JP2000177946A - エレベーターの制御装置 - Google Patents

エレベーターの制御装置

Info

Publication number
JP2000177946A
JP2000177946A JP10354779A JP35477998A JP2000177946A JP 2000177946 A JP2000177946 A JP 2000177946A JP 10354779 A JP10354779 A JP 10354779A JP 35477998 A JP35477998 A JP 35477998A JP 2000177946 A JP2000177946 A JP 2000177946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator
level
flood
detecting
flooding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10354779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4236747B2 (ja
Inventor
Yukiyoshi Tsunekawa
幸義 恒川
Koji Yamada
孝治 山田
Seiji Kawai
清司 河合
Takehiko Kubota
猛彦 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP35477998A priority Critical patent/JP4236747B2/ja
Publication of JP2000177946A publication Critical patent/JP2000177946A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4236747B2 publication Critical patent/JP4236747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降路の浸水状況に対応して適切に浸水対策
運転を行い、浸水発生時のエレベーター利用者の利便性
を向上するエレベーターの制御装置を得る。 【解決手段】 昇降路の浸水時に複数の浸水水位を逐次
検出して動作する検出手段1を設け、また複数の浸水水
位に対する検出手段1の検出動作の時間間隔を計測する
経過時間計測手段5を設ける。そして、浸水時制御手段
3により経過時間計測手段5の検出動作時間間隔が所定
値以下のときに重度浸水対策運転を指令し、検出動作時
間間隔が所定値を超えたときに軽度浸水対策運転を指令
する。このように、昇降路の浸水状況に応じて適切な浸
水対策運転を行い、浸水発生時に運転が不能になってか
ご内に乗客が閉じ込められたり、長時間にわたってエレ
ベーターが使用不能になったりする不具合を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降路の浸水時
の運行障害を回避する浸水対策運転を行うエレベーター
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開昭63−190174号公
報に示された従来のエレベーターの制御装置には、溢水
検出装置を設けてこの溢水検出装置の動作によってエレ
ベーターのかごを上層の階へ退避させる運転装置の構成
が示されている。従来のエレベーターの制御装置は上記
のような構成によって、昇降路の浸水時の運行障害を回
避する浸水対策運転が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターの制御装置では、昇降路の浸水状況に関わら
ず一定の浸水対策運転が行われる。このため、昇降路の
浸水発生時に不適切な浸水対策運転が行われることがあ
って、エレベーター利用者の利便が損なわれるという問
題点があった。
【0004】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、昇降路の浸水状況に対応して適
切に浸水対策運転を行うエレベーターの制御装置を得る
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターの制御装置においては、エレベーターの昇降路の浸
水時に複数の浸水水位を逐次検出して動作する検出手段
と、複数の浸水水位に対する検出手段の検出動作の時間
間隔を計測する経過時間計測手段と、この経過時間計測
手段の検出動作時間間隔が所定値未満のときにエレベー
ターの重度浸水対策運転を指令し、検出動作時間間隔が
所定値以上のときにエレベーターの軽度浸水対策運転を
指令する浸水時制御手段とが設けられる。
【0006】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、経過時間計測手段の検出動作時間間隔
が所定値未満のときに、昇降路の予め決められた階床に
エレベーターのかごを退避動作させる退避運転モードに
よる重度浸水対策運転を行う浸水時制御手段が設けられ
る。
【0007】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターの昇降路の浸水時に複数
の浸水水位を逐次検出して動作する検出手段と、複数の
浸水水位に対する検出手段の検出動作の時間間隔を計測
する経過時間計測手段と、検出手段の低位浸水レベル相
互間における経過時間計測手段の検出動作時間間隔より
も、低位浸水レベルよりも上方の検出手段の高位浸水レ
ベルと低位浸水レベルとの間における検出動作時間間隔
が短い場合に、昇降路の上方の最寄り階床にエレベータ
ーのかごを停止させる浸水対策運転を指令する浸水時制
御手段とが設けられる。
【0008】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、検出手段の低位浸水レベル相互間にお
ける経過時間計測手段の検出動作時間間隔よりも、低位
浸水レベルよりも上方の検出手段の高位浸水レベルと低
