JP2000184920A - ミラ―キャビネット - Google Patents

ミラ―キャビネット

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JP2000184920A
JP2000184920A JP10378262A JP37826298A JP2000184920A JP 2000184920 A JP2000184920 A JP 2000184920A JP 10378262 A JP10378262 A JP 10378262A JP 37826298 A JP37826298 A JP 37826298A JP 2000184920 A JP2000184920 A JP 2000184920A
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Hitoshi Miyajima
均 宮島
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Takara Standard Co Ltd
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(57)【要約】 【課題】従来のミラーキャビネットでは、鏡をその片側
を支点して開閉するタイプのものは、その操作性と収納
スペースに問題があり、鏡をスライドさせるタイプのも
のは、下側のレールに塵や埃が付着し易く、円滑な摺動
操作が妨げられる虞れがあったという点を改善する。 【解決手段】鏡6に枠体7を取り付け、この枠体7を介
して鏡6の裏面側にスライドレール9を取り付けた。そ
して、このスライドレール9を摺動可能に保持した支持
台8を、収納棚5a,5b,5cが設けられたキャビネ
ット本体5の前面に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収納棚の前面が扉
を兼ねる鏡で覆われたミラーキャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のミラーキャビネットとし
ては、図8に示すような洗面化粧ユニット20における
サイド収納部21があった。このサイド収納部21は、
洗面化粧ユニット20の正面に据え付けられた大型の鏡
22の一側に設けられ、合成樹脂で一体成形された棚部
(図示せず)に、この棚部の前面を開閉し得るように、
扉を兼ねる鏡23をその一側で枢着したものである。
【0003】また、この他に鏡を横方向に摺動させるよ
うにしたものとしては、実開昭62−17939号に示
されるものがあった。これは、図9に示したように、合
成樹脂で棚部30a,30b,30cが一体成形された
ミラーパネル本体30の前面に、上下に対向するように
一対のレール31,32を付設し、このレール31,3
2に、スライド扉となる鏡33を摺動自在に嵌装したも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のミラー
キャビネットは、まず図8に示したものは、扉を兼ねる
鏡が、その片側を支点として回動するようになっている
ので、棚部の前面を開放した状態では、鏡が前方に突出
して洗面化粧台の使用の邪魔となる。よって、物を出し
入れする度に一々、鏡を開閉しなくてはならず、煩わし
かった。また、この構成のため鏡、およびこの鏡で覆わ
れる棚部を大きくすることができず、その収納量が限ら
れるという問題点があった。
【0005】また、図9に示したものは、鏡を横方向に
摺動させることにより、棚から物を出し入れすることが
でき、鏡もその前方での作業の邪魔にならないが、鏡を
摺動可能に支持したレールに埃が溜まり易く、特に洗面
化粧台に使用した場合には、ここに水が溜まったり、整
髪料や洗剤等の薬品類などが付着して埃が固着し易く、
不潔になりがちで、鏡の摺動も円滑になされなくなると
いう問題点があった。また、このミラーキャビネットで
は、鏡自体をスライド扉として用いているので、開閉操
作の際にその側端面に物が当たると割れる虞れがあり、
またこの開閉操作の際に直接、鏡に触れるため、鏡面が
汚れ易いという問題点もあった。
【0006】本発明は、上記従来のミラーキャビネット
が有していた問題点の解決を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のうち、請求項1記載の発明は、収納棚が
設けられたキャビネット本体の前面に、鏡をその裏面に
取り付けられた摺動機構を介して水平方向に移動可能に
保持したことを特徴とするミラーキャビネットである。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成における摺動機構を、支持台と、この支持
台に摺動可能に係合したスライドレールとからなるもの
と限定したことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明の構成に、支持台をキャビネット本体の収納棚の
下面に固定するとの限定を付したことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項2記載
の発明の構成に、スライドレールが枠体を介して鏡に取
り付けられる構成を加えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づき詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係るミラーキャビネット
の実施形態を示した洗面化粧台1の正面図、図2は、そ
の要部拡大説明図である。図示したように本発明のミラ
ーキャビネットは、洗面化粧台1の洗面ボウル2が設け
られた天板3の後部上方の壁面を構成するように配置さ
れており、複数の収納棚5a,5b,5cが設けられた
キャビネット本体5と、このキャビネット本体5の前面
に取り付けられる鏡6とからなる。
【0013】キャビネット本体5は、壁面を構成する垂
直部5pと、この垂直部5pの前方に突出した複数の収
納棚5a,5b,5cとを有し、例えば合成樹脂で一体
成形したり、あるいは琺瑯パネルに人造大理石等の合成
樹脂板を取り付けることなどにより形成されている。ま
た、各収納棚5a,5b,5c間の縦方向には、図3の
断面図並びに図4の側面図に示すように、収納棚5b,
5cを横方向に仕切る仕切壁5d,5eが設けられてい
る。
【0014】なお、図2において符号4は、キャビネッ
ト本体5の上部に設けられた照明装置を示す。また、図
3並びに図4において符号14は仕切壁5d,5eの側
面に取り付けられたコンセントを示す。
