JP2000186229A - 厚膜形断熱塗料 - Google Patents
厚膜形断熱塗料Info
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- JP2000186229A JP2000186229A JP36589498A JP36589498A JP2000186229A JP 2000186229 A JP2000186229 A JP 2000186229A JP 36589498 A JP36589498 A JP 36589498A JP 36589498 A JP36589498 A JP 36589498A JP 2000186229 A JP2000186229 A JP 2000186229A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】断熱性、難燃性を有する塗膜を形成し得る、特
に建造物壁面の外装仕上げに好適な厚膜形断熱塗料を提
供する。 【解決手段】(A)カルボニル基含有アクリル系重合体
を含む樹脂エマルション、(B)粒子径10〜1000
μmのアルミナシリケ−トバル−ン、及び(C)セメン
トを、(A)の樹脂固形分100重量部に対して(B)
を25〜400重量部、(C)を6〜250重量部含有
する。
に建造物壁面の外装仕上げに好適な厚膜形断熱塗料を提
供する。 【解決手段】(A)カルボニル基含有アクリル系重合体
を含む樹脂エマルション、(B)粒子径10〜1000
μmのアルミナシリケ−トバル−ン、及び(C)セメン
トを、(A)の樹脂固形分100重量部に対して(B)
を25〜400重量部、(C)を6〜250重量部含有
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱性、難燃性を
有する塗膜を形成し得る塗料に関し、特に建造物壁面の
外装仕上げに好適な厚膜形断熱塗料に関する。
有する塗膜を形成し得る塗料に関し、特に建造物壁面の
外装仕上げに好適な厚膜形断熱塗料に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来、建築物の内部の温度変
化を制御するために、建物の壁の内外面にスチレン発泡
体やガラスウ−ルなど断熱部材を面状に配置することが
広く実施されている。一方、断熱性を付与する塗装材と
しても無機又は有機の微細発泡体又は微細中空発泡体を
骨材として使用したものが知られている。このような断
熱性を付与する塗装材としては、例えば、弾性系樹脂エ
マルション、樹脂発泡体粒子、及び顔料を含有する厚膜
形弾性断熱塗材(特開平10−152648号など)を
提案した。該断熱塗材によれば断熱性、消音性に優れた
塗膜を形成できるが、特に発泡ポリスチレン粒子などの
有機の発泡体を含有する場合には、火災時の燃え広がり
が懸念されていた。
化を制御するために、建物の壁の内外面にスチレン発泡
体やガラスウ−ルなど断熱部材を面状に配置することが
広く実施されている。一方、断熱性を付与する塗装材と
しても無機又は有機の微細発泡体又は微細中空発泡体を
骨材として使用したものが知られている。このような断
熱性を付与する塗装材としては、例えば、弾性系樹脂エ
マルション、樹脂発泡体粒子、及び顔料を含有する厚膜
形弾性断熱塗材(特開平10−152648号など)を
提案した。該断熱塗材によれば断熱性、消音性に優れた
塗膜を形成できるが、特に発泡ポリスチレン粒子などの
有機の発泡体を含有する場合には、火災時の燃え広がり
が懸念されていた。
【0003】また、骨材として無機の骨材を使用した場
合には、ガラスバル−ンなどの中空発泡体が破壊しやす
く、そのため断熱性が低下しやすかった。
合には、ガラスバル−ンなどの中空発泡体が破壊しやす
く、そのため断熱性が低下しやすかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の樹脂エマルショ
ン、アルミナシリケ−トバル−ン及びセメントを含有す
る塗料が、断熱性、難燃性だけでなく強靭性や耐久性に
も優れた塗膜を形成できることを見出し本発明に到達し
た。
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の樹脂エマルショ
ン、アルミナシリケ−トバル−ン及びセメントを含有す
る塗料が、断熱性、難燃性だけでなく強靭性や耐久性に
も優れた塗膜を形成できることを見出し本発明に到達し
た。
【0005】即ち本発明は、(A)カルボニル基含有ア
クリル系重合体を含む樹脂エマルション、(B)粒子径
10〜1000μmのアルミナシリケ−トバル−ン、及
び(C)セメントを、(A)の樹脂固形分100重量部
に対して(B)を25〜400重量部、(C)を6〜2
50重量部含有することを特徴とする厚膜形断熱塗料を
提供するものである。
クリル系重合体を含む樹脂エマルション、(B)粒子径
10〜1000μmのアルミナシリケ−トバル−ン、及
び(C)セメントを、(A)の樹脂固形分100重量部
に対して(B)を25〜400重量部、(C)を6〜2
50重量部含有することを特徴とする厚膜形断熱塗料を
提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において樹脂エマルション
(A)は、カルボニル基含有アクリル系重合体を含むも
のであり、カルボニル基含有アクリル系重合体は、エマ
ルション粒子を形成する共重合体の単量体成分としてカ
ルボニル基含有α,β−エチレン性不飽和単量体を単量
