JP2000182066A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000182066A
JP2000182066A JP10321041A JP32104198A JP2000182066A JP 2000182066 A JP2000182066 A JP 2000182066A JP 10321041 A JP10321041 A JP 10321041A JP 32104198 A JP32104198 A JP 32104198A JP 2000182066 A JP2000182066 A JP 2000182066A
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image
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wavelet
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Kazuyuki Maruo
和幸 丸尾
Takahiro Yamaguchi
隆弘 山口
Masamichi Ichikawa
雅理 市川
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 対象物の傾きを迅速に検出できる画像処理装
置を提供する。 【解決手段】 対象物を読み取り画像データを出力する
読み取り手段と、対象物における少なくとも1つの方向
に対する画像データの変化量を算出する変化量算出手段
と、画像データを修正する修正手段と、画像を修正しつ
つ変化量算出手段を用いて変化量を繰り返し算出する手
段と、変化量が所定の条件を満たしたときの修正手段に
よる画像データの修正量から、対象物の傾きを算出する
手段とを備えた。傾き算出手段は、少なくとも1つの方
向に対する変化量が最大時の画像データの修正量から対
象物の傾きを検出する。変化量算出手段は対象物におけ
る垂直な2つの方向に対する画像データの変化量を算出
し、傾き算出手段は2つの方向に対する変化量が実質的
に等しくなるときの画像データの修正量から対象物の傾
きを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
製造工程などで蓄積される半導体ウエハパターン画像
や、プリント基板などの配線パターン画像の特徴を認識
する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板、又は半導体ウエハの製造
/検査工程においては、基板表面上に欠陥や異物が発生
したとき、これをSEM(ScanningElectronicMicroscop
e、走査型電子顕微鏡)などで観察し、観察結果を画像
データとして蓄積している。蓄積された欠陥画像の中に
は構造のよく似た画像が多数存在する。あるウエハ画像
を観察していたとき、過去のよく似た画像を再度見てみ
ようとしても、現状は記憶をたよりに画像ファイルを次
々と検索せざるを得ない。また、画像データの特徴は単
純な数値で表しにくいので、画像を撮った人にしかわか
らず、他人とデータを共有することも容易ではない。こ
のような問題を解決するために、半導体チップの画像デ
ータを自動的に効率よく検索できる画像処理装置の必要
性が高まってきている。
【0003】半導体チップの欠陥部分をSEMなどにて観
察すると、背景に規則的な配線パターンが一定方向に並
んでおり、そのなかに異物、オープン/ショートなどの
不規則なパターンが存在している。観察者は、欠陥の詳
しい特徴を分析するために、画像を回転させたり、拡大
・縮小させたりする。同じ欠陥の画像でも、背景の配線
パターンが回転していることにより、画像処理装置は同
じ画像であると認識することができないので、画像デー
タを自動的に検索することができない。このため、画像
を検索する前に、背景の配線パターンの方向を一定にす
る、すなわち画像を規格化する必要がある。画像は、与
えられた画像の配線パターンの方向、すなわち配線パタ
ーンの傾きを特定することにより規格化することができ
る。従来、プリント基板の写真、又は半導体ウエハをSE
Mなどで撮影して入力した画像において配線パターンの
傾きを特定するためには、主にテンプレートマッチング
の技術を利用している。
【0004】図1はテンプレートマッチングで配線パタ
ーンの傾きを特定する処理の概念図である。まず、図1
(a)に示すような原画像に対して、エッジ検出処理を
行い、図1(b)に示すような二値画像を作成する。エ
ッジ検出フィルターは、グレースケール画像の輝度が急
激に変化する位置を検出する画像処理技術である。例え
ばSobelオペレータなどが用いられる。グレースケール
画像に対するエッジ検出フィルターについては、例え
ば、R.O.DudaandP.E.Hart,PatternClassificationandSc
eneAnalysis,Wiley1971に詳しく説明されている。エッ
ジ検出フィルターで得られた図1(b)の画像では、欠
陥や配線パターンのエッジ部分が画素値1、それ以外の
部分は画素値0の二値画像となる。次に、エッジを検出
した画像と比較するテンプレート画像を用意する。
【0005】図1(c)(d)は、テンプレート画像の
例を示す。テンプレート画像も二値画像で、図形部分:
図1(c)(d)の直線の部分で画素値が1などの、ゼ
ロ以外の値であり、それ以外の部分の画素値は0であ
る。あらゆる方向の直線テンプレート画像を用意して、
図1(b)のエッジ検出画像との相関画像を作成する。
すなわち、エッジ検出画像とテンプレート画像の対応す
る画素の積を算出した画像を作成する。この結果、エッ
ジ検出画像とテンプレート画像両方の対応する画素値が
ゼロ以外のときにのみ、相関画像の対応する画素がゼロ
以外の値となり、それ以外の画素値は0となる。
【0006】図1(d)のように、エッジ検出画像とテ
ンプレート画像の同じ位置、同じ方向に図形があると、
図1(f)のように相関画像においてゼロ以外の画素値
を有する画素数が多くなる。したがって、相関画像中の
値がゼロでない画素の画素数にしきい値を設定し、値が
ゼロでない画素の数がしきい値以上であった場合に、対
応するテンプレート図形が存在すると判断する。例え
ば、図1(b)の画像からは8本の同じ方向に走る直線
が検出される。半導体ウエハ画像において、同一方向に
走る複数の直線は配線パターンなので、以上の処理によ
り配線パターンの傾きを特定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】テンプレートマッチン
グ法は、前処理としてエッジ検出フィルターを利用する
ため、観測対象のウエハパターンの画像が鮮明である必
要がある。例えば、図2(a)のように、配線パターン
のエッジ部分が不鮮明であると、従来のエッジ検出フィ
ルターでは図2(b)に示すように、エッジが検出でき
ない。図2(b)にテンプレートマッチングを行って
も、直線が検出できないので配線パターンの傾きを特定
することができない。
【0008】またテンプレートマッチング法は処理に長
い時間がかかる。例えば、画像サイズがN画素×N画
素、配線パターンの傾きを特定する分解能が5°単位
で、0°から180°の範囲で検出する場合の演算量を
以下に示す。エッジ検出フィルターにSobel3x3オペ
レータとしきい値処理を利用した場合、乗算と加算がそ
れぞれ3×3×Nステップ、条件処理演算がNステ
ップ必要となる。次にテンプレートマッチング処理で
(乗算×N十加算×N+条件処理}×(180÷
5)×Nステップ必要となる。合計すると、乗算と加
算がそれぞれ9N(1+4N)ステップ、条件処理
演算が37Nステップとなる。乗算と加算が画像サイ
ズの4乗に比例するので、画像サイズが大きくなると、
非常に処理時間が長くなる。
【0009】そこで本発明は、従来のテンプレートマッ
チング法ではエッジが検出できないような、不鮮明な画
像からでも検出対象物の傾きを特定することができる画
像処理装置を提供することを目的とする。また本発明
は、従来のテンプレートマッチング法では処理時間が大
きくかかってしまう大画面の画像からでも高速に検出対
象物の傾きを特定することができる画像処理装置を提供
することを目的とする。これらの目的は特許請求の範囲
における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成さ
れる。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明の第1の形態によれば、対象物の傾き
を検出する画像処理装置であって、対象物を読み取り画
像データを出力する読み取り手段と、対象物における少
なくとも1つの方向に対する画像データの変化量の総和
を算出する変化量算出手段と、変化量算出手段が算出し
た画像データの変化量に基づいて、対象物の傾きを算出
する傾き算出手段とを備えた。
【0011】変化量算出手段は、1つの方向における複
数画素の画素値の差を画像データ中の複数の箇所で算出
し、複数の箇所における画素値の差を合計することによ
り少なくとも1つの方向に対する画像データの変化量を
