JP2000183660A - フィードフォワード増幅装置 - Google Patents

フィードフォワード増幅装置

Info

Publication number
JP2000183660A
JP2000183660A JP10351467A JP35146798A JP2000183660A JP 2000183660 A JP2000183660 A JP 2000183660A JP 10351467 A JP10351467 A JP 10351467A JP 35146798 A JP35146798 A JP 35146798A JP 2000183660 A JP2000183660 A JP 2000183660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pilot signal
distortion
pilot
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10351467A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Miyamoto
裕行 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP10351467A priority Critical patent/JP2000183660A/ja
Publication of JP2000183660A publication Critical patent/JP2000183660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のフィードフォワード増幅装置では、パ
イロット信号の信号レベルと歪み成分のレベルの比例関
係が成立するように、発振器15が発生するパイロット
信号の信号レベルと、方向性結合器12の結合量や主増
幅器4のゲインなどとを、高精度に調節して設計する必
要があるため、素子を変更やパイロット信号の信号レベ
ルの変更しなければならないなどの課題があった。 【解決手段】 パイロット信号の信号レベルを歪み成分
のレベルと対応するように最適値に自動的に調整するよ
うに構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パイロット信号
の信号レベルを自動調整するパイロット信号自動調整装
置を適用したフィードフォワード増幅装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フィードフォワード増幅装置は、自動車
電話システムやPHSなどの無線通信システムにおける
基地局の無線通信装置などに設けられ、複数の移動機へ
送信する変調波信号(以下、RF;無線周波数)信号と
いう)を増幅するものである。
【0003】RF信号は、複数の周波数帯の成分(キャ
リア成分)を有する信号である。通常、増幅器がRF信
号を増幅する際に歪み成分が発生してしまい、この歪み
成分が、RF信号のキャリア成分に影響を及ぼしてしま
う(干渉してしまう)。フィードフォワード増幅装置で
は、フィードフォワード歪み補償を行うことによって、
RF信号を増幅する際に発生する歪み成分を除去してい
る。
【0004】図4は、従来のフィードフォワード増幅装
置の構成を示すブロック図である。図において、RF入
力端子1は、複数のキャリア成分を有するRF信号を入
力する端子であり、分配器2は、RF入力端子1から入
力したRF信号を2分配するものである。ベクトル調整
器3は、制御回路16からの制御信号に従って、分配器
2から出力された一方のRF信号の位相・振幅を変化さ
せて、最適値に調整するものである。
【0005】主増幅器4は、ベクトル調整器3から出力
されたRF信号を所定のゲインで増幅するとともに、発
振器15から送られるパイロット信号をRF信号に付加
するものである。このRF信号に付加されるパイロット
信号は、RF信号のキャリア成分とは異なる周波数帯の
信号である。尚、主増幅器4がRF信号を増幅する際
に、RF信号に歪み成分が含まれる。分配器5は、主増
幅器4から出力されたパイロット信号が付加されたRF
信号(歪み成分を含む)を2分配するものである。
【0006】遅延線路6は、分配器2から出力された他
方のRF信号を所定時間遅延させて位相を反転させる
(180°遅らせる)ものである。合成器7は、分配器
5から出力された一方のパイロット信号が付加されたR
F信号(歪み成分を含む)と、遅延線路6によって位相
が反転したRF信号(歪み成分を含まずキャリア成分の
み)とを合成することにより、RF信号からキャリア成
分を除去して、歪み成分(パイロット信号を含む)を抽
出するものである。
【0007】上記のような、分配器2、ベクトル調整器
3、主増幅器4、分配器5および合成器7からなる経路
