JP2000183319A - 量子井戸型光センサ - Google Patents
量子井戸型光センサInfo
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Abstract
相殺させるように動作させて、センサ感度を向上する。 【解決手段】 多重量子井戸層1,5におけるサブバン
ド間のキャリア励起による光吸収を利用して光検知を行
う量子井戸型光センサを構成する2つの多重量子井戸層
1,5をコンタクト層2,4を介して対向させた状態で
積層させ、2つの多重量子井戸層1,5間に光閉じ込め
層3を設けるとともに、光入射側と反対側に設けた多重
量子井戸層5側に入射光を偏向させる光結合構造6を設
ける。
Description
に関するものであり、特に、多重量子井戸に生じたサブ
バンド間の遷移による光吸収を利用した赤外線センサに
おける暗電流の相殺構造に特徴のある量子井戸型光セン
サに関するものである。
る赤外線検知装置としては、Cd組成比が0.2近傍、
例えば、Cd組成比が0.22のHgCdTe層に形成
したpn接合ダイオードをフォトダイオードとしたもの
を用い、このフォトダイオードを一次元アレイ状或いは
二次元アレイ状に配置すると共に、読出回路との電気的
なコンタクトをとるために、赤外線フォトダイオードア
レイ基板及びSi信号処理回路基板を、双方に形成した
In等の金属のバンプで貼り合わせた赤外線検知装置が
知られている。
知装置の場合には、結晶性の良好な大面積基板の入手が
困難であるので多センサ素子からなる大型の赤外線検知
アレイを構成することが困難であるという問題があり、
近年、この様な問題を解決するものとして、結晶性の良
好な大面積基板の入手が容易であるGaAs系半導体を
用い、且つ、多重量子井戸におけるサブバンド間の遷移
による光吸収を利用することにより10μm帯近傍の赤
外線の検知を可能にした量子井戸型光センサが注目を集
めている。
光センサを説明する。 図3参照 図3は、従来の量子井戸型光センサの1セル分の概略的
断面図であり、まず、半絶縁性GaAs基板31上に、
下部コンタクト層となるn型GaAs層32、i型Al
GaAsバリア層に交互に挟まれた複数のn型GaAs
ウエル層からなるMQW層33、及び、上部コンタクト
層となるn型GaAs層34を順次堆積させたのち、セ
ンサ素子形成領域に対応するn型GaAs層34の表面
に垂直入射光をMQW層33で検知可能なように斜め方
向に回折・偏向させる回折格子35を設け、次いで、n
型GaAs層32に対する共通電極を形成するためのコ
ンタクト用開口を設けたのち、SiON膜(図示せず)
を保護膜とし、SiON膜に設けた開口部分にAu・G
e/Niからなるオーミック電極36,40を設けると
共に、オーミック電極36及び回折格子35を覆うよう
にAu膜を設けて反射電極37とし、さらに、SiON
膜39を介してTi/Au膜からなるパッド電極39を
設け、このパッド電極39を介して出力端子41を接続
するとともに、オーミック電極40を介して共通電極端
子42を接続する。なお、オーミック電極40の表面も
Ti/Au膜で覆われており、また、出力端子41及び
共通電極端子42はInバンプによって構成される。
は、サブバンド間の遷移による光吸収を起こす多重量子
井戸構造のMQW層33の上下をコンタクト層、即ち、
n型GaAs層32及びn型GaAs層34で挟んだ素
子構造となっており、各光センサ素子には半絶縁性Ga
As基板31側からほぼ垂直入射した入射光がMQW層
33において吸収されやすいように斜め方向に回折・偏
向させる回折格子35、及び、回折格子35を透過する
光をMQW層33側に反射する反射電極37からなる光
結合構造を有している。
いは2次元アレイ状に配置することによって赤外線検知
アレイを構成しており、各光センサ素子に対する共通バ
イアスは共通電極端子42からn型GaAs層32を介
して印加することになり、また、各光センサ素子からの
出力は、各光センサ素子に設けた出力端子41から取り
出すことになる。
量子井戸内に閉じ込められたキャリア、この場合には、
電子を入射光によって励起し、i型AlGaAsバリア
層の伝導帯側のバンド端を越えて外部に流出させて光電
