JP2000185169A - 遊技システム、遊技台及び玉貸し機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のパチンコ台とカード玉貸し機を有する
遊戯システムにおいて、玉を運ぶ煩わしさを解消し、遊
技場側の設備も簡単にできるようにする。 【解決手段】 パチンコ台の玉下受け皿３２に連結され
た玉計数ゲート３２ａにより獲得玉を取り込めるように
し、遊技中は、前記玉計数ゲート３２ａから取り込んだ
獲得玉の数を計数する。そして、遊技が終了すれば、計
数した保留玉数を貯玉数としてカードリーダライタを介
して、カードに書き込む。この貯玉数を使って再プレイ
したり、景品と交換する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は遊技システムに関
し、特に一対の遊技台とカード玉貸し機からなる遊技シ
ステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にパチンコ台は、上側の玉上受け皿
が獲得玉で満杯になると、それ以上の獲得玉は下側の玉
下受け皿に排出されるようになっている。この玉下受け
皿の底には、スライド式の開閉蓋が設けられており、玉
下受け皿の下方に置いた回収箱に排出できるようになっ
ている。そして、遊技を終了した遊技者は、遊技場内に
設置された貸し玉計数器のところまで回収箱を持ってい
き、獲得玉を計数して磁気カードなどに記録し、その数
の分の景品と交換することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、回収箱は１箱
でも大量の獲得玉が入るので、これを離れた場所まで持
ち運ぶことは大変であった。また、遊技場側にとっても
獲得玉計数器のための場所を設けなければならず、場所
の確保に悩まされていた。さらに、獲得玉計数器で獲得
玉を回収する一方で、遊技中のパチンコ台にも玉を供給
しなくてはならないので、遊技場全体で扱う玉数が膨大
となるとともに、各台への供給路の設備も大がかりとな
っていた。

【０００４】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、獲得玉を運ぶ煩わしさを解消し、遊技場側の
設備も簡単にできる遊技システムを提供することを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、金額データを格納したカードを使用する
遊技システムにおいて、玉下受け皿から獲得玉を取り込
み、獲得玉を計数し、計数結果を出力する計数出力手
段、を有する遊技台と、所定数の貸し玉を前記遊技台に
供給する貸し玉供給手段と、前記カードのデータを読み
書きするカードリーダライタと、前記計数結果を保留玉
数としてメモリーに一時的に書き込み、遊技終了後に貯
玉数として前記カードに書き込む書き込み手段と、を有
するカード玉貸し機と、からなることを特徴とする遊技
システムが提供される。

【０００６】このような遊技システムでは、パチンコ台
の玉下受け皿に連結された玉計数ゲートにより獲得玉を
取り込めるようにし、遊技中は、前記玉計数ゲートから
取り込んだ獲得玉の数を計数出力手段により計数する。
そして、遊技が終了すれば、貯玉数書き込み手段によっ
て、計数した保留玉数を貯玉数としてカードリーダライ
タを介して、カードに書き込む。

【０００７】これにより、遊技者が玉を離れた場所まで
運ぶ必要がなくなる。また、遊技場内に獲得玉計数器を
場内に設置する必要がなくなるので、場所の確保も必要
なくなり、各台への貸し玉供給のための大がかりな設備
も必要としない。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、本形態のパチンコ台とカー
ド玉貸し機を備えた遊技システムの構成について説明す
る。

【０００９】図１、図２、図３は本形態のパチンコ台と
カード玉貸し機を備えた遊技システムの外観図である。
図１は正面図、図２は平面図、図３は右側面図を表わし
ている。なお、図２及び図３は、図１に対し拡大図とな
っている。遊技システム１０は、カード玉貸し機２０
と、パチンコ台３０とが一対で構成されており、遊技場
内に多数設置されている。

【００１０】カード玉貸し機２０のパネルには、玉貸し
可能ランプ２１、残高表示部２２、貯玉確認スイッチ２
３、貯玉数表示部２４、再プレイスイッチ２５、玉貸し
出しノズル２６、玉出力指令スイッチ２７、カード返却
ボタン２８、玉出力インジケータ３４、およびカード挿
入口２９が設けられている。またカード玉貸し機２０の
内部には、貸し玉供給装置４３が内蔵されている。

