JP2000180383A - 発泡樹脂製容器の開口フランジ部検査方法および検査装置 - Google Patents

発泡樹脂製容器の開口フランジ部検査方法および検査装置

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JP2000180383A
JP2000180383A JP10354612A JP35461298A JP2000180383A JP 2000180383 A JP2000180383 A JP 2000180383A JP 10354612 A JP10354612 A JP 10354612A JP 35461298 A JP35461298 A JP 35461298A JP 2000180383 A JP2000180383 A JP 2000180383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡ポリスチレン容器の開口フランジ部におけ
る欠陥の有無を、効率よく確実に検査することができ
る。 【解決手段】ビーズ型内発泡成形によって製造された発
泡ポリスチレン容器10は、上面が円形状に開口すると
ともに、その開口部の周縁部を構成する上端部が、外側
に突出するように厚肉になった開口フランジ部11が設
けられている。搬送機構20によって搬送される発泡ポ
リスチレン容器10は、持ち上げ機構41によって上方
に持ち上げられて、変形回転機構42によって、開口フ
ランジ部11における相対向する部分が相互に接近され
て楕円形状に変形されるとともに、開口フランジ部11
が周方向に回転される。この変形回転機構42によって
楕円形状に変形された開口フランジ部11における曲率
半径が最小になった外周面は、CCDカメラ43aによ
って撮像されて、亀裂の有無が検査される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席麺の容器、ジ
ュース、コーヒー等の飲料用カップ、冷菓用容器等に使
用される発泡樹脂製容器、特に、ビーズ型内発泡成形方
法によって上端面が円形状に開口したカップ状に構成さ
れており、その開口の周縁部を構成する上端部に、外側
に突出する厚肉の開口フランジ部が設けられた発泡樹脂
製容器において、開口フランジ部のピンホール、割れ等
の欠陥の有無を検査する方法および検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】即席麺の容器、飲料用カップ等として使
用される発泡ポリスチレン製の容器は、通常、ビーズ型
内発泡成形方法によって製造される。ビーズ型内発泡成
形方法による発泡ポリスチレン容器の製造方法では、ま
ず、発泡ポリスチレンビーズを予備発泡して予備発泡粒
子を得て、その後に、その予備発泡粒子を金型の凹部内
に充填して蒸気等の加熱媒体によって加熱し、発泡と同
時に融着させることによって、円筒状、中空の円錐台形
状、どんぶり形状等の所定のカップ形状に製造される。
【0003】このようにして製造される発泡ポリスチレ
ン容器は、発泡時における加熱不足、発泡力不足によっ
て、発泡ポリスチレンビーズ同士が十分に融着せず、製
造される容器にピンホールが発生したり、割れが発生す
るおそれがある。特に、即席麺等の容器として使用され
る発泡ポリスチレン容器は、熱湯が注入された状態で、
開口の周縁部である上端部を把持した際に破損しないよ
うに、上端部の開口周縁部に、外側に突出する厚肉のフ
ランジ部を形成して、剛性を高めるようにされている
が、このような開口フランジ部にピンホール、割れ等の
欠陥が発生していると、開口フランジ部を把持して変形
させた際に、開口フランジ部の内部に達する亀裂となっ
て開口フランジ部が破壊するおそれがある。このため
に、ビーズ型内発泡成形方法によって製造された発泡ポ
リスチレン容器は、開口フランジ部におけるピンホー
ル、割れ等の欠陥の有無を検査する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発泡ポリスチレン容器
の開口フランジ部における欠陥の有無は、通常、連続的
に製造される発泡ポリスチレン容器に対して、作業員が
目視によって、順次、検査している。しかしながら、作
業員による目視検査では、作業員の個人差によって検査
結果がばらつき、破損に繋がる欠陥を検出することがで
きないおそれがある。また、長時間にわたって目視によ
って検査すると、作業員の視力の低下、疲労等によっ
て、検査精度および検査効率が低下するという問題もあ
る。
【0005】このような連続的な目視検査に対して、製
造された多数の発泡ポリスチレン容器からいくつかの発
泡ポリスチレン容器を抜き取って検査することも行われ
ている。この場合には、抜き取られた発泡ポリスチレン
容器の開口フランジ部における相互に対向した部分を作
業員の手作業によって相互に接近させて、開口フランジ
部を楕円形状に変形することによって破壊し、その破壊
の瞬間における作業員の感触に基づいて、開口フランジ
部における欠陥によって強度が低下しているかを判定す
るようになっている。この場合には、全ての発泡ポリス
チレン容器に対して検査することができず、信頼性に欠
けるという問題がある。
【0006】特開平7−167798号公報には、半透
明容器の側壁に照射されて反射した光に基づいて、側壁
における割れ等の欠陥の有無を検査する方法が開示され
ている。しかし、光を透過しない発泡ポリスチレン容器
の場合には、このような方法を適用することができな
い。
【0007】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、発泡ポリスチレン等の発泡樹脂製
容器の開口フランジ部におけるピンホール、割れ等の欠
陥の有無を、効率よく確実に検査することができる検査