と、分配器2、遅延線路6および合成器7からなる経路
とから構成されるループは、RF信号からキャリア成分
を除去して歪み成分(パイロット信号を含む)のみ抽出
する歪み検出ループ17である。
【0008】遅延線路8は、分配器5から出力された他
方のパイロット信号が付加されたRF信号(歪み成分を
含む)を所定時間遅延させて位相を反転させる(180
°遅らせる)ものである。ベクトル調整器9は、制御回
路16からの制御信号に従って、合成器7から出力され
た歪み成分(パイロット信号を含む)の位相・振幅を変
化させて、最適値に調整するものである。補助増幅器1
0は、ベクトル調整器9から出力された歪み成分(パイ
ロット信号を含む)を増幅するものである。
【0009】合成器11は、遅延線路8によって位相が
反転したパイロット信号が付加されたRF信号(歪み成
分を含む)と、補助増幅器10から出力された歪み成分
(パイロット信号を含む)を合成することにより、RF
信号から歪み成分(パイロット信号を含む)を除去し
て、キャリア成分のみ抽出するものである。
【0010】上記のような、遅延線路8および合成器1
1からなる経路と、ベクトル調整器9、補助増幅器10
および合成器11からなる経路とから構成されるループ
は、RF信号から歪み成分(パイロット信号を含む)を
除去してキャリア成分のみ抽出する歪み除去ループ18
である。
【0011】方向性結合器12は、合成器11から出力
された歪み成分(パイロット信号を含む)が除去された
RF信号を、所定の結合量でRF出力端子13および検
波回路14に出力するものである。RF出力端子13
は、RF信号を出力する端子であり、検波回路14は、
方向性結合器12から出力されたRF信号からパイロッ
ト信号(除去されなかったパイロット信号)を検出し、
この検出したパイロット信号の信号レベルに応じた電圧
値の検出信号を制御回路16に出力するものである。
【0012】発振器15は、制御回路16からの制御信
号に従って、RF信号の複数のキャリア成分とは異なる
周波数帯のパイロット信号を発生し、主増幅器4に出力
するものである。制御回路16は、検波回路14からの
信号によってRF信号に含まれる歪み成分を判断し、制
御信号をベクトル調整器3,9に送ることにより、ベク
トル調整器3,9が調整する信号の位相・振幅の変化量
を最適値に制御するものである。また、制御回路16
は、制御信号を発振器15に送ることにより、発振器1
5が発生するパイロット信号の周波数をRF信号のキャ
リア成分とは異なる周波数帯に制御するものである。
【0013】次に、動作について説明する。RF信号
は、RF入力端子1から入力されると、分配器2によっ
て2分配され、一方のRF信号はベクトル調整器3に、
他方のRF信号は遅延線路6に出力される。ベクトル調
整器3に出力されたRF信号は、ベクトル調整器3によ
って、歪み検出ループ17で歪み成分のみ抽出できるよ
うに(即ち、合成器7によって2つの経路からのRF信
号を合成する際に、2つのRF信号のキャリア成分の位
相が反転し、かつ振幅が同じになるように)、位相・振
幅が変化され、主増幅器4に出力される。
【0014】主増幅器4に出力されたRF信号は、主増
幅器4によって増幅されるとともに、発振器15から出
力されたパイロット信号が付加されて、分配器5に出力
される。分配器5に出力されたRF信号は、分配器5に
よって2分配されて、一方のRF信号は合成器7に、他
方のRF信号は遅延線路8に出力される。
【0015】また、分配器2から出力された他方のRF
信号は、遅延線路6によって、所定時間遅延され、位相
が反転して(180°遅れて)合成器7に出力される。
分配器5から出力されたRF信号と遅延線路6から出力
されたRF信号とは、合成器7によって合成されると、
キャリア成分が除去されて歪み成分(パイロット信号を
含む)が抽出される。
【0016】合成器7から出力された歪み成分は、ベク
トル調整器9によって、歪み除去ループ18でキャリア
成分のみ抽出できるように(即ち、合成器11によって
2つの経路からのRF信号を合成する際に、2つのRF
信号の歪み成分の位相が反転し、かつ振幅が同じになる
ように)、位相・振幅が変化され、補助増幅器10に出
力される。補助増幅器10に出力された歪み成分は、増
幅されて合成器11に出力される。
【0017】また、分配器5から出力された他方のRF
信号は、遅延線路8によって、所定時間遅延され、位相
が反転して(180°遅れて)合成器11に出力され
る。補助増幅器10から出力された歪み成分と遅延線路
8から出力されたRF信号とが、合成器11によって合
成されると、RF信号から歪み成分(パイロット信号を
含む)が除去されてキャリア成分が抽出される。
【0018】合成器11から出力された歪み成分(パイ
ロット信号を含む)が除去されたRF信号は、方向性結
合器12によって、所定の結合量でRF出力端子13お
よび検波回路14に出力され、RF出力端子13から外