体組成中0.1〜30重量%含有するものが好ましく、
例えば、(a)カルボニル基含有α,β−エチレン性不
飽和単量体0.1〜30重量%、好ましくは2〜20重
量%、(b)単量体(a)と共重合可能な水溶性エチレ
ン性不飽和単量体0〜10重量%、好ましくは0〜3重
量%、及び(c)その他のエチレン性不飽和単量体を6
0〜99.9重量%、好ましくは77〜98重量%含有
する単量体混合物を、乳化剤の存在下で乳化重合させる
ことにより得られる共重合体エマルションが好適に使用
できる。
(A)は、カルボニル基含有アクリル系重合体を含むも
のであり、カルボニル基含有アクリル系重合体は、エマ
ルション粒子を形成する共重合体の単量体成分としてカ
ルボニル基含有α,β−エチレン性不飽和単量体を単量
体組成中0.1〜30重量%含有するものが好ましく、
例えば、(a)カルボニル基含有α,β−エチレン性不
飽和単量体0.1〜30重量%、好ましくは2〜20重
量%、(b)単量体(a)と共重合可能な水溶性エチレ
ン性不飽和単量体0〜10重量%、好ましくは0〜3重
量%、及び(c)その他のエチレン性不飽和単量体を6
0〜99.9重量%、好ましくは77〜98重量%含有
する単量体混合物を、乳化剤の存在下で乳化重合させる
ことにより得られる共重合体エマルションが好適に使用
できる。
【0007】本発明において樹脂エマルション(A)が
カルボニル基を含有することで、セメント(C)におい
てセメントの水和反応により生じるカルシウムイオン
(Ca2+)と樹脂エマルション(A)中のカルボニル基
とが一部架橋するため耐久性に優れた塗膜が得られるも
のである。
カルボニル基を含有することで、セメント(C)におい
てセメントの水和反応により生じるカルシウムイオン
(Ca2+)と樹脂エマルション(A)中のカルボニル基
とが一部架橋するため耐久性に優れた塗膜が得られるも
のである。
【0008】上記単量体(a)としては、例えばアクロ
レイン、ダイアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメ
タクリルアミド、アセトアセトキシエチルメタクリレ−
ト、ホルミルスチロ−ル、4〜7個の炭素原子を有する
ビニルアルキルケトン(例えばビニルメチルケトン、ビ
ニルエチルケトン、ビニルブチルケトン)等が挙げられ
る。このうち特にダイアセトンアクリルアミド、ダイア
セトンメタクリルアミドが好適である。
レイン、ダイアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメ
タクリルアミド、アセトアセトキシエチルメタクリレ−
ト、ホルミルスチロ−ル、4〜7個の炭素原子を有する
ビニルアルキルケトン(例えばビニルメチルケトン、ビ
ニルエチルケトン、ビニルブチルケトン)等が挙げられ
る。このうち特にダイアセトンアクリルアミド、ダイア
セトンメタクリルアミドが好適である。
【0009】上記単量体(b)は、単量体(a)と共重
合可能であり、そのままで又は、中和もしくは4級塩化
によって強い親水性を示すモノマ−であって、アニオン
性、カチオン性、ノニオン性のいずれのモノマ−であっ
てもよい。
合可能であり、そのままで又は、中和もしくは4級塩化
によって強い親水性を示すモノマ−であって、アニオン
性、カチオン性、ノニオン性のいずれのモノマ−であっ
てもよい。
【0010】単量体(b)としては、アニオン系では、
例えば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、
β−カルボキシエチルアクリレ−ト、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルスルホン
酸、スチレンスルホン酸ナトリウム塩、スルホエチルメ
タクリレ−ト及びそのナトリウム塩やアンモニウム塩な
ど;カチオン系では、例えば(メタ)アクリルアミド、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、さらにグリシ
ジル(メタ)アクリレ−トとアミン類との付加物など;
ノニオン系ではポリオキシエチレン鎖を有する(メタ)
アクリレ−トなどが挙げられる。
例えば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、
β−カルボキシエチルアクリレ−ト、2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸、アリルスルホン
酸、スチレンスルホン酸ナトリウム塩、スルホエチルメ
タクリレ−ト及びそのナトリウム塩やアンモニウム塩な
ど;カチオン系では、例えば(メタ)アクリルアミド、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、さらにグリシ
ジル(メタ)アクリレ−トとアミン類との付加物など;
ノニオン系ではポリオキシエチレン鎖を有する(メタ)
アクリレ−トなどが挙げられる。
【0011】上記単量体(c)としては、例えばメチル
(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、
プロピル(メタ)アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリ
レ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メタ)
アクリレ−ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−トなど