【００１１】一方、パチンコ台３０の表面には、玉上受
け皿３１、玉下受け皿３２、ハンドル３３、および計数
結果表示部３５が設けられている。また、玉下受け皿３
２の下部に玉計数ゲート３２ａが設けられており、玉計
数ゲート３２ａは玉通路３８ａを介して玉計数器３８が
結合されている。玉計数器３８には計数後の獲得玉を戻
す玉通路３８ｂが設けられている。そして、玉計数器３
８はケーブル６２に電気的に接続されている。

【００１２】そして、カード玉貸し機２０とパチンコ台
３０は、玉計数インタフェースケーブル６３によって接
続されている。またカード玉貸し機２０は、貯玉管理コ
ンピュータインタフェイスケーブル６１によって貯玉管
理コンピュータ６０に接続されている。

【００１３】まず、カード玉貸し機２０において、玉貸
し可能ランプ２１は、カード玉貸し機２０が玉貸し可能
な状態のときに点灯する。残高表示部２２は、液晶また
はＬＥＤの表示器であり、貸し玉供給モードがカードの
金額データから引き出して貸し玉供給を行うモードにな
っているときに、カード内の残高を表示する。貯玉確認
スイッチ２３は、後述する計数結果表示部３５に表示さ
れている獲得玉数をカードに貯留する場合に押すスイッ
チである。貯玉数表示部２４は、液晶またはＬＥＤの表
示器であり、貸し玉供給モードが貯玉数データから引き
出すモードになっているときに、カード内に記録されて
いる貯玉数を表示する。再プレイスイッチ２５は、貸し
玉供給モードを切り換えるスイッチ、すなわち、カード
の金額データから引き出して貸し玉供給を行うモード
か、カードの貯玉数データから引き出して貸し玉供給を
行うモードかを切り替え選択するスイッチである。貸し
玉供給装置４３は、玉貸し出しノズル２６に接続されて
おり、後述する玉出力指令に応じ、玉貸し出しノズル２
６に所定の玉を供給する。玉貸し出しノズル２６は、そ
の先端がパチンコ台３０の玉上受け皿３１に接してお
り、貸し玉供給装置４３により供給された玉を玉上受け
皿３１へ送る。玉出力指令スイッチ２７は、玉を玉貸し
出しノズル２６を介して玉上受け皿３１に供給するとき
に押すスイッチである。玉出力インジケータ３４は、カ
ード玉貸し機２０が貸し玉供給可能の状態のときに点灯
する。カード挿入口２９には、ＩＣカードなどのデータ
が読み書きできるカードが挿入される。挿入されるカー
ドには、予め金額データが格納されており、貸し玉供給
がなされる毎に、相当する金額がカードのデータから引
かれる。また、カードには、遊技中に出玉として計数さ
れた獲得玉数が貯玉データとして記録される。このカー
ドは、カード返却ボタン２８を押すことにより、遊技者
側に返却される。

【００１４】一方、パチンコ台３０において、カード玉
貸し機２０が、玉貸し出しノズル２６を介して供給した
玉は、玉上受け皿３１に取り入れられ、この玉上受け皿
３１に玉があるときには、ハンドル３３を回すことによ
り、遊技が実行できる。

【００１５】また、玉上受け皿３１が獲得玉で満杯にな
ると、オーバーした分の獲得玉は、玉下受け皿３２に送
られる。玉下受け皿３２に送られた獲得玉は玉計数ゲー
ト３２ａから取り込まれ、玉通路３８ａを経由して玉計
数器３８へ送られる。玉計数器３８では、送られた獲得
玉を計数する。なお、計数された獲得玉は、玉通路３８
ｂを経由した後、通常のはずれ玉と同じ経路で回収され
る。よって、特別な設備を必要としない。

【００１６】計数結果表示部３５は、液晶またはＬＥＤ
の表示器であり、遊技中に玉下受け皿３２に排出され、
玉計数ゲート３２ａから取り込まれ、玉通路３８ａを経
由し玉計数器３８に取り込まれた獲得玉の計数結果を表
示する。