方法および検査装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡樹脂製容器
の開口フランジ部検査方法は、ビーズ型内発泡成形方法
によって上端面が円形状に開口したカップ状に構成され
ており、その開口の周縁部を構成する上端部に、外側に
突出する厚肉の開口フランジ部が設けられた発泡樹脂製
容器において、その開口フランジ部における欠陥の有無
を検査する方法であって、開口フランジ部における相対
向する部分を相互に接近させて開口フランジ部を楕円形
状に変形させた状態で、発泡樹脂製容器を周方向に沿っ
て回転させて、開口フランジ部における曲率半径が最小
になった部分の外周面に亀裂が存在するかを順次検査す
ることを特徴とする。
【0009】本発明の発泡樹脂製容器の開口フランジ部
検査装置は、ビーズ型内発泡成形方法によって上端面が
円形状に開口したカップ状に構成されており、その開口
の周縁部を構成する上端部に、外側に突出する厚肉の開
口フランジ部が設けられた発泡樹脂製容器において、そ
の開口フランジ部における欠陥の有無を検査する装置で
あって、開口フランジ部における相対向する部分を相互
に接近させて開口フランジ部を楕円形状に変形させた状
態で、発泡樹脂製容器を周方向に沿って回転させる変形
回転機構と、この変形回転機構によって楕円形状に変形
された開口フランジ部における曲率半径が最小になった
部分の外周面に亀裂が存在することを順次検査する亀裂
検査機構と、を具備することを特徴とする。
【0010】前記変形回転機構の下方には、水平方向に
順次搬送される発泡樹脂製容器を変形回転機構に順次持
ち上げる持ち上げ機構が設けられている。
【0011】前記変形回転機構の上方には、上下方向に
積み重ねられた複数の発泡樹脂製容器を、順次、下方に
搬送して変形回転機構に供給する搬送機構が設けられて
いる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の発泡樹脂容器の開口フラ
ンジ部の検査装置の実施の形態の一例を示す概略斜視図
である。この検査装置は、図2に示す発泡ポリスチレン
容器10の開口周縁部にピンホール、割れ等の欠陥が発
生して、剛性が低下しているかどうかを検査するために
使用される。発泡ポリスチレン容器10は、例えば、即
席麺を収容するために使用されるものであり、発泡ポリ
スチレンビーズを予備発泡して予備発泡粒子を得た後
に、その予備発泡粒子を、金型の凹部内に充填して、蒸
気等の加熱媒体によって加熱することにより、発泡と同
時に融着させるビーズ型内発泡成形方法によって製造さ
れている。
【0014】発泡ポリスチレン容器10は、上側になる
につれて順次直径が大きくなった中空の円錐台形をした
カップ状に構成されている。発泡ポリスチレン容器10
の上端面は開口しており、その開口の周縁部を形成する
上端部には、外側に突出するように厚肉になった開口フ
ランジ部11が形成されている。従って、発泡ポリスチ
レン容器10は、開口フランジ部11によって、上端部
の剛性が高められている。開口フランジ部11の上下方
向の長さは、2〜10mm程度とされる。
【0015】図1に示す検査装置は、発泡ポリスチレン
容器10の開口フランジ部11にピンホール、割れ等の
欠陥が発生して強度が低下しているかを検査するもので
あり、発泡ポリスチレン容器10を、開口フランジ部1
1が上側に配置された垂直状態で、順次、間欠的に水平
方向に搬送する搬送機構20と、この搬送機構20の中
程にて、順次、間欠的に搬送される各発泡スチレン容器
10の開口フランジ部11におけるピンホール、割れ等
の欠陥の有無を検査する検査部40とを有している。搬
送機構20は、架台31上に配置されており、また、検
査部40も架台31上に配置されている。検査部40
は、全体が遮光カバー32によって覆われている。
【0016】搬送機構20は、架台31の各端部にそれ
ぞれ垂直な状態で回転可能に配置された各一対のプーリ
21と、架台31の各端部にそれぞれ配置された各1つ
のプーリ21にそれぞれ巻き掛けられて、架台31の長
手方向に沿った状態で相互に平行に配置された一対の無
端帯状の搬送ロープ22とを有している。各搬送ロープ
22は、両者の間隙内に発泡ポリスチレン容器10が開
口フランジ部11を上側にして挿入されて、開口フラン
ジ部11が各搬送ロープ22上に係合されるように、所
定の間隔をあけて配置されている。
【0017】架台31の各端部にそれぞれ配置された各
一対のプーリ21は、それぞれの中心部を挿通する1本
の支持軸23に取り付けられており、各支持軸23が架
台31の各端部に水平な状態で回転可能に支持されてい
る。
【0018】架台31の一方の端部に設けられた支持軸
23には、架台31上に配置された搬送モーター24の
動力が伝達されるようになっており、搬送モーター24
によって支持軸23が回転されることにより、各プーリ
21が同期して一体的に回転され、各搬送ロープ22
は、相互に等しい速度でそれぞれ周回移動し、各搬送ロ
ープ22に支持された各発泡ポリスチレン容器10が、
順次、搬送モーター24が設けられた端部に向かって搬
送される。搬送モーター24は、間欠的に駆動されるよ
うになっており、各搬送ロープ22にて垂直状態に保持
された各発泡ポリスチレン容器10が一定の距離だけ搬
送される度に停止される。
【0019】発泡ポリスチレン容器10の搬入側である
架台31の端部に配置された支持軸23は、他方の支持
軸23に対して接離する方向にスライド可能になってお
り、各搬送ロープ22は、所定の張力になるように、こ
の支持軸23がスライドされて固定されるようになって
いる。各搬送ロープ22における発泡ポリスチレン容器
10が支持される上側部分は、搬送方向に一定の間隔を
