JP2000186424A - モルタル充填器 - Google Patents

モルタル充填器

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JP2000186424A
JP2000186424A JP10364861A JP36486198A JP2000186424A JP 2000186424 A JP2000186424 A JP 2000186424A JP 10364861 A JP10364861 A JP 10364861A JP 36486198 A JP36486198 A JP 36486198A JP 2000186424 A JP2000186424 A JP 2000186424A
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piston
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rod
rear end
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Kazuo Morita
和夫 森田
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TOWA KAIHATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作に熟練を要さず、容易にかつ迅速に確実
にコーン抜き穴にモルタルを充填することができ、作業
員の疲労を軽減できるとともに、モルタルを無駄にする
ことや周囲への散乱を防止し、作業工数と作業時間を著
しく削減でき低原価で量産性に優れたモルタル充填器を
提供することを目的とする。 【解決手段】 前端にコンクリート構造物のコーン抜き
穴と略同径の開口部2aを有する筒部2と、前記筒部2
内を摺動し前記開口部2aからモルタルを充填/吐出す
るピストン部3と、前記ピストン部に連設されたロッド
部4と、前記ロッド部の後端部に配設されたハンドル部
8と、を備えた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打ち放しコンクリ
ートの壁面からコーンを抜いた後に生じるコーン抜き穴
にモルタルを充填するためのモルタル充填器に関する。
さらに詳しくは、コテとコテ板を使用する従来の手作業
でのモルタル充填に代わり、容易に所定量のモルタルを
コーン抜き穴に充填することのできるモルタル充填器に
関する。
【0002】
【従来の技術】工場等の壁面、法面の擁護工でコンクリ
ート構造物を建設する場合は、コンクリート構造物の壁
面にモルタル等を塗らずにそのまま仕上げとする、所謂
「打ち放しコンクリート」が使用されている。この打ち
放しコンクリートを打設する型枠工事(打ち放し型枠工
事)では、相対する型枠と型枠の相互間隔を保つ金属製
のセパレータの端部に、木製やプラスチック製(それぞ
れ木コン,Pコンと呼ばれる)の円錐台形のコーンが取
り付けられる。コンクリート打設完了後はコーンは取り
外し、その穴(コーン抜き穴)にはモルタルを充填しコ
ンクリート構造物の外壁面と面一に仕上げる。以下、従
来の打ち放し型枠工事と、打ち放しコンクリートの壁面
のコーン抜き穴へのモルタル充填について、図面を参照
しながら説明する。図5(a)は従来の打ち放し型枠工
事に使用する型枠金具を示す分解図であり、図5(b)
は打ち放し型枠にコンクリートを打設した状態を示す要
部断面図であり、図5(c)は型枠を解体し、コーンを
抜いた状態のコンクリート構造物を示す要部断面図であ
る。図5(a)乃至図5(c)において、31は後述の
堰板を所定間隔に固定するための丸形等のセパレータ、
31aはセパレータ31の両端に形成された雄ネジ部、
32は円錐台状のコーン、32aはコーン32の底部に
形成されセパレータ31の雄ネジ部31aに連設するた
めの雌ネジ部、32bはコーンの頭部に突設された雄ネ
ジ部、33はコーン32に連設される型枠締めつけ用の
フォームタイ、33aはフォームタイ33の一端部に形
成されコーン32の雄ネジ部32bに螺着するための雌
ネジ部、33bはフォームタイ33の他端部に形成され
た雄ネジ部、34は後述の丸パイプ端太37を挟む丸パ
イプ用リブ座金、35はフォームタイ33の雄ネジ部3
3bに螺着され丸パイプ用リブ座金を締結するためのナ
ットである。図5(b)において、36はコンクリート
を堰止めるための合板やプラスチック,金属等製の堰
板、37は堰板36を押圧し型枠を支持するための丸パ
イプ端太、38は対向する堰板36の間に打設されたコ
ンクリートである。図5(c)において、Aはコンクリ
ート38が硬化して形成されたコンクリート構造物、3