部に出力される。
【0019】検波回路14は、方向性結合器12から出
力されたRF信号を入力し、このRF信号の中から、歪
み除去ループ18で除去し残った所定周波数のパイロッ
ト信号を検出し、この検出したパイロット信号の信号レ
ベルに応じた電圧値の検出信号を制御回路16に出力す
る。
【0020】検波回路14が検出したパイロット信号の
信号レベルは、RF信号に含まれる除去し残った歪み成
分のレベルと対応している。従って、制御回路16は、
検波回路14から出力された検出信号によってRF信号
に含まれる歪み成分のレベルを判断し、RF出力端子1
3から出力されるRF信号に含まれる歪み成分がなくな
るように、ベクトル調整器3,9に制御信号を送って、
ベクトル調整器3,9が調整する信号の位相・振幅の変
化量を制御する。
【0021】尚、制御回路16は、発振器15が発生す
るパイロット信号の周波数がRF信号の複数のキャリア
成分の周波数と重ならないように、発振器15に制御信
号を送って、発振器15が発生するパイロット信号の周
波数を制御する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来のフィードフォワード増幅装置は、パイロット信
号の信号レベルとRF信号の歪み成分のレベルとが対応
していない場合、制御回路16は、検波回路14が検出
したパイロット信号の信号レベルから歪み成分のレベル
を判断することができず、歪み成分がなくなるように、
制御信号を送ってベクトル調整器3,9を調整すること
ができなくなる。
【0023】図5は、検波回路14が入力するRF信号
の電力値と検波回路14が出力する検出信号の電圧値の
関係を示す特性図である。この特性図において、横軸
は、検波回路14が入力するRF信号の電力値[dB
m]であり、縦軸は、検波回路14が制御回路16に出
力する検出信号の電圧値[V]である。
【0024】検波回路14が入力するRF信号の電力値
(図5の横軸)とパイロット信号の信号レベルとは、比
例しているので(即ち、RF信号が主増幅器4によって
所定のゲインで増幅されると、パイロット信号も同様に
増幅されるので)、図5に示すように、検波回路14に
入力するRF信号の電力値と、検波回路14が出力する
検出信号の電圧値(検波回路14が検出したパイロット
信号の信号レベルに応じた値)とは、比例関係が成立す
る(ダイナミックレンジ)。
【0025】一方、図5におけるA[V]は、検波回路
14が検出したパイロット信号の信号レベルが0となる
点を示し、また、B[V]は、主増幅器4の飽和点(主
増幅器4がこれ以上パイロット信号を増幅できない点)
を示す。
【0026】ここで、RF信号に含まれるパイロット信
号の信号レベルが、RF信号の歪み成分と比べて低すぎ
る場合や高すぎる場合は、検波回路14によってパイロ
ット信号の信号レベルが検出されないのに(A[V]以
下の範囲)、RF信号に歪み成分が残っている場合が生
じ、逆に、検波回路14によって検出されたパイロット
信号の信号レベルが最大であるのに(B[V]以上の範
囲)、RF信号の歪み成分が低い場合が生じてしまう。
従って、検波回路14が検出したパイロット信号の信号
レベルがダイナミックレンジに入るように(即ち、パイ
ロット信号の信号レベルがA点のとき、歪み成分が0と
なるように)、パイロット信号の信号レベルをRF信号
の歪み成分に合わせて調整しておく必要がある。
【0027】従来のフィードフォワード増幅装置では、
上記のようなパイロット信号の信号レベルと歪み成分の
レベルの比例関係が成立するように、発振器15が発生
するパイロット信号の信号レベルと、方向性結合器12
の結合量や主増幅器4のゲインなどとを、高精度に調節
して設計する必要があり、従って、素子のバラツキなど
によってうまく調節できない場合には、方向性結合器1
2や主増幅器4などの素子を代えたり、パイロット信号
の信号レベルを変更しなければならないなどの課題があ
った。
【0028】また、従来のフィードフォワード増幅装置
では、例えば、RF信号のキャリア成分の切替えなどに
よって、検波回路14によるパイロット信号の検出レベ
ルが変わるような場合、上記したように、パイロット信
号の信号レベルとRF信号の歪み成分のレベルとが比例
しなくなり、フィードフォワード増幅装置の安定動作が
妨げられるため、パイロット信号の信号レベルを手動で
調整しなければならず、パイロット信号の信号レベルの
変更への対応が困難であるという課題があった。
【0029】また、パイロット信号の信号レベルの異な
る発振器15を、フィードフォワード増幅装置の機種や
用途毎に、異なった仕様で生産しなければならず、その
結果、フィードフォワード増幅装置の生産コストおよび
管理が増大してしまうという課題があった。
【0030】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、高精度の設計が不要とな