あけて配置された複数の補助ローラー25によってそれ
ぞれ支持されている。
【0020】図3は、架台31の中程に設けられた検査
部40の斜視図である。この検査部40は、搬送機構2
0の各搬送ロープ22によって搬送されて停止された発
泡スチレン容器10を持ち上げる持ち上げ機構41と、
この持ち上げ機構41によって持ち上げられた発泡ポリ
スチレン容器10の開口フランジ部11を変形させて回
転させる変形回転機構42と、変形回転機構42によっ
て変形された発泡ポリスチレン容器10の開口フランジ
部11の亀裂の有無を検出する亀裂検査機構43とを有
している。
【0021】持ち上げ機構41は、架台31に水平に取
り付けられたベースプレート41aと、ベースプレート
41aにそれぞれ垂直に支持された一対のガイドロッド
41bと、各ガイドロッド41bに対して水平な状態で
上下方向にスライド可能に支持されたスライドプレート
41cと、このスライドプレート41cに垂直な状態で
支持された持ち上げロッド41dとを有している。
【0022】ベースプレート41aに対してそれぞれ垂
直に支持されたガイドロッド41bは、発泡ポリスチレ
ン容器10を搬送する各搬送ロープ22とは直交する方
向に適当な間隔をあけて配置されており、各ガイドロッ
ド41bには、各搬送ロープ22とは直交する方向に延
びる長板状のスライドプレート41cの各端部が、それ
ぞれスライド可能に取り付けられている。そして、スラ
イドプレート41cの中央部に、持ち上げロッド41d
が垂直な状態で支持されている。持ち上げロッド41d
は、搬送機構20にて搬送されて停止された各発泡スチ
レン容器10の底面中央部に対向して配置されている。
【0023】持ち上げロッド41dは、全体にわたって
中空になっており、その上端面が開口している。そし
て、持ち上げロッド41dの内部が、真空ポンプによっ
て減圧されるようになっており、持ち上げロッド41d
の内部が減圧されて真空状態にされると、上端面の開口
部分から内部に空気が吸引される。
【0024】持ち上げロッド41dの上端部には、ベア
リングユニット41eが回転可能に取り付けられてい
る。ベアリングロッド41eの上端面は、持ち上げロッ
ド41dの上端面よりも上方に位置している。
【0025】ベースプレート41aには、一対のガイド
ロッド41bにスライド可能に支持されたスライドプレ
ート41cを昇降させる昇降モーター41fが設けられ
ている。この昇降モーター41fの回転は、一対の歯車
41gおよび41hを介して、カム体41kに伝達され
ている。カム体41kは、回転中心に対して外周面の距
離が順次変化する卵形状に構成されており、カム体41
kの外周面を転動するカム追従ローラー41mが、スラ
イドプレート41cの下面に取り付けられている。従っ
て、カム体41kが回転することにより、カム体41k
の外周面を転動するカム追従ローラー41mが昇降し
て、スライドプレート41cが、水平な状態で昇降され
る。これにより、スライドプレート41cに垂直状態で
支持された持ち上げロッド41dが上下方向にスライド
される。
【0026】持ち上げロッド41dが上方に持ち上げら
れると、搬送機構20によって持ち上げロッド41aの
上方に停止されている発泡ポリスチレン容器10の底面
が、持ち上げロッド41dの上端部に取り付けられたベ
アリングユニット41eの上端面に突き当てられて上方
に持ち上げられる。このとき、持ち上げロッド41dの
内部は減圧状態とされることにより、発泡ポリスチレン
容器10がベアリングユニット41eの上端面に吸着さ
れた状態になる。
【0027】持ち上げ機構41によって持ち上げられた
発泡ポリスチレン容器10は、変形回転機構42によっ
て、開口フランジ部11が変形された状態で回転される
ようになっている。変形回転機構42は、持ち上げ機構
41の上方にて、水平な状態で配置された平面視コ字状
のベースプレート42aを有している。このベースプレ
ート42aは、搬送機構20の搬送方向下流側に向かっ
て開口しており、その開口部分の上方には、一対のガイ
ドロッド42bが水平な状態で架設されている。各ガイ
ドロッド42bは、それぞれ、搬送機構20の搬送方向
とは直交した状態で、同じ高さに配置されている。両ガ
イドロッド42b間の中央部における上方位置には、ボ
ールネジ42cが、各ガイドロッド42bとは平行な状
態で水平に架設されている。ボールネジ42cの各側部
には、それぞれ逆方向のネジ溝が形成されている。ボー
ルネジ42cは、ベースプレート42a上に設けられた
正転および逆転可能になった変形用モーター42eに
て、正転および逆転されるようになっている。
【0028】ボールネジ42cの各側部に形成された各
ネジ溝には、スライドブロック42dがそれぞれネジ結
合されている。各スライドブロック42dは、各ガイド
ロッド42bにそれぞれスライド可能に支持されてお
り、それぞれが、ボールネジ42c回りに回転しないよ
うに構成されている。各スライドブロック42dは、変
形用モーター42eによってボールネジ42cが正転さ
れると、各ガイドロッド42bに沿って相互に接近する
方向にスライドされ、反対に、変形用モーター42eに
よって逆転されると、各ガイドロッド42bに沿って、
相互に離れる方向にスライドされる。
【0029】各スライドブロック42dには、回転ロッ
ド42fが、それぞれ垂下した状態で、回転可能に取り
付けられている。各回転ロッド42fは、ベースプレー
ト42aの下面にそれぞれ取り付けられた各ブラケット
42nに設けられている長孔42yを挿通している。各
ブラケット42nに設けられた長孔42yは、ボールネ
ジ42bに沿って形成されており、各スライドブロック
42dに取り付けられた回転ロッド42fは、各スライ
ドブロック42dに追従して、長孔42yに沿って移動
するようになっている。
