JPH08105120A - 緊張索による幕支持構造 - Google Patents

緊張索による幕支持構造

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JPH08105120A
JPH08105120A JP15613994A JP15613994A JPH08105120A JP H08105120 A JPH08105120 A JP H08105120A JP 15613994 A JP15613994 A JP 15613994A JP 15613994 A JP15613994 A JP 15613994A JP H08105120 A JPH08105120 A JP H08105120A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊張索を張設し、その上に幕を展開して支持
させるようにした幕建造物を得る。 【構成】 建造物の両端部において、垂直姿勢を維持す
る緊張索支持部材と、前記それぞれの緊張索支持部材の
上端部の間に張設した緊張索と、前記緊張索の上部に展
開して取り付けられる幕とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート等の幕によって
空間を仕切るようにした幕建造物に関し、更に詳細に述
べれば、ワイヤー等の索具を緊張せしめ、該索具によっ
て幕の展開状態を維持するようにし、該幕によって例え
ば飛行機の格納庫や各種展示会の会場等の大規模のもの
から農業用ビニールハウス等の小規模の建造物にまで、
幕によって空間を仕切り利用空間を形成する全ての建造
物に適用できるようにした、緊張索による幕支持構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばテント或いはビニールハウ
スなど、幕状の部材(シート)によって利用空間を形成
する所謂幕建造物の構造は、梁,柱等剛体の部材によっ
て前記シートを支え、このことによって利用空間を形成
しているのが通常である。その他、利用空間を気密であ
るように構成し、利用空間内部の気圧を外部よりも高く
し、あたかも風船を膨らませるようにして利用空間の形
状を保つようにしたものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術によれ
ば、梁等の支持部材を剛体部材によって構成し、この剛
体部材によって利用空間を形成する建造物においては、
該剛体部材を形成する部材自体の重量が大きくなる傾向
があった。即ち、梁自体を支えるために剛体部材に充分
な強度を与える必要がある。これに加えてシートを支え
るための強度も必要であるから、該剛体部材の形状が大
きくなる。また、多くの材料を用いるため重量が増え、
コストが高くなるほか、建造スペースに制限があり、充
分な大きさの利用空間を得ることができない欠点もあっ
た。
【0004】一方、利用空間内部の気圧を高くするよう
にしたものにおいては、常時送風機を作動させる必要が
あるため、送風機が止まることのないように管理しなく
てはならないから、メンテナンスに難がある。また、前
記気圧を高めるようにしたものは、幕自体の引っ張り強
度に依存するものであるから、建造物の面積等に自ずと
制約があり、大規模の建造物が作れなかった。その上、
前記幕自体の引っ張り強度に基づく幕建造物の算出要素
において、経験工学や実験工学に依存する部分が極めて
多いため、不確実な計算結果に頼らざるを得ない欠点が
あった。このため、幕建造物の安全性を確保するために
は、安全率の値を大きめにせざるを得ず、当然コストも
高くなる欠点があった。
【0005】更に、天候や気圧等を考慮して内部気圧を
設定しなくてはならないから、単に送風機を停止させな
いようにするだけでは充分ではなく、きめ細かなメンテ
ナンスを必要とする欠点があった。本発明は如上従来技
術の諸欠点に鑑み、ワイヤー等抗張力が大きく、且つ、
軽量な緊張索に幕を支持せしめるようにし、低コスト
で、且つ、軽量であり、規模の大小を問わないようにし
た緊張索による幕支持構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、建造物の両端部において、垂直姿勢を維
持する緊張索支持部材と、前記それぞれの緊張索支持部
材の上端部の間に張設した緊張索と、前記緊張索の上部
に張設される補助索と、前記補助索の上部に展開して取
り付けられる幕とを備えるようにした緊張索による幕支
持構造を提供する。
【0007】
【作用】本発明によれば、幕建造物を、軽量でしかも抗