り、また、パイロット信号の信号レベルの様々な変更に
容易に対応可能であり、さらに、生産コストおよび管理
を削減することができるフィードフォワード増幅装置を
得ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るフィードフォワード増幅装置は、歪み除去ループによ
って除去されなかったパイロット信号を検出し、その検
出結果に従って歪み成分がなくなるように、各信号の位
相および振幅を変化させるとともに、パイロット信号の
信号レベルを歪み成分のレベルと対応するように最適値
に自動的に調整するように構成したものである。
【0032】請求項2記載の発明に係るフィードフォワ
ード増幅装置は、歪み検出ループによって除去されなか
ったパイロット信号を検出し、その検出結果に従ってキ
ャリア成分がなくなるように、各信号の位相および振幅
を変化させ、また、歪み除去ループによって除去されな
かったパイロット信号を検出し、その検出結果に従って
歪み成分がなくなるように、各信号の位相および振幅を
変化させ、さらに、歪み検出ループおよび歪み除去ルー
プにおけるパイロット信号の信号レベルを、それぞれ歪
み成分およびキャリア成分のレベルと対応するように最
適値に自動的に調整するように構成したものである。
【0033】請求項3記載の発明に係るフィードフォワ
ード増幅装置は、パイロット信号の信号レベルの自動調
整は、検波手段によって歪み除去ループで除去されなか
ったパイロット信号を検出し、その検出結果に応じた予
め記憶手段に記憶されている減衰量に従って、減衰手段
がパイロット信号の信号レベルを減衰させるように構成
したものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
フィードフォワード増幅装置の構成を示すブロック図で
ある。図1に示すフィードフォワード増幅装置の基本的
な構成は、上記図4に示した従来のフィードフォワード
増幅装置の構成と同様である。
【0035】即ち、RF信号からキャリア成分を除去し
て歪み成分(パイロット信号を含む)のみ抽出する歪み
検出ループ17が、分配器2、ベクトル調整器3、主増
幅器4、分配器5および合成器7からなる経路と、分配
器2、遅延線路6および合成器7からなる経路とから構
成され、また、RF信号から歪み成分(パイロット信号
を含む)を除去してキャリア成分のみ抽出する歪み除去
ループ18が、遅延線路8および合成器11からなる経
路と、ベクトル調整器9、補助増幅器10および合成器
11からなる経路とから構成されている。
【0036】また、方向性結合器12は、合成器11か
ら出力された歪み成分が除去されたRF信号を、所定の
結合量でRF出力端子13および検波回路14に出力す
るものであり、RF出力端子13は、RF信号を出力す
る端子であり、検波回路14は、方向性結合器12から
出力されたRF信号からパイロット信号(除去されなか
ったパイロット信号)を検出し、この検出したパイロッ
ト信号の信号レベルに応じた電圧値の検出信号を制御回
路16に出力するものである。
【0037】また、発振器15は、制御回路16からの
制御信号に従って、RF信号の複数のキャリア成分とは
異なる周波数帯のパイロット信号を発生し、主増幅器4
に出力するものである。
【0038】一方、上記図4に示した従来のフィードフ
ォワード増幅装置と異なり、この実施の形態1によるフ
ィードフォワード増幅装置は、図1に示すように、制御
回路16にメモリテーブル19が設けられ、また、発振
器15と主増幅器4との間に電圧制御減衰器20が設け
られている。
【0039】メモリテーブル19は、パイロット信号の
周波数データ、およびパイロット信号の信号レベルデー
タを予め記憶しておくとともに、検波回路14が出力す
る検出信号に基づいて、制御回路16によって書き込ま
れるパイロット信号の特性曲線データ(上記図5に示し
た特性曲線のデータ)を記憶しておくものである。ま
た、電圧制御減衰器20は、制御回路16からの制御信
号に従って、発振器15が発生するパイロット信号の信
号レベルを減衰させて、主増幅器4に出力するものであ
る。
【0040】尚、上記発振器15および電圧制御減衰器
20は、パイロット信号発振部21を構成する。
【0041】制御回路16は、上記した従来のフィード
フォワード増幅装置と同様、検波回路14からの検出信
号によってRF信号に含まれる歪み成分を判断し、制御
信号をベクトル調整器3,9に送ることにより、ベクト
ル調整器3,9が調整する信号の位相・振幅の変化量を
最適値に制御する機能を備えている。
【0042】また、制御回路16は、メモリテーブル1
9に記憶されている周波数データを読み出して、この周
波数データの制御信号を発振器15に送ることにより、
発振器15が発生するパイロット信号の周波数をRF信
号のキャリア成分とは異なる周波数帯に制御する機能を