算出する手段を有し、傾き算出手段は、画像データの画
素数をN、画素値の差をI、画像データの変化量をE
LHとしたときに、傾きを実質的に に基づいて算出してもよい。
【0012】変化量算出手段が、対象物における第1の
方向及び第1の方向と垂直な第2の方向に対する画像デ
ータの変化量をそれぞれ算出する手段を有し、傾き算出
手段が、第1の方向及び第2の方向に対する画像データ
の各変化量の比を用いて対象物の傾きを算出する手段を
有してもよい。
【0013】変化量算出手段は、1つの方向における複
数画素の画素値の差を画像データ中の複数の箇所で算出
し、複数の箇所における画素値の差を合計することによ
り少なくとも1つの方向に対する画像データの変化量を
算出し、画像データの画素数をN、2つの画素間の画像
データの変化量をI、第1の方向に対する画像データの
変化量をEHL、第2方向に対する画像データの変化量
をELH、としたときに、傾き算出手段が、実質的に R’=ELH(EHL+ELHによって傾きを算出してもよい。
【0014】傾き算出手段が、画像データを修正して、
対象物を回転させたときの画像データに対応する修正画
像を生成する修正手段と、修正手段により画像を修正し
つつ、変化量算出手段を用いて変化量を繰り返し算出す
る繰り返し手段と、変化量が所定の条件を満たしたとき
における、修正手段による画像データの修正量に基づい
て、対象物の傾きを算出する傾き算出手段とを有しても
よい。
【0015】修正画像は、画像データを回転させた画像
であってもよい。修正画像は、画像データを少なくとも
1つの方向へ縮小した画像であってもよい。傾き算出手
段は、少なくとも1つの方向に対する変化量が最大にな
るときの画像データの修正量に基づいて、対象物の傾き
を検出してもよい。傾き算出手段は、少なくとも1つの
方向に対する変化量が最小になるときの画像データの修
正量に基づいて、対象物の傾きを検出してもよい。変化
量算出手段は、画像データをウエーブレット変換するウ
エーブレット変換手段と、ウエーブレット変換手段によ
り変換された画像データに含まれる、画像データの高周
波成分のエネルギーを算出するエネルギー算出手段と、
エネルギーを変化量を表す値として出力する手段とを有
してもよい。
【0016】変化量算出手段は、画像データを、対象物
の第1の方向にウエーブレット変換する第1変換手段
と、ウエーブレット変換された画像データ中の高周波成
分を表す画像要素を、更に第1の方向とは異なる第2の
方向にウエーブレット変換する第2変換手段と、第2変
換手段により変換された画像データの、高周波成分のエ
ネルギーを算出するエネルギー算出手段と、エネルギー
を、中心方向に対する、画像データの変化量を表す値と
して出力する手段とを有してもよい。傾き算出手段は、
変化量が所定の条件を満たす場合における、画像データ
の修正量を複数求め、画像データの複数の修正量を補間
して得られた値に基づいて対象物の傾きを算出する補間
手段を更に備えてもよい。
【0017】補間手段は、複数の修正量及び複数の修正
量のそれぞれにおける画像データの変化量に基づいて対
象物の傾きを算出してもよい。変化量算出手段は、ウエ
ーブレット変換すべき方向に画像データを1ビットシフ
トするシフト手段と、1ビットシフトする前の画像デー
タをウエーブレット変換する第1ウエーブレット変換手
段と、1ビットシフトした後の画像データをウエーブレ
ット変換する第2ウエーブレット変換手段と、第1ウエ
ーブレット変換手段及び第2ウエーブレット変換手段に
よって変換された画像に含まれる、画像データの高周波
成分のエネルギーを算出する手段とエネルギーを変化量
を表す値として出力する手段とを有してもよい。
【0018】ウエーブレット変換手段によるウエーブレ
ット変換は、ハールウエーブレット変換であってもよ
い。ウエーブレット変換手段によるウエーブレット変換
は、ウエーブレット変換を行う方向における、画像デー
タの全ての変化量を検出する冗長ウエーブレット変換で
あってもよい。画像データからノイズを除去するノイズ
除去手段を更に備えてもよい。
【0019】画像データを予め1/2に縮小する縮小手
段を更に備えてもよい。変化量算出手段は、対象物にお
ける2つの方向に対する画像データの変化量を算出する
手段を有し、傾き算出手段は、2つの方向に対する変化
量に基づいて対象物の傾きを検出してもよい。傾き算出
手段は、2つの方向に対する画像データの変化量の少な
くとも一方が第1の条件を満たしたときにおける、修正
手段による画像データの修正量、及び2つの方向に対す
る画像データの変化量の少なくとも他方が第2の条件を
満たしたときにおける、修正手段による画像データの修
正量に基づいて対象物の傾きを検出してもよい。
【0020】2つの方向は、互いに実質的に垂直であっ
てもよい。第1の条件は変化量の一方が最小となること
であり、第2の条件は変化量の他方が最大となることで
あってもよい。変化量算出手段は、2つの方向の中心方
向に対する画像データの変化量を算出する手段を更に有
し、第1の条件は2つの方向に対する変化量の差が最小
となることであり、第2の条件は中心方向に対する画像
データの変化量が最大となることであってもよい。2つ
の方向は互いに垂直であり、変化量算出手段は、2つの
方向の中心方向に対する画像データの変化量を算出する
手段を更に有し、第1の条件は2つの方向の少なくとも
一方における変化量が極値をとることであり、第2の条
件は中心方向に対する画像データの変化量が最小になる
ことであってもよい。
【0021】変化量算出手段は、2つの方向に対する画
像データの変化量が実質的に等しくなるときの、画像デ
ータの修正量に基づいて対象物の傾きを検出してもよ
い。変化量算出手段は、2つの方向の中心方向に対す
る、画像データの変化量を算出する手段を更に有し、傾
き算出手段は、2つの方向に対する変化量が実質的に等
しくなるときの対象物の傾きと、中心方向に対する変化
量が最大になるときの対象物の傾きとに基づいて、対象
物の傾きを検出する手段を有してもよい。
【0022】変化量算出手段は、画像データを、2つの
方向へそれぞれウエーブレット変換するウエーブレット
変換手段と、2つの方向中の第1の方向へウエーブレッ
ト変換された画像データに含まれる画像データの高周波
成分のエネルギーと、第2の方向へウエーブレット変換
された画像データに含まれる画像データの高周波成分の
エネルギーとを算出するエネルギー算出手段と、エネル
ギーを、それぞれ第1及び第2の方向への変化量を表す
値として出力する手段とを有してもよい。
【0023】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な
特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群の
サブコンビネーションも又発明となりうる。
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかか
る発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明
されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
必須であるとは限らない。 1.実施形態1 図3は、本発明に基づく画像処理装置の構成図である。
本画像処理装置は、画像取り込みユニット90と、コン
ピュータ101と、演算手段102を有する。コンピュ
ータ101は、入出力や各種の算出を行うCPU31
と、頻繁に使用する命令やデータを保持して処理の高速
化を行うキャッシュ32と、浮動小数点演算部33と、
ユーザ入力やデータを記億するRAM34及びROM3
6と、ユーザの選択メニューや算出結果を表示する表示
装置35と、パラメータや命令を入力するキーボード
と、マウスなどのポインティングデバイス(入力装置)
37と、算出結果などを保存する磁気ディスク38とを
備える。
【0024】演算手段102は、対象画像に含まれる雑
音を除去する雑音除去手段53と、対象画像のエッジを
検出するエッジ検出手段54と、画像をウエーブレット
変換するウエーブレット変換手段51と、ウエーブレッ
ト変換された画像の各要素におけるエネルギーを算出す
るエネルギー算出手段52と、対象画像の傾きを推定す
る傾き推定手段55とを有する。また演算手段102
は、雑音除去手段53、エッジ検出手段54、ウエーブ
レット変換手段51、及びエネルギー算出手段52に対
してそれぞれ割り当てられたフレームメモリ61〜64
を有する。
【0025】画像取り込みユニット90において、検査
対象となる半導体ウェハなどのDUT41は、制御装置
47によって制御されたローダ・アンローダ46によ
り、ステージ45に対してロード・アンロードされる。
ロードされたDUT41は、例えば電子顕微鏡やCCD
カメラなどの画像入力装置42によって画像情報として
入カされ、A/D変換器43によりデジタルデータ化さ
れ、フレームメモリ44に格納され、又はI/Oバス7
0を介してコンピュータ上のRAM34に転送される。
ここでは、対象物に設けられた配線パターンが検査対象
である。
【0026】図4に、CPU31が行う画像処理のフロ
