JP2000186426A - 建物施工用の仮設屋根 - Google Patents

建物施工用の仮設屋根

Info

Publication number
JP2000186426A
JP2000186426A JP10363457A JP36345798A JP2000186426A JP 2000186426 A JP2000186426 A JP 2000186426A JP 10363457 A JP10363457 A JP 10363457A JP 36345798 A JP36345798 A JP 36345798A JP 2000186426 A JP2000186426 A JP 2000186426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
opening
frame
building
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10363457A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3706987B2 (ja
Inventor
Masaaki Nakanishi
正明 中西
Yoji Moroi
陽児 諸井
Shinichiro Fujiwara
進一郎 藤原
Yoshikazu Abe
愛和 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP36345798A priority Critical patent/JP3706987B2/ja
Publication of JP2000186426A publication Critical patent/JP2000186426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3706987B2 publication Critical patent/JP3706987B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレーンによる資材搬送のための開口部を備
えた簡便安価な構成の仮設屋根を実現する。 【解決手段】 屋根フレーム2にシート3を取り付けた
屋根面の要所に資材吊り込み用の開口部Aを確保し、そ
の開口部には屋根面に沿って移動して開口部を開閉する
開閉シート5を設け、そのための駆動機構を備える。そ
の開口部Aを柱の設置位置の直上に設ける。移動フレー
ム6を駆動機構により移動させることで他の開口部Bを
確保し、その開口部を覆う開閉シートを展開かつ畳み込
み可能とする。開閉シートをランナー22を介して畳み
込み可能に吊り支持する支持レール21を設ける。天井
クレーンのトロリーを駆動機構として利用する。移動フ
レーム6を建物外周部の養生体1に対して連結固定可能
とする。屋根フレームを山形の形状として屋根面全体を
棟を有する両流れ形とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物施工に際して
その上方を覆うように設ける仮設屋根、特に、クレーン
による資材搬送のための開口部を備えるとともに簡便安
価な構成の仮設屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物施工を天候に左右されずに行
うことを主たる目的として、施工途中の建物全体を覆う
ような大規模な仮設屋根を設けることが行われるように
なってきている。そのような仮設屋根としては、設置や
解体を容易にかつ安価に行い得るものであることはもと
より、施工進捗に応じて順次上方へ盛替えることが可能
であることが要求されるものである。そのため、この種
の仮設屋根としては、汎用の建設資材であるパイプ材を
用いて形成した軽量なトラスを屋根フレームとし、それ
に屋根材としてシートを取り付けた構成のものが一般的
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来一般の
建物施工に際しては資材搬送をクレーンにより行うこと
が通常であるが、上記のような仮設屋根により建物全体
を覆った場合にはクレーンによる建物上方からの資材搬
送に支障を来すことになる。そのため、従来においては
クレーンによる資材搬送を行う範囲には仮設屋根を設け
ることなくその上方を開放しておかざるを得ず、その範
囲では屋根を設ける利点が得られないものである。な
お、上記のような仮設屋根の全体もしくは一部を開閉可
能な可動屋根としてクレーンによる資材搬送を可能とす
ることも検討されているが、仮設屋根として過剰設備と
なることのない簡便安価な構成のものは未だ実現してい
ないのが実状である。
【0004】上記事情に鑑み、本発明はクレーンによる
資材搬送のための開口部を備えるとともに簡便安価な構
成の仮設屋根を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、建物
施工に際して該建物を覆う仮設の屋根であって、前記建
物の上方を跨ぐ屋根フレームを所定間隔をおいて複数架
設してそれら屋根フレームに屋根面を形成するシートを
取り付けるとともに、前記屋根フレーム間の要所に資材
吊り込み用の開口部を確保し、該開口部には前記屋根フ
レームに案内されて前記屋根面に沿って移動することで