の(メタ)アクリル酸の炭素数1〜24個のアルキル又
はシクロアルキルエステル;2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレ−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レ−トなどの(メタ)アクリル酸の炭素数2〜8個のヒ
ドロキシアルキルエステル;スチレン、ビニルトルエン
などのビニル芳香族化合物;N−ビニルピロリドン、エ
チレン、ブタジエン、クロロプレン、プロピオン酸ビニ
ル、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリルなどが挙げ
られ、これらは所望の性能に応じて適宜使用される。
(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、
プロピル(メタ)アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリ
レ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メタ)
アクリレ−ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−トなど
の(メタ)アクリル酸の炭素数1〜24個のアルキル又
はシクロアルキルエステル;2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレ−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レ−トなどの(メタ)アクリル酸の炭素数2〜8個のヒ
ドロキシアルキルエステル;スチレン、ビニルトルエン
などのビニル芳香族化合物;N−ビニルピロリドン、エ
チレン、ブタジエン、クロロプレン、プロピオン酸ビニ
ル、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリルなどが挙げ
られ、これらは所望の性能に応じて適宜使用される。
【0012】上記共重合体エマルションは、公知の方法
にて得ることができる。例えば乳化剤の存在下で、上記
モノマ−成分を乳化重合させることで容易に得られる。
乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界
面活性剤などが挙げられ、該乳化剤の1種又は2種以上
の存在下で重合開始剤を使用して乳化重合することがで
きる。
にて得ることができる。例えば乳化剤の存在下で、上記
モノマ−成分を乳化重合させることで容易に得られる。
乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界
面活性剤などが挙げられ、該乳化剤の1種又は2種以上
の存在下で重合開始剤を使用して乳化重合することがで
きる。
【0013】上記共重合体は、ガラス転移温度が30℃
以下、好ましくは−50〜20℃で、造膜温度が25℃
以下、好ましくは−10〜20℃であることが望まし
い。該ガラス転移温度が30℃を越えると、得られる断
熱塗膜の弾性が乏しくなり、ワレ等の塗膜欠陥が生じる
ので好ましくない。また造膜温度が25℃を越えると、
同様にワレ等の塗膜欠陥が生じ易くなるので好ましくな
い。
以下、好ましくは−50〜20℃で、造膜温度が25℃
以下、好ましくは−10〜20℃であることが望まし
い。該ガラス転移温度が30℃を越えると、得られる断
熱塗膜の弾性が乏しくなり、ワレ等の塗膜欠陥が生じる
ので好ましくない。また造膜温度が25℃を越えると、
同様にワレ等の塗膜欠陥が生じ易くなるので好ましくな
い。
【0014】上記共重合体エマルションには、従来塗料
分野で使用されている、公知の水性樹脂、例えば酢酸ビ
ニル樹脂、アクリル樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹
脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、アクリルウレタン系樹脂(2液形も含む)などを、
固形分量で全ビヒクル成分中に占める割合が50重量%
以下となる量で併用してもよい。
分野で使用されている、公知の水性樹脂、例えば酢酸ビ
ニル樹脂、アクリル樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹
脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、アクリルウレタン系樹脂(2液形も含む)などを、
固形分量で全ビヒクル成分中に占める割合が50重量%
以下となる量で併用してもよい。
【0015】上記樹脂エマルション(A)は、さらに必
要に応じて、カルボニル基含有アクリル系重合体の架橋
剤成分として、ヒドラジン誘導体を含んでもよい。該ヒ
ドラジン誘導体は、1分子当たり少なくとも2個以上の
ヒドラジド基又はセミカルバジド基を有するものであ
り、該ヒドラジン誘導体としては、例えば蓚酸ジヒドラ
ジド、マロン酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジ
ド、こはく酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、
セバシン酸ジヒドラジド等の2〜18個の炭素原子を有
する飽和脂肪族カルボン酸ジヒドラジド;マレイン酸ジ
ヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒド
ラジド等のモノオレフィン性不飽和ジカルボン酸ジヒド
ラジド;フタル酸、テレフタル酸またはイソフタル酸ジ
ヒドラジド、ならびにピロメリット酸のジヒドラジド、
トリヒドラジドまたはテトラヒドラジド;ニトリロトリ
ヒドラジド、クエン酸トリヒドラジド、1,2,4−ベ
ンゼントリヒドラジド、エチレンジアミンテトラ酢酸テ
トラヒドラジド、1,4,5,8−ナフトエ酸テトラヒ
ドラジド、カルボン酸低級アルキルエステル基を有する
低重合体をヒドラジンまたはヒドラジン水化物(ヒドラ
ジンヒドラ−ド)と反応させてなるポリヒドラジド(特
公昭52−22878号参照);炭酸ジヒドラジド、ビ
スセミカルバジド;ヘキサメチレンジイソシアネ−トや
イソホロンジイソシアネ−ト等のジイソシアネ−ト及び
それより誘導されるポリイソシアネ−ト化合物にヒドラ
ジン化合物や上記例示のジヒドラジドを過剰に反応させ
て得られる多官能セミカルバジド、該ポリイソシアネ−
ト化合物とポリエ−テルポリオ−ル類やポリエチレング
リコ−ルモノアルキルエ−テル類等の親水性基を含む活
性水素化合物との反応物中のイソシアネ−ト基に上記例
示のジヒドラジドを過剰に反応させて得られる水系多官
能セミカルバジド、或いは該多官能セミカルバジドと水
系多官能セミカルバジドとの混合物(特開平8−151
358号、特開平8−245878号参照)等が挙げら
れる。
要に応じて、カルボニル基含有アクリル系重合体の架橋
剤成分として、ヒドラジン誘導体を含んでもよい。該ヒ
ドラジン誘導体は、1分子当たり少なくとも2個以上の
ヒドラジド基又はセミカルバジド基を有するものであ
り、該ヒドラジン誘導体としては、例えば蓚酸ジヒドラ
ジド、マロン酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジ
ド、こはく酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、
セバシン酸ジヒドラジド等の2〜18個の炭素原子を有
する飽和脂肪族カルボン酸ジヒドラジド;マレイン酸ジ
ヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒド
ラジド等のモノオレフィン性不飽和ジカルボン酸ジヒド
ラジド;フタル酸、テレフタル酸またはイソフタル酸ジ
ヒドラジド、ならびにピロメリット酸のジヒドラジド、
トリヒドラジドまたはテトラヒドラジド;ニトリロトリ
ヒドラジド、クエン酸トリヒドラジド、1,2,4−ベ
ンゼントリヒドラジド、エチレンジアミンテトラ酢酸テ
トラヒドラジド、1,4,5,8−ナフトエ酸テトラヒ
ドラジド、カルボン酸低級アルキルエステル基を有する
低重合体をヒドラジンまたはヒドラジン水化物(ヒドラ
ジンヒドラ−ド)と反応させてなるポリヒドラジド(特
公昭52−22878号参照);炭酸ジヒドラジド、ビ
スセミカルバジド;ヘキサメチレンジイソシアネ−トや
イソホロンジイソシアネ−ト等のジイソシアネ−ト及び
それより誘導されるポリイソシアネ−ト化合物にヒドラ
ジン化合物や上記例示のジヒドラジドを過剰に反応させ
て得られる多官能セミカルバジド、該ポリイソシアネ−
ト化合物とポリエ−テルポリオ−ル類やポリエチレング
リコ−ルモノアルキルエ−テル類等の親水性基を含む活
性水素化合物との反応物中のイソシアネ−ト基に上記例
示のジヒドラジドを過剰に反応させて得られる水系多官
能セミカルバジド、或いは該多官能セミカルバジドと水
系多官能セミカルバジドとの混合物(特開平8−151
358号、特開平8−245878号参照)等が挙げら
れる。
【0016】上記ヒドラジン誘導体の添加量は、前記共
重合体エマルション粒子中のカルボニル基1当量に対
し、ヒドラジド基又はセミカルバジド基の量が0.4〜
3.0当量、好ましくは0.4〜2.0当量となる量で
ある。
重合体エマルション粒子中のカルボニル基1当量に対
し、ヒドラジド基又はセミカルバジド基の量が0.4〜
3.0当量、好ましくは0.4〜2.0当量となる量で
ある。
【0017】上記の通り得られる樹脂エマルション
(A)は、加熱残分が50重量%以上となるよう調整さ
れるのが好ましい。加熱残分が50重量%未満では、断
熱塗膜形成時の体積減少が大きくなり、ワレ等の塗膜欠
陥が生じるので好ましくない。
(A)は、加熱残分が50重量%以上となるよう調整さ
れるのが好ましい。加熱残分が50重量%未満では、断
熱塗膜形成時の体積減少が大きくなり、ワレ等の塗膜欠
陥が生じるので好ましくない。
【0018】本発明においてアルミナシリケ−トバル−
ン(B)は、粒子径10〜1000μm、好ましくは2
0〜600μmの微小中空球体である。一般的な化学組
成は、SiO2 :55.5〜56.9重量%、Al2 O
3 :30.2〜34.5重量%、CaO:1.06〜
1.32重量%、Fe2 O3 :1.95〜2.80重量
%、TiO2 :0.91〜1.12重量%、Na2 O:
0.77〜0.93重量%、K2 O:1.56〜2.3
4重量%であり、水浮揚率90重量%以上で粒子密度
0.7〜0.9g/cm3 である。また通常、熱伝導率
は0.03〜0.08kcal/m・h・℃、かさ密度
は0.3〜0.4g/ccである。
ン(B)は、粒子径10〜1000μm、好ましくは2
0〜600μmの微小中空球体である。一般的な化学組
成は、SiO2 :55.5〜56.9重量%、Al2 O
3 :30.2〜34.5重量%、CaO:1.06〜
