JP2000183183A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000183183A
JP2000183183A JP10356084A JP35608498A JP2000183183A JP 2000183183 A JP2000183183 A JP 2000183183A JP 10356084 A JP10356084 A JP 10356084A JP 35608498 A JP35608498 A JP 35608498A JP 2000183183 A JP2000183183 A JP 2000183183A
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Japan
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silicon layer
oxide film
forming
silicon
type impurity
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Osamu Noguchi
修 野口
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1シリコン層と第2シリコン層の間に介在さ
せる酸化膜を安定した膜質及び膜厚で形成することがで
きるDual Gate構造の半導体装置の製造方法を
提供する。 【解決手段】基板上にCVD法により第1シリコン層を
形成する工程と、酸素ガスを用いて前記第1シリコン層
の表面に酸化膜を形成する工程と、前記酸化膜上に非晶
質シリコンからなる第2シリコン層を形成する工程と、
前記第2のシリコン層の第1領域に第1導電型不純物を
ドーピングする工程と、前記第2のシリコン層の第2領
域に第2導電型不純物をドーピングする工程と、前記第
2シリコン層を結晶化する工程と、前記第2シリコン層
中の前記第1導電型不純物及び第2導電型不純物を前記
酸化膜及び前記第1シリコン層中にそれぞれ拡散させる
工程を有するDual Gate構造の半導体装置の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、特にP型及びN型の2種類の導電型のゲート電極
をもついわゆるデュアルゲート(Dual Gate構
造を有するCMOSトランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】NチャネルMOS型電界効果トランジス
タとPチャネルMOS型電界効果トランジスタとで構成
する相補型MOSトランジスタ(以下、「CMOSトラ
ンジスタ」という)は、低消費電力、高速動作という特
徴を持つため、メモリLSI、ロジックLSIをはじめ
として多くのLSI構成のデバイスとして広く用いられ
ている。そして、これらのデバイスは、今後ますます高
集積化、高速化及び低消費電力化の方向に進むものと考
えられている。
【0003】従来のCMOSトランジスタとしては、例
えば、図8に示すようなものが知られている。図8中、
CMOSトランジスタの左側のトランジスタは、Nch
Trを、右側のトランジスタは、Pch Trをそれ
ぞれ表している(以下の図にて同じである。)。このC
MOSトランジスタは、同一半導体基板201上に形成
された層間絶縁膜204により区画された領域に、Pウ
エル203とNウェル202を形成し、ゲート絶縁膜2
05を介して、NチャネルMOSトランジスタ(以下、
「Nch Tr」と略す。)とPチャネルMOSトラン
ジスタ(以下、「Pch Tr」と略す。)とを有する
ものである。
【0004】さらに、このCMOSトランジスタのゲー
ト電極の側壁部には、側壁保護膜215が設けられ、該
側壁保護膜215の下部周辺部には、比較的低い濃度の
N型不純物が拡散されているN- 不純物拡散領域210
と比較的高濃度のN型不純物が拡散されているNソース
・ドレイン領域212と、比較的低い濃度のP型不純物
が拡散されているP- 不純物拡散領域211と比較的高
濃度のP型不純物が拡散されているPソース・ドレイン
領域213とを有するLDD(LightlyDope
d Drain)構造を有している。
【0005】そして、このCMOSトランジスタのNc
h Tr及びPch Trのゲート電極は、同じN型の
不純物を含有するポリシリコン層206及びタングステ
ンシリサイド(WSi)層209の積層構造からなるい
わゆるポリサイド構造を有している。
【0006】かかる電極構造のCMOSにおいては、N
ch Trは、いわゆる表面チャネル型のトランジスタ
であるが、Pch Trは、いわゆる埋め込みチャネル
型となっている。これは、ゲート電極材料であるN型ポ
リシリコンとN型シリコン及びP型シリコンの仕事関数
の違いから、Pch Trにおいては表面チャネル型ト
ランジスタの形成が困難だからである。
【0007】従って、この構造のCMOSの場合には、
高速化のためにトランジスタのドレイン電流Idsを多
くとる必要がある。そして、しきい値電圧Vthを下げ
ると、PチャネルMOSトランジスタの場合には、Nチ
ャネルMOSトランジスタに比べてサブスレッショルド
スウィングSが小さいため、リーク電流が増加する。そ
のため、結果としてLSIの待機時電流(St−by電
流)の増加を招き、消費電力の増加を招くため高速化に
おいて限界があった。