該開口部を開閉する開閉シートを設け、該開閉シートを
移動させて前記開口部を開閉するための駆動機構を備え
たものである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記開口部を当該建物の柱の設置位置の直上位置に
設けて該開口部を通して柱材を吊り下ろし可能としたも
のである。
【0007】請求項3の発明は、同じく建物施工に際し
て該建物を覆う仮設の屋根であって、前記建物の上方を
跨ぐ屋根フレームを所定間隔をおいて複数架設してそれ
ら屋根フレームに屋根面を形成するシートを取り付ける
とともに、いずれかの屋根フレームを他の屋根フレーム
に離接する方向に移動可能な移動フレームとして該移動
フレームを移動させることで資材吊り込み用の開口部を
確保するとともに、該開口部を覆うシートを前記移動フ
レームの移動により展開かつ畳み込み可能な開閉シート
とし、該移動フレームを移動させることで前記開口部を
開閉する駆動機構を備えてなるものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記移動フレームには前記開閉シートをランナーを
介して畳み込み可能に吊り支持する支持レールを設け、
該移動フレームを移動させて前記開口部を開いた際には
前記ランナーが前記支持レールに案内されて移動して前
記開閉シートが畳み込まれた状態で前記支持レールによ
り支持される構成としたものである。
【0009】請求項5の発明は、請求項3または4の発
明において、トロリーをガイドレールにより支持して走
行させる構成の天井クレーンを前記屋根面の下方に設け
て、前記移動フレームを該ガイドレールに移動可能に支
持せしめ、かつ、前記トロリーを該移動フレームに連結
した状態で該トロリーを走行させることで該トロリーを
前記移動フレームの駆動機構として機能せしめる構成と
したものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項3〜5の発明に
おいて、前記移動フレームを前記建物の外周部に設けた
養生体に対して連結固定可能としたものである。
【0011】請求項7の発明は、請求項1〜6の発明に
おいて、前記屋根フレームを山形の形状として前記屋根
面全体を棟を有する両流れ形の屋根面としたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明の一実施形態
である仮設屋根の全体概略構成を示すものである。この
仮設屋根は施工対象の建物全体を覆うように設置された
もので、建物の周囲に設けられた仮設の養生体1の上部
相互間に山形の屋根フレーム2を所定間隔をおいて平行
に多数架設し、その上面全体に屋根材としてのシート3
を取り付けたもので、全体として棟を有する両流れ形
(切妻形)の屋根面が構成されている。
【0013】上記の屋根フレーム2および養生体1はい
ずれも汎用の建設資材であるパイプ材をトラス状に組ん
でなるもので、屋根フレーム2の両端部は養生体1の上
部に連結されることでそれらは全体として強固なラーメ
ン架構を構成している。
【0014】そして、この仮設屋根の要所には、図3に
示すように建物へのクレーンによる資材搬送を可能とす
るための開閉可能な開口部A,Bが確保されている。
【0015】開口部Aはこの建物の柱の位置の直上位置
に設けられていて、この開口部Aを通して柱材4(図
1、図4(b)参照)を吊り下ろしてそのままそこに建
て込むことができるようになっている。この開口部Aは
図2に示すように通常時は閉じられているが、柱材4の
吊り込み作業の際には開閉シート5が上方に引き上げら
れて図3に示すように開口部Aが開かれるようになって
いる。
【0016】また、開口部Bは大型資材を含む各種の一
般資材を吊り下ろすために建物のほぼ中央位置に確保さ
れており、この開口部Bは、図2および図3に示すよう
に、移動フレーム6を移動させることで開口部Bを覆う
シート3を開閉可能な開閉シート3aとしてそれを展開
かつ畳み込むことで開閉されるようになっている。移動
フレーム6は上記の屋根フレーム2と同様に構成された
ものであるが、この移動フレーム6は養生体1に対して
は連結されておらず、その両端部が天井クレーン7のガ
イドレール8により支持されて桁行方向(すなわち隣接
している他の屋根フレーム2と離接する方向)に移動可
能とされている。
【0017】図4は開口部Aまわりの構成例を示すもの
である。開口部Aを開閉する開閉シート5の両側縁部
は、屋根フレーム2に固定されているレール9に対して
スリップ可能に保持されており、この開閉シート5の上
部には縁材10を介してワイヤー11が連結され、開閉
シート5の下部には2本のワイヤー12,縁材13、ワ
イヤー14が連結され、それらワイヤー11,14は屋
根フレーム2および養生体1に取り付けられたシーブ1
5に案内され、養生体1に設置されているエンドレスウ
インチ(駆動機構)16に連結されている。したがっ
て、エンドレスウインチ16によりワイヤー11を引く
方向に駆動すると開閉シート5が屋根面に沿って上方に
引き上げられて図4(b)に示すように開口部Aが開放
され、エンドレスウインチ16を逆方向に駆動してワイ
ヤー14を引くと開閉シート5が引き下げられて開口部
Aを閉じるようになっている。なお、開口部Aが開かれ
た際には開閉シート5は屋根面に固定されているシート
3の下方に引き込まれるようになっている。また、開口
