JP2000180090A - 建設機械の熱交換器 - Google Patents

建設機械の熱交換器

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JP2000180090A
JP2000180090A JP10357812A JP35781298A JP2000180090A JP 2000180090 A JP2000180090 A JP 2000180090A JP 10357812 A JP10357812 A JP 10357812A JP 35781298 A JP35781298 A JP 35781298A JP 2000180090 A JP2000180090 A JP 2000180090A
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tank
engine
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heat exchanger
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Koji Kawasaki
浩二 川崎
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/04Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
    • F28D1/0408Multi-circuit heat exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat exchangers for more than two fluids
    • F28D1/0426Multi-circuit heat exchangers, e.g. integrating different heat exchange sections in the same unit or heat exchangers for more than two fluids with units having particular arrangement relative to the large body of fluid, e.g. with interleaved units or with adjacent heat exchange units in common air flow or with units extending at an angle to each other or with units arranged around a central element
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン冷却水と作動油とからなる異なる被
冷却媒体の温度を実質的に同じ温度に冷却することによ
って、熱交換器の全体構成を小型でコンパクトなものと
する。 【解決手段】 熱交換器20における本体枠21の上部
にオイルクーラタンク22とラジエータタンク23とが
設置され、本体枠21の内部の放熱部26にエンジン2
7に付設した冷却ファン28からの冷却風を流通させる
が、放熱部26は、オイルクーラタンク22から流出部
24に向けて作動油を流し、またラジエータタンク23
から流出部25に向けてエンジン冷却水を流通させるた
めに、それぞれ多数の通油細管29a及び通水細管29
bが上下方向に向けて設けられ、これら多数の細管29
a,29bは放熱フィン30に連結されて、両被冷却媒
体は実質的に同じ温度にまで冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
ように、エンジンと、このエンジンにより駆動される油
圧ポンプとを備えた建設機械に設置され、エンジン冷却
水と作動油とを冷却するための熱交換器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】建設機械として、例えば油圧ショベル
は、走行車両に作業機として掘削機構を設けたものであ
るが、車両の走行及び作業機の駆動等は、油圧モータや
油圧シリンダからなる油圧アクチュエータにより駆動さ
れる。これら各油圧アクチュエータに圧油を供給するた
めに油圧ポンプが設けられるが、この油圧ポンプを駆動
するためにエンジンが搭載される。エンジンが過熱しな
いようにするために、常時冷却水を循環させて、その冷
