JP2000186790A - フレキシブルチューブ用継手 - Google Patents
フレキシブルチューブ用継手Info
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- JP2000186790A JP2000186790A JP10363595A JP36359598A JP2000186790A JP 2000186790 A JP2000186790 A JP 2000186790A JP 10363595 A JP10363595 A JP 10363595A JP 36359598 A JP36359598 A JP 36359598A JP 2000186790 A JP2000186790 A JP 2000186790A
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- JP
- Japan
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- sealing material
- joint
- fire resistance
- fire
- flexible tube
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- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フレキシブルチューブ用継手において、耐火
性を有する部分と耐火性を有しない部分とが軸心方向に
一体に接合されたシール材の方向を誤らずに装着できる
ようにする。 【解決手段】 コルゲイト管52の先端部が挿入される
筒状本体11の内部に、シール材収容部17が形成され
る。この収容部17には、筒状本体11の開口側から環
状のシール材20を装着可能である。収容部17に収容
されたシール材20の内周部に、コルゲイト管52の先
端部が挿入される。シール材20は、収容部17におけ
る筒状本体11の奥側に配置される耐火部21と、筒状
本体11の開口側に配置される耐火性を有しない一般ゴ
ム部22とが一体に形成される。シール材に、耐火部2
1と一般ゴム部22とを区別するための目印23が付さ
れる。
性を有する部分と耐火性を有しない部分とが軸心方向に
一体に接合されたシール材の方向を誤らずに装着できる
ようにする。 【解決手段】 コルゲイト管52の先端部が挿入される
筒状本体11の内部に、シール材収容部17が形成され
る。この収容部17には、筒状本体11の開口側から環
状のシール材20を装着可能である。収容部17に収容
されたシール材20の内周部に、コルゲイト管52の先
端部が挿入される。シール材20は、収容部17におけ
る筒状本体11の奥側に配置される耐火部21と、筒状
本体11の開口側に配置される耐火性を有しない一般ゴ
ム部22とが一体に形成される。シール材に、耐火部2
1と一般ゴム部22とを区別するための目印23が付さ
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルチュー
ブ用継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲ
イト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、
フレキシブルチューブ用継手に関する。
ブ用継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲ
イト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、
フレキシブルチューブ用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】コルゲイト管が被覆材で被覆されたフレ
キシブルチューブ用の継手として、たとえば特願平10
−291230号には、コルゲイト管の先端数山分の被
覆材が取り除かれた状態のフレキシブルチューブの先端
部を差し込むだけで、抜け出しの防止とシールトを行う
ことができる、いわゆるワンタッチ継手が記載されてい
る。
キシブルチューブ用の継手として、たとえば特願平10
−291230号には、コルゲイト管の先端数山分の被
覆材が取り除かれた状態のフレキシブルチューブの先端
部を差し込むだけで、抜け出しの防止とシールトを行う
ことができる、いわゆるワンタッチ継手が記載されてい
る。
【0003】この特願平10−291230号のワンタ
ッチ継手に用いられるシール材は、継手を構成する筒状
本体の内部に装着された状態でコルゲイト管の外周に密
着することでシールを行うものであるが、耐火性を有す
る部分と耐火性を有しない部分とが軸心方向に一体に接
合されたものである。このうち、耐火性を有しない部分
は常温でのシール性に優れているという特長を有し、ま
た耐火性を有する部分は、継手が火災などによって高温
に晒されても、内部のガスの漏れを防止できるという特
長を有する。
ッチ継手に用いられるシール材は、継手を構成する筒状
本体の内部に装着された状態でコルゲイト管の外周に密
着することでシールを行うものであるが、耐火性を有す