1.32重量%、Fe2 O3 :1.95〜2.80重量
%、TiO2 :0.91〜1.12重量%、Na2 O:
0.77〜0.93重量%、K2 O:1.56〜2.3
4重量%であり、水浮揚率90重量%以上で粒子密度
0.7〜0.9g/cm3 である。また通常、熱伝導率
は0.03〜0.08kcal/m・h・℃、かさ密度
は0.3〜0.4g/ccである。
【0019】上記アルミナシリケ−トバル−ン(B)の
配合量は、前記(A)の樹脂固形分100重量部に対し
て25〜400重量部、好ましくは40〜250重量部
となるようにする。該配合量が25重量部未満では、得
られた塗膜の断熱性、厚膜性が不十分となり、一方40
0重量部を越えると、バインダ−成分が少なくなり、塗
膜強度が低下するので好ましくない。
配合量は、前記(A)の樹脂固形分100重量部に対し
て25〜400重量部、好ましくは40〜250重量部
となるようにする。該配合量が25重量部未満では、得
られた塗膜の断熱性、厚膜性が不十分となり、一方40
0重量部を越えると、バインダ−成分が少なくなり、塗
膜強度が低下するので好ましくない。
【0020】本発明においてセメント(C)としては、
一般的なセメントでよく、例えばポルトランドセメン
ト、白色セメント、高炉セメント、アルミナセメントな
どが使用でき、特にポルトランドセメントが好適であ
る。また該セメントには、塗膜乾燥後の塗面にヒビワレ
が生じるのを防止するために、必要に応じて合成樹脂繊
維、軽量骨材、保水剤などの添加剤を混合してもよい。
一般的なセメントでよく、例えばポルトランドセメン
ト、白色セメント、高炉セメント、アルミナセメントな
どが使用でき、特にポルトランドセメントが好適であ
る。また該セメントには、塗膜乾燥後の塗面にヒビワレ
が生じるのを防止するために、必要に応じて合成樹脂繊
維、軽量骨材、保水剤などの添加剤を混合してもよい。
【0021】該合成樹脂繊維としては、例えばビニロン
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
アクリル樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等が挙げられ、こ
れらのうちアスペクト比30〜400、繊維長0.8〜
12mmのビニロン樹脂が好適である。該合成樹脂繊維
は、セメント100重量部に対して0.1〜2重量部配
合するのが適当である。
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
アクリル樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等が挙げられ、こ
れらのうちアスペクト比30〜400、繊維長0.8〜
12mmのビニロン樹脂が好適である。該合成樹脂繊維
は、セメント100重量部に対して0.1〜2重量部配
合するのが適当である。
【0022】該軽量骨材としては、例えばパ−ライト、
シラスバル−ン、発泡ガラス球、ひる石、石灰砂、上記
(B)で列記のものなどが挙げられる。該軽量骨材は、
セメント100重量部に対して5〜50重量部配合する
のが適当である。
シラスバル−ン、発泡ガラス球、ひる石、石灰砂、上記
(B)で列記のものなどが挙げられる。該軽量骨材は、
セメント100重量部に対して5〜50重量部配合する
のが適当である。
【0023】該保水剤としては、例えばメチルセルロ−
ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、スタ−チエ−テル、
ポリビニルアルコ−ルなどが挙げられる。該保水剤は、
セメント100重量部に対して0.1〜2重量部配合す
るのが適当である。
ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、スタ−チエ−テル、
ポリビニルアルコ−ルなどが挙げられる。該保水剤は、
セメント100重量部に対して0.1〜2重量部配合す
るのが適当である。
【0024】上記セメント(C)の配合量は、前記
(A)の樹脂固形分100重量部に対して6〜250重
量部、好ましくは15〜150重量部となるようにす
る。この範囲外で(C)が少ないと塗膜強度が低下し難
燃性が損なわれ、多いと塗膜の柔軟性が低下しヒビワレ
に追随しなくなるので好ましくない。
(A)の樹脂固形分100重量部に対して6〜250重
量部、好ましくは15〜150重量部となるようにす
る。この範囲外で(C)が少ないと塗膜強度が低下し難
燃性が損なわれ、多いと塗膜の柔軟性が低下しヒビワレ
に追随しなくなるので好ましくない。
【0025】本発明の断熱塗料は、上記(A)、(B)
及び(C)成分からなり、これら成分の混合は特に制限
なく行なうことができるが、得られる断熱塗膜の難燃性
の面からは、(A)及び(B)成分を混合してベ−ス塗
料を調整後、(C)成分を使用直前に配合する2液型塗
料として使用することが望ましい。これにより(B)成
分が塗膜表面に局在するのを防止でき、断熱塗膜の表面
・裏面が同一組成となり断熱性と難燃性の両立が可能で
あり、また組成の偏りによる塗膜の応力ひずみを緩和し
ワレの防止が可能である。
及び(C)成分からなり、これら成分の混合は特に制限
なく行なうことができるが、得られる断熱塗膜の難燃性
の面からは、(A)及び(B)成分を混合してベ−ス塗
料を調整後、(C)成分を使用直前に配合する2液型塗
料として使用することが望ましい。これにより(B)成
分が塗膜表面に局在するのを防止でき、断熱塗膜の表面