【0008】この問題に鑑みて、図9に図解したような
Pch Trを表面チャネル型にしたCMOSが提案さ
れている。この構造のCMOSトランジスタは、図8と
同様な構造を有するものであるが、N,P双方導電型の
ゲート電極からなるいわゆるDual Gate構造を
有している点が異なる。この構造においては、NchT
rにおいては、N型の不純物をドープしたポリシリコン
層を、Pch Trにおいては、P型の不純物をドープ
したポリシリコン層306,308をそれぞれゲート電
極に用いている。従って、Nch Tr及びPch T
rともに、前述した仕事関数差の問題が解消された双方
表面チャネル型のトランジスタとなっている。
【0009】しかし、この構造のCMOSにおいても別
の問題点がある。即ち、上記図8に示すCMOSにおい
ては、配線を低抵抗化するために、ゲート電極にポリシ
リコンと金属シリサイドを積層した配線構造(ポリサイ
ド構造)を有している。
【0010】ところが、金属シリサイド中においては不
純物の拡散はシリコンや酸化シリコン中の不純物の拡散
速度に比して非常に速くなる(拡散係数で4桁程度拡散
が速いと言われている。)。従って、その後の工程でP
型不純物とN型不純物が相互拡散を起こす場合がある。
そして、このような相互拡散によりポリシリコン中のフ
ェルミレベルが変動し、ゲート電圧印加時にゲート電極
が空乏化することによって、しきい値電圧(Vth)が
変動し、デバイスの特性を変動させる場合があった。
【0011】また、Pch Trでは、不純物としてホ
ウ素をポリシリコン中にイオン注入・拡散させるが、ホ
ウ素の拡散係数が大きいため、ホウ素を拡散させる際に
ホウ素がゲート酸化膜中にも拡散し、さらに基板まで達
することによって、MOSトランジスタのVthを変動
させ、ゲート酸化膜の信頼性を低下させる等の問題が生
じていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題点を解決す
るものとして考えられたものとして、特開平10−12
744号公報に記載されている半導体装置の製造方法が
知られている。この半導体装置の製造方法に係るCMO
Sトランジスタのゲート幅方向の構造断面図を図10
(f)に示す。このCMOSトランジスタは、第1ポリ
シリコン層308(上層)と第2ポリシリコン層306
(下層)を、異なる結晶粒径のポリシリコンで形成した
ものである。
【0013】以下、このCMOSの製造方法の特徴部分
について、図9(a)〜図10(f)を参照にしながら
説明する。先ず、シリコン半導体基板301上に、例え
ば、LOCOS(Local Oxidation o
f Silicon)法によりフィールド酸化膜304
を形成し、該フィールド酸化膜304により区画された
領域(トランジスタを形成する領域)上にゲート酸化膜
305を、例えば熱酸化法により形成することにより、
図9(a)に示す構造を得る。
【0014】次いで、トランジスタのしきい値電圧(V
th)の調整のためにPウェル303の表面部にN型不
純物をドープして、図示しないNMOSチャネル領域を
形成し、Nウェル302の表面部にP型不純物をドープ
して、図示しないPMOSチャネル領域をそれぞれ形成
する。
【0015】次いで、図9(b)に示すように、フィー
ルド酸化膜304上及びゲート酸化膜305上に、Si
4 を用いる減圧CVD(Chemical Vapo
urDeposition)法によって、ポリシリコン
からなる第1シリコン層306を、例えば膜厚70nm
で形成する。
【0016】続いて、過酸化水素と塩化水素との水溶液
(H2 2 :HCl:H2 O=1:1:8)によって、
酸化処理を行い、上記第1シリコン層306の表面に
0.5〜3nm程度の膜厚の酸化シリコン膜307を形
成する。
【0017】さらに、図9(c)に示すように、減圧C
VD法によって、上記酸化シリコン膜上に非晶質シリコ
ンからなる第2シリコン層308を、例えば膜厚70n
mで形成する。
【0018】次に、リソグラフィーの技術によってパタ
ーニングを行ったレジストマスク(図示省略)を用い
て、Nch Trを形成する領域Aの第2シリコン層3
08にN型不純物としてリンイオン(P+ )をイオン注
入する。
【0019】次いで、上記レジストマスクを除去した
後、同様にリソグラフィーの技術によってパターニング
を行ったレジストマスク(図示省略)を用いて、Pch
Trを形成する領域Bの第2シリコン層308にP型
不純物としてホウ素イオン(B+ )をイオン注入する。
【0020】続いて、650℃の窒素雰囲気で10時間
のアニーリングを行うことによって、非晶質シリコンか
らなる第2シリコン層309を結晶化し、第1シリコン
層306のポリシリコンよりも大粒径のポリシリコンか
らなる層を形成する。
【0021】さらに、1000℃、10秒間のRTA
(Rapid Thermal Annealing)
を行うことによって、上記N型及びP型不純物を酸化シ
リコン膜307を通して第1シリコン層306中に選択
的に拡散させる。
【0022】次いで、図10(d)に示すように、減圧
CVD法によって、上記第2シリコン層308上に、タ
ングステンシリサイドからなる導電層309を、例えば
膜厚70nmで形成する。
【0023】さらに、図10(e)に示すように、レジ
スト膜316を成膜後、電極形成のためのパターンニン
グを行い、該レジストマスクを用いるエッチングによ
り、Nch Tr及びPch Trの電極を形成する。
