JP2000180839A - 液晶表示パネル - Google Patents

液晶表示パネル

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JP2000180839A
JP2000180839A JP10358830A JP35883098A JP2000180839A JP 2000180839 A JP2000180839 A JP 2000180839A JP 10358830 A JP10358830 A JP 10358830A JP 35883098 A JP35883098 A JP 35883098A JP 2000180839 A JP2000180839 A JP 2000180839A
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liquid crystal
crystal display
display panel
polarizing plate
plate
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JP10358830A
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English (en)
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Hikari Nakagawa
光 中川
Shinsuke Iguchi
真介 井口
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Kyocera Display Corp
Original Assignee
Kyocera Display Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線による光学部材の黄色変化および液晶
の比抵抗の低下を防止する。 【解決手段】 一対の透明電極基板11,12を周辺シ
ール材を介して貼り合わせたパネル本体1を備え、同パ
ネル本体1の少なくとも一方の表面に位相差板3や光拡
散板2などの光学部材を介して偏光板4を積層した液晶
表示パネルAにおいて、偏光板4、光学部材2,3およ
びパネル本体1の各端面5a,1aに、紫外線を吸収も
しくは反射する紫外線遮光手段6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相差板や光拡散板
などの光学部材を有する液晶表示パネルに関し、さらに
詳しく言えば、その光学部材の紫外線による変色を防止
する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルには、偏光板のほかに必
要に応じて温度補償フィルム、広視野角フィルム(光拡
散フィルム)、反射板(P/S偏光素子)、位相差板な
どの光学部材が設けられる。
【0003】これらの光学部材は一般的に耐光性(特
に、耐紫外線性)に弱いとされているが、その上に偏光
板を重ねて直接光があたらないようにすることにより、
耐光性に問題はないとされていた。
【0004】図3には、パネル本体1上に例えば光拡散
板2と位相差板3とを順次積層し、その上に偏光板4を
重ねた場合の例が示されている。このように、数種類の
板(フィルム)を重ねると、当然のことながら、その積
層体5の端面5aの全体露出幅が大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この全体露出幅が例え
ば0.4mm以上になると、その端面5aから回り込む
ようにして入射される紫外線の量が多くなり、これによ
って、光学部材2,3および偏光板4が黄色く変色して
しまうという課題が生ずる。
【0006】一方、パネル本体1は、通常、外装ケース
(筐体)内に組み込まれるため、直接光があたることは
ほとんどないが、透過型もしくは半透過型で、そのバッ
クライトがCCFL(冷陰極管)、HCFL(陽陰極
管)、メタルハライドランプなどで、450nm以下の
波長を有する場合には、これらの光源からの紫外線がパ
ネル本体1に対してもその端面1aから入射し、それが
ガラス基板内で反射し、微量ながらも光学部材2,3に
照射されることになる。
【0007】そればかりでなく、紫外線が液晶層内に入
り込むと、液晶の比抵抗が低下し、表示ムラが発生する
ことがある。また、紫外線は周辺シール材にも悪影響を
およぼし、接着力の低下をきたすなどの問題も発生する
ことになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、その目的は、光学
部材およびパネル本体の双方を紫外線から有効に保護し
得るようにした液晶表示パネルを提供することにある。
【0009】本発明によれば、この目的は、一対の透明
電極基板を周辺シール材を介して貼り合わせたパネル本
体を備え、同パネル本体の少なくとも一方の表面に位相
差板や光拡散板などの光学部材を介して偏光板を積層し
た液晶表示パネルにおいて、上記偏光板、上記光学部材
および上記パネル本体の各端面に、紫外線を吸収もしく
は反射する紫外線遮光手段を設けることにより達成され
る。
【0010】本発明において、上記紫外線遮光手段は、
UV(紫外線)カット剤を含む樹脂層もしくは金属蒸着
フィルムや黒色フィルムなどのUVカットフィルムのい
ずれであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面に示されてい
る実施例により説明する。
【0012】まず、図1の第1実施例について説明する
と、この液晶表示パネルAは、先に説明した図3のもの
と同様に基本的な構成として、パネル本体1と、このパ
ネル本体1の一方の表面上に設けられた光学部材の積層
体5とを備えている。
【0013】パネル本体1は、一対の透明電極基板1
1,12を図示しない周辺シール材を介して貼り合わ
せ、その内部に液晶を封入したものからなるが、この実
施例において、パネル本体1は透過型(もしくは半透過
型)とされている。なお、この実施例においても、光学
部材の積層体5は光拡散板2と位相差板3とを順次積層
し、その上に偏光板4を重ねたものとして示されてい
る。
【0014】この液晶表示パネルAは、その偏光膜4の
部分が外装ケースの表示窓に面するように、同外装ケー
