JP2000178327A - ビニルポリマーおよびその製造方法 - Google Patents

ビニルポリマーおよびその製造方法

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JP2000178327A
JP2000178327A JP10361609A JP36160998A JP2000178327A JP 2000178327 A JP2000178327 A JP 2000178327A JP 10361609 A JP10361609 A JP 10361609A JP 36160998 A JP36160998 A JP 36160998A JP 2000178327 A JP2000178327 A JP 2000178327A
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sir
vinyl
osir
hydrogen atom
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JP10361609A
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English (en)
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Takako Manzouji
隆子 萬造寺
Sunao Okawa
直 大川
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケイ素原子結合水素原子を有するシロキサン
単位含有基と、両末端が別々のビニルポリマーに結合し
ているシロキサン単位含有基とを含有し、ポリシロキサ
ン鎖長とケイ素原子結合水素原子の含有率を独立して制
御できる新規なビニルポリマーを提供する。 【解決手段】 下記一般式(A)および(B)で示され
るシロキサン単位含有基を含有することを特徴とするビ
ニルポリマーおよびその製造方法。 一般式(A): -(COO)a-A-SiRm[(OSiR2)pOSiR2X]3-m 一般式(B): -(COO)a-A-SiR2O-[ R2SiO ]n -SiR2-A -(OOC)a- [式中、Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
ルキレン基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含まない一
価炭化水素基であり、aは0または1であり、nは10
以上の整数であり、pは0〜30の整数であり、mは0
〜2の整数であり、Xは水素原子または式:-A-(SiR2O)
a-SiRm[(OSiR2)pOSiR2H]3-m(式中、A,R,a,pおよ
びmは前記と同じである。)で示される一価有機基であ
る。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なビニルポリマ
ーおよびその製造方法に関し、詳しくは、ケイ素原子結
合水素原子を有するシロキサン単位含有基と、両末端が
主鎖のビニルポリマーに結合しているシロキサン単位含
有基とを含有する新規なビニルポリマーおよびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】分子内にケイ素原子結合水素原子含有シ
ロキサン鎖を有するビニルポリマーは知られており、例
えば、従来公知のケイ素原子結合水素原子およびケイ素
原子に結合した3−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ル基を有するハイドロジェンポリシロキサンマクロモノ
マー(特開平4−169589号公報参照)とエチレン
性不飽和モノマーとの共重合体が提案されている(特開
平7−11141号公報参照)。しかし、ここで使用さ
れるハイドロジェンポリシロキサンマクロモノマーはい
ずれもシロキサン鎖長が短いため、得られた共重合体を
アルケニル基含有有機樹脂とヒドロシリル化反応させて
も、硬化物の表面にポリシロキサン鎖に由来する剥離
性,離型性,撥水性,低表面張力,低摩擦力などの諸特
性を十分に発現させることができないという欠点があっ
た。一方、末端にケイ素原子結合水素原子を有する重合
度の大きいポリシロキサンが結合してなるビニルポリマ
ーも提案されている(特願平9−344293号明細書
参照)。しかし、このビニルポリマー中のケイ素原子結
合水素原子の含有率はシロキサン鎖の重合度とポリシロ
キサンの含有率に依存しており、特にシロキサン鎖の重
合度が大きい場合には相対的にケイ素原子結合水素原子
の含有率が低下してしまい、その含有率を高くすること
ができないという欠点があった。このため、このビニル
ポリマーをアルケニル基含有有機樹脂とのヒドロシリル