以上のようにして、酸化膜307を挟んで通常のポリシ
リコン層(第1シリコン層)306と大粒径のポリシリ
コン層(第2シリコン層)308からなるゲート電極を
形成することができる。
【0024】その後は、電極上部に酸化シリコン膜31
4を形成し、電極側壁部に側壁保護膜315を形成し、
該側壁保護膜下部の周辺領域に濃度の異なる不純物拡散
領域を形成することにより、図10(f)に示すような
LDD構造を有するCMOSトランジスタを製造するこ
とができる。
【0025】この例では、ゲート電極を酸化膜307を
挟んで通常のポリシリコン層(第1シリコン層)306
と大粒径のポリシリコン層(第2シリコン層)308か
らなる構造とすることにより、P型不純物とN型不純物
との相互拡散を抑制し、また、ホウ素がゲート酸化膜中
にも拡散し、さらに基板まで達することが抑制される効
果を得るものである。
【0026】しかしながら、上記CMOSの製造方法に
おいては、酸化膜307を過酸化水素と塩酸の水溶液で
表面を処理する化学洗浄で形成するため、酸化膜307
の膜厚が不安定となりやすい。即ち、特開平10−12
744号公報にも記載されているように、酸化膜307
の膜厚は、第1シリコン層306の結晶性の引き継ぎを
打ち切り、第2シリコン層308のポリシリコンを大粒
径化するのに十分な膜厚を有し、かつ、第2シリコン層
308と第1シリコン層306とを導通させる(即ち、
酸化膜がダイレクトンネリングを起こす)のに十分に薄
い膜厚に形成する必要があるため問題となる。
【0027】また、上記製造方法では化学洗浄を用いる
ため、非晶質シリコンを成膜するまでの間に表面に自然
酸化膜が形成される。従って、自然酸化膜の膜厚分、所
期の膜厚よりも厚く酸化膜が形成されることになる。従
って、かかる場合には、第2シリコン層308から第1
シリコン層306への不純物の拡散(ダイレクトトンネ
リング)が十分に行われないおそれがある。
【0028】そこで、本発明は上記特開平10−127
44号記載の半導体装置の製造方法に改良を加え、いわ
ゆるデュアルゲート(Dual Gate)構造のCM
OSの製造方法であって、第1のポリシリコン層と第2
のポリシリコン層の間に介在させる酸化膜を安定した膜
質及び膜厚で形成することに特徴を有する、半導体装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成すべく、
本発明は、基板上に珪素化合物を用いる化学的気相成長
法(CVD法)により第1の電極となる第1のシリコン
層を形成する工程と、酸素ガスを用いて前記第1シリコ
ン層の表面を酸化することにより酸化膜を形成する工程
と、前記酸化膜上に非晶質シリコンからなる第2の電極
となる第2のシリコン層を形成する工程と、前記第2の
シリコン層に一方導電型不純物を導入する工程と、前記
第2のシリコン層を結晶化する工程と、前記酸化膜およ
び前記第1のシリコン層中に、前記第2のシリコン層中
の前記一方導電型不純物を拡散させる工程を有する、半
導体装置における電極の製造方法を提供する。
【0030】また本発明は、第1導電型不純物を含有す
るポリシリコン層を有する第1導電型チャネル電界効果
トランジスタの第1のゲート電極と、第2導電型不純物
を含有するポリシリコン層を有する第2導電型チャネル
電界効果トランジスタの第2のゲート電極を選択的に形
成する半導体装置の製造方法であって、基板上に、珪素
化合物を用いて化学的気相成長法(CVD法)により、
第1のシリコン層を形成する工程と、酸素ガスを用いて
前記第1のシリコン層の表面を酸化することにより酸化
膜を形成する工程と、前記酸化膜上に、非晶質シリコン
からなる第2シリコン層を形成する工程と、前記第2の
シリコン層の第1領域に第1導電型不純物を導入する工
程と、前記第2のシリコン層の第2領域に第2導電型不
純物を導入する工程と、前記第2シリコン層を結晶化す
る工程と、前記第2シリコン層中の前記第1導電型不純
物および第2導電型不純物を、前記酸化膜および前記第
1シリコン層中に選択的に拡散させる工程を有する、半
導体装置の製造方法を提供する。
【0031】前記本発明は、好ましくは、第1導電型不
純物を含有するポリシリコン層を有する第1導電型チャ
ネル電界効果トランジスタの第1のゲート電極と、第2
導電型不純物を含有するポリシリコン層を有する第2導
電型チャネル電界効果トランジスタの第2のゲート電極
を選択的に形成する半導体装置の製造方法であって、C
VD装置の反応炉内において、珪素化合物を基板上に供
給し、気相または基板表面での化学反応により前記基板
上に第1のシリコン層を形成する工程と、前記珪素化合
物を前記反応炉内から除去したのち、前記反応炉内に酸
素ガスを供給することにより、前記第1シリコン層の表
面を酸化させて酸化膜を形成する工程と、前記酸化膜上
に非晶質シリコンからなる第2のシリコン層を形成する
工程と、前記第2のシリコン層の第1領域に第1導電型
不純物を導入する工程と、前記第2のシリコン層の第2
領域に第2導電型不純物を導入する工程と、前記第2シ
リコン層を結晶化する工程と、前記第2シリコン層中の
前記第1導電型不純物および第2導電型不純物を、前記
酸化膜および前記第1シリコン層中に選択的に拡散させ
る工程を有する半導体装置の製造方法である。
【0032】本発明において、基板としては、例えばP
型或いはN型シリコン半導体基板を挙げることができ
る。
【0033】本発明において、前記酸素ガスを用いて前