備えている。また、制御回路16は、メモリテーブル1
9に記憶されているパイロット信号の信号レベルデータ
およびパイロット信号の特性曲線データに基づいて、パ
イロット信号の信号レベルの最適値を判断し、この最適
値になるように、電圧制御減衰器20に信号レベルデー
タの制御信号を送ることによって、パイロット信号の信
号レベルを所定値に減衰させるように制御する機能を備
えている。
【0043】図2は、パイロット信号発振部21の構成
を示すブロック図である。図において、発振器15およ
び電圧制御減衰器20は、上記図1に示したものと対応
している。周波数データ19Aおよび信号レベルデータ
19Bは、制御回路16から送られるメモリテーブル1
9に格納されているデータである。パイロット信号出力
端子32は、パイロット信号を主増幅器4に出力する端
子である。
【0044】発振器15は、PLL周波数シンセサイザ
によって構成されてる。発振器15において、基準発振
器22は、基準周波数の信号を発生するものであり、分
周器23は、基準発振器22が発生した基準周波数の信
号を所定の分周比に分周するものである。位相比較器2
4は、分周器23からの基準周波数の信号と分周器30
からの比較周波数の信号との位相を比較し、その位相差
のパルスをフィルタ25に出力するものである。
【0045】フィルタ25は、位相比較器24からのパ
ルスの雑音成分を除去するとともに、パルスを直流電圧
レベル化し、電圧制御発振器26に出力するものであ
る。電圧制御発振器26は、フィルタ25からの直流電
圧値に応じた周波数の信号を発振し、その発振周波数の
信号を増幅器27に出力するものであり、増幅器27
は、電圧制御発振器26からの発信周波数の信号を増幅
するものである。
【0046】分配器28は、増幅器27からの発振周波
数の信号を2分配し、増幅器31および分周器29に出
力するものであり、増幅器31は、分配器28からの発
振周波数の信号を増幅し、電圧制御減衰器20に出力す
るものである。分周器29は、分配器28からの発振周
波数の信号を所定の分周比(1/M)で分周し、分周器
30は、制御回路16からの周波数データ19Aに応じ
た所定の分周比(1/N)で分周し、位相比較器24に
出力するものである。
【0047】次に、動作について説明する。この実施の
形態1によるフィードフォワード増幅装置の基本的な動
作(歪み成分抽出およびキャリア成分抽出)は、上記図
4に示した従来のフィードフォワード増幅装置の構成と
同様である。
【0048】即ち、歪み検出ループ17によって、RF
信号にパイロット信号を付加するとともに、RF信号か
ら歪み成分(パイロット信号を含む)を抽出し、歪み除
去ループ18によって、RF信号から歪み成分を除去し
てキャリア成分のみ抽出する。そして、RF出力端子1
3からRF信号を出力するとともに、検波回路14によ
って、RF信号に含まれているパイロット信号を検出
し、この検出したパイロット信号の信号レベルに応じた
電圧値の検出信号を制御回路16に出力する。
【0049】制御回路16は、検波回路14から電圧値
の検出信号を受け取ると、この検出信号に基づき、制御
アルゴリズムに従ってメモリテーブル19にパイロット
信号の特性曲線データ(上記図5に示した特性曲線のデ
ータ)を書き込んで保存する。
【0050】次に、制御回路16は、メモリテーブル1
9に書き込んだパイロット信号の特性曲線データと、予
めメモリテーブル19に記憶されているパイロット信号
の信号レベルデータとを比較することによって、パイロ
ット信号の信号レベルの最適値を判断し、この最適値に
するために、信号レベルデータ19Bの制御信号を電圧
制御減衰器20に送る。
【0051】尚、制御回路16は、パイロット信号の信
号レベルの最適値を判断した結果、パイロット信号の信
号レベルが、ある任意に設定したレベル範囲よりもはず
れている場合は、異常と判断してアラームを鳴らすよう
に構成してもよい。
【0052】また、制御回路16は、検波回路14から
の検出信号に基づいて、RF信号のキャリア成分とは異
なる周波数帯のパイロット信号の周波数を判断し、メモ
リテーブル19に記憶されている周波数データを読み出
して、この周波数データの制御信号を発振器15に送
る。発振器15は、制御回路16から送られた周波数デ
ータ(分周比1/N)19Aに基づいて所定の周波数に
ロックして、所定周波数のパイロット信号を電圧制御減
衰器20に出力する。
【0053】電圧制御減衰器20は、制御回路16から
送られた信号レベルデータ19Bに基づいて所定の減衰
量でパイロット信号の信号レベルを減衰させ、パイロッ
ト信号出力端子32から主増幅器4に出力する。
【0054】制御回路16は、パイロット信号の信号レ
ベルおよび周波数を制御し終えると、次に、検波回路1
4からの検出信号の電圧値に従って、RF信号に含まれ
る歪み成分を判断し、制御信号をベクトル調整器3,9