9はコーン32を抜いた後に形成されたコーン抜き穴で
ある。以上のようにして形成されたコンクリート構造物
Aのコーン抜き穴39には、セパレータ31の腐食を防
止し壁面の外観を整えるために、作業員が片手に多めの
モルタルを盛ったコテ板を持ち、他方の手でコテを使
い、左官作業の要領でモルタルを充填していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のモルタル充填は、以下のような課題を有していた。 1)コテを用いてモルタルを充填する際には、モルタル
をコンクリート構造物Aの外壁面と面一になるようにコ
ーン抜き穴39に充填し、表面を滑らかに整形すること
が必要なため熟練を要するという問題点を有していた。 2)熟練した作業員でも、多めのモルタルをすくい上げ
てコテ板に載せ、コテでコーン抜き穴39に充填し、整
形しなければならず時間がかかるため、単位時間当たり
の処理能力が劣り、多数のコーン抜き穴39にいちいち
モルタルを充填するには多大の作業工数と作業時間を要
するという問題点を有していた。 3)作業員は片手に余分なモルタルを載せたコテ板、他
方の手でコテを持ってモルタル充填作業を行うため、疲
労しやすいという問題点を有していた。 4)モルタルがコテやコテ板から落下しやすいため、モ
ルタルの無駄が生じやすいという問題点を有していた。 5)落下したモルタルは周囲に散乱し、放置すると固着
し除去が困難になるとともに、美観を著しく損なうの
で、速やかにかき集めたり、水洗しなければならず、余
分な清掃作業が必要となり作業者への負担が大きいとい
う問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、操作に熟練を要さず、容易にかつ迅速で確実にコー
ン抜き穴にモルタルを充填することができ、作業員の疲
労を軽減できるとともに、モルタルを無駄にすることや
周囲への散乱を防止し、作業工数と作業時間を著しく削
減でき低原価で量産性に適したモルタル充填器を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るため本発明のモルタル充填器は、前端にコンクリート
構造物のコーン抜き穴と略同径の開口部を有する筒部
と、前記筒部内を摺動し前記開口部からモルタルを充填
/吐出するピストン部と、前記ピストン部に連設された
ロッド部と、前記ロッド部の後端部に配設されたハンド
ル部と、を備えた構成を有している。この構成により、
ピストンの摺動により所定量のモルタルの充填/吐出を
行い、コーン抜き穴にモルタルを容易かつ迅速に充填で
きるので、取り扱いが容易で熟練を要さず、作業員の疲
労も防止でき、モルタルを無駄にしたり周囲を汚さない
ため作業性と経済性に優れたモルタル充填器が得られ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のモルタ
ル充填器は、前端にコンクリート構造物のコーン抜き穴
と略同径の開口部を有する筒部と、前記筒部内を摺動し
前記開口部からモルタルを充填/吐出するピストン部
と、前記ピストン部に連設されたロッド部と、前記ロッ
ド部の後端部に配設されたハンドル部と、を備えた構成
を有している。この構成により、ピストンの摺動により
モルタルを充填/吐出するため、熟練を必要とせず、誰
でも容易に使用することができるという作用を有する。
ハンドル部を備えているので、ピストンの摺動を行える
とともに、モルタルの吐出時に力を加え易く、モルタル
を圧密充填することができるという作用を有する。コー
ン抜き穴へのモルタル充填作業の終了と同時に、ハンド
ル部を半回転乃至1回転分回動させピストンの表面でモ
ルタル表面を均し、コンクリート構造物の壁面と面一で
平坦に整形することができるという作用を有する。
【0007】ここで、筒部の形状としては、前端にコー
ン抜き穴の開口部と略同径の円形や多角形状の開口部を
有する円筒形状,多角柱状等に形成される。ピストン部
としては、モルタルに接する面が平滑面に、かつ筒部の
内面を摺動しモルタルがピストン部の周囲から洩れない
形状に形成され、必要に応じてピストン部の周囲にパッ
キングが配設される。ロッド部は、棒状部材で形成され
ピストン部の後端部の略中央部から連設される。ハンド
ル部は、棒状部材等で形成されロッド部の後端にロッド
部の長手方向と略直角又は平行に配設される。モルタル
充填器の各部は、錆びにくく、モルタル中の砂により傷
つきにくい等の要件を満たせばよく、スチール,SU
S,真鍮等の金属製やポリ塩化ビニール,ポリエチレン
等のポリオレフィン等のプラスチック製、FRP等の複
合材料製のもので形成される。なお、ピストン部と筒部
との間の気密性が高い場合は、ピストン部の後方の筒部