【００１７】図４は玉計数器３８の構造を示す概念図で
ある。玉計数ゲート３２ａに送られた獲得玉５０は、玉
通路３８ａを通り、カウントギア３８ｂに達する。獲得
玉５０がカウントギア３８ｂに達すると、カウントギア
３８ｂの各歯の間にできる凹部に獲得玉５０が保持さ
れ、その獲得玉５０の重みによって、カウントギア３８
ｂが回転する。カウントギア３８ｂの回転は、制動装置
３８ｃにより制動されており、カウントギア３８ｂは、
１個の獲得玉５０の落下につき、カウントギア３８ｂの
各歯の間にできる凹部１つ分回転する。この回転をセン
サー３８ｄによって感知し、感知信号を制御回路３８ｅ
へ伝える。制御回路３８ｅを介した感知信号は、保留玉
数データとして保留玉記憶装置３８ｇに記録される。

【００１８】次に、遊技システム内部の電気的な接続構
成について説明する。図５は遊技システム１０内部の電
気的な接続構成を示すブロック図である。カード玉貸し
機２０の制御装置４０は、プロセッサを中心とした構成
となっており、図示されていないＲＯＭに格納されたプ
ログラムに従って動作する。制御装置４０には、カード
リーダライタ４１が接続されている。カードリーダライ
タ４１のカード挿入口２９には、カード４２が挿入され
る。カード４２としては、ＩＣカードや磁気カードが使
用される。

【００１９】カード４２には、金額データを記録する金
額領域（Ｐ）４２ａと、貯玉数データを記録する貯玉数
領域（Ｑ）４２ｂと、カード識別のためのＩＤデータが
記録されているＩＤ領域（Ｒ）４２ｃが設けられてい
る。カードリーダライタ４１は、必要に応じて、カード
４２から金額データや貯玉データを引き出したり書き込
んだりする。

【００２０】制御装置４０には、玉貸し可能ランプ２
１、残高表示部２２、貯玉確認スイッチ２３、貯玉数表
示部２４、再プレイスイッチ２５、玉出力指令スイッチ
２７、カード返却ボタン２８、貸し玉供給装置４３、お
よぶ玉出力インジケータ３４が電気的に接続されてお
り、各種データの授受やドライブ信号の供給などを行
う。

【００２１】制御装置４０は、玉出力指令スイッチ２７
が押されたことを検知すると、玉出力指令を貸し玉供給
装置４３へ送る。貸し玉供給装置４３は、制御装置４０
から送られた玉出力指令を検知すると、玉を玉貸し出し
ノズル２６に供給する。

【００２２】また制御装置４０は、玉計数インターフェ
ースケーブル６３により、玉計数器３８およびパチンコ
台３０に電気的に接続されている。そして、玉計数器３
８は、ケーブル６２を介し計数結果表示部３５に電気的
に接続されている。

【００２３】さらに制御装置４０は、貯玉管理コンピュ
ータインタフェースケーブル６１を介し、貯玉管理コン
ピュータ６０と電気的に接続されている。制御装置４０
は、貯玉確認スイッチ２３が押されたことを検知する
と、カード４２に記録されている貯玉数を更新し、更新
後の貯玉数、ならびにＩＤデータを貯玉管理コンピュー
タインタフェースケーブル６１を介し、貯玉管理コンピ
ュータ６０に送信する。

【００２４】次に、図１、図２、図３、図４および図５
を参照して、このような本形態遊技システム１０の主な
動作について説明する。まず、遊技を開始するとき、遊
技者は、カード挿入口２９に個人のカード４２を挿入す
る。また、このとき遊技者は、再プレイスイッチ２５に
よって貸し玉供給モードを切り換える。例えばここで、
金額データから引き出して貸し玉供給を行うモード（再
プレイスイッチＯＦＦ）が選択された場合には、カード
玉貸し機２０の残高表示部２２には、カード４２の残高
が表示される。この残高が貸し玉供給１回当たりの金
額、例えば１００円以上あれば、玉出力インジケータ３
４が点灯し、残高の範囲内で遊技を実行することができ
る。カードの残高は、貸し玉供給を行う毎に対応する金
額が引かれる。