張力の大きい緊張索によって幕を支持する構成としたこ
とにより、軽量でありながら、強固な幕建造物が得られ
る。また、幕を展開状態に維持するのに、幕形成部材自
体の引っ張り強度に依存せず、且つ、剛体部材からなる
梁等を用いる代わりに抗張力の極めて大きい緊張索を用
いるようにしたため、柱のない広大な空間を得ることが
できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づき具体
的に説明する。図1は、本発明の第一の実施例である農
業用のビニールハウス1の斜視図を示している。同図に
おいて、前記ビニールハウス1の両端面には、後述する
緊張索4を支持する緊張索支持部材としての支柱2,2
…が植立されており、支索3,3…によって該支柱2,
2…の上端部に対し、ビニールハウス1の反対方向、即
ち、ビニールハウス1の外側に張力が加えられている。
【0009】前記支索3,3…はそれぞれその一端を支
柱2,2…の上端部に結び付け、他端を地中に打ち込ま
れたペグ3a,3a…等に結び付けている。前記両端面
の支柱2,2の間に、緊張索4が張設されている。前記
緊張索4の材質は、スチールワイヤー,ピアノ線,麻ロ
ープ,ビニールロープ,ナイロンロープ等、緊張索4の
長さに応じて適宜設定すればよい。前記緊張索4に交差
する方向に、該緊張索4の上から補助索5が載置され、
更にその上からビニール等の透明若しくは半透明の材料
からなる幕6が覆い被されている。
【0010】図2は、図1の円弧ア内を拡大し、一部を
破断して示す拡大斜視図である。同図において、緊張索
4,補助索5及び幕6の結合関係を説明する。先ず、幕
6には布や皮革または軟質プラスチック等のように、柔
軟性があって耐磨耗性のある材料からなる主鞘7,副鞘
8,を、幕6に対してトンネル状に縫着または接着によ
って固着する。そして、幕6に対して緊張索4,補助索
5を長手方向には移動自在であって径方向には固定され
るように取り付けている。積み重ね順は、最下部に緊張
索4を配設し、その上に補助索5を乗せ、最上部に幕6
を載置する。
【0011】以上、構成を説明した本発明の第一の実施
例の作用を、以下説明する。先ず図1において、ビニー
ルハウス1の両端部の支柱2のそれぞれの間に張設され
る緊張索4には、幕6の重量を支えるのに充分なテンシ
ョンが加えられている。従って、支柱2は、緊張索4の
張力によってビニールハウス1の内側に引き倒されよう
とする。そして、支索3は前記緊張索4の張力に抗した
方向に作用し、前記支柱2の倒れを防止するものであ
る。
【0012】支柱2は、前記緊張索4と支索3との張力
による分力で地面に対してほぼ直角方向に押圧され、垂
直姿勢を保持すると共に、緊張索4を地上からの所定の
高さに保っている。前記支柱2の上端部は緊張索4と支
索3とによって下端部の方向に押圧され、一方、支柱2
の下端部は地面によってこの押圧に抗する方向に作用す
る。従って、支柱2には緊張索4と支索3の分力によっ
て圧縮力が働くから、支柱2の材質,構造等はこれに耐
え得るものとする。そして、この支柱2に作用する力は
主に緊張索4の長さに応じて決定されるから、支柱2の
材質,構造等は緊張索4の長さを考慮して決定すればよ
い。
【0013】尚、前記支柱2は、下端部を地中に浅く差
し込み、コンクリート製の基礎等で該下端部を支持する
ようにした場合、ペグ3aと支柱2との間の距離を比較
的大きく取る必要がある。また、前記支柱2の下端部を
地中に深く埋め込み、土による保持で倒れを防止するよ
うにした場合には、ペグ3aと支柱2との間の距離は比
較的小さくてよいか、或いは支索3とペグ3aを全く設
けなくてもよい。
【0014】次に、図2において、緊張索4に対して補
助索5及び幕6が重ねられ、従って総ての部材の負荷が
緊張索4に掛かっている状態が示されている。そして、
幕6は主鞘7によって緊張索4に固着ではないが位置を
ずらさないように取り付けられている。従って、ビニー
ルハウス1の両端の支柱2,2…間に緊張索4を張設す
る際、幕6が引き攣れによって破れたり等の事故を、幕
6と緊張索4とをルーズに結合することによって防止す
る。
【0015】また、補助索5は、緊張索4の上に載置さ
れる位置であって、該緊張索4と交差する方向に設けら
れ、幕6が浮き上がったり、位置ずれを生じることを抑
止している。前記補助索5の本数は、一本とは限らず、
緊張索4のスパン(長さ)に応じて複数本設けてもよ
く、また緊張索4が短ければ全く用いないでもよい。前
記ビニールハウス1の出入は、支柱2,2…の何れかに