る部分と耐火性を有しない部分とが軸心方向に一体に接
合されたものである。このうち、耐火性を有しない部分
は常温でのシール性に優れているという特長を有し、ま
た耐火性を有する部分は、継手が火災などによって高温
に晒されても、内部のガスの漏れを防止できるという特
長を有する。
【0004】これらの耐火性を有する部分と耐火性を有
しない部分とは、耐火性を有する部分が筒状本体の奥側
に配置されるとともに、耐火性を有しない部分が筒状本
体の開口側に配置されて初めて、所期の性能を発揮する
ものである。反対に、耐火性を有する部分が筒状本体の
開口側に配置されるとともに、耐火性を有しない部分が
筒状本体の奥側に配置されたのでは、それぞれの部分が
所期の性能を発揮しにくくなる。
しない部分とは、耐火性を有する部分が筒状本体の奥側
に配置されるとともに、耐火性を有しない部分が筒状本
体の開口側に配置されて初めて、所期の性能を発揮する
ものである。反対に、耐火性を有する部分が筒状本体の
開口側に配置されるとともに、耐火性を有しない部分が
筒状本体の奥側に配置されたのでは、それぞれの部分が
所期の性能を発揮しにくくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、耐火性を有
する部分はたとえばニトリルゴムに熱膨張性黒鉛が混入
されたものであり、また耐火性を有しない部分はたとえ
ばニトリルゴムにて形成されたものであって、両者は、
表面性状がわずかに異なるものの、いずれも黒色であっ
て区別しにくい。また、両者を一体に成形するときに、
たとえば耐火性を有しない部分のニトリルゴムが、耐火
性を有する部分の外周に回り込んでこの耐火性を有する
部分を覆ってしまうことがあり、その場合は両者の区別
が著しく困難になる。その結果、継手の組立時にシール
材の方向を誤って装着してしまうおそれがあり、そのよ
うな事態が発生すると上述のように所期のシール性能が
得られなくなるという問題点がある。
する部分はたとえばニトリルゴムに熱膨張性黒鉛が混入
されたものであり、また耐火性を有しない部分はたとえ
ばニトリルゴムにて形成されたものであって、両者は、
表面性状がわずかに異なるものの、いずれも黒色であっ
て区別しにくい。また、両者を一体に成形するときに、
たとえば耐火性を有しない部分のニトリルゴムが、耐火
性を有する部分の外周に回り込んでこの耐火性を有する
部分を覆ってしまうことがあり、その場合は両者の区別
が著しく困難になる。その結果、継手の組立時にシール
材の方向を誤って装着してしまうおそれがあり、そのよ
うな事態が発生すると上述のように所期のシール性能が
得られなくなるという問題点がある。
【0006】そこで本発明は、フレキシブルチューブ用
継手において、耐火性を有する部分と耐火性を有しない
部分とが軸心方向に一体に接合されたシール材の方向を
誤らずに装着できるようにすることを目的とする。
継手において、耐火性を有する部分と耐火性を有しない
部分とが軸心方向に一体に接合されたシール材の方向を
誤らずに装着できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のフレキシブルチューブ用継手は、コルゲイト管
の先端部が挿入される筒状本体が設けられ、筒状本体の
開口側から環状のシール材を装着可能なシール材収容部
がこの筒状本体の内部に形成されるとともに、この収容
部に収容されたシール材の内周部にコルゲイト管の先端
部を挿入可能とされ、シール材は、収容部における筒状
本体の奥側に配置される耐火性を有する部分と、収容部
における筒状本体の開口側に配置される耐火性を有しな
い部分とが一体に形成され、シール材に、収容部におけ
る筒状本体の奥側の部分に配置される部分と、収容部に
おける筒状本体の開口側に配置される部分とを区別する
ための目印が付されているようにしたものである。
本発明のフレキシブルチューブ用継手は、コルゲイト管
の先端部が挿入される筒状本体が設けられ、筒状本体の
開口側から環状のシール材を装着可能なシール材収容部
がこの筒状本体の内部に形成されるとともに、この収容
部に収容されたシール材の内周部にコルゲイト管の先端
部を挿入可能とされ、シール材は、収容部における筒状
本体の奥側に配置される耐火性を有する部分と、収容部
における筒状本体の開口側に配置される耐火性を有しな
い部分とが一体に形成され、シール材に、収容部におけ
る筒状本体の奥側の部分に配置される部分と、収容部に
おける筒状本体の開口側に配置される部分とを区別する
ための目印が付されているようにしたものである。
【0008】また、本発明のシール材は、コルゲイト管
の先端部が挿入される筒状本体の開口側から、この筒状
本体の内部に形成されたシール材収容部へ装着されると
ともに、この収容部に収容された状態で内周部にコルゲ
イト管の先端部が挿入されるように構成され、収容部に
おける筒状本体の奥側に配置される耐火性を有する部分
と、収容部における筒状本体の開口側に配置される耐火
性を有しない部分とが一体に形成され、収容部における
筒状本体の奥側の部分に配置される部分と、収容部にお
ける筒状本体の開口側に配置される部分とを区別するた
めの目印が付されているようにしたものである。
の先端部が挿入される筒状本体の開口側から、この筒状