【００２５】遊技の実行中、賞球があると、それらは玉
上受け皿３１に放出される。玉上受け皿３１が満杯にな
ると、獲得玉は玉下受け皿３２に送られる。そして、こ
れら玉下受け皿３２の獲得玉は、玉計数ゲート３２ａへ
取り込まれ、玉通路３８ａを経由し玉計数器３８へ送ら
れる。取り込まれた獲得玉の数は、玉計数器３８によっ
て計数され、その計数結果は、保留玉記憶装置３８ｇに
保留玉数として記録される。保留玉記憶装置３８ｇに記
録された保留玉数は、玉計数結果表示部３５に表示され
る。

【００２６】制御装置４０は玉計数器３８に対して、あ
る一定の間隔で保留玉記憶装置３８ｇに記録されている
保留玉数確認の為の確認信号を出している。この確認信
号を受け取った玉計数器３８は、保留玉記憶装置３８ｇ
に記録されている保留玉数が一定以上有るか否か判断
し、その判断結果を応答信号として制御装置４０に送
る。制御装置４０が受け取った応答信号が、保留玉が一
定以上あるというものである場合、制御装置４０は、貸
し玉供給を金額引き出し供給モードから、保留玉引き出
し供給モードに切り替える。さらにその後、制御装置４
０が受け取った応答信号が、保留玉数が一定以下である
というものになった場合、制御装置４０は、保留玉引き
出し供給モードから、再び金額引き出しモードに切り替
える。

【００２７】一方、遊技の開始時、貸し玉供給モードと
して貯玉数データからの引き出しモード（再プレイスイ
ッチＯＮ）が選択された場合には、カード４２の貯玉数
が貯玉数表示部２４に表示される。貯玉数が一定数以
上、例えば２５個＋手数料分だけ残っている場合には、
玉出し可能インジケータ３４が点灯し、貯玉数の範囲内
で遊技を実行することができる。カードの貯玉数は、貸
し玉供給を行う毎に対応する数が引かれる。

【００２８】そして、遊技の実行中、賞球が増えて玉計
数ゲート３２ａから獲得玉が取り込まれると、取り込ま
れた獲得玉数が玉計数器３８によって計数される。この
計数結果は、前述と同様に、保留玉記憶装置３８ｇに保
留玉数として記録され、保留玉記憶装置３８ｇに記録さ
れた保留玉数は計数結果表示部３５に表示される。

【００２９】そして、前記の再プレイスイッチＯＦＦの
場合と同様に、制御装置４０から玉計数器３８に対し確
認信号を送り、それに対し玉計計数器３８は応答信号を
送る。その結果、この保留玉が一定値以上ある場合に
は、貸し玉供給は、貯玉金額引き出し供給モードから、
保留玉からの引き出し供給モードに自動的に切り替わ
る。そして、この保留玉数が一定数以下になると再び貯
玉引き出しモードになる。

【００３０】こうして遊技が終了すると、遊技者は貯玉
確認スイッチ２６を押す。貯玉確認スイッチ２６が押さ
れると、制御装置４０は玉計数器３８に対しその検知信
号を送る。検知信号を受け取った玉計数器３８は、保留
玉記憶装置３８ｇに記録されている保留玉数データを制
御装置４０におくり、同時に保留玉記憶装置３８ｇのデ
ータをクリアする。制御装置４０は、送られてきた保留
玉数をカード４２の貯玉数領域４２ｂのデータに加算す
る。その後、貯玉数領域４２ｂに記録されている貯玉数
データは、ＩＤ領域４２ｃに記録されているＩＤデータ
とともに、貯玉管理コンピュータインターフェイスケー
ブル６３を介し貯玉管理コンピュータ６０へ送信され、
カード４２はカード挿入口２９から返却される。

【００３１】遊技者が獲得玉分を景品交換する場合、返
却されたカード４２を精算カウンターへ持っていき景品
交換を行う。精算カウンターでは、持ち込まれたカード
のＩＤデータと貯玉管理コンピュータ６０に記録されて
いるＩＤデータを照合し精算を行う。この時、貯玉の一
部のみを景品に交換することも可能である。その場合、
残りの獲得玉は貯玉としてカードに記録され次回遊技に
使用できる。また獲得玉分の景品交換を行わない場合
は、カード４２をそのまま持ち帰り、貯玉分を次回遊技
に使用することができる。