や後端キャップに空気流通孔を形成してもよい。また、
ロッド部に筒部の内径と同径のワッシャ等で形成された
ロッド防振部を配設すると、ロッド部の横方向への振動
を防止できるので好ましい。
【0008】本発明の請求項2に記載のモルタル充填器
は、請求項1において、前記筒部の後端に覆設され前記
ロッド部を挿通するロッド挿通孔を略中央部に備えた後
端キャップと、及び/又は前記ピストン部,前記ロッド
部,前記筒部,前記後端キャップの内いずれか1以上に
配設された前記ピストン部の摺動を所定位置で停止し所
定量の前記モルタルを前記筒部内に充填するピン状や座
金状,突条状等に形成されたピストン部摺動停止部、を
備えている構成を有している。この構成により、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、ロッド挿通孔を備えた
後端キャップを筒部の後端に覆設することにより、ロッ
ドの摺動の際に無理な力が加わらず、疲労を軽減するこ
とができるとともに、ピストン部のモルタルとの接面が
歪むのを防止できるため、モルタルの充填/吐出量のば
らつきや、モルタルの表面の凹凸の発生を防止し、充填
作業の終了と同時に仕上げができ作業工数を削減できる
という作用を有する。ピストン部摺動停止部を備えた場
合は、ピストン部の摺動のストローク長が一定になるた
め、一回ごとのモルタルの充填量がばらつかず、一定量
のモルタルだけをコーン抜き穴に充填することができる
ので、モルタルの使用量に過不足を生じず、モルタルの
無駄を防止することができるという作用を有する。過剰
のモルタルが地面に落下することを防止できるため、清
掃が不要になり、作業性を向上させることができるとい
う作用を有する。ここで、ピストン部摺動停止部は、ピ
ストン部,ロッド部,筒部,後端キャップのいずれか1
以上にピン状,座金状,突条状,棒状等の停止部材を配
設するか、突起部等が形成され、ピストン部,ロッド
部,筒部,後端キャップのいずれか1以上に前記停止部
材や前記突起部等が当接しピストン部を筒部内の所定位
置で停止させる摺動停止手段が採用される。また、前述
の停止部材の配設位置や長さ等をネジ等によって変えら
れるようにすると、ピストン部のストローク長を変えて
モルタルの充填/吐出量を調節することができるので好
ましい。
【0009】本発明の請求項3に記載のモルタル充填器
は、請求項1又は2において、前記ピストン部のストロ
ーク長を変え前記筒部内に充填されるモルタル量を調節
するモルタル充填量調節部が、前記ピストン部と前記ロ
ッド部との間に配設されている構成を有している。この
構成により、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え
て、モルタル充填量調節部によりコーンの大きさが異な
る場合や、モルタルの硬化収縮率等に応じてモルタルの
充填/吐出量を最適に設定することができるという作用
を有する。ここで、モルタル充填量調節部としては、ピ
ストン部の後端とロッドの先端にそれぞれ雄ネジ部を形
成し、それぞれの雄ネジ部に螺着される長尺のナット等
が好適に使用される。尚、ナットの緩みを防止するた
め、螺子止め(ナットに螺着穴を形成し螺子でピストン
部やロッド部を押圧する)やゴム輪,ワッシャ等を間に
配設してもよい。なお、モルタル充填量調節部とナット
間等に筒部の内径と同径のワッシャ等の部材を配設する
と、ロッド部の横方向への振動を防止できるロッド防振
部が容易に形成されるので好ましい。
【0010】本発明の請求項4に記載のモルタル充填器
は、請求項1乃至3の内いずれか1項において、前記コ
ーン抜き穴に前記開口部を正確に位置合わせする位置合
わせ部材が前記筒部の前端部に突設されている構成を有
している。この構成により、請求項1乃至3に記載の発
明の作用に加えて、コーン抜き穴の開口部に筒部の前端
の開口部を正確に当接させることができるので、モルタ
ルが溢れたりすることを防止することができるという作
用を有する。ここで、位置合わせ部材としては、先端が
尖ったピン状のものを筒部の前端部に2本以上突設した
ものが好適に使用される。位置合わせ部材としてピン状
のものを使用する場合は、突出部の長さが0.5〜5m
m好ましくは1〜3mmのものが使用され、太さは0.
5〜3mmのものが好適に使用される。ここで突出部の
長さが1mmより短くなるにつれ、コンクリート壁面へ
の噛合力が弱まり、ズレが生じ正確な位置合わせが困難
になる傾向が見られ始め、3mmより長くなるにつれ、
コンクリート壁面へ突き刺すのに労力を要する傾向が見
られ始めるため、いずれも好ましくない。0.5mmよ
り短くなるか、5mmより長くなるにつれ上記の傾向が
著しくなるため更に好ましくない。突出部の太さは0.