ーチャートを示す。本実施形態では、まず雑音除去手段
53がメディアンフィルタ処理により入力画像からノイ
ズを除去し(S20)、ウエーブレット変換手段51が
画像を二次元ウエーブレット(Wavelet)変換する(S
22)。対象画像のノイズを除去するためには、例えば
左右の各2画素を含む5画素の中央値を、当該画素の画
素値として置き換えても良い。次にエネルギー算出手段
52がウエーブレット変換した画像のエネルギーを算出
し(S24)、ウエーブレット変換した画像における2
つの要素のエネルギー差を算出する(S26)。
【0027】画像の縦横比徐々に変換しつつ、この差分
が十分に小さくなるまで(S28)対象画像を逐次に変
換する(S30)。ウエーブレット変換した画像のエネ
ルギーは入力画像中の検出対象物の傾きに依存して変化
する。そこでウエーブレット変換された画像の各要素の
エネルギーが所定の条件を満たしたときの画像の縦横比
変換率に基づいて、傾き推定手段55が対象画像の傾き
を特定する(S32)。対象画像の傾きをより高い精度
で算出するためには、複数の縦横比変換率において各要
素のエネルギーを算出する(S32)。複数の縦横比変
換率においてそれぞれ算出される対象画像の傾きを、補
完することにより対象画像の傾きをより高い精度で算出
することができる(S34)。以下に、各ステップにお
ける処理の内容を詳述する。
【0028】A.ウエーブレット変換手段(S22) ウエーブレット変換についてはCHUI、”AnIntroduc
tiontoWavelets”AcademicPress,1992に詳しく説明され
ているので、ここではウエーブレット変換処理について
簡単に説明する。まず一次元ウエーブレット変換につい
て説明する。ウエーブレット変換を行う際に使用する基
底関数は多数存在するが、ここではその中で基底関数の
フィルタ長がもっとも短いハール ウエーブレット(Ha
arWavelet)を用いて説明する。他のウエーブレット基
底関数についても関数の形が違うだけで、出力される情
報はほぼ同様になる。ウエーブレット変換は、スケーリ
ング関数とウエーブレット関数の二つの直行する関数に
より構成される。スケーリング関数はデータの平滑情報
(ローパス情報)を出力し、ウエーブレット関数はデー
タの詳細情報(ハイパス情報)を出力する。
【0029】ハール ウエーブレットの場合は、スケー
リング関数がg0=g1=1/2で、ウエーブレット関
数がh0=1/2、h1=1/2である。入力信号x
(n)(0≦n≦15;nは整数)のハール ウエーブ
レット変換を適用した結果X(N)は次のようになる。 X(0)=g0・x(0)+gl・x(1)X(8)=h0・x(0)+h1・x(l) X(1)=g0・x(2)+gl・x(3)X(9)=h0・x(2)+h1・x(3) X(2)=g0・x(4)+gl・x(5)X(10)=h0・x(4)+h1・x(5) ・ ・ ・ ・ X(7)=g0・x(14)+gl・x(15),X(15)=h0・x(14)+hl・x(15)
【0030】このハールウエーブレット変換に、例えば
次の入力信号x(n)を与える。
【数1】 (1) この信号は1か所だけで信号が変化している。このよう
に信号が大きく変化するところをエッジと呼ぶ。(1)
のように信号値が大きくなるエッジをエッジの立ちあが
り、逆に信号値が小さくなるエッジをエッジの立ち下が
りと呼ぶ。(1)の信号をハールウエーブレット変換す
ると、次の結果X(N)を得る。
【数2】 (2)
【0031】ウエーブレット変換した結果をウエーブレ
ット係数と呼ぶ。ハイパス成分のウエーブレット係数X
(11)に入力信号sのエッジが検出されている。このよ
うに、ウエーブレット変換により入力信号のエッジ成分
を検出することができる。このウエーブレット変換はウ
エハパターンのSEM画像のような2次元の画像データに
対しても適用することができる。
【0032】図5は、具体的に原画像データをウエーブ
レット変換した例を示す。原画像図5(a)は、512
×512のデジタルデータである。この画像に対して、
まずx軸方向に対して一次元ウエーブレット変換をほど
こす。つまり、512個の信号に対するウエーブレット
変換をy軸方向に512回繰り返す。これにより図5
(b)の画像が得られる。図5(b)には、原画像図5
(a)を縦に2分割し、左側にローパス情報(L)、右
側にハイパス情報(H)が格納される。この図5(b)
に対して今度はy軸方向に同じウエーブレット変換をほ
どこす。
【0033】これにより図5(c)の画像が得られる。
図5(c)には、図5(b)を横に2分割し、上側にロ
ーパス情報(L)、下側にハイパス情報(H)が格納さ
れている。従って、結果として図5(c)には、原画像
図5(a)を4分割し、左上にx,y軸両方向のローパ
ス情報(LL成分)、右上にx軸方向のハイパスとy軸
方向のローパスを組み合わせたもの(HL成分)、左下
にx軸方向のローパスとy軸方向のハイパスを組み合わ
せたもの(LH成分)、右下にはx,y軸両方向のハイ
パス情報(HH成分)が格納されている。
【0034】図6に、二次元ウエーブレット変換の処理
概念図を示す。ウエーブレット変換関数のハイパスフィ
ルタ(HPF)は、画素値の局所的な変化分を算出し、
ローパスフィルタ(LPF)は、2画素の平均値を1画
素の値として出力することにより、1/2の大きさの画
像を出力する。2つの方向、例えばX方向とそれに垂直
なY方向にウエーブレット変換することにより得られる
画像のLH成分には、垂直方向にハイパスフィルターが
適用されている。このため、この領域は垂直方向の画素
値の変化、すなわち横方向に走るエッジ成分を検出して
いる。
【0035】2次元ウエーブレット変換では、LH成分
が横方向のエッジ(横線成分と呼ぶ)を検出し、HL成
分が縦方向のエッジ(縦線成分と呼ぶ)を検出する。ま
た、X、Yの両方向にハイパスフィルターを適用したH
H成分には、1回目のウエーブレット変換を行った方向
と2回目のウエーブレット変換を行った方向の中心方
向、すなわちこの例では45°方向のエッジ(斜め線成
分と呼ぶ)が検出される。x軸方向に変換処理を行って
からy軸方向に変換処理を行っても、変換の順序を入れ
替え、y軸方向に変換処理を行ってからx軸方向に変換
処理を行っても、全く同じ画像を得ることができる。
【0036】図7は、原画像に2次元ウエーブレット変
換を複数回施した図を示す。2次元ウエーブレット変換
を施して得られるLL成分は、画面サイズが原画像の1
/4のローパス成分、すなわち、原画像を1/4に縮小
した画像になる。この縮小した画像をもう一度ウエーブ
レット変換することにより、図7(a)の画像を得るこ
とができる。2度目のウエーブレット変換により、LL
成分が更に4分割され、原画像に対して1/16の大き
さの画像が得られる。更に、原画像に対して1/16の
サイズのLL成分に同じウエーブレット変換を適用する
と、図7(c)に示す、原画像を1/64にウエーブレ
ット変換した画像を得ることができる。このように、ウ
エーブレット変換を繰り返し適用すると、順次解像度を
低くした画像を得ることができる。これを多重解像度解
析と呼ぶ。
【0037】B.エネルギー算出(S24) 画像に二次元ウエーブレット変換を適用すると、縦線検
出成分、横線検出成分、及び斜め線検出成分を得ること
ができる。検出対象物が例えば半導体ウエハの配線パタ
ーンなどの場合、同じ方向に複数の直線が存在する。例
えば、配線パターンが垂直方向にそろっている画像を二
次元ウエーブレット変換すると、縦線を検出するHL成
分にエッジ成分が検出されるが、LR成分には検出され
ない。配線パターンが水平方向にそろっていると、この
逆になる。このように、LH,HL,HH各成分に検出
されるエッジ成分は、検出対象物の方向によって変化す
る。したがって、ウエーブレット変換の各成分に対し
て、「エッジがどの程度検出されているか」を定量化す
ることにより、検出対象物の方向を特定することができ
る。
【0038】エッジの検出されている度合いを定量化す
るために、ウエーブレット変換の各成分のエネルギー量
Eを定義する。二次元ウエーブレット変換結果の各ウエ
ーブレットをX(m,n)、x軸方向のウエーブレット係
数の数をM、y軸方向のウエーブレット係数の数をNと
したとき、エネルギーEは次の式で表される。
【数3】 (3)
【0039】図8(a)は、全体がN×N画素で、上半
分は画素値0、下半分は画素値Iの画像を示す。図8
(a)を用いて、検出対象物の傾きとウエーブレット変
換のエネルギーの関係を数式で示す。画素値が変化する
直線状の境界、すなわちエッジが検出対象である。これ
に二次元ウェーブレット変換を適用すると、図8(b)
の結果をえる。エッジ成分はLH成分のみに検出されて
いる。エッジを検出しているウェーブレット係数の値
は、1/2(0-I)=-I/2になっている。ウェーブレット係数
の数はN/2×N/2であるので、このLH成分のエネルギー
は式(3)により、
【数4】 (4) となる。HL成分やHH成分のエネルギーは0になって
いる。
【0040】図9は、図8(a)を少し(θ)回転させ
た画像を示す。画像のサイズはN×Nなので、直線の最
左端と最右端ではNtanθ画素ずれる。すなわち、ディ
