形状よ
りなる。ゼオライト２の粉末は成形体１の全体に均等に
含まれている。パルプ成分はゼオライト２の保持及び形
状の保形性に役立つ。バインダは成形体の成形性を良く
する。
続した多数の凸部３（上面視の場合は多数の凹部４）を
有する方形に形成され、全体が板状のシート５の形状よ
りなる。ゼオライト２の粉末は成形体１の全体に均等に
含まれている。パルプ成分はゼオライト２の保持及び形
状の保形性に役立つ。バインダは成形体の成形性を良く
する。
【００２１】この成形体１は、図３に示すように、グリ
ル調理用の受け皿１０に敷き、魚や肉を焼く場合に生ず
る臭い成分や油分、水分などを吸収させることができ
る。成形体１に含有されるゼオライト２の粉末は脱臭作
用、油分、水分などの吸収作用をなす。また、パルプ成
分も油分、水分の吸収に役立つ。成形体１は多数の凹凸
を有する表面積の大きい形状であり、ゼオライト２の効
果を良好に発揮させることができる。成形体１に含ませ
たゼオライト２は焼成の際の熱により遠赤外線を生じ、
焼成物を早く焼上げることができる。成形体１はシート
５の形状であることより、受け皿１０への敷設あるいは
使用後の除去がし易い。
ル調理用の受け皿１０に敷き、魚や肉を焼く場合に生ず
る臭い成分や油分、水分などを吸収させることができ
る。成形体１に含有されるゼオライト２の粉末は脱臭作
用、油分、水分などの吸収作用をなす。また、パルプ成
分も油分、水分の吸収に役立つ。成形体１は多数の凹凸
を有する表面積の大きい形状であり、ゼオライト２の効
果を良好に発揮させることができる。成形体１に含ませ
たゼオライト２は焼成の際の熱により遠赤外線を生じ、
焼成物を早く焼上げることができる。成形体１はシート
５の形状であることより、受け皿１０への敷設あるいは
使用後の除去がし易い。
【００２２】次に、この成形体１の製造方法を、図４〜
図７を参照して説明する。まず、ゼオライト２（粉末）
とパルプ成分１５と、バインダ１６を含む混合液１７が
調整される。すなわち、図４の第１槽２０には新聞紙な
どの紙材が水に浸され、攪拌手段２１にて攪拌されてパ
ルプ液１５Ａがつくられる。
図７を参照して説明する。まず、ゼオライト２（粉末）
とパルプ成分１５と、バインダ１６を含む混合液１７が
調整される。すなわち、図４の第１槽２０には新聞紙な
どの紙材が水に浸され、攪拌手段２１にて攪拌されてパ
ルプ液１５Ａがつくられる。
【００２３】第１槽２０のパルプ液１５Ａは導管２２の
ポンプ２２Ａにより第２槽２３に送られ、第２槽２３に
おいてゼオライト２の粉末及びバインダ１６としてでん
ぷんが加えられる。これらの各成分は攪拌手段２４によ
り十分に攪拌されて所定の混合液１７とされる。混合液
１７は導管２４のポンプ２４Ａにより第３槽２５に送ら
れる。
ポンプ２２Ａにより第２槽２３に送られ、第２槽２３に
おいてゼオライト２の粉末及びバインダ１６としてでん
ぷんが加えられる。これらの各成分は攪拌手段２４によ
り十分に攪拌されて所定の混合液１７とされる。混合液
１７は導管２４のポンプ２４Ａにより第３槽２５に送ら
れる。
【００２４】第３槽２５には抄造装置２６が内装されて
いる。抄造装置２６は抄造型２８を本体２９の下部に有
し、本体２９上部の吸引管３０より吸引される構造にさ
れている。抄造型２８は図４における前後面が凹凸形状
の網体により形成され、底面及び左右の両側面は平板と
されている。混合液１７は前後の網体に吸引される。
いる。抄造装置２６は抄造型２８を本体２９の下部に有
し、本体２９上部の吸引管３０より吸引される構造にさ
れている。抄造型２８は図４における前後面が凹凸形状
の網体により形成され、底面及び左右の両側面は平板と
されている。混合液１７は前後の網体に吸引される。
【００２５】すなわち、混合液１７は抄造型２８を充分
被う水位まで満たし、上部を吸引するので、凹凸形状の
網体の外面には、ゼオライト粉末２、バインダ１６を含
んだパルプ成分が層状に吸着される。なお、抄造装置２
６の上方近傍には熱風吹出し管３１が配置されている。