に送ることにより、歪み成分がなくなるように、ベクト
ル調整器3,9によって信号の位相・振幅を変化させ
る。
【0055】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、パイロット信号の信号レベルを最適値に自動的に調
整するように構成したので、フィードフォワード増幅装
置を高精度に設計する必要がなくなり、また、パイロッ
ト信号の信号レベルを変更する必要性が生じた場合でも
容易に対応可能であり、さらに、フィードフォワード増
幅装置の生産コストおよび管理を削減することができ
る。
【0056】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2によるフィードフォワード増幅装置の構成を示す
ブロック図である。図3に示すフィードフォワード増幅
装置は、上記図1に示したフィードフォワード増幅装置
の構成に、検波回路14Aを補助増幅器10の出力側に
追加し、パイロット信号発振部21A(発振器15Aお
よび電圧制御減衰器20A)をRF信号の入力側に追加
し、BPF(バンドパスフィルタ)33をRF信号の出
力側に追加したものである。その他の構成については、
上記図1に示したものと同様であるため、重複する説明
を省略する。
【0057】発振器15Aおよび電圧制御減衰器20A
から構成されたパイロット信号発振部21Aは、パイロ
ット信号をRF信号に付加するものであり、RF入力端
子1側(RF信号の入力側、即ち分配器2の前段)に設
けられている。このパイロット信号発振部21Aの構成
は、上記図2に示したものと同様である。
【0058】また、検波回路14Aは、検波回路14と
同様、パイロット信号を検出し、この検出したパイロッ
ト信号の信号レベルに応じた電圧値の検出信号を制御回
路16に出力するものであり、補助増幅器10の出力側
に設けられている。また、BPF33は、所定帯域のR
F信号のみ通過させるものであり、RF信号出力端子1
3側(RF信号の出力側)に設けられている。
【0059】上記実施の形態1によるフィードフォワー
ド増幅装置は、主増幅器4からパイロット信号をRF信
号に付加し、このパイロット信号を検波回路14で検出
することにより、歪み除去ループ18における歪み成分
の除去の精度を検出し、その検出結果に基づいて歪み成
分をなくすようにしていたが、この実施の形態2による
フィードフォワード増幅装置は、さらに、RF信号の入
力側からパイロット信号をRF信号に付加し、このパイ
ロット信号を検波回路14Aで検出することにより、歪
み検出ループ17におけるキャリア成分の除去の精度も
検出し、その検出結果に基づいてキャリア成分をなくす
ように構成されている。
【0060】このような歪み検出ループ17におけるキ
ャリア成分の除去の精度の検出においても、上記実施の
形態1で説明したのと同様に、パイロット信号の信号レ
ベルを最適値に自動的に調整する。
【0061】尚、パイロット信号発振部21Aが発生す
るパイロット信号は、パイロット信号発振部21が発生
するパイロット信号と異なる周波数であるものとし、検
波回路14Aも、パイロット信号発振部21Aが発生し
たパイロット信号のみ検出するように狭帯域であるとす
る。
【0062】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、歪み除去ループ18における歪み成分の除去の精度
の検出だけでなく、歪み検出ループ17におけるキャリ
ア成分の除去の精度の検出においても、パイロット信号
の信号レベルを最適値に自動的に調整するので、フィー
ドフォワード増幅装置の動作を最適化することができ、
一層高精度にフィードフォワード歪み補償を行うことが
できる。
【0063】また、この実施の形態2によれば、2つの
ループ17,18を検出精度を独立に制御しているの
で、主増幅器4および補助増幅器10の特性を容易に把
握することが可能となり、これらの素子の特性変更を行
う場合でも、容易にパイロット信号の信号レベルを最適
値に自動的に変更することが可能となる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、歪み除去ループによって除去されなかったパイロ
ット信号を検出し、その検出結果に従って歪み成分がな
くなるように、各信号の位相および振幅を変化させると
ともに、パイロット信号の信号レベルを歪み成分のレベ
ルと対応するように最適値に自動的に調整するように構
成したので、フィードフォワード増幅装置を高精度に設
計する必要がなくなり、また、パイロット信号の信号レ
ベルを変更する必要性が生じた場合でも容易に対応可能
であり、さらに、フィードフォワード増幅装置の生産コ
ストおよび管理を削減することができるという効果を奏
する。
【0065】請求項2記載の発明に係るフィードフォワ
ード増幅装置は、歪み検出ループによって除去されなか