【0030】各ブラケット42nの下方に位置する各回
転ロッド42fの下部には、変形回転ローラー42gが
それぞ水平な状態で取り付けられており、各変形回転ロ
ーラー42gが、各回転ロッド42fと一体的に回転す
るようになっている。両変形回転ローラー42gの間に
は、持ち上げ機構41によって持ち上げられる発泡ポリ
スチレン容器10の開口フランジ部11が位置されるよ
うになっており、各変形回転ローラー42gが相互に接
近することによって、両変形回転ローラー42gの間に
配置された発泡ポリスチレン容器10の開口フランジ部
11に各変形回転ローラー42gが圧接されて、発泡ポ
リスチレン容器10の開口フランジ部11が楕円形状に
変形される。
【0031】各回転ロッド42fは、各変形回転ローラ
ー42gの中心部を挿通して、各変形回転ローラー42
gの下方に延出しており、各変形回転ローラー42gの
下方に延出した各回転ロッド42fの下端部には、支持
板42hがそれぞれ水平な状態で支持されている。この
支持板42hは、回転ロッド42fに追従して回転しな
いようになっており、各側端部が変形ローラー42gの
各側方に位置している。そして、各支持板42hのそれ
ぞれの側端部に、ガイドローラー42kが、それぞれ水
平な状態で回転可能に支持されている。
【0032】各変形回転ローラー42gが下部に取り付
けられた回転ロッド42fの中程には、フリクションロ
ーラー42mが、それぞれ、各回転ロッド42fと一体
的に回転するように取り付けられている。また、ベース
プレート42aの下面にそれぞれ取り付けられた各ブラ
ケット42nには、各フリクションローラー42mが相
互に接近する方向に移動した際に、各フリクションロー
ラー42mが圧接されるように、従動ローラー42p
が、それぞれ水平な状態で回転可能に設けられている。
さらに、搬送機構20の搬送方向上流側に位置するベー
スプレート42a部分の下方には、一対の従動ローラー
42pと二等辺三角形を形成するように、駆動ローラー
42sが設けられている。駆動ローラー42sは、ベー
スプレート42aに垂直な状態で回転可能に取り付けら
れた回転ロッド42uに、水平な状態で一体的に回転し
得るように取り付けられている。そして、各従動ローラ
ー42pおよび駆動ローラー42sに、無端帯状の伝動
ベルト42tが、周回移動するように巻き掛けられてい
る。
【0033】駆動ローラー42sが取り付けられた回転
ロッド42uには、出力側減速歯車42vが取り付けら
れており、この出力側減速歯車42vに、入力側減速歯
車42wが噛み合っている。入力側減速歯車42wは、
ベースプレート42a上に取り付けられた回転用モータ
ー42xによって回転されるようになっている。
【0034】回転用モーター42xの回転が、入力側減
速歯車42wおよび出力側減速歯車42vを介して、回
転ロッド42uに減速状態で伝達されると、回転ロッド
42uに取り付けられた駆動ローラー42sが回転され
て、駆動ローラー42sおよび各従動ローラー42pに
巻き掛けられた伝動ベルト42tが周回移動する。これ
により、各従動ローラー42pがそれぞれ回転される。
そして、各スライドブロック42dに取り付けられた各
回転ロッド42fが、相互に接近する方向に移動され
て、各回転ロッド42fの中程に取り付けられた各フリ
クションローラー42mが、各従動ローラー42pに対
して、伝動ベルト42tを介してそれぞれ圧接されるこ
とにより、各フリクションローラー42mがそれぞれ回
転し、各フリクションローラー42mとは各回転ロッド
42fを介して一体となった各変形回転ローラー42g
がそれぞれ回転される。各変形回転ローラー42gは、
相互に接近することによって、両変形回転ローラー42
g間に位置された発泡ポリスチレ容器10の開口フラン
ジ部11に圧接され、各変形回転ローラー42gが回転
されることによって、発泡ポリスチレン容器10の開口
フランジ部11が、周方向に沿って回転される。
【0035】各変形回転ローラー42gが開口フランジ
部11に圧接された発泡ポリスチレン容器10に対し
て、搬送機構20の搬送方向下流側には、亀裂検査機構
43のCCDカメラ43aが設けられている。このCC
Dカメラ43aは、図1に示すように、各変形回転ロー
ラー42gが圧接されて回転する発泡ポリスチレン容器
10の開口フランジ部11を撮像するように、架台31
に支持された支持台33上に取り付けられている。CC
Dカメラ43aにて撮像される発泡ポリスチレン容器1
0における開口フランジ部11の外周面の画像は、図示
しない画像処理装置によって画像処理されて、発泡ポリ
スチレン容器10の開口フランジ部11に亀裂が生じて
いるかを判定されるようになっている。
【0036】このような構成の検査装置の動作は、次の
通りである。架台31上に配置された搬送機構20にお
ける一対の搬送ロープ22は、搬送モーター24によっ
て、間欠的に周回移動されており、両搬送ロープ22の
間には、発泡ポリスチレン容器10が、所定の間隔をあ
けて、順次、挿入されて、各発泡ポリスチレン容器10
の開口フランジ部11が、各搬送ロープ22上に支持さ
れた状態とされる。各搬送ロープ22にて開口フランジ
部11が支持された発泡ポリスチレン容器10は、間欠
的に周回移動される各搬送ロープ22によって間欠的に
搬送される。
【0037】各搬送ロープ22によって間欠的に搬送さ
れる各発泡ポリスチレン容器10は、順次、検査部40
の持ち上げ機構41上に搬送されて、持ち上げロッド4
1dの上方にて停止される。このような状態になると、
昇降モーター41fが駆動されて、カム体41kが1回
転される。カム体41kが回転されると、一対のガイド
ロッド41bによって水平状態に支持されたスライドプ
レート41cが上昇されて、スライドプレート41c上
