JP2000184216A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000184216A
JP2000184216A JP10353473A JP35347398A JP2000184216A JP 2000184216 A JP2000184216 A JP 2000184216A JP 10353473 A JP10353473 A JP 10353473A JP 35347398 A JP35347398 A JP 35347398A JP 2000184216 A JP2000184216 A JP 2000184216A
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Tsuneo Sato
恒夫 佐藤
Masayuki Saito
雅行 斎藤
Kenji Tominaga
健司 冨永
Tomoki Yoshimura
知樹 吉村
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像信号の強度変化が無く色の変化がある場
合は画像の先鋭度が変化せず、またハードウェア化が困
難であった。 【解決手段】 判定部10と比計算部11とが、時系列
に送信されるn色成分のディジタル画像信号を入力し、
合成信号値の比の総和に基づいてn色の各色成分毎の画
像信号強度の変化割合を示す変換パラメータを計算し、
各変換部12,13,14、また信号幅計算部15が、
各色成分毎の変換パラメータを基にn色成分各々の画像
信号間の強度比の変化無しに、画像信号を変換する画像
処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー画像信号
に対して、色相の変化を抑制し、画像境界での先鋭度を
向上する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例1.図14は、従来の画像処理装
置の構成を示すブロック図であり、例えば、「画像の先
鋭度強調方式」として特開昭58−198969号公報
に開示されている。図において、S0はシャープ信号、
U0はアンシャープ信号を示す。シャープ信号S0とア
ンシャープ信号U0とを減算器141に入力し、その差
(S0−U0)を求め、得られた差(S0−U0)を乗
算器142に入力する。乗算器142は、定数Kと差
(S0−U0)との積K×(S0−U0)を得る。そし
て、得られた乗算結果を、乗算器143へ入力する。
【0003】次に、先鋭度強調信号を得るための画像信
号I0と画像信号Iiとを除算器144内に入力し、除
算結果I0/Iiを得る。この除算結果I0/Iiを乗
算器143に入力して、得られた乗算結果K×(S0−
U0)×(I0/Ii)を加算器145に入力してい
る。加算器145では、この乗算結果K×(S0−U
0)×(I0/Ii)と画像信号Iiとを加算し、先鋭
化処理された画像信号Ii’を出力する。即ち、図14
に示す従来の画像処理装置が出力する先鋭化処理された
画像信号Ii’は、下記の式(1)で表現できる。
【0004】
【数1】
【0005】従来例2.図15は、従来の他の画像処理
装置の構成を示すブロック図であり、例えば「カラー階
調画情報のエッジ強調処理装置」として特開昭61−2
73073号公報に開示されている。図15において、
151はRGB/明度変換ユニット、152はRGB/
YMC変換ユニット、153はマルチプレクサ、154
は輪郭強調ユニットである。
【0006】デジタル信号RGBは、RGB/明度変換
ユニット151、およびRGB/YMC変換ユニット1
52へ入力される。RGB/明度変換ユニット151は
明度Iを出力する。この明度Iは、下記の式(2)で表
現できる。
【0007】 I=0.30×R+0.59×G+0.11×B ・・・(2)
【0008】一方、RGB/YMC変換ユニット152
では、R,GおよびBとY,MおよびCは、互いに補色
関係にあるので、単なる補数演算を行っている。
【0009】RGB/YMC変換ユニット152の出力
は、マルチプレクサ153内に入力される。RGB/Y
MC変換ユニット152では、選択制御端子の状態に応
じて、入力端子に入力される3種の情報(Y,M,C)
のいずれか1つを選択し、選択した情報を輪郭強調ユニ
ット154の入力端子へ出力する。
【0010】輪郭強調ユニット154は、RGB/YM
C変換ユニット152で選択されたYMC信号およびR
GB/明度変換ユニット151から出力される明度Iを
入力する。輪郭強調ユニット154内に入力された明度
Iは、画素単位のクロックで遅延されて、以下の式
(3)で表現される中間データD1に変換される。
【0011】 D1=2In −(In+1 +In-1 ) ・・・(3)
【0012】ここで、In は、n画素目の明度Iを示
す。中間データD1は、エッジ抽出結果を示し、明度I
が変化しないときは0、明度Iが変化するエッジ領域で
は負の値または正の値となる。次にエッジ抽出結果と補
正係数との関係を示すテーブルを参照して、中間データ
D1を補正係数D2に変換する。エッジ抽出結果と補正
係数との関係を示すテーブルは、エッジ抽出結果が0な
らば1であり、エッジ抽出結果が負ならば0と1の間で
あり、エッジ抽出結果が正なら1以上である。補正係数
D2を選択されたYMC信号に乗じて、以下の式(4)
で表現される最終結果を得る。
【0013】
【数2】
【0014】従来例3.図16は、従来の他の画像処理
装置における画像処理方法の手順を示す説明図であり、
例えば、「カラー画像エッジ処理方法」として特開平3
−175876号公報に示されている。この従来の画像
処理方法では、カラー原稿からの色情報を赤、緑、青の
3原色に色分解し、各色画素単位で走査し、サンプリン
グを行い読み取った画像情報を入力する。そして、特定
画素量域内における注目する注目画素と注目画素の周囲
に存在する周囲画素に関する画像情報に関して、入力画
像情報R1,G1およびB1を、三刺激値X1,Y1お
よびZ1へ変換し(ステップST161)、三刺激値X
1,Y1,Z1からCIE色度座標x1,y1および視
感反射率Y1を求める(ステップST162)。そし
て、視感反射率Y1について、一般に公知のラプラシア
ン・フィルタによる先鋭化処理を実施し(ステップST
163)、CIE色度座標x1,y1およびエッジ処理
された視感反射率Y2より三刺激値X2,Y2,Z2を
求める(ステップST164)。つぎに、三刺激値X
2,Y2,Z2から画像情報R2,G2,B2への変換
を行い(ステップST165)、処理された画像情報R
2,G2,B2が出力される。
【0015】具体的な処理の内容を以下に説明する。ス
テップST161において、入力画像情報R1,G1,
B1から三刺激値X1,Y1,Z1への変換は、以下の
式(5)で表現できる。
【0016】
【数3】
【0017】ステップST162において、CIE色度
座標x1,y1および視感反射率Y1は、以下の式
(6)および(7)に従って求められる。
【0018】
【数4】
【0019】視感度=Y1 ・・・(7)
【0020】ステップST163では、ラプラシアン・
フィルタによる先鋭化処理が実行される。この先鋭化処
理は、注目画素の視感度をY1、注目画素の前後左右の