却を行うようにする。このために、エンジンにはラジエ
ータが付設される。また、油圧ポンプ及び油圧アクチュ
エータを含む油圧回路内を流れる作動油は、油圧ポンプ
による加圧時及び油圧アクチュエータを駆動する際等に
発生する熱により高温状態となる。そこで、油圧アクチ
ュエータから作動油タンクに還流される前の段階で作動
油を冷却するためにオイルクーラが設置される。
【0003】従って、油圧ショベルには、熱交換器とし
て、少なくともラジエータとオイルクーラとが設置され
ることになる。そこで、図4に従来技術によるこれら熱
交換器の構成を示す。
【0004】図中において、1はエンジンであって、こ
のエンジン1には冷却ファン2が付設されており、この
冷却ファン2による冷却風の流路には、ラジエータ3と
オイルクーラ4とからなる2つの熱交換器が設置され
る。ここで、冷却ファン2による冷却風の流れは、同図
に矢印で示したように、冷却ファン2側に引き込む方向
であり、この冷却風の上流側にはオイルクーラ4が、ま
た下流側にはこのオイルクーラ4に対して所定の間隔を
置いてラジエータ3が配置されるのが一般的である。ラ
ジエータ3はエンジン1に供給される冷却水を放熱する
ためのものであり、またオイルクーラ4は油圧アクチュ
エータから還流する戻り油を冷却するためのものであ
る。このために、ラジエータ3及びオイルクーラ4は、
共にタンク部と放熱部とから構成される。タンク部はと
もかく、放熱部はラジエータ3も、またオイルクーラ4
も実質的に同じ構成となっている。
【0005】そこで、放熱部の構成を図5に示す。同図
から明らかなように、放熱部10は基本的には、被冷却
媒体、つまりラジエータ3ではエンジン冷却水が、また
オイルクーラ4では作動油が、それぞれ流通する多数の
細管11と、熱伝導率の高い金属薄板からなる放熱フィ
ン12とから構成される。細管11は放熱フィン12に
固着させるか、少なくとも接触させるように組み込むこ
とによって、細管11内の被冷却流体の熱がこの細管1
1の壁面を介して放熱フィン12に伝達され、この放熱
フィン12に冷却風を供給することにより放熱作用を発
揮することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】放熱部10における放
熱量は、細管11内を通る流体の流量が一定であるとす
れば、冷却ファン2による冷却風の流量と、放熱フィン
12の放熱面積により定まることになる。従って、放熱
フィン12のピッチ間隔を小さくして、その表面積を大
きくすれば、それだけ放熱面積が増えることになる。た
だし、放熱部10の断面積に占める放熱フィン12の断
面積をあまり大きくすると、冷却風の流れが阻害されて
風量のロスが大きくなる点で、また枯れ葉や塵埃等の異
物で詰まる可能性も高くなるという点でも、放熱フィン
12のピッチ間隔を狭くするには限度がある。このため
に、放熱フィン12のピッチ間隔を変えず、しかも放熱
フィン12の放熱面積を広くして、放熱量を大きくしよ
うとすると、熱交換器における放熱部10の領域、つま
り放熱部10の断面積を大きくする必要がある。また、
放熱部10の断面積を大きくすると、その全体に冷却風
を流通させるために、冷却ファン2も大型化することに
なる。また、被冷却媒体の流量は細管11の内径とその
配設数とに依存する。ただし、細管11の内径を大きく
すると、放熱効率が低下することになる。このために、
被冷却媒体の流量を増やそうとすると、細管11の数を
多くしなければならない。細管11を冷却風の向きと直
交する方向に密に配置すると、やはり冷却風の通りが悪
くなるので、細管11は冷却風の風向き方向に多数配列
しなければならなくなる。この結果、熱交換器の奥行き
方向の寸法が大きくなる。
【0007】以上のことから、オイルクーラとラジエー
タという異なる熱交換器にそれぞれ所定の放熱特性を持
たせ、各々の被冷却媒体を過不足なく冷却するために
は、それらの機器の大きさ、つまり高さ方向の寸法及び
幅方向、さらに奥行き方向の寸法がおのずと定まってく
る。従って、油圧ショベル等の建設機械にオイルクーラ
及びラジエータを設置するに当っては、それぞれ必要な
放熱特性を有するものを選択して使用される。これらの
熱交換器は、上部旋回体にエンジンルームを設けて、こ
のエンジンルーム内にエンジン等と共に熱交換器が配置
される。しかも、これら2つの機器は冷却風の流れ方向
に並べて配置される。従って、その間に前述した種々の
異物が溜ることになり、これらの異物を除く掃除等を円
