JP2000186763A - 発進クラッチ付無段変速機の制御装置 - Google Patents

発進クラッチ付無段変速機の制御装置

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JP2000186763A
JP2000186763A JP10363370A JP36337098A JP2000186763A JP 2000186763 A JP2000186763 A JP 2000186763A JP 10363370 A JP10363370 A JP 10363370A JP 36337098 A JP36337098 A JP 36337098A JP 2000186763 A JP2000186763 A JP 2000186763A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発進クラッチのスリップ状態に拘らず無段変
速機の変速制御を可能にする。 【解決手段】 発進クラッチ7にスリップが生じていな
い場合、車速に相関する出力プーリ12側の回転速度と
要求負荷とに基づいて入力プーリ11の目標NPを設定
し、入力プーリ11が目標NPとなるようにCVT 5の変速
比を制御し、発進クラッチ7にスリップが生じている場
合、その時の目標変速比を維持するように入力プーリ1
1の目標NPを設し、入力プーリ11が目標NPとなるよう
にCVT 5の変速比を制御し、発進クラッチ7が所定以上
のスリップ状態になっても、出力プーリ12の回転速度
を安定させ、入力プーリ11の目標NPを適切に設定して
CVT 5の変速比を制御し、発進クラッチ7のスリップ状
態に拘らずCVT 5の変速制御を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発進クラッチ付の
無段変速機を備えた車両における無段変速機の制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】溝幅が変更可能な入力プーリと出力プー
リとにベルトを掛け渡してなる無段変速機を備えた動力
伝達装置が従来から知られている(特許登録第2651810
号公報参照) 。このような動力伝達装置では、無段変速
機と駆動輪側との間に発進クラッチを備え、エンジン側
のトルク変動を吸収して駆動輪側にトルク変動を伝えな
いようにする等のために、発進クラッチの係合状態を調
整して発進クラッチをスリップ制御している。
【0003】上述したような発進クラッチ付無段変速機
を備えた車両では、発進クラッチのスリップ中は変速比
を最大(Low)に固定して変速比の制御を行なわないのが
一般的である。即ち、発進クラッチがスリップしている
場合は、車速と出力プーリ側の回転速度がマッチしてお
らず、車速に応じて入力プーリの目標回転速度を設定し
て変速比の制御を行なうと、出力プーリ側の回転速度に
はマッチしない変速比となる。この状態で発進クラッチ
が結合されて車速と出力プーリ側の回転速度がマッチす
ると、結果的に車速にはマッチしない変速比となってし
まう。このため、発進クラッチのスリップ中は、入力プ
ーリの目標回転速度を適切に設定することができないの
で、変速比の制御を行なわないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の発進クラッチ付
無段変速機を備えた車両では、発進クラッチのスリップ
中は変速制御を行なわないようになっているので、車速
が高くなると入力側の回転速度が過剰に上昇する虞があ
った。
【0005】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、発進クラッチがスリップ状態にあっても、入力プー
リの目標回転速度を適切に設定して変速比の制御が行な
える発進クラッチ付無段変速機の制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明では、入力プーリと出力プーリとの間で
変速比を無段階に調整する無段変速機に発進クラッチを
備えた発進クラッチ付無段変速機において、スリップ状
態制御手段により発進クラッチのスリップ時にスリップ
状態を所定状態に維持し、変速比制御手段により、出力
プーリの回転速度と要求負荷とに基づいて入力プーリの