視感度をYb,Yc,Yd,Yeとすると、以下の式
(8)で表現することができる。尚、式(8)内のpa
rmは先鋭度の度合を調整する値である。
【0021】 Y2=Y1−Parm×(Yb+Yc+Yd+Ye−(4×Y1)) ・・・(8)
【0022】ステップST164では、CIE色度座標
x1,y1およびエッジ処理された視感反射率Y2よ
り、三刺激値X2,Y2,Z2が求められる。この三刺
激値X2,Y2,Z2は、上記した式(6)の逆変換関
数を実行して得られる。
【0023】ステップST165において、三刺激値X
2,Y2,Z2から画像情報R2,G2,B2への変換
が行なわれるが、上記した式(5)の逆変換数を用いて
変換を行う。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像処理装置は
以上のように構成されているので、例えば、従来例1の
画像処理装置では、信号Iiの変化がある場合は画像の
先鋭度が増加するが、信号Iiの変化が無く色の変化が
ある場合は画像の先鋭度は変化しないという課題があっ
た。また従来の画像処理装置では、信号をシャープ信号
およびアンシャープ信号に分ける必要があったので、処
理時間が余計に必要とされ、結果として全体の画像処理
に必要な時間が長くなるといった課題があった。
【0025】また、従来例2で説明した従来の画像処理
装置であるカラー階調画情報のエッジ強調処理装置にお
ける明度Iの計算は、上記した式(2)に基づいて実行
されるため、その機能を実現するためのハードウェア化
が困難であるという課題があった。
【0026】さらに、従来例3で説明した従来のカラー
画像エッジ処理方法における3刺激値の計算は、上記し
た式(5)に基づいて実行されるので、この場合もま
た、その機能を実現するためのハードウェア化が難しい
と言う課題があった。
【0027】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、カラー画像入力信号に対し、注目
画像と周辺画像との間の画像信号の変化を、信号強度比
を基に判断し、色相の変化を抑制しかつ信号変化部分の
変化の割合を強調可能な、またハードウェア化の容易な
画像処理装置を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明に係る画像処理
装置は、複数個の画素の各々から時系列に送信される色
を構成するn色(nは3以上の整数)成分の画像信号を
入力し、入力した前記画像信号の中で、前記n色の各色
成分毎に、注目する注目画素に関する前記画像信号の強
度値の和を2の累乗値で割り前記注目画素の合成信号値
を計算し、かつ前記注目画素に隣接する周辺画素に関す
る前記画像信号の強度値の和を2の累乗値で割り前記周
辺画素の合成信号値を計算し、前記周辺画素と前記注目
画素との前記合成信号値の比を前記周辺画素毎に計算
し、得られた前記合成信号値の比の総和に基づいて、前
記n色の各色成分毎の前記画像信号の強度値の変化の割
合を表す変換パラメータを計算する判定手段と、前記判
定手段で得られた各色成分毎の前記変換パラメータを基
に、前記n色成分各々の前記画像信号間の強度比が変化
しないように、前記画像信号を変換する変換手段とを備
えることで、色相の変化を抑制し、色変化部分を強調
し、また容易にハードウェア化を可能とするものであ
る。
【0029】この発明に係る画像処理装置では、判定手
段が、色を構成するn色(nは3以上の整数)成分の画
像信号の中から1成分の画像信号を選択し、選択された
前記画像信号に関して、注目する注目画素に関する前記
画像信号の強度値の和を計算して前記注目画素の合成信
号値とし、かつ前記注目画素に隣接する周辺画素に関す
る前記画像信号の強度値の和を計算して前記周辺画素の
合成信号値とし、前記周辺画素と前記注目画素との前記
合成信号値の比を前記周辺画素毎に計算し、得られた前
記合成信号値の比の総和に基づいて、前記選択された色
に関する前記画像信号の強度値の変化の割合を表す変換
パラメータを計算し、前記変換手段は、前記判定手段で
得られた前記変換パラメータを基に、前記画像信号間の
強度比が変化しないように前記画像信号を変換すること
を特徴とし、色相の変化を抑制し色変化部分を強調し、
また容易にハードウェア化を可能とするものである。
【0030】この発明に係る画像処理装置では、変換手
段から出力された画像信号の強度値が所定の上限値を越
えた値である場合に、前記上限値を越えた値を新たに上
限値として設定し、n色成分の画像信号相互間の信号の
強度比の値が変化しないように前記画像信号の信号の強
度値を再計算し、得られた画像信号を出力する信号幅計
算手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0031】この発明に係る画像処理装置では、複数個
の画素の各々から時系列に送信される色を構成するn色
(nは3以上の整数)成分の画像信号を入力し、入力し
た前記画像信号を明度相当信号、彩度相当信号、色相相
当信号に変換する座標変換手段と、前記座標変換手段で
得られた前記明度相当信号、前記彩度相当信号、前記色
相相当信号を入力し、注目する注目画素と前記注目画素
に隣接する周辺画素との間の信号の変化の割合を、入力
した前記明度相当信号、前記彩度相当信号、前記色相相
当信号毎にベクトルの差で表し、前記ベクトルの差の総
和値を計算し、前記総和値と前記明度相当信号、前記彩
度相当信号、前記色相相当信号の各々の単位ベクトルと
の内積を計算して、前記明度相当信号、前記彩度相当信
号、前記色相相当信号毎の変換パラメータを求める判定
手段と、前記判定手段で得られた前記明度相当信号、前
記彩度相当信号、前記色相相当信号毎の前記変換パラメ
ータを基に、前記明度相当信号、前記彩度相当信号、前
記色相相当信号間の強度比が変化しないように変換する
変換手段と、前記変換手段から出力された前記明度相当
信号、前記彩度相当信号、前記色相相当信号毎の前記信
号を、色を構成する前記n色成分の画像信号に変換する
逆変換手段とを備え、色相の変化を抑制し、色変化部分
を強調し、また容易にハードウェア化を可能とするもの
である。
【0032】この発明に係る画像処理装置では、判定手
段が、注目画素と周辺画素と間の明度相当信号の比を前
記周辺画素毎に計算し、得られた前記明度相当信号の比
の総和を求めて、前記明度相当信号の変化の割合を表す
変換パラメータを計算し、前記変換手段は、前記判定手
段で得られた前記明度相当信号の変化の割合を表す前記
変換パラメータを基に、前記画像信号間の強度比が変化
しないように前記画像信号を変換することを特徴とし、
色相の変化を抑制し、色変化部分を強調し、また容易に
ハードウェア化を可能とするものである。
【0033】この発明に係る画像処理装置では、判定手
段が、変換パラメータを計算する時に、前記変換パラメ
ータの上限値および下限値で示される範囲内で、前記変
換パラメータを求めることを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
画像処理装置を示すブロック図であり、図において1は
画像処理装置、10は各入力信号1,2,3の各々にお
いて、隣接する画素信号の関係を調べる判定部(判定手
