JP2000187138A - 分割型光ファイバテープ心線 - Google Patents

分割型光ファイバテープ心線

Info

Publication number
JP2000187138A
JP2000187138A JP10367635A JP36763598A JP2000187138A JP 2000187138 A JP2000187138 A JP 2000187138A JP 10367635 A JP10367635 A JP 10367635A JP 36763598 A JP36763598 A JP 36763598A JP 2000187138 A JP2000187138 A JP 2000187138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
young
modulus
type optical
fiber tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10367635A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Shinohara
俊行 篠原
Rika Yamaguchi
里香 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP10367635A priority Critical patent/JP2000187138A/ja
Publication of JP2000187138A publication Critical patent/JP2000187138A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の使用温度範囲(−30℃〜60℃)で
の特性を維持しながら、特に低温下における個々の光フ
ァイバテープ心線への分離作業性を向上させた分割型光
ファイバテープ心線を提供する。 【解決手段】 複数本の光ファイバ素線(5)を平面状
に並列に整列させた状態で、23℃におけるヤング率が
90〜100kg/mm2 の紫外線硬化型樹脂(6)に
より一括被覆してなる光ファイバテープ心線(7)同士
を、それらの対向部分を−30℃〜23℃におけるヤン
グ率が0.15〜0.25kg/mm2 の紫外線硬化型
樹脂(9)により連結し、更に前記連結した光ファイバ
テープ心線(7)及び対向部分の周囲を23℃における
ヤング率が10〜50kg/mm2の紫外線硬化型樹脂
(8)により一括被覆したことを特徴とする分割型光フ
ァイバテープ心線(10)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバテープ
心線を複数枚並べて一括被覆してなる分割型光ファイバ
テープ心線に関し、より詳しくは通常の使用温度範囲
(−30℃〜60℃)での特性を維持しながら、特に低
温下における個々の光ファイバテープ心線への分離作業
性を向上させた分割型光ファイバテープ心線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光通信分野等で用いられてい
る分割型光ファイバテープ心線としては、図2に示すも
のがある。すなわち、分割型光ファイバテープ心線10
は、光ファイバ1にプライマリー層2、セカンダリー層
3を順次被覆し、更に着色層4を形成してなる光ファイ
バ素線5を、複数本(図の例では4本)平面状に並列に
並べ、これを紫外線硬化型樹脂6で一括被覆してなる光
ファイバテープ心線7を、複数枚(図の例では2枚)並
べ、更にその周囲を紫外線硬化型樹脂8で一括被覆した
構造を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この分割型光ファイバ
テープ心線10は、光ファイバテープ心線7の接続や後
分岐等のために、個々の光ファイバテープ心線7に分割
される。その際の分離作業を容易にするためには、光フ
ァイバテープ心線7を一括被覆する紫外線硬化型樹脂8
(以下「一括被覆材」と呼ぶ)のヤング率を小さくする
ことが望ましい。しかしながら、使用環境(通常、−3
0℃〜60℃)での伝送特性及び機械的特性を確保する
ために一括被覆材8のヤング率をあまり小さくできず、
例えば特開平1−251005号公報にも示されるよう
に、常温におけるヤング率が40〜60kg/mm2
度の紫外線硬化樹脂が一般的に用いられる。
【0004】以上のように、従来の分割型光ファイバテ
ープ心線10は、使用される一括被覆材8のヤング率の
制約から、個々の光ファイバテープ心線7への分離が容
易であるとは言い難く、特に冬期や寒冷地などの環境下
での接続や後分岐作業時における一括被覆材8の分離作
業性が大きく低下する。
【0005】そこで、分離性の向上を図ったものとし
て、特開平1−137208号には、光ファイバテープ
心線7同士を、常温におけるヤング率が10kg/mm
2 程度と低い紫外線硬化型樹脂からなる連結材により連
結した構成の分割型光ファイバテープ心線が開示されて
いる。しかしながら、この分割型光ファイバテープ心線
は、光ファイバテープ心線の分岐時以外での不要な分離
を起こさせないために、連結材のヤング率をこれ以上小
さくすることはできず、冬期や寒冷地等での分離作業性
を改善するのには自ずと限界がある。
【0006】また、特開平4−163411号公報に
は、少なくとも2本の光ファイバ素線をヤング率5kg
/mm2 以下の軟質樹脂で被覆してなる分割ユニットの
両側に、他の光ファイバ素線を配置して全体をヤング率
20kg/mm2 以上の硬質樹脂で一括被覆した構成の
分割型光ファイバテープ心線が開示されている。この分
割型光ファイバテープ心線は、軟質樹脂が分岐部分とな
るため、分岐作業が容易になるという利点を有する。し
かしながら、分割ユニットを別個に作製する必要があ
り、製造ラインが増えることによる生産コストの増加を
招く。しかも、この分割ユニットの被覆材が軟質樹脂で
あることから、硬質樹脂による一括被覆のための線引き
の際に損傷したり、場合によっては個々の光ファイバ素
線に分離するおそれもある。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、通常の使用温度範囲(−30℃〜60℃)
での特性を維持しながら、特に低温下における個々の光
ファイバテープ心線への分離作業性を向上させた分割型
光ファイバテープ心線を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の分割型光ファイバテープ心線は、複数本
の光ファイバ素線を平面状に並列に整列させた状態で、
23℃におけるヤング率が90〜100kg/mm2
紫外線硬化型樹脂により一括被覆してなる光ファイバテ
ープ心線同士を、それらの対向部分を−30℃〜23℃
におけるヤング率が0.15〜0.25kg/mm2
紫外線硬化型樹脂により連結し、更に前記連結した光フ
ァイバテープ心線及び対向部分の周囲を23℃における
ヤング率が10〜50kg/mm2 の紫外線硬化型樹脂
により一括被覆したことを特徴とする。
【0009】上記の分割型光ファイバテープ心線は、光
ファイバテープ心線同士を連結する連結材として、−3
0℃〜23℃におけるヤング率が0.15〜0.25k
g/mm2 と小さい紫外線硬化型樹脂を用いたため、低
温環境においても分離が容易となる。また、連結した光
ファイバテープ心線を一括被覆する紫外線硬化型樹脂
も、一般的な分割光ファイバテープ心線に使用されるも
のよりもヤング率の若干低いものを使用しているため、
連結材による良好な分離性を損なうことなく、連結材の
強度不足を補うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して図面を参照
して詳細に説明する。図1は、本発明の分割型光ファイ
バテープ心線を示す断面図である。図示されるように、
分割型光ファイバテープ心線10は、複数枚(図の例で
は2枚)の光ファイバテープ心線7を並べ、その接合部
を特定の紫外線硬化型樹脂を用いた連結材9て連結し、
更にその周囲を一括被覆材8により被覆した構成を有す
る。尚、光ファイバ素線5は従来と同様に、光ファイバ
1にプライマリー層2、セカンダリー層3を順次被覆
し、更に着色層4を形成してなる光ファイバ素線5を、
複数本(図の例では4本)平面状に並列に並べ、これを
紫外線硬化型樹脂6で一括被覆したものである。
【0011】ここで、光ファイバ素線5を一括被覆する
紫外線硬化型樹脂6は、23℃におけるヤング率が90
〜100kg/mm2 のものを使用する。23℃におけ
るヤング率が90kg/mm2 より低いと、光ファイバ
テープ心線の耐側圧特性が低下して好ましくない。ま
た、23℃におけるヤング率が100kg/mm2 を越
える場合には、光ファイバテープ心線の曲げ特性が低下
して好ましくない。
【0012】連結材9は、−30℃〜23℃におけるヤ
ング率が0.15〜0.25kg/mm2 である紫外線
硬化型樹脂からなる。このヤング率の値は従来の連結材
材料と比較して格段に小さく、常温下は勿論のこと、低
温環境においても個々の光ファイバテープ心線7に極め
て容易に分離することができる。従って、上記ヤング率
が0.25kg/mm2 を越えるような場合には、低温
環境における分離性が劣るようになる。但し、上記ヤン
グ率が0.15kg/mm2 未満の場合には、特に高温
での光ファイバテープ心線7同士の連結力が不十分とな
り、一括被覆材8による一括被覆がなされても、分割型
光ファイバテープ心線10全体として使用に耐え得るだ
けの機械的強度が得られない場合がある。
【0013】一括被覆材8は、23℃におけるヤング率
が10〜50kg/mm2 、好ましくは20〜40kg
/mm2 である紫外線硬化型樹脂からなる。この一括被
覆材8は、上記した連結材9のヤング率が低いため、光
ファイバテープ心線7同士の連結部を含めて分割型光フ
ァイバテープ心線10全体としての機械的強度を確保す
るために設けられる。これにより、例えば使用上限温度
である60℃程度まで周囲温度が上昇して連結材9が軟
化したような場合でも、光ファイバテープ心線7の位置
ずれを防止して伝送特性の低下を抑えることができる。
従って、一括被覆材8の23℃におけるヤング率が10
kg/mm2 未満では、この機械的強度の確保が不十分
となる。また、一括被覆材8の23℃におけるヤング率
は、従来の一般的な分割型光ファイバケーブルに使用さ
れるもの(23℃におけるヤング率が40〜60kg/
mm2 )に比べて若干低い値となっている。これによ
り、連結材9による良好な分離性を損なうこと無く、分
割型光ファイバケーブル10全体としての機械的強度を
維持する。従って、23℃におけるヤング率が50kg
/mm2 を越える場合には、分離性、特に低温環境にお
ける分離性に劣るようになる。更に、一括被覆材8の2
3℃におけるヤング率は、光ファイバ素線5を一括被覆
する紫外線硬化型樹脂6の同温度におけるヤング率より
も小さいために、分離時にこの一括被覆材8の分割に伴
う亀裂が光ファイバテープ心線7に及ぶことが無い。こ
のように、一括被覆材8の23℃におけるヤング率は、
分割型光ファイバケーブル10全体としての分離性と機
械的強度とを両方満足する範囲に設定されている。
【0014】上記した光ファイバ素線5を一括被覆する
紫外線硬化型樹脂6、連結材9及び一括被覆材8は、各
々のヤング率を満足する限り、その樹脂組成は特に制限
されるものではない。例えば、種々の紫外線硬化型樹脂
を配合割合を変えて混合する等してヤング率の調整を行
うことにより、各々の材料とすることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば次の様な効果が得られる。 (1) 通常の使用温度範囲(−30〜60℃)での特性を
維持しながら、光ファイバテープ心線の分離性を向上さ
せた分割型光ファイバテープ心線を提供することが出来
る。 (2) 特に冬期、寒冷地などでの環境下での接続、後分岐
作業時において、従来の分割型光ファイバテープ心線に
比べて光ファイバテープ心線の分離作業性に優れた分割
型光ファイバテープ心線を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分割型光ファイバテープ心線の構成を
示す断面図である。
【図2】従来知られている一般的な分割型光ファイバテ
ープ心線の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバ 2 プライマリー層 3 セカンダリー層 4 着色層 5 光ファイバ素線 6 紫外線硬化型樹脂(光ファイバ素線一括被覆用) 7 光ファイバテープ心線 8 一括被覆材 9 連結材 10 分割型光ファイバテープ心線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバ素線を平面状に並列
    に整列させた状態で、23℃におけるヤング率が90〜
    100kg/mm2 の紫外線硬化型樹脂により一括被覆
    してなる光ファイバテープ心線同士を、それらの対向部
    分を−30℃〜23℃におけるヤング率が0.15〜
    0.25kg/mm2 の紫外線硬化型樹脂により連結
    し、更に前記連結した光ファイバテープ心線及び対向部
    分の周囲を23℃におけるヤング率が10〜50kg/
    mm2 の紫外線硬化型樹脂により一括被覆したことを特
    徴とする分割型光ファイバテープ心線。
JP10367635A 1998-12-24 1998-12-24 分割型光ファイバテープ心線 Pending JP2000187138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10367635A JP2000187138A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 分割型光ファイバテープ心線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10367635A JP2000187138A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 分割型光ファイバテープ心線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000187138A true JP2000187138A (ja) 2000-07-04

Family

ID=18489813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10367635A Pending JP2000187138A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 分割型光ファイバテープ心線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000187138A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6709800B2 (en) * 2001-08-16 2004-03-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Presensitized plate for preparing lithographic printing plate
JP2019523460A (ja) * 2016-07-27 2019-08-22 プリズミアン ソチエタ ペル アツィオーニ フレキシブル光ファイバリボン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6709800B2 (en) * 2001-08-16 2004-03-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Presensitized plate for preparing lithographic printing plate
JP2019523460A (ja) * 2016-07-27 2019-08-22 プリズミアン ソチエタ ペル アツィオーニ フレキシブル光ファイバリボン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6259844B1 (en) Strengthened fiber optic cable
US5905835A (en) Optical fiber multi-ribbon
JPH09243884A (ja) 光フラットケーブル
JP2000187138A (ja) 分割型光ファイバテープ心線
JPS6087307A (ja) フラツト光ケ−ブル
JPH09251121A (ja) 屈折率分布型光ファイバ
JPH02118608A (ja) 光フアイバテープ心線
JP2004265780A (ja) メタル光複合ケーブル
JP2670270B2 (ja) 光フアイバテープ心線
JP2541397B2 (ja) 単心分離型光ファイバユニット
JPH1123919A (ja) 光ファイバ心線およびその製造方法
JPH02289804A (ja) 光フアイバユニット
JP3568565B2 (ja) 分割型光ファイバテープ心線
JPS6319611A (ja) 光フアイバテ−プ心線
JPS62131212A (ja) 光伝送用フアイバ
JP2000171672A (ja) 光ファイバケーブル
JPH0438427Y2 (ja)
JPH10206703A (ja) 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル
JP2819660B2 (ja) 光ファイバ心線
JPH09304670A (ja) 多心テープ状光ファイバ心線接続用積層線
JP2003140014A (ja) 光ファイバケーブル及びそれを用いた光伝送路
JP2002131597A (ja) 光ファイバユニット
JPH11167052A (ja) 光ファイバケーブル
JP2002341204A (ja) 光ファイバテープ
JPS6291904A (ja) 光フアイバユニツト