記第1のシリコン層の表面を酸化することにより酸化膜
を形成する工程は、酸素ガスを用いて前記第1のシリコ
ン層の表面を酸化することにより、前記第1および第2
のシリコン層中の電子がダイレクトトンネリングによっ
て電気的に導通する膜厚の範囲内で、かつ前記第2のシ
リコン層を結晶化する際に、前記第1のシリコン層の結
晶性の引き継ぎを断ち切る膜厚を有する酸化膜を形成す
る工程を有するのが好ましい。
【0034】前記酸素ガスを用いて前記第1のシリコン
層の表面を酸化することにより酸化膜を形成する工程
は、酸素ガスを用いて前記第1のシリコン層の表面を酸
化することにより、膜厚が0.5〜3nmの酸化膜を形
成する工程を有するのがより好ましい。
【0035】また、本発明においては、前記酸化膜及び
前記第1のシリコン層中に、前記第2のシリコン層中の
前記一方導電型不純物を拡散させる工程の後に、前記第
2のシリコン層上に金属シリサイドまたは金属からなる
導電層を形成する工程をさらに有するのが好ましい。
【0036】本発明において、前記第1のシリコン層及
び酸化膜を形成する工程は、CVD装置を用いて連続的
に行うのがより好ましい。即ち、この工程は、CVD装
置の反応炉内に基板を設置し、該反応炉内にSiH4
SiH2 Cl2 等の珪素化合物を導入し、所定の温度、
所定の圧力下で該珪素化合物を基板上または気相で化学
反応させて、該基板上に第1のシリコン層(ポリシリコ
ン層)を形成させ、珪素化合物を反応炉から除去し、し
かる後に酸素ガスを該反応炉内に導入し、所定の温度、
所定の圧力下で前記第1シリコン層の表面を酸化させる
工程を有する。
【0037】また、この工程において、得られる酸素膜
の膜厚は、前記第1及び第2のシリコン層中の電子がダ
イレクトトンネリングによって電気的に導通する膜厚の
範囲内で、かつ前記第2のシリコン層を結晶化する際
に、前記第1のシリコン層の結晶性の引き継ぎを断ち切
る膜厚であるのが好ましい。かかる酸化膜の膜厚は、
0.5〜3nm程度であるのがより好ましい。
【0038】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
均一な膜厚の酸化膜を形成することができるので、従来
のP型不純物とN型不純物との相互拡散を抑制し、ま
た、ホウ素がゲート酸化膜中にも拡散し、さらに基板ま
で達することが抑制される効果をより確実に得ることが
できる。
【0039】また、CVD装置を用いる場合には、第1
のシリコン層の形成と、酸化膜の形成と、第2のシリコ
ン層(非晶質シリコン層)の形成を同一の反応炉内にお
いて、連続的に行うことができるので、いわゆるDua
l Gate構造の高信頼性、高品質のCMOSを、簡
便、且つ歩留まりよく製造することができる。
【0040】本発明の半導体装置の製造方法は、各種絶
縁ゲート型電界効果トランジスタの製造、特に、Dua
l Gate構造のCMOSトランジスタの製造に好ま
しく適用することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】次に、図面を用いながら本発明の
実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に述べるの
は、あくまで本発明の一実施形態であり、本発明の主旨
を逸脱しない範囲で、基板の種類、第1のシリコン層、
第2のシリコン層、酸化膜及び導電層の膜厚、導電層の
材料、CVD法による成膜条件等を自由に設計、変更す
ることができる。
【0042】図1に示すのは、本実施形態により製造さ
れるCMOSトランジスタのゲート幅方向の構造断面図
である。図1に示すCMOSトランジスタは、n型シリ
コン半導体基板101にNウェル102及びPウェル1
03を有し、これらは素子分離膜104により区画され
ている。Pウェル103の表面部には、図示しないNチ
ャネル領域が形成され、また、該Nチャネル領域上に
は、ゲート酸化膜105を介して、Nch Trが形成
されている。また、Nウェル102の表面部には、図示
しないPチャネル領域が形成され、該Pチャネル領域の
上には、ゲート酸化膜105を介して、Pch Trが
形成されている。
【0043】Nch Trは、N型不純物がドープされ
たポリシリコンからなる第1シリコン層106と、該第
1シリコン層106上に酸化シリコン膜107と、該酸
化シリコン膜107上に、N型不純物がドープされた大
粒径のポリシリコンからなる第2シリコン層108と、
該第2シリコン層108上に、さらにタングステンシリ
サイドからなる導電層109が積層されたいわゆるポリ
サイド構造を有している。
【0044】また、Pch Trは、P型不純物がドー
プされたポリシリコンからなる第1シリコン層106
と、該第1シリコン層106上に酸化シリコン膜107
と、該酸化シリコン膜107上に、P型不純物がドープ
された大粒径のポリシリコンからなる第2シリコン層1
08と、該第2シリコン層108上に、さらにタングス
テンシリサイドからなる導電層109が積層されたいわ
ゆるポリサイド構造を有している。
【0045】さらに、これらの電極の側壁部には、それ
ぞれ側壁保護膜115がそれぞれ設けられ、このCMO
Sトランジスタは、いわゆるLDD(Lightly
Doped Drain)構造を有している。即ち、該
側壁保護膜115の下部周辺領域には、図示しない配線
層と導通するようにソース・ドレイン領域112,11
3が形成されている。
【0046】このCMOSトランジスタの酸化シリコン