段)、11は入力信号1、入力信号2、入力信号3の相
互関係を調べる比計算部(判定手段)、12は判定部1
0から出力される信号を入力し、この信号を基に入力信
号1を変換する第1変換部(変換手段)、13および1
4は第1変換部12から出力された信号と比計算部11
から出力された信号とを入力し、これらの信号を基に入
力信号2、入力信号3をそれぞれ変換する第2変換部
(変換手段)および第3変換部(変換手段)である。
【0035】そして15は、第1変換部12、第2変換
部13、および第3変換部14から出力された信号と所
定の信号幅との関係から、3つの信号を再計算する信号
幅計算部(信号幅計算手段)である。ここで、信号幅と
は、各入力信号1、入力信号2、入力信号3の各々の信
号の取り得る最大値および最小値の範囲をいう。このよ
うに、実施の形態1の画像処理装置1は、判定部10、
比計算部11、第1変換部12、第2変換部13、第3
変換部14、信号幅計算部15から構成されている。
【0036】図1に示す画像処理装置1において、入力
信号1、入力信号2、入力信号3は、例えば、ディジタ
ルカメラ、モニタ、プリンタ等の画像デバイス(図示せ
ず)から送信されてくるディジタル信号である。具体的
には、入力信号1、入力信号2、入力信号3は、RGB
の信号、CMYのディジタル信号であり、入力信号1、
入力信号2、入力信号3の全体の本数は3本以上であっ
ても構わない。また、入力信号1、入力信号2、入力信
号3の各々は、例えば、8ビットの信号線、16ビット
の信号線、あるいは32ビットの信号線を介して、上記
画像デバイス(図示せず)から画像処理装置1へ送信さ
れてくるディジタル信号である。
【0037】画像処理装置1から出力される出力信号
1、出力信号2、および出力信号3は、画像処理装置1
が入力信号1、入力信号2、入力信号3に所定の処理を
行って得られたディジタル信号であり、ディジタルカメ
ラ、モニタ、プリンタ等の画像デバイス(図示せず)へ
送信される。
【0038】出力信号1、出力信号2、出力信号3は、
入力信号1、入力信号2、入力信号3のそれぞれに対応
する信号であり、具体的には、RGBの信号、CMYの
信号である。入力信号1、入力信号2、入力信号3を送
信する信号線と同様に、出力信号1、出力信号2、出力
信号3を送信する信号線の全体の本数は3本以上であっ
ても構わない。
【0039】次に、動作について説明する。図2は、時
系列に送信されてくる入力信号を示すタイミングチャー
トであり、図において、入力信号n(n=1,2,3)
は、外部の画像デバイス(図示せず)から時系列で送信
されてくるディジタル信号であり、同時刻で送信されて
きた3つの入力信号1、入力信号2、入力信号3は、例
えば画素の色を表わす。
【0040】図2に示すタイミングチャートは、時系列
に送信されてくる入力信号nの伝送の関係を示してい
る。クロックは、時間の経過を表わしており、ハイレベ
ル(high)、ロウレベル(low)で形成される1
周期で、1画素の入力信号の送信が完結する。例えば、
m番目の画素であるm画素の直前の時刻では、m−1番
目の画素であるm−1画素の信号、m番目の画素である
m画素の直後の時刻では、m+1番目の画素であるm+
1画素の信号が連続的に送信されてくる。
【0041】次に、判定部10の動作について説明す
る。図3は、判定部10の処理の手順を示すものであ
る。判定部10へ入力される入力信号1を用いて、注目
する画素、即ち注目画素の前後および左右に隣接する参
照画素に係わる入力信号を参照する(ステップST3
0)。判定部10は、適当な遅延機能を持つ遅延回路
(図示せず)を備えている。図2のタイミングチャート
で示したように、入力信号nは、時系列に画像デバイス
から送信されてくるディジタル信号であるので、注目画
素であるm画素に対して、時刻1クロック前の画素m−
1、時刻1クロック後の画素m+1、時刻Lクロック前
の画素m−L、時刻Lクロック後の画素m+Lに関する
入力信号の各々を遅延回路を用いて参照する。ここで、
Lは1ラインのクロック数である。1ラインとは、画像
デバイスが読みとる1走査のことであり、具体例として
は、スキャナで原稿を読みとる場合の1走査に対応す
る。
【0042】また、参照画素に対応する入力信号1をS
m+1 ,S1m-1 ,S1m+L ,S1 m-L とする。また、
注目画素に対応する入力信号1をS1m とする。
【0043】次に、注目画素と参照画素との入力信号の
比を、以下の式(9)に従って参照画素毎に求める(ス
テップST31)。
【0044】
【数5】
【0045】式(9)において、Rm,p は、m画素と参
照画素p(p=m+L,m+1,m−1,m−L)の入力
信号の強度の比、S1p は参照画素pに係わる入力信号
1の信号値、S1m は、注目画素であるm画素に係わる
入力信号1の信号値である。
【0046】次に、全ての注目画素と参照画素との入力
信号の比の和を求める(ステップST32)。ここで
は、ステップST31で得られた全ての注目画素と参照
画素との比の和を、以下の式(10)に従って求める。
【0047】 Pm =Rm,m+L +Rm,m-L +Rm,m+1 +Rm,m-1 ・・・(10)
【0048】上記の式(10)におけるPm は、m画素
についての全ての注目画素と参照画素との比の和を示す
値である。図4を参照しながら、式(10)の意味する
内容を以下に説明する。説明を簡単にするため、図4で
は、1次元で示しているが、n次元であっても同様であ
る。
【0049】図4の(1)に示すように、一定の割合で
入力信号強度が変化している画像では、式(10)の値
m は、Pm =2となる。一方、図4の(2)に示す場
合では、 式(10)の値Pm は、Pm <2となる。図
4の(3)に示す場合では、式(10)の値Pm は、P
m >2となる。即ち、信号強度の変化の傾きに変化がな
い場合はPm =2であり、信号強度の変化の傾きが上に
凸の場合では、Pm <2となり、信号強度の変化の傾き
が下に凸の場合は、Pm >2となる。
【0050】さらに、信号強度の変化の傾きが、注目画
素を境にして大きく変化すればするほど、式(10)に
おけるPm の値は、変化点の値S1m (図4の(2)、
(3)を参照)から大きくずれることになる。なお、上
に凸、下に凸の変化点の値S1m (図4の(2)、
(3)を参照)は、参照画素の数によって変化する。
【0051】次に、ステップST32で得られた全ての
比の和に定数を掛け、得られた値を変換パラメータkと
する(ステップST33)。即ち、ステップST32で
得られた和の定数倍を変換パラメータkm とする。この
計算は以下の式(11)で表すことができる。
【0052】
【数6】
【0053】式(11)において、Pm は、画素mにつ
いての注目画素と参照画素の比の全ての和を示してお
り、Vは信号強度の傾きの変化点(図4の(2)、
(3)の場合では、S1m )でのPm の値、Cは定数
を示す。
【0054】以上のようにして、画像処理装置1内の判
定部10は、注目している画素における信号強度の変化
の傾きの変化に比例する変換パラメータkm を計算す
る。
【0055】次に、画像処理装置1内の比計算部11の
動作について説明する。比計算部11では、入力信号1
に対する入力信号2、入力信号3の信号値の比を求め