ジタル画像において、傾いた直線は、複数の短い水平線
分の集まりで近似できる。この水平線分にあわせて、図
9(a)を5つの領域に縦に分割する。これに二次元ウ
ェーブレット変換を適用すると、図9(b)の結果をえ
る。ウェーブレット変換係数はN/2×N2個なので、LH
成分にエッジを検出したウェーブレット係数が合計N/2
個検出される。また、検出したエッジの最左端と最右端
は(N/2)tanθたけずれている。エッジ成分として検出さ
れているウェーブレット係数のうち、分割した領域の内
部については、図8(a)の水平線分に対するウェーブ
レット変換と同じになるので、ウェーブレット係数の値
は-I/2になる。これに対して、各領域の境界のウェーブ
レット係数の値は変化する。
【0041】先に水平方向にウエーブレット変換してか
ら垂直方向にウエーブレット変換した場合も、先に垂直
方向にウエーブレット変換してから水平方向にウエーブ
レット変換した場合も、LH成分における変換係数は-I
/4となる。したがって、エッジとして検出されているN/
2個のウェーブレット係数のうち、領域の境界の数(N/2)
tanθ個が、係数値-I/4で、残りの((N/2)−(N/2)tanθ
係数値-I/2となる。従ってエネルギーEは式(4)によ
り、次のように求められる。
【数5】 (5) 式(5)は0°≦θ≦45°の範囲で成り立つ。45°
≦θ≦90°のときも同様にθとEを関係式で表すこと
ができ、次のようになる。
【数6】 (6)
【0042】以上はLH成分についての説明であった
が、HL成分は、LH成分とは45°を軸として対称に
なっているので式(5)、(6)で、θ’=90°−θ
とおくことにより、同じ式でθとEの関係をあらわすこ
とができる。HH成分についても、同様に次式でθとE
の関係を示すことができる。
【数7】 (7)
【0043】図8(a)において、例えば全体の画素数
が512×512、上半分が画素値0、下半分が画素値256で
ある場合の、検出対象物の傾きとウエーブレット変換の
エネルギーの関係を数式で示す。画素値が変化する直線
状の境界、すなわちエッジが検出対象である。これに二
次元ウエーブレット変換を適用すると、図8(b)の画
像が得られる。エッジ成分はLH成分のみに検出されて
いる。エッジを検出しているウエーブレット係数の値
は、 1/2(0-256)=-128 になっている。ウエーブレット係数の数は256×256なの
で、このLH成分のエネルギーは式(3)により、
【数8】 (8) となる、HL成分やHH成分のエネルギ−は0になって
いる。
【0044】図9に示すように、図8(a)を少し
(θ)回転させると、画像のサイズが512×512なので、
直線の最左端と最右端では512tanθ画素ずれる。ディ
ジタル画像において、傾いた直線は複数の短い水平線分
の集まりである。この水平線分にあわせて、図9(a)
を5つの領域に縦に分割する。これに二次元ウエーブレ
ット変換を適用すると、図9(b)に示す結果を得るこ
とができる。ウエーブレット変換係数は256×256個なの
で、LH成分にエッジを検出したウエーブレット係数が
合計256個検出される。また、検出したエッジの最左端
と最右端は256tanθずれている。5つの領域の内部で
は、エッジ成分として検出されているウエーブレット変
換が図8(a)の水平線分に対するウエーブレット変換
と同じになるので、ウエーブレット係数の値は−128
になる。5つの領域の境界においては、ウエーブレット
係数の値が変化する。
【0045】図10は、5つの領域の境界における2×
2画素の画像を示す。二次元ハールウエーブレット変換
の変換単位ブロックは、図10に示す2×2画素の画像
になっている。図10(a)、(b)いずれの場合も、
二次元ハール ウエーブレット変換によって得られたL
H成分の変換係数は−64となっている。したがって、
エッジとして検出されている256個のウエーブレット係
数のうち、x方向の変化量の数256tanθ個が係数値−
64で、残りの256−256tanθのエッジにおける係数値
が-128となる。したがってエネルギーEは、式(8)に
より次のように求められる。
【0046】
【数9】 (9) 式(9)は0°≦θ≦45°の範囲で成り立つ。45°
≦θ≦90°のときも同じ考え方でθとEを関係式で表
すことができ、次のようになる。
【数10】 (10)
【0047】以上、LH成分について説明したが、HL
成分は、LH成分に対して45°を軸として対称になっ
ているので式(9)、(10)で、θ’=90°−θ
とおくことにより、同じ式でθとEの関係を表すことが
できる。更に、HH成分についても、同様の考え方を用
いて、次式でθとEの関係を示すことができる。
【数11】 (11)
【0048】C.エネルギー差分算出(S26)及び差
分の収束(S28) 図11(a)は、式(9)、(10)を用いて横軸に傾
きθ、縦軸にLH,HL成分のエネルギーをプロットし
た結果を、図11(b)はHH成分のエネルギーをプロ
ットした結果を示す。ウエーブレット変換された画像デ
ータの高周波成分のエネルギーは、そのウエーブレット
変換の方向に対する画像データの変化量を表す。LH成
分、HL成分、及びHH成分のエネルギーは、それぞれ
検査対象の傾きに依存する。このためエッジの数及び長
さが既知の場合には、ウエーブレット変換した画像の高
周波成分のエネルギー値から直接傾きθを求めることが
できる。しかし、実際はエッジの数が既知ではないので
エネルギーから直接θを算出することはできない。
【0049】エッジの方向が45°のとき、図11
(a)に示すようにウエーブレット変換のLH成分とH
L成分のエネルギーが等しくなりHH成分のエネルギー
が最大となる。そこで画像を回転させつつLH成分のエ
ネルギーとHL成分のエネルギーとの差分を算出し(S
26)、この差分を十分に小さい値に収束させる(S2
8)。これによりエッジの方向が45°になる為に必要
な画像の回転角度を算出することができる。但し画像を
回転させるためには多くの算出時間が必要なので、入力
画像の縦横比を変換してエッジの方向を45°に近づけ
ても良い。この場合は、画像の縦横比を変換して、それ
ぞれの縦横比に対するLH,HL成分のエネルギー成分
の差分に基づいて入力画像の回転角を算出する。
【0050】画像の角度とウエーブレット変換された画
像における各成分のエネルギーとの間には、下記の関係
がある。 表1 _____________________________________________________ θ LH成分 HL成分 HH成分 _____________________________________________________ 0° 最大 最小 最小 90° 最小 最大 最小 45°/135° (LH)=(HL) 最大 _____________________________________________________
【0051】図4のフローチャートでは、表1に示すθ
=45°又は135°の場合の関係式、即ち(LH成分
のエネルギー)=(HL成分のエネルギー)となるとい
う特徴を用いて、θ=45°又は135°となるまでの
対象画像の回転角度を算出した。またこの回転角度に基
づいて対象画像の傾きを算出した。しかし他の方法とし
ては、表1における0°又は90°においてLH成分又
はHL成分が極値を取るという特徴を用いて、対象画像
が0°又は90°になるまでの回転角度を算出し、それ
に基づいて対象画像の傾きを算出しても良い。
【0052】更に他の方法としては、HH成分のエネル
ギーが最小値を取るまでの対象画像の回転角度を算出
し、それに基づいて対象画像の傾きを算出しても良い。
但し、対象画像の傾きが0°のときと90°のときのい
ずれの場合もHH成分の値は最小になる。そこで0°で
あるか90°であるかを判断するために、LH成分のエ
ネルギーとHL成分のエネルギーとを比較する。(LH
成分のエネルギー)>(HL成分のエネルギー)である
場合は角度θ=0°であり、(LH成分のエネルギー)
<(HL成分のエネルギー)である場合は、角度θ=9
0°であると判断することができる。
【0053】回転角の算出精度を高めるためには、表1
に記載した複数の条件に基づいてそれぞれ検査対象の回
転角度を算出し、それらの平均値を対象画像の回転角度
としても良い。例えば、LH成分が最大となるまでの回
転角度と、HL成分が最小となるまでの回転角度をそれ
ぞれ算出し、それらの平均値を対象画像が0°になるま
での回転角度と判断しても良い。同様に、HL成分が最
大となるときの回転角度と、LH成分が最小となるとき
の回転角度をそれぞれ算出し、それらの平均値を、対象
画像が90°になるまでの回転角度と判断しても良い。
【0054】更に他の方法としては、LH成分が最大と
なるときの回転角度と、HL成分が最小となるときの回
転角度と、HH成分が最小であってLH成分>HL成分
となるときの回転角度とをそれぞれ算出し、それらの平
均値を、対象画像が0°になるまでの回転角度と判断し
ても良い。同様に、HL成分が最大となるまでの回転角
度と、LH成分が最小となるまでの回転角度と、HH成
分が最小であってLH成分<HL成分となるまでの回転