膜107は、均一な膜質及び膜厚を有し、かつ、該酸化
シリコン膜107の膜厚は、第1及び第2のシリコン層
中の電子がダイレクトトンネリングによって電気的に導
通する膜厚の範囲内で、かつ前記第2のシリコン層を結
晶化する際に、前記第1のシリコン層の結晶性の引き継
ぎを断ち切る膜厚、好ましくは、0.5〜3nmの膜厚
を有している。
【0047】従って、このCMOSトランジスタにおい
ては、N型不純物及びP型不純物が第1シリコン層、酸
化膜及び第2シリコン層に均一に拡散されており、基板
にはこれらの不純物の拡散はなく、かつ、タングステン
シリサイド層を介しての不純物の相互補償もないので、
高信頼性及び高品質なCMOSトランジスタとなってい
る。
【0048】次に、図1に示したCMOSトランジスタ
の製造方法を説明する。先ず、図2(a)に示すよう
に、例えば、LOCOS(Local Oxidati
on of Silicon)法により、n型シリコン
半導体基板101上にNch TrとPch Trを形
成する領域とを分離するフィールド酸化膜104を形成
する。次いで、Nch Tr形成領域にPウェル103
を形成し、トランジスタのパンチスルー素子を目的とし
た埋め込み層を形成するためのイオン注入、Vth調整
のためのイオン注入等を行って、図示しないNMOSチ
ャネル領域を形成する。
【0049】同様に、Pch Trを形成する領域にN
ウェル102を形成し、トランジスタのパンチスルー素
子を目的とした埋め込み層を形成するためのイオン注
入、Vth調整のためのイオン注入等を行って、図示し
ないPMOSチャネル領域を形成する。
【0050】次いで、図2(b)に示すように、水素と
酸素の混合ガスを用いて850℃で熱酸化するパイロジ
ェニック酸化を行うことによって、露出しているNMO
Sチャネル領域及びPMOSチャネル領域の各表面にゲ
ート酸化膜105を、膜厚6nm程度で形成する。
【0051】続いて、図2(c)に示すように、減圧下
における化学的気相成長法(以下、「LP−CVD」法
という。)によって、フィールド酸化膜104及びゲー
ト酸化膜105上に、ポリシリコンからなる第1シリコ
ン層106を形成する。第1シリコン層106は、LP
−CVD装置を用い、反応炉内に基板をセットし、炉内
にSiH4 を導入して、620℃程度にて、例えば膜厚
50nmで形成することができる。
【0052】次に、図2(d)に示すように、CVD装
置の反応炉内を真空引きすることにより、SiH4 を完
全に排出させた後、例えば、圧力200Paで炉内に酸
素ガスを100ml/minの流量で1分間導入して該
第1シリコン層106の表面を酸素酸化することによ
り、膜厚2nm程度の酸化シリコン膜107を形成す
る。
【0053】なお、本実施形態では酸化酸化等の条件を
上記のように設定したが、酸化膜107は、前記第1及
び第2のシリコン層中の電子がダイレクトトンネリング
によって電気的に導通する範囲内で、かつ前記第2のシ
リコン層を結晶化する際に、前記第1のシリコン層の結
晶性の引き継ぎを断ち切ることのできる膜厚、好ましく
は、0.5〜3nmの膜厚で形成されればよく、例え
ば、酸素濃度、酸化温度、反応炉内の圧力等の酸素酸化
の条件は適宜設定することができる。
【0054】その後、反応炉内の温度を530℃まで低
下させ、炉内にSiH4 を導入し、非晶質シリコンから
なる第2シリコン層108’を、膜厚50nmで形成す
る。以上のようにして得られる状態図を図3(e)に示
す。
【0055】本実施形態では、このように第1シリコン
層106、酸化シリコン膜107及び第2シリコン層1
08の形成を、CVD装置の同一反応炉内で連続して行
う。この一連の処理(各ステップ毎)のシーケンスを図
4に示す。図4中、縦軸は炉内温度、横軸は経過時間を
表す。
【0056】次いで、レジスト膜116を成膜し、所定
のパターニングを行い、図5(f)に示すように、Pc
h Trとなる領域に、レジスト膜116をマスクとし
て、リンイオンを、打ち込みエネルギーを10keV、
ドーズ量5×1015/cm2でイオン注入する。
【0057】さらに、前記レジスト膜116を除去した
後、レジスト膜117を成膜し、所定のパターニングを
行い、図5(g)に示すように、Nch Trとなる領
域に、レジスト膜117をマスクとして、ホウ素イオン
(BF2 + )を、打ち込みエネルギーを10keV、ド
ーズ量5×1015/cm2 でイオン注入する。
【0058】続いて、前記レジスト膜117を除去した
後、800℃で10分間固相成長のための熱処理を施
し、第2シリコン層108’の非晶質シリコンを、大粒
径のポリシリコンからなる第2シリコン層108とする
(結晶化)。このとき、酸化シリコン膜107は2nm
の均一な膜厚で形成されているため、第1シリコン層の
結晶性を引き継ぐことなく大粒径の結晶に成長させるこ
とができる。
【0059】さらに、1000℃、10秒間のRTA
(Rapid Thermal Annealing)
を施し、第2シリコン層108 中の不純物(リン及び
ホウ素)を、酸化膜107及び第1シリコン層106に
熱拡散させる。このとき、酸化シリコン膜107の膜厚
は、2nmの均一な膜厚で形成されているため、酸化シ
リコン膜107を介して不純物がダイレクトトンネリン
グにより第1シリコン層106に均一に拡散させること
ができる。
【0060】その後図6(h)に示すように、第2のシ
リコン層108上に、例えば、WF6 とSiH4 を用い