化反応に使用すると硬化が不十分になることがあった。
このようなことから、ポリシロキサン鎖長およびケイ素
原子結合水素原子の含有率を独立して制御することがで
きるビニルポリマー、即ち、良好な硬化性とポリシロキ
サン鎖に由来する諸特性を同時に発揮することのできる
新規なビニルポリマーが求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記問題
点を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明の目的は、ケイ素原子結合水素原子を
有するシロキサン単位含有基と、両末端がビニルポリマ
ーに結合しているシロキサン単位含有基とを含有する新
規なビニルポリマーおよびその製造方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(A)および(B)で示されるシロキサン単位含有基を
含有することを特徴とするビニルポリマーおよびその製
造方法に関する。 一般式(A): -(COO)a-A-SiRm[(OSiR2)pOSiR2X]3-m 一般式(B): -(COO)a-A-SiR2O-[ R2SiO ]n -SiR2-A -(OOC)a- [式中、Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
ルキレン基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含まない一
価炭化水素基であり、aは0または1であり、nは10
以上の整数であり、pは0〜30の整数であり、mは0
〜2の整数であり、Xは水素原子または式:-A-(SiR2O)
a-SiRm[(OSiR2)pOSiR2H]3-m(式中、A,R,a,pおよ
びmは前記と同じである。)で示される一価有機基であ
る。]
【0005】
【発明の実施の形態】これを詳しく説明すると、本発明
のビニルポリマーは、下記一般式(A)および(B)で
示される2種類のシロキサン単位含有基を含有するビニ
ルポリマーである。一般式(A)で示されるシロキサン
単位含有基は、通常、ビニルポリマーの側鎖にグラフト
結合しており、一般式(B)で示されるシロキサン単位
含有基は、その両末端が別々のビニルポリマーの側鎖に
結合している。 一般式(A): -(COO)a-A-SiRm[(OSiR2)pOSiR2X]3-m 一般式(B): -(COO)a-A-SiR2O-[ R2SiO ]n -SiR2-A -(OOC)a- 上式中、 Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
ルキレン基であり、二価炭化水素基としては、エチレン
基,プロピレン基,ブチレン基,ヘキシレン基が例示さ
れ、アルキレンオキシアルキレン基としては、エチレン
オキシプロピレン基が例示される。Rは脂肪族不飽和結
合を含まない一価炭化水素基であり、メチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基,ヘキシル基のようなアルキ
ル基;フェニル基,トリル基,キシリル基のようなアリ
ール基;ベンジル基,フェネチル基のようなアラルキル
基が例示される。aは0または1である。nは10以上
の整数であるが、10〜500の範囲であることが好ま
しく、20〜200の範囲であることが特に好ましい。
これは、nが10未満であると、本発明のビニルポリマ
ーの製造時にゲル化が起こりやすくなるためである。p
は0〜30の整数であるが、製造し易さおよび経済性か
ら0または3であることが好ましい。mは0〜2の整数
である。Xは水素原子または式:-A-(SiR2O)a-SiRm[(OS
iR2)pOSiR2H]3-m(式中、A,R,a,pおよびmは前記
と同じである。)で示される一価有機基である。このビ
ニルポリマーの数平均分子量は、通常、1,000〜5
00,000の範囲であるが、1,000〜300,00
0の範囲であることが好ましく、10,000〜200,
000の範囲であることがより好ましい。また、ケイ素
原子結合水素原子の含有率は、0.005〜10重量%
の範囲であることが好ましく、0.05〜1.0重量%
の範囲であることがより好ましい。
【0006】このような本発明のビニルポリマーとして
は、下記一般式で表されるポリマーが例示される。
【化2】 上式中、A,R,X,n,a,pおよびmは前記と同じで
ある。R1は水素原子または脂肪族不飽和結合を含まない
一価炭化水素基であり、一価炭化水素基としてはRと同
様の基が挙げられる。R2は水素原子,ハロゲン原子また
はアルケニル基,アクリロキシ基,メタクリロキシ基,
アクリルアミド基およびメタクリルアミド基を除く一価
有機基である。この一価有機基としては、例えば、アリ
ール基,シクロアルキル基等の一価炭化水素基,シアノ
基および式:
【化3】 で表される基が挙げられる。上式中、R3は水素原子また
はアルケニル基,アクリロキシ基およびメタクリロキシ
基を除く一価有機基であり、この一価有機基としては一
価炭化水素基,アミノアルキル基またはカルビノール基
が例示される。具体的には、下記式で表される基が例示
される。
【化4】 これ以外にも、R3として下記式で表される基が例示され
る。
【化5】 x,y,z,x,yおよびzは、x>0,y>0,z≧
0,x>0,y>0,z≧0の数である。
【0007】このような本発明のビニルポリマーは、例
えば、(a)一般式:Y-(COO)a-A-SiR2O-[ R2SiO ]n -
SiR2-A -(OOC)a-Y(式中、Yはビニル重合可能な基で
あり、ビニル基,アクリロキシ基,メタクリロキシ基,
メタクリロキシエチルオキシ基が例示される。A,R,a
およびnは前記と同じである。ここで、重合度nは、他
成分との共重合反応性を考え合せると10〜500の範
囲であることが好ましく、20〜200の範囲であるこ
とが特に好ましい。)で表されるビニル重合性シリコー
ンと、(b)一般式:Y-(COO)a-A-SiRm[(OSiR2)pOSiR2
X]3-m(式中、A,R,X,Y,a,mおよびpは前記と
同じである。ここで、少量の添加でケイ素原子結合水素
原子の含有率を増やすためにpはなるべく小さい方が好
ましく、合成の容易さも考え合わせると0または3であ
ることが好ましい。)で表されるケイ素原子結合水素原
子含有ビニル重合性シロキサンと、必要に応じて、
(c)上記(a)成分および(b)成分以外の重合性ビ
ニルモノマーとをゲル化が起こらない条件で共重合する
ことにより製造することができる。
【0008】上記(a)成分は上記一般式で表される、
両末端に重合性ビニル基を有するオルガノポリシロキサ
ンであり、本発明のビニルポリマーの硬化物にポリシロ
キサン鎖由来の性質を付与するための主成分である。こ
のような(a)成分のビニル重合性シリコーンの代表例
としては、 一般式:CH2=CR1-(COO)a-A-SiR2O-[ R2SiO ]n -SiR2-A
-(OOC)a-CR1=CH2 (式中、A,R,R1,aおよびnは前記と同じである。)
で表される化合物が挙げられ、具体的には、下記式で表
されるシロキサンが例示される。
【化6】 このような両末端ビニル重合性シリコーンは、例えば、
環状シロキサンと両末端にビニル重合反応性基を有する
ジシロキサンとを平衡開環重合させることにより製造で
きる。
【0009】(b)成分は上記一般式で表される、片末
端にビニル重合性基を有し、他方の末端にケイ素原子結
合水素原子を有するポリシロキサンである。この(b)
成分は、本発明のビニルポリマー中のケイ素原子結合水
素原子の含有率をコントロールする成分である。このよ
うな(b)成分のビニル重合性シロキサンの代表例とし
ては、一般式: CH2=CR1-(COO)a-A-SiRm[(OSiR2)pOSiR
2X]3-m(式中、A,R,R1,X,a,pおよびmは前記と
同じである。)で表される化合物が挙げられ、具体的に
は、下記式で表されるシロキサンが例示される。
【化7】 このようなビニル重合性シロキサンは、例えば、メタク
リロキシプロピル基含有アルコキシシラン中のケイ素原
子結合アルコキシ基を、1,1,3,3−テトラオルガノ
ジシロキサン中のジオルガノシロキシ基で置換する方法
によって製造することが出来る。
【化8】 また、メタクリロキシプロピル基含有シラノールを、片
末端がケイ素原子結合水素原子で封鎖され、他末端がケ
イ素原子結合ハロゲン原子で封鎖されているポリシロキ
サンと縮合反応させる方法によっても製造することが出
来る。
【化9】 この他にも、メタクリロキシプロピルジメチルシラノー
ルと、ケイ素原子結合水素原子およびケイ素原子結合ハ
ロゲン原子を含有するポリシロキサンとを縮合反応させ
る方法によっても製造することが出来る。
【化10】
【0010】(c)成分は上記した(a)成分および
(b)成分以外の重合性ビニルモノマーであり、(a)
成分や(b)成分と共重合し得る成分である。この
(c)成分はビニル重合可能なものであればよく、代表
例としては、一般式:CH2=CR2 2(式中、R2は水素原
子,ハロゲン原子またはアルケニル基,アクリロキシ
基,メタクリロキシ基,アクリルアミド基およびメタク
リルアミド基を除く一価有機基である。)で表される重
合性ビニルモノマーが挙げられる。このような(c)成
分のビニルモノマーとして具体的には、アクリル酸また
はメタクリル酸の各種エステル,エチレンまたはその誘
導体,アクリル酸,メタクリル酸,酢酸ビニル,塩化ビ
ニリデン,塩化ビニル,ポリアルキレングリコールモノ
メタクリレートの他、下記式で示される化合物が挙げら
れる。
【化11】 尚、本成分としてこれらを2種以上組み合わせて用いる
こともできる。