流として検知しており、量子井戸での光吸収効率を高め
るためには、MQW層33を構成するn型GaAsウエ
ル層のドーピング濃度を大きくして量子井戸内のキャリ
ア濃度、即ち、電子濃度を増加させれば良い。
高めるために、キャリア濃度を増加させると、増加した
キャリアが熱励起によって量子井戸外に脱出する電流成
分、即ち、暗電流も増加し、この暗電流は光センサ出力
としては無意味なので、暗電流の増加がセンサ感度の低
下をもたらすという問題がある。
を動作させるためには、素子温度を低くして暗電流を小
さくする必要が生じ、センサ感度を向上させるためには
冷却温度を液体窒素温度(77K)以下にする等の著し
い制限があるという問題を生じていた。
サにおいて、暗電流の大半を相殺させるように動作させ
て、センサ感度を向上することを目的とする。
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、多重量子井戸層1,5におけるサブバ
ンド間のキャリア励起による光吸収を利用して光検知を
行う量子井戸型光センサにおいて、2つの多重量子井戸
層1,5をコンタクト層2,4を介して対向させた状態
で積層させ、2つの多重量子井戸層1,5間に光閉じ込
め層3を設けるとともに、光入射側と反対側に設けた多
重量子井戸層5側に入射光を偏向させる光結合構造6を
設けたことを特徴とする。
積層させると共に、光入射側と反対側に設けた多重量子
井戸層1,5側に入射光を偏向させる光結合構造6、例
えば、回折格子と反射電極とからなる光結合構造6を設
けることによって、ほぼ垂直入射された入射光は、2つ
の多重量子井戸層1,5のどちらでも吸収されず、光結
合構造6によって反射・偏向されて反射光となることに
より光入射側と反対側に設けた多重量子井戸層5におい
て効率良く吸収されることになる。なお、偏向とは回折
による偏向も含むものである。
光閉じ込め層3、即ち、低屈折率層を設けているので、
光結合構造6によって反射・偏向された光は、光入射側
に設けた多重量子井戸層1に達することはほとんどな
く、したがって、光入射側に設けた多重量子井戸層1に
おける電流成分をほぼ暗電流のみとすることができ、こ
の暗電流を用いることによって光入射側と反対側に設け
た多重量子井戸層5における暗電流を相殺し、光電流の
みを取り出すことができる。なお、2つの多重量子井戸
層1,5の間に設けたコンタクト層2,4は、2つの多
重量子井戸層1,5を低コンタクト抵抗でバイアスする
ために必要となる。
て、コンタクト層2,4を2つの多重量子井戸層1,5
の各々に設けるとともに、光り閉じ込め層3を、コンタ
クト層2,4の間に設けたことを特徴とする。
共に良好にバイアスするためには、コンタクト層2,4
を2つの多重量子井戸層1,5の各々に設けることが望
ましい。
(2)において、2つの多重量子井戸層1,5の互いに
対向する側と反対側にもコンタクト層7,8を設けたこ
とを特徴とする。
低コンタクト抵抗でバイアスするためには、2つの多重
量子井戸層1,5の互いに対向する側と反対側にもコン
タクト層7,8を設けることが望ましい。
て、2つの多重量子井戸層1,5の間に設けたコンタク
ト層2,4に接続した電極をセンサ出力端子9とすると
ともに、2つの多重量子井戸層1,5の互いに対向する
側と反対側に設けたコンタクト層7,8にそれぞれの多
重量子井戸層1,5に電圧を印加する電極を設けたこと
を特徴とする。
て、2つの多重量子井戸層1,5の互いに対向する側と
反対側に設けたコンタクト層7,8から各多重量子井戸
層1,5に印加する電圧の極性が互いに逆であることを
特徴とする。
互いに対向する側と反対側に設けたコンタクト層7,8
から各多重量子井戸層1,5に極性が互いに逆の電圧を
印加することによって、他に特段の回路的手段を用いる
ことなく、2つの多重量子井戸層1,5における暗電流
を相殺することができる。
子井戸型光センサを図2を参照して説明する。 図2(a)及び(b)参照 図2(b)は、図2(a)に示す平面におけるA−A′
を結ぶ一点鎖線に沿った概略的断面図であり、まず、半
絶縁性GaAs基板11上に、MOVPE法(有機金属
気相成長法)によって、下部光センサの下部コンタクト
層となる、厚さが、0.5〜3.0μm、例えば、2.