角度とをそれぞれ算出し、それら3つの値の平均値を、
対象画像が90°になるまでの回転角度と判断しても良
い。
【0055】D.縦横比変換(S30) 図12(a)に、水平軸に対してθ傾いたエッジが1本
存在する画像を示す。入力画像のサイズが、例えば51
2×512画素であるとする。この画像をx軸方向に縮
小して、R×512画素にしたとき、図12(b)に示
すように、エッジの方向が45度となる。X×Y画素の
入力画像V(x,y)を、R×T画素の出力画像S
(r,t)に縦横比変換するには、
【数12】 (12) とすればよい。
【0056】R,Tを逐次変化させたそれぞれの縦横比
変換画像に対してウエーブレット変換を行う。ウエーブ
レット変換の処理速度は入力画像の画素数に比例するの
で、処理速度を上げるためには、画像を小さくする、す
なわち、R<X、T<Yの範囲でR,Tを変化させるの
が望ましい。縦横変換の速度を高めるためには、R,T
の一方だけを縮小することが望ましい。更に、R:T=
X:Yのように画像の縦横比が原画像と同じ場合はエッ
ジの角度が変化しないので縮小処理を行わない。R,T
のどちらを変化させるかは、一回目のウエーブレット変
換、すなわち入力画像V(x,y)に対するウエーブレ
ット変換のLH、HL成分エネルギーの大小関係から決
定する。
【0057】図13は、縦方向の長さ成分が横方向の長
さ成分より大きいエッジを有する画像を、図14は、横
方向の長さ成分が縦方向の長さ成分より大きいエッジを
有する画像を示す。縦方向の長さ成分が横方向の長さ成
分より大きい場合は、ウエーブレット変換すると(HL
成分のエネルギー)>(LH成分のエネルギー)とな
る。この場合は、R=Xに固定してTをT<Yの範囲で
変化させる。横方向の長さ成分が縦方向の長さ成分より
大きい場合は、ウエーブレット変換すると、(HL成分
のエネルギー)<(LH成分のエネルギー)となる。こ
の場合は、T=Yに固定してRをR<Xの範囲で変化さ
せる。
【0058】画像データを1つの方向へ縮小しつつ高周
波成分のエネルギー、即ち画像データの変化量を繰り返
し算出する。(HL成分のエネルギー)=(LH成分の
エネルギー)となったときの、x方向又はy方向におけ
る画像の縮小率を見つけ、この縮小率に基づいて対象画
像の傾きを検出する。但し他の方法としては、HH成分
のエネルギーが最大になったときの、x方向又はy方向
における画像の縮小率を見つけ、この縮小率に基づいて
傾きを検出してもよい。また、(HL成分のエネルギ
ー)=(LH成分のエネルギー)となったときの縮小率
に基づいて算出した対象画像の傾きと、HH成分のエネ
ルギーが最大になったときの、x方向又はy方向におけ
る画像の縮小率に基づいて算出した対象画像の傾きの双
方に基づいて、対象物の傾きを検出してもよい。
【0059】なおS30において、入力画像を逐次縦横
変換することに代えて入力画像を例えば2°づつ、徐々
に回転しても良い。この場合は、図3に記載した縦横比
変換手段54に代えて画像回転手段を設ける。画像を回
転する毎に2次元ウエーブレット変換して(S22)、
HL成分、LH成分、又は/及びHH成分のエネルギー
を算出する。これらのエネルギーが所望の条件を満たす
まで画像の回転を繰り返し(S28)、所望の条件を満
たしたときの回転角度に基づいて検査対象の傾きを算出
することができる。
【0060】E.回転角算出(S32) 例えば画像サイズX×Y画素の入力画像を縦T画素、横
R画素に縦横比変換したときにエッジの方向が45°に
なったとする。この場合の、入力画像のエッジの回転角
は、
【数13】 (13) となる。
【0061】このように、エッジの方向を45°にする
ための対象画像の縦横比変換比率に基づいて、対象画像
の回転角度を算出することができる。ここで(LH成分
のエネルギー)と(HL成分のエネルギー)との差は、
θ=45°のみでなくθ=135°の場合にも最小にな
る。従って、(LH成分のエネルギー)と(HL成分の
エネルギー)との差が最小となったときに、θ=45°
であるかθ=135°であるかを区別する必要がある。
そこで(LH成分のエネルギー)=(HL成分のエネル
ギー)となったとき、又はHH成分のエネルギーが最大
となったときの画像を更に45度回転し、これらをウエ
ーブレット変換した画像のLH成分及びHL成分のエネ
ルギーを比較する。
【0062】例えば、図12(a)の画像を図12
(b)のように縦横比変換して、式(13)から、θ=
30度と求められたとする。このとき図12(b)の画
像を更に図12(c)のように45度回転させる。この
画像は、原画像を30°−45°回転させることにより
得ることができる。45°回転した画像をもう一度ウエ
ーブレット変換するとエッジが垂直方向の成分だけにな
るので、(HL成分のエネルギー)>(LH成分のエネ
ルギー)となる。そこでθ=30°を対象画像の傾きと
判断する。逆に(HL成分のエネルギー)<(LH成分
のエネルギー)となった場合は、傾きは(180−3
0)°=150°であると判断する。以上の処理により
対象画像の傾きを算出することができる。
【0063】F.補間処理(S34) S30では、例えば5画素単位に入力画像を縦方向又は
横方向に縮小しているので、最適な縦横比変換倍率に対
して最大でプラスマイナス2.5画素の誤差が生じる。
このためS32で算出した対象画像の傾きにも誤差が生
じる。そこでS34では、回転角算出処理(S32)で
得られた2つの回転角度を補間することにより、より高
い精度で対象画像の傾きを算出する。補間処理には、多
項式近似曲線を用いてもスプライン近似を用いても良
い。
【0064】図15は、最も単純な直線近似による補間
処理を示すグラフである。横軸には対象画像の回転角度
が、縦軸には各回転角度におけるエネルギーの大きさが
取ってある。縦線成分と横線成分のエネルギーの大小が
逆転する前後の2点の座標を、縦線成分において
(θ、EV0)、(θ、EV1)、横線成分におい
て(θ、EH0)、(θ、EH1)とする。また画
像の回転単位をΔθ(=θ−θ)とすると、縦線成
分のエネルギーと横線成分のエネルギーとが等しくなる
点(図15の交点)における対象画像の回転角度θは、
【数14】 (14) と表すことができる。
【0065】図15に示す場合には、上式によるとθ=
43.7°となる。これにより、対象画像の傾きの誤差
を小さくすることができる。
【0066】2.実施形態2(エネルギーに基づく傾き
の算出) 上記実施形態においては、ウエーブレット変換された各
要素のエネルギーが所定の条件を満たしたときの画像の
回転角度、または画像の縦横比変換率に基づいて対象画
像の傾きを計算した。しかしながら他の実施形態として
は、対象画像をそのまま2次元ウエーブレット変換し、
各要素のエネルギーを用いて直接対象画像の傾きを算出
することもできる。
【0067】図16は、本実施形態における動作を示す
フローチャートである。まず画像を入力し(S70)、
入力画像から雑音を除去する(S72)。次に雑音を除
去した画像をウエーブレット変換し(S74)、エネル
ギーを算出する(S76)。S76で算出したエネルギ
ーに基づいて、傾きを算出する(S78)。S78にお
いて、例えばLH成分のエネルギーから傾きθを求める
場合は、LH成分のエネルギーをELHとし、式
(5)、(6)をθについて解くと以下の式で求めるこ
とができる。
【数15】 (15)
【数16】 (16)
【0068】図17は、図16に示した傾き算出処理の
詳細を示すフローチャートである。LH成分のエネルギ
ーEHLに基づいて対象画像の傾きを算出する動作を示
すフローチャートである。まずLH成分のエネルギーE
HLを計算する(S50)。次に、式(15)を用いてθ
1を計算し(S52)、算出された値が0°≦θ1≦4
5°を満たすかどうかをチェックする(S54)。0°
≦θ1≦45°が満たされれば対象画像の傾きをθ1と
して(S56)出力する(S66)。0°≦θ1≦45
°が満たさなければ、式(16)を用いて再びθ2を計
算する(S58)。そして、45°≦θ2≦90°を満
たすかどうかをチェックし(S60)、45°≦θ2≦
90°を満たす場合には、対象画像の傾きをθ2として
(S62)出力する。どちらも満たさなかった場合はエ
ラー(傾き不定)として(S64)出力する。
【0069】同様に、HL成分のエネルギーEHLから
は以下のように傾きが求められる。
【数17】 (17)
【数18】 (18)
【0070】EHHはθ=45°について対称なので、
HH成分のエネルギーEHHを利用して傾きを検出する
場合は、式(7)より0≦θ≦45°の間についてのみ
傾きを検出できる。
【数19】 (19)
【0071】式(15)〜(19)では、画像サイズN
やエッジ部分の輝度値Iが既知である必要がある。そこ
で式(5)、(6)から求められるELHと、EHL
の比ELH/EHLを計算する。するとELH/EHL
は傾きθだけに依存する関数となる。
【数20】 (20)
【0072】ELH/EHL=Rとして、θについて解
くと以下のようになる。
【数21】 (21) 本式のように、ELH/EHLを用いることにより、画
像サイズやエッジ部分の輝度値がわからなくても傾きを