滑に行えるようにする等の関係から、それらの間にはあ
る程度の隙間を持たせるように配置される必要がある。
しかしながら、上部旋回体には、エンジンルーム以外に
も、作業機及び運転室を初め、他の機械類やタンク類等
が配置される関係から、穂部旋回体に占めるエンジンル
ームは十分の広さを確保できる訳ではない。従って、熱
交換器の小型化が図られれば、エンジンルームの省スペ
ース化を図ることができるが、前述した放熱特性を持た
せるという関係から、その設置スペースを小さくできな
いのが現状であった。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、ラジエータにおけるエンジン冷却水と、オイル
クーラにおける作動油とを実質的に同じ程度の温度に冷
却するように設定することによって、小型でコンパクト
な構成で、複数の被冷却媒体の冷却を行える熱交換器を
提供することをその目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、タンク部と放熱部とを備え、この放
熱部には被冷却媒体を流通させる複数の細管を放熱フィ
ンに組み込んで、冷却ファンからの冷却風により前記細
管内の流体を冷却するようにした熱交換器であって、前
記タンク部にはオイルクーラタンクとラジエータタンク
とを設け、また前記放熱部に設けた複数の細管のうちの
一部の細管には前記ラジエータタンクからのエンジン冷
却水を流通させ、また他の細管には前記オイルクーラタ
ンクからの作動油を流通させる構成としたことをその特
徴とするものである。ここで、油圧アクチュエータは複
数設けられることから、戻り油が一度にオイルクーラタ
ンクから細管内に流れて、サージ圧が発生する可能性が
あり、この場合には細管内を流れる作動油の圧力が高く
なるので、作動油を流通させる細管はエンジン冷却水を
流通させる細管より太径とするのが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。まず、図1に熱交換器と冷
却ファンとのアセンブリの全体構成を示す。また、図2
は熱交換器の断面図であり、図3は熱交換器の正面図で
ある。これらの図において、20は熱交換器を示し、こ
の熱交換器20は本体枠21を有し、この本体枠21の
上部には、タンク部として、オイルクーラタンク22と
ラジエータタンク23とが設置されている。オイルクー
ラタンク22は油圧シリンダや油圧モータからなる油圧
アクチュエータからの戻り油が流入するものであり、ま
たラジエータタンク23にはエンジンを冷却した後のエ
ンジン冷却水が流入するようになっている。また、本体
枠21のオイルクーラタンク22及びラジエータタンク
23の下部位置には、それぞれ流出部24,25が設け
られている。そして、これらオイルクーラタンク22及
びラジエータタンク23と、それらの流出部24,25
とにはそれぞれ配管(図示せず)が接続され、これらの
配管は油圧アクチュエータ,エンジン,作動油タンク等
の所定の機器に接続される。
【0011】本体枠21の内部は放熱部26として機能
するものであり、この放熱部26にはエンジン27に付
設した(またはエンジンとは独立に設けた)冷却ファン
28からの冷却風が流通するようになっている。放熱部
26は、図2に示したように、オイルクーラタンク22
から流出部24に向けて作動油を流し、またラジエータ
タンク23から流出部25に向けてエンジン冷却水を流
通させるために、多数の細管29a,29bが上下方向
に向けて設けられる。そして、これら多数の細管29
a,29bは放熱フィン30に連結されている。ここ
で、細管29aはオイルクーラタンク22と流出部24
との間を掛け渡すようにして設けられ、内部に作動油を
流通させる通油配管である。また、細管29bはラジエ
ータタンク23と流出部25との間を掛け渡すように設
けられ、内部にエンジン冷却水を流通させる通水細管で
ある。なお、以下の説明では、細管を総称する時には、
符号29を用いる。
【0012】放熱フィン30は、図2に示したもので
は、本体枠21に水平方向に、つまり細管29を横切る
ように延在させた多数の熱伝達率の高い金属薄板を上下
方向に平行に並べるように配置したり、1枚の金属薄板
をジグザグ状に曲げるように配置する等の構成としてい
る。そして、各細管29は放熱フィン30を貫通するよ
うに設けられるが、各細管29は放熱フィン30に固着
されるか、または少なくとも放熱フィン30に当接させ
るように配置される。例えば、細管29を鋼鉄製とし、
