JP2000188230A - フィルムコンデンサ - Google Patents

フィルムコンデンサ

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JP2000188230A
JP2000188230A JP10364554A JP36455498A JP2000188230A JP 2000188230 A JP2000188230 A JP 2000188230A JP 10364554 A JP10364554 A JP 10364554A JP 36455498 A JP36455498 A JP 36455498A JP 2000188230 A JP2000188230 A JP 2000188230A
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JP
Japan
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capacitor
metallized film
film
capacitance
sample
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JP10364554A
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English (en)
Inventor
Takao Imaoka
孝雄 今岡
Kenji Yamada
健治 山田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ用、イグナイター用等の断続的な大
電流が流れる用途に使用する金属化フィルムコンデンサ
の安全性を向上させる手段として、従来は金属化フィル
ムに蒸着電極部を分割する切れ目を形成し、電流破壊を
最小限に食い止めるという方法が提案されている。しか
し、コンデンサを個々の小さなコンデンサに完全に分割
すると、狙いとする静電容量とするための金属化フィル
ムの長さ調整が容易にできない上、分割された個々のコ
ンデンサの中でメタリコン金属との接続が不安定なもの
が存在するとコンデンサ全体のtanδが大きくなり、
ばらつきが生じやすいという課題がある。 【解決手段】 蒸着電極部を分割する切れ目の途中に、
個々の小さなコンデンサを並列に接続するヒューズ部を
設けるようにした。これにより、従来の技術で得られて
いた断続的な大電流に対する安全性を損なう事なく従来
の技術の課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主にフィルムコンデ
ンサの性能安定化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続した蒸着電極を有する金属化フィル
ムを巻回して成るフィルムコンデンサを、ストロボ用、
イグナイター用等の断続的な大電流が流れる用途に使用
する場合、メタリコン金属と蒸着電極の結合部の一部に
不完全な部分があると、大電流によってその不完全な部
分が破壊し、この破壊によって破壊箇所と非破壊箇所の
接点部分に電流が集中することとなり、破壊がさらに進
行し最終的にはメタリコン金属と蒸着電極の片側結合部
の全体が破壊され、コンデンサとしての機能を完全に失
うという危険性を有していた。
【0003】この問題を解決するために、従来は図1の
ように金属化フィルム101に蒸着電極部を分割する切
れ目102を形成することによって、電流破壊を最小限
に食い止めるという方法が提案されている。つまり、コ
ンデンサは切れ目102によって分割された、個々の小
さなコンデンサの並列接続とみなすことができ、コンデ
ンサの電流破壊は個々の小さなコンデンサの単位で終息
するため、コンデンサ全体としては若干の静電容量の減
少にとどまることとなる。
【0004】
【発明が解決しようという課題】しかしながら、コンデ
ンサを個々の小さなコンデンサに完全に分割することに
よって以下の2項目の課題が生じていた。
【0005】(課題1)完成されたコンデンサの静電容
量を、狙いとする値とするためにはさまざまな手段があ
るが、最も容易な方法として金属化フィルムを巻回した
後、または巻回された素子をプレス成型した後に、金属
ブラシ等の測定電極を用いて静電容量を測定し、その値
から完成されたコンデンサの静電容量を推定することに
より、巻回する金属化フィルムの長さを調整するという
方法があるが、完全に分割された個々の小さなコンデン
サ全てに測定電極を接触させることは非常に困難である
ため、従来はメタリコン金属を設けた後のコンデンサ素
子の静電容量を測定することによって、巻回する金属化
フィルムの長さを調整していた。しかしながら、この方
法では、巻回する金属化フィルムの長さの調整を開始し
てから決定するまでに大変多くの時間を必要としてい
た。また、この手段を行わずにコンデンサ設計の計算値
を用いて金属化フィルムの長さを決定すれば、完成され
たコンデンサの静電容量が狙いとする値から外れる確率
が高くなる。つまり、図1の切れ目102を有するコン
デンサは、切れ目102を有しないコンデンサと比較し
て静電容量の調整が容易にできないという課題がある。
【0006】(課題2)分割された個々の小さなコンデ
ンサは、メタリコン金属によって並列接続されるが、個
々のコンデンサの中で、メタリコン金属との接続が不安
定なものが存在するとコンデンサ全体のtanδが大き
くなる。つまり、図1の切れ目102を有するコンデン
サは、切れ目102を有しないコンデンサと比較してt
anδのばらつきが大きくなりやすいという課題があ
る。
【0007】本発明の目的は、これらの課題を解決し、
従来の技術が目的とする断続的な大電流に対する安全性
を損なう事なく、安定した性能のコンデンサを容易に提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、誘電体フィルムの少なくとも片面に蒸着
電極部と絶縁マージンを形成した金属化フィルムを巻回
し、その両端面にメタリコン金属を設けて成るフィルム
コンデンサにおいて、絶縁マージンと交わる方向に設け
られた切れ目の途中に個々の小さなコンデンサを、並列
に接続するヒューズ部を設けるようにした。
【0009】
【作用】本発明の構造によって、コンデンサは個々の小
さなコンデンサに完全には分割されておらず金属化フィ
ルム上で並列接続されているため、メタリコン金属を設
ける前にコンデンサの静電容量を測定することが可能と
なり、狙いとする静電容量とするための金属化フィルム
の長さ調整が容易となる。
【0010】また、メタリコン金属を介さずに並列接続
されていることでtanδのばらつきの少ない安定した