に垂直状態で取り付けられた持ち上げロッド41dが上
方にスライドされる。これにより、持ち上げロッド41
dの上端部に取り付けられたベアリングユニット41e
の上端面が、その上方にて停止している発泡ポリスチレ
ン容器10の底面に当接される。
【0038】このとき、中空になった持ち上げロッド4
1dの内部が減圧されて真空状態になっており、発泡ポ
リスチレン容器10の底面は、ベアリングユニット41
eの上端面に吸着された状態になる。そして、ベアリン
グユニット41eに吸着された発泡ポリスチレン容器1
0は、持ち上げロッド41dの上昇に伴って上方に持ち
上げられる。持ち上げロッド41dによって上方に持ち
上げられた発泡ポリスチレン容器10は、上端部の開口
フランジ部11が、相互に離れた状態になった変形回転
ローラー42gの間に位置される。
【0039】この場合、変形回転機構42の回転用モー
ター42xは、駆動状態になっており、伝動ベルト42
tが周回移動して、各従動ローラー42pが回転された
状態になっている。そして、各変形回転ローラー42g
間に発泡ポリスチレン容器10の開口フランジ部11が
配置された状態になると、変形用モーター42gが正転
駆動されて、ボールネジ42cが正転される。これによ
り、ボールネジ42cにそれぞれネジ結合された各スラ
イドブロック42dが相互に接近して、各スライドブロ
ック42dに取り付けられた各変形回転ローラー42g
が相互に接近される。そして、各変形回転ローラー42
gが発泡ポリスチレン容器10の開口フランジ部11に
圧接され、発泡ポリスチレン容器10の開口フランジ部
11が楕円形状に変形される。
【0040】このとき、各変形回転ローラー42gが取
り付けられた回転ロッド42fの中程のフリクションロ
ーラー42mが、伝動ベルト42tの周回移動によって
回転している各従動ローラー42pに、伝動ベルト42
tを介してそれぞれ圧接されて、各フリクションローラ
ー42mがそれぞれ回転される。これにより、各変形回
転ローラー42gが、それぞれ同方向に回転されて、各
変形回転ローラー42gが圧接されて楕円形状に変形さ
れた発泡ポリスチレン容器10の開口フランジ部11が
周方向に回転される。
【0041】楕円形状に変形されて回転している発泡ポ
リスチレン容器10の開口フランジ部11は、長軸方向
に沿って外側に膨出しており、膨出した部分の曲率半径
が最小になっている。そして、搬送機構20の搬送方向
の上流側に配置された亀裂検査機構43のCCDカメラ
43aによって、搬送方向の上流側にて曲率半径が最小
になった開口フランジ部11の外周面が順次撮像され
る。
【0042】CCDカメラ43aによって撮像される発
泡ポリスチレン容器10の開口フランジ部11外周面
は、曲率半径が最小になるように、搬送方向上流側に向
かって膨出しているために、開口フランジ部11にピン
ホール、割れ等の欠陥が発生している場合には、その欠
陥によって、図4に示すように、開口フランジ部11の
外周面に開口した亀裂になり、その亀裂がCCDカメラ
43aにて撮像されることになる。
【0043】この場合、開口フランジ部11の欠陥によ
って亀裂が発生するように、開口フランジ部11は、短
径の長さが、変形されない状態の開口の直径の60〜9
0%程度の楕円形状になるように変形される。
【0044】CCDカメラ43aにて撮像された画像
は、画像処理装置にて処理されて、開口フランジ部11
の外周面における亀裂の有無が判定される。そして、開
口フランジ部11に亀裂が発生していると判定された発
泡ポリスチレン容器10が、記憶装置によって記憶され
る。
【0045】このようにして、発泡ポリスチレン容器1
0が、持ち上げ機構41によって持ち上げられて、変形
回転機構42にて、変形された状態で1回転にわたって
回転されると、変形用モーター42eが逆転駆動され、
各スライドブロック42dが相互に離れる方向にスライ
ドされる。これにより、各変形回動ローラー42gによ
る発泡ポリスチレン容器10における開口フランジ部1
1の変形が解除されるとともに、各フリクションローラ
ー42mが各従動ローラー42pに対する圧接状態が解
除されて、各変形回転ローラー42gの回転が停止す
る。その後、持ち上げ機構41の持ち上げロッド41d
が、カム体41kの回転によって下降されて、発泡ポリ
スチレン容器10の開口フランジ部11が搬送機構20
の各搬送ロープ22にて保持された状態とされる。そし
て、ベアリングユニット41eによる発泡ポリスチレン
容器10の吸着が解除される。
【0046】このような状態になると、搬送機構20が
駆動されて、発泡ポリスチレン容器10が搬送され、次
の発泡ポリスチレン容器10が、持ち上げ機構41にお
ける持ち上げロッド41dの上方にて停止される。以
後、持ち上げ機構41および変形回転機構42が、前述
した動作と同様の動作が繰り返されて、発泡ポリスチレ
ン容器10の開口フランジ部11における亀裂の有無が
検査される。
【0047】開口フランジ部11に亀裂が生じているこ
とが検出された発泡ポリスチレン容器10は、所定位置
に達すると、記憶装置にて記憶された情報に基づいて、
例えば、上方に向かって排出されるようになっている。
【0048】このように、発泡ポリスチレン容器10の
開口フランジ部11は、ピンホール、割れ等の欠陥が発
生している場合に、開口フランジ部11の外周面に開口
する亀裂が発生するように変形させて、亀裂の有無を検
査するようになっているために、ピンホール、割れ等の
欠陥を確実に検出することができる。
【0049】なお、上記実施の形態では、発泡ポリスチ
レン容器10の開口フランジ部11における亀裂の有無
を、CCDカメラ43aによって撮像された画像を処理
して判定する構成であったが、このような構成に限ら
ず、例えば、開口フランジ部11の外周面に、ピンホー