・裏面が同一組成となり断熱性と難燃性の両立が可能で
あり、また組成の偏りによる塗膜の応力ひずみを緩和し
ワレの防止が可能である。
【0026】本発明の断熱塗料には、必要に応じて、従
来公知の顔料や骨材を配合してもよい。顔料としては、
例えば酸化チタン、カ−ボンブラック、フタロシアニン
ブル−、酸化鉄などの着色顔料;クレ−、タルク、マイ
カ、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムなど
の体質顔料などが挙げられ、骨材としては、上記(B)
以外の、例えばパ−ライト、火山れき、バ−ミキュライ
ト焼成物などの無機の微細発泡体、シラスバル−ン、ガ
ラスバル−ン、シリカバル−ンなどの微細中空発泡体等
が挙げられる。
来公知の顔料や骨材を配合してもよい。顔料としては、
例えば酸化チタン、カ−ボンブラック、フタロシアニン
ブル−、酸化鉄などの着色顔料;クレ−、タルク、マイ
カ、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウムなど
の体質顔料などが挙げられ、骨材としては、上記(B)
以外の、例えばパ−ライト、火山れき、バ−ミキュライ
ト焼成物などの無機の微細発泡体、シラスバル−ン、ガ
ラスバル−ン、シリカバル−ンなどの微細中空発泡体等
が挙げられる。
【0027】本発明の断熱塗料には、さらに必要に応じ
て造膜助剤、増粘タレ止め剤、消泡剤、分散剤、減水
剤、硬化促進剤、流動化剤、空気連行剤、遅延剤、保水
剤、難燃化剤、繊維状物質などを添加することができ
る。
て造膜助剤、増粘タレ止め剤、消泡剤、分散剤、減水
剤、硬化促進剤、流動化剤、空気連行剤、遅延剤、保水
剤、難燃化剤、繊維状物質などを添加することができ
る。
【0028】このうち、繊維状物質は塗膜の乾燥を速め
塗膜強度を向上させるために使用され、例えば硫酸マグ
ネシウム、ポリエチレン、パルプ、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、ナイロン、ビニロン、ガラス繊維、炭
素繊維などが例示でき、特に無機系の繊維状物質は難燃
化にも寄与しうるものである。該繊維状物質の配合割合
は、通常、樹脂エマルション(A)の固形分重量に対し
て5重量%以下が適当である。
塗膜強度を向上させるために使用され、例えば硫酸マグ
ネシウム、ポリエチレン、パルプ、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、ナイロン、ビニロン、ガラス繊維、炭
素繊維などが例示でき、特に無機系の繊維状物質は難燃
化にも寄与しうるものである。該繊維状物質の配合割合
は、通常、樹脂エマルション(A)の固形分重量に対し
て5重量%以下が適当である。
【0029】本発明では、以上の通り得られる本発明の
断熱塗料を、基材面に塗装し断熱塗膜を形成することが
できる。該断熱塗膜のみで仕上げとしても良いし、さら
に該塗膜上に上塗り塗装を行なってもよい。
断熱塗料を、基材面に塗装し断熱塗膜を形成することが
できる。該断熱塗膜のみで仕上げとしても良いし、さら
に該塗膜上に上塗り塗装を行なってもよい。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0031】実施例1〜5及び比較例1〜4 表1に示す成分を配合し、攪拌混合して各ベ−ス塗材を
作成した。次いでこれらに表1に示すセメント成分を配
合し、攪拌混合して各水性断熱塗材を得た。表1中にお
ける(注1)〜(注11)は下記の通りである。
作成した。次いでこれらに表1に示すセメント成分を配
合し、攪拌混合して各水性断熱塗材を得た。表1中にお
ける(注1)〜(注11)は下記の通りである。
【0032】(注1)A−1:ガラス転移温度−10
℃、造膜温度0℃のカルボニル基含有アクリル共重合体
水性エマルション、固形分55% (注2)A−2:ガラス転移温度20℃、造膜温度15
℃のカルボニル基含有アクリル共重合体水性エマルショ
ン及び架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを含むエマ
ルション、固形分55% (注3)A−3:ガラス転移温度10℃、造膜温度0℃
のエチレン−酢酸ビニル系樹脂の水性エマルション、固
形分46% (注4)アルミナシリケ−トバル−ン:株式会社リボ−
ル製、商品名「ASB」、熱伝導率0.06kcal/
m・h・℃、粒子径0.02〜0.6mm、かさ密度
0.34g/ccの球状粒子 (注5)増粘剤:「アデカノ−ルUH−420」、旭電
化社製 (注6)消泡剤:「SNデフォ−マ−A−63」、サン
ノプコ社製 (注7)セメント:普通ポルトランドセメント (注8)ビニロン繊維:「RB−W203」、クラレ社
製 (注9)パ−ライト:「A」、三井金属工業社製 (注10)石灰石:4号品 (注11)メチルセルロ−ス:「チロ−ゼMH」、ヘキ
スト合成社製 上記の通り得られた各塗材をテフロン樹脂被覆鋼板上に
乾燥膜厚で約5mmとなるように吹付け塗装し、20℃
・65%RHの恒温恒湿室で7日間乾燥して塗膜を形成
した。次いでテフロン樹脂被覆鋼板より塗膜を引き剥が
し、膜厚約5mmのフリ−塗膜を作成した。このフリ−
塗膜の熱伝導率を調べ、結果を表1に示す。
℃、造膜温度0℃のカルボニル基含有アクリル共重合体
水性エマルション、固形分55% (注2)A−2:ガラス転移温度20℃、造膜温度15
℃のカルボニル基含有アクリル共重合体水性エマルショ