5mmより細くなるにつれ強度が不足し曲がりやすくな
るため正確な位置合わせが困難になる傾向が見られ始
め、3mmより太くなるにつれモルタル充填後に取り外
した場合の見栄えが悪くなる傾向が見られ始めるためい
ずれも好ましくない。
【0011】本発明の請求項5に記載のモルタル充填器
は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載のモルタル
充填器において、前記ピストン部の後端停止位置と前記
筒部の後端部との間に相当する前記筒部の長手方向の所
定位置に洗浄用窓部が穿設されている構成を有してい
る。この構成により、ピストン部の周囲からピストン部
の後部に洩れ出たモルタルを速やかに洗浄/排出するこ
とができるので、モルタルが各部に付着し錆を生じさせ
たり、固着して各部の動きに影響を及ぼすことを防止で
きるという作用を有する。ここで、洗浄用窓部としては
円形,楕円形,多角形等の任意の形状に穿設される。洗
浄用窓部に指等を誤って挟み負傷するのを防止するた
め、網状や格子状等の部材をその開口部に配設すること
が好ましい。なお、ロッド防振部として筒部の内径と略
同じ外径を有するワッシャ等を配設した場合は、その周
縁部に所定数の切欠部を形成しておくと、水流が各部に
届きやすいので、洗浄効率を更に高めることができるの
で好ましい。
【0012】以下に本発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
モルタル充填器の断面図である。図1において、1は本
実施の形態におけるモルタル充填器、2は内径がコーン
抜き穴と略同径に形成された円筒形の筒部、2aは筒部
2の前端の開口部、3は筒部2内を摺動し開口部2aか
らモルタルを充填/吐出するピストン部、3aはピスト
ン部3の後端に連設された雄ネジ部、4はピストン部3
を前後に摺動するための棒状のロッド部、4aはロッド
部4の前端に形成された雄ネジ部、5はピストン部3の
雄ネジ部3aとロッド部4の雄ネジ部4aとを螺着しピ
ストン部3のストローク長を変えてモルタル充填量を調
節するモルタル充填量調節部、5a,5bはモルタル充
填量調節部5の緩み防止用のナット、5cはモルタル充
填量調節部5とナット5aに挟まれロッド部4の横方向
の振動を防止するためのロッド防振部、6は筒部2の後
端に螺着等により覆設され中央にロッド4を挿通するロ
ッド挿通孔6aを備えた後端キャップ、7はナット5b
に連設され後端キャップ6に端部が当接することにより
ピストン3の摺動を停止しモルタルの充填量を一定にす
るための棒状のピストン部摺動停止部、8はロッド部の
後端部に垂直に配設されたハンドル部、9はモルタルを
吐出した後のピストン部3の戻りを補助するためのバ
ネ、10はバネ9を押さえるバネ押さえ座金、10aは
バネ押さえ座金10に連設され端部がハンドル部8に固
定されたバネ押さえ座金固定部、mは開口部2aとピス
トン部3の前端との間で形成されるモルタル充填部であ
る。
【0013】以上のように構成された実施の形態1のモ
ルタル充填器について、以下図面を用いてその使用方法
を説明する。図2(a)はモルタルを充填したモルタル
充填器をコーン抜き穴に当接した状態を示す要部断面図
であり、図2(b)はモルタル充填器からモルタルを吐
出しコーン抜き穴に充填した状態を示す要部断面図であ
る。図2(a),(b)において、1は実施の形態1の
モルタル充填器、2は筒部、3はピストン部、4はロッ
ド部、5はモルタル充填量調節部、5a,5bはナッ
ト、5cはロッド防振部、6は後端キャップ、7はピス
トン部摺動停止部、8はハンドル部、9はバネ、10は
バネ押さえ座金、10aはバネ押さえ座金固定部であ
り、これらは図1と同様なので同一の符号を付して説明
を省略する。Mはピストン部3を引きモルタル充填部m
に充填したモルタルであり、31はセパレータ、31a
はセパレータ31の雄ネジ部、Aは硬化が完了したコン
クリート構造物、39はコーン(図示せず)を抜いた後
にコンクリート構造物Aの外壁面に形成されたコーン抜
き穴である。まず、ピストン部摺動停止部7が後端キャ
ップ6に当接するまでモルタル充填器1のハンドル部8
を手前に引きながら、やや固めに練ったモルタルに筒部
2の前端の開口部2aを押しつけることにより筒部2内
にモルタルを充填する。次いで、図2(a)に示すよう
に、筒部2の前端をコーン抜き穴39に当接させる。次
いで、ハンドル部8を押圧し、図2(b)に示すように