【0011】本発明のビニルポリマーは、通常、前記
(a)成分,(b)成分および必要に応じて(c)成分
を、ゲル化の起こらない条件でラジカル共重合すること
により合成される。使用されるラジカル重合開始剤とし
ては、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物;
ベンゾイルパーオキサイド,ジクミルパーオキサイド等
の過酸化物が例示される。重合方法としては、溶液重合
法,乳化重合法,懸濁重合法,塊状重合法が挙げられる
が、前記(a)成分、(b)成分および(c)成分を均
一に溶解し、均一系で重合させることのできる溶液重合
法が好ましい。使用される溶媒は(c)成分の種類およ
び含有量により異なるが、一般に、ベンゼン,トルエ
ン,キシレン等の芳香族炭化水素;メチルエチルケト
ン,メチルイソブチルケトン等のケトン類;酢酸エチ
ル,酢酸ブチルなどのエステル類;テトラヒドロフラ
ン,ジオキサン,ジエチルエーテルなどのエーテル類が
例示される。また、これらの溶媒を2種類以上組み合わ
せて使用してもよい。共重合終了後は、溶媒等の低沸点
物を加熱減圧留去などの方法で除去すればよい。また、
ラジカル重合以外にもアニオン重合、グループトランス
ファー重合等の従来公知の重合方法を使用することがで
きる。(a)成分〜(c)成分の共重合比率は、(a)
成分のシロキサン鎖の重合度や(b)成分および(c)
成分の種類などによって異なるが、(a)成分:(b)
成分:(c)成分が(0.1〜50重量%):(1〜5
0重量%):(0〜98.9重量%)の範囲であること
が好ましく、(0.5〜30重量%):(5〜30重量
%):(40〜94.5重量%)の範囲であることがよ
り好ましい。ゲル化を防ぐには、(a)成分の重合度を
大きくするか、共重合に用いる(a)成分の量を少なく
するか、もしくは、連鎖移動剤を使用してラジカル重合
を行うことが望ましい。これは、ビニル重合性基を両末
端に有する(a)成分は、シロキサン鎖の重合度が小さ
い場合や共重合時の割合が多い場合にゲル化する可能性
があるためである。従って、ゲル化が起こらない条件と
は、反応条件によって共重合反応性が変化するために一
概には言えないが、例えば、(a)成分のビニル重合性
シリコーンの重合度nが30である場合には全成分中の
(a)成分の含有率は10重量%以下であることが好ま
しく、nが70である場合には全成分中の(a)成分の
含有率は20重量%以下であることが好ましい。また連
鎖移動剤は、反応生成物の分子量分布のばらつきを抑制
し、連鎖移動剤を用いない場合よりも分子量を小さくす
ることができるので、反応生成物がゲル化するのを防ぐ
ために用いられる。連鎖移動剤としては、ベンゼン,ト
ルエン,ジフェニルメタン,2、4-ジフェニル-4-メチル-
1-ペンテン等のベンゼン誘導体;クロロホルム,四塩化
炭素等の塩素化炭化水素物;アセトン,メチルエチルケ
トン等のケトン化合物;n−ブタノール,イソブタノー
ル等のアルコール類;その他にも酢酸,ジオキサン,ジ
メチルアセトアミド,アセトニトリル,トリエチルアミ
ン,n−ブチルメルカプタンが挙げられる。これらの中
でもn−ブチルメルカプタン等のメルカプタン類は連鎖
移動係数が最も大きくその効率が高いとされる。しか
し、本発明のビニルポリマーをヒドロシリル化反応させ
る場合に、このメルカプタン類は、ヒドロシリル硬化に
用いる触媒を被毒させるため好ましくない。従ってラジ
カル共重合時に用いる連鎖移動剤は、入手が容易であ
り、かつ、ヒドロシリル化硬化反応の触媒を被毒させな
いものであることが必要であり、具体的には、2、4-ジフ
ェニル-4-メチル-1-ペンテンを用いるのが好ましい。こ
れ以外にも、ゲル化を起こす可能性のある組成におい
て、ラジカル重合開始剤の量を多くするなどして反応生
成物の分子量を小さくすることにより、ゲル化せずに共
重合させることができる。
【0012】以上のような本発明のビニルポリマーは、
側鎖に、ケイ素原子結合水素原子を有するシロキサン単
位含有基と、両末端が別々のビニルポリマーに結合して
いるシロキサン単位含有基とを含有する新規なポリマー
であり、ポリシロキサン鎖長とケイ素原子結合水素原子
の含有率を独立して制御できるという特徴を有する。従
って本発明のビニルポリマーはケイ素原子結合水素原子
の含有率を高くすることができ、その結果、ヒドロシリ
ル化架橋により良好に硬化し得るという利点を有する。
また、硬化性を低下させることなくポリシロキサンの含
有率を高くできるので、得られた硬化物にシリコーン鎖
に由来する剥離性、離型性や低摩擦性などの特性を任意
に付与することができ、かつ、これらの諸特性の経時変
化が極めて少ないという利点を有する。このため、本発
明のビニルポリマーは、紙,フィルム,金属箔等のシー
ト状基材のコーティング剤として有用である。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