目標回転速度を設定すると共に、入力プーリが目標回転
速度となるように無段変速機の変速比を制御するように
したものである。このため、発進クラッチがスリップ状
態にあっても、出力プーリの回転速度が車速に対して安
定し、入力プーリの目標回転速度が適切に設定されて無
段変速機の変速比が制御される。
【0007】また、上記目的を達成するため請求項2の
発明では、入力プーリと出力プーリとの間で変速比を無
段階に調整する無段変速機に発進クラッチを備えた発進
クラッチ付無段変速機において、変速比制御手段によ
り、出力プーリの回転速度と要求負荷とに基づいて入力
プーリの目標回転速度を設定すると共に、入力プーリが
目標回転速度となるように無段変速機の変速比を制御
し、更に、クラッチスリップ検出手段により発進クラッ
チのスリップ状態が検出されると、その時の目標変速比
を維持するように入力プーリの目標回転速度を設定す
る。このため、発進クラッチがスリップ状態になって
も、出力プーリの回転速度が安定し、入力プーリの目標
回転速度が適切に設定されて無段変速機の変速比が制御
される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1には本発明の一実施形態例に
係る発進クラッチ付無段変速機の制御装置を備えた車両
の概略構成、図2には制御装置のブロック構成、図3に
は変速比制御のフローチャートを示してある。図に示し
た車両は電気モータとエンジンとを併用して駆動力を得
るハイブリッド車を例に挙げて説明してあるが、発進ク
ラッチ付無段変速機を備えた車両であれば、ハイブリッ
ド車以外の車両であっても本発明を適用することができ
る。
【0009】図1に示すように、エンジン1の出力軸2
は、クラッチ3及び前後進切換用のダブルピニオン型の
遊星歯車機構4を介して無段変速機(CVT) 5の入力側に
連結されている。また、CVT 5の入力側にはエンジン始
動モータ兼用の電気モータ/発電機(M/G)6が連結され
ている。CVT 5の出力側は発進クラッチ7を介してデフ
8に連結され、駆動力が駆動輪9に伝達される。尚、図
中の符号で41は、遊星歯車機構4のリングギヤを停止
させるためのブレーキである。CVT 5は、溝幅が変更可
能な入力プーリ11と出力プーリ12とにベルト13が
掛け渡されて構成され、CVT 作動手段14により入力プ
ーリ11及び出力プーリ12の溝幅を変更することによ
り、所定の変速比が得られるようになっている。
【0010】CVT 5の入力プーリ11の回転速度を検出
するプライマリ回転速度センサ(NPセンサ) 15が設け
られ、NPセンサ15によりCVT 5の入力側の回転速度が
検出される。CVT 5の出力プーリ12側には出力プーリ
12の回転軸12a の回転速度を検出する出力プーリ回転
速度検出手段としてのセカンダリ回転速度センサ(NSセ
ンサ) 16が設けられ、NSセンサ16によりCVT 5の出
力側の回転速度が検出される。
【0011】また、駆動輪9の駆動車軸17の回転速度
を検出する駆動軸回転速度センサ(回転センサ)18が
設けられ、回転センサ18により発進クラッチ7の下流
側の駆動車軸17の車速に相当する回転速度が検出され
る。NSセンサ16の検出情報と回転センサ18の検出情
報を比較することにより、発進クラッチ7のスリップ状
態を検出することができる。一方、運転者の要求負荷を
検出する要求負荷検出手段としてアクセルポジションセ
ンサ(APS) 19が設けられ、APS 19によってアクセル
ペダルの踏み込み状態が検出される。
【0012】NPセンサ15、NSセンサ16、回転センサ
18及びAPS 19の検出情報は制御装置20に入力さ
れ、制御装置20は各種センサの検出情報に基づいてCV
T 作動手段14に動作指令を出力しCVT 5の変速比を制
御する。また、制御装置20はNSセンサ16及び回転セ
ンサ18の検出情報、即ち、発進クラッチ7のスリップ
状態に基づいてエンジン1もしくはM/G 6のトルクを制
御し、発進クラッチ7のスリップ状態を所定状態に維持
するようにフィードバック制御する(スリップ状態制御
手段)。
【0013】尚、発進クラッチ7のスリップ状態を所定
状態に維持するスリップ状態制御手段としては、NSセン
サ16及び回転センサ18の検出情報に基づいて発進ク