垂下してある幕或いはビニールハウス1の側面の幕5を
捲くって出入りを行えばよい。
【0016】図3は、図2で示した幕6と緊張索4及び
補助索5の異なる結合関係を示したものである。尚、以
下図3によって説明する第二の実施例は、緊張索4,補
助索5及び幕6が第一の実施例と共通であるので、名称
と符号を同一とし、詳細な説明を省略した。図3におい
て、鞘筒9は、幕6に縫着または接着によって固着され
る取付基片9a,緊張索4を滑合させる主鞘9b,補助
索5を滑合させる副鞘9cを、プラスチック等によって
一体的に形成してなるものである。
【0017】尚、前記鞘筒9において、その取付基片9
aや主鞘9b,副鞘9c等の角部等は、幕6や緊張索
4,補助索5と摺動その他接触して磨耗させることを避
けるため、面取り或いは丸みを付ける等の加工を予め施
してある。図3で示した鞘筒9は、図2で示した前記主
鞘7,副鞘8と同様、幕6に対して緊張索4及び補助索
5をそれぞれ長手方向には摺動自在にされ、径方向には
固定するように取り付ける。図3で示した第二の実施例
は、図3で図示した第一の実施例と同様に、緊張索4が
最も下に配設され、その上に補助索5が担持され、更に
その上に幕6が担持されている。従って、これら全ての
部材の負荷が緊張索4に負わされている。
【0018】また、緊張索4,補助索5はそれぞれ鞘筒
9によって、幕6に対しそれぞれの長手方向には自在に
作動でき、径方向には固定されるように取り付けられ
る。従って、図1乃至図2によって示した第一の実施例
と同様に、緊張索4を緊張せしめる際、幕6に部分的負
荷が掛かって応力の集中が生じることを防止すると共
に、補助索5によって幕6の浮き上がりや位置ずれを防
止している。
【0019】次に、図4で示した第三の実施例によって
本発明を説明する。図4において、屋根付きの駐車場1
0の両端面に屹立する妻梁11,11…は、前記第一の
実施例で説明した支柱2,2…と同様に後述する緊張索
12を緊張せしめて張設するための緊張索支持部材とし
ての妻梁11,11…であって、鉄筋コンクリート若し
くは鉄骨鉄筋コンクリートからなる壁状をなし、その下
端部を地中深くに埋設してある。
【0020】従って、緊張索12,12…の長さ(スパ
ン)や幕14の材質またはその厚さ等に応じて、緊張索
支持部材としての妻梁11,11…の形状,構造,材質
等を適宜決定すればよい。勿論、妻梁以外の支柱等とし
てもよい。但し、第三の実施例としては妻梁を用いたも
のである。前記妻梁11,11…間には緊張索12,1
2…が張設され、その上から補助索13,13…が懸け
渡されている。そして、更に補助索13,13…の上か
ら幕14を覆いかぶせ、固定する。
【0021】尚、前記幕14は、一般のテント用布製品
等のシート状の材料を適宜用途に応じて、即ち駐車場1
0の規模の大小等に応じて選択する。前記緊張索12の
上には補助索13が担持され、そして、幕14は該補助
索13の上に担持される。即ち、駐車場10の上部を掩
蔽している部材を全て緊張索12が担持し、その最上部
に幕14が配設されている。
【0022】図4における円弧アは、図1における円弧
アと同様、図4の緊張索12と補助索13及び幕14の
結合部分であり、第一乃至第二の実施例によって説明し
たように、主鞘,副鞘または鞘筒によって結合されてい
るが、これらの相互の結合関係は、既に行った説明と重
複するので、明細書の記載を煩雑にすることを避けるた
め、敢えて省略する。
【0023】本発明の第一乃至第三の実施例は、何れも
幕6または幕14によって、建造物の内部を外部から掩
蔽している状態を常に維持するものであるが、本発明に
よれば、必要に応じて幕を開閉することもできる。
【0024】以下これを、図5乃至図7で示した第四の
実施例によって説明する。図5は本発明の第四の実施例
を示す斜視図、図6(A)は図5の矢印エ方向から見た
矢視拡大図、図6(B)は図6(A)の矢印オ−オ部の
断面矢視図、図7は図5の開放状態を示す斜視図であ
る。
【0025】図5において、展示場20の両端面に設け
られた妻梁21の上端部に、複数の緊張索22,22…
が張設され、該緊張索22には、図6に詳細に示される
複数の幕移動装置23,23…が移動自在なように取り
付けられている。尚、緊張索支持部材としての妻梁21
は、第三の実施例で示した妻梁11と同様、鉄筋若しく
は鉄骨鉄筋コンクリート製としてもよいが、その他、緊
張索22の張力に充分耐え得る材料,構造であればよ
く、特に妻梁としなくても、他の形状,構造であっても
よい。
【0026】図6(A)乃至図6(B)において、周部
に中凹部24aを形成した移動滑車24,24と、同様