る。実施例中、Meはメチル基を示している。なお、得
られたビニルポリマーの数平均分子量は、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリ
スチレン換算の測定値を示した。また、得られたビニル
ポリマー中のケイ素原子結合水素原子の含有率はヨード
メトリーにより定量した。
【0014】
【参考例1】攪拌機、温度計、滴下漏斗を備えた1Lの
フラスコに、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン
282.0g(2.1mol)、イソプロピルアルコー
ル80ml、水80mlおよび濃塩酸40mlを投入
し、次いでこれに、室温下、3−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン173.8g(0.7mol)を
1時間かけて滴下した。この反応溶液を1時間攪拌した
後、下層を分離した。上層の有機層を3回水洗した後、
飽和重曹水で1回洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。次いでこれをろ過し、ろ液を減圧濃縮して反応
生成物261.3gを得た。得られた反応生成物を核磁
気共鳴分析(以下、NMRと略す。)により分析したと
ころ、下記式で示されるケイ素原子結合水素原子含有ビ
ニル重合性シロキサンであることが判明した。このビニ
ル重合性シロキサンのガスクロマトグラフィー(以下、
GLCと略す。)による純度は96.7%であった。
【化12】
【0015】
【参考例2】攪拌機、温度計を備えた5Lのフラスコ
に、1,3−ジメタクリロキシプロピル−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン112g(0.29mol)、環状
シロキサン1488g(20.1mol)、トリフルオ
ロメタスルフォン酸1.6gおよび水0.8gを投入し
て、これらを80〜85℃で4時間加熱攪拌した後、粘
度測定(25℃)を行って系が平衡に達したことを確認
した。次いで、この反応溶液をアンモニアガスで中和し
て、減圧濃縮した。その後、ろ過助剤を50g投入して
からろ過を行って、反応生成物1488gを得た。得ら
れた反応生成物は、NMR分析の結果、下記式で示され
るビニル重合性シリコーンであることが判明した。
【化13】
【0016】
【参考例3】攪拌機、温度計を備えた5Lのフラスコ
に、1,3−ジメタクリロキシプロピル−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン224.3g(0.581mo
l)、環状シロキサン1375.5g(18.6mo
l)、トリフルオロメタスルフォン酸0.8gおよび水
0.4gを投入して、これらを80〜85℃で4時間加
熱攪拌した後、粘度測定(25℃)を行って系が平衡に
達したことを確認した。次いで、この反応溶液をアンモ
ニアガスで中和して減圧濃縮した。その後、ろ過助剤を
50g投入してからろ過を行って、反応生成物1433
gを得た。得られた反応生成物は、NMR分析の結果、
下記式で示されるビニル重合性シリコーンであることが
判明した。
【化14】
【0017】
【実施例1】攪拌機、温度計、冷却管、窒素ガス導入管
を備えた100mlのフラスコにトルエン15gを仕込
み、次いで窒素ガスを30分間バブリングして溶存酸素
を取り除いた。これに、アクリル酸n−ブチル7.8g
(60.9mmol)、参考例1で得られたケイ素原子
結合水素原子含有ビニル重合性シロキサン2g(5.3
mmol)、参考例2で得られたビニル重合性シリコー
ン0.2g(0.036mmol)およびアゾビスイソ
ブチロニトリル0.1gを投入して、窒素ガスを30分
間バブリングした。この混合物を窒素雰囲気下、90℃
で3時間加熱攪拌した後、さらにアゾビスイソブチロニ
トリル0.1gを投入して、窒素雰囲気下、90℃で3
時間加熱攪拌した。この反応溶液をGPCにより分析し
たところ、原料であるアクリル酸n−ブチル,ケイ素原
子結合水素原子含有ビニル重合性シロキサンおよびビニ
ル重合性シリコーンのピークがほぼ消失していることが
確認された。このため、得られた反応溶液から低沸点物
を加熱減圧することにより除去して、半固体状のポリマ
ー9.8gを得た。このようにして得られたポリマーを
NMR分析したところ、下記平均分子式で表されるビニ
ルポリマーであることが判明した。このビニルポリマー
の数平均分子量は16,522であり、ケイ素原子結合
水素原子の含有率は0.189重量%(計算値:0.1
59重量%)であった。
【化15】 [式中、(x+x):(y+y):(z+z)=0.054:
8.100:91.846である。]
【0018】
【実施例2】攪拌機、温度計、冷却管、窒素ガス導入管