0μmで、キャリア濃度が1×1017〜5×1018cm
-3、例えば、1×1018cm-3のn型GaAs層12、
第1MQW層13、下部光センサの上部コンタクト層と
なる、厚さが、0.2〜1.0μm、例えば、0.5μ
mで、キャリア濃度が1×1017〜5×1018cm-3、
例えば、2×1017cm-3のn型GaAs層14、光閉
じ込め層となる、厚さが0.2〜2.0μm、例えば、
0.5μmで、アンドープのi型AlAs層15、上部
光センサの下部コンタクト層となる、厚さが、0.2〜
1.0μm、例えば、0.5μmで、キャリア濃度が1
×1017〜5×1018cm-3、例えば、2×1017cm
-3のn型GaAs層16、第2MQW層17、及び、上
部光センサの上部コンタクト層となる、厚さが、0.5
〜3.0μm、例えば、0.7μmで、キャリア濃度が
1×1017〜5×1018cm-3、例えば、2×1017c
m-3のn型GaAs層18を順次エピタキシャル成長さ
せる。
2MQW層17は共に同じ構成であり、例えば、厚さが
50nmのi型Al0.28Ga0.72Asバリア層と、厚さ
が5.5nmでキャリア濃度が2×1017cm-3のn型
GaAsウエル層とを、n型GaAsウエル層が20層
になるように交互に堆積させて形成するものであり、こ
の場合のi型Al0.28Ga0.72Asバリア層は、隣接す
るn型GaAsウエル層間において電子がトンネルしな
いように十分に厚く形成しておく。
のち、干渉露光法を用いて、各光センサ素子領域に対応
する部分のn型GaAs層18の表面に一次の回折格子
19を形成したのち、次いで、全面にSiON膜(図示
せず)を設け、通常のフォトリソグラフィー工程によっ
て、共通電極を形成するための開口部及び素子分離溝を
形成するための開口部を有するSiONマスク(図示せ
ず)を形成し、このSiONマスクをマスクとしてウェ
ット・エッチングを施すことによってn型GaAs層1
2に達するコンタクト用開口(図においては、右側の周
辺部)及び、素子分離溝(図においては、左側の周辺
部)を形成する。なお、この場合、n型GaAs層12
と第1MQW層13との間にn型InGaP層等のエッ
チングストッパーを設けておいても良い。
全面に新たにSiON膜(図示せず)を設け、通常のフ
ォトリソグラフィー工程を用いて共通電極形成部及びセ
ンサ電極形成部のSiON膜を選択的に除去し、次い
で、Au・Ge/Niからなるオーミック電極20,2
5を設けたのち、その表面にAuからなる反射電極21
を設け、フォトレジストパターンを利用したリフトオフ
法により共通電極及びセンサ電極を選択的に形成する。
子19の部分に設けるオーミック電極20は、回折格子
19の一部に設けるものであり、且つ、回折格子19の
凹凸により段切れされ、回折格子19の凸部の頂部及び
凹部の底部のみに部分的に形成されるだけであるので、
回折格子19の大部分においては反射電極21の反射性
が損なわれることがない。また、共通電極側において
は、後述するTi/Au膜も含めて全体をオーミック電
極25として表示している。
たのち、新たにフォトレジストを塗布し、センサ出力端
子を形成するための開口部を有するレジストマスク(図
示せず)を設け、このレジストマスクをマスクとしてド
ライエッチングを施し、SiON膜の一部を除去し、引
き続いて、n型GaAs層18及び第2MQW層17を
除去し、次いで、フォトレジストパターンを除去したの
ち、再び新たにフォトレジストを塗布し、先の開口部よ
り小さな面積の開口部を有するレジストマスク(図示せ
ず)を設け、このレジストマスクをマスクとしてドライ
エッチングを施して、n型GaAs層16及びi型Al
As層15を除去してn型GaAs層14を露出させ
る。
新たに保護絶縁膜となるSiON膜20を堆積させ、通
常のフォトリソグラフィー工程によりセンサ出力端子形
成部、共通電極部、及び、センサ電極部の反射電極19
の一部を露出させ、露出部にバリア層及び密着性改善層
となるTi/Au膜からなるパッド電極23,24を設
け、このパッド電極23,24を介してInバンプを蒸
着法により形成する。なお、図においては、Inバンプ
を太い実線で示しており、また、オーミック電極25は
上述の様にTi/Au膜で覆われている。
電極であるオーミック電極25側が負になるように、例
えば、5.0Vの電圧を印加し、一方、上部光センサ素