る。その計算式は、以下の式(12)で表現できる。
【0056】
【数7】
【0057】式(12)において、S1m はm番目の
画素の入力信号1、S2m はm番目の画素の入力信号
2、S3m はm番目の画素の入力信号3であり、R2
m ,R3m のそれぞれは、入力信号1に対する入力信
号2および入力信号3の比である。
【0058】次に、第1変換部12の動作について説明
する。第1変換部12は、入力信号1と、判定部10で
計算され、出力された変換パラメータkm とから、中
間信号1を求める。中間信号1の計算は、以下の式(1
3)に基づいて実行される。
【0059】 M1m =k×S1m ・・・(13)
【0060】次に、第2変換部13、第3変換部14の
動作について説明する。尚、第2変換部13および第3
変換部14の動作は同じなので、以下では第2変換部1
3を代表して説明する。
【0061】まず、中間信号1に、比計算部11から出
力された信号値の比を掛け、中間信号2を得る(同様
に、第3変換部14では中間信号3を得る)。この中間
信号2,3の計算は以下の式(14)に従って実行され
る。
【0062】 M2m =R2m ×M1m M3m =R3m ×M1m ・・・(14)
【0063】次に、信号幅計算部15の動作について計
算する。信号幅計算部15は、第1変換部12、第2変
換部13、第3変換部14から出力された中間信号1、
中間信号2、中間信号3のそれぞれの大きさを所定の信
号幅と比較し、もし、各中間信号1,2,3が信号幅を
超えた場合に限り、その信号値を以下の式(15)に従
って再計算する。
【0064】
【数8】
【0065】式(15)において、limitは信号の
上限値、maxは3つの中間信号1、中間信号2、中間
信号3から最も大きい中間信号を選択する関数である。
式(15)の内容を以下に説明する。3つの中間信号
1、中間信号2、中間信号3のいずれも上限値より小さ
い場合、即ち、所定の信号幅の範囲内にある場合は、何
も処理を行うことなく出力信号1、出力信号2、出力信
号3として、画像処理装置1の外部へ出力する。3つの
中間信号1、中間信号2、中間信号3のいずれかが、所
定の信号幅の範囲を超えた場合は、その範囲を超えた中
間信号に対応する信号を出力信号の上限値とし、他の中
間信号は、入力信号1、入力信号2、入力信号3の間の
信号比率が変化しないように設定する。
【0066】次に、画像処理装置1で処理され出力され
た画像信号の意味を図5を参照しながら説明する。図5
の(1)は、一定の割合で画像信号の強度が変化してい
る場合を示しており、式(11)で求められるように、
変換パラメータkが1となり、従って、S1m =S
1’ m となり、画像処理装置1で実行される画像信号
の変換前後で信号値の変化はない。
【0067】図5の(2)は、画像信号の強度の変化の
傾きが上に凸状に変化する場合を示しており、式(1
1)で求められるように、変換パラメータkは1より大
きくなる。従って、S1m <S1’m となり、画像信
号強度の変化がより急激に変化する。これは、信号変化
を際立たせることで、色が変化する部分を強調する効果
がある。
【0068】図5の(3)は、画像信号の強度の変化の
傾きが下に凸状に変化する場合を示しており、式(1
1)で求められるように、変換パラメータkm は1よ
り小さくなる。従って、S1m >S1’m となり、画
像信号の強度の変化がより急激に変化する。これは、図
5の(2)で示した場合と同様に、信号強度の変化を際
立たせることで、色が変化する部分を強調する効果を画
像にもたらす。さらに、画像処理装置1においては、変
換前後で入力信号1、入力信号2、入力信号3間の相互
の強度の比率関係と、出力信号1、出力信号2、出力信
号3間の相互の強度の比率関係は変化しないので、入力
信号1、入力信号2、入力信号3で構成される色と、出
力信号1、出力信号2、出力信号3で構成される色とは
似通った色相の色となる。
【0069】以上のように、この発明の実施の形態1に
よれば、例えば、画像入力信号の強度の変化を、入力信
号1の比を基に判定部10で判定し、変換パラメータk
mを算出し、得られた変換パラメータkm を基に、変換
前後で複数の入力信号間の比率の変化がないように、比
計算部11、第1変換部12、第2変換部13、第3変
換部14、信号幅計算部15で、信号変化を際立たせた
信号に変換し、出力信号として出力するので、色相の変
化を抑え、かつ、色変化部分を強調する画像信号を得る
ことができる。
【0070】また、この発明の実施の形態1では、注目
画素に隣接する参照画素の信号強度の変化の様子を判定
部10で判断したが、この発明はこれに限定されず、例
えば、隣接する参照画素、この隣接する参照画素に隣接
する画素、...と注目画素の周辺画素にまで参照する
範囲を広げ、信号変化の様子を判断しても同様の効果を
得ることができる。
【0071】実施の形態2.図6は、この発明の実施の
形態2による画像処理装置2を示すブロック図であり、
図において、2は画像処理装置、60は隣接する画素の
入力信号1、入力信号2、入力信号3の相互関係を調べ
る判定部(判定手段)、61は入力信号1、入力信号
2、入力信号3の関係を調べる比計算部(判定手段)で
ある。62は判定部60から出力される信号を入力し、
入力信号1を変換する第1変換部(変換手段)である。
63および64の各々は、第1変換部62から出力され
た信号と、比計算部61から出力された信号を入力し、
入力信号2および入力信号3を変換する第2変換部(変
換手段)および第3変換部(変換手段)である。65
は、第1変換部62、第2変換部63、第3変換部64
から出力された信号と、所定の信号幅との関係から3つ
の中間信号を再計算する信号幅計算部(信号幅計算手
段)である。ここで、信号幅とは、実施の形態1の場合
と同様に、各入力信号1、入力信号2、入力信号3の各
々の信号の取り得る最大値および最小値の間隔をいう。
このように、実施の形態2の画像処理装置2は、判定部
60、比計算部61、第1変換部62、第2変換部6
3、第3変換部64、および信号幅計算部65から構成
されている。
【0072】図6に示す画像処理装置2において、入力
信号1、入力信号2、入力信号3は、実施の形態1の場
合と同様に、例えば、ディジタルカメラ、モニタ、プリ
ンタ等の画像デバイス(図示せず)から送信されてくる
ディジタル信号である。具体的には、入力信号1、入力
信号2、入力信号3は、RGBの信号、CMYのディジ
タル信号であり、入力信号1、入力信号2、入力信号3
の全体の本数は3本以上であっても構わない。また、入
力信号1、入力信号2、入力信号3の各々は、例えば、
8ビットの信号線、16ビットの信号線、あるいは32
ビットの信号線を介して、上記画像デバイス(図示せ
ず)から画像処理装置2へ送信されてくるディジタル信
号である。
【0073】次に、動作について説明する。図7は、画
像処理装置2内の判定部60の動作を示すフローチャー
トである。まず、判定部60の動作について説明する。
図2で説明したように、入力信号nは時系列に送信され
てくるディジタル信号であるので、判定回路60は、適
当な遅延機能を備えた遅延回路(図示せず)を用いて、
注目画素に対して、時刻1クロック前、時刻1クロック
後、時刻Lクロック前、時刻Lクロック後の信号を参照