【００３２】次に、図６を用いてカード玉貸し機２０内
に設置されている制御装置４０と、パチンコ台３０に設
置されている制御回路３８ｅ間での信号のやり取りにつ
いて説明する。

【００３３】まず、（１）保留玉数確認コマンドについ
て説明する。制御装置４０は、定期的に、制御回路３８
ｅに対し、貯玉数が所定数以上あるか否かを確認する確
認信号を送っている。ここで所定数とは、玉出力指令ス
イッチ２７が一回押されたときに、貸し玉供給装置４３
から放出する玉の数のことである。

【００３４】この確認信号を受け取った制御回路３８ｅ
は、保留玉記憶装置３８ｇに記録されている保留玉数を
確認し、その保留玉数が前述した所定数以上であるか否
か判断する。保留玉数が所定数以上である場合、制御回
路３８ｅは、保留玉数が所定数以上であることを示す信
号を、応答信号として制御装置４０に送る。保留玉数が
所定数未満である場合、制御回路３８ｅは、保留玉数が
所定数未満であることを示す信号を、応答信号として制
御装置４０に送る。

【００３５】制御回路３８ｅからの応答信号を受け取っ
た制御装置４０は、制御回路３８ｅに対し、その応答信
号を受け取った結果を示す応答確認信号を送る。これに
より、信号伝達の信頼性を確保する。

【００３６】次に（２）減算コマンドについて説明す
る。（１）に示した保留玉確認コマンドにおいて、制御
装置４０が、保留玉が所定数以上あるという応答信号を
制御装置３８ｅから受けており、かつ玉出力指令スイッ
チ２７が押されたという検知信号を玉出力指令スイッチ
２７から受けている場合、制御装置４０は、制御回路３
８ｅに対し減算信号を送る。

【００３７】この減算信号を受け取った制御回路３８ｅ
は、所定数の玉数を、保留玉記憶装置３８ｇに記録され
ている保留玉数から減算し、その結果を計数結果表示部
３５に表示する。そして、制御回路３８ｅは、制御装置
４０に対し、その減算信号を受け取ったことを示す応答
確認信号を送る。

【００３８】最後に（３）貯玉コマンドについて説明す
る。貯玉確認スイッチ２３が押され、その検知信号を制
御装置４０が検知すると、制御装置４０は、制御回路３
８ｅに対して貯玉指令信号を送る。

【００３９】この貯玉指令信号を受け取った制御回路３
８ｅは、保留玉記憶装置３８ｇに記録されている保留玉
数のデータを、保留玉数信号として制御装置４０に送
る。保留玉数信号を受け取った制御装置４０は、その保
留玉数信号を受け取った結果を示す応答確認信号を送
る。応答確認信号を受け取った制御回路３８ｅは、保留
玉記憶装置３８ｇに記録されている保留玉数のデータを
クリアする。