被う水位まで満たし、上部を吸引するので、凹凸形状の
網体の外面には、ゼオライト粉末２、バインダ１６を含
んだパルプ成分が層状に吸着される。なお、抄造装置２
６の上方近傍には熱風吹出し管３１が配置されている。
【００２６】パルプ成分が所定の層厚になったときは、
図５に示すように、吸引を続けた状態で抄造装置２６を
上下させ、パルプ成分を吸着させた抄造型２８を混合液
１７外に突出させ、抄造型２８のパルプ成分に、熱風吹
出し管３１より熱風を当てて乾燥させ一次乾燥品３２を
得る。一次乾燥品３２は抄造型２８の前後面において２
枚形成される。
図５に示すように、吸引を続けた状態で抄造装置２６を
上下させ、パルプ成分を吸着させた抄造型２８を混合液
１７外に突出させ、抄造型２８のパルプ成分に、熱風吹
出し管３１より熱風を当てて乾燥させ一次乾燥品３２を
得る。一次乾燥品３２は抄造型２８の前後面において２
枚形成される。
【００２７】次いで、吸引を止め、抄造型２８の両一次
乾燥品３２を吸引搬送手段（図示せず。）に吸引させて
抄造型２８から外し、各一次乾燥品３２を乾燥炉３３の
コンベア３４移す。一次乾燥品３２は乾燥炉３３におい
て、たとえば、１６０℃３０分の乾燥がされ、所定の成
形体１とされる。この成形体１は前述した如く使用する
ことができる。
乾燥品３２を吸引搬送手段（図示せず。）に吸引させて
抄造型２８から外し、各一次乾燥品３２を乾燥炉３３の
コンベア３４移す。一次乾燥品３２は乾燥炉３３におい
て、たとえば、１６０℃３０分の乾燥がされ、所定の成
形体１とされる。この成形体１は前述した如く使用する
ことができる。
【００２８】前記した成形体１はゼオライト（粉末）９
０重量％、パルプ成分８重量％、バインダ２重量％、よ
りなる組成のものとしたが、成形体１の組成はこの配合
組成に限定するものではなく、次の組成とすることがで
きる。
０重量％、パルプ成分８重量％、バインダ２重量％、よ
りなる組成のものとしたが、成形体１の組成はこの配合
組成に限定するものではなく、次の組成とすることがで
きる。
【００２９】すなわち、成形体１には水酸化アルミニウ
ム、又は水酸化マグネシウムなどの難燃剤を配合し、成
形体１の使用の際の成形体１自体の燃焼防止をすること
ができる。なお、難燃剤を使用した場合の成形体１の組
成は、たとえば、水酸化アルミニウム５４重量％、ゼオ
ライト２３重量％、パルプ成分７重量％、デンプン１６
重量％である。
ム、又は水酸化マグネシウムなどの難燃剤を配合し、成
形体１の使用の際の成形体１自体の燃焼防止をすること
ができる。なお、難燃剤を使用した場合の成形体１の組
成は、たとえば、水酸化アルミニウム５４重量％、ゼオ
ライト２３重量％、パルプ成分７重量％、デンプン１６
重量％である。
【００３０】前記した成形体１は、図８、図９に示す成
形体１Ａのように、シート５の適所に線状凹部７を設
け、必要により線状凹部７を利用して所定の小形に切断
し得る構造にすることができる。
形体１Ａのように、シート５の適所に線状凹部７を設
け、必要により線状凹部７を利用して所定の小形に切断
し得る構造にすることができる。
【００３１】線状凹部７を有する成形体１Ａは、図１
０、図１１に示す抄造型２８Ａのように、金網に線状凹
部７形成用の、吸引作用に関与しない突条部８を形成し
た抄造型２８Ａを用いて、金網面に混合液１７を吸引し
て前記した成形体１の製造方法と同様にして成形体１Ａ
を形成することができる。なお、突条部８自体はパルプ
成分１５の吸引はしないが、突条部８の両側の金網部分
にパルプ成分１５が吸着されるため、突条部８の外面も
パルプ成分１５に被われることとなる。
０、図１１に示す抄造型２８Ａのように、金網に線状凹
部７形成用の、吸引作用に関与しない突条部８を形成し
た抄造型２８Ａを用いて、金網面に混合液１７を吸引し
て前記した成形体１の製造方法と同様にして成形体１Ａ
を形成することができる。なお、突条部８自体はパルプ
成分１５の吸引はしないが、突条部８の両側の金網部分
にパルプ成分１５が吸着されるため、突条部８の外面も