本体の内部に形成されたシール材収容部へ装着されると
ともに、この収容部に収容された状態で内周部にコルゲ
イト管の先端部が挿入されるように構成され、収容部に
おける筒状本体の奥側に配置される耐火性を有する部分
と、収容部における筒状本体の開口側に配置される耐火
性を有しない部分とが一体に形成され、収容部における
筒状本体の奥側の部分に配置される部分と、収容部にお
ける筒状本体の開口側に配置される部分とを区別するた
めの目印が付されているようにしたものである。
【0009】したがって本発明によれば、シール材にお
ける耐火性を有する部分と耐火性を有しない部分、すな
わち収容部における筒状本体の奥側の部分に配置される
部分と筒状本体の開口側に配置される部分とを、目印に
よって明確に区別可能となる。このため、シール材の方
向を誤ることなしに筒状本体に装着することが可能とな
る。
ける耐火性を有する部分と耐火性を有しない部分、すな
わち収容部における筒状本体の奥側の部分に配置される
部分と筒状本体の開口側に配置される部分とを、目印に
よって明確に区別可能となる。このため、シール材の方
向を誤ることなしに筒状本体に装着することが可能とな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1において、51はフレキシブ
ルチューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管52
と、このコルゲイト管52の外周を覆う樹脂製のチュー
ブ状の被覆体53とによって構成されている。このフレ
キシブルチューブ51を接続する継手において、11は
筒状本体で、真鍮などの金属によって形成され、その一
端に外ねじ部12が形成されることで、ガス管などの被
接続体に接続することができるように構成されている。
筒状本体11の他端側の内周には、その開口側から順
に、内ねじ部15と、内周面16と、環状のシール材収
容部17とが設けられている。シール材収容部17は筒
状本体11の開口側に向かって開口し、その開口縁には
角部18が形成されている。シール材収容部17には、
環状のゴム製のシール材20が軽く圧入された状態で収
容されている。
ルチューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管52
と、このコルゲイト管52の外周を覆う樹脂製のチュー
ブ状の被覆体53とによって構成されている。このフレ
キシブルチューブ51を接続する継手において、11は
筒状本体で、真鍮などの金属によって形成され、その一
端に外ねじ部12が形成されることで、ガス管などの被
接続体に接続することができるように構成されている。
筒状本体11の他端側の内周には、その開口側から順
に、内ねじ部15と、内周面16と、環状のシール材収
容部17とが設けられている。シール材収容部17は筒
状本体11の開口側に向かって開口し、その開口縁には
角部18が形成されている。シール材収容部17には、
環状のゴム製のシール材20が軽く圧入された状態で収
容されている。
【0011】図1および図2に示すように、シール材2
0は、リング状の耐火部21と耐火性を有しない一般ゴ
ム部22とが軸心方向に一体化された筒状体によって構
成されている。これら耐火部21と一般ゴム部22と
は、内径および外径が等しくなるように形成されるとと
もに、軸心方向の寸法がほぼ等しくなるように形成され
ている。耐火部21は、たとえばニトリルゴムに熱膨張
性黒鉛が混入された構成となっている。一般ゴム部22
は、たとえばニトリルゴムによって形成されている。こ
のシール材20において、耐火部21の外周縁と一般ゴ
ム部22の内周縁とには、それぞれアール部23、24
が形成されている。これらのアール部23、24、特に
耐火部21の外周縁のアール部23は、肉眼で容易に認
識できる程度の寸法で形成されている。また、耐火部2
1の内周縁と一般ゴム部22の外周縁とは、このような
アール部を有さずに角張った状態で形成されている。す
なわち、特に耐火部21の外周縁のアール部23は、一
般ゴム部22の外周縁と明瞭に区別できるように構成さ
れている。なお、アール部23、24に代えて、同等の
大きさの面取り部を形成することもできる。
0は、リング状の耐火部21と耐火性を有しない一般ゴ
ム部22とが軸心方向に一体化された筒状体によって構
成されている。これら耐火部21と一般ゴム部22と
は、内径および外径が等しくなるように形成されるとと
もに、軸心方向の寸法がほぼ等しくなるように形成され
ている。耐火部21は、たとえばニトリルゴムに熱膨張
性黒鉛が混入された構成となっている。一般ゴム部22
は、たとえばニトリルゴムによって形成されている。こ
のシール材20において、耐火部21の外周縁と一般ゴ
ム部22の内周縁とには、それぞれアール部23、24
が形成されている。これらのアール部23、24、特に
耐火部21の外周縁のアール部23は、肉眼で容易に認
識できる程度の寸法で形成されている。また、耐火部2
1の内周縁と一般ゴム部22の外周縁とは、このような
アール部を有さずに角張った状態で形成されている。す
なわち、特に耐火部21の外周縁のアール部23は、一
般ゴム部22の外周縁と明瞭に区別できるように構成さ