を備えた100mlのフラスコにトルエン15gを仕込
み、次いで窒素ガスを30分間バブリングして溶存酸素
を取り除いた。これに、アクリル酸n−ブチル7.9g
(61.6mmol)、参考例1で得られたケイ素原子
結合水素原子含有ビニル重合性シロキサン2g(5.3
mmol)、参考例2で得られたビニル重合性シリコー
ン0.1g(0.018mmol)およびアゾビスイソ
ブチロニトリル0.5gを投入し、さらに窒素ガスを3
0分間バブリングした。この混合物を窒素雰囲気下、9
0℃で6時間加熱攪拌して、得られた反応溶液をGPC
により分析したところ、原料であるアクリル酸n−ブチ
ル、ケイ素原子結合水素原子含有ビニル重合性シロキサ
ンおよびビニル重合性シリコーンのピークがほぼ消失し
ていることが確認された。このため、得られた反応溶液
から低沸点物を加熱減圧することにより除去して、半固
体状のポリマー9.8gを得た。このようにして得られ
たポリマーをNMR分析したところ、下記平均分子式で
表されるビニルポリマーであることが判明した。このビ
ニルポリマーの数平均分子量は8,437であり、ケイ
素原子結合水素原子の含有率は0.195重量%(計算
値:0.159重量%)であった。
【化16】 [式中、(x+x):(y+y):(z+z)=0.027:
7.931:92.042である。]
【0019】
【実施例3】攪拌機、温度計、冷却管、窒素ガス導入管
を備えた100mlのフラスコにトルエン15gを仕込
み、次いで窒素ガスを30分間バブリングして溶存酸素
を取り除いた。これに、アクリル酸n−ブチル7.0g
(54.6mmol)、参考例1で得られたケイ素原子
結合水素原子含有ビニル重合性シロキサン2g(5.3
mmol)、参考例3で得られたビニル重合性シリコー
ン1.0g(0.383mmol)、2,4−ジフェニ
ル−4−メチル−1−ペンテン0.1gおよびアゾビス
イソブチロニトリル0.1gを投入して、窒素ガスを3
0分間バブリングした。この混合物を窒素雰囲気下、9
0℃で3時間加熱攪拌した後、アゾビスイソブチロニト
リル0.1gを投入して、さらに窒素雰囲気下90℃で
3時間加熱攪拌した。その後、アゾビスイソブチロニト
リル0.05gを投入して窒素雰囲気下90℃で3時間
加熱攪拌を行った。この反応溶液をGPCにより分析し
たところ、原料であるアクリル酸n−ブチル、ケイ素原
子結合水素原子含有ビニル重合性シロキサンおよびビニ
ル重合性シリコーンのピークがほぼ消失していることが
確認された。このため、得られた反応溶液から低沸点物
を加熱減圧することにより除去して、半固体状のポリマ
ー10gを得た。得られたポリマーをNMR分析したと
ころ、下記平均分子式で表されるビニルポリマーである
ことが判明した。このビニルポリマーの数平均分子量は
21,924であり、ケイ素原子結合水素原子の含有率
は0.187重量%(計算値:0.159重量%)であ
った。
【化17】 [式中、(x+x):(y+y):(z+z)=0.630:
8.803:90.567である。]
【0020】
【比較例1】攪拌機、温度計、冷却管、窒素ガス導入管
を備えた100mlのフラスコにトルエン15gを仕込
み、次いで窒素ガスを30分間バブリングして溶存酸素
を取り除いた。これに、アクリル酸n−ブチル5.18
g(40.44mmol)、参考例1で得られたケイ素
原子結合水素原子含有ビニル重合性シロキサン1.78
g(4.71mmol)、3−メタクリロキシプロピル
トリス(トリメチルシロキシ)シラン3g(7.13m
mol)およびアゾビスイソブチロニトリル0.2gを
投入して、窒素ガスを30分間バブリングした。この混
合物を窒素雰囲気下、60℃で24時間加熱攪拌した。
この反応溶液をGPCにより分析したところ、原料であ
るアクリル酸n−ブチル、ケイ素原子結合水素原子含有
ビニル重合性シロキサンおよび3−メタクリロキシプロ
ピルトリス(トリメチルシロキシ)シランのピークがほ
ぼ消失していることが確認された。このため、反応溶液
から低沸点物を加熱減圧することにより除去して、半固
体状のポリマー9.9gを得た。得られたポリマーをN
MR分析したところ、下記式で示されるビニルポリマー
であることが判明した。このビニルポリマーの数平均分
子量は48,500であり、ケイ素原子結合水素原子の
含有率は0.138重量%(計算値:0.143重量
%)であった。
【化18】 [式中、x:y:z=13.6:9.0:77.4であ
る。]
【0021】
【応用例1】実施例1で合成したビニルポリマー100
重量部に、ビニル官能性ポリエーテル化合物[ダイセル
化学製;商品名HPE−1030]30.7重量部と塩
化白金酸の2重量%イソプロパノール溶液0.65重量
部を配合してこれらを均一に混合して、硬化性組成物を
調製した(ケイ素原子結合水素原子のモル数は、ビニル
官能性ポリエーテル化合物中のビニル基のモル数の1.