【００４０】次に、このような動作を行うための制御装
置４０側の処理手順について説明する。図７は制御装置
４０側の処理手順を示すフローチャートである。 〔Ｓ１〕カード挿入口２９へカード４２が挿入される。 〔Ｓ２〕再プレイスイッチ２５がＯＮになっているかＯ
ＦＦになっているかを判断し、ＯＮになっていればステ
ップＳ３に進み、ＯＦＦであればステップＳ１０に進
む。 〔Ｓ３〕カード４２の貯玉数領域４２ｂに記録されてい
る貯玉数を読み取って、貯玉数表示部２４に表示する。 〔Ｓ４〕貯玉数が、１回の貸し玉供給個数と手数料分を
加算した数以上であるか否かを判断し、貯玉数が１回の
貸し玉供給個数と手数料分を加算した数以上であればス
テップＳ５に進み、そうでなければステップＳ７に進
む。 〔Ｓ５〕玉出力インジケータ３４を点灯させる。 〔Ｓ６〕後述する貯玉引き出しモードによる制御を実行
する。 〔Ｓ７〕玉出力インジケータ３４を消灯させる。 〔Ｓ８〕貯玉確認スイッチ２３が押されたか否かを判断
する。押された場合はステップＳ９に進む。押されてい
ない場合はステップＳ２に進む。 〔Ｓ９〕後述する精算フローによる制御を実行する。 〔Ｓ１０〕カード４２の金額領域４２ａに記録されてい
る残高を読み取って、残高表示部２２に表示する。 〔Ｓ１１〕残高が、一回の貸し玉供給に最低必要な金額
以上であるか否かを判断し、残高が一回の貸し玉供給に
最低必要な金額以上であればステップＳ１２に進み、そ
うでなければステップＳ１４に進む。 〔Ｓ１２〕玉出力インジケータ３４を点灯させる 〔Ｓ１３〕後述する金額引き出しモードによる制御を実
行する。 〔Ｓ１４〕玉出力インジケータ３４を消灯させる。 〔Ｓ１５〕貯玉確認スイッチ２３が押されたか否かを判
断する。押された場合はステップＳ１６に進む。押され
ていない場合はステップＳ２に進む。 〔Ｓ１６〕後述する精算フローによる制御を実行する。 〔Ｓ１７〕後述する保留玉引き出し制御を実行する。

【００４１】図８は図７のステップＳ６の具体的な処理
を示すフローチャートである。 〔Ｓ２１〕玉出力指令スイッチが押されたか否か判断す
る。押された場合はステップＳ２２に進む。押されてい
ない場合はＳ２１にとどまる。 〔Ｓ２２〕貸し玉出力の手数料を、貸し玉個数に換算す
る。 〔Ｓ２３〕カード４２の貯玉数領域４２ｂに記録されて
いる貯玉数から、貸し玉供給数とステップＳ２２で算出
した手数料分の貸し玉個数を減算する。その減算結果を
カード４２の貯玉領域４２ｂに記録する。 〔Ｓ２４〕ステップＳ２３の減算結果を貯玉数表示部２
４に表示する。 〔Ｓ２５〕貸し玉供給装置４３を駆動して貸し玉供給を
行う。

【００４２】図９は図７のステップＳ１３の具体的な処
理を示すフローチャートである。 〔Ｓ３１〕玉出力指令スイッチが押されたか否か判断す
る。押された場合はステップＳ３２に進む。押されてい
ない場合はＳ３１にとどまる。 〔Ｓ３２〕カード４２の金額領域４２ａに記録されてい
る残高から、供給する玉の金額と手数料を減算する。そ
の減算結果をカード４２の金額領域４２ａに記録する。 〔Ｓ３３〕ステップＳ３２の減算結果を残高表示部２２
に表示する。 〔Ｓ３４〕貸し玉供給装置４３を駆動して貸し玉供給を
行う。 図１０は図７のステップＳ１７の具体的な処理を示すフ
ローチャートである。 〔Ｓ４１〕遊技中使用した玉が、賞球につながったか否
かを判断する。賞球につながり、玉が増加した場合はス
テップ４２に進む。賞球につながらず、玉が減少した場
合はステップＳ４４に進む。 〔Ｓ４２〕賞球による玉の増加分を、保留玉記憶装置３
８ｇに記録されている保留玉数に加算する。その加算結
果を保留玉記憶装置３８ｇに記録する。 〔Ｓ４３〕ステップＳ４２の加算結果を、計数結果表示
部３５に表示する。 〔Ｓ４４〕貯玉確認スイッチ２３が押されたか否か判断
する。押された場合ステップＳ４６に進む。押されてい
ない場合ステップＳ４５に進む。 〔Ｓ４５〕玉出力指令スイッチ２７が押されたか否か判
断する。押された場合ステップＳ４７に進む。押されて
いない場合ステップＳ４１に進む。 〔Ｓ４６〕後述する精算フローによる制御を実行する。 〔Ｓ４７〕制御回路３８ｅから送られてくる図６に示し
た（１）保留玉確認コマンドの応答信号が、保留玉数が
１回の貸し玉供給個数以上であることを示している場合
はステップＳ４８に進む。そうでない場合は図７のステ
ップＳ２に進む。 〔Ｓ４８〕貸し玉供給装置４３を駆動して貸し玉供給を
行う。 〔Ｓ４９〕図６に示した（２）減算コマンドの減算信号
を制御回路３８ｅに送る。 〔Ｓ５０〕ステップＳ４９の減算結果を、計数結果表示
部３５に表示する。