れている。なお、アール部23、24に代えて、同等の
大きさの面取り部を形成することもできる。
【0012】図1において、25は押輪で、真鍮などの
金属によって筒状に形成されるとともに、その一端側
に、筒状本体11の内ねじ部15にねじ込み可能な外ね
じ部26を有する。この押輪25の一端部の内周には、
この押輪25の一端側に向かって拡径するテーパ面27
が形成されている。
金属によって筒状に形成されるとともに、その一端側
に、筒状本体11の内ねじ部15にねじ込み可能な外ね
じ部26を有する。この押輪25の一端部の内周には、
この押輪25の一端側に向かって拡径するテーパ面27
が形成されている。
【0013】図1に示すように押輪25を筒状本体11
にねじ込んだ状態においては、この押輪25の内周のテ
ーパ面27と筒状本体11の内周面16とシール材21
の端面とで囲まれる空間28が形成される。この空間2
8には、環状のリテーナ29が配置されている。このリ
テーナ29は、真鍮などの金属材料により形成されてい
る。
にねじ込んだ状態においては、この押輪25の内周のテ
ーパ面27と筒状本体11の内周面16とシール材21
の端面とで囲まれる空間28が形成される。この空間2
8には、環状のリテーナ29が配置されている。このリ
テーナ29は、真鍮などの金属材料により形成されてい
る。
【0014】このようなものにおいて、継手を構成する
場合には、図3に示すように、まず筒状本体11の収容
部17にシール材20をはめ込む。このとき、前述のよ
うにシール材20は耐火部21の外周縁にアール部23
が形成されているため、このアール部23が形成された
方を筒状本体11の奥側に向けて収容部17への装着を
行うことによって、このシール材20の方向を誤ること
なしに筒状本体11に装着することができる。そして、
この装着時に、作業者は、筒状本体11の開口側からシ
ール材20の一般ゴム部22における角張った状態の外
周縁と内周縁のアール部24とを目視により確認しなが
ら作業を行えるため、この点からもシール材20の方向
間違いを防止することができる。
場合には、図3に示すように、まず筒状本体11の収容
部17にシール材20をはめ込む。このとき、前述のよ
うにシール材20は耐火部21の外周縁にアール部23
が形成されているため、このアール部23が形成された
方を筒状本体11の奥側に向けて収容部17への装着を
行うことによって、このシール材20の方向を誤ること
なしに筒状本体11に装着することができる。そして、
この装着時に、作業者は、筒状本体11の開口側からシ
ール材20の一般ゴム部22における角張った状態の外
周縁と内周縁のアール部24とを目視により確認しなが
ら作業を行えるため、この点からもシール材20の方向
間違いを防止することができる。
【0015】図3のようにシール材20を収容部17に
軽く圧入して装着する際には、耐火部21の外周縁にア
ール部23が形成されているため、収容部17の開口縁
が角部18の状態になっているにもかかわらず、容易に
作業できる。この場合に、シール材20の方向が間違っ
ていると、一般ゴム部22の外周縁が角張った状態で形
成されていることから、角部18を有する収容部17ヘ
の圧入がきわめて困難であり、この点からも方向間違い
を防止することができる。
軽く圧入して装着する際には、耐火部21の外周縁にア
ール部23が形成されているため、収容部17の開口縁
が角部18の状態になっているにもかかわらず、容易に
作業できる。この場合に、シール材20の方向が間違っ
ていると、一般ゴム部22の外周縁が角張った状態で形
成されていることから、角部18を有する収容部17ヘ
の圧入がきわめて困難であり、この点からも方向間違い
を防止することができる。
【0016】収容部17にシール材20が装着されたな
ら、リテーナ29を押輪25のテーパ面27の内周側に
収容した状態で、この押輪25を筒状本体11にねじ込
む。次に、図4に示すように、この状態の継手の内部に
押輪25の開口側からフレキシブルチューブ51のコル
ゲイト管52を挿入する。
ら、リテーナ29を押輪25のテーパ面27の内周側に
収容した状態で、この押輪25を筒状本体11にねじ込
む。次に、図4に示すように、この状態の継手の内部に
押輪25の開口側からフレキシブルチューブ51のコル
ゲイト管52を挿入する。
【0017】すると、図4に示すようにコルゲイト管5
2がリテーナ29を押し拡げてその内周を通過するとと
もにシール材20の内周に入り込むことで、図1に示す
ようにフレキシブルチューブ51がワンタッチで継手に
接合される。このとき、コルゲイト管52は、シール材
20の一般ゴム部22の内周縁のアール部24に案内さ
れることで、容易にこのシール材20の内周に挿入され
る。
2がリテーナ29を押し拡げてその内周を通過するとと
もにシール材20の内周に入り込むことで、図1に示す
ようにフレキシブルチューブ51がワンタッチで継手に
接合される。このとき、コルゲイト管52は、シール材
20の一般ゴム部22の内周縁のアール部24に案内さ
れることで、容易にこのシール材20の内周に挿入され
る。
【0018】フレキシブルチューブ51に継手からの抜
け出し力が作用した場合には、図1に示すようにコルゲ