ス内に組み込まれ、その裏面側に例えばCCFLなどの
バックライトが配置されるが、作図の都合上、外装ケー
スおよびバックライトについてはその図示が省略されて
いる。また、パネル本体1の裏面側にも偏光板が設けら
れるが、この裏面側偏光板も図示が省略されている。
【0015】この第1実施例によると、液晶表示パネル
Aの有効視野外である光学部材の積層体5の端面5aお
よびパネル本体1の端面1aに、紫外線遮光手段として
のUVカット樹脂6がそれぞれ設けられている。
【0016】このUVカット樹脂6としては、ZnOや
2−ヒドロキシベンゾフェノンなどのUVカット剤を分
散させたアクリル樹脂が例示される。この樹脂によれ
ば、ディスペンサなどで塗布した後に、UVの照射もし
くは加熱により硬化させることができる。
【0017】なお、UVカット剤にZnOを用いる場
合、樹脂に対する添加量は0.05〜0.3重量%の範
囲が好ましく、また、樹脂粘度は3000〜7000c
Psの範囲内であることが望ましい。
【0018】図2の第2実施例では、上記の各端面1
a,5aに対する紫外線遮光手段としてUVカットフィ
ルム7が用いられている。このUVカットフィルム7と
しては、金属蒸着フィルムや黒色フィルムが例示される
が、この他にも320〜450nm付近のUV(紫外
線)をカットし得るものであれば採用可能である。な
お、UVカットとは、紫外線反射もしくは紫外線吸収の
いずれをも含む。
【0019】
【実施例】《実施例1》端面の露出幅が2.2mmのパ
ネル本体を用意した。また、光学部材として、偏光板に
温度補償フィルムTCRF(住友化学工業社製:単体厚
み90μm)を2枚貼り付けたものを用意した(端面の
露出幅が0.39mm)。なお、この温度補償フィルム
は、ポリカーボネートなどの樹脂中に液晶を混在させ
て、周囲温度によりリタデーション値が変化するフィル
ムである。また、UVカット樹脂として、320〜45
0nmの波長付近をカットするUVカット剤(ZnO)
を0.2重量%分散させたエポキシ系アクリル樹脂を用
意した(樹脂粘度5000cPs)。次に、パネル本体
に温度補償フィルム付き偏光板を貼り付けた後、それら
の各端面の全面にわたって、UVカット樹脂をディスペ
ンサーにて厚さ(端面から測った厚さ)0.1mmに塗
布し、70℃に加熱して硬化させた。この液晶表示パネ
ルを外装ケース内に組み込むとともに、その裏面側にバ
ックライトとしてHCFLを配置してモジュール化し
た。そして、偏光板の真上からUVフェードメータによ
り紫外線(波長300〜500nm:光量30mW/c
)を照射するとともに、バックライトを点灯させて
耐光性試験を行なった。その結果、500時間経過後に
おいても、光学部材に黄色変化は観測されなかった。ま
た、温度補償フィルムのリタデーション値を測定したと
ころ、500時間経過後での低下は5nmであった。ま
た、液晶の比抵抗を試験前後で測定したところ、試験前
は1.6×1011Ωcm、試験後は1.1×1011
Ωcmであり、500時間経過後でも30%の低下率で
あった。
【0020】〈比較例1〉パネル本体および温度補償フ
ィルム付き偏光板の各端面に紫外線遮光手段を講ずるこ
となく、実施例1と同様にモジュール化して耐光性試験
を行なった。その結果、150時間経過後に偏光板端面
より黄色変化が見られた。また、温度補償フィルムのリ
タデーション値を測定したところ、150時間経過後で
10nm低下していた。また、液晶の比抵抗を試験前後
で測定したところ、試験前は1.6×1011Ωcmで
あったが、試験後には0.8×1011Ωcmとなり、
150時間経過後には50%も低下していた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学部材およびパネル本体の各端面に紫外線遮光手段を
設けたことにより、紫外線による光学部材の黄色変化や
液晶の比抵抗の低下などを確実に防止することができ
る。また、本発明によれば、光学部材およびパネル本体
の各端面からの水分の侵入をも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例の一部を断面で示した
模式的側面図。
【図2】本発明による第2実施例の一部を断面で示した
模式的側面図。
【図3】従来の液晶表示パネルを示した模式的側面図。
【符号の説明】
1 パネル本体 1a パネル本体の端面 2 光拡散板 3 位相差板 4 偏光板 5 光学部材の積層体 5a 積層体の端面 6 UVカット樹脂 7 UVカットフィルム A 液晶表示パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 CA01 CA13 CA19 CA24 CA25 2H091 FA01X FA01Y FA01Z FA08X FA11X FA31X FA50X FA50Y FA50Z FB02 FB08 FC02 FD06 LA03 5G435 AA13 AA14 AA16 BB12 EE05 GG16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透明電極基板を周辺シール材を介
    して貼り合わせたパネル本体を備え、同パネル本体の少
    なくとも一方の表面に位相差板や光拡散板などの光学部
    材を介して偏光板を積層した液晶表示パネルにおいて、 上記偏光板、上記光学部材および上記パネル本体の各端
    面に、紫外線を吸収もしくは反射する紫外線遮光手段が
    設けられている液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 上記紫外線遮光手段が、UVカット剤を
    含む樹脂層からなる請求項1に記載の液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 上記紫外線遮光手段が、金属蒸着フィル
    ムや黒色フィルムなどのUVカットフィルムからなる請
    求項1に記載の液晶表示パネル。
JP10358830A 1998-12-17 1998-12-17 液晶表示パネル Withdrawn JP2000180839A (ja)

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Effective date: 20060307