パルプ成分１５に被われることとなる。
【００３２】成形体１，１Ａを得るための、前記多孔性
鉱物、パルプ成分、バインダの配合量は、前記した実施
例の成形体の配合に限るものではなく、多孔性鉱物６５
〜９５重量部、パルプ成分５〜３５重量部、バインダ３
０重量部以下量の範囲で配合することができる。多孔性
鉱物が前記範囲より少ないと実用上の効果がなく、多い
場合は成形できなくなる。パルプ成分が前記範囲より少
ないと、成形しにくく、多い場合は多孔性鉱物が表面に
出ないため多孔性鉱物の効果が小さくなる。バインダは
使用した方が成形性がよくなり、その使用量は前記した
範囲が好ましい。多すぎるとかえって成形性がわるくな
る。バインダを加えなくても成形性がよい場合はバイン
ダを省略することができる。
鉱物、パルプ成分、バインダの配合量は、前記した実施
例の成形体の配合に限るものではなく、多孔性鉱物６５
〜９５重量部、パルプ成分５〜３５重量部、バインダ３
０重量部以下量の範囲で配合することができる。多孔性
鉱物が前記範囲より少ないと実用上の効果がなく、多い
場合は成形できなくなる。パルプ成分が前記範囲より少
ないと、成形しにくく、多い場合は多孔性鉱物が表面に
出ないため多孔性鉱物の効果が小さくなる。バインダは
使用した方が成形性がよくなり、その使用量は前記した
範囲が好ましい。多すぎるとかえって成形性がわるくな
る。バインダを加えなくても成形性がよい場合はバイン
ダを省略することができる。
【００３３】
【発明の効果】請求項１の発明の成形体によれば、前記
した第１の課題を達成することができる。すなわち、こ
の成形体によれば、取扱い易く、脱臭作用又は油水の吸
収作用を得ることができる。
した第１の課題を達成することができる。すなわち、こ
の成形体によれば、取扱い易く、脱臭作用又は油水の吸
収作用を得ることができる。
【００３４】請求項２の発明の成形体によれば、成形体
は多数の凹凸を有する板状のシート形状にされているこ
とより、取扱い易く、かつ表面積が大きいので多孔性鉱
物の物性作用を有効に行わせることができる。
は多数の凹凸を有する板状のシート形状にされているこ
とより、取扱い易く、かつ表面積が大きいので多孔性鉱
物の物性作用を有効に行わせることができる。
【００３５】請求項３の発明の製造方法によれば、前記
した第２の課題を達成することができる。すなわち、多
孔性鉱物を含む混合液を凹凸状の濾過面に層状に吸着さ
せることより、一次成形品を成形することができ、ま
た、この乾燥により、成形体を得ることができる。本発
明の製造方法によれば、多孔性鉱物を含む凹凸形状のシ
ート成形体を成形し易い。
した第２の課題を達成することができる。すなわち、多
孔性鉱物を含む混合液を凹凸状の濾過面に層状に吸着さ
せることより、一次成形品を成形することができ、ま
た、この乾燥により、成形体を得ることができる。本発
明の製造方法によれば、多孔性鉱物を含む凹凸形状のシ
ート成形体を成形し易い。
【００３６】請求項４の発明の製造方法によれば、凹凸
形状の濾過面に多孔性鉱物を含む混合液を層状に吸着さ
せて一次乾燥品をつくることより濾過面からはがし易
く、これをさらに乾燥して成形体とすることより、製造
し易い。
形状の濾過面に多孔性鉱物を含む混合液を層状に吸着さ
せて一次乾燥品をつくることより濾過面からはがし易
く、これをさらに乾燥して成形体とすることより、製造
し易い。
【図１】本発明実施例の成形体を示す斜視図である。
【図２】成形体の要部拡大断面図である。
【図３】本発明実施例の成形体の使用態様を示す断面図
である。
である。
【図４】一次乾燥品の成形工程の略体図である。
【図５】一次乾燥品の成形工程の略体図である。
【図６】濾過面の要部拡大図である。
【図７】一次乾燥品の脱型及び一次乾燥品の乾燥工程の
略体図である。
略体図である。
【図８】別例成形体の要部を示す斜視図である。
【図９】図８のIX−IX線における断面図である。
【図１０】別例抄造型の要部を示す斜視図である。
【図１１】図１０のXI−XI線における断面図である。