する。ここで、Lは1ラインのクロック数である。1ラ
インとは、実施の形態1の場合と同様に、画像デバイス
が読みとる1走査のことであり、具体例としては、スキ
ャナで原稿を読みとる場合の1走査に対応する。
【0074】この参照画素データに対応する入力信号1
をS1m+1 ,S1m-1 ,S1m+L ,S1m-L 、入力信号
2をS2m+1 ,S2m-1 ,S2m+L ,S2m-L 、そして
入力信号3をS3m+1 ,S3m-1 ,S3m+L ,S3m-L
とする。また、注目画素に対応する入力信号1をS
m 、入力信号2をS2m 、入力信号3をS3m と書
く。合成信号値Gm は、以下の式(16)に従って計
算される。(ステップST71)
【0075】
【数9】
【0076】上記した式(16)では除数が4となって
いるが、この発明の画像処理装置はこれに限定されず、
例えば2の累乗値であってもよい。式(16)に従っ
て、注目画素と4つの参照画素の合成信号値Gm を求
める。
【0077】次に、注目画素データと参照画素の合成信
号の比を参照画素毎に求める(ステップST72)。ス
テップST72では、注目画素と参照画素との合成信号
の比を参照画素毎に、以下の式(17)に基づいて求め
る。
【0078】
【数10】
【0079】式(17)において、Rm,p は、m画素と
参照画素p(p=m+L,m+1,m−1,m−L)と
の合成信号の比、Gp は参照画素pの合成信号値、G
m は注目しているm画素の合成信号値である。
【0080】次に、ステップST72で計算した全ての
注目画素と参照画素との合成信号の比の和を、以下の式
(18)に従って計算する(ステップST73)
【0081】 Pm =Rm,m+L +Rm,m-L +Rm,m+1 +Rm,m-1 ・・・(18)
【0082】式(18)において、Pm はm画素に関
する全ての注目画素と参照画素との合成信号の比の和で
ある。式(18)の意味は、実施の形態1における図4
の説明と同じであるので、ここではその説明を省略す
る。
【0083】次に、ステップST73で計算した合成信
号の比の和を関数変換し、以下の式(19)に従って変
換パラメータkm を求める(ステップST74)。
【0084】 km =f(Pm ) ・・・(19)
【0085】式(19)において、Pm は、画素mに
関する注目画素と参照画素との合成信号の比の全ての和
を表しており、fは関数を表わす。図8は、画素mに関
する注目画素と参照画素との合成信号の比の全ての和P
m と変換パラメータkm との関数fを示す説明図であ
る。図8に示す例では、変換パラメータkm の上限
値、下限値を定めて、合成信号の比の総和と変換パラメ
ータkm が滑らかに対応するようにした場合を示し、
また合成信号が一定の割合で信号強度が変化している画
像に対する合成信号の比の総和は2であるとしている。
【0086】以上のようにして、判定部60は、注目し
ている画素に関する信号強度の変化の傾きの変化に比例
する変換パラメータkm を得る。
【0087】比計算部61、第1変換部62、第2変換
部63、第3変換部64、信号幅計算部65の動作およ
び機能は、図1に示した実施の形態1に係わる画像処理
装置1における比計算部11、第1変換部12、第2変
換部13、第3変換部14、信号幅計算部15の動作お
よび機能と同じなので、ここではそれらの説明を省略す
る。
【0088】以上のように、この発明の実施の形態2に
よれば、入力信号1、入力信号2、入力信号3の変化
を、合成信号の比を基に判定部60が判定し、上限値、
下限値をもつ関数を用いて変換パラメータkm を算出
し、当該変換パラメータkm を基に、変換前後で信号
間の強度の比率が変化しないように、比計算部61、第
1変換部62、第2変換部63、第3変換部64、信号
幅計算部65が信号変化を際立たせた信号に変換するの
で、入力信号1、入力信号2、入力信号3のいずれかの
信号強度が変化した場合であっても、色相の変化が生じ
ない変換パラメータ値km を得ることができ、かつ、
色変化部分を強調する画像信号を出力できる。さらに、
判定部60で得られる合成信号は、2の累乗値で除算し
たので、画像処理装置を容易にハードウェア化できる。
【0089】実施の形態3.図9は、この発明の実施の
形態3に係わる画像処理装置を示すブロック図であり、
図において、3は画像処理装置であり、92は画素の入
力信号1、入力信号2、入力信号3を座標変換するLa
b変換部(座標変換手段)、91はLab変換部92か
ら出力される隣接する画素のL信号の関係を調べる判定
部(判定手段)、93は判定部91から出力される信号
を入力し、Lab変換部92から出力される信号Lを変
換する変換部(変換手段)、94は変換部93から出力
される信号とLab変換部92から出力される信号を用
いて出力信号1、出力信号2、出力信号3へ変換するL
ab逆変換部(逆変換手段)である。実施の形態3の画
像処理装置3は、判定部91、Lab変換部92、変換
部93、およびLab逆変換部94から構成されてい
る。
【0090】図9に示す画像処理装置3において、入力
信号1、入力信号2、入力信号3は、実施の形態1およ
び2の場合と同様に、例えば、ディジタルカメラ、モニ
タ、プリンタ等の画像デバイス(図示せず)から送信さ
れてくるディジタル信号である。具体的には、入力信号
1、入力信号2、入力信号3は、RGBの信号、CMY
のディジタル信号であり、入力信号1、入力信号2、入
力信号3の全体の本数は3本以上であっても構わない。
また、入力信号1、入力信号2、入力信号3の各々は、
例えば、8ビットの信号線、16ビットの信号線、ある
いは32ビットの信号線を介して、上記画像デバイス
(図示せず)から画像処理装置1へ送信されてくるディ
ジタル信号である。
【0091】出力信号1、出力信号2、出力信号3は、
画像処理装置3で処理され出力される信号であり、例え
ば、ディジタルカメラ、モニタ、プリンタ等の画像デバ
イス(図示せず)へ送信される。出力信号1、出力信号
2、出力信号3は、入力信号1、入力信号2、入力信号
3に対応するものであって、具体的には、RGBの信
号、CMYの信号である。出力信号の本数は、入力信号
と同様に3本以上であっても構わない。
【0092】次に動作について説明する。入力信号1、
入力信号2、入力信号3は、時系列のディジタル信号で
あり、実施の形態1で説明した図2における入力信号
1、入力信号2、入力信号3のものと同様なのでここで
はその説明を省略する。
【0093】次に、Lab変換部92の動作について説
明する。Labとは、国際照明委員会(CIE)で定め
られている色空間の座標である。Lab変換部92は、
ルックアップテーブル等を使い、入力信号1、入力信号
2、入力信号3を、Labの信号に変換する。変換され
た信号を信号L、信号a、信号bと呼ぶことにする。
【0094】次に、判定部91の動作について説明す
る。判定部91での処理手順は、図3のフローチャート
で説明した処理手順と同一であるが、図3のフローチャ
ートにおいて、入力信号1を信号Lと読替える。ステッ
プST30からステップST33の処理を実行すること
で、変換パラメータkm が得られる。この変換パラメ
ータkm の意味は、実施の形態1における図4の説明
と同様なので、ここでは省略する。