ン及び架橋剤としてアジピン酸ジヒドラジドを含むエマ
ルション、固形分55% (注3)A−3:ガラス転移温度10℃、造膜温度0℃
のエチレン−酢酸ビニル系樹脂の水性エマルション、固
形分46% (注4)アルミナシリケ−トバル−ン:株式会社リボ−
ル製、商品名「ASB」、熱伝導率0.06kcal/
m・h・℃、粒子径0.02〜0.6mm、かさ密度
0.34g/ccの球状粒子 (注5)増粘剤:「アデカノ−ルUH−420」、旭電
化社製 (注6)消泡剤:「SNデフォ−マ−A−63」、サン
ノプコ社製 (注7)セメント:普通ポルトランドセメント (注8)ビニロン繊維:「RB−W203」、クラレ社
製 (注9)パ−ライト:「A」、三井金属工業社製 (注10)石灰石:4号品 (注11)メチルセルロ−ス:「チロ−ゼMH」、ヘキ
スト合成社製 上記の通り得られた各塗材をテフロン樹脂被覆鋼板上に
乾燥膜厚で約5mmとなるように吹付け塗装し、20℃
・65%RHの恒温恒湿室で7日間乾燥して塗膜を形成
した。次いでテフロン樹脂被覆鋼板より塗膜を引き剥が
し、膜厚約5mmのフリ−塗膜を作成した。このフリ−
塗膜の熱伝導率を調べ、結果を表1に示す。
【0033】また200×300×3.2mmのスレ−
ト板上に、上記の通り得られた各塗材を上水で15,0
00〜20,000cpsに粘度調整して、乾燥膜厚で
約5mmとなるように吹付け塗装し、20℃・65%R
Hの恒温恒湿室で7日間乾燥して塗膜を形成した。実施
例の各塗材は平滑な仕上げだけでなく、さざなみ状仕上
げが可能であった。次いで各塗材及び得られた試験塗板
を下記性能試験に供した。結果を表1に示す。
ト板上に、上記の通り得られた各塗材を上水で15,0
00〜20,000cpsに粘度調整して、乾燥膜厚で
約5mmとなるように吹付け塗装し、20℃・65%R
Hの恒温恒湿室で7日間乾燥して塗膜を形成した。実施
例の各塗材は平滑な仕上げだけでなく、さざなみ状仕上
げが可能であった。次いで各塗材及び得られた試験塗板
を下記性能試験に供した。結果を表1に示す。
【0034】(*1)熱伝導率(kcal/m・h・
℃):フリ−塗膜を70×150mmに切断したものを
試料として、「KemthermQTM−D3」(京都
電子工業社製)を用いて測定した。
℃):フリ−塗膜を70×150mmに切断したものを
試料として、「KemthermQTM−D3」(京都
電子工業社製)を用いて測定した。
【0035】(*2)混合性:該塗材のセメント粉体混
合性を調べた。○は良好、△はやや混合に時間がかか
る、×は混合しにくくかなり時間がかかる、を夫々示
す。
合性を調べた。○は良好、△はやや混合に時間がかか
る、×は混合しにくくかなり時間がかかる、を夫々示
す。
【0036】(*3)吹付け作業性:各塗材について、
リシンガン、タイルガン、スタッコガンを夫々用いて塗
装作業性を調べた。○は全てのガンで問題なく吹付けで
きる、◇は塗材の微粒化がやや劣る、△は塗材の微粒化
が悪く作業時間がかかる、×は吹付けできない、を夫々
示す。
リシンガン、タイルガン、スタッコガンを夫々用いて塗
装作業性を調べた。○は全てのガンで問題なく吹付けで
きる、◇は塗材の微粒化がやや劣る、△は塗材の微粒化
が悪く作業時間がかかる、×は吹付けできない、を夫々
示す。
【0037】(*4)塗膜状態:各試験塗板の乾燥後の
塗膜表面の状態を目視で観察した。○は異常なし、△は
小さなワレがあり、×は大きなワレがあり、を夫々示
す。
塗膜表面の状態を目視で観察した。○は異常なし、△は
小さなワレがあり、×は大きなワレがあり、を夫々示
す。
【0038】(*5)自己消火性:各試験塗板を、塗膜
面を下に向けて45度の角度に設置し、下からロウソク
の炎で加熱した。ロウソクの炎が3〜4cmで、その1
cm程が塗膜に掛かるように設定した。加熱時間に対し
て加熱後に自己消火可能かどうかを調べ、消火可能な最
大加熱時間で自己消火性を評価した。◎は2分以上、○
は1分以上2分未満、△は30秒以上1分未満、×は3
0秒未満、を夫々示す。 (*6)付着力:スレ−ト板に対する付着性(kg/c
m2 )を、JIS A−6909の方法に従って、引張
り試験機を用いて測定した。
面を下に向けて45度の角度に設置し、下からロウソク
の炎で加熱した。ロウソクの炎が3〜4cmで、その1
cm程が塗膜に掛かるように設定した。加熱時間に対し
て加熱後に自己消火可能かどうかを調べ、消火可能な最
大加熱時間で自己消火性を評価した。◎は2分以上、○
は1分以上2分未満、△は30秒以上1分未満、×は3
0秒未満、を夫々示す。 (*6)付着力:スレ−ト板に対する付着性(kg/c
m2 )を、JIS A−6909の方法に従って、引張
り試験機を用いて測定した。
【0039】
【発明の効果】本発明の厚膜形弾性断熱塗材によれば、
断熱性、難燃性だけでなく強靭性や耐久性にも優れた塗
膜を形成でき、特に建造物壁面の外装仕上げに好適であ
る。
断熱性、難燃性だけでなく強靭性や耐久性にも優れた塗
膜を形成でき、特に建造物壁面の外装仕上げに好適であ
る。
【0040】
【表1】
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)カルボニル基含有アクリル系重合
体を含む樹脂エマルション、(B)粒子径10〜100
0μmのアルミナシリケ−トバル−ン、及び(C)セメ
ントを、(A)の樹脂固形分100重量部に対して
(B)を25〜400重量部、(C)を6〜250重量
部含有することを特徴とする厚膜形断熱塗料。 - 【請求項2】 樹脂エマルション(A)がヒドラジン誘