部Aを閉じた状態では開閉シート5の上端部がそのシー
ト3の下方に重なりかつ下端部が屋根フレーム2の端部
に固定的に取り付けられている端部シート3bの上部に
重なり、これにより開閉シート5とシート3および端部
シート3bとの間に隙間が生じることなく十分に水密保
持が可能となっている。
【0018】図5および図6は開口部Bを開閉するため
の移動フレーム6の構成とその動作を示すものである。
移動フレーム6はサドル20を介して上記のガイドレー
ル8により移動可能に支持されており、図6(a)に示
す閉位置に配置されることで開口部Bの上方に開閉シー
ト3aを展開して開口部Bを閉じ、(b)に示す開位置
に配置されることで開閉シート3aを畳み込んで開口部
Bを開放するようになっている。
【0019】移動フレーム6には開閉シート3aを支持
するための支持レール21が設けられている。支持レー
ル21としてはパイプ材が使用され、その支持レール2
1にはランナー22が移動可能に設けられ、そのランナ
ー22により開閉シート3aが支持されるようになって
いる。したがって図6(a)に示すように移動フレーム
6が閉位置にあるときには開閉シート3aは開口部Bの
上方に展開された状態で支持レール21によりランナー
22を介して支持されているが、移動フレーム6が移動
して開口部Bが開かれる際には支持レール21も移動フ
レーム6とともに移動していき、それによりランナー2
2が支持レール21に案内されて移動して開閉シート3
aは自ずと畳み込まれて弛んだ状態で支持されることに
なる。なお、図7に示すように、開口部Bが閉じられた
ときには支持レール21の基端部が屋根フレーム2に固
定されているシート3上に所定寸法突出し、開閉シート
3aの縁部がそのシート3に重なり合って開口部Bを隙
間なく塞ぐようになっている。
【0020】また、本実施形態では、移動フレーム6を
移動させるための駆動機構として、上記天井クレーン7
のトロリー23が利用されるようになっている。すなわ
ち、図8に示すように上記トロリー23はサドル20に
連結可能とされ、開口部Bを開閉する際にはトロリー2
3をサドル20に連結してそれを走行させることで移動
フレーム6を移動させることができるようになってい
る。図8における符号24は移動フレーム6を閉位置と
開位置の双方で停止させるためのストッパ、25、26
は移動フレーム6とガイドレールの双方に設けられた連
結片であり、それら連結片25、26を重ねてピンを挿
通することで移動フレーム6を閉位置と開位置の双方で
固定できるようになっている。
【0021】さらに、移動フレーム6は必要に応じて養
生体1に対して固定することで他の屋根フレーム2と同
様にラーメン架構を構成することも可能となっており、
それにより強風時等の安全性を確保できるものとなって
いる。その場合、図6(c)に示すように移動フレーム
6を両側の屋根フレーム2,2の中間位置に配置するこ
とが好ましく、その際には支持レール21が双方の屋根
フレーム2,2に跨るように移動フレーム6に対して側
方にずらし、その両端を屋根フレーム2,2に連結すれ
ば良い。
【0022】なお、開口部Bを覆う開閉シート3aや端
部シート3bも含めて屋根面全体を形成しているシート
3としては所定規格寸法のものを現場にて連結して用い
るようにしており、それらシート3どうしの連結は図9
に示されるように各シート3の縁部にワイヤー27を巻
き込んで縁取りを行い、その縁部を眼鏡形のジョイント
材28に係合させることで行うようになっている。ま
た、それらシート3,3a,3bの屋根フレーム2や移
動フレーム6に対する取り付けは図5、図7に示すよう
にそのジョイント材28を屋根フレーム2や移動フレー
ム6に固定することで行うようにしている。また、上記
のジョイント材28は開口部Aを開閉するための開閉シ
ート5の縁部をスリップ可能に保持するレール9として
も使用可能である。さらに、図2(b)に示すように開
閉シート3aの下端縁部はリング29およびワイヤー3
0によって養生体1に対して係止されており、開閉シー
ト3aが畳み込まれた際のまくれ上がりが防止されるよ
うになっている。
【0023】以上で説明した仮設屋根は、パイプ材から
なる屋根フレーム2に屋根材としてのシート3を取り付
けた構成であるから、その全体を軽量かつ安価なものと
できることはもとより、要所に開口部A,Bを設けたの
でクレーンによる資材搬送を支障なく行うことが可能で
ある。
【0024】特に、柱の設置位置の直上位置に開口部A
を設けてその開口部Aを通して柱材4を吊り下ろし可能
とすることで、柱建方に際して柱材4の水平移動が不要
であって極めて効率的な作業を行い得る。また、その開
口部Aの開閉操作はエンドレスウインチ16を駆動して
開閉シート5を屋根面に沿って移動させることのみで極
めて簡単に行い得る。
【0025】また、柱建方用の開口部Aに加えて、移動
フレーム6を移動させることで大きな開口部Bを確保す
るようにしているので、大型資材を含む一般資材の搬送
も支障なく実施できる。その開口部Bは移動フレーム6
の移動により開閉シート3aが畳み込まれた状態で開か
れるのでその開閉操作も何等面倒ではないし、開閉シー
ト3aは支持レール21により常に支持されるから、開
閉シート3aがばたついたり大きく垂れ下がることを防
止できる。また、移動フレーム6の駆動機構として天井