【００４３】図１１は図７のステップＳ９、ステップＳ
１６ならびに図１０のステップＳ４６の具体的な処理を
示すフローチャートである。 〔Ｓ６１〕図６に示した（３）貯玉コマンドの貯玉指令
信号を制御回路３８ｅに送り、それに対して制御回路３
８ｅから送られてきた保留玉数信号に示された保留玉数
を、カード４２の貯玉領域４２ｂに記録されている貯玉
数に加算する。そして、応答確認信号を制御回路３８ｅ
に送る。 〔Ｓ６２〕カード４２の貯玉数領域４２ｂに記録されて
いる貯玉数、ならびにＩＤ領域４２ｃに記録されている
ＩＤデータを、貯玉管理コンピュータ６０に送信する。 〔Ｓ６３〕計数結果表示部３５に表示される保留玉数を
０表示とする。 〔Ｓ６４〕カード４２の貯玉領域４２ｂに記録されてい
る貯玉数を貯玉数表示部２４に表示する。 〔Ｓ６５〕カード４２を排出する。 〔Ｓ６６〕貯玉数表示部２４に表示されている貯玉数を
０表示とする。

【００４４】このように、本形態では、玉下受け皿３２
から玉計数ゲート３２ａへ獲得玉を取り込み、計数し、
カードに記録するようにしたので、遊技者が獲得玉を離
れた場所まで運ぶ必要がなくなる。また、遊技場内に貸
し玉計数器を場内に設置する必要がなくなるので、場所
の確保も必要なくなり、各台への貸し玉供給のための大
がかりな設備も必要としない。

【００４５】また、本形態では、計数した保留玉数があ
る程度以上になると、貯玉引き出しモードまたは金額引
き出しモードの状態から切り替えて、保留玉からの引き
出し供給にするようにしたので、箱に入れていた従来と
同じように、自分の持ち玉を使用して遊技が行える。

【００４６】なお、本形態では、計数結果表示部３５を
パチンコ台３０に設置することとしたが、カード玉貸し
機２０に設置することととしてもよい。また、本形態で
は、残高表示部２２をカード玉貸し機２０に設置するこ
ととしたが、パチンコ台３０に設置することととしても
よい。

【００４７】さらに、本形態では、貯玉数表示部２４を
カード玉貸し機２０に設置することとしたが、パチンコ
台３０に設置することとしてもよい。また、本形態で
は、保留玉数を保留玉記憶装置３８ｇに一時的に記憶す
るようにしたが、カード４２内に記憶するようにしても
よい。

【００４８】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、パチン
コ台の玉下受け皿に連結された玉計数手段に獲得玉を取
り込み、計数し、遊技中は、計数された保留玉により遊
技を可能とし、遊技が終了すれば、保留玉数を貯玉数と
してカードに書き込むようにしたので、遊技者が獲得玉
を離れた場所まで運ぶ必要がなくなる。

【００４９】また、遊技場内に貸し玉計数器を場内に設
置する必要がなくなるので、場所の確保も必要なくな
り、各台への貸し玉供給のための大がかりな設備も必要
としない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本形態のパチンコ台とカード玉貸し機を備えた
遊技システムの外観構成を示す正面図である。

【図２】本形態のパチンコ台とカード玉貸し機を備えた
遊技システムの外観構成を示す平面図である。

【図３】本形態のパチンコ台とカード玉貸し機を備えた
遊技システムの外観構成を示す右側面図である。

【図４】玉計測器３８の構造を示す概念図である。

【図５】遊技システムの電気的な接続構成を示すブロッ
ク図である。

【図６】カード玉貸し機内に設置されている制御装置
と、パチンコ台に設置されている制御回路間での信号の
やり取りを示した概念図である。

【図７】制御装置側の処理手順を示すフローチャートで
ある。

【図８】図７のステップＳ６の具体的な処理を示すフロ
ーチャートである。

【図９】図７のステップＳ１３の具体的な処理を示すフ
ローチャートである。

【図１０】図７のステップＳ１７の具体的な処理を示す
フローチャートである。

【図１１】図７のステップＳ９、ステップＳ１６ならび
に図１０のステップＳ４６の具体的な処理を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