0倍であった。)。得られた組成物を固形分濃度が8重
量%になるようにn−ヘキサンに溶解させて、この溶液
をバーコーターを用いてポリエチレンラミネート紙のポ
リエチレン面に固形分の塗工量が0.5g/m2になる
ように塗工した。塗工後、150℃のオーブンに入れて
30秒間放置して硬化皮膜を形成した。このようにして
得られた硬化皮膜の剥離抵抗値を下記の方法に従って測
定した。その結果を表1に示した。
【0022】○剥離抵抗値 硬化皮膜に、幅38mmの市販粘着テープ[日東電工
(株)製:商品名31B]を重さ2Kgのテープローラ
ーを往復させて圧着し、次いでその粘着テープの上に2
0g/cm2の荷重をかけた状態で70℃で20時間放
置した。放置後、荷重を解いて室温下で2時間冷却し、
次いでテンシロンにより粘着テープを速度300mm/
分、角度180度で引き剥がして剥離に要した力(g/
38mm)を測定した。
【0023】
【応用例2】実施例2で合成したビニルポリマー100
重量部に、ビニル官能性ポリエーテル化合物[ダイセル
化学製;商品名HPE−1030]31.8重量部と塩
化白金酸の2重量%イソプロパノール溶液0.66重量
部を配合してこれらを均一に混合して、硬化性組成物を
調製した。得られた組成物を用いて応用例1と同様にし
て硬化皮膜を形成し、その剥離抵抗値を測定した。その
結果を表1に示した。
【0024】
【応用例3】実施例3で合成したビニルポリマー100
重量部に、ビニル官能性ポリエーテル化合物[ダイセル
化学製;商品名HPE−1030]30.4重量部と塩
化白金酸の2重量%イソプロパノール溶液0.65重量
部を配合してこれらを均一に混合して、硬化性組成物を
調製した。得られた組成物を用いて応用例1と同様にし
て硬化皮膜を形成し、その剥離抵抗値を測定した。その
結果を表1に示した。
【0025】
【応用比較例1】比較例1で合成したビニルポリマー1
00重量部に、ビニル官能性ポリエーテル化合物[ダイ
セル化学製;商品名HPE−1030]22.5重量部
と塩化白金酸の2重量%イソプロパノール溶液0.61
重量部を配合してこれらを均一に混合して、硬化性組成
物を調製した。得られた組成物を用いて応用例1と同様
にして硬化皮膜を形成し、その剥離抵抗値を測定した。
その結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明のビニルポリマーは、上記一般式
(A)で示されるケイ素原子結合水素原子を有するシロ
キサン単位含有基と、一般式(B)で示される両末端が
別々のビニルポリマーに結合しているシロキサン単位含
有基とを含有する新規な化合物である。このビニルポリ
マーは、ヒドロシリル化架橋により硬化して、剥離性、
離型性、低摩擦性に優れた硬化物を形成するが、その
際、ケイ素原子結合水素原子の含有率とポリシロキサン
鎖長を独立に制御できるため、ヒドロシリル化反応によ
る硬化性と、硬化物に付与されるポリシロキサン鎖由来
の剥離性、離型性、低摩擦性等の諸特性を独立して制御
することが可能であるという特徴を有する。また、本発
明の製造方法は、このビニルポリマーを生産性良く製造
できるという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で合成されたビニルポリマーの29
i−NMRチャートである。
【図2】 実施例1で合成されたビニルポリマーの13
−NMRチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J027 AC02 AC06 AF05 AF06 AJ08 BA04 BA06 BA07 BA08 BA13 BA14 CB03 CB09 CC02 CD08 4J100 AA02R AB07Q AB15P AC03R AC04R AF06R AG04R AG08R AJ02R AL02R AL08Q AL08R AL66P AM15R AM19R BA03R BA08R BA31R BA71Q BA75Q BA80Q BA81P BC43R CA04 CA05 CA23 FA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(A)および(B)で示され
    るシロキサン単位含有基を含有することを特徴とするビ
    ニルポリマー。 一般式(A): -(COO)a-A-SiRm[(OSiR2)pOSiR2X]3-m 一般式(B): -(COO)a-A-SiR2O-[ R2SiO ]n -SiR2-A -(OOC)a- [式中、Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
    ルキレン基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含まない一
    価炭化水素基であり、aは0または1であり、nは10
    以上の整数であり、pは0〜30の整数であり、mは0
    〜2の整数であり、Xは水素原子または式:-A-(SiR2O)
    a-SiRm[(OSiR2)pOSiR2H]3-m(式中、A,R,a,pおよ
    びmは前記と同じである。)で示される一価有機基であ
    る。]
  2. 【請求項2】 一般式: 【化1】 [式中、Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
    ルキレン基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含まない一
    価炭化水素基であり、R1は水素原子または脂肪族不飽和
    結合を含まない一価炭化水素基であり、 R2は水素原
    子,ハロゲン原子またはアルケニル基,アクリロキシ
    基,メタクリロキシ基,アクリルアミド基およびメタク
    リルアミド基を除く一価有機基である。aは0または1