るCVD法により、温度380℃程度で、タングステン
シリサイドからなる導電層109を、膜厚50nmで堆
積させる。
【0061】さらに、前記導電層109上に、SiH4
とO2 を用いるCVD法により、温度520℃程度で、
酸化シリコン膜114を、例えば膜厚150nmで全面
に形成する。以上のようにして、図6(i)に示すよう
な、いわゆるオフセット酸化膜付きタングステンポリサ
イド配線層を形成することができる。
【0062】その後、リソグラフィーの技術によって、
図示しないレジスト膜を成膜し、パターニングして得た
レジスト膜をマスクにした異方性エッチングにより、酸
化シリコン膜119、導電層109、第2シリコン層1
08、酸化シリコン膜107及び第1シリコン層106
からなるゲート電極パターンを形成する。上記異方性エ
ッチングは、酸化シリコンに対しては、フルオロカーボ
ン系のガスを用い、タングステンシリサイドに対しては
塩素と酸素の混合ガスを用いることができる。
【0063】次に、図示しないリソグラフィーの技術を
用いてパターニングを行ったPチャネルMOS領域を覆
うレジストマスク、及びゲート電極パターンをマスクに
用いて、Nch Tr形成領域のシリコン半導体基板に
砒素イオンをイオン注入する。この時のイオン注入の条
件としては、例えば、打ち込みエネルギーを20ke
V、かつドーズ量を5×1013/cm2 に設定すること
ができる。以上のようにしてN- 不純物拡散領域110
を形成する。
【0064】次いで、上記レジストマスクを除去した
後、同様に図示しないリソグラフィーの技術を用いてパ
ターニングを行ったNチャネルMOS領域を覆うレジス
トマスク、及びゲート電極パターンをマスクに用いて、
Pch Tr形成領域のシリコン半導体基板 にホウ素
イオン(BF2 + )をイオン注入する。この時のイオン
注入の条件としては、例えば、打ち込みエネルギーを2
0keV、かつドーズ量を5×1013/cm2 に設定す
ることができる。以上のようにしてP- 不純物拡散領域
111を形成する。その後、上記レジストマスクを除去
する。以上のようにして得られる構造を図7(j)に示
す。
【0065】次いで、LP−CVD法を用いて、上記の
ようにして形成したゲート電極を覆うように酸化シリコ
ン膜を、例えば、膜厚150nmで形成し、この酸化シ
リコン膜を異方性エッチングすることによって、上記ゲ
ート電極の側壁部に側壁保護膜115を形成する。続い
て、図示しないリソグラフィーの技術を用いてパターニ
ングを行ったPch Tr領域を覆うレジストマスク、
ゲート電極パターン及び側壁保護膜115をマスクに用
いて、Nch Trを形成する領域のシリコン基板に砒
素イオンをイオン注入する。このときのイオン注入の条
件としては、例えば、打ち込みエネルギーを20ke
V、かつドーズ量を5×1015/cm2 に設定すること
ができる。以上のようにして、N型のソース・ドレイン
112を形成する。
【0066】その後、上記レジストマスクを除去した
後、同様にして、図示しないリソグラフィーの技術を用
いてパターニングを行ったNch Tr領域を覆うレジ
ストマスク、ゲート電極パターン及び側壁保護膜115
をマスクに用いて、Pch Trを形成する領域のシリ
コン基板 にホウ素イオン(BF2 + )をイオン注入す
る。このときのイオン注入の条件としては、例えば、打
ち込みエネルギーを20keV、かつドーズ量を5×1
15/cm2 に設定することができる。以上のようにし
て、P型のソース・ドレイン113を形成する。
【0067】その後、レジストマスクを除去して、さら
に、RTA(Rapid Thermal Annea
ling)により、1000℃、10秒間の熱処理を行
い、注入したP型及びN型不純物の活性化させることに
より、図1に示すCMOSトランジスタを製造すること
ができる。
【0068】本実施形態によれば、酸素ガスを用いて第
1シリコン層106表面に均一な膜質及び所望の均一な
膜厚の酸化シリコン膜107を形成することができる。
従って、第1シリコン層106の結晶性を引き継ぐこと
なく大粒径な結晶に成長させることができる。また、不
純物を酸化膜を介するダイレクトトンネリングにより第
1シリコン層106に均一に拡散させることができる。
【0069】また、本実施形態によれば、第1シリコン
層106、酸化シリコン膜107及び第2シリコン層1
08の形成を、CVD装置の同一反応炉内で連続して行
うことができる。従って、いわゆるDual Gate
構造のCMOSトランジスタを簡便、且つ歩留り良く製
造することが可能である。
【0070】さらに、本実施形態で得られるCMOSト
ランジスタは、いわゆるホットエレクトロン効果が低減
されたLDD構造を有しているので、特に回路の誤動作
の少ない信頼性の高い半導体装置である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明の半導体装置
の製造方法によれば、均一な膜厚及び膜質を有する酸化
膜を形成することができるので、従来のP型不純物とN
型不純物との相互拡散を抑制し、また、ホウ素がゲート
酸化膜中にも拡散し、さらに基板まで達することが抑制
される効果をより確実に得ることができる。
【0072】また、CVD装置を用いる場合には、第1
のシリコン層の形成と、酸化膜の形成と、第2のシリコ
ン層(非晶質シリコン層)の形成を同一反応炉内におい
て、連続的に行うことができる。従って、いわゆるDu