コンデンサを得ることができる。さらに、断続的な大電
流による破壊が発生し、その破壊が進行しようとする際
にはヒューズ部が破壊することによって破壊の進行が停
止し、電流破壊を最小限に食い止めることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図2は本発明の実施例に係わる金属
化フィルムの構造図であり、厚さ4μmのポリエチレン
テレフタレートフィルムの両面に、互いに逆方向になる
絶縁マージン204と、絶縁マージン204と交わる方
向にヒューズ部203を有した切れ目202を持つ蒸着
電極部を形成する。ここで切れ目202の幅は0.1m
m、ヒューズ部203の幅は0.2mmとした。このよ
うな構造をもった金属化フィルムと金属化フィルムより
両端面ともに狭い厚さ4μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを重ね合わせ巻回した後プレス成型し、図
3に示すコンデンサ素子301を形成し、該コンデンサ
素子301の両端面にメタリコン電極302を形成し、
しかるのち外部端子303を形成し、外装304を施し
て定格DC250V、1μFの試料コンデンサAを得
た。また、比較のためヒューズ部がなく蒸着電極部を完
全に分割する切れ目を有する同等の試料コンデンサBと
蒸着電極部を分割する切れ目を有しない同等の試料コン
デンサCも作製した。
【0012】この試料コンデンサを作製する過程でプレ
ス成型後のコンデンサ素子の静電容量を金属ブラシ電極
を用いて測定した結果、試料コンデンサAと試料コンデ
ンサCは完成された試料コンデンサとほぼ同等の静電容
量が測定できたのに対し、試料コンデンサBは完成され
た試料コンデンサよりも極めて低く、また不安定な静電
容量であった。次に完成された試料コンデンサのtan
δ分布を測定し評価した。その結果を図4に示してい
る。図4の結果より試料コンデンサAと試料コンデンサ
Cは安定したtanδ分布を示すのに対して、試料コン
デンサBはばらつきの大きいtanδ分布を示した。
【0013】次に完成された試料コンデンサに、300
Aのパルス電流を10000回印加したのちの静電容量
変化を評価した。その結果を図5に示している。図5の
結果より、試料コンデンサCにおいてオープン不良が発
生したのに対して試料コンデンサAと試料コンデンサB
はオープン不良の発生はなく若干の容量変化にとどまっ
た。以上の結果から本発明の目的とする断続的な大電流
に対する安全性を確保しつつ、安定した性能のコンデン
サを容易に提供する効果は明らかである。
【0014】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の金
属化フィルムコンデンサは、金属化フィルムにおいて絶
縁マージンと交わる方向にヒューズ部を有した切れ目を
設け、断続的な大電流に対してオープン不良の発生がな
く、若干の容量減少でとどめる安全性を確保するととも
に、金属化フィルムを巻回した後、または巻回された素
子をプレス成型した後に金属ブラシ等の測定電極を用い
て静電容量を測定し、その値から完成されたコンデンサ
の静電容量を推定することにより巻回する金属化フィル
ムの長さを調整することを可能とし、さらに部分的にメ
タリコン金属との接続が不安定な部分が存在していても
tanδ特性分布が安定した金属化フィルムコンデンサ
を提供することができる。
【0015】なお、本発明の効果を説明するためにヒュ
ーズ部の幅を0.2mmとした実施例を示したが、この
幅はコンデンサの静電容量や蒸着電極部に形成する切れ
目の間隔、および実際に印加されるパルス電流の大きさ
によって適当な寸法は異なるがおおむね0.1mm〜1
mmの範囲である。また、誘電体フィルムとしてポリエ
チレンテレフタレートフィルムを用いた実施例を示した
が、他の誘電体フィルム例えばPP、PPS、PEN、
ペーパー等を用いても同様の効果が得られるものであ
り、誘電体を限定する必要はない。同様に蒸着金属とし
てAl、Zn、Cu、Niおよびそれらの合金を用いて
も同様の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の金属化フィルムの構造図
【図2】本発明の実施例における金属化フィルムの構造
【図3】本発明の実施例における金属化フィルムコンデ
ンサの構造図
【図4】本発明の実施例、および従来の技術における金
属化フィルムコンデンサのtanδ分布を示す図
【図5】本発明の実施例、および従来の技術における金
属化フィルムコンデンサのパルス電流による静電容量変
化率分布を示す図
【符号の説明】
101、201 金属化フィルム 102、202 切れ目 203 ヒューズ部 204 絶縁マージン 301 コンデンサ素子 302 メタリコン電極 303 外部端子 304 外装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E082 AA07 AB04 BC09 EE07 EE17 EE23 EE24 EE25 EE26 EE37 FG06 FG33 FG34 FG35 FG36 GG04 HH21 JJ04 JJ22 MM22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体フィルムの、少なくとも片面に蒸
    着電極部と絶縁マージンを形成した金属化フィルムを巻
    回し、その両端面にメタリコン金属を設けて成るフィル
    ムコンデンサにおいて、絶縁マージンと交わる方向にヒ
    ューズ部を有した切れ目を設けたことを特徴とするフィ
    ルムコンデンサ。
JP10364554A 1998-12-22 1998-12-22 フィルムコンデンサ Pending JP2000188230A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003520424A (ja) * 2000-01-14 2003-07-02 アブ アーベー 電力コンデンサ用コンデンサ素子、該素子を有する電力コンデンサ、および電力コンデンサ用金属化膜

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003520424A (ja) * 2000-01-14 2003-07-02 アブ アーベー 電力コンデンサ用コンデンサ素子、該素子を有する電力コンデンサ、および電力コンデンサ用金属化膜
JP4869531B2 (ja) * 2000-01-14 2012-02-08 アブ アーベー 電力コンデンサ用コンデンサ素子、該素子を有する電力コンデンサ、および電力コンデンサ用金属化膜

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