１，１Ａ 成形体 ２ ゼオライト（粉末） ３ 凸部 ４ 凹部 ５ シート
Claims (4)
- 【請求項１】 臭気成分又は油水成分を吸着する粒状又
は粉末の多孔性鉱物を主体とし、パルプ成分を含み、全
体が表面積を大きくするシート形状に成形されてなるこ
とを特徴とした多孔性鉱物含有成形体。 - 【請求項２】 シート形状が多数の凹凸を有する板状を
なすことを特徴とした請求項１に記載の多孔性鉱物含有
成形体。 - 【請求項３】 臭気成分又は油水成分を吸着する粒状又
は粉末の多孔性鉱物と、パルプ成分と、水との混合液
を、抄造成形機の凹凸状の濾過面に層状に吸着し、脱水
した後、これを乾燥することを特徴とした多孔性鉱物含
有成形体の製造方法。 - 【請求項４】 抄造成形機の濾過面において吸着し脱水
して多数の凹凸を有する一次乾燥品を成形した後、これ
をさらに乾燥することを特徴とした請求項３に記載の多
孔性鉱物含有成形体の製造方法。
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| JP37434298A JP3431525B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 多孔性鉱物含有成形体と、その製造方法 |
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Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6814759B2 (en) | 2002-08-06 | 2004-11-09 | Board Of Regents Of The University Of Nebraska | Stable zeolite/cellulose composite materials and method of preparation |
| US7066169B2 (en) * | 2000-03-13 | 2006-06-27 | Ronald Feldewerth | Grilling surface for gas grill providing flame control and grease diversion |
| CN111494252A (zh) * | 2020-04-22 | 2020-08-07 | 黑龙江省科学院火山与矿泉研究所 | 一种负载改性火山冷矿泥高吸附面膜的制备方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS63224734A (ja) * | 1987-03-16 | 1988-09-19 | Asuku:Kk | 吸着及び脱臭特性を有する紙 |
| JPH07109673A (ja) * | 1993-10-13 | 1995-04-25 | P F C:Kk | 機能性繊維材料 |
| JPH10323661A (ja) * | 1997-03-26 | 1998-12-08 | Mitsui Chem Inc | 油吸着材 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37434298A patent/JP3431525B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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| CN111494252A (zh) * | 2020-04-22 | 2020-08-07 | 黑龙江省科学院火山与矿泉研究所 | 一种负载改性火山冷矿泥高吸附面膜的制备方法 |
| CN111494252B (zh) * | 2020-04-22 | 2022-09-20 | 黑龙江省科学院火山与矿泉研究所 | 一种负载改性火山冷矿泥吸附面膜的制备方法 |
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