al Gate構造の高信頼性、高品質のCMOSを、
簡便、且つ歩留まりよく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の半導体装置の製造方法により
製造されるDual Gate構造のCMOSトランジ
スタのゲート幅方向の断面図である。
【図2】図2は、本発明の半導体装置の製造方法により
製造されるDual Gate構造のCMOSトランジ
スタの主要工程断面図である。
【図3】図3は、本発明の半導体装置の製造方法により
製造されるDual Gate構造のCMOSトランジ
スタの主要工程断面図である。
【図4】図4は、本発明の半導体装置の製造方法により
製造されるDual Gate構造のCMOSトランジ
スタの主要工程断面図である。
【図5】図5は、本発明の半導体装置の製造方法により
製造されるDual Gate構造のCMOSトランジ
スタの主要工程断面図である。
【図6】図6は、本発明の半導体装置の製造方法により
製造されるDual Gate構造のCMOSトランジ
スタの主要工程断面図である。
【図7】図7は、本発明の半導体装置の製造方法により
製造されるDual Gate構造のCMOSトランジ
スタの主要工程断面図である。
【図8】図8は、従来のSigle Gate構造のC
MOSトランジスタのゲート幅方向の断面図である。
【図9】図9は、従来のDual Gate構造のCM
OSトランジスタの製造方法の主要工程断面図である。
【図10】図10は、従来のDual Gate構造の
CMOSトランジスタの製造方法の主要工程断面図であ
る。
【符号の説明】
101,201,301…シリコン半導体基板、10
2,202,302…Nウェル、103,203,30
3…Pウェル、104,204,304…素子分離膜、
105,205,305…ゲート酸化膜、106,30
6…第1のシリコン層、107,114,207,21
4,307,314…酸化膜、108,108’,30
8…第2のシリコン層、109,209,309…導電
層(タングステンシリサイド層)、110,210,3
10…N- 不純物拡散領域、111,211,311…
- 不純物拡散領域、112,212,312…Nソー
ス・ドレイン領域、113,213,313…Pソース
・ドレイン領域、115,215,315…側壁酸化
膜、116,117,316…レジスト膜、206…導
電性シリコン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB28 BB37 CC05 DD43 DD66 EE03 EE06 FF14 GG09 HH04 5F048 AA07 AC03 BA01 BB05 BB06 BB07 BB08 BB13 BC06 BD04 BD05 BE03 BG12 DA25 5F058 BA20 BB04 BC02 BF04 BF23 BF29 BH15 BJ01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、珪素化合物を用いる化学的気相
    成長法(CVD法)により第1の電極となる第1のシリ
    コン層を形成する工程と、 酸素ガスを用いて前記第1シリコン層の表面を酸化する
    ことにより酸化膜を形成する工程と、 前記酸化膜上に非晶質シリコンからなる第2の電極とな
    る第2のシリコン層を形成する工程と、 前記第2のシリコン層に一方導電型不純物を導入する工
    程と、 前記第2のシリコン層を結晶化する工程と、 前記酸化膜および前記第1のシリコン層中に、前記第2
    のシリコン層中の前記一方導電型不純物を拡散させる工
    程を有する、 半導体装置における電極の製造方法。
  2. 【請求項2】前記酸素ガスを用いて前記第1のシリコン
    層の表面を酸化することにより酸化膜を形成する工程
    は、 酸素ガスを用いて前記第1のシリコン層の表面を酸化す
    ることにより、前記第1および第2のシリコン層中の電
    子がダイレクトトンネリングによって電気的に導通する
    膜厚の範囲内で、かつ前記第2のシリコン層を結晶化す
    る際に、前記第1のシリコン層の結晶性の引き継ぎを断
    ち切る膜厚を有する酸化膜を形成する工程を有する、 請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記酸素ガスを用いて前記第1のシリコン
    層の表面を酸化することにより酸化膜を形成する工程
    は、 酸素ガスを用いて前記第1のシリコン層の表面を酸化す
    ることにより、膜厚が0.5〜3nmの酸化膜を形成す
    る工程を有する、 請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記酸化膜および前記第1のシリコン層中
    に、前記第2のシリコン層中の前記一方導電型不純物を
    拡散させる工程の後に、 前記第2のシリコン層上に金属シリサイドまたは金属か
    らなる導電層を形成する工程をさらに有する、 請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】第1導電型不純物を含有するポリシリコン
    層を有する第1導電型チャネル電界効果トランジスタの
    第1のゲート電極と、第2導電型不純物を含有するポリ
    シリコン層を有する第2導電型チャネル電界効果トラン