求めることができる。ここでは、ELH/E を用い
たが、代わりに、ELH/EHLを用いても同様に傾き
を求めることができる。
【0073】Rの分母は0となる場合があるので、R=
LH/EHLの代わりに、R'=ELH/(EHL
LH)を利用する。これもθだけの関数となるので、
これを利用しても傾きを求めることができる。さらに、
0≦R'≦1なので、例外処理をすることなく傾きを求
めることができる。R'を利用して傾きを求める場合
は、以下の式で求められる。
【数22】 (22)
【0074】以上は式(3)のように、各ウェーブレッ
ト係数の2乗和をウェーブレット変換のエネルギーとし
て定義した場合の、傾き算出式であったが、次式のよう
に、各ウェーブレット係数の絶対値の総和をウェーブレ
ット変換のエネルギーとして定義しても同様の検討で傾
きを求めることができる。
【数23】 (23) 以上の処理により、検査対象物の傾きを検出することが
できる。
【0075】図18は、実施形態2において入力したサ
ンプル画像である。本サンプル画像は、画像入力装置か
ら入力した半導体ウエハのデジタル画像データを模式的
に表したのもであり、複数の白い線が配線パターンを模
している。これらの配線パターンは、水平方向に対して
15°傾いている。エネルギー算出手段52にてHL、
LH、HH各成分のエネルギーを算出すると、それぞれ
LH=172.66、EHL=15.97、EHH
14.01が得られた。
【0076】これらELH、EHL、及びEHHを傾き
推定手段55に転送してR'=E /(EHL+E
LH)を算出すると、R=0.9153となる。これを
式(22)に代入すると、θ=14.017°を得るこ
とができる。このθを対象画像の傾きとしてコンピュー
タの表示装置35に出力することにより、検査対象物の
傾きを得ることができる。
【0077】従来のテンプレートマッチング法では、乗
算と加算がそれぞれ9N2(1+4N2)ステップ、メモ
リアクセスが74N2ステップ必要であった。これに対
して、本実施形態では、ウェーブレット変換の導入によ
り、加減算:21N2、乗除算:12N2、メモリアクセ
ス演算:2N2となる。原画像が512×512画素で
あるとすると、100倍以上高速に傾きを検出すること
が可能となった。
【0078】3.他の実施形態 (1)冗長ハールウエーブレット変換 式(1)で与えた入力信号をハール ウエーブレット変
換するとエッジを検出することができた。しかし、式
(1)のエッジを1ドット右にシフトした下記の画像x
(n)をハール ウエーブレット変換すると、式(2
5)示す結果となりエッジを検出できない。 x(n)={0,0,0,0,0,0,0,0,2,2,2,2,2,2,2,2} (24) ↑ エッジ X(N)={0,0,0,0,2,2,2,2,0,0,0,0,0,0,0,0}(25) スケーリング関数 ウエーブレット関数 (ローパス成分) (ハイパス成分)
【0079】即ち、入力信号の奇数番目に存在するエッ
ジは検出され、偶数番目に存在するエッジは検出されて
いない。これは、ハール ウエーブレット変換が、隣り
合う2個の信号を一つ置きにサンプリングしているから
である。このため、隣り合うウエーブレット基底関数の
間に存在するエッジは検出されない。このため、二次元
画像における検出対象物の傾き及びエネルギーにも誤差
が生じる。つまり検査対象物のエッジ成分の一部が検出
されないので、得られるエネルギー量が式(5)、
(6)、(7)に示した理論式からはずれて、傾きの検
出精度が悪くなる。
【0080】基底関数を信号1ビットシフトしつつ、繰
り返して原画像をサンプリングすることにより、上記課
題を解決することができる。入力信号x(n)を冗長ハ
ールウエーブレット変換すると、下記の変換結果X(N)
を得る。 ローパス成分 ハイパス成分 (スケーリング関数) (ウエーブレット関数) X(0)=g0・x(0)+g1・x(1) X(16)=h0・x(0)+x1・x(1) X(1)=g0・x(2)+g1・x(3) X(17)=h0・x(1)+x1・x(2) X(2)=g0・x(4)+g1・x(5) X(18)=h0・x(2)+x1・x(3) ・ ・ ・ ・ X(15)=g0・x(14)+g1・x(15) X(31)=h0・x(14)+x1・x(15) この冗長ハール ウエーブレット変換を使うと、入力信
号のエッジの位置に関係なく確実に検出することができ
る。したがって、これを二次元に拡張したときに式
(5)、(6)、(7)と、実際に画像を回転させたと
きの結果が完全に一致し、通常のウエーブレット変換よ
りも精度良く傾きを検出することができる。
【0081】なお他の方法としては、原画像を一旦ウエ
ーブレット変換し、更にウエーブレット変換した方向に
原画像を1ビットシフトしてから再度ウエーブレット変
換しても良い。1回目のウエーブレット変換を行った画
像の高周波成分のエネルギーと、2回目のウエーブレッ
ト変換を行った画像の高周波成分のエネルギーとを足し
合わせることにより、上記の冗長ウエーブレット変換を
行った場合と同様に、全ての位置における画像の変化を
検出することができる。
【0082】(2)多重解像度解析 画像データを予め縮小してからウエーブレット変換する
ことにより、ウエーブレット変換、エネルギー算出、及
び回転角の算出に要する時間を短縮することができる。
縮小の計算を容易にするためには、例えばX方向及びY
方向に対する画像の縮小率を1/2にすることが好まし
い。
【0083】ウエーブレット変換を用いて画像を圧縮す
ることもできる。この場合は、多重にウエーブレット変
換を行うことになる。すなわち入力画像を回転させる処
理を行う前に、一度ウエーブレット変換し、得られた画
像のLL成分を改めて入力画像として、図4に示した処
理を行う。例えば、初めの入力画像が512×512画素の
時、多重解像度解析を2段階適用すると、入力画像が12
8×128画素、即ち16分の1に縮小される。本発明で利
用する各画像処理の演算量は入力画像の画素数に比例す
るので、16分の1に縮小した画像を入力画像とするこ
とにより処理が16倍早くなる。以上説明した二次元ウ
エーブレット変換を利用することにより、例えば半導体
ウエハパターンなど、画像中の検出対象物の回転角を高
速に検出することが主できる。
【0084】(3)メモリ構成 図18は、本発明に基づく画像処理装置の他の構成図で
ある。図3では処理手段ごとに専用のフレームメモリを
持たせているが、本実施例ではフレームメモリを共通化
することによりメモリを節約しメモリの使用効率を高め
ている。装置41〜47は汎用の電子顕微鏡システムや
CCD画像入力システムに備えられた装置に置き換えて
もよい。更に、各画像処理手段51〜54とそれに付属
するフレームメモリはワークステーションなどのコンピ
ュータ101によるソフトウエア処理によって置き換え
てもよい。
【0085】
【実施例】図3を参照して本発明の一実施例を説明す
る。フレームメモリ44又はRAM34に格納された画
像データを入力画像データとして、まずこれをフレーム
メモリ61および64に転送する、これを、ウエーブレ
ット変換手段51により二次元ウエーブレット変換を行
い、変換結果をフレームメモリ62に転送する。次にエ
ネルギ−算出手段52にてHL,LH各成分のエネルギ
ーを算出して大小を比較する。比較結果により、縦横比
変換をX軸に対して行うか、Y軸に対して行うかを決定
する。図18(a)の画像の場合は、(LH)>(H
L)となるのでX軸に対して画像を縮小する。ここで
は、X軸方向の画素数を256画素から例えば251画
素、246画素...,というように5画素づつ変化させ
て、縦横比変換手段54にて、縦横比変換する。
【0086】変換結果結果をフレームメモリ63に転送
する。この画像を、例えばメディアンフィルタ処理を行
う雑音除去手段53を適用して雑音除去した画像をフレ
ームメモリ61に転送する。次にこの画像をウエーウレ
ット変換手段51により二次元ウエーブレット変換を
し、変換結果をフレームメモリ62に転送する。次にエ
ネルギー算出手段52にてHL,LH,HH各成分のエ
ネルギーを算出して、結果をRAM34に格納する。以
上の処理を、例えばx軸方向の画素数を251画素〜1
01画素まで変化させて、それぞれのHL成分とLH成
分の差を算出する。
【0087】図20(a)は、縦横の画素数が512画
素×512画素である原画像の一例を、図21は、図2
0(a)に示す画像を縦横比変換(横方向に縮小)し
て、各回転角度でのHL成分とLH成分のエネルギ−の
差をプロットした結果を示す。図21から、横方向の画
素数を150画素としたときにエネルギー差が最小にな
ることがわかる。即ち、入力画像を150×256画素
に縦横比変換したときに(図20(b))、エッジの角
度が45°になる。これを式(13)に代入することに
より、入力画像の傾きが30.36°と求められる。更
に図20(b)の画像を45°回転させた画像をウエー
ブレット変換し、このHL成分とLH成分の大小を比較
すると(HL)>(LH)となるので、エッジは水平方
向から30.36°傾いていると判断してこの情報をコ
ンピュータの表示装置35に出力する。
【0088】最初に画像をフレームメモリ61に転送し
て、ウエーブレット変換手段51を利用して多重解像度
解析を行い、画像のサイズを小さくしてもよい。例え
ば、最初の入力画像が256×256画素の場合、多重
解像度を2回適用した結果のローパス成分(LL成分)
を改めて入力画像とすることにより、64×64の画素
の入力画像となる。以降の処理の演算量は、入力画像の
画素数に比例するので、16分の1に縮小した画像を入
力画像とすることにより、演算量が16分の1になる。
【0089】以上の説明から明らかなように、本実施例
によれば、従来のテンプレートマッチング法ではエッジ
が検出できないような、不鮮明な画像からでも検出対象
物の傾きを検出することができた。また従来のテンプレ
ートマッチング法では乗算と加算がそれぞれ9N(1
+4N)ステップ、メモリアクセスが74Nステッ
プ必要であった。これに対して、上記実施例によればウ
エーブレット変換を導入することにより、加減算が12
回、乗除算が40N回、メモリアクセスが36N
回となった。即ち、原画像が512×512画素であ
るとすると、約40倍高速に傾きを検出することができ
た。
【0090】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範
囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又
は改良を加えることができることが当業者に明らかであ
る。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術
的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から
明らかである。
【0091】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、ディジタル画像内に存在する特定の検査対象物の傾
きを、2次元ウエーブレット変換を利用した装置により
自動的に検出することができる。また本発明によれば、
傾き検出性能及び処理速度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の、テンプレートマッチング法を利用した
検査対象物の傾きを検出する方法を説明した概念図であ
る。
【図2】(a)は傾きを検出する対象となる原画像、
(b)は原画像にエッジ検出フィルターを適用した結果
である。
【図3】画像処理装置の構成を示す説明図である。
【図4】画像処理装置の動作を示す説明図である。
【図5】(a)は原画像、(b)はx軸方向にウエーブ
レット変換した画像、(c)は更にy軸方向にウエーブ
レットした画像である。
【図6】二次元ウエーブレット変換処理を説明する概念
図である。
【図7】(a)は原画像を2回多重ににウエーブレット
変換した画像、(b)は3回多重にウエーブレット変換
した画像である。
【図8】(a)はエッジを1つ有する原画像、(b)は
(a)の画像を二次元ウエーブレット変換した画像であ
る。
【図9】(a)は図8(a)をθ回転させた画像、
(b)は(a)の画像を二次元ウエーブレット変換した
画像である。
【図10】二次元ハール ウエーブレット変換の変換単
位となる2×2画素のパターンと、その画像をウエーブ
レット変換した画像のLH成分を表す概念図である。
【図11】図7(a)のサンプル画像を0°〜90°ま
で回転させたときのHL,LH,HH成分のエネルギー
を示すグラフである。
【図12】(a)はエッジの角度がθであるサンプル画
像、(b)は(a)のx軸方向の画素数をR画素に縮小
した縦横比変換画像、(c)は(b)を45°回転させ
た画像である。
【図13】(a)はエッジが水平方向に対して45°〜
90°の範囲で回転しているサンプル画像、(b)は
(a)のy軸方向の画素数をT画素に縮小した縦横比変
換画像である。
【図14】(a)はエッジが水平方向に対して0°〜4
5°の範囲で回転しているサンプル画像、(b)は
(a)のx軸方向の画素数をR画素に縮小した縦横比変
換画像である。
【図15】直線近似による補間処理を示すグラフであ
る。
【図16】本実施形態における動作を示すフローチャー
トである。
【図17】実施形態2における動作を示すフローチャー
トである。
【図18】実施形態2において入力したサンプル画像で
ある。
【図19】本発明に基づく画像情報処理装置の他の例を
示す機能構成図である。
【図20】(a)はエッジが水平方向に対して30°回
転しているサンプル画像、(b)は(a)のx軸方向の
画素数を150に縮小した縦横比変換画像である。
【図21】図20(a)の画像のx軸方向の画素数を1
01画素〜251画素まで変換したときのLH成分とH
L成分のエネルギーの差を示すグラフである。
【符号の説明】
31 CPU 32 キャッシュ 33 浮動小数点演算部 34 RAM 35 表示装置 36 ROM 37 入力装置 38 磁気ディスク 41 DUT 42 画像入力装置 43 A/D変換器 44 フレームメモリ 45 ステージ 46 ローダ・アンローダ 47 制御装置 51 ウエーブレット変換
手段 52 エネルギー算出手段 53 雑音除去手段 54 縦横比変換手段 61〜64 フレームメモ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 雅理 東京都練馬区旭町1丁目32番1号株式会社 アドバンテスト内 Fターム(参考) 2F065 AA12 AA31 AA49 AA56 BB02 CC01 CC19 DD06 FF01 FF04 JJ03 JJ26 PP24 QQ00 QQ03 QQ17 QQ24 QQ25 QQ26 QQ27 QQ29 QQ31 QQ34 QQ42 SS11 UU05 5B057 AA03 CG05 DA03 DB02 DC08 DC16 5L096 BA03 FA26 FA67 9A001 BB05 FF03 GG03 GG14 GG15 HH23 HZ24 JJ49 KK54 KZ36 KZ37

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の傾きを検出する画像処理装置で
    あって、 前記対象物を読み取り画像データを出力する読み取り手
    段と、 前記対象物における少なくとも1つの方向に対する、前
    記画像データの変化量の総和を算出する変化量算出手段
    と、 当該変化量算出手段が算出した前記画像データの変化量
    に基づいて、前記対象物の傾きを算出する傾き算出手段
    とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記変化量算出手段は、前記1つの方向
    における複数画素の画素値の差を前記画像データ中の複
    数の箇所で算出し、前記複数の箇所における前記画素値
    の差を合計することにより前記少なくとも1つの方向に
    対する前記画像データの変化量を算出する手段を有し、 前記傾き算出手段は、前記画像データの画素数をN、前
    記画素値の差をI、前記画像データの変化量をELH
    したときに、前記傾きを実質的に に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記変化量算出手段が、前記対象物にお
    ける第1の方向及び当該第1の方向と垂直な第2の方向
    に対する前記画像データの変化量をそれぞれ算出する手
    段を有し、 前記傾き算出手段が、前記第1の方向及び第2の方向に
    対する前記画像データの各変化量の比を用いて前記対象
    物の傾きを算出する手段を有することを特徴とする請求
    項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記変化量算出手段は、前記1つの方向
    における複数画素の画素値の差を前記画像データ中の複
    数の箇所で算出し、前記複数の箇所における前記画素値
    の差を合計することにより前記少なくとも1つの方向に
    対する前記画像データの変化量を算出し、 前記画像データの画素数をN、2つの画素間の前記画像
    データの変化量をI、前記第1の方向に対する前記画像
    データの変化量をEHL、前記第2方向に対する前記画
    像データの変化量をELH、としたときに、前記傾き算
    出手段が、実質的に R’=ELH(EHL+ELHによって前記傾きを算出することを特徴とする請求項3
    に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記傾き算出手段が、 前記画像データを修正して、前記対象物を回転させたと
    きの前記画像データに対応する修正画像を生成する修正
    手段と、 前記修正手段により前記画像を修正しつつ、前記変化量
    算出手段を用いて前記変化量を繰り返し算出する繰り返
    し手段と、 前記変化量が所定の条件を満たしたときにおける、前記
    修正手段による前記画像データの修正量に基づいて、前
    記対象物の傾きを算出する傾き算出手段とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記修正画像は、前記画像データを回転
    させた画像であることを特徴とする請求項5に記載の画
    像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記修正画像は、前記画像データを前記
    少なくとも1つの方向へ縮小した画像であることを特徴
    とする請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記傾き算出手段は、前記少なくとも1
    つの方向に対する前記変化量が最大になるときの前記画
    像データの前記修正量に基づいて、前記対象物の傾きを
    検出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記傾き算出手段は、前記少なくとも1
    つの方向に対する前記変化量が最小になるときの前記画
    像データの前記修正量に基づいて、前記対象物の傾きを
    検出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記変化量算出手段は、 前記画像データをウエーブレット変換するウエーブレッ
    ト変換手段と、 前記ウエーブレット変換手段により変換された前記画像
    データに含まれる、前記画像データの高周波成分のエネ
    ルギーを算出するエネルギー算出手段と、 前記エネルギーを前記変化量を表す値として出力する手
    段とを有することを特徴とする請求項5に記載の画像処
    理装置。
  11. 【請求項11】 前記変化量算出手段は、 前記画像データを、前記対象物の第1の方向にウエーブ
    レット変換する第1変換手段と、 前記ウエーブレット変換された画像データ中の高周波成
    分を表す画像要素を、更に前記第1の方向とは異なる第
    2の方向にウエーブレット変換する第2変換手段と、 前記第2変換手段により変換された前記画像データの、
    高周波成分のエネルギーを算出するエネルギー算出手段
    と、 前記エネルギーを、前記中心方向に対する、前記画像デ
    ータの変化量を表す値として出力する手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記傾き算出手段は、前記変化量が所
    定の条件を満たす場合における、前記画像データの修正
    量を複数求め、 前記画像データの複数の修正量を補間して得られた値に
    基づいて前記対象物の傾きを算出する補間手段を更に備
    えたことを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記補間手段は、複数の前記修正量及
    び複数の前記修正量のそれぞれにおける前記画像データ
    の変化量に基づいて前記対象物の傾きを算出することを
    特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記変化量算出手段は、 ウエーブレット変換すべき方向に前記画像データを1ビ
    ットシフトするシフト手段と、 1ビットシフトする前の前記画像データをウエーブレッ
    ト変換する第1ウエーブレット変換手段と、 1ビットシフトした後の前記画像データをウエーブレッ
    ト変換する第2ウエーブレット変換手段と、 前記第1ウエーブレット変換手段及び前記第2ウエーブ
    レット変換手段によって変換された前記画像に含まれ
    る、前記画像データの高周波成分のエネルギーを算出す
    る手段と前記エネルギーを前記変化量を表す値として出
    力する手段とを有することを特徴とする請求項5に記載
    の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記ウエーブレット変換手段による前
    記ウエーブレット変換は、ハールウエーブレット変換で
    あることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記ウエーブレット変換手段による前
    記ウエーブレット変換は、当該ウエーブレット変換を行
    う方向における、前記画像データの全ての変化量を検出
    する冗長ウエーブレット変換であることを特徴とする請
    求項5に記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記画像データからノイズを除去する
    ノイズ除去手段を更に備えたことを特徴とする請求項5
    に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記画像データを予め1/2に縮小す
    る縮小手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記
    載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記変化量算出手段は、前記対象物に
    おける2つの方向に対する前記画像データの変化量を算
    出する手段を有し、 前記傾き算出手段は、前記2つの方向に対する前記変化
    量に基づいて前記対象物の傾きを検出することを特徴と
    する請求項5に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記傾き算出手段は、前記2つの方向
    に対する前記画像データの変化量の少なくとも一方が第
    1の条件を満たしたときにおける、前記修正手段による
    前記画像データの修正量、及び前記2つの方向に対する
    前記画像データの変化量の少なくとも他方が第2の条件
    を満たしたときにおける、前記修正手段による前記画像
    データの修正量に基づいて前記対象物の傾きを検出する
    ことを特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記2つの方向は、互いに実質的に垂
    直であることを特徴とする請求項19に記載の画像処理
    装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の条件は前記変化量の一方が
    最小となることであり、 前記第2の条件は前記変化量の他方が最大となることで
    あることを特徴とする請求項21に記載の画像処理装
    置。
  23. 【請求項23】 前記変化量算出手段は、前記2つの方
    向の中心方向に対する前記画像データの変化量を算出す
    る手段を更に有し、 前記第1の条件は前記2つの方向に対する前記変化量の
    差が最小となることであり、 前記第2の条件は前記中心方向に対する前記画像データ
    の変化量が最大となることであることを特徴とする請求
    項21に記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 前記2つの方向は互いに垂直であり、 前記変化量算出手段は、前記2つの方向の中心方向に対
    する前記画像データの変化量を算出する手段を更に有
    し、 前記第1の条件は前記2つの方向の少なくとも一方にお
    ける前記変化量が極値をとることであり、 前記第2の条件は前記中心方向に対する前記画像データ
    の変化量が最小になることであることを特徴とする請求
    項21に記載の画像処理装置。
  25. 【請求項25】 前記変化量算出手段は、前記2つの方
    向に対する前記画像データの変化量が実質的に等しくな
    るときの、前記画像データの前記修正量に基づいて前記
    対象物の傾きを検出することを特徴とする請求項19に
    記載の画像処理装置。
  26. 【請求項26】 前記変化量算出手段は、前記2つの方
    向の中心方向に対する、前記画像データの変化量を算出
    する手段を更に有し、 前記傾き算出手段は、前記2つの方向に対する前記変化
    量が実質的に等しくなるときの前記対象物の傾きと、前
    記中心方向に対する前記変化量が最大になるときの前記
    対象物の傾きとに基づいて、前記対象物の傾きを検出す
    る手段を有することを特徴とする請求項25に記載の画
    像処理装置。
  27. 【請求項27】 前記変化量算出手段は、 前記画像データを、前記2つの方向へそれぞれウエーブ
    レット変換するウエーブレット変換手段と、 前記2つの方向中の第1の方向へウエーブレット変換さ
    れた前記画像データに含まれる前記画像データの高周波
    成分のエネルギーと、第2の方向へウエーブレット変換
    された前記画像データに含まれる前記画像データの高周
    波成分のエネルギーとを算出するエネルギー算出手段
    と、 前記エネルギーを、それぞれ前記第1及び第2の方向へ
    の前記変化量を表す値として出力する手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。
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