【0095】変換部93は、実施の形態1で説明した第
1変換部12の動作と同じであるが、入力信号1を信号
Lと読替える。その他の動作は、実施の形態1のものと
同一であるので、ここでは説明を省略する。変換部93
により変換された信号Lを信号L’と書く。
【0096】次に、Lab逆変換部94の動作について
説明する。このLab逆変換部94は、Lab変換部9
2の動作と逆の変換を行うものであり、Lab色空間か
ら信号空間へ変換する。Lab逆変換部94では、ルッ
クアップテーブル等を使い、信号L’、信号a、信号b
を、出力信号1、出力信号2、出力信号3へ変換する。
【0097】以上のように、この発明の実施の形態3に
よれば、Lab変換部92が、入力信号1、入力信号
2、入力信号3をLab色空間の信号に変換する。そし
て、Lab変換部92により変換された信号Lの変化
を、信号Lの比を基に判定部91が判定し、変換パラメ
ータkm を算出し、変換パラメータkm を基に、変換
部93が、信号変化を際立たせた信号に変換し、その
後、Lab逆変換部94が、出力信号1、出力信号2、
出力信号3へ変換するので、色相、彩度を表す各a,b
信号が維持され、かつ、色変化部分を強調した画像を得
ることができ、また画像処理装置を容易にハードウェア
化できる。
【0098】尚、上記した実施の形態3では、Lab変
換部92、Lab逆変換部94を用いたが、例えば、画
像の入力信号を明度相当の信号、その他(例えば、色
相、彩度)の信号に変換し、あるいは逆変換手段を用い
て、明度相当の信号を用いて判定部91で判断を行って
も同様の効果を得ることができる。
【0099】実施の形態4.図10は、この発明の実施
の形態4による画像処理装置を示すブロック図であり、
図において、4は実施の形態4の画像処理装置であり、
102は画素の入力信号1、入力信号2、入力信号3を
座標変換するLab変換部(座標変換手段)である。1
01は、Lab変換部102から出力される隣接する画
素の信号L、信号a、信号bの関係を調べる判定部(判
定手段)である。103は、判定部101から出力され
た信号を入力し、Lab変換部102から出力される信
号L、信号a、信号bを変換する変換部(変換手段)、
104は変換部103から出力された信号、即ち、各入
力信号1,2,3に対応する信号を用いて出力信号1、
出力信号2、出力信号3へ変換するLab逆変換部(逆
変換手段)である。実施の形態4の画像処理装置4は、
判定部101、Lab変換部102、変換部103、L
ab逆変換部104から構成されている。
【0100】図10に示す画像処理装置4において、入
力信号1、入力信号2、入力信号3は、実施の形態1、
2、および3の場合と同様に、例えば、ディジタルカメ
ラ、モニタ、プリンタ等の画像デバイス(図示せず)か
ら送信されてくるディジタル信号である。具体的には、
入力信号1、入力信号2、入力信号3は、RGBの信
号、CMYのディジタル信号であり、入力信号1、入力
信号2、入力信号3の全体の本数は3本以上であっても
構わない。また、入力信号1、入力信号2、入力信号3
の各々は、例えば、8ビットの信号線、16ビットの信
号線、あるいは32ビットの信号線を介して、画像デバ
イス(図示せず)から画像処理装置1へ送信されてくる
ディジタル信号である。
【0101】次に動作について説明する。入力信号1、
入力信号2、入力信号3は時系列のディジタル信号であ
り、実施の形態1で説明した図2における入力信号1、
入力信号2、入力信号3のものと同じであるので、ここ
では説明を省略する。また、Lab変換部102の機能
および動作については、実施の形態3で既に説明したの
で、ここではその説明を省略する。
【0102】次に、画像処理装置内の判定部101の動
作について説明する。図11は、判定部101の動作を
示すフローチャートである。まず、判定部101へ入力
されるLab変換部102から出力された信号L、信号
a、信号bを用いて、注目画素の前後、左右の隣接する
参照画素の信号L、信号a、信号bを参照する(ステッ
プST110)。
【0103】実施の形態1において、図2を用いて既に
説明したように、入力信号は時系列に送られてくるディ
ジタル信号であるので、判定部101内の適当な遅延機
能を備えた遅延回路(図示せず)を用いて、注目する画
素に対して、時刻1クロック前、時刻1クロック後、時
刻Lクロック前、時刻Lクロック後の信号を参照する。
ここで、Lは1ラインのクロック数である。1ラインと
は、実施の形態1の場合と同様に、画像デバイスが読み
とる1走査のことであり、具体例としては、スキャナで
原稿を読みとる場合の1走査に対応する。ここで、参照
信号LをS1m+ 1 ,S1m-1 ,S1m+L ,およびS1
m-L 、信号aをS2m+1 ,S2m-1 ,S2 m+L ,および
S2m-L 、信号bをS3m+1 ,S3m-1 ,S3m+L ,S
m-L と記載する。また、注目画素の信号LをS1m
信号aをS2m 、信号bをS3m と書く。
【0104】次に、注目画素と参照画素との信号ベクト
ルの差を、参照画素毎に求める(ステップST11
1)。以下の式(20)は、各画素に係わる信号から構
成されるベクトルの定義式である。
【0105】
【数11】
【0106】式(20)において、ベクトルVm は、
m番目の画素の信号から構成されるベクトルという意味
である。このベクトルVを使い、注目画素と参照画素の
ベクトルとの差を、以下の式(21)に基づいて計算す
る。
【0107】
【数12】
【0108】式(21)において、ベクトルWm,p は、
m画素と参照画素p(p=m+L,m+1,m−1,m
−L)の信号から構成されるベクトルの差である。
【0109】次に、注目画素と参照画素との信号ベクト
ルの差の総和を求める(ステップST112)。ここで
は、ステップST111で求めた注目画素と参照画素と
のベクトルの差の総和を、以下の式(22)に従って計
算する。
【0110】
【数13】
【0111】式(22)において、ベクトルXm は、
注目画素と参照画素とのベクトルの差の総和である。式
(22)で得られる値の意味は、図4で説明したものと
ほぼ同様であるが、式(22)の場合はベクトル計算を
行っているので、図4で示した場合より複雑な意味を持
つ。図12を用いて、式(22)が示す値を詳しく説明
する。図12は、Lab色空間での、画素m−1,画素
m,画素m+1の色の変化を図示したものである。図1
2において、(1)は、画素m−1,画素m,画素m+
1の色が一定の割合で変化する場合を示している。3次
元空間内の各軸における式(22)の値の変化が一定で
あることから、画素m−1,画素m,画素m+1の色が
一定の割合で変化していることが明白である。
【0112】図12において、黒丸●は、各画素の色を
示している。この場合、ベクトルW m,m-1 、ベクトルW
m,m+1 は、互いに反対向きで大きさが同じベクトルであ
ることから、総和であるベクトルXm はゼロベクトル
となる。図12における(2)は、画素m−1,画素
m,画素m+1の色が一定でない割合で変化する様子を
示している。各軸の変化が不規則であることからも、色
の変化割合は一定で無いことがわかる。この場合、ベク
トルWm,m+1 、ベクトルWm,m+1 は大きさも向きも異な