【0015】鏡6は、その縦方向の長さがキャビネット
本体5の上下の収納棚5a,5b,5cを覆える寸法
で、横幅はキャビネット本体5の幅の約半分の寸法であ
る。この鏡6は、合成樹脂製の枠体7に取り付けられて
おり、この枠体7の裏面には、その幅方向にわたって摺
動機構の一対のスライドレール9,9が上下に取り付け
られている。
【0016】スライドレール9は、図7に示したよう
に、断面略コ字形に形成された横長の外レール10と、
ベアリング12を介してこの外レール10内に摺動可能
に取り付けられた内レール11とからなり、支持台(図
3に符号8で示す)に連結固定される支持部13が、こ
の内レール11を介して外レール10に摺動可能に係合
している。
【0017】上記支持台8は、キャビネット本体5の上
下の収納棚5a,5cの下側にそれぞれ固定されてい
る。
【0018】本発明のミラーキャビネットは、上記の構
成を有している。
【0019】従って、本発明のミラーキャビネットで
は、収納棚5a,5b,5cの扉を兼ねる鏡6は、枠体
7を介してその裏面に取り付けられた上下のスライドレ
ール9,9が、それぞれキャビネット本体5に取り付け
られた支持台8で摺動可能に支持されることにより、そ
の上下端面が開放された状態でキャビネット本体5に取
り付けられる。
【0020】よって、図5に示すように鏡6を左方に移
動させれば、収納棚5a,5b,5cの右半部分への物
の出し入れが行え、反対に鏡6を右方に移動させれば、
収納棚5a,5b,5cの左半部分の利用が可能となる
ものである。
【0021】このように本発明のミラーキャビネットで
は、鏡6の下端が開放されているので、洗面化粧台1の
天板3の近傍の奥行きが広くなり、このミラーキャビネ
ットが取り付けられた洗面化粧台1の使い勝手が向上す
る。また、鏡6の摺動機構となるスライドレール9は、
鏡6の裏側に取り付けられているので、洗面化粧台1の
使用の際に、ここに水や湯、あるいは整髪料や洗剤等の
薬品類がかかる虞れがない。よって、摺動機構が錆びた
り、あるいは摺動機構に埃が固着したりなどしてその作
動が妨げられる虞れがない。
【0022】図6は、本発明のミラーキャビネットの他
の実施形態を示した正面図である。図示したようにこの
場合は、キャビネット本体4の前面に取り付けられる鏡
61の幅をキャビネット本体4の幅とほぼ同一の大きさ
にしたものであり、枠体71がこの鏡61に対応するよ
うに大型に形成された以外、他の構成は上記実施形態の
ものと全く同じである。そして、このように幅広の鏡6
1を用いた場合は、物の出し入れの際に鏡61を摺動さ
せると、その端部がキャビネット本体4の側方に突出す
るが、鏡61を中央に移動させれば、収納棚5a,5
b,5cの前面の全てがこの鏡61で隠蔽される。
【0023】なお、上記の実施の形態では、摺動機構の
スライドレール9を枠体7を介して鏡6に取り付けた例
を示したが、このスライドレール9は、鏡6の裏面に取
り付けられれば良く、その取付方は、例えば接着等の他
の手段によっても良い。また、摺動機構として、図7に
示されるようなスライドレール9を例示したが、この摺
動機構は鏡6を水平方向に移動可能に保持できるもので
あれば、どのようなものであっても良い。
【0024】さらにまた、上記の実施の形態では、洗面
化粧台にミラーキャビネットを取り付けた例を示した
が、このミラーキャビネットは、それ自体の構成が変わ
らなければ、吊戸棚や浴室の収納など、どのような個所
に用いることとしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項1記載の発明は、ミラーキャビネットの鏡をその裏
面に取り付けられた摺動機構を介してキャビネット本体
に取り付けたので、鏡の下方空間が広くなる。また、摺
動部分に塵や埃が付着し難くなり、衛生的で清掃の手間
が省かれると共に、鏡の摺動動作が妨げられる虞れもな
い。
【0026】請求項2記載の発明は、摺動機構を支持台
にスライドレールが摺動可能に係合したものとすること
により、鏡の摺動案内が確実になされるという効果があ
る。
【0027】請求項3記載の発明は、支持台をキャビネ
ット本体の収納棚の下面に固定することにより、収納棚
の収納スペースを実質的に殆ど減じることなく、鏡を取
り付けることができるという効果がある。
【0028】請求項4記載の発明は、枠体を介して摺動
機構のスライドレールを取り付けることにより、スライ
ドレールの取り付けが容易になると共に、鏡の端縁が安
全に保護される。また、摺動させる際に、直接鏡面に手
を触れることが防止され、鏡面が汚れ難くなる。さら
に、枠体を設けることにより、その見栄えが向上すると
共に、操作時の感触も良好となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミラーキャビネットの実施形態を
示した洗面化粧台の正面図である。
【図2】図1の要部拡大説明図である。
【図3】図2のA−A線の断面図である。
【図4】図2の左側面図である。
【図5】使用状態の正面図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示した正面図である。
【図7】スライドレールの斜視図である。
【図8】従来例の斜視図である。
【図9】他の従来例の斜視図である。
【符号の説明】
5 キャビネット本体 5a,5b,5c 収納棚 5d,5e 仕切壁 5p 垂直部 6,61 鏡 7,71 枠体 8 支持台 9 スライドレール 10 外レール 11 内レール 12 ベアリング 13 支持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納棚が設けられたキャビネット本体の
    前面に、鏡がその裏面に取り付けられた摺動機構を介し
    て水平方向に移動可能に保持されたことを特徴とするミ
    ラーキャビネット。
  2. 【請求項2】 上記摺動機構が、支持台と、この支持台
    に摺動可能に係合したスライドレールとで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のミラーキャビネッ
    ト。
  3. 【請求項3】 上記支持台が、キャビネット本体の収納
    棚の下面に固定されたことを特徴とする請求項2記載の
    ミラーキャビネット。
  4. 【請求項4】 鏡に枠体が取り付けられ、この枠体にス
    ライドレールが固定されたことを特徴とする請求項2記
    載のミラーキャビネット。
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