放熱フィン30を銅製というように異なる材質で形成し
た場合には溶接等の手段で固着し、また細管29及び放
熱フィン30を共に例えばアルミニウム等の材質で形成
して、多数の平板状の放熱フィン30を上下方向に並べ
るように配置する場合には、それらを一体的に形成する
ことも可能となる。
【0013】ここで、通油細管29aと通水細管29b
とでは、内部に流通する被冷却媒体は異なるものではあ
るが、同一の放熱フィン30により放熱されることにな
る。従って、通油細管29a内の作動油も、また通水細
管29b内のエンジン冷却水も実質的に同じ温度にな
る。
【0014】而して、作動油の温度は、あまり低過ぎる
と、油圧回路内を流れる際に、流動抵抗が大きくなる等
の点で好ましくはなく、またあまり高くし過ぎると、油
圧アクチュエータ等に設けたシール部材を劣化させ、油
漏れ等が発生するおそれがある。従って、熱交換器20
により作動油タンクに還流される作動油の温度をほぼ同
じ温度状態とするが、その温度は概略100℃程度に設
定する。これによって、作動油は油圧回路内を円滑に流
れ、また各機器の保護が図られる。また、エンジン冷却
水は、エンジン27を冷却するものであるが、やはりエ
ンジンを冷却し過ぎると、このエンジン27を構成する
各部、例えば摺動部分の摺動が円滑に行われない。従っ
て、エンジン冷却水が過冷却されないようにする必要が
あり、ある程度は高温状態に保たれる。ただし、水の沸
点を越えると、冷却媒体としての機能が失われることに
なる。水の沸点は100℃であるが、エンジン冷却水の
流通経路内では、エンジン冷却水はある程度加圧されて
いるので、実際は100℃では沸騰しない。従って、こ
のエンジン冷却水の温度も概略100℃程度に設定すれ
ば、実質的にエンジン27の冷却機能を十分に発揮でき
る。以上のことから、通油細管29a内を流れる作動油
も、また通水細管29bを流れるエンジン冷却水も、実
質的に同じ温度に設定する。その結果、同一の放熱フィ
ン30の作用により両細管29a,29b内の被冷却媒
体を冷却することができる。
【0015】ところで、オイルクーラタンク22には、
油圧アクチュエータからの戻り油が流入するが、複数の
油圧アクチュエータからの戻り油が同時に、しかも急速
に流入すると、このオイルクーラタンク22内の圧力が
急激に上昇する、所謂サージ圧が発生する。そして、こ
のサージ圧は、当然、通油細管29aの内部にも作用す
る。そこで、通油細管29aの耐圧性を高めるために、
その厚みを通水細管29bより厚くするのが望ましい。
従って、通油細管29aは通水細管29bより太径とな
っている。ただし、油圧アクチュエータの種類やオイル
クーラタンク22の容量等によっては、必ずしも通油細
管29aを太径化する必要はない。また、通油細管29
aを太径化した時において、内部を流れる作動油と放熱
フィン30との熱交換効率が低下するのを防止するため
に、この通油細管29aにインナフィンを設けるように
することもできる。
【0016】以上のように構成される熱交換器20は、
例えばオイルクーラタンク22側が冷却風の風上に、ラ
ジエータタンク23側が風下となるようにして設置され
る。なお、配置はこの逆にしても良い。そして、オイル
クーラタンク22及びラジエータタンク23にそれぞれ
油圧アクチュエータからの戻り油及びエンジン27から
還流するエンジン冷却水を流入させて、それぞれ通油細
管29a,通水細管29bからなる細管29にこれらの
被冷却媒体を、下部側に設けた流出部24,25に向け
て流通させる。この間に、冷却ファン28を作動させ
て、冷却風を放熱部26に送り込む。この結果、放熱フ
ィン30は通油細管29a,通水細管29b内の被冷却
媒体の熱が伝達され、しかも冷却風により冷却されるの
で、被冷却媒体としての作動油及びエンジン冷却水がほ
ぼ同じ温度にまで冷却され、この放熱部26による放熱
によりこれら冷却媒体をほぼ一定の温度に保つように制
御される。なお、冷却風の風上と風下で多少の温度差が
生じる可能性もあるが、同じ放熱フィン30で冷却され
る作動油及びエンジン冷却水に大きな温度差が生じるこ
とはない。
【0017】熱交換器20における放熱量は、冷却風の
風量と、すべての細管29の流路面積と、放熱フィン3
0の表面積、つまり放熱面積とにより決定される。放熱
フィンをオイルクーラとラジエータとで共用するように
構成しているので、オイルクーラとラジエータとを別個
の機器として構成した場合と同じ放熱面積とした時に
は、少なくともオイルクーラとラジエータとの間の隙間