１０ 遊技システム ２０ カード玉貸し機 ２２ 残高表示部 ２３ 貯玉確認スイッチ ２４ 貯玉数表示部 ２５ 再プレイスイッチ ２６ 玉貸し出しノズル ２７ 玉供給出力指令スイッチ ３０ パチンコ台 ３１ 玉上受け皿 ３２ 玉下受け皿 ３５ 計数結果表示部 ３８ 玉計数器 ４１ カードリーダライタ ４２ カード ４３ 貸し玉供給装置

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】金額データを格納したカードを使用する遊
   技システムにおいて、 玉下受け皿から獲得玉を取り込み、獲得玉を計数し、計
   数結果を出力する計数出力手段、を有する遊技台と、 所定数の貸し玉を前記遊技台に供給する貸し玉供給手段
   と、 前記カードのデータを読み書きするカードリーダライタ
   と、 前記計数結果を保留玉数としてメモリーに一時的に書き
   込み、遊技終了後に貯玉数として前記カードに書き込む
   書き込み手段と、を有するカード玉貸し機と、 からなることを特徴とする遊技システム。
2. 【請求項２】 前記貸し玉供給手段は、通常は前記貯玉
   数のデータから引き出して貸し玉供給を行い、前記保留
   玉数が所定数以上の場合には、前記保留玉数から引き出
   すことを特徴とする請求項１記載の遊技システム。
3. 【請求項３】 前記貸し玉供給手段は、通常は、前記カ
   ードに予め記録された金額のデータから引き出して貸し
   玉供給を行い、前記保留玉数が所定数以上の場合には、
   前記保留玉数から引き出すことを特徴とする請求項１記
   載の遊技システム。
4. 【請求項４】 前記カードに予め記録された金額のデー
   タから引き出して貸し玉供給を実行するモードと、前記
   貯玉数のデータから引き出して貸し玉供給を実行するモ
   ードとを切り替えるモード切り替え手段を、有すること
   を特徴とする請求項１記載の遊技システム。
5. 【請求項５】 前記遊技台は、前記保留玉数を表示する
   計数結果数表示部を有することを特徴とする請求項１記
   載の遊技システム。
6. 【請求項６】 前記カード玉貸し機は、前記保留玉数を
   表示する計数結果表示部を有することを特徴とする請求
   項１記載の遊技システム。
7. 【請求項７】 前記遊技台は、前記金額データを表示す
   る残高表示部を有することを特徴とする請求項１記載の
   遊技システム。
8. 【請求項８】 前記カード玉貸し機は、前記金額データ
   を表示する残高表示部を有することを特徴とする請求項
   １記載の遊技システム。
9. 【請求項９】 前記遊技台は、前記貯玉数のデータを表
   示する貯玉数表示部を有することを特徴とする請求項１
   記載の遊技システム。
10. 【請求項１０】 前記カード玉貸し機は、前記貯玉数の
    データを表示する貯玉数表示部を有することを特徴とす
    る請求項１記載の遊技システム。
11. 【請求項１１】 遊技データを格納したカードを使用す
    る遊技台において、 玉下受け皿から獲得玉を取り込み、獲得玉を計数し、計
    数結果を出力する計数出力手段、 を有することを特徴とする遊技台。
12. 【請求項１２】 遊技データを格納したカードを使用し
    遊技台に貸し玉供給するカード玉貸し機において、 所定数の貸し玉を前記遊技台に供給する貸し玉供給手段
    と、 前記カードのデータを読み書きするカードリーダライタ
    と、 前記遊技台の玉下受け皿から取り込んだ獲得玉を計数と
    した計数結果をメモリーに一時的に書き込み、遊技終了
    後に貯玉数として前記カードに書き込む書き込み手段
    と、 を有することを特徴とするカード玉貸し機。