クレーン7のトロリー23を利用しているので合理的で
あるし設備費削減を図る上で有利である。さらに、強風
時等には必要に応じて移動フレーム6を養生体1に連結
固定することにより安定性を確保することができる。
【0026】そして、上記実施形態の仮設屋根は、屋根
フレーム2を山形として両流れ形の屋根面としたので、
自ずと水勾配が確保できることはもとより、片流れ形と
する場合に比較して左右のバランスに優れ、しかも高剛
性が確保できて構造的に有利である。なお、屋根フレー
ム2および移動フレーム6が高ライズであるような場合
には必要に応じて移動フレーム6の転倒防止を考慮すれ
ば良く、そのためには、たとえば屋根フレーム2の棟の
位置に油圧ジャッキを設置してそのロッドを移動フレー
ム6の頂部に連結し、移動フレーム6を移動させる際に
は油圧ジャッキを伸縮させることにより、常に移動フレ
ーム6の頂部を保持してその転倒防止を図ることが考え
られる。
【0027】以上で本発明の一実施形態を説明したが、
本発明は上記実施形態に限定されることなく、たとえば
以下に列挙するような種々の設計的変更を行い得るもの
である。
【0028】図10は開口部Aを開閉するための他の構
成例を示すものである。この場合は開閉シート5を図4
に示した構成例とは逆向きに設けるとともに端部シート
3bを省略し、開閉シート5を養生体1の側面に沿って
引き下げることで開口部Aを開くように構成している。
【0029】図11は開口部Bを開閉するための他の構
成例を示す。上記実施形態では図6に示したように開口
部Bを覆う開閉シート3aを屋根フレーム2上に固定し
たシートに連結しておいてその開閉シート3aを畳み込
むことで開口部Bを開放するようにしたが、本例では開
口部Bを覆うシート31を他のシート3と連結すること
なく支持レール21上に展開させた状態で固定し、
(a)に示すように開口部Bを閉じている状態から
(b)に示すように移動フレーム6とともにシート31
を展開したまま側方に移動させることで開口部Bを開く
ようにしたものである。この場合も、強風時等には
(c)に示すように支持レール21を移動フレーム6に
対してずらしてその両端を屋根フレーム2,2に連結す
れば良い。
【0030】移動フレーム6の駆動機構としては上記の
ように天井クレーン7のトロリー23を利用することに
限らず、たとえば図12に示すようなエンドレスウイン
チ32とワイヤー33、プーリ34によるもの、あるい
は油圧ジャッキによるもの等、適宜の駆動機構の採用が
考えられる。
【0031】上記実施形態では屋根フレーム2および移
動フレーム6を山形として両流れ形の屋根面を形成する
ものとし、それにより安定で高剛性の仮設屋根を実現で
きる利点があるが、片流れ形の屋根面としたり、適正な
水勾配を確保できる場合には陸屋根面とすることも不可
能ではない。
【0032】開口部A,Bの位置や寸法、設置数は仮設
屋根の規模や形態に応じて最適設計すれば良いし、上記
実施形態のように柱吊り込み用の開口部Aと一般資材搬
送用の開口部Bの双方を設ける必要がなければそれら開
口部A,Bのいずれか一方のみを設けることでも良い。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、屋根フレームに屋根
材としてのシートを取り付けた構成であるから、その全
体を軽量かつ安価なものとできることはもとより、要所
に開口部を設けたのでクレーンによる資材搬送を支障な
く行うことが可能である。また、その開口部の開閉操作
は駆動機構により開閉シートを屋根面に沿って移動させ
ることのみで容易に行うことができる。
【0034】請求項2の発明は、柱の設置位置の直上位
置に開口部を設けてその開口部を通して柱材を吊り下ろ
し可能としたので、柱建方に際して柱材の水平移動が不
要であって極めて効率的な作業を行い得る。
【0035】請求項3の発明は、移動フレームを移動さ
せることで開口部を確保する構成であるので、大型資材
を含む一般資材のクレーンによる搬送を支障なく実施で
きるし、その開口部の開閉操作は駆動機構により移動フ
レームを移動させることで容易に行うことができる。
【0036】請求項4の発明は、開閉シートを支持レー
ルおよびランナーにより畳み込み可能な状態で支持する
ので、開閉シートがばたついたり大きく垂れ下がること
を防止できる。
【0037】請求項5の発明は、移動フレームの駆動機
構として天井クレーンのトロリーを利用するので合理的
であり、設備費削減を図る上で有利である。
【0038】請求項6の発明は、強風時等には必要に応
じて移動フレームを養生体に連結固定することにより安
定性を確保することができる。
【0039】請求項7の発明は、屋根フレームを山形と
して両流れ形の屋根面としたので、自ずと水勾配が確保
できることはもとより、片流れ形とする場合に比較して
左右のバランスに優れ、しかも高剛性が確保できて構造
的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である仮設屋根の全体概
略構成を示す正面図である。
【図2】 同仮設屋根における開口部が閉じられている
状態を示す斜視図である。
【図3】 同仮設屋根における開口部が開かれている状
態を示す斜視図である。
【図4】 同仮設屋根における要部を示す図である。
【図5】 同仮設屋根における要部を示す図である。
【図6】 同仮設屋根における移動フレームの動作を示