モルタル充填部mのモルタルMをコーン抜き穴39に充
填する。充填が終了したら、ハンドル部10を半回転分
程度回動させてピストン部3の表面でモルタルMの表面
を平坦にする。ゆっくりとモルタル充填器1をコンクリ
ート構造物Aの壁面からはずすと、コンクリート構造物
Aの外壁面と面一で平坦なモルタル表面が整形される。
【0014】以上のように本実施の形態のモルタル充填
器は構成されているので、以下の作用を有する。 1)ピストン部3の摺動によりモルタルを充填/吐出す
るため、熟練を必要とせず、誰でも容易に使用すること
ができるという作用を有する。 2)モルタルの充填/吐出、表面整形が容易に行えるた
め、手作業の場合に比べて作業時間を1/3〜1/5に
短縮することができる。 3)必要な分量だけのモルタルをモルタル充填器1に充
填して運べばよく、余分なモルタルをコテ板等に盛って
持ち運ばなくてもよいので、疲労を防止することができ
る。 4)ピストン部摺動停止部7を備え、所定位置でピスト
ン部3の摺動を停止する事ができるため、所定量のみの
モルタルをコーン抜き穴39に充填でき、余分なモルタ
ルがコーン抜き穴39から溢れたりすることを防止でき
るので、モルタルの無駄を省くことができる。また、モ
ルタルがコンクリート構造物Aの外壁面の周囲に散乱し
たりすることが防止できるので、清掃作業が不要とな
り、作業性を向上させることができる。 5)ハンドル部8を備えているので、モルタルの吐出時
に力を加え易く、コーン抜き穴39にモルタルを圧密充
填することができる。 6)モルタルをコーン抜き穴39に充填した後に、ハン
ドル部8を半回転乃至1回転分回動させるだけでモルタ
ル表面を平坦にでき、表面を整形することができる。 7)モルタル充填量調節部5により、ピストン部3とロ
ッド部4との間隔、及びピストン部3の摺動するストロ
ーク長を調節でき、モルタルの充填/吐出量を変えるこ
とができるので、コーン抜き穴39の大きさ、硬化収縮
率等の違いに応じたモルタルの充填量を調節することが
できる。 8)ロッド防振部5cを配設しているので、ロッド4の
横振れを防止でき、モルタルの充填/吐出に無駄な力が
不要となり、疲労をより軽減することができる。
【0015】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2におけるモルタル充填器の側面図である。図3にお
いて、4はロッド部、6は後端キャップ、8はハンドル
部、9はバネ、10はバネ押さえ座金、10aはバネ押
さえ座金固定部であり、これらは実施の形態1と同様の
も1なので、同一の符号を付して説明を省略する。1a
は実施の形態2におけるモルタル充填器、11はモルタ
ル充填器1aの筒部、11aは開口部、12は突出部の
長さが0.5〜5mm、太さが0.5〜3mmである先
端が尖ったピンが筒部11の先端部に突設された位置合
わせ部材、13はロッド部4を後端キャップ6から最大
限に引き出した際のピストン部(図示せず)より手前側
に相当する筒部11に穿設された洗浄用窓部であり、1
3aは洗浄用窓部13に配設され指等が誤って筒部11
に入れて怪我することを防止するための格子部である。
以上のように本実施の形態のモルタル充填器は構成され
ているので、以下の作用を有する。 1)位置合わせ部材12を、コーン抜き穴(図示せず)
の開口部周囲のコンクリート構造物の壁面に突き刺して
固定することにより、筒部11の開口部11aが正確に
位置合わせをすることができる。 2)コーン抜き穴の開口部に筒部11の開口部11aを
正確に当接させることができるので、モルタルがコーン
抜き穴から溢れたりすることを防止することができる。 3)洗浄用窓部13を有しているので、筒部11の内部
でピストン部の周囲からピストン部の後部に洩れ出たモ
ルタルを速やかに洗浄/排出することができ、モルタル
が各部に付着し錆を発生させたり、固着して各部の動き
に影響を及ぼすことを防止でき、耐久性を向上させるこ
とができる。なお、筒部11の内部のロッド部4に、筒
部の内径と略同じ外径を有するロッド防振部(図示せ
ず)を配設した場合は、ロッド防振部の周縁に切欠部を
形成しておくとロッド防振部の後ろ側のロッド等の洗浄
効率を高めることができるので、好ましい。
【0016】(実施の形態3)図4(a)は本発明の実
施の形態3におけるモルタル充填器の断面図であり、図
4(b)は筒部の後端に覆設された後端キャップの正面
図である。図4(a),(b)において、2は筒部、2