ル、割れ等の欠陥が発生している場合に、開口フランジ
部11が、その欠陥によって破壊するように、開口フラ
ンジ部11を大きく変形さて、破壊音をアコースティッ
クエミッション(AE)センサーによって検出すること
により、あるいは、破壊したときの開口フランジ部11
の強度変化に基づいて、亀裂の有無を判定するようにし
てもよい。
【0050】また、発泡ポリスチレン容器10は、円錐
台形状に限らず、円筒形状、どんぶり形状等のカップ形
状であってもよい。
【0051】図5は、本発明の検査装置の実施の形態の
他の例を示す斜視図である。この検査装置は、上方から
順次搬送される発泡スチレン容器10の開口フランジ部
11を変形させた状態で回転させるように架台71上に
配置された変形回転機構50と、この変形回転機構50
に対して、それぞれの開口フランジ部11を下側として
上下方向に積み重ねられた複数の発泡ポリスチレン容器
10を、順次、下方の変形回転機構50に搬送する搬送
機構60とを有している。
【0052】架台71上には、4本の支持脚72がほぼ
垂直な状態で立設されており、これらの支持脚72によ
って支持台73がほぼ水平に支持されている。支持台7
3の中央部には、円形状の開口部73aが設けられてい
る。
【0053】支持台73上には、製造装置によって製造
された発泡スチレン容器10が順次供給されてストック
される容器ストック部74が設けられており、また、支
持台73と架台71との間には、容器ストック部74に
てストックされた発泡スチレン容器を変形回転機構50
に供給する搬送機構60が設けられている。
【0054】容器ストック部74は、支持台73に設け
られた開口部73aを取り囲むように、それぞれが垂直
に立設された4本のガイド軸74aを有しており、これ
ら4本のガイド軸74aによって囲まれた空間内に、製
造装置によって製造される発泡スチレン容器10が、開
口部を下側にして順次落下されて、ガイド軸74a内の
空間内にて、上下方向に積み重ねられている。
【0055】ガイド軸74a内の空間内にて上下方向に
積み重ねられた各発泡スチレン容器10は、各ガイド軸
74a内の空間内に新たに供給される発泡スチレン容器
10によって、各ガイド軸74aに沿って下方にスライ
ドされ、支持台73の開口部73aを通って、搬送機構
60に供給される。
【0056】搬送機構60は、支持台73の開口部73
aを通って下方にスライドされる発泡スチレン容器10
を、順次、下方に搬送するように、発泡スチレン容器1
0を取り囲むように配置された4本の垂直なスクリュー
軸61を有している。各スクリュー軸61は、架台71
の中央部に設けられた長方形状の開口部71a内をそれ
ぞれ通過して、架台71の下方に突出している。
【0057】各スクリュー軸61は、支持台73の下面
に取り付けられた搬送用モーター63によって、同期し
て同方向に一体的に回転されるようになっている。搬送
用モーター63の回転は、一対のベルト伝動装置64を
介して、搬送用モーター63に近接して配置された一対
のスクリュー軸61に伝達されており、各スクリュー軸
61が、それぞれ同期して同方向一体的に回転される。
また、これら各スクリュー61の回転は、それぞれ、ベ
ルト伝動装置65を介して、搬送用モーター63の遠方
側にそれぞれ設けられた各スクリュー軸61に伝達され
ている。従って、搬送用モーター63によって、全ての
スクリュー軸61が同期して同方向に一体的に回転され
る。
【0058】各スクリュー軸61の周面には、螺旋溝6
1dがそれぞれ同様の状態で設けられている。各螺旋溝
61dの軸方向の間隔は、それぞれ、下側になるにつれ
て順次広がっている。各スクリュー軸61にて囲まれた
空間内に進入した発泡スチレン容器10は、各スクリュ
ー軸61における螺旋溝61d間の外周面に圧接され
て、順次下方に搬送されるが、各スクリュー軸61の螺
旋溝61dの間隔が、下側になるにつれて順次大きくな
っていることにより、各スクリュー軸61に圧接されて
搬送される発泡スチレン容器10は、下側になるにつれ
て、順次、下方への搬送速度が大きくなる。その結果、
上下方向に積み重ねられた状態で、各スクリュー軸61
にて囲まれた空間内に進入した一対の発泡スチレン容器
10は、架台61の近傍にて、下側の発泡スチレン容器
10が、上側の発泡スチレン容器10から抜け出た状態
になる。
【0059】架台71上には、各スクリュー軸61によ
って搬送される発泡スチレン容器10の開口フランジ部
11を変形した状態で回転させる変形回転機構50が設
けられている。変形回転機構50は、架台71の開口部
71aを挟んだ左右の各側方に、各一対のガイドロッド
51aが、それぞれ平行な状態で設けられている。そし
て、各一対のガイドロッド51aには、スライドブロッ
ク51bの各側部がそれぞれスライド可能に支持されて
いる。各一対のガイドロッド51aの中央部には、各ガ
イドロッド51aとは平行になったボールネジ51cが
それぞれ回転可能に配置されており、各ボールネジ51
cに、各ガイドロッド51aによって各側部が支持され
たスライドブロック51bの中央部がそれぞれネジ結合
されている。従って、各ボールネジ51cがそれぞれ正
転されると、各ボールネジ51cにそれぞれネジ結合さ
れたスライドブロック51bが、各ガイドロッド51a
によって回り止めされた状態で、それぞれ相互に接近す
る方向にスライドされ、反対に、各ボールネジ51cが
それぞれ逆転されることによって、各スライドブロック
51bは、相互に離れる方向にそれぞれスライドされ
る。
【0060】各ボールネジ51cにおける遠方側の端部
近傍には、各ボールネジ51cとは直交するようにそれ
ぞれ配置された各歯車軸51dの端部がそれぞれ配置さ
れており、各歯車軸51dの端部と、各ボールネジ51
cの端部とが、相互に噛み合った一対の傘歯車51eに