に周部に中凹部25aを形成した補助滑車25とが、そ
れぞれ車軸24b,24b,25bによって、回転自在
なようにケース26の立壁26a,26aに枢着されて
いる。ケース26の底壁26bは、U字型の取付ボルト
27,27によって幕支持索28に固着され、且つ、底
壁26bと幕支持索28との間に幕29を挟持してい
る。
【0027】移動滑車24,24は、中凹部24aによ
って緊張索22に載置され、その車軸24bによってケ
ース26を吊下している。また、前記移動滑車24の中
凹部24aと、補助滑車25の中凹部25aとによって
緊張索22を挟み込むことによって、移動滑車24と緊
張索22との係合の外れを防止している。
【0028】前記ケース26は、その底壁26bに幕2
9と幕支持索28とを取り付けていて、緊張索22より
も低い位置に重心があるため、横転等は生じないが、移
動滑車24と補助滑車25とによって緊張索22を挟持
して、後述する幕29を移動せしめる等の場合に、緊張
索22から移動滑車24が脱落することをを防止してい
る。尚、幕29に対して、幕支持索28は主鞘29bに
よって、また補助索22aは副鞘29aによってそれぞ
れ取り付けられているが、これらの詳細な説明は既に第
一の実施例によって行っているので、敢えて省略する。
無論、鞘筒を用いてもよい。
【0029】図6に示したように、幕29は緊張索22
を伝わって移動自在であるから、天井を開けたいときに
は手動で幕29を開放方向に移動させれば、図7で示し
たように恰もカーテンを開放せしめる要領で、極めて容
易に幕29を開放することができる。無論、公知の技術
によって幕移動装置23に電動等の駆動装置を取り付
け、自動的に幕29を開閉作動させることもできる。以
上で示した第一乃至第四の実施例において、支柱2,妻
梁11,21等は、何れも緊張索4,12,22を緊張
するための張設状態を維持させるものであって、本発明
を説明するために支柱または妻梁等の形をとった実施例
を示したものである。しかしながら、本発明は、この発
明の精神を逸脱しない限り種種の改変を成すことがで
き、そして、この発明が該改変されたものに及ぶことは
当然である。
【0030】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、天井,側面
等を幕によって遮断し、利用空間を形成するための幕支
持用の構造材として、索条を張設したものであるから、
軽量で強固な構造材を得ることができる。即ち、従来の
幕支持用の構造材が、剛体の梁からなるものであって、
構造材自身を維持する程度の強度を必要とし、このた
め、梁自身の撓み方向の強度を維持するため、梁の重量
が大きくなり、且つ、嵩張るものであったのに対し、本
発明によれば幕支持用の構造材が、極めて強靱な抗張力
を備えた鋼索や化学繊維等の索条類からなるものであ
り、軽量で強固な構造材を、低コストで得ることができ
る。
【0031】更に、本発明によれば、前記したように構
造的に極めて簡潔であるため、設計に際し、構造力学的
解析が極めて容易に行うことができる。即ち、従来の梁
構造はトラス梁を組んで梁を構成する剛体構造であった
ため、前記嵩張って重量が大きくなる他、力学的解析に
要する時間や労力が大きく、コストも必然的に高いもの
となったが、本発明によれば短時間で、従って低コスト
で力学的解析を行うことができる。
【0032】また、本発明によれば、幕自体の材料的強
度に依存せず、緊張索等抗張力の大きい索条によって幕
の展開状態の維持を図るものであるから、幕建造物の面
積等が、幕用の材料の強度による規制を受けない。即
ち、従来の幕建造物は、幕の展開状態を、剛体の支持部
材に架け渡しすることによって維持していたため、幕を
形成する材料自体の強度が、該支持部材間の張力に耐え
得る必要がある。従って、支持部材間の距離に制約があ
り、この制約によって無柱空間の広さに自ずと限界があ
ったが、本発明によれば、緊張索によって幕の展開状態
を支えているため、幕自体の材料的強度に影響されず、
任意の広さの無柱空間を得ることができる。
【0033】更に、本発明によれば、幕の支持構造が、
緊張索によって幕を支持するだけの極めて簡潔な構造で
あり、規模の大小に限定がなく、小は農業用のビニール
ハウスから、大は広い無柱空間を得られることによっ
て、航空機の格納庫や式典等のイベント会場などに適用
でき、極めて広い範囲に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の円弧ア部を一部破断して示す拡大詳細図
である。