分だけ熱交換器全体の構造が小型でコンパクトなものと
なり、エンジンルーム内での省スペース化が図られる。
特に、エンジンルームの構造において、高さ方向におけ
るスペース的な余裕がある場合には、熱交換器20全体
の高さ方向の寸法を大きくすることにより、放熱フィン
30のピッチ間隔を変えずに放熱フィン30の段数を増
やして、放熱面積を大きくすることができる。その結
果、熱交換器20の奥行き方向、つまり冷却風の流れ方
向の寸法を著しく短縮できると共に、この冷却風の流れ
方向の中間部分に異物等が滞留する空所が生じないよう
になり、上下の放熱フィン30の間に入り込んだ異物を
取り除くための清掃等の機器メンテナンスの点から極め
て有利である。このように、建設機械に設置されるオイ
ルクーラとラジエータとの2つの機能を単一の熱交換器
20で構成することにより、それらを別個の機器として
構成した場合と比較して、装置構成が小型化、コンパク
ト化するだけでなく、熱交換器を安価に製造でき、また
エンジンルーム内での組み付け、さらには機器メンテナ
ンス等の観点からも望ましい。
【0018】ところで、オイルクーラとラジエータとで
は、被冷却媒体の温度となるように制御するにしても、
必要な全体放熱量が異なってくる場合がある。つまり、
オイルクーラの作用により冷却される作動油の単位時間
当たりの流量と、ラジエータの作用で冷却されるエンジ
ン冷却水の単位時間当たりの流量とが異なる場合があ
る。この場合には、通油細管29aと通水細管29bと
の数や、内径寸法を変える等により全体の流路面積に差
を持たせるようにすれば良い。特に、通油細管29aと
通水細管29bとの数を適宜設定して、通油細管29a
と通水細管29bとに所望の流路面積を持たせるように
すれば、建設機械としての油圧ショベルそのものの用途
や、作業条件等に応じた最適の熱交換特性を持たせるこ
とができ、一方の被冷却媒体では過冷却が発生し、他方
の被冷却媒体が放熱不足となる等といった不都合を生じ
ることがない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、エンジ
ン冷却水と作動油とからなる異なる被冷却媒体を同一の
放熱フィンで冷却するように構成したので、これら両被
冷却媒体の温度を実質的に同じ温度にまで冷却でき、か
つ熱交換器の全体構成を小型でコンパクトなものとする
ことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である熱交換器を、エン
ジン及び冷却ファンと共に示す構成説明図である。
【図2】図1の熱交換器の縦断面図である。
【図3】図1の熱交換器の正面図である。
【図4】従来技術によるエンジン冷却水及び作動油を冷
却するための熱交換器を、エンジン及び冷却ファンと共
に示す構成説明図である。
【図5】図4の熱交換器の放熱部の要部構成図である。
【符号の説明】
20 熱交換器 21 本体枠 22 オイルクーラタンク 23 ラジエータタン
ク 26 放熱部 27 エンジン 28 冷却ファン 29 細管 29a 通油細管 29b 通水細管 30 放熱フィン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク部と放熱部とを備え、この放熱部
    には被冷却媒体を流通させる複数の細管を放熱フィンに
    組み込んで、冷却ファンからの冷却風により前記細管内
    の流体を冷却するようにした熱交換器において、前記タ
    ンク部にはオイルクーラタンクとラジエータタンクとを
    設け、また前記放熱部に設けた複数の細管のうちの一部
    の細管には前記ラジエータタンクからのエンジン冷却水
    を流通させ、また他の細管には前記オイルクーラタンク
    からの作動油を流通させる構成としたことを特徴とする
    建設機械の熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記作動油を流通させる細管は、前記エ
    ンジン冷却水を流通させる細管より太径とする構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の建設機械の熱交換器。
JP10357812A 1998-12-16 1998-12-16 建設機械の熱交換器 Pending JP2000180090A (ja)

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