るので、その総和であるXm はゼロベクトルとはなら
ず、ある大きさを持ったベクトルとなる。図12の
(2)では、矢印付きのベクトルによりベクトルXm
を表示している。図12を注意深く観察すると、ベクト
ルXmm 色の変化が大きい方向に傾いており、かつ色
の変化が大きければ大きい程ベクトルXm の大きさも大
きくなっていることがわかる。
【0113】次に、ステップST112で得られた注目
画素と参照画素との信号ベクトルの差の総和ベクトルX
m を関数変換し、変換パラメータkm を計算する(ス
テップST113)。関数変換として、以下の式(2
3)がある。
【0114】
【数14】
【0115】式(23)において、ベクトルeL は、L
ab色空間のL方向の単位ベクトル、Cは定数である。
変換パラメータkm は、ベクトルXm とベクトルeL
との内積にある定数を乗算して得られる値と定義する。
上記の式(23)では、ベクトルeL をLab色空間の
L方向の単位ベクトルとしたが、L方向とは異なる、任
意のある方向の単位ベクトルとしても良い。
【0116】以上のようにして、判定部101は、注目
している画素における信号の強度変化のベクトルの大き
さに比例する変換パラメータkm を得る。
【0117】次に、変換部103の動作について説明す
る。変換部103は、判定部101で得られた変換パラ
メータkm を用いて、注目画素の各入力信号1,2,
3に対応する、Lab変換部102から出力された信号
L,信号a,信号bを変換し信号L’,信号a’,信号
b’を求める。
【0118】図13は、変換部103での変換処理を色
域モデルを用いて示す説明図である。色域とは、あるデ
バイスが再現または扱うことのできる色の領域のことで
ある。色は、色相、明度、彩度という3つの属性で一般
に記述することができる。図13に示す色域モデルで
は、色相が同じで、かつその色相におけるある明度で再
現できる最大彩度に対する彩度の比が、同じ色をつなげ
た線を示している。図13では、再現できる最大彩度の
色を結んだ線を太線で示しており、色相が同じで、かつ
その色相におけるある明度で再現できる最大彩度に対す
る彩度の比が同じ色をつなげた線を内部の細線で示して
いる。
【0119】この色相が同じで、かつこの色相における
ある明度で再現できる最大彩度に対する彩度の比が同じ
色をつなげた線は、白から黒まで変化する色の軌跡とも
呼べる。変換部103の色の変換は、図13では、色相
が同じで、かつその色相におけるある明度で再現できる
最大彩度に対する彩度の比が同じ色をつなげた線に沿っ
て実行される。図13内で、黒丸●が注目画素の色を示
しているとすると、変換は矢印に沿って行われ、変換パ
ラメータkm の符合によって、2つの白丸○のいずれ
かの向きに、変換パラメータkm の大きさだけずれた
色に変換される。変換部103により変換された信号
L,信号a,信号bをそれぞれ信号L’,信号a’,信
号b’とする。
【0120】また、Lab逆変換部104の動作は、図
9に示した実施の形態3の画像処理装置3内のLab逆
変換部94の動作と同様なので、ここでは、その説明を
省略する。
【0121】以上のように、この発明の実施の形態4に
よれば、画素に関する各入力信号1、入力信号2、入力
信号3を、Lab変換部102がLab色空間の信号に
変換し、変換された信号L、信号a、信号bの変化を、
判定部101がベクトルを使って判定し変換パラメータ
m を算出する。判定部101から出力された変換パ
ラメータkm を基に、変換部103が、信号L、信号
a、信号bの比が変化せず、かつ信号変化を際立たせた
信号に変換し、その後Lab逆変換部104が、出力信
号1、出力信号2、出力信号3に変換するので、色相、
彩度を表す各a,b信号の比が保持され、かつ色変化部
分を強調する信号を得ることができ、また画像処理装置
を容易にハードウェア化できる。
【0122】なお、上記した実施の形態4では、Lab
変換部102、Lab逆変換部104を用いたが、この
発明はこれに限定されず、例えば、画像信号を明度相当
の信号、およびその他の、例えば、色相、彩度の信号に
変換し、あるいはまた逆変換する手段を用いて画像処理
を行っても、同様の効果を得ることができる。
【0123】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、判定
手段が、時系列に送信されるn色(nは3以上の整数)
成分の画像信号を入力し、前記n色の各色成分毎に、あ
るいは特定の色の成分に関して、周辺画素と注目画素と
の合成信号値の比を周辺画素毎に計算し、得られた合成
信号値の比の総和に基づいて、n色の各色成分毎の画像
信号の強度値の変化の割合を表す変換パラメータを計算
し、変換手段が、各色成分毎の変換パラメータを基に、
n色成分各々の画像信号間の強度比が変化しないよう
に、画像信号を変換するように構成したので、色相の変
化を抑えて色変化部分を強調することができ、また画像
処理装置を容易にハードウェア化できるという効果があ
る。
【0124】この発明によれば、座標変換手段が、時系
列に送信されるn色(nは3以上の整数)成分の画像信
号を入力し、入力した画像信号を明度相当信号、彩度相
当信号、色相相当信号に変換し、判定手段が、明度相当
信号、彩度相当信号、色相相当信号を、あるいは明度相
当信号のみを入力し、注目画素と周辺画素との間の信号
の変化の割合を、入力した明度相当信号、彩度相当信
号、色相相当信号毎にベクトルの差で表し、ベクトルの
差の総和値を計算し、総和値と明度相当信号、彩度相当
信号、色相相当信号の各々の、あるいは明度相当信号の
みの単位ベクトルとの内積を計算して、明度相当信号、
彩度相当信号、色相相当信号毎の変換パラメータを求
め、変換手段が、変換パラメータを基に、明度相当信
号、彩度相当信号、色相相当信号間の強度比が変化しな
いように変換し、逆変換手段が、変換手段から出力され
た明度相当信号、彩度相当信号、色相相当信号を、色を
構成するn色成分の画像信号に変換するように構成した
ので、色相の変化を抑えて色変化部分を強調することが
でき、また画像処理装置を容易にハードウェア化できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による画像処理装置
を示すブロック図である。
【図2】 この発明の画像処理装置へ時系列に送信され
てくる各入力信号を示すタイミングチャートである。
【図3】 図1に示す画像処理装置1内の判定部10の
動作を示すフローチャートである。
【図4】 図1に示す画像処理装置1に入力される画像
信号の変化を示す説明図である。
【図5】 図1に示す画像処理装置1で処理された画像
信号の変化を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による画像処理装置
を示すブロック図である。
【図7】 図6に示す画像処理装置2内の判定部60の
動作を示すフローチャートである。
【図8】 画素mに関する注目画素と参照画素との合成
信号の比の全ての和Pm と変換パラメータkm との関
数fを示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による画像処理装置