導体を含む請求項1記載の厚膜形断熱塗料。 - 【請求項3】 (A)及び(B)成分を混合してベ−ス
塗料を調整後、(C)成分を使用直前に配合してなる請
求項1又は2項記載の厚膜形断熱塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36589498A JP2000186229A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 厚膜形断熱塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36589498A JP2000186229A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 厚膜形断熱塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000186229A true JP2000186229A (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=18485386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36589498A Pending JP2000186229A (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 厚膜形断熱塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000186229A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002105385A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Nisshin Sangyo:Kk | 塗布式断熱材 |
JP2005016291A (ja) * | 2003-06-28 | 2005-01-20 | Iljin Cps Co Ltd | 建築物用組成物及びその使用方法 |
JP2006347797A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Ube Ind Ltd | モルタル、これらを被覆した構造体並びに施工方法 |
JP2009243245A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-22 | Ube Ind Ltd | 防火防水方法および防火防水構造体 |
CN103360888A (zh) * | 2012-03-31 | 2013-10-23 | 江南大学 | 一种生物质基多彩隔热保温涂料及其制备方法 |
JP2020051027A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-04-02 | 日本ペイント株式会社 | コンクリート片の剥落防止構造体 |
JP2020066672A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | アイカ工業株式会社 | 水系塗材組成物及びこれを使用した外壁の無目地仕上げ工法 |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP36589498A patent/JP2000186229A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002105385A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Nisshin Sangyo:Kk | 塗布式断熱材 |
JP2005016291A (ja) * | 2003-06-28 | 2005-01-20 | Iljin Cps Co Ltd | 建築物用組成物及びその使用方法 |
JP2006347797A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Ube Ind Ltd | モルタル、これらを被覆した構造体並びに施工方法 |
JP2009243245A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-22 | Ube Ind Ltd | 防火防水方法および防火防水構造体 |
CN103360888A (zh) * | 2012-03-31 | 2013-10-23 | 江南大学 | 一种生物质基多彩隔热保温涂料及其制备方法 |
JP2020051027A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-04-02 | 日本ペイント株式会社 | コンクリート片の剥落防止構造体 |
JP2020066672A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | アイカ工業株式会社 | 水系塗材組成物及びこれを使用した外壁の無目地仕上げ工法 |
JP7270362B2 (ja) | 2018-10-24 | 2023-05-10 | アイカ工業株式会社 | 水系塗材組成物及びこれを使用した外壁の無目地仕上げ工法 |
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