aは開口部、3はピストン部、3aは雄ネジ部、5はモ
ルタル充填量調整部、5a,5bはナット、5cはロッ
ド防振部であり、これらは実施の形態1と同様のものな
ので、同一の符号を付して説明を省略する1bは実施の
形態3におけるモルタル充填器、21はロッド部、21
aはロッド部21の先端に形成された雄ネジ部、22は
ロッド部21の後端に配設されたハンドル部、23はロ
ッド部21に挿通されたピン状の仮止部材、24は筒部
2の後端部に覆設されロッド部21を挿通するロッド挿
通孔を略中央に備えた後端キャップ、24aは後端キャ
ップ24の中央に穿設されたロッド挿通穴の放射方向に
穿設され仮止部材23を出し入れすることができるスリ
ット部、25はロッド部21に配設されピストン部3の
摺動を停止する座金状のピストン部摺動停止部、26は
ピストン部3が筒部2の開口部2aと面一になるように
ロッド部3の長さを調整するピン状や座金状に形成され
た位置合わせ部、27はナット5bに配設されたバネ押
さえ座金、28はバネ押さえ座金27と後端キャップと
の間に配設されピストン部3によるモルタルの吐出を補
助するためのバネである。ここで、バネ28の内径はピ
ストン部摺動停止部25よりも大きく形成されている。
【0017】以上のように本実施の形態のモルタル充填
器は構成されているので、実施の形態1,2により得ら
れる作用の他、以下の作用が得られる。1)仮止部材2
3を後端キャップ24のスリット部24aから引出し、
わずかにロッド部21を回転させることにより仮止部材
23が固定されピストン部3の摺動を停止することがで
きるので、モルタルを充填したままコーン抜き穴に当接
させる場合に誤ってモルタルをこぼすことを防止でき
る。2)バネ28により、ピストン部3が筒部2の前端
方向へ摺動するのが補助されるので、モルタル充填の際
の押圧の労力を軽減することができ、固めに混練したモ
ルタルも容易にコーン抜き穴に充填することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、 a)ピストンの摺動によりモルタルを充填/吐出するた
め、熟練を必要とせず、誰でも容易に使用することがで
きる。 b)ハンドル部を備えているので、ピストンの摺動を容
易に行えるとともに、モルタルの吐出時に力を加え易い
のでコーン抜き穴にモルタルを圧密充填することができ
る。 c)コーン抜き穴へのモルタル充填作業の終了と同時
に、ハンドル部を半回転乃至1回転分回動させピストン
の表面でモルタル表面を均し、コンクリート構造物の壁
面と面一で平坦に整形することができるので、作業工数
を削減できる。
【0019】本発明の請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の効果に加えて、 a)ロッド挿通孔を備えた後端キャップを筒部の後端に
覆設することにより、ロッドの摺動の際に無理な力が加
わらず、疲労を軽減することができる。 b)ピストン部が平行に移動し、モルタルを充填するピ
ストン部の表面が歪まないため、モルタルの充填/吐出
量がばらつかず、モルタル表面の凹凸が発生を防止する
ことができる。 b)ピストン部摺動停止部を備えた場合は、ピストン部
の摺動のストローク長が一定になるため、一回ごとのモ
ルタルの充填/吐出量がばらつかず、所定量のモルタル
だけを量りだし、コーン抜き穴に充填することができる
ので、モルタルの使用量に過不足を生じず、モルタルの
無駄を防止することができる。 c)過剰のモルタルが地面に落下することを防止できる
ため、清掃が不要になり、作業性を向上させることがで
きる。
【0020】本発明の請求項3に記載の発明によれば、
請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、コーンの
大きさが異なる場合や、モルタルの硬化収縮率等に応じ
てモルタルの充填/吐出量を最適に設定することができ
る。
【0021】本発明の請求項4に記載の発明によれば、
請求項1乃至3に記載の発明の効果に加えて、コーン抜
き穴の開口部に筒部の前端の開口部を正確に当接させる
ことができるので、モルタルが溢れたりすることを防止
することができる。
【0022】本発明の請求項5に記載の発明によれば、
請求項1乃至4に記載の発明の効果に加えて、ピストン
部の周囲からピストン部の後部に洩れ出たモルタルを速
やかに洗浄/排出することができるので、モルタルが各