ったパイロット信号を検出し、その検出結果に従ってキ
ャリア成分がなくなるように、各信号の位相および振幅
を変化させ、また、歪み除去ループによって除去されな
かったパイロット信号を検出し、その検出結果に従って
歪み成分がなくなるように、各信号の位相および振幅を
変化させ、さらに、歪み検出ループおよび歪み除去ルー
プにおけるパイロット信号の信号レベルを、それぞれ歪
み成分およびキャリア成分のレベルと対応するように最
適値に自動的に調整するように構成したので、フィード
フォワード増幅装置の動作を最適化することができ、一
層高精度にフィードフォワード歪み補償を行うことがで
きるという効果を奏する。
【0066】請求項3記載の発明に係るフィードフォワ
ード増幅装置は、パイロット信号の信号レベルの自動調
整は、検波手段によって歪み除去ループで除去されなか
ったパイロット信号を検出し、その検出結果に応じた予
め記憶手段に記憶されている減衰量に従って、減衰手段
がパイロット信号の信号レベルを減衰させるように構成
したので、装置を簡単な構成で上記請求項1および請求
項2記載の発明を実現することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるフィードフォ
ワード増幅装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 パイロット信号発振部の構成を示すブロック
図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるフィードフォ
ワード増幅装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 従来のフィードフォワード増幅装置の構成を
示すブロック図である。
【図5】 検波回路が入力するRF信号の電力値と検波
回路が出力する信号の電圧値の関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
2 分配器(歪み検出ループ) 3 ベクトル調整器(歪み検出ループ) 4 主増幅器(歪み検出ループ) 5 分配器(歪み検出ループ) 6 遅延線路(歪み検出ループ) 7 合成器(歪み検出ループ) 8 遅延線路(歪み除去ループ) 9 ベクトル調整器(歪み除去ループ) 10 補助増幅器(歪み除去ループ) 11 合成器(歪み除去ループ) 14 検波回路(検波手段) 14A 検波回路(検波手段) 16 制御手段 19 メモリテーブル(記憶手段) 20 電圧制御減衰器(減衰手段) 20A 電圧制御減衰器(減衰手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RF信号に該RF信号の複数のキャリア
    成分とは異なる周波数のパイロット信号を付加するとと
    もに、RF信号からキャリア成分を除去して歪み成分お
    よびパイロット信号を抽出する歪み検出ループと、RF
    信号から歪み成分およびパイロット信号を除去して複数
    のキャリア成分を抽出する歪み除去ループとを備えたフ
    ィードフォワード増幅装置において、 上記歪み除去ループによって除去されなかったパイロッ
    ト信号を検出し、その検出結果に従って歪み成分がなく
    なるように、各信号の位相および振幅を変化させるとと
    もに、 パイロット信号の信号レベルを歪み成分のレベルと対応
    するように最適値に自動的に調整するように構成したこ
    とを特徴とするフィードフォワード増幅装置。
  2. 【請求項2】 RF信号に該RF信号の複数のキャリア
    成分とは異なる周波数のパイロット信号を付加するとと
    もに、RF信号からキャリア成分を除去して歪み成分お
    よびパイロット信号を抽出する歪み検出ループと、RF
    信号から歪み成分およびパイロット信号を除去して複数
    のキャリア成分を抽出する歪み除去ループとを備えたフ
    ィードフォワード増幅装置において、 上記歪み検出ループによって除去されなかったパイロッ
    ト信号を検出し、その検出結果に従ってキャリア成分が
    なくなるように、各信号の位相および振幅を変化させ、 また、上記歪み除去ループによって除去されなかったパ
    イロット信号を検出し、その検出結果に従って歪み成分
    がなくなるように、各信号の位相および振幅を変化さ
    せ、 さらに、上記歪み検出ループおよび上記歪み除去ループ
    におけるパイロット信号の信号レベルを、それぞれ歪み
    成分およびキャリア成分のレベルと対応するように最適
    値に自動的に調整するように構成したことを特徴とする
    フィードフォワード増幅装置。
  3. 【請求項3】 パイロット信号の信号レベルの自動調整
    は、検波手段によって歪み除去ループで除去されなかっ
    たパイロット信号を検出し、その検出結果に応じた予め