    であり、nは10以上の整数であり、pは0〜30の整
    数であり、mは0〜2の整数であり、Xは水素原子また
    は式:-A-(SiR2O)a-SiRm[(OSiR2)pOSiR2H]3-m(式中、
    A,R,a,pおよびmは前記と同じである。)で示され
    る一価有機基であり、x,y,z,x,yおよびzはx
    >0,y>0,z≧0,x>0,y>0,z≧0の数で
    ある。]で示される請求項1記載のビニルポリマー。
  3. 【請求項3】 数平均分子量が1,000〜500,000の範囲で
    ある請求項1または請求項2記載のビニルポリマー。
  4. 【請求項4】(a)一般式:Y-(COO)a-A-SiR2O-[ R2Si
    O ]n -SiR2-A -(OOC)a-Y (式中、Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
    ルキレン基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含まない一
    価炭化水素基であり、Yはビニル重合可能な基である。
    aは0または1であり、nは10以上の整数である。)
    で示されるビニル重合性シリコーンと、 (b)一般式:Y-(COO)a-A-SiRm[(OSiR2)pOSiR2X]3-m [式中、Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
    ルキレン基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含まない一
    価炭化水素基であり、Yはビニル重合可能な基である。
    aは0または1であり、pは0〜30の整数であり、m
    は0〜2の整数であり、Xは水素原子または式:-A-(Si
    R2O)a-SiRm[(OSiR2)pOSiR2H]3-m(式中、A,R,a,p
    およびmは前記と同じである。)で示される一価有機基
    である。]で示されるケイ素原子結合水素原子含有ビニ
    ル重合性シロキサンと、必要に応じて、(c)上記
    (a)成分および(b)成分以外の重合性ビニルモノマ
    ーを、ゲル化が起こらない条件で共重合することを特徴
    とする、請求項1記載のビニルポリマーの製造方法。
  5. 【請求項5】(a')一般式:CH2=CR1-(COO)a-A-SiR2O
    -[R2SiO]n -SiR2-A -(OOC)a-CR1=CH2 (式中、Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
    ルキレン基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含まない一
    価炭化水素基であり、R1は水素原子または脂肪族不飽和
    結合を含まない一価炭化水素基であり、aは0または1
    であり、nは10以上の整数である。)で示されるビニ
    ル重合性シリコーンと、 (b')一般式: CH2=CR1-(COO)a-A-SiRm[(OSiR2)pOSi
    R2X]3-m [式中、Aは二価炭化水素基またはアルキレンオキシア
    ルキレン基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含まない一
    価炭化水素基であり、 R1は水素原子または脂肪族不飽
    和結合を含まない一価炭化水素基であり、aは0または
    1であり、pは0〜30の整数であり、mは0〜2の整
    数であり、Xは水素原子または 式:-A-(SiR2O)a-SiRm[(OSiR2)pOSiR2H]3-m (式中、A,R,a,pおよびmは前記と同じである。)
    で示される一価有機基である。]で示されるケイ素原子
    結合水素原子含有ビニル重合性シロキサンと、必要に応
    じて、(c')一般式:CH2=CR2 2(式中、R2は水素原
    子,ハロゲン原子またはアルケニル基,アクリロキシ
    基,メタクリロキシ基,アクリルアミド基およびメタク
    リルアミド基を除く一価有機基である。)で表される重
    合性ビニルモノマーを、ゲル化が起こらない条件で共重
    合することを特徴とする、請求項2記載のビニルポリマ
    ーの製造方法。
  6. 【請求項6】 (a)成分,(b)成分および(c)成
    分、または、(a')成分,(b')成分および(c')
    成分を、連鎖移動剤を使用してラジカル共重合すること
    を特徴とする請求項4または請求項5記載のビニルポリ
    マーの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6765225B2 (en) 2000-11-07 2004-07-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Radiation image information reading apparatus
JP2005015512A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Toagosei Co Ltd 特定の分子構造を有するグラフト共重合体の製造方法
JP2011522922A (ja) * 2008-06-06 2011-08-04 アルベマール・コーポレーシヨン 低分子量臭素化ポリマー、それらの製作プロセス、および熱可塑性配合物におけるそれらの使用
JP2014082467A (ja) * 2012-09-27 2014-05-08 Dic Corp 絶縁材料、絶縁膜及びこれを用いたトランジスタ

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