す図である。
【図7】 同仮設屋根における開口部まわりの詳細図で
ある。
【図8】 同仮設屋根における移動フレームの駆動機構
を示す図である。
【図9】 同仮設屋根におけるジョイント材を示す図で
ある。
【図10】 本発明の仮設屋根の他の構成例を示す図で
ある。
【図11】 本発明の仮設屋根の他の構成例を示す図で
ある。
【図12】 移動フレームの駆動機構の他の構成例を示
す図である。
【符号の説明】
A,B 開口部 1 養生体 2 屋根フレーム 3 シート 3a 開閉シート 4 柱材 5 開閉シート 6 移動フレーム 7 天井クレーン 8 ガイドレール 16 エンドレスウインチ(駆動機構) 21 支持レール 22 ランナー 23 トロリー(駆動機構) 32 エンドレスウインチ(駆動機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 進一郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 阿部 愛和 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2E141 AA01 BB05 CC01 DD02 DD28 EE09 EE14 EE37 FF05 GG06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物施工に際して該建物を覆う仮設の屋
    根であって、前記建物の上方を跨ぐ屋根フレームを所定
    間隔をおいて複数架設してそれら屋根フレームに屋根面
    を形成するシートを取り付けるとともに、前記屋根フレ
    ーム間の要所に資材吊り込み用の開口部を確保し、該開
    口部には前記屋根フレームに案内されて前記屋根面に沿
    って移動することで該開口部を開閉する開閉シートを設
    け、該開閉シートを移動させて前記開口部を開閉するた
    めの駆動機構を備えてなることを特徴とする建物施工用
    の仮設屋根。
  2. 【請求項2】 前記開口部を当該建物の柱の設置位置の
    直上位置に設けて該開口部を通して柱材を吊り下ろし可
    能としたことを特徴とする請求項1記載の建物施工用の
    仮設屋根。
  3. 【請求項3】 建物施工に際して該建物を覆う仮設の屋
    根であって、前記建物の上方を跨ぐ屋根フレームを所定
    間隔をおいて複数架設してそれら屋根フレームに屋根面
    を形成するシートを取り付けるとともに、いずれかの屋
    根フレームを他の屋根フレームに離接する方向に移動可
    能な移動フレームとして該移動フレームを移動させるこ
    とで資材吊り込み用の開口部を確保するとともに、該開
    口部を覆うシートを前記移動フレームの移動により展開
    かつ畳み込み可能な開閉シートとし、該移動フレームを
    移動させることで前記開口部を開閉する駆動機構を備え
    てなることを特徴とする建物施工用の仮設屋根。
  4. 【請求項4】 前記移動フレームには前記開閉シートを
    ランナーを介して畳み込み可能に吊り支持する支持レー
    ルを設け、該移動フレームを移動させて前記開口部を開
    いた際には前記ランナーが前記支持レールに案内されて
    移動して前記開閉シートが畳み込まれた状態で前記支持
    レールにより支持される構成としたことを特徴とする請
    求項3記載の建物施工用の仮設屋根。
  5. 【請求項5】 トロリーをガイドレールにより支持して
    走行させる構成の天井クレーンを前記屋根面の下方に設
    けて、前記移動フレームを該ガイドレールに移動可能に
    支持せしめ、かつ、前記トロリーを該移動フレームに連
    結した状態で該トロリーを走行させることで該トロリー
    を前記移動フレームの駆動機構として機能せしめる構成
    としたことを特徴とする請求項3または4記載の建物施
    工用の仮設屋根。
  6. 【請求項6】 前記移動フレームを前記建物の外周部に
    設けた養生体に対して連結固定可能としたことを特徴と
    する請求項3,4,または5記載の建物施工用の仮設屋
  7. 【請求項7】 前記屋根フレームを山形の形状として前
    記屋根面全体を棟を有する両流れ形の屋根面としたこと
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の
    建物施工用の仮設屋根。
JP36345798A 1998-12-21 1998-12-21 建物施工用の仮設屋根 Expired - Fee Related JP3706987B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36345798A JP3706987B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 建物施工用の仮設屋根

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36345798A JP3706987B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 建物施工用の仮設屋根