イト管52の一つの谷部に係り合っているリテーナ29
の外周部が押輪25のテーパ面27に当たる。すると、
リテーナ29は押輪25から径方向内向きの反力を受
け、それによりコルゲイト管52の谷部の外周を押さえ
付ける。その結果、リテーナ29とコルゲイト管52と
の係り合いが確実なものになり、これによって継手から
のフレキシブルチューブ51の抜け出しが防止される。
け出し力が作用した場合には、図1に示すようにコルゲ
イト管52の一つの谷部に係り合っているリテーナ29
の外周部が押輪25のテーパ面27に当たる。すると、
リテーナ29は押輪25から径方向内向きの反力を受
け、それによりコルゲイト管52の谷部の外周を押さえ
付ける。その結果、リテーナ29とコルゲイト管52と
の係り合いが確実なものになり、これによって継手から
のフレキシブルチューブ51の抜け出しが防止される。
【0019】図5および図6は、本発明の他の実施の形
態を示す。ここでは、シール材20における耐火部21
の外径が耐火性を有しない一般ゴム部22の外径よりも
小径に形成されている。これによっても、シール材20
の方向を誤ることなしに筒状本体11に装着することが
できる。耐火部21は、上述のようにニトリルゴムに熱
膨張性黒鉛が混入された構成とすることで、一般ゴム部
22よりも小径に形成されていても、火災などの際に高
温に晒されれば熱膨張して収容部17の内周面に圧着す
るため、何ら問題はない。なお、図示のように、耐火部
21の外径を小径にすることに加えて、上述の場合のよ
うに耐火部21の外周縁にアール部23を形成し、さら
に一般ゴム部22の内周縁にもアール部24を形成する
こともできる。
態を示す。ここでは、シール材20における耐火部21
の外径が耐火性を有しない一般ゴム部22の外径よりも
小径に形成されている。これによっても、シール材20
の方向を誤ることなしに筒状本体11に装着することが
できる。耐火部21は、上述のようにニトリルゴムに熱
膨張性黒鉛が混入された構成とすることで、一般ゴム部
22よりも小径に形成されていても、火災などの際に高
温に晒されれば熱膨張して収容部17の内周面に圧着す
るため、何ら問題はない。なお、図示のように、耐火部
21の外径を小径にすることに加えて、上述の場合のよ
うに耐火部21の外周縁にアール部23を形成し、さら
に一般ゴム部22の内周縁にもアール部24を形成する
こともできる。
【0020】図7は、本発明のさらに他の実施の形態を
示す。ここでは、耐火部21のたとえば外周面に、塗料
などによる着色部30が形成されている。このように着
色部30を形成することによっても、シール材20の方
向を誤ることなしに筒状本体11に装着することができ
る。耐火部21と一般ゴム部22とを区別するために
は、図示のように耐火部21のみを着色するほかに、一
般ゴム部22のみを着色してもよく、さらに両者を異な
った色彩で着色してもよい。また、このように着色を施
すことに、上述のようにアール部23、さらにはアール
部24を形成することと、耐火部21を一般ゴム部22
よりも小径に形成することとのいずれかまたは両方を組
み合わせることもできる。
示す。ここでは、耐火部21のたとえば外周面に、塗料
などによる着色部30が形成されている。このように着
色部30を形成することによっても、シール材20の方
向を誤ることなしに筒状本体11に装着することができ
る。耐火部21と一般ゴム部22とを区別するために
は、図示のように耐火部21のみを着色するほかに、一
般ゴム部22のみを着色してもよく、さらに両者を異な
った色彩で着色してもよい。また、このように着色を施
すことに、上述のようにアール部23、さらにはアール
部24を形成することと、耐火部21を一般ゴム部22
よりも小径に形成することとのいずれかまたは両方を組
み合わせることもできる。
【0021】図8は本発明のさらに他の実施の形態を示
す。ここでは、筒状本体11と押輪25との内部にわた
って、真鍮などの金属や所要の強度を有した樹脂などに
よって形成されたカラー40が設けられている。
す。ここでは、筒状本体11と押輪25との内部にわた
って、真鍮などの金属や所要の強度を有した樹脂などに
よって形成されたカラー40が設けられている。
【0022】このような構成であると、フレキシブルチ
ューブ51に継手からの抜け出し力が作用して、リテー
ナ29が薄肉のコルゲイト管52を押さえつけるとき
に、カラー40がコルゲイト管52をバックアップする
ことになって、リテーナ29の力によリコルゲイト管5
2が変形したり、この変形に伴う継手からの抜け出しが
発生したりすることが確実に防止される。
ューブ51に継手からの抜け出し力が作用して、リテー
ナ29が薄肉のコルゲイト管52を押さえつけるとき
に、カラー40がコルゲイト管52をバックアップする
ことになって、リテーナ29の力によリコルゲイト管5
2が変形したり、この変形に伴う継手からの抜け出しが
発生したりすることが確実に防止される。
【0023】なお、シール材収容部17は、上述のよう
に筒状本体11の開口側に向かって開口する構成のほか
に、このような筒状本体11の開口側に向かう開口を行
わない溝状に形成することもできる。その場合は、シー
ル材20は、縮径するように変形された状態で筒状本体