よって、伝動状態で接続されている。各歯車軸51d
は、相互に平行な状態になっている。
【0061】各歯車軸51dには、架台71の一方の側
部中央部上に設けられた変形用モーター53の正逆回転
が伝達されるようになっている。この変形用モーター5
3の回転は、減速機54によって減速されて、一対のベ
ルト伝動装置52によって、各歯車軸51dの端部に伝
達されている。
【0062】このような構成によって、変形用モーター
53の出力が、各ボールネジ51cにそれぞれ伝達され
て、各ボールネジ51cが、同期して正転されるととも
に同期して逆転され、これにより、各スライドブロック
51bが相互に接近されるとともに、相互に離隔され
る。
【0063】各スライドブロック51bには、発泡スチ
レン容器10の開口フランジ部11を挟んで対向するよ
うに、水平な支持板55aがそれぞれ取り付けられてい
る。各支持板55aは、発泡スチレン容器10の開口フ
ランジ部11における周方向に沿った状態になってお
り、その中央部に、変形回転ローラー55bがそれぞれ
水平に設けられるとともに、各変形回転ローラー55b
の両側にガイドローラ55cがそれぞれ水平に設けられ
ている。各ガイドローラー55cは、それぞれ、支持板
55a上に回転可能に配置されている。各支持板55a
上に設けられた変形回転ローラー55bおよび一対のガ
イドローラー55cは、発泡スチレン容器10における
開口フランジ部11の外周面に転接するようになってい
る。
【0064】各変形回転ローラー55bは、架台71上
における変形用モーター53が設けられた側部とは反対
側の側部下面に取り付けられた回転用モーター56によ
って回転されるようになっている。回転用モーター56
の回転は、第1ベルト伝動装置57aによって、左右方
向に一直線に並んだ一対の第2ベルト伝動装置57bに
それぞれ伝達されており、そして、各第2ベルト伝動装
置57bによって、各第2ベルト伝動装置57bとはそ
れぞれ直交状態で相互に平行になった一対の第3ベルト
伝動装置57cにそれぞれ伝達されている。そして、各
第3ベルト伝動装置57cに伝達された回転は、、スラ
イドブロック51b上にそれぞれ設けられた第4ベルト
伝動装置57dを介して、各支持板55上にそれぞれ設
けられた変形回転ローラー55bにそれぞれ伝達されて
いる。
【0065】このような構成によって、回転用モーター
56の回転が、各変形回転用ローラー55bにそれぞれ
伝達されて、各変形回転用ローラー55bが、それぞれ
相互に同向にに回転される。各変形回転用ローラー55
b間に配置された発泡スチレン容器10の開口フランジ
部11に各変形回転用ローラー55bが圧接された状態
で、各変形回転用ローラー55bがそれぞれ同方向に回
転されることにより、発泡スチレン容器10は周方向に
沿って回転される。
【0066】架台71上には、各変形回転用ローラー5
5bの間に位置する発泡スチレン容器10における開口
フランジ部11の外周面を撮像する亀裂検査機構のCC
Dカメラ75が配置されている。
【0067】このような構成の検査装置は、次のように
動作する。支持台73上に設けられた容器ストック部7
4の各ガイド軸74a内にて、それぞれの開口フランジ
部11を下側にして上下方向に積み重ねられた各発泡ス
チレン容器10が、順次、下方にスライドされて、最下
側の発泡スチレン容器10の開口フランジ部11が、支
持台73の開口部73a内に挿入された状態になると、
搬送機構60の搬送用モーター63によって同期して同
方向に一体的に回転された各スクリュー軸61の外周面
が、発泡スチレン容器10の開口フランジ部11に当接
される。これにより、発泡スチレン容器10は、周方向
に回転されつつ、下方に搬送される。
【0068】このようにして、上下方向に積み重ねられ
た各発泡スチレン容器10が、各スクリュー軸61内に
挿入されて、各スクリュー軸61の回転によって、順
次、下方に搬送される。この場合、各スクリュー軸61
に設けられた螺旋溝61dの軸方向の間隔は、下側にな
るにつれて順次大きくなっており、発泡スチレン容器1
0が、架台71に近接した位置にまで搬送されると、そ
の発泡スチレン容器10は、上側に位置する発泡スチレ
ン容器10から下方に抜け出た状態になる。そして、最
下側の発泡スチレン容器10の開口フランジ部11が、
変形回転機構50における一対の変形回転ローラー55
bの間に位置される。このような状態になると、搬送用
モーター63の駆動が停止されて、各スクリュー軸61
の回転が停止される。
【0069】その後、変形用モーター53が正転駆動さ
れて、各ボールネジ51bがそれぞれ正転され、各スラ
イドブロック51cが、相互に接近するようにそれぞれ
スライドされる。これにより、各スライドブロック51
cに取り付けられた支持板55aがそれぞれ相互に接近
し、各支持板55aに設けられた各変形回転ローラー5
5bが、発泡スチレン容器10の開口フランジ部11外
周面にそれぞれ圧接される。また、各変形回転ローラー
55bの両側に位置する各ガイドローラーcも、それぞ
れ、発泡スチレン容器10の開口フランジ部11に圧接
される。これにより、発泡スチレン容器10の開口フラ
ンジ部11が楕円形状に変形される。
【0070】このような状態になると、回転用モーター
56が駆動されて、各変形回転ローラー55bが同方向
に回転される。これにより、発泡スチレン容器10が周
方向に沿って回転される。このとき、発泡スチレン容器
10における楕円形状に変形された開口フランジ部11
の長軸方向に沿って外側に膨出した部分が、CCDカメ
ラ75によって撮像される。CCDカメラ75によって
撮像された開口フランジ部11の全周にわたる画像は、
前記実施の形態と同様に、画像処理装置にて処理され
て、開口フランジ部11の外周面における亀裂の有無が