    記憶手段に記憶されている減衰量に従って、減衰手段が
    パイロット信号の信号レベルを減衰させるように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載のフィードフォワード
    増幅装置。
JP10351467A 1998-12-10 1998-12-10 フィードフォワード増幅装置 Pending JP2000183660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10351467A JP2000183660A (ja) 1998-12-10 1998-12-10 フィードフォワード増幅装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10351467A JP2000183660A (ja) 1998-12-10 1998-12-10 フィードフォワード増幅装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000183660A true JP2000183660A (ja) 2000-06-30

Family

ID=18417494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10351467A Pending JP2000183660A (ja) 1998-12-10 1998-12-10 フィードフォワード増幅装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000183660A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100763488B1 (ko) * 2005-10-28 2007-10-04 세원텔레텍 주식회사 폐쇄형 루프 전치왜곡 방식을 이용한 고주파 선형 전력증폭기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100763488B1 (ko) * 2005-10-28 2007-10-04 세원텔레텍 주식회사 폐쇄형 루프 전치왜곡 방식을 이용한 고주파 선형 전력증폭기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100267202B1 (ko) 입력신호주파수에상관없이안정한비선형특성을갖는자동프리디스토션조정회로
US6081156A (en) Method and apparatus for amplifying feedforward linear power using pilot tone hopping
WO1993019521A1 (en) Feedforward amplifier
KR100251387B1 (ko) 피드 포워드 리니어라이져를 가지는 이동통신 단말기의수신회로
US6388515B1 (en) Feedforward amplifier
JPH10190362A (ja) フィードフォワード増幅器システムおよび方法
JP2000183660A (ja) フィードフォワード増幅装置
US6940346B2 (en) Feedforward amplifier, communication apparatus, feedforward amplification method, program and medium
KR100335147B1 (ko) 선형 증폭기
JP2003110369A (ja) 歪み補償増幅装置
US20030104783A1 (en) Adaptive electromagnetic interference rejection system and method
JPH07202581A (ja) 電力増幅装置
JP3587962B2 (ja) 周波数選択形無線中継増幅装置
KR101100692B1 (ko) 저잡음 상쇄 증폭기 및 저잡음 상쇄 증폭 방법.
KR100421622B1 (ko) 전력증폭기의 피드포워드 선형화 방법 및 장치
JPH04233809A (ja) フィードフォワード増幅器
JPH04233811A (ja) フィードフォワード増幅器
JPH05268117A (ja) 送信電力制御方式
JPH07264082A (ja) 無線送信装置における歪み補償装置
JP4612136B2 (ja) 増幅器
JPH0358510A (ja) 増幅装置および送信電力制御装置
JP2002237727A (ja) フィードフォワード増幅器、通信装置、フィードフォワード増幅方法、プログラム、および媒体
JP2541119B2 (ja) 線形増幅器
JP2004120546A (ja) フィードフォワード型歪補償増幅器の制御方法
JP2001186030A (ja) 広帯域励振機