【図3】(A)は図1の円弧ア部を一部破断して示し
た、第一の実施例とは異なる第二の実施例の拡大詳細図
である。(B)は(A)の矢印イ方向から見た矢視図で
ある。(C)は(A)の矢印ウ方向から見た矢視図であ
る。
【図4】本発明の第三の実施例を斜視図である。
【図5】本発明の第四の実施例を示す斜視図である。
【図6】(A)は図5の矢印エ方向から見た拡大矢視図
である。(B)は(A)の矢印オ−オ部の矢視断面図で
ある。
【図7】図5の開放状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
第一の実施例 1 ビニールハウス 2 支柱 3 支索 3a ペグ 4 緊張索 5 補助索 6 幕 7 主鞘 8 副鞘 第二の実施例 9 鞘筒 9a 取付基片 9b 主鞘 9c 副鞘 第三の実施例 10 駐車場 11 妻梁 12 緊張索 13 補助索 14 幕 15 鞘片 16 鞘片 第四の実施例 20 展示場 21 妻梁 22 緊張索 22a 補助索 23 幕移動装置 24 移動滑車 24a 中凹部 24b 車軸 25 補助滑車 25a 中凹部 25b 車軸 26 ケース 26a 立壁 26b 底壁 27 取付ボルト 28 幕支持索 29 幕 29a 主鞘 29b 副鞘

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の両端部において、垂直姿勢を維
    持する緊張索支持部材と、 前記それぞれの緊張索支持部材の上端部の間に張設した
    緊張索と、 前記緊張索の上部に張設される補助索と、 前記補助索の上部に展開して取り付けられる幕とを備え
    たことを特徴とする緊張索による幕支持構造。
  2. 【請求項2】 建造物の両端部において、垂直姿勢を維
    持する緊張索支持部材と、 前記それぞれの緊張索支持部材の上端部の間に張設した
    緊張索と、 前記緊張索の上に、緊張索と直交する方向に架け渡され
    る補助索と、 前記補助索の上部に展開して取り付けられる幕と、 移動滑車により前記緊張索上を移動自在な移動装置とか
    らなり、 前記緊張索支持部材は、緊張索に引っ張られる方向に対
    する抗張力を備え、且つ、基部を地下深く埋設したこと
    を特徴とする緊張索による幕支持構造。
  3. 【請求項3】 前記緊張索は、その長手方向に摺動自在
    であって、径方向には移動不能であるようにして幕に取
    り付けられ、 前記補助索は、その長手方向に摺動自在であって、径方
    向には移動不能であるようにして緊張索及び幕に取り付
    けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の緊張索による幕支持構造。
  4. 【請求項4】 一端を地上に固定され、他端を緊張索支
    持部材の上部に取り付けた支索を備え、 前記緊張索に抗する方向に張力を緊張索支持部材に加え
    ることによってその垂直姿勢を維持せしめることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の緊張索による幕支
    持構造。
  5. 【請求項5】 前記緊張索支持部材は、緊張索に引っ張
    られる方向に対する抗張力を備え、且つ、基部を地下深
    く埋設したことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の緊張索による幕支持構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09296555A (ja) * 1996-05-01 1997-11-18 Shimizu Corp 大規模建築構造物の屋根構造および屋根構築方法
JP2016211167A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 清水建設株式会社 膜構造体
JP2018084115A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 三菱重工機械システム株式会社 屋根装置
CN112431449A (zh) * 2020-11-26 2021-03-02 湖南鸿阳钢结构有限公司 一种大跨度钢结构厂房

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JP2873663B2 (ja) 1999-03-24

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