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000186426A true JP2000186426A (ja) 2000-07-04
JP3706987B2 JP3706987B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=18479363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36345798A Expired - Fee Related JP3706987B2 (ja) 1998-12-21 1998-12-21 建物施工用の仮設屋根

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3706987B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100930820B1 (ko) 2008-11-17 2009-12-10 오세환 지붕구조물의 차양막
CN102277960A (zh) * 2011-04-22 2011-12-14 内蒙古优技钢品有限公司 施工防护罩及其施工方法
JP2015113641A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 晃弘 深田 養生構造及びこの養生構造に用いる養生シート
CN108442525A (zh) * 2018-04-13 2018-08-24 上海绿地建设设计研究院有限公司 一种施工罩棚移动系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102518313B (zh) * 2011-12-08 2014-03-19 北京联合大学 组装式滑移小车

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100930820B1 (ko) 2008-11-17 2009-12-10 오세환 지붕구조물의 차양막
CN102277960A (zh) * 2011-04-22 2011-12-14 内蒙古优技钢品有限公司 施工防护罩及其施工方法
JP2015113641A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 晃弘 深田 養生構造及びこの養生構造に用いる養生シート
CN108442525A (zh) * 2018-04-13 2018-08-24 上海绿地建设设计研究院有限公司 一种施工罩棚移动系统
CN108442525B (zh) * 2018-04-13 2024-05-24 上海绿地建设设计研究院有限公司 一种施工罩棚移动系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3706987B2 (ja) 2005-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4036244A (en) Vertical arch shelter
JP2000186426A (ja) 建物施工用の仮設屋根
USRE30044E (en) Vertical arch shelter
US3307301A (en) Inflatable building
KR101493512B1 (ko) 조립식 천막장치
JPH0340987Y2 (ja)
JP2000192667A (ja) 建築現場用覆い装置
KR200304653Y1 (ko) 중량 저감형 캔버스 도어장치
JP2001073494A (ja) 開閉式膜屋根装置
JP3498118B2 (ja) 仮設屋根
SU983216A1 (ru) Складчатое стеновое ограждение
JP4167377B2 (ja) ユニット住宅の雨天据付工法、テント
JP2836369B2 (ja) ビル建築用仮設梁組装置の屋根構造
JPH08105120A (ja) 緊張索による幕支持構造
JP2006307465A (ja) 折畳式開閉屋根
JP3694666B2 (ja) 仮設テント
JPH0754496Y2 (ja) 開閉式屋根
JPH11223048A (ja) 開閉式テント
RU42463U1 (ru) Укрытие для сварщика трубопроводов
JP4159714B2 (ja) アドバルーン施工方法
JPH04306366A (ja) タワークレーンを利用した雨天時の建設工事方法
JPH0949349A (ja) 伸縮式シートハウス
JPH09177326A (ja) シートによる仮設外郭構造
JP3131983U (ja) 日覆装置
RU68026U1 (ru) Складное тентово-стержневое укрытие (варианты)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080812

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130812

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130812

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees