JP2000180945A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2000180945A
JP2000180945A JP10355989A JP35598998A JP2000180945A JP 2000180945 A JP2000180945 A JP 2000180945A JP 10355989 A JP10355989 A JP 10355989A JP 35598998 A JP35598998 A JP 35598998A JP 2000180945 A JP2000180945 A JP 2000180945A
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magnification
mode
pseudo
zoom
finder
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Application number
JP10355989A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Omura
紘 大村
Nou Tanaka
農 田中
Shigeaki Ushiro
成明 後
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 擬似変倍機能を備えたカメラの操作性を改善
するとともに、擬似変倍モードであるか否かが区別でき
るようにする。 【解決手段】 通常モードではズーム操作部の操作によ
り、撮影レンズが焦点距離fが変化されるとともに、ズ
ームファインダのファインダ倍率が変倍されて撮影レン
ズが焦点距離fに応じたファインダ画像が観察される。
撮影レンズが最長焦点距離にズーミングされた状態で、
ズーム操作部材で焦点距離fを長くする操作を一定時間
継続すると、擬似変倍モードに移行し、ズームファイン
ダのファインダ内にファインダマスクが表示される。こ
のファインダマスクの表示で擬似変倍モードによって撮
影されてプリントされる範囲が観察されるようになると
ともに、擬似変倍モードに移行していることを撮影者に
知らせる。擬似ズーム撮影を解除するには、ズーム操作
部材で焦点距離fを短くする操作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムやフ
イルムカートリッジのデータ記録部に記録されているプ
リント倍率に基づいてプリント処理時に撮影画面の一部
をトリミングして拡大プリントすることにより疑似的に
本来の撮影レンズの焦点距離よりも長い焦点距離で撮影
したのと同様なプリント写真を得られるようにしたカメ
ラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント処理時に、写真フイルムやフイ
ルムカートリッジのデータ記録部に記録されているプリ
ント倍率に基づいてトリミング範囲及びプリント倍率を
調節することによって、本来の撮影レンズの焦点距離よ
りも長い焦点距離で撮影を行ったのと同様なトリミング
プリント写真を作成可能としたトリミングプリントシス
テム、及びこのシステムに対応したカメラが知られてい
る。通常のプリント処理では、写真フイルムに撮影され
た画面のほぼ全範囲が一定サイズの印画紙に収まるよう
に基準プリント倍率のもとで焼き付けが行われるのに対
し、トリミングプリントシステムでは、写真フイルム上
の画面を天地左右側からそれぞれ所定幅でトリミングし
て、プリント範囲を指定し、このプリント範囲を基準プ
リント倍率よりも大きなプリント倍率のもとで前記一定
サイズの印画紙にプリントする。
【0003】また、このようなトリミングプリントシス
テムでは、プリント処理に際して前述のようにして行わ
れるトリミングプリントを有効化するためのデータ、あ
るいは複数種類のトリミング幅及びこのトリミング範囲
に対応するプリント倍率が用意されている場合には、そ
の種類を表すデータをカメラ側で写真フイルム等の何ら
かの記録媒体に記録する必要がある。
【0004】上記のトリミングプリントシステムによれ
ば、本来の撮影レンズの焦点距離よりも擬似的に長い焦
点距離で撮影したプリント写真を得ることができる。し
たがって、カメラの撮影レンズがズームレンズでなくて
も被写体像の一部を拡大したプリント写真を得ることが
でき、擬似的なズームアップ効果が得られる。また、撮
影レンズがズームレンズの場合には、撮影レンズによる
ズーム機能に併せて前述の擬似的なズームアップ効果を
得ることができるため、最終的にユーザーが得るプリン
ト写真を基準にすると、カメラのズーム機能がより高め
られることになり、ユーザーにとって効果的なだけでな
く、撮影レンズの高倍率ズーム化がそれほど必要でなく
なるためカメラのコンパクト化,ローコスト化が可能と
なり、カメラメーカーサイドでの利点も大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮影レンズ
としてズームレンズが用いられ、本来の撮影レンズの焦
点距離によるプリント写真を作成するか、トリミングプ
リントを行うかをカメラの専用の操作部材を操作して撮
影時に選択するようにした場合には、撮影レンズのズー
ミング操作の他にトリミングプリントの要否の選択を別
に行わなければならず操作が煩雑になる。また、基準プ
リント倍率で作成されたプリント写真と、トリミングプ
リントにより基準プリント倍率よりも大きなプリント倍
率で作成されたプリント写真とでは画質に差が生じる。
したがって、ユーザが意識することなくトリミングプリ
ントの要否が選択されるようにすると、撮影意図に反し
て画質が劣るトリミングプリントが行われてしまうとい
った不都合が生じる。
【0006】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであり、撮影時の操作性を向上させ、また通常
の撮影とトリミングプリントを利用する撮影とのどちら
であるかを撮影者に知らせ、さらに撮影者にトリミング
プリントを利用する撮影であることを意識させることが
できるようにしたカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカメラでは、ズームレンズが望遠端
まで変倍された状態で、ズーム操作部が望遠側に操作さ
れたことを検知して通常モードから擬似変倍モードに移
行させ、かつ擬似変倍モード下でズーム操作部が広角側
に操作されたことを検知して通常モードに復帰させるモ
ード切替え手段と、前記通常モード下ではズームレンズ
の変倍に連動してファインダ倍率が変更され、擬似変倍
モード下では前記プリント倍率のもとでプリントされる
範囲をファインダ視野内に表示する表示手段が設けられ
たファインダ装置とを有し、擬似変倍モード下で撮影が
行われた後に前記データ記録手段を作動させ、データ記
録部にプリント倍率を書き込むようにしたものである。
また、請求項2記載のカメラでは、モード切替え手段
を、ズームレンズが望遠端まで変倍された状態で、ズー
ム操作部が望遠側に一定時間以上操作されたことを検知
して通常モードから擬似変倍モードに移行させるように
したものである。
【0008】請求項3記載のカメラでは、ズームレンズ
を広角端と望遠端との間で変倍させる通常の操作範囲の
ほかに、この通常の操作範囲外に設けられた擬似変倍位
置まで移動操作自在な操作部材及び操作部材が擬似変倍
位置に移動したことを検知する検知手段を有するズーム
操作部と、前記検知手段の検知結果に応答して通常モー
ドから擬似変倍モードに移行させるモード切替え手段
と、前記通常モード下ではズームレンズの変倍に連動し
てファインダ倍率が変更され、擬似変倍モード下では前
記プリント倍率のもとでプリントされる範囲をファイン
ダ視野内に表示する表示手段が設けられたファインダ装
置とを有し、擬似変倍モード下で撮影が行われた後に前
記データ記録手段を作動させ、データ記録部にプリント
倍率を書き込むようにしたものである。
【0009】請求項4記載のカメラでは、操作部材が擬
似変倍位置に移動されたときに、この操作部材を前記擬
似変倍位置に係止する係止機構と、この係止機構による
操作部材の係止を解除する係止解除機構とを有し、モー
ド切替え手段を、前記係止解除機構によって操作部材の
係止が解除されたことに応答して通常モードに復帰させ
るようにしたものである。また、請求項5記載のカメラ
では、操作部材を、操作が解除されたときに通常の操作
範囲の初期位置に復帰するようにし、モード切替え手段
を、擬似変倍モードへの移行後には、前記操作部材が広
角側に操作されたことを検知して通常モードに復帰させ
るようにしたものである。
【0010】請求項6記載のカメラでは、プリント倍率
のもとでプリントされる範囲をファインダ視野内に表示
する表示手段を、ファインダ視野範囲を制限するファイ
ンダマスクとしたものである。また、請求項7記載のカ
メラでは、データ記録手段を、写真フイルムに設けられ
た磁気記録層にプリント倍率を記録する磁気ヘッドとし
たものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を実施したカメラの外観を
図2に示す。カメラボディ2の前面には、鏡胴3が設け
られている。この鏡胴3は、カメラのメインスイッチを
投入すると沈胴位置から図示した撮影位置に繰り出され
る。鏡胴3には撮影レンズ4が組み込まれている。撮影
レンズ4は、最短焦点距離f1(広角端)と最長焦点距
離f2(望遠端)との間で焦点距離fを可変できるズー
ムレンズとなっている。この撮影レンズ4は、例えば最
短焦点距離f1が35mm、最長焦点距離f2が70m
mとされ、倍率「f/f1」が1〜2の範囲で変倍(ズ
ーミング)されるが、最短焦点距離f1及び最長焦点距
離f2は適宜に変更することができる。
【0012】このカメラは、撮影モードを通常モードと
擬似変倍モードとに切り替えることができる。通常モー
ドは、撮影レンズ4の実際の焦点距離fによる全撮影範
囲をプリント写真とするものであり、擬似変倍モード
は、1つの特定のプリント倍率βと最長焦点距離f2と
によって決まる最長焦点距離f2よりも長い焦点距離f
3による撮影範囲をプリント写真とするものである。
【0013】具体的には、通常モードで撮影された撮影
コマは、写真フイルムに撮影された写真画像のほぼ全範
囲が一定サイズ、例えばHサイズ(158×89mm)
の印画紙に収まるように基準プリント倍率を用いた通常
の焼き付けが行われるのに対し、擬似変倍モードで撮影
された撮影コマは天地左右側からそれぞれ所定幅でトリ
ミングされて残された範囲(以下、擬似変倍プリント範
囲という)が基準プリント倍率よりも大きなプリント倍
率βのもとで前記一定サイズの印画紙に収まるようにプ
リントされる。これにより、焦点距離f3で撮影したと
ときと同様なズームアップ効果を有するトリミングプリ
ント写真が作成される。Hサイズの印画紙を用いた通常
のプリント処理時の基準プリント倍率を「1」としたと
きに、この例における特定のプリント倍率βの値は
「1.7」とされており、焦点距離f3は約120mm
(=f2×β)である。
【0014】なお、擬似変倍モードにおけるプリント倍
率βは、値「1.7」に限られるものではなく、通常プ
リント時における基準プリント倍率に対するプリントプ
ロセッサの設定可能なプリント倍率の範囲で各種の値に
設定することができる。しかしながら、このようにプリ
ント倍率βを値「1.7」とすると、後述するIX24
0型式の写真フイルムからパノラマサイズ(254×8
9mm)のプリント写真を作成する際のプリント倍率と
同じプリント倍率でトリミングプリント写真を作成する
ことができる。すなわち、従来から利用されているプリ
ント倍率でトリミングプリント写真を作成するようにな
るため、プリンタプロセッサの対応が容易になるといっ
た利点がある。
【0015】カメラボディ2の前面には、測距用の投・
受光窓6,7、ズームファインダ8のファインダ対物窓
8aが設けられている。また、鏡胴3の前面には測光窓
9が設けられている。投・受光窓6,7の奥には投光器
と受光器とが組み込まれており、測光窓9の奥には受光
素子が設けられている。カメラボディ2の上面のレリー
ズボタン10を半押しすると、投光窓6の奥の投光器か
ら被写体に向けて測距光が投光され、その反射光を受光
窓7の奥の受光器で受光することによって被写体距離が
測定され、また測光窓9を通して受光素子で被写体輝度
が測定される。引き続きレリーズボタン10を全押しす
ると、測定された被写体距離に対応して撮影レンズ4の
ピント合わせが行われ、測定された被写体輝度のもとで
シャッタ羽根の開閉制御が行われる。
【0016】ズームファインダ8は、例えば実像式のも
のが用いられ、通常モードでは撮影レンズ4の変倍に連
動してファインダ倍率が1〜2の範囲で変倍される。こ
れにより、ファインダ接眼部8b(図3参照)を通し
て、ズームファインダ8の一定サイズのファインダ視野
範囲内には撮影レンズ4の焦点距離fによる撮影範囲を
観察することができる。
【0017】擬似変倍モード時には、ズームファインダ
8のファインダ倍率は、最長焦点距離f2に対応した
「2」とされる。また、ファインダ画像の結像面に接近
して液晶板12(図4参照)が設けられており、擬似変
倍モード時には、この液晶板12によって表示されるフ
ァインダマスクでファインダ視野範囲が制限される。こ
れにより、焦点距離f3による撮影範囲がズームファイ
ンダ8で観察されるようにするとともに、擬似変倍モー
ドであることを撮影者に知らせる。
【0018】鏡胴3が沈胴位置から撮影位置に繰り出さ
れることに連動してストロボ発光部13がカメラボディ
2の上面に突出する。そして、被写体輝度が所定レベル
以下であったときには、シャッタ羽根の開閉に同期して
ストロボ発光部13からストロボ光が照射される。カメ
ラボディ2の上面に設けられた液晶表示パネル14に
は、フイルムコマ数等の撮影情報が表示される。
【0019】カメラボディ2の底面に装填蓋15が開閉
自在に組み付けられ、蓋開閉レバー16を図示のロック
解除位置に回動すると装填蓋15が開放する。また、装
填蓋15を閉じると蓋開閉レバー16がロック位置に自
動的に回動し、装填蓋15が閉じ位置でロックされる。
【0020】このカメラに使用されるフイルムカートリ
ッジ20は、現在市販されているIX240型式のもの
であり、写真フイルム21を先端まで巻きつけたスプー
ル22がプラスチック製のカートリッジシェル23の内
部に収納されている。また、カートリッジシェル23に
は、スプール22と一体に回動するバーコード板23a
が設けられている。このフイルムカートリッジ20をカ
メラのカートリッジ装填室に装填して装填蓋15を閉じ
ると、カメラ側の機構によってカートリッジシェル23
のフイルム送出口に組み込まれた遮光蓋が開放された後
に、先ずスプール22がフイルム送り出し方向と反対の
方向に回転され、写真フイルム21が未使用であるか、
写真フイルム21のフイルム感度がいくつかであるかを
バーコード板23aの回転開始位置、バーコード板23
の読み取り結果から検知した後に、カメラ側の給送機構
でスプール22がフイルム送り出し方向に回転され、写
真フイルム21がカートリッジシェル23から送り出さ
れる。
【0021】写真フイルム21は、その乳剤面と反対側
のベース面側に透明な磁気記録層が形成されている。こ
の磁気記録層には、ストロボ発光の有無,撮影日,撮影
時に指定したプリント写真のプリント枚数等の各種デー
タを書き込むための磁気データトラックが設定されてい
る。このカメラでは、擬似変倍モードで撮影が行われた
ときには、その撮影コマの磁気データトラックに対し
て、前述のデータの他にプリント倍率βを磁気記録す
る。なお、プリント倍率βの磁気記録は、必ずしもプリ
ント倍率βの値をそのままデータとして磁気記録する必
要はなく、プリント倍率βを直接的または間接的に表し
たデータを記録すればよい。例えばプリント倍率βによ
るトリミングプリントを行うこと指示する情報やマー
ク、プリント倍率βに対応した擬似変倍プリント範囲の
指示等をデータとして記録してもよい。
【0022】カメラの背面側を図3に示す。カメラボデ
ィ2の背面には、撮影レンズ4の変倍を行うためのズー
ム操作部25が設けられている。このズーム操作部25
は、シーソ式スイッチとなっており、カメラボディ2の
背面に記された「T」字側を押圧操作することにより望
遠操作位置(望遠側)に、また「W」字側を押圧操作す
ることにより広角操作位置(広角側)にそれぞれ揺動さ
れる。ズーム操作部25は、押圧操作を解除した場合に
は、望遠操作位置と広角操作位置との間の中立位置に戻
るように図示しない付勢手段で付勢されている。
【0023】ズーム操作部25を広角操作位置とする
と、撮影レンズ4の焦点距離fが短くされ、望遠操作位
置とすると撮影レンズ4の焦点距離fが長くされる。ま
た、撮影レンズ4が最長焦点距離f2となっている状態
で、一定時間、例えば2秒間継続してズーム操作部25
を望遠操作位置に維持すると、擬似変倍モードに移行す
る。さらに、擬似変倍モード下でズーム操作部25を広
角操作位置にすると、通常モードに復帰する。このよう
に擬似変倍モードと通常モードとの切り替えは、ズーム
操作部25の操作で行うことができる。これにより、擬
似変倍モードと通常モードとの切り替え操作を簡単にし
ている。
【0024】なお、ズーム操作部25は、上記のものに
限らない。例えば、左右あるいは上下にスライド可能に
されたレバーをズーム操作部25としたり、ズーム操作
部25を2個のボタンから構成し、一方のボタンを押圧
することで撮影レンズ4の焦点距離fが短くされ、他方
のボタンを押圧操作することで焦点距離fが長くされる
ようにしたものでもよい。
【0025】図4に上記カメラの電気的構成及びズーム
機構の概略を示す。ズーム操作部25が操作されると、
ズーム操作信号発生回路29からCPU30にズーム操
作信号が入力される。ズーム操作信号は、ズーム操作部
25が広角操作位置に操作されたときに発生する広角用
と、望遠操作位置に操作されたときに発生する望遠用と
がある。
【0026】ズーム操作信号の入力を受けるとCPU3
0は、モータドライバ32に駆動信号を送り、ズーム操
作部25の操作位置に対応して撮影レンズ用のズームモ
ータ33を正転,逆転させる。ズームモータ33の駆動
により鏡胴3内に組み込まれたズームリングが回転し、
撮影レンズ4の変倍が行われる。モータドライバ32に
は、ズームモータ33の回転位置を検知するためのエン
コーダが内蔵されており、ズームモータ33の回転位置
情報はCPU30にフィードバックされる。CPU30
は、この回転位置情報に基づいて撮影レンズ4の焦点距
離fを検知する。なお、撮影レンズ4の焦点距離fは、
ズームリングの回転位置検出によって得ることも可能で
ある。
【0027】ズームファインダ8は、ポロプリズム35
よりも物体側の対物光学系に変倍機能が付与されてい
る。この対物光学系によるファインダ画像はポロプリズ
ム35の最初の入射面に結像され、これをポロプリズム
35及びアイピースを通してファインダ接眼部8bより
正立像として観察することができる。
【0028】前述したように、ズーム操作部25の操作
に応答して撮影レンズ4の変倍が行われるが、CPU3
0はモータドライバ32からの回転位置情報に基づいて
検知した撮影レンズ4の焦点距離fを監視しながらモー
タドライバ36を作動させ、ズームファインダ用のズー
ムモータ37を駆動する。ズームモータ37は、ズーム
ファインダ8に組み込まれたズームリングを回転し、対
物光学系中の変倍レンズを光軸方向に移動する。モータ
ドライバ36には、モータドライバ32と同様にズーム
モータ37の回転位置を検知するためのエンコーダが内
蔵されており、ズームモータ37の回転位置情報はCP
U30にフィードバックされる。
【0029】これにより、最短焦点距離f1に対応した
ファインダ倍率「1」から最長焦点距離f2に対応した
ファインダ倍率「2」までの範囲でファインダ倍率が変
倍され、液晶板12によるファインダ視野範囲の制限が
行われていない状態では、撮影レンズ4による撮影範囲
をファインダ画像として観察することができる。なお、
擬似変倍モードでは、撮影レンズ4が最長焦点距離f2
に維持され、これに応じて変倍レンズもファインダ倍率
「2」の位置に移動された状態に維持される。
【0030】ファインダ画像の結像面に接近して設けら
れた液晶板12は、LCDドライバ38によって駆動さ
れる。撮影モードが通常モードのときには、液晶板24
は通常駆動モードで駆動され、擬似変倍モードのときに
は、擬似変倍駆動モードで駆動される。通常駆動モード
では液晶板12は、その全体が光を透過するように駆動
されるため、ファインダ視野範囲は液晶板12によって
制限されない。したがって、この通常駆動モードでは、
撮影レンズ4の焦点距離fに応じた撮影範囲を観察する
ことができる。
【0031】擬似変倍駆動モードでは、液晶板12にフ
ァインダマスクが表示される。液晶板12は、本来のフ
ァインダ視野範囲の天地左右のそれぞれをプリント倍率
βに応じた幅で遮光し、中央部の光だけを透過するよう
にしてファインダマスクを表示してファインダ視野範囲
を制限する。ファインダ倍率「2」の下でファインダマ
スクで制限されたファインダ視野範囲内には、焦点距離
f3による撮影範囲に対応したファインダ画像すなわち
擬似変倍プリント範囲が観察されるようになる。
【0032】CPU30は、前述のようにモータドライ
バ32からの回転位置情報に基づいて撮影レンズ4の焦
点距離fを検知する。そして、撮影レンズ4が最長焦点
距離f2にある状態でズーム操作信号発生回路29から
の望遠用ズーム操作信号が2秒間継続して入力されたと
きには、撮影モードを通常モードから擬似変倍モードに
切り替える。擬似変倍モードとなると、CPU30は、
上記のように液晶板12を擬似変倍駆動モードで駆動す
る。また、CPU30は、擬似変倍モードで撮影が行わ
れると、フイルム給送機構39による写真フイルム21
のフイルム1コマ送り中に、ヘッドドライバ40を介し
てデータ記録手段としての磁気ヘッド41を駆動し、そ
の撮影された撮影コマの磁気データトラックにプリント
倍率βを磁気記録する。なお、この例ではCPU30が
通常モードと擬似変倍モードとを切り替えるモード切替
え手段となっている。
【0033】露出演算回路45は、レリーズボタン10
の半押しによってレリーズ操作信号発生回路46からC
PU30に半押し信号が入力された時点で測光窓9を通
して被写体輝度を測定し、この測定値に対応した適正露
光量を算出する。こうして得られた適正露光量のデータ
はCPU30にフィードバックされ、CPU30の内部
メモリに書き込まれる。そして、レリーズボタン10の
全押し操作がレリーズ操作信号発生回路46からの信号
によって確認されると、CPU30は撮影レンズ4のピ
ント合わせ完了の後に内部メモリからデータを読み出し
てシャッタドライバ47を駆動する。これにより、撮影
レンズ4に組み込まれた絞り兼用のシャッタ羽根48が
開閉して一回の露光が行われる。
【0034】測距装置50は投・受光窓6,7の奥の投
・受光器を含み、レリーズボタン10を半押ししたとき
に被写体距離を測定してCPU30に入力する。CPU
30は、レリーズボタン10の全押しを待ってモータド
ライバ51に被写体距離に対応した駆動信号を送ってフ
ォーカスモータ52を駆動する。これにより、撮影レン
ズ4の一部が光軸方向に移動され、ピント合わせが行わ
れる。
【0035】フイルム給送機構39は、周知のようにフ
イルムカートリッジ20のスプール22、及びカメラ側
のフイルム巻取りスプールを駆動して写真フイルム21
をカートリッジシェル23から送り出したり、送り出さ
れた写真フイルム21を巻取りスプールに巻き取った
り、また写真フイルム21の全コマに撮影が行われたと
きには写真フイルム21をカートリッジシェル23内に
巻き戻す。なお、フイルム給送時には反射型のフォトセ
ンサ53によってフイルムパーフォレーションの移動が
監視され、第1コマ目のセット処理やフイルム1コマ送
り制御などに用いられる。
【0036】撮影後の1コマ送りの間に磁気ヘッド41
を駆動することによって各種のデータが写真フイルム2
1の磁気データトラックに磁気記録される。磁気記録さ
れるデータとしては、前述のプリント倍率βの他、例え
ばシャッタ速度やストロボ使用の有無、測距装置50で
測定された被写体距離データ、プリント枚数を指定する
データ等がある。なお、磁気記録されるデータのうちで
プリント倍率βを除いたものを撮影データと総称する。
【0037】磁気記録された撮影データは写真プリント
時に読み出され、プリント処理をより適正なものとする
ため、プリント写真の作成枚数を判断するため等に利用
される。また、プリント倍率βが書き込まれていない撮
影コマについては、通常の基準プリント倍率のもとでプ
リント処理が行われる。一方、プリント倍率βが書き込
まれている撮影コマに対しては、このプリント倍率βに
基づいたトリミングプリントが行われる。
【0038】CPU30には、ROMとRAMとから構
成されるメモリ30aが接続されている。ROMにはカ
メラの一連の制御を行うためのプログラムが書き込まれ
ており、このプログラムにしたがってCPU30はカメ
ラの各部を制御する。また、RAMは、制御に必要なデ
ータを一時的に記憶するワークメモリとして用いられ
る。
【0039】次に、図1に示すフローチャートにしたが
って上記カメラの作用について説明する。カメラのメイ
ンスイッチを投入すると、鏡筒3が撮影位置に繰り出さ
れ撮影レンズ4が最短焦点距離f1にセットされる。ま
た、ズームファインダ8のファインダ倍率が「1」とさ
れるとともに、液晶板12がLCDドライバ38により
通常駆動モードで駆動される。これにより、ズームファ
インダ8は、そのファインダ視野範囲が制限されていな
い状態となる。
【0040】撮影者は、ズームファインダ8をファイン
ダ接眼部8bから覗きフレーミングを行い、被写体の種
類や距離、あるいは作風等に応じてズーム操作部25を
操作してズーミングを行う。ズーム操作部25を操作し
ていない状態では、前述のようにファインダ倍率が
「1」とされており、ファインダ視野範囲が制限されて
いないから、ファインダ接眼部8bを通して撮影レンズ
4の最短焦点距離f1による撮影範囲が観察される。
【0041】ズーム操作部25を望遠操作位置に操作す
ると、ズーム操作信号発生回路29からの望遠用ズーム
操作信号に応答して、CPU30は、モータドライバ3
2に駆動信号を送り、ズームモータ33を駆動する。こ
れにより撮影レンズ4は、ズームリングが回転して焦点
距離fが最長焦点距離f2に向かって増大(長く)する
ように変倍される。この撮影レンズ4の変倍中には、C
PU30は、モータドライバ32からの回転位置情報に
基づいた撮影レンズ4の焦点距離fを参照しながら、モ
ータドライバ36に駆動信号を送ってズームファインダ
用のズームモータ37を駆動し、ズームファインダ8の
ファインダ倍率を増大するようにして変倍する。
【0042】また、ズーム操作部25を望遠操作位置に
操作した後に、このズーム操作部25を広角操作位置に
操作すると、CPU30は、ズーム操作信号発生回路2
9からの広角用ズーム操作信号に応答して、撮影レンズ
用及びズームファインダ用のズームモータ33,37を
逆転し、撮影レンズ4の焦点距離fが最短焦点距離f1
に向かって減少(短く)されるように変倍するととも
に、ズームファインダ8のファインダ倍率が減少するよ
うにして変倍する。
【0043】図5(a)に焦点距離f1のときの、また
図5(b)に焦点距離f2のときのファインダ視野内の
状態を示すようにファインダ倍率の増減にともなって、
ズームファインダ8で観察されている被写体像が拡縮さ
れる。そして、ファインダ視野範囲が一定のサイズであ
るため、図5(b)のようにファインダ倍率が大きくな
って被写体像が大きくなれば、その分だけ観察できる被
写体の範囲が狭くなり、図5(a)のようにファインダ
倍率が小さくなって被写体像が小さくなれば、その分だ
け観察できる被写体の範囲が広くなる。結果として変倍
された撮影レンズ4の焦点距離fによる撮影範囲をファ
インダ画像として観察することができる。
【0044】最長焦点距離f2によるズームアップ効果
が不十分であるような場合には、撮影モードを擬似変倍
モードに切り替える。擬似変倍モードに切り替えるに
は、撮影者は、まずズーム操作部25を操作して撮影レ
ンズ4の変倍を行い、その焦点距離fを最長焦点距離f
2とする。この後に、ズーム操作部25を望遠操作位置
に2秒間継続的に保持する。なお、撮影レンズ4が既に
最長焦点距離f2となっている場合には、その状態でズ
ーム操作部25を望遠操作位置に2秒間継続的に保持
し、最長焦点距離f2に変倍してからの場合には、引き
続きズーム操作部材25を望遠操作位置に保持すればよ
い。
【0045】CPU30は、ズーム操作部25が望遠操
作位置に操作され、かつモータドライバ32からの回転
位置情報に基づいて撮影レンズ4が焦点距離f2となっ
ていることを検知すると、内蔵したタイマのタイマ値T
を「0」にリセットしてから、このタイマをスタートす
る。上記のようにしてズーム操作部25が望遠操作位置
に操作された状態が継続されると、タイマ値Tが歩進さ
れ、その操作時間が計時される。
【0046】そして、タイマ値Tが2秒に達すると、C
PU30は撮影モードを擬似変倍モードとする。擬似変
倍モードとなると、液晶板12は、擬似変倍駆動モード
で駆動される。これにより、図5(c)に示すように、
ズームファインダ8のファインダ視野範囲の天地左右の
それぞれを遮光するファインダマスク57が液晶板12
によって表示されて、ファインダ視野範囲が制限され
る。このときに、ズームファインダ8は、撮影レンズ4
の最長焦点距離f2に対応してファインダ倍率が「2」
となっている。結果として、最長焦点距離f2にプリン
ト倍率βを乗じた焦点距離f3による撮影範囲がファイ
ンダ画像として観察できるようになる。
【0047】擬似変倍モードに移行した後、通常モード
に復帰するには、ズーム操作部25を広角操作位置に操
作する。この操作により、広角用ズーム操作信号が入力
されるとCPU30は、撮影モードを擬似変倍モードか
ら通常モードに切り替える。この通常モードへの復帰に
より、液晶板12が通常駆動モードで駆動され、ファイ
ンダマスク57が非表示となって、ファインダ視野範囲
の制限が解除される。結果、ズームファインダ8では、
図5(b)に示されるような撮影レンズ4の焦点距離f
2に応じた撮影範囲をファインダ画像として観察できる
ようになる。引き続きズーム操作部25を広角操作位置
に操作すれば、撮影レンズ4の焦点距離fが減少され、
またこれにともなってファインダ倍率が減少される。
【0048】撮影する場合には、上記のようにして擬似
変倍モードと通常モードのどちらかを選択し、通常モー
ドを選択している場合には撮影レンズ4を所望とする撮
影範囲が得られるように焦点距離fに調節してから、レ
リーズボタン10を押圧操作する。レリーズボタン10
の半押し操作によって測光及び測距が行われ、さらに全
押し操作されるとモータドライバ51を介してフォーカ
スモータ52が駆動し、撮影レンズ4のピント合わせが
行われる。その後、露出演算回路45からのデータに基
づいてシャッタドライバ47が作動し、シャッタ羽根4
8が開閉して撮影が行われる。
【0049】写真フイルム21の撮影コマには、擬似変
倍モードであるか通常モードであるかにかかわらず、そ
の撮影時点での撮影レンズ4の焦点距離fに応じた撮影
範囲が撮影コマの全域に露光される。したがって、通常
モードで撮影を行った場合は、ズームファインダ8で観
察された範囲が撮影コマに露光される。また、擬似変倍
モードで撮影を行った場合は、最長焦点距離f2に応じ
た撮影範囲が撮影コマに露光され、ズームファインダ8
で観察されるものよりも広い範囲が撮影コマに露光され
る。
【0050】撮影完了の後、CPU30は擬似変倍モー
ドで撮影を行ったか否かを調べ、その結果に応じたデー
タをヘッドドライバ40にセットしてから、フイルム給
送機構39を駆動してフイルム1コマ送りを開始する。
そして、このフイルム1コマ送りの間に、ヘッドドライ
バ40により磁気ヘッド41の駆動が行われ、ヘッドド
ライバ40にセットされたデータが当該撮影コマの磁気
データトラックに磁気記録される。
【0051】例えば、通常モードで撮影が行われた場合
には、撮影データだけがヘッドドライバ40にセットさ
れるため、対応する撮影コマの磁気データトラックには
撮影データだけが磁気記録される。一方、擬似変倍モー
ドで撮影が行われた場合には、撮影データとともに、プ
リント倍率βがヘッドドライバ40にセットされる。し
たがって、擬似変倍モードで撮影された撮影コマの磁気
データトラックには撮影データとプリント倍率βとが磁
気記録される。
【0052】フォトセンサ53からの信号に基づいて、
フイルム1コマ送りの完了を検知すると、CPU30は
フイルム給送機構39を停止させる。これにより1回の
撮影シーケンスの完了となる。こうして全コマに対して
撮影が行われた後には、撮影済みの写真フイルム21が
全てカートリッジシェル23に巻き込まれた状態でカメ
ラのカートリッジ装填室から取り出され、現像所に送ら
れる。現像所では、カートリッジシェル23と撮影済み
写真フイルム21との対応を保ったままフイルム現像処
理を行い、現像済み写真フイルム21は再び元のカート
リッジシェル23に巻き込まれる。
【0053】写真プリント処理に際しては、カートリッ
ジシェル23から写真フイルム21を1コマずつ引き出
しながら印画紙への焼き付けが行われるが、プリンタプ
ロセッサに設けられたデータ読み取り器が各撮影コマの
磁気データトラックからプリント倍率、撮影データの読
み取りを行う。そして、プリント倍率βが読み取られた
撮影コマについては、このプリント倍率βに対応して写
真フイルム21上の写真画像が天地左右方向から所定幅
ずつトリミングされ、残された擬似変倍プリント範囲内
の画像を所定サイズの印画紙にプリントするトリミング
プリントが行われる。
【0054】こうしてトリミングプリントで作成された
プリント写真に写っている範囲は、撮影時にファインダ
マスクが表示されたズームファインダ8を通して観察さ
れた範囲と一致する。すなわち、撮影レンズ4の焦点距
離fが最長焦点距離f2であるのにもかかわらず、基準
プリント倍率に対して1.7倍のプリント倍率βでトリ
ミングプリントが行われるため、総合的には焦点距離f
3で撮影したのと同様なズームアップ効果を有するトリ
ミングプリント写真が得られる。
【0055】上記カメラによれば、擬似変倍モードで撮
影するか否かは、通常のズーム操作を行うときと同様
に、ズーム操作部25の操作で選択できるため操作が簡
単になる。一方で、通常のズーム操作と同様な操作で擬
似変倍モードに移行することができるため、擬似変倍モ
ードとなっている場合に、ズームファインダ8を焦点距
離f3に対応したファインダ倍率に変更してファインダ
画像を観察できるようにすると、トリミングプリントが
行われるようにされていることを撮影者が意識しなくな
ってしまい、撮影者の意図に反した画質のプリント写真
となってしまうことがある。
【0056】しかしながら、このカメラでは、上記のよ
うに擬似変倍モードとした場合には、ファインダマスク
をファインダ視野内に表示してファインダ視野範囲を制
限するため、ズームファインダ8を覗きながら擬似変倍
モードに移行していることを認識することができる。し
たがって、撮影者は、得られるプリント写真の画質を想
定しながらの撮影が可能となり、上述のようなトラブル
の発生を防止することができる。
【0057】上記実施形態では、撮影レンズ4が最長焦
点距離f2とされた状態で、ズーム操作部25が望遠操
作位置に一定時間以上操作されると、通常モードから擬
似変倍モードに切り替わるが、この他の望遠操作位置へ
の操作で擬似変倍モードに切り替わるようにすることも
できる。例えば、撮影レンズ4が最長焦点距離f2とさ
れた状態で、中立位置の状態からズーム操作部25が望
遠操作位置に短く1回だけ操作された場合や一定の時間
内に複数回、例えば2回の操作された場合に擬似変倍モ
ードに切り替わるようにしてもよい。また、撮影レンズ
4を変倍して最長焦点距離f2とした後、一度ズーム操
作部25の操作を解除してから、一定時間あるいは所定
の回数で望遠操作位置に再度操作することで擬似変倍モ
ードに切り替わるようにしてもよい。また、これらと同
様な広角操作位置への操作で、擬似変倍モードから通常
モードに復帰させるようにすることもできる。
【0058】図6は、ズーム操作部を撮影レンズを広角
端と望遠端との間で変倍させる通常操作範囲の外に設け
られた擬似変倍位置まで操作することにより、擬似変倍
モードに移行するようにした例を示すものである。な
お、以下に説明する他は、上記実施形態と同様であり、
同じ構成部材には同じ符号を付してその詳細な説明を省
略する。
【0059】図6(a)において、ズーム操作部60
は、操作部材61と、クリック機構62と、スイッチ6
3,64とから構成されている。操作部材61は、軸6
1aを中心にして、符号65で示す望遠操作位置と符号
66で示す広角操作位置との間の通常操作範囲で回動操
作可能にされ、さらに図6(b)に示す擬似変倍位置に
も回動することができる。この操作部材61は、中立位
置に付勢されており、通常操作範囲で操作を解除した場
合には中立位置に戻る。
【0060】クリック機構62は、カメラボディ2に埋
め込まれたバネ62aと、ピン62bとからなる。ピン
62bは、その先端が操作部材61の回動軌跡内に入り
込むようにして、図中右方向にバネ62aで付勢されて
いる。操作部材61は、望遠操作位置まで回動される
と、ピン62bの先端に当接して係止される。この状態
で、操作部材61をさらに強く押圧操作すると、バネ6
2aの付勢に抗してピン62bが図6中で左方向にスラ
イドされる。これにより、操作部材61は、図6(b)
に示されるように、望遠操作位置からさらに変位された
擬似変倍位置への回動が許容され、操作部材61が擬似
変倍位置に回動されると、操作部材61の側面に設けら
れた凹部67とピン62bの先端とがクリック係合し
て、その位置に係止されて保持される。擬似変倍位置と
された操作部材61を広角操作位置に向けて強く押圧す
れば、ピン62bがバネ62aの付勢に抗して図中左方
向にスライドすることによってクリック機構62による
係止が解除され、操作部材61を通常操作範囲に戻すこ
とができる。
【0061】このようにクリック機構62は、操作部材
61が擬似変倍位置に移動されたときに、これをこの位
置に係止し、通常操作範囲に戻す操作が操作部材61に
行われたときに操作部材61の係止を解除する。
【0062】なお、図示しないが、前記クリック機構6
2に代えて、前記操作部材61を擬似変倍位置に回動し
た時に操作部材61を自動係止し、操作部材61を擬似
変倍位置から通常操作範囲に戻すときには前記の自動係
止を解除する周知の機構を採用することも当然に可能で
ある。また、擬似変倍位置に係止された操作部材61を
再度押圧することで係止を解除する機構を用いたり、操
作部材61とは別に設けられた部材を操作することで係
止を解除する機構を用いてもよい。
【0063】また、クリック機構62は、操作部材61
の望遠操作位置から擬似変倍位置への操作に負荷を与え
ることにより、撮影者が望遠操作位置と擬似変倍位置と
を区別して操作できるようにする機能をも持っている。
もちろん、クリック機構62の他の機構によって操作部
材61の係止及び係止解除を行う場合にも、望遠操作位
置への操作と擬似変倍位置への操作とを区別できるよう
にするのがよい。
【0064】スイッチ63,64は、操作部材61と一
体に設けられた腕61cが回動することによって可動部
63a,64aがスライドされる。スイッチ63は、2
段式のスイッチであり、操作部材61が望遠操作位置ま
で操作されると、可動部63aが1段目までスライドさ
れて望遠用ズーム信号を発生し、擬似変倍位置まで操作
されると、可動部63aが2段目までスライドされて擬
似変倍信号を発生する。スイッチ64は、1段式のスイ
ッチであり、操作部材61が広角操作位置まで操作され
ると、可動部64aが1段目までスライドされて広角用
ズーム信号を発生する。各ズーム信号及び擬似変倍信号
は、CPU30に送られる。
【0065】CPU30は、望遠用ズーム信号と広角用
ズーム信号が入力された場合には、撮影レンズ4を変倍
する。また、CPU30は、擬似変倍信号が入力された
場合には、擬似変倍モードに切り替え、撮影レンズ4を
最長焦点距離f2に変倍するとともに、ズームファイン
ダ8のファインダ倍率を「2」とし、液晶板12を擬似
変倍駆動モードで駆動する。なお、擬似変倍信号が入力
されている期間中は、擬似変倍モードとされ、擬似変倍
信号の入力が停止されると通常モードに復帰される。し
たがって、CPU30は、スイッチ63からの擬似変倍
信号によって、操作部材61が擬似変倍位置に変位され
たことを検知して撮影モードを擬似変倍モードに移行さ
せ、擬似変倍信号の入力停止により、すなわち擬似変倍
位置での操作部材61の係止が解除されたことを検知し
て通常モードに復帰させる。
【0066】図7に処理の手順を示すように、この例で
は、ズーム操作部60の操作部材61を望遠操作位置あ
るいは広角操作位置に操作すれば、上記実施形態と同様
に撮影レンズ4は、その焦点距離fが最短焦点距離f1
と最長焦点距離f2との間で変化される。そして、操作
部材61を望遠操作位置に操作した場合には、その位置
でクリック機構62により係止されるので、誤って操作
部材61を擬似変倍位置に操作することはない。
【0067】擬似変倍モードに切り替える場合には、操
作部材61を望遠操作位置に操作した後に、さらに強く
押圧操作する。すると、ピン62bがバネ62aの付勢
に抗してスライド移動するため、望遠操作位置でのピン
62bによる係止が解除されて、操作部材61が望遠操
作位置から擬似変倍操作位置に回動される。そして、操
作部材61は、擬似変倍位置に回動すると、凹部67と
ピン62bの先端とがクリック係合するため操作を解除
しても擬似変倍位置に係止、保持される。
【0068】操作部材61が擬似変倍位置に回動される
ことにともない、スイッチ63の可動部63aが2段目
までスライドされる。これにより、スイッチ63から擬
似変倍信号がCPU30に送られる。CPU30は、擬
似変倍信号が入力されると、その時点の撮影レンズ4の
焦点距離fにかかわらず擬似変倍モードに移行し、撮影
レンズ4を最長焦点距離f2とし、またズームファイン
ダ8のファインダ倍率を「2」とし、さらに液晶板12
を擬似変倍駆動モードで駆動する。
【0069】擬似変倍モードから通常モードに切り替え
るには、図6中で時計方向に操作部材61を回動させる
ように強く押圧操作してクリック機構62と操作部材6
1とのクリック係合を解除し、操作部材を望遠操作位
置,広角操作位置あるいは中立位置、すなわち通常操作
範囲にする。すると、擬似変倍信号の入力が停止して通
常モードとされ、液晶板12が通常駆動モードで駆動さ
れるようになる。
【0070】上記のように操作部材61を通常操作範囲
の望遠操作位置を超えた擬似変倍位置に操作して、撮影
者が擬似変倍モードの選択を行うようにしているので、
この選択を通常のズーミングを行うときと同様な操作で
行えるとともに、撮影者は擬似変倍モードへの移行の操
作を意識的に行うことになる。同様に、擬似変倍位置か
ら通常操作範囲に戻す操作を行うことにより、通常モー
ドへの復帰を行うための通常モードへの復帰も意識的に
行うことになる。さらに、望遠操作位置から擬似変倍位
置へ操作するときに操作部材61がピン62bでいった
ん係止されて、この操作に負荷が与えられるため、より
効果的に擬似変倍モードへの移行の操作を意識させるこ
とができる。もちろん、擬似変倍位置から通常操作範囲
に操作部材61を戻す操作でも、操作に負荷が与えられ
るから、より効果的に擬似変倍モードの解除を意識させ
ることができる。
【0071】図8は、ズーム操作部の操作部材を擬似変
倍位置に係止しない例を示すものである。なお、以下に
説明する他は、上記実施形態と同様であり、同じ構成部
材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0072】ズーム操作部60は、操作部材61にピン
62bとクリック結合するための凹部がない他は、上記
実施形態と同様である。このため、操作部材61は、擬
似変倍位置で押圧操作が解除されると、通常操作範囲で
の操作解除と同様に初期位置としての中立位置に戻る。
この例におけるクリック機構62は、操作部材61の望
遠操作位置から擬似変倍位置への操作に負荷を与えるこ
とにより、撮影者が望遠操作位置と擬似変倍位置とを区
別できるようにするとともに、擬似変倍位置への操作を
意識的に行わせ、擬似変倍モードへの移行を意識させる
ために設けられている。
【0073】この例では操作部材61が擬似変倍位置に
操作されると、図8に示されるように、撮影モードが擬
似変倍モードに移行される。擬似変倍位置で操作を解除
すると、操作部材61が付勢により中立位置に戻される
が、操作部材61が中立位置に戻った後にも擬似変倍モ
ードに維持される。そして、擬似変倍モード下で操作部
材61を広角操作位置に操作すると、撮影モードが通常
モードに復帰される。
【0074】なお、操作部材61が擬似変倍位置に一定
時間だけ保持された場合や、一定時間内に複数回擬似変
倍位置に操作された場合に、擬似変倍モードに切り替わ
るようにしてもよい。また、操作部材61が広角操作位
置に一定時間だけ保持された場合や、一定時間内に複数
回広角操作位置に操作された場合に擬似変倍モードから
通常モードに復帰させてもよい。さらに、操作部材61
を広角操作位置に操作する他に、例えば操作部材61を
中立位置とした後に、望遠操作位置,あるいは再度の擬
似変倍位置へ操作することで、擬似変倍モードから通常
モードに復帰させるようにしてもよい。
【0075】図6,図8に示される上記各実施形態で
は、操作部材61を擬似変倍位置にすると、撮影レンズ
4が最長焦点距離f2とされるが、擬似変倍位置に操作
された時点の焦点距離fを維持したまま擬似変倍モード
に移行するようにすることも可能である。
【0076】図9は、擬似変倍モードのときに、ファイ
ンダ視野範囲を制限するファインダマスクを色表示する
ようにしたものである。なお、以下に説明する他は最初
の実施形態と同様であり、図9には最初の実施形態と同
じ構成部材には同じ符号を付してある。また、擬似変倍
モードに移行させる操作は、最初の実施形態のものに限
らず、上記各実施形態の手法を用いることができる。
【0077】ファインダマスク70は、擬似変倍モード
時の擬似変倍プリント範囲に対応した中央部分が無色透
明、または開口とされ、制限する部分が例えば赤色光を
透過するフイルタとなっている。このファインダマスク
70は、擬似変倍モードとなると、マスク挿脱機構71
によって、ズームファインダ8の結像面近傍に挿入され
る。
【0078】これにより、擬似変倍モード時には、擬似
変倍プリント範囲はそのままファインダ画像として観察
され、擬似変倍プリント範囲の外側、すなわちトリミン
グされてプリントされない部分の光は、ファインダマス
ク70の赤色のフイルタ部分を透過する。結果、ファイ
ンダマスクが赤色で表示され、単に遮光することによっ
て黒色でファインダマスクを表示するよりも効果的に擬
似変倍モードとなっていることを撮影者に意識させるこ
とができる。
【0079】なお、ファインダマスクを赤色の以外の色
で表示するようにしてもよい。また、最初の実施形態と
同様に液晶板を用いて、液晶板上に表示されたファイン
ダマスクを点滅表示させることでも効果的に擬似変倍モ
ードになっていることを知らせることができる。さらに
は、擬似変倍モードであることをファインダ視野内に文
字やマークで表示するようにしてもよい。
【0080】図10に示す例は、ファインダ画像ととも
に、撮影レンズ4の倍率を表示するインジケータが観察
できるようにしたものである。なお、図10(a),図
10(b)は、通常モードにおける焦点距離f1,焦点
距離f2のときファインダ視野の様子を、図10(c)
は擬似変倍モード時のファインダ視野の様子をそれぞれ
示している。
【0081】図10に示すように、ファインダ視野80
内には、ファインダ画像81とともに、撮影レンズ4の
倍率を表示するインジケータ82が表示される。インジ
ケータ82は、通常モード時に撮影レンズ4の焦点距離
fに応じた倍率のランプが点灯される第1表示部82a
と、擬似変倍モード時にランプが点滅する第2表示部8
2bとからなる。
【0082】通常モード時では、図10(a)あるいは
図10(b)に示されるように、撮影レンズ4の焦点距
離fに応じてファインダ倍率が変倍され、撮影範囲とフ
ァインダ画像に範囲とが一致する。また、第1表示部8
2aには、撮影レンズ4の倍率が点灯表示される。一
方、擬似変倍モード時では、図10(c)に示すよう
に、プリント倍率βを併用したときの擬似的な撮影レン
ズ4の倍率「3.4」が表示された第2表示部82bで
ランプが点滅されて、擬似変倍モードになっていること
撮影者に知らせる。
【0083】この例では、フレーム枠83をファインダ
画像に重ねて常時表示し、このフレーム枠83で擬似変
倍プリント範囲を表示している。すなわち、撮影レンズ
4の焦点距離f2に応じてファインダ倍率が「2」とさ
れている状態でフレーム枠83が囲む範囲が焦点距離f
3の撮影範囲に対応するが、フレーム枠83を擬似変倍
モードの時だけ表示されるようにしてもよい。また、フ
レーム枠でなく上記各実施形態のようにファインダマス
クを用いてもよい。さらに、擬似変倍モード時に、点滅
あるいは点灯するランプ等をズームファインダ8のファ
インダ接眼部8b近傍に設けて、撮影者に知らせるよう
にしてもよい。
【0084】上記各実施形態では、プリント倍率βを写
真フイルムの磁気データトラックに磁気記録したが、写
真フイルムに光学的に記録してもよい。また、現像所に
撮影済の写真フイルムと一緒に提出されるものであれ
ば、他の記録媒体を用いてもよく、例えば、カートリッ
ジシェルにメモリを内蔵させ、このメモリにプリント倍
率βを書き込むようにしてもよい。
【0085】光学式のズームファインダに代えて、イメ
ージセンサと液晶表示パネルやプラズマディスプレイパ
ネルなどの電子的表示器とを組み合わせた電子ファイン
ダを用いることも可能である。この場合には、ファイン
ダ画像の変倍を行う際にイメージセンサの前面に配置さ
れた光学系の変倍により対応できることはもとより、イ
メージセンサからの撮像信号を電気的に処理して液晶表
示パネルに表示されるファインダ画像をいわゆる電子ズ
ームで対応することも可能となる。また、擬似変倍モー
ドにおける擬似変倍プリント範囲を表示する場合には、
液晶表示パネル上に擬似変倍プリント範囲に対応する範
囲だけを表示したり、擬似変倍プリント範囲に対応する
範囲を示すフレーム枠を表示すればよい。もちろん、擬
似変倍モード時に、このモードになっていることを表す
文字やマーク等を表示してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
ズームレンズが望遠端まで変倍された状態で、ズーム操
作部を望遠側に操作することにより、あるいは通常の操
作範囲外の擬似変倍位置にズーム操作部の操作部材を操
作することによって擬似変倍モードに移行させ、擬似変
倍モード下でズーム操作部を広角側に操作したり、擬似
変倍位置での操作部材の係止を解除すること等によって
通常モードに復帰させ、また通常モードではズームレン
ズの変倍に連動してファインダ倍率を変更し、擬似変倍
モードでは所定のプリント倍率のもとでプリントされる
範囲を表示手段でファインダ視野内に表示するように
し、擬似変倍モードで撮影された撮影コマにはプリント
倍率を写真フイルム等に設けられた記録部に記録するよ
うにして、ズームレンズの焦点距離を超えて拡大された
プリント写真が得られようにしたから、良好な操作性を
維持しながら、擬似変倍モードを意識的に選択すること
ができ、また擬似変倍モードであるか否かを撮影者に知
らせることができるとともに、擬似変倍モードであるこ
とを意識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明カメラの処理を示したフローチャートで
ある。
【図2】本発明を実施したカメラの前面側の外観を示す
斜視図である。
【図3】カメラの背面側の外観を示す斜視図である。
【図4】カメラの要部構成を示すブロック図である。
【図5】ズームファインダで観察されるファインダ画像
を示す説明図である。
【図6】操作部材を強く押圧することにより擬似変倍モ
ードとなる例におけるズーム操作部を示す説明図であ
る。
【図7】図6の例におけるカメラの処理を示したフロー
チャートである。
【図8】擬似変倍位置で操作を解除したときに操作部材
が中立位置に戻る例におけるカメラの処理を示したフロ
ーチャートである。
【図9】ファインダマスクを赤色に表示する例を示すブ
ロック図である。
【図10】インジケータをファインダ内に表示する例を
示す説明図である。
【符号の説明】
4 撮影レンズ 8 ズームファインダ 12 液晶板 21 写真フイルム 25,60 ズーム操作部 30 CPU 41 磁気ヘッド 61 操作部材 62 クリック機構 63,64 スイッチ 57,70 ファインダマスク 82 インジケータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後 成明 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内 Fターム(参考) 2H018 AA02 AA06 BA02 BA03 2H102 AA41 AA45 BA12 BB01 BB09 BB22 CA34 2H103 AA22 BA01 BA07 ZA02 ZA13 ZA22 ZA31 ZA55

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズと、ズーム操作部と、撮影
    時に選択された撮影コマに対して写真フイルムまたはフ
    イルムカートリッジに設けられたデータ記録部にプリン
    ト倍率を書き込むデータ記録手段とを備えたカメラにお
    いて、 前記ズームレンズが望遠端まで変倍された状態で、前記
    ズーム操作部が望遠側に操作されたことを検知して通常
    モードから擬似変倍モードに移行させ、かつ擬似変倍モ
    ード下でズーム操作部が広角側に操作されたことを検知
    して通常モードに復帰させるモード切替え手段と、 前記通常モード下ではズームレンズの変倍に連動してフ
    ァインダ倍率が変更され、擬似変倍モード下では前記プ
    リント倍率のもとでプリントされる範囲をファインダ視
    野内に表示する表示手段が設けられたファインダ装置と
    を有し、 擬似変倍モード下で撮影が行われた後に前記データ記録
    手段を作動させ、データ記録部にプリント倍率を書き込
    むことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記モード切替え手段は、ズームレンズ
    が望遠端まで変倍された状態で、ズーム操作部が望遠側
    に一定時間以上操作されたことを検知して通常モードか
    ら擬似変倍モードに移行させることを特徴とする請求項
    1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 ズームレンズと、撮影時に選択された撮
    影コマに対して写真フイルムまたはフイルムカートリッ
    ジに設けられたデータ記録部にプリント倍率を書き込む
    データ記録手段とを備えたカメラにおいて、 前記ズームレンズを広角端と望遠端との間で変倍させる
    通常の操作範囲のほかに、この通常の操作範囲外に設け
    られた擬似変倍位置まで移動操作自在な操作部材及び操
    作部材が擬似変倍位置に移動したことを検知する検知手
    段を有するズーム操作部と、 前記検知手段の検知結果に応答して通常モードから擬似
    変倍モードに移行させるモード切替え手段と、 前記通常モード下ではズームレンズの変倍に連動してフ
    ァインダ倍率が変更され、擬似変倍モード下では前記プ
    リント倍率のもとでプリントされる範囲をファインダ視
    野内に表示する表示手段が設けられたファインダ装置と
    を有し、 擬似変倍モード下で撮影が行われた後に前記データ記録
    手段を作動させ、データ記録部にプリント倍率を書き込
    むことを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 前記操作部材が擬似変倍位置に移動され
    たときに、この操作部材を前記擬似変倍位置に係止する
    係止機構と、この係止機構による操作部材の係止を解除
    する係止解除機構とを有し、前記モード切替え手段は、
    前記係止解除機構によって操作部材の係止が解除された
    ことに応答して前記通常モードに復帰させることを特徴
    とする請求項3記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記操作部材は、操作が解除されたとき
    に前記通常の操作範囲の初期位置に復帰するようにさ
    れ、前記モード切替え手段は、前記擬似変倍モードへの
    移行後には、前記操作部材が広角側に操作されたことを
    検知して通常モードに復帰させることを特徴とする請求
    項3記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、ファインダ視野範囲を
    制限するファインダマスクであることを特徴とする請求
    項1ないし5のいずれか1項に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記データ記録手段は、写真フイルムに
    設けられた磁気記録層にプリント倍率を記録する磁気ヘ
    ッドであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か1項に記載のカメラ。
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