    ジスタの第2のゲート電極を選択的に形成する半導体装
    置の製造方法であって、 基板上に、珪素化合物を用いて化学的気相成長法(CV
    D法)により、第1のシリコン層を形成する工程と、 酸素ガスを用いて前記第1のシリコン層の表面を酸化す
    ることにより酸化膜を形成する工程と、 前記酸化膜上に、非晶質シリコンからなる第2シリコン
    層を形成する工程と、 前記第2のシリコン層の第1領域に第1導電型不純物を
    導入する工程と、 前記第2のシリコン層の第2領域に第2導電型不純物を
    導入する工程と、 前記第2シリコン層を結晶化する工程と、 前記第2シリコン層中の前記第1導電型不純物および第
    2導電型不純物を、前記酸化膜および前記第1シリコン
    層中に選択的に拡散させる工程を有する、 半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記酸素ガスを用いて前記第1のシリコン
    層の表面を酸化することにより酸化膜を形成する工程
    は、 酸素ガスを用いて前記第1のシリコン層の表面を酸化す
    ることにより、前記第1および第2のシリコン層中の電
    子がダイレクトトンネリングによって電気的に導通する
    膜厚の範囲内で、かつ前記第2のシリコン層を結晶化す
    る際に、前記第1のシリコン層の結晶性の引き継ぎを断
    ち切る膜厚を有する酸化膜を形成する工程を有する、 請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記酸素ガスを用いて前記第1のシリコン
    層の表面を酸化することにより酸化膜を形成する工程
    は、 酸素ガスを用いて前記第1のシリコン層の表面を酸化す
    ることにより、膜厚が0.5〜3nmの酸化膜を形成す
    る工程を有する、 請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記酸化膜および前記第1のシリコン層中
    に、前記第2のシリコン層中の前記一方導電型不純物を
    拡散させる工程の後に、 前記第2のシリコン層上に金属シリサイドまたは金属か
    らなる導電層を形成する工程をさらに有する、 請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】第1導電型不純物を含有するポリシリコン
    層を有する第1導電型チャネル電界効果トランジスタの
    第1のゲート電極と、第2導電型不純物を含有するポリ
    シリコン層を有する第2導電型チャネル電界効果トラン
    ジスタの第2のゲート電極を選択的に形成する半導体装
    置の製造方法であって、 CVD装置の反応炉内において、珪素化合物を基板上に
    供給し、気相または基板表面での化学反応により前記基
    板上に第1のシリコン層を形成する工程と、 前記珪素化合物を前記反応炉内から除去したのち、前記
    反応炉内に酸素ガスを供給することにより、前記第1の
    シリコン層の表面を酸化させて酸化膜を形成する工程
    と、 前記酸化膜上に非晶質シリコンからなる第2のシリコン
    層を形成する工程と、 前記第2のシリコン層の第1領域に第1導電型不純物を
    導入する工程と、 前記第2のシリコン層の第2領域に第2導電型不純物を
    導入する工程と、 前記第2シリコン層を結晶化する工程と、 前記第2シリコン層中の前記第1導電型不純物および第
    2導電型不純物を、前記酸化膜および前記第1シリコン
    層中に選択的に拡散させる工程を有する、 半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記珪素化合物を前記反応炉内から除去
    したのち、前記反応炉内に酸素ガスを供給することによ
    り、前記第1シリコン層の表面を酸化させて酸化膜を形
    成する工程は、 酸素ガスを用いて前記第1のシリコン層の表面を酸化す
    ることにより、前記第1および第2のシリコン層中の電
    子がダイレクトトンネリングによって電気的に導通する
    膜厚の範囲内で、かつ前記第2のシリコン層を結晶化す
    る際に、前記第1のシリコン層の結晶性の引き継ぎを断
    ち切る膜厚を有する酸化膜を形成する工程を有する、 請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記珪素化合物を前記反応炉内から除去
    したのち、前記反応炉内に酸素ガスを供給することによ
    り、前記第1シリコン層の表面を酸化させて酸化膜を形
    成する工程は、 酸素ガスを用いて前記第1のシリコン層の表面を酸化す
    ることにより、膜厚が0.5〜3nmの酸化膜を形成す
    る工程を有する、 請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】前記酸化膜および前記第1のシリコン層
    中に、前記第2のシリコン層中の前記一方導電型不純物
    を拡散させる工程の後に、 前記第2のシリコン層上に金属シリサイドまたは金属か
    らなる導電層を形成する工程をさらに有する、 請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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