3を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による画像処理装
置4を示すブロック図である。
【図11】 図10に示す画像処理装置4内の判定部1
0の動作を示すフローチャートである。
【図12】 Lab色空間での画素m−1、画素m、画
素m+1の色の変化を示す説明図である。
【図13】 変換部103での変換処理を色域モデルを
用いて示す説明図である。
【図14】 従来の画像処理装置の構成を示すブロック
図である。
【図15】 従来の他の画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図16】 従来の他の画像処理装置における画像処理
方法の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
10,60,91,101 判定部(判定手段)、1
1,61 比計算部(判定手段)、12,62 第1変
換部(変換手段)、13,63 第2変換部(変換手
段)、14,64 第3変換部(変換手段)、15,6
5 信号幅計算部(信号幅計算手段)、92,102
Lab変換部(座標変換手段)、93,103 変換部
(変換手段)、94,104 Lab逆変換部(逆変換
手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨永 健司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉村 知樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA11 BA11 BA28 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE03 CE18 CH01 DC16 5C077 MP07 MP08 NN03 PP03 PP15 PP31 PP32 PP33 PP36 PQ12 PQ20 PQ23 5C079 HB01 HB02 HB08 HB11 LA12 LA15 MA04 MA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の画素の各々から時系列に送信さ
    れる色を構成するn色(nは3以上の整数)成分の画像
    信号を入力し、入力した前記画像信号の中で、前記n色
    の各色成分毎に、注目する注目画素に関する前記画像信
    号の強度値の和を2の累乗値で割り前記注目画素の合成
    信号値を計算し、かつ前記注目画素に隣接する周辺画素
    に関する前記画像信号の強度値の和を2の累乗値で割り
    前記周辺画素の合成信号値を計算し、前記周辺画素と前
    記注目画素との前記合成信号値の比を前記周辺画素毎に
    計算し、得られた前記合成信号値の比の総和に基づい
    て、前記n色の各色成分毎の前記画像信号の強度値の変
    化の割合を表す変換パラメータを計算する判定手段と、
    前記判定手段で得られた各色成分毎の前記変換パラメー
    タを基に、前記n色成分各々の前記画像信号間の強度比
    が変化しないように、前記画像信号を変換する変換手段
    とを備えた画像処理装置。
  2. 【請求項2】 判定手段は、色を構成するn色(nは3
    以上の整数)成分の画像信号の中から1成分の画像信号
    を選択し、選択された前記画像信号に関して、注目する
    注目画素に関する前記画像信号の強度値の和を計算して
    前記注目画素の合成信号値とし、かつ前記注目画素に隣
    接する周辺画素に関する前記画像信号の強度値の和を計
    算して前記周辺画素の合成信号値とし、前記周辺画素と
    前記注目画素との前記合成信号値の比を前記周辺画素毎
    に計算し、得られた前記合成信号値の比の総和に基づい
    て、前記選択された色に関する前記画像信号の強度値の
    変化の割合を表す変換パラメータを計算し、前記変換手
    段は、前記判定手段で得られた前記変換パラメータを基
    に、前記画像信号間の強度比が変化しないように、前記
    画像信号を変換することを特徴とする請求項1記載の画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 変換手段から出力された画像信号の強度
    値が所定の上限値を越えた値である場合に、前記上限値
    を越えた値を新たに上限値として設定し、n色(nは3
    以上の整数)成分の画像信号相互間の信号の強度比の値
    が変化しないように前記画像信号の信号の強度値を再計
    算して得られた画像信号を出力する信号幅計算手段をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 複数個の画素の各々から時系列に送信さ
    れる色を構成するn色(nは3以上の整数)成分の画像
    信号を入力し、入力した前記画像信号を明度相当信号、
    彩度相当信号、色相相当信号に変換する座標変換手段
    と、前記座標変換手段で得られた前記明度相当信号、前
    記彩度相当信号、前記色相相当信号を入力し、注目する
    注目画素と前記注目画素に隣接する周辺画素との間の信
    号の変化の割合を、入力した前記明度相当信号、前記彩
    度相当信号、前記色相相当信号毎にベクトルの差で表
    し、前記ベクトルの差の総和値を計算し、前記総和値と
    前記明度相当信号、前記彩度相当信号、前記色相相当信
    号の各々の単位ベクトルとの内積を計算して、前記明度
    相当信号、前記彩度相当信号、前記色相相当信号毎の変
    換パラメータを求める判定手段と、前記判定手段で得ら
    れた前記明度相当信号、前記彩度相当信号、前記色相相
    当信号毎の前記変換パラメータを基に、前記明度相当信
    号、前記彩度相当信号、前記色相相当信号間の強度比が
    変化しないように変換する変換手段と、前記変換手段か
    ら出力された前記明度相当信号、前記彩度相当信号、前
    記色相相当信号毎の前記信号を、色を構成する前記n色
    成分の画像信号に変換する逆変換手段と、を備えた画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 判定手段は、注目画素と周辺画素と間の
    明度相当信号の比を前記周辺画素毎に計算し、得られた
    前記明度相当信号の比の総和を求めて、前記明度相当信
    号の変化の割合を表す変換パラメータを計算し、前記変
    換手段は、前記判定手段で得られた前記明度相当信号の
    変化の割合を表す前記変換パラメータを基に、前記画像
    信号間の強度比が変化しないように前記画像信号を変換
    することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 判定手段は、変換パラメータを計算する
    時に、前記変換パラメータの上限値および下限値で示さ
    れる範囲内で、前記変換パラメータを求めることを特徴
    とする請求項1から請求項5記載のいずれか1項記載の
    画像処理装置。
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