判定される。そして、開口フランジ部11に亀裂が発生
していると判定された発泡ポリスチレン容器10は、記
憶装置によって記憶される。
【0071】このようにして、発泡スチレン容器10に
おける開口フランジ部11の検査が全周にわたって実施
されると、回転用モーター56の駆動が停止されて、発
泡スチレン容器10の回転が停止される。そして、変形
用モーター53が逆転駆動されて、各スライドブロック
51bが、それぞれ、相互に離れる方向にスライドさ
れ、各変形回転ローラー55bが、発泡スチレン容器1
0の開口フランジ部11から、それぞれ離れた状態とさ
れる。その後、搬送用モーター63が駆動されて、各ス
クリュー軸61が同期して、一体的に同方向に回転さ
れ、開口フランジ部11の検査が終了した発泡スチレン
容器10が、各スクリュー軸61によって、回転しつつ
下方に搬出される。
【0072】以後、同様の動作が繰り返されることによ
って、発泡スチレン容器10の開口フランジ部11にお
ける欠陥の有無が検査される。
【0073】
【発明の効果】本発明の発泡樹脂製容器の開口フランジ
部検査方法および検査装置は、このように、開口フラン
ジ部を楕円形状に変形させて、曲率半径が最小になった
部分における亀裂の有無を検査するようになっているた
めに、開口フランジ部に存在するピンホール、割れ等の
欠陥を、効率よく確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡樹脂製容器の開口フランジ部検査
装置の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】(a)は、その検査装置によって検査される発
泡ポリスチレン容器の一例を示す斜視図、(b)は、そ
の縦断面図である。
【図3】その検査装置の検査部を示す斜視図である。
【図4】その検査装置による検査の状態を説明するため
の発泡ポリスチレン容器の斜視図である。
【図5】本発明の発泡樹脂製容器の開口フランジ部検査
装置の実施の形態の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 発泡ポリスチレン容器 11 開口フランジ部 20 搬送機構 21 プーリー 22 搬送ロープ 24 搬送モーター 31 架台 40 検査部 41 持ち上げ機構 41d 持ち上げロッド 41e ベアリングユニット 41f 昇降モーター 41k カム体 42 変形回転機構 42c ボールネジ 42e 変形用モーター 42g 変形回転ローラー 42t 伝動ベルト 42x 回転用モーター 43 亀裂検査機構 43a CCDカメラ 50 変形回転機構 51a ガイドロッド 51b ボールネジ 51c スライドブロック 53 変形用モーター 55a 支持板 55b 変形回転ローラー 60 搬送機構 61 スクリュー軸 63 搬送用モーター 75 CCDカメラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 悟 福岡県北九州市小倉南区企救丘2−6−24 (72)発明者 山口 勝也 東京都板橋区新河岸1−6−17−206 (72)発明者 長谷川 浩 茨城県猿島郡三和町谷貝726−19 Fターム(参考) 2G051 AA21 AA90 AB03 AB04 AC11 AC30 CA03 DA01 DA03 DA08 DA13 EA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビーズ型内発泡成形方法によって上端面
    が円形状に開口したカップ状に構成されており、その開
    口の周縁部を構成する上端部に、外側に突出する厚肉の
    開口フランジ部が設けられた発泡樹脂製容器において、
    その開口フランジ部における欠陥の有無を検査する方法
    であって、 開口フランジ部における相対向する部分を相互に接近さ
    せて開口フランジ部を楕円形状に変形させた状態で、発
    泡樹脂製容器を周方向に沿って回転させて、開口フラン
    ジ部における曲率半径が最小になった部分の外周面に亀
    裂が存在するかを順次検査することを特徴とする発泡樹
    脂製容器の開口フランジ部検査方法。
  2. 【請求項2】 ビーズ型内発泡成形方法によって上端面
    が円形状に開口したカップ状に構成されており、その開
    口の周縁部を構成する上端部に、外側に突出する厚肉の
    開口フランジ部が設けられた発泡樹脂製容器において、
    その開口フランジ部における欠陥の有無を検査する装置
    であって、 開口フランジ部における相対向する部分を相互に接近さ
    せて開口フランジ部を楕円形状に変形させた状態で、発
    泡樹脂製容器を周方向に沿って回転させる変形回転機構
    と、 この変形回転機構によって楕円形状に変形された開口フ
    ランジ部における曲率半径が最小になった部分の外周面
    に亀裂が存在することを順次検査する亀裂検査機構と、 を具備することを特徴とする発泡樹脂製容器の開口フラ
    ンジ部検査装置。
  3. 【請求項3】 前記変形回転機構の下方には、水平方向
    に順次搬送される発泡樹脂製容器を変形回転機構に順次
    持ち上げる持ち上げ機構が設けられている請求項2に記
    載の発泡樹脂製容器の開口フランジ部検査装置。
  4. 【請求項4】 前記変形回転機構の上方には、上下方向
    に積み重ねられた複数の発泡樹脂製容器を、順次、下方
    に搬送して変形回転機構に供給する搬送機構が設けられ
    ている請求項2に記載の発泡樹脂製容器の開口フランジ
    部検査装置。
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