子においてはパッド電極23側が負になるように同じ
5.0Vの電圧を印加する。
絶縁性GaAs基板11側から半絶縁性GaAs基板1
1の主面に対して垂直方向或いは垂直に近い方向から入
射した信号光の大半は第1MQW層13及び第2MQW
層17で吸収されずに透過してしまうが、n型GaAs
層18の表面に設けた回折格子19によって斜め方向に
回折・偏向されて、再び第2MQW層17に対して斜め
方向に入射されることになり、斜め方向から入射するこ
とによって第2MQW層17において効果的に吸収され
る。なお、この場合の第2MQW層17における吸収波
長帯は、約8〜9μmである。
号光は、反射電極21によって反射され、再び、第2M
QW層17側に反射され、再び、第2MQW層17にお
いて吸収されるので、光検知効率をさらに向上すること
ができる。
た反射光の大半は、光閉じ込め層となる低屈折率のi型
AlAs層15に対して低入射角で入射することになる
ので、i型AlAs層15とn型GaAs層16の界面
における全反射によって再び第2MQW層17に入射し
て吸収されることになる。
射光がi型AlAs層15をほとんど透過してこないの
で、第1MQW層13において信号光に基づく光電流は
僅かなものとなり、ほとんどの出力が暗電流となる。
光はほとんど吸収しないので、ほぼ垂直方向に反射され
た光は第2MQW層17を透過して第1MQW層13に
達するが、第1MQW層13でも吸収されずに半絶縁性
GaAs基板11の裏面まで達し、半絶縁性GaAs基
板11の裏面で反射される。
射された光は、光の進行方向は反転するが入射角は変わ
らないので第1MQW層13及び第2MQW層17で吸
収されることなく、再度、回折格子19と反射電極21
とからなる光結合部に向かい、上述と同じ原理で第2M
QW層17でのみ吸収されることになり、この様な過程
を繰り返すことによって第2MQW層17で、ほとんど
の信号光が吸収されることになる。
I1 は、Ip1を光電流、Id1を暗電流とすると、 I1 =Ip1+Id1 となり、一方、下部光センサ素子を流れる電流I2 は、
Ip2を光電流、Id2を暗電流とすると、 I2 =Ip2+Id2 となるが、上述のようにIp2≒0であるので、 I2 ≒Id2 となる。
力端子から出力される電流Iは、上下の光センサ素子に
印加されるバイアスの極性が互いに逆であり、且つ、M
QW部は基本的には抵抗体であるので、 I=I1 −I2 ≒Ip1+Id1−Id2 となるが、第1MQW層13と第2MQW層17の層構
造は上述のように全く同じであり、且つ、その面積もパ
ッド電極24を形成するための開口部の面積を除けば略
同じ面積となるので、 Id1≒Id2 となり、したがって、センサ出力端子から出力される電
流Iは、 I≒Ip1 となるので、上部光センサ素子の暗電流Id1を相殺して
光電流Ip1のみを取り出すことができ、それによって、
量子井戸型光センサの感度が向上する。
は、光吸収層となるMQW層を2層設け、これを光閉じ
込め層を介して積層させ、上部光センサ素子側に信号光
の反射光の大半がMQW層に平行に近い角度で反射され
るように回折格子19と反射電極21とからなる光結合
部を設けているので、上部光センサ素子のみを光検出部
とし、下部光センサ素子を暗電流相殺用素子とすること
ができるので、上部光センサ素子における暗電流を相殺
し、信号光に基づく光電流のみを出力として取り出すこ
とができる。
たが、本発明は実施の形態に記載した構成・条件に限ら
れるものではなく、各種の変更が可能である。例えば、
上下の光センサ素子に印加するバイアスは、必ずしも同
じバイアスである必要はなく、パッド電極24を形成す
るための開口部の面積に起因する第1MQW層13と第
2MQW層17の面積の差による暗電流の差により、光
電流がキャンセルされないように、下部光センサ側のバ
イアスを多少小さめに設定しておいても良い。
は、暗電流をより確実に相殺できるように、第1MQW
層13と第2MQW層17を同じ層構造としているが、
成長工程が異なるので、各成長工程における微妙な成膜
条件の違いにより膜厚や組成比にバラツキが生ずること
があるが、その場合には、そのバラツキに起因する暗電
流の差を補正するようにバイアスを制御しても良く、さ
らには、第1MQW層13と第2MQW層17は必ずし
も完全に同じ構造である必要はない。
は、光り閉じ込め層となるi型AlAs層15をn型G