11の中に挿入されたうえで収容部17に装着される。
に筒状本体11の開口側に向かって開口する構成のほか
に、このような筒状本体11の開口側に向かう開口を行
わない溝状に形成することもできる。その場合は、シー
ル材20は、縮径するように変形された状態で筒状本体
11の中に挿入されたうえで収容部17に装着される。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によると、シール材
は、収容部における筒状本体の奥側に配置される耐火性
を有する部分と、収容部における筒状本体の開口側に配
置される耐火性を有しない部分とが一体に形成され、こ
のシール材に、収容部における筒状本体の奥側の部分に
配置される部分と筒状本体の開口側に配置される部分と
を区別するための目印が付されているようにしたため、
このシール材における耐火性を有する部分と耐火性を有
しない部分、すなわち収容部における筒状本体の奥側の
部分に配置される部分と筒状本体の開口側に配置される
部分とを明確に区別することができ、したがってシール
材の方向を誤ることなしに筒状本体に装着することがで
きる。
は、収容部における筒状本体の奥側に配置される耐火性
を有する部分と、収容部における筒状本体の開口側に配
置される耐火性を有しない部分とが一体に形成され、こ
のシール材に、収容部における筒状本体の奥側の部分に
配置される部分と筒状本体の開口側に配置される部分と
を区別するための目印が付されているようにしたため、
このシール材における耐火性を有する部分と耐火性を有
しない部分、すなわち収容部における筒状本体の奥側の
部分に配置される部分と筒状本体の開口側に配置される
部分とを明確に区別することができ、したがってシール
材の方向を誤ることなしに筒状本体に装着することがで
きる。
【図1】本発明の実施の形態のフレキシブルチューブ用
継手の断面図である。
継手の断面図である。
【図2】図1におけるシール材の斜視図である。
【図3】同シール材を筒状本体に装着するときの状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】継手にフレキシブルチューブを接合するときの
様子を示す断面図である。
様子を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態にもとづくシール材の
斜視図である。
斜視図である。
【図6】図5のシール材の一部切欠正面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態にもとづくシー
ル材の斜視図である。
ル材の斜視図である。
【図8】本発明の他の実施の形態のフレキシブルチュー
ブ用継手の断面図である。
ブ用継手の断面図である。
11 筒状本体 17 シール材収容部 20 シール材 21 耐火部 22 一般ゴム部 23 アール部 24 アール部 30 着色部 51 フレキシブルチューブ 52 コルゲイト管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中岡 幹夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 雁木 和良 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 Fターム(参考) 3H017 CA03
Claims (10)
- 【請求項1】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブ
ルチューブのための継手であって、 コルゲイト管の先端部が挿入される筒状本体が設けら
れ、 筒状本体の開口側から環状のシール材を装着可能なシー
ル材収容部がこの筒状本体の内部に形成されるととも
に、この収容部に収容されたシール材の内周部にコルゲ
イト管の先端部を挿入可能とされ、 シール材は、収容部における筒状本体の奥側に配置され
る耐火性を有する部分と、収容部における筒状本体の開
口側に配置される耐火性を有しない部分とが一体に形成
され、 シール材に、収容部における筒状本体の奥側の部分に配
置される部分と、収容部における筒状本体の開口側に配
置される部分とを区別するための目印が付されているこ
とを特徴とするフレキシブルチューブ用継手。 - 【請求項2】 シール材収容部は筒状本体の開口側に向
けて開口するように形成されるとともに、シール材にお
ける耐火性を有する部分の外周縁にアール部または面取
部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のフ
レキシブルチューブ用継手。 - 【請求項3】 シール材における耐火性を有しない部分
の内周縁にアール部または面取部が形成されていること
を特徴とする請求項1または2記載のフレキシブルチュ
ーブ用継手。 - 【請求項4】 耐火性を有する部分の外径が耐火性を有
しない部分の外径よりも小径に形成されていることを特
徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載のフレ
キシブルチューブ用継手。 - 【請求項5】 耐火性を有する部分と耐火性を有しない
部分との少なくともいずれかに、両者を区別するための