ラッチ7のクラッチ容量をフィードバック制御して発進
クラッチ7の係合状態を調整するようにしてもよい。
【0014】上述したハイブリッド車においては、クラ
ッチ3のオン・オフ及びエンジン1の駆動制御により、
M/G 6のみでCVT 5の入力側に駆動力を伝達して駆動輪
9を駆動したり、必要に応じてエンジン1を駆動してM/
G 6とエンジン1を併用してCVT 5の入力側に駆動力を
伝達して駆動輪9を駆動する種々の運転モードを有して
いる。即ち、クラッチ3をオフ、ブレーキ41をオフさ
せた状態でM/G 6をモータ作動させればモータ単独走行
モードとなり、減速時はM/G 6を発電機作動させること
で回生制動モードとなる。また、クラッチ3をオン、ブ
レーキ41をオフさせた状態では遊星歯車機構4はエン
ジン1の出力軸と一体回転することになり、M/G 6を空
転させればエンジン単独走行モード、M/G 6をモータ作
動させればエンジン・モータ併用の走行モード、M/G 6
を発電作動させればエンジン・発電機併用の走行モード
となる。尚、エンジン1の始動は、この状態でM/G 6の
モータ出力をエンジン1の出力軸に伝達することにより
行われる。また、クラッチ3をオフ、ブレーキ41をオ
ンさせた状態では、エンジン1の出力軸に対して遊星歯
車機構4のキャリアが逆転してエンジン出力による後進
が可能となる。
【0015】発進クラッチ7付のCVT 5を備えたハイブ
リッド車では、発進クラッチ7を結合した状態での運転
中は、車速とAPS 19の検出情報に基づいて目標となる
入力プーリ11の回転速度(目標NP)を設定し、入力プ
ーリ11の回転速度が目標NPとなるようにCVT 5の変速
比を制御している。
【0016】一方、発進クラッチ7付のCVT 5を備えた
ハイブリッド車では、例えば、エンジン1の停止状態で
M/G 6による走行中にエンジン1を始動する場合、エン
ジン1の始動時にはトルク変動が発生するため、発進ク
ラッチ7の係合状態を調整して発進クラッチ7をスリッ
プさせ、エンジン1の始動時のトルク変動を吸収して駆
動輪9側にトルク変動を伝えないようにしている。
【0017】CVT 5の変速比の制御のブロック構成を図
2に基づいて説明する。
【0018】図に示すように、制御装置20は、出力プ
ーリ12の回転速度(NS)と要求負荷(AP)とに基づいて入
力プーリ11の目標回転速度(目標NP)を設定すると共
に、入力プーリ11が目標NPとなるようにCVT 5のの変
速比をフィードバック制御するための変速比制御手段2
1を備えている。
【0019】即ち、変速比制御手段21には目標NP設定
手段22及びCVT 作動指令手段23が備えられ、目標NP
設定手段22にはNSセンサ16及びAPS 19の検出情報
が入力される。目標NP設定手段22では、NSセンサ16
及びAPS 19の検出情報に基づいて目標NPが設定され、
目標NPはCVT 作動指令手段23に入力される。また、CV
T 作動指令手段23にはNPセンサ15の検出情報が入力
される。CVT 作動指令手段23は、目標NP及びNPセンサ
15の検出情報に基づいてCVT 作動手段14に作動指令
を出力する。これにより、入力プーリ11の回転速度が
目標NPとなるようにCVT 5が変速作動され、CVT 5の変
速比がフィードバック制御される。
【0020】一方、制御装置20は、発進クラッチ7の
スリップ時にスリップ状態を所定状態に維持するよう制
御するスリップ状態制御手段24を備えている。スリッ
プ状態制御手段24にはNSセンサ16及び回転センサ1
8の検出情報が入力され、スリップ状態制御手段24で
は、NSセンサ16の検出情報と回転センサ18の検出情
報を比較することにより、発進クラッチ7のスリップ状
態が検出される。スリップ状態の情報は変速比制御手段
21に送られる。スリップ状態制御手段24で発進クラ
ッチのスリップ状態が検出されると、エンジン1もしく
はM/G 6のトルクをフィードバック制御して発進クラッ
チ7のスリップ速度を一定値に保つようにする。
【0021】CVT 5の変速比の制御の流れを図3に基づ
いて説明する。
【0022】図に示すように、ステップS1で発進クラ
ッチ7にスリップが生じているか否かが判断され、NSセ
ンサ16の検出値と回転センサ18の検出値との差が所
定以上開いている場合スリップが生じていると判断され
る。発進クラッチ7にスリップが生じていないと判断さ
れた場合、ステップS2でNSセンサ16及びAPS 19の
検出情報による出力プーリ12の回転速度NSと要求負荷
APに基づいて目標NPが設定される。目標NPが設定される
と、設定された目標NPに基づいてステップS3でCVT 5
が変速作動され、入力プーリ11の回転速度が目標NPと
なるように変速比が制御される。
【0023】一方、ステップS1で発進クラッチ7にス
リップが生じていると判断された場合、ステップS4で
エンジン1もしくはM/G 6のトルクをフィードバック制
御して発進クラッチ7のスリップ速度を一定値に保つよ
うにする。ステップS4で発進クラッチ7のスリップ状
態を一定に維持した後、ステップS2に移行し、スリッ
プが生じていない場合と同様に変速比を制御する。
【0024】上述した発進クラッチ付無段変速機の制御
装置では、発進クラッチ7にスリップが生じていない場
合、車速に相関する出力プーリ12側の回転速度と要求
負荷とに基づいて入力プーリ11の目標NPが設定され、
入力プーリ11が目標NPとなるようにCVT 5の変速比が
制御される。また、発進クラッチ7にスリップが生じて
いる場合、スリップ状態を所定状態に維持した後、スリ
ップが生じていない場合と同様に、出力プーリ12側の
回転速度と要求負荷とに基づいて入力プーリ11の目標
NPが設定され、入力プーリ11が目標NPとなるようにCV
T 5の変速比が制御される。
【0025】即ち、発進クラッチ7がスリップ状態にあ
ってもスリップ状態を所定状態に維持するため、出力プ
ーリ12の回転速度が車速に対して安定し、出力プーリ
12の回転速度を入力パラメータとする制御のままでも
入力プーリ11の目標NPを適切に設定してCVT 5の変速
比を制御でき、出力プーリの回転速度と要求負荷とを入
力パラメータとした変速制御を発進クラッチ7のスリッ
プ状態に拘らず共通して適用することができる。
【0026】本発明の他の実施形態例に係る発進クラッ
チ付無段変速機の制御装置を図4、図5に基づいて説明
する。図4には制御装置のブロック構成、図5には変速
比制御のフローチャートを示してある。尚、車両の概略
構成は、図1と同一であるので、重複する説明は省略し
てある。
【0027】本実施形態例の発進クラッチ付無段変速機
の制御装置は、クラッチスリップ検出手段としてNSセン
サ16及び回転センサ18を備えたもので、制御装置2
0の変速比制御手段21には、発進クラッチ7の所定以
上のスリップ状態が検出されると、その時の目標変速比
を維持した状態で入力プーリ11の目標NPを設定する目
標維持設定手段31が備えられている。
【0028】他の実施形態例に係るCVT 5の変速比の制
御のブロック構成を図4に基づいて説明する。
【0029】図に示すように、制御装置20は、出力プ
ーリ12の回転速度(NS)と要求負荷(AP)とに基づいて入
力プーリ11の目標回転速度(目標NP)を設定すると共
に、入力プーリ11が目標NPとなるようにCVT 5のの変
速比をフィードバック制御するための変速比制御手段2
1を備えている。また、変速比制御手段21では、発進
クラッチ7の所定以上のスリップ状態が検出されると、
その時の目標変速比を維持した状態で入力プーリ11の
目標NPが設定されるようになっている。
【0030】即ち、変速比制御手段21には、図2で示
した構成と同様に、目標NP設定手段22及びCVT 作動指
令手段23が備えられ、目標NP設定手段22では、NSセ
ンサ16及びAPS 19の検出情報に基づいて目標NPが設
定され、目標NPはCVT 作動指令手段23に入力される。
また、CVT 作動指令手段23は、目標NP及びNPセンサ1
5の検出情報に基づいてCVT 作動手段14に作動指令を
出力し、入力プーリ11の回転速度が目標NPとなるよう
にCVT 5が変速作動され、CVT 5の変速比がフィードバ
ック制御される。
【0031】一方、変速比制御手段21には、発進クラ
ッチ7の所定以上のスリップ状態が検出されると、その
時の目標変速比を維持した状態で入力プーリ11の目標
NPを設定する目標維持設定手段31が備えられ、目標維
持設定手段31にはクラッチスリップ検出手段としてNS
センサ16の検出情報が入力される。目標維持設定手段
31で設定された目標NPは、CVT 作動指令手段23に入
力され、CVT 作動指令手段23は、目標NP及びNPセンサ
15の検出情報に基づいてCVT 作動手段14に作動指令
を出力する。そして、入力プーリ11の回転速度が目標
維持設定手段31で設定された目標NPとなるようにCVT
5が変速作動され、発進クラッチ7のスリップ状態が検
出された時点での目標変速比が維持されてCVT 5の変速
比がフィードバック制御される。
【0032】尚、CVT 作動指令手段23からCVT 作動手
段14に作動指令を出力する場合に適用される目標NP
は、目標維持設定手段31からの情報が優先され、目標
維持設定手段31からの情報が入力されていない場合に
目標NP設定手段22からの情報が適用される。
【0033】CVT 5の変速比の制御の流れを図5に基づ
いて説明する。
【0034】図に示すように、ステップS11で発進ク
ラッチ7にスリップが生じているか否かが判断され、NS
センサ16の検出値と回転センサ18の検出値との差が
所定以上開いている場合スリップが生じていると判断さ
れる。発進クラッチ7にスリップが生じていないと判断
された場合、ステップS12でNSセンサ16及びAPS1
9の検出情報による出力プーリ12の回転速度NSと要求
負荷APに基づいて目標NP設定手段22により目標NPが設
定される。目標NPが設定されると、目標NP設定手段22
により設定された目標NPに基づいてステップS13でCV
T 5が変速作動され、入力プーリ11の回転速度が目標
NPとなるように変速比が制御される。
【0035】一方、ステップS11で発進クラッチ7に
スリップが生じていると判断された場合、ステップS1
4でスリップ発生時点の目標変速比を維持するようにNS
センサ16の検出情報による出力プーリ12の回転速度
NSに基づいて目標維持設定手段31により目標NPが設定
される。目標NPが設定されると、目標維持設定手段31
により設定された目標NPに基づいてステップS13でCV
T 5が変速作動され、入力プーリ11の回転速度が目標
NPとなるように変速比が制御される。
【0036】上述した発進クラッチ付無段変速機の制御
装置では、発進クラッチ7にスリップが生じていない場
合、車速に相関する出力プーリ12側の回転速度と要求
負荷とに基づいて入力プーリ11の目標NPが設定され、
入力プーリ11が目標NPとなるようにCVT 5の変速比が
制御される。また、発進クラッチ7にスリップが生じて
いる場合、その時の目標変速比を維持するように入力プ
ーリ11の目標NPが設され、入力プーリ11が目標NPと
なるようにCVT 5の変速比が制御される。
【0037】このため、発進クラッチ7が所定以上のス
リップ状態になっても、出力プーリ12の回転速度が安
定し、入力プーリ11の目標NPが適切に設定されてCVT
5の変速比が制御され、発進クラッチ7のスリップ状態
に拘らず安定した変速制御が可能となる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明の発進クラッチ付無段変
速機の制御装置は、スリップ状態制御手段により発進ク
ラッチのスリップ時にスリップ状態を所定状態に維持
し、変速比制御手段により、出力プーリの回転速度と要
求負荷とに基づいて入力プーリの目標回転速度を設定す
ると共に、入力プーリが目標回転速度となるように無段
変速機の変速比を制御するようにしたので、発進クラッ
チがスリップ状態にあっても、出力プーリの回転速度が
車速に対して安定し、入力プーリの目標回転速度が適切
に設定されて無段変速機の変速比を制御することができ
る。この結果、出力プーリの回転速度と要求負荷とに基
づく変速比制御を発進クラッチのスリップ状態に拘らず
共通して適用しながら無段変速機の安定した変速制御が
可能となる。
【0039】また、請求項2の発明の発進クラッチ付無
段変速機の制御装置は、変速比制御手段により、出力プ
ーリの回転速度と要求負荷とに基づいて入力プーリの目
標回転速度を設定すると共に、入力プーリが目標回転速
度となるように無段変速機の変速比を制御し、更に、ク
ラッチスリップ検出手段により発進クラッチの所定以上
のスリップ状態が検出されると、その時の目標変速比を
維持するように入力プーリの目標回転速度を設定するよ
うにしたので、発進クラッチが所定以上のスリップ状態
になっても、入力プーリの目標回転速度が適切に設定さ
れて無段変速機の変速比を制御することができる。この
結果、発進クラッチのスリップ状態に拘らず無段変速機
の安定した変速制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例に係る発進クラッチ付無
段変速機を備えた車両の概略構成図。
【図2】制御装置のブロック構成図。
【図3】変速比制御のフローチャート。
【図4】本発明の他実施形態例に係る発進クラッチ付無
段変速機の制御装置のブロック構成図。
【図5】変速比制御のフローチャート。
【符号の説明】
1 エンジン 3 クラッチ 4 遊星歯車機構 5 無段変速機(CVT) 6 電気モータ/発電機(M/G) 7 発進クラッチ 9 駆動輪 11 入力プーリ 12 出力プーリ 15 プライマリ回転速度センサ(NPセンサ) 16 セカンダリ回転速度センサ(NSセンサ) 18 駆動車軸回転速度センサ(回転センサ) 19 アクセルポジションセンサ(ASP ) 20 制御装置 21 変速比制御手段 22 目標NP設定手段 24 スリップ状態制御手段 31 目標維持設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後田 祐一 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA30 AA51 AA63 AB01 AC10 AC20 AD00 AD07 AD10 AD21 AD23 AD51 AE02 AE03 AE18 AE36 AF01 3J057 GA80 GB11 GB25 GB40 HH01 3J067 AC23 BB02 CA07 CA23 CA40 FB90 GA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動力源からの駆動力が入力され
    る入力プーリと車輪側への駆動力を出力する出力プーリ
    との間で変速比を無段階に調整可能な無段変速機と、 前記出力プーリと前記車輪側との間に介装された発進ク
    ラッチと、 前記発進クラッチのスリップ時に該スリップ状態を所定
    状態に維持するよう制御するスリップ状態制御手段と、 前記出力プーリの回転速度を検出する出力プーリ回転速
    度検出手段と、 運転者の要求負荷を検出する要求負荷検出手段と、 前記出力プーリの回転速度と前記要求負荷とに基づいて
    前記入力プーリの目標回転速度を設定すると共に、前記
    入力プーリが前記目標回転速度となるように前記無段変
    速機の変速比を制御する変速比制御手段とを備えたこと
    を特徴とする発進クラッチ付無段変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の駆動力源からの駆動力が入力され
    る入力プーリと車輪側への駆動力を出力する出力プーリ
    との間で変速比を無段階に調整可能な無段変速機と、 前記出力プーリと前記車輪側との間に介装された発進ク
    ラッチと、 前記発進クラッチのスリップ状態を検出するクラッチス
    リップ検出手段と、 前記出力プーリの回転速度を検出する出力プーリ回転速
    度検出手段と、 運転者の要求負荷を検出する要求負荷検出手段と、 前記出力プーリの回転速度と前記要求負荷とに基づいて
    前記入力プーリの目標回転速度を設定すると共に、前記
    入力プーリが前記目標回転速度となるように前記無段変
    速機の変速比を制御し、更に、前記クラッチスリップ検
    出手段により前記発進クラッチのスリップ状態が検出さ
    れた際にはその時の目標変速比を維持する変速比制御手
    段とを備えたことを特徴とする発進クラッチ付無段変速
    機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2477861A4 (en) * 2009-09-18 2018-04-11 Ford Global Technologies, LLC Controlling torque in a flywheel powertrain

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