aAs層14とn型GaAs層16との間に設けている
が、必ずしもその必要はなく、コンタクト層をn型Ga
As層14のみとするとともに光り閉じ込め層をn型A
lAs層とし、このn型AlAs層をn型GaAs層1
4と第2MQW層17との間に設けても良い。
要はなく、第2MQW層17と格子整合が取れ、且つ、
第2MQW層17或いはn型GaAs層16より低屈折
率の層であれば良く、例えば、AlGaAs層を用いて
も良いものである。
は、第1MQW層13及び第2MQW層17をAl0.28
Ga0.72As/GaAs接合で構成しているが、バリア
層の組成はAl0.28Ga0.72Asに限られるものではな
く、他の組成比のAlx Ga1- x Asでも良く、検知対
象とする波長に応じた量子準位、サブバンドが形成され
るように、バリア層の厚さ、組成比、及び、n型GaA
sウエル層の厚さを適宜選択すれば良く、さらに、必要
とするセンサ感度に応じてn型GaAsウエル層の層数
を適宜選択すれば良い。
は、第1MQW層13及び第2MQW層17をAlGa
As/GaAs系の多重量子井戸構造によって構成して
いるが、GaAs/InGaAs系等の他のIII-V族化
合物半導体による多重量子井戸構造を用いても良いもの
であり、使用する大面積基板に格子整合する材料系であ
れば良い。
は、量子井戸型光センサを1個の光センサとして説明し
ているが、実際には、この様な光センサ素子を二次元ア
レイ或いは一次元アレイとして配置するものであるが、
一個の光センサ素子単体として用いても良いものであ
る。
を光閉じ込め層を介して積層させ、一方の多重量子井戸
層を暗電流相殺用のみに用いることにより、他方の多重
量子井戸層から暗電流を相殺した光電流のみを取り出す
ことができるのでセンサ感度が向上し、また、暗電流に
影響されることがないでの従来の量子井戸型光センサよ
りも冷却条件が大幅に緩和されて高温での動作が可能に
なり、延いては、大面積の高集積度で且つ高解像度の赤
外線固体撮像装置の実用化に寄与するところが大きい。
明図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 多重量子井戸層におけるサブバンド間の
キャリア励起による光吸収を利用して光検知を行う量子
井戸型光センサにおいて、2つの多重量子井戸層をコン
タクト層を介して対向させた状態で積層させ、前記2つ
の多重量子井戸層間に光閉じ込め層を設けるとともに、
光入射側と反対側に設けた多重量子井戸層側に入射光を
偏向させる光結合構造を設けたことを特徴とする量子井
戸型光センサ。 - 【請求項2】 上記コンタクト層を上記2つの多重量子
井戸層の各々に設けるとともに、光り閉じ込め層を、前
記コンタクト層の間に設けたことを特徴とする請求項1
記載の量子井戸型光センサ。 - 【請求項3】 上記2つの多重量子井戸層の互いに対向
する側と反対側にもコンタクト層を設けたことを特徴と
する請求項1または2に記載の量子井戸型光センサ。 - 【請求項4】 上記2つの多重量子井戸層の間に設けた
コンタクト層に接続した電極をセンサ出力端子とすると
ともに、上記2つの多重量子井戸層の互いに対向する側
と反対側に設けたコンタクト層にそれぞれの多重量子井
戸層に電圧を印加する電極を設けたことを特徴とする請
求項3記載の量子井戸型光センサ。 - 【請求項5】 上記2つの多重量子井戸層の互いに対向
する側と反対側に設けたコンタクト層から前記各多重量
子井戸層に印加する電圧の極性が、互いに逆であること
を特徴とする請求項4記載の量子井戸型光センサ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35430698A JP3716401B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 量子井戸型光センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP3716401B2 JP3716401B2 (ja) | 2005-11-16 |
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Family Applications (1)
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