部に付着し錆を生じたり、固着して各部の動きに影響を
及ぼすことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるモルタル充填器
の断面図
【図2】(a) モルタルを充填したモルタル充填器を
コーン抜き穴に当接した状態を示す要部断面図。 (b) モルタル充填器からモルタルを吐出しコーン抜
き穴に充填した状態を示す要部断面図。
【図3】本発明の実施の形態2におけるモルタル充填器
の側面図
【図4】(a)本発明の実施の形態3におけるモルタル
充填器の断面図 (b)後端キャップの正面図
【図5】(a)従来の打ち放し型枠工事に使用する型枠
金具を示す分解図 (b)打ち放し型枠にコンクリートを打設した状態を示
す要部断面図 (c)型枠を解体し、コーンを抜いた状態のコンクリー
ト構造物を示す要部断面図
【符号の説明】
1,1a,1b モルタル充填器 2 筒部 2a 開口部 3 ピストン部 3a 雄ネジ部 4 ロッド部 4a 雄ネジ部 5 モルタル充填量調整部 5a,5b ナット 5c ロッド防振部 6 後端キャップ 6a ロッド挿通孔 7 ピストン部摺動停止部 8 ハンドル部 9 バネ 10 バネ押さえ座金 10a バネ押さえ座金固定部 m モルタル充填部 M モルタル 11 筒部 11a 開口部 12 位置合わせ部材 13 洗浄用窓部 13a 格子部 21 ロッド部 21a 雄ネジ部 22 ハンドル部 23 仮止部材 24 後端キャップ 24a スリット部 25 ピストン部摺動停止部 26 位置合わせ部 27 バネ押さえ座金 28 バネ 31 セパレータ 31a 雄ネジ部 32 コーン 32a 雌ネジ部 32b 雄ネジ部 33 フォームタイ 33a 雌ネジ部 33b 雄ネジ部 34 丸パイプ用リブ座金 35 ナット 36 堰板 37 丸パイプ端太 38 コンクリート A コンクリート構造物 39 コーン抜き穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端にコンクリート構造物のコーン抜き
    穴と略同径の開口部を有する筒部と、前記筒部内を摺動
    し前記開口部からモルタルを充填/吐出するピストン部
    と、前記ピストン部に連設されたロッド部と、前記ロッ
    ド部の後端部に配設されたハンドル部と、を備えたこと
    を特徴とするモルタル充填器。
  2. 【請求項2】 前記筒部の後端に覆設され前記ロッド部
    を挿通するロッド挿通孔を略中央部に備えた後端キャッ
    プと、及び/又は前記ピストン部,前記ロッド部,前記
    筒部,前記後端キャップの内いずれか1以上に配設され
    た前記ピストン部の摺動を所定位置で停止し所定量の前
    記モルタルを前記筒部内に充填するピン状や座金状,突
    条状等に形成されたピストン部摺動停止部、を備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のモルタル充填器。
  3. 【請求項3】 前記ピストン部のストローク長を変え前
    記筒部内に充填されるモルタル量を調節するモルタル充
    填量調節部が、前記ピストン部と前記ロッド部との間に
    配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    のモルタル充填器。
  4. 【請求項4】 前記コーン抜き穴に前記開口部を正確に
    位置合わせする位置合わせ部材が前記筒部の前端部に突
    設されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いず
    れか1項に記載のモルタル充填器
  5. 【請求項5】 前記ピストン部の後端停止位置と前記筒
    部の後端部との間に相当する前記筒部の長手方向の所定
    位置に洗浄用窓部が穿設されていることを特徴とする請
    求項1乃至4の内いずれか1項に記載のモルタル充填
    器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003064786A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Nippon Kayaku Wasser Kk 構造物の接合部における補修剤の充填方法および装置
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