着色が施されていることを特徴とする請求項1から4ま
でのいずれか1項記載のフレキシブルチューブ用継手。 - 【請求項6】 コルゲイト管にて構成されたフレキシブ
ルチューブのための継手に用いられるシール材であっ
て、 コルゲイト管の先端部が挿入される筒状本体の開口側か
ら、この筒状本体の内部に形成されたシール材収容部へ
装着されるとともに、この収容部に収容された状態で内
周部にコルゲイト管の先端部が挿入されるように構成さ
れ、 収容部における筒状本体の奥側に配置される耐火性を有
する部分と、収容部における筒状本体の開口側に配置さ
れる耐火性を有しない部分とが一体に形成され、 収容部における筒状本体の奥側の部分に配置される部分
と、収容部における筒状本体の開口側に配置される部分
とを区別するための目印が付されていることを特徴とす
るフレキシブルチューブ用継手に用いられるシール材。 - 【請求項7】 筒状本体の開口側に向けて開口するよう
に形成されたシール材収容部に収容されるとともに、耐
火性を有する部分の外周縁にアール部または面取部が形
成されていることを特徴とする請求項6記載のフレキシ
ブルチューブ用継手に用いられるシール材。 - 【請求項8】 耐火性を有しない部分の内周縁にアール
部または面取部が形成されていることを特徴とする請求
項6または7記載のフレキシブルチューブ用継手に用い
られるシール材。 - 【請求項9】 耐火性を有する部分の外径が耐火性を有
しない部分の外径よりも小径に形成されていることを特
徴とする請求項6から8までのいずれか1項記載のフレ
キシブルチューブ用継手に用いられるシール材。 - 【請求項10】 耐火性を有する部分と耐火性を有しな
い部分との少なくともいずれかに、両者を区別するため
の着色が施されていることを特徴とする請求項6から9
までのいずれか1項記載のフレキシブルチューブ用継手
に用いられるシール材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363595A JP2000186790A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | フレキシブルチューブ用継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10363595A JP2000186790A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | フレキシブルチューブ用継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000186790A true JP2000186790A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18479702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10363595A Pending JP2000186790A (ja) | 1998-12-22 | 1998-12-22 | フレキシブルチューブ用継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000186790A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007032776A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Technoflex & Tola Inc | フレキシブルメタルホースの継手部の消音構造及びそのフレキシブルメタルホース |
JP2021085437A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | Nok株式会社 | トーショナルダンパの製造方法 |
-
1998
- 1998-12-22 JP JP10363595A patent/JP2000186790A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007032776A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Technoflex & Tola Inc | フレキシブルメタルホースの継手部の消音構造及びそのフレキシブルメタルホース |
JP2021085437A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | Nok株式会社 | トーショナルダンパの製造方法 |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041227 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071001 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080617 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081014 |