位浸水レベルとの間における検出動作時間間隔が短いと
きに、昇降路の予め決められた階床にエレベーターのか
ごを退避させて退避を継続する退避運転モードによる浸
水対策運転を行う浸水時制御手段が設けられる。
【0009】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターの昇降路の浸水時に複数
の浸水水位を逐次検出して動作する検出手段と、複数の
浸水水位に対する検出手段の検出動作の時間間隔を計測
する経過時間計測手段と、検出手段の低位浸水レベル相
互間における経過時間計測手段の検出動作時間間隔より
も、低位浸水レベルよりも上方の検出手段の高位浸水レ
ベルと低位浸水レベルとの間における検出動作時間間隔
が長い場合に、エレベーターを通常時よりも低速で運転
する浸水低速運転モードからなる浸水対策運転を指令す
る浸水時制御手段とが設けられる。
【0010】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターのかごの昇降路における
終端階床停止を排除する浸水低速運転モードからなる浸
水対策運転を行う浸水時制御手段が設けられる。
【0011】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、浸水低速運転モード運転時において検
出手段によりさらに上方の高位浸水レベルが検出された
ときに、昇降路の予め決められた階床にエレベーターの
かごを退避させる浸水対策運転を行う浸水時制御手段が
設けられる。
【0012】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターの昇降路の浸水時に低位
レベル浸水を検出する低位レベル浸水検出器及び高位レ
ベル浸水を検出する高位レベル浸水検出器と、昇降路下
部に設けられた巻上機を制御し、低位レベル浸水検出器
の動作を介してエレベーターを低速で運転する軽度浸水
対策運転を指令し、高位レベル浸水検出器の動作を介し
てエレベーターのかごを最寄り階に停止し、その後に上
方の所定階へ走行して運転を休止する重度浸水対策運転
を指令する浸水時制御手段とが設けられる。
【0013】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターの昇降路の浸水時に低位
レベル浸水を検出する低位レベル浸水検出器及び高位レ
ベル浸水を検出する高位レベル浸水検出器と、昇降路下
部に設けられた巻上機を制御し、低位レベル浸水検出器
の動作を介してエレベーターのかごを上方階へ運転する
軽度浸水対策運転を指令し、高位レベル浸水検出器の動
作を介してかごの下降を制止する巻上機制動喪失防止手
段を付勢する重度浸水対策運転を指令する浸水時制御手
段とが設けられる。
【0014】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターの少なくともかごに設け
られた非常止め装置を作動させる非常止め作動装置から
なる巻上機制動喪失防止手段が設けられる。
【0015】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターの主索を挟圧して制動す
る主索制動手段からなる巻上機制動喪失防止手段が設け
られる。
【0016】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターの昇降路の浸水時に低位
レベル浸水を検出する低位レベル浸水検出器及び高位レ
ベル浸水を検出する高位レベル浸水検出器と、昇降路下
部に設けられた巻上機を制御し、低位レベル浸水検出器
の動作を介してエレベーターのかごを上方階へ運転する
軽度浸水対策運転を指令し、高位レベル浸水検出器の動
作を介してエレベーターのつり合おもりが昇降路の緩衝
器に支持された状態においてかごの下降を制止する巻上
機制動喪失防止手段を付勢する重度浸水対策運転を指令
する浸水時制御手段とが設けられる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1及び図2は、
この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はエレベ
ーターの制御装置を概念的に示す全体構成図、図2は図
1の装置の動作を説明するフローチャートである。図に
おいて、1は検出手段で、エレベーターの昇降路(図示
しない)の下部から順に1〜Nからなり、昇降路浸水時
に複数の浸水水位を逐次検出して動作する複数の浸水検
出器2によって構成されている。
【0018】3は浸水時制御手段で、浸水管制起動手段
4、経過時間計測手段5、運転モード選択手段6及び浸
水運転指令手段7が設けられている。8はエレベーター
の制御盤で、巻上機9、主索制動装置10及び非常止め
作動装置11が接続されている。12は昇降路ピットに
設けられた緩衝器である。
【0019】上記のように構成されたエレベーターの制
御装置によるエレベーターの運転を図2に示すフローチ
ャートによって説明する。すなわち、ステップ101で
浸水検出器2の出力を取り込みステップ102へ進む。
ステップ102で後述するW=1であればステップ10
3へ進み、またW=1でなければステップ104へ進
む。
【0020】そして、ステップ103で昇降路の浸水が
なく浸水検出器2が動作していなければステップ105
へ進んでT=0と経過時間計測の初期値が設定され、ま
たステップ103で昇降路の浸水があり浸水検出器2が
動作していれば、ステップ106へ進みW=1と設定さ
れる。次いで、ステップ107により経過時間計測手段
5が起動する。
【0021】そして、ステップ108により後述する浸
水対策運転モードが選択されてステップ109へ進み、
選択された浸水対策運転モードによる浸水対策運転が指
令される。次いで、ステップ110へ進んでエレベータ
ーの監視部門に浸水対策運転の実施が通知される。ま
た、ステップ104において、昇降路の比較的に上方に
配置された例えば第三の浸水レベルの浸水検出器2が動
作していれば、ステップ111へ進み、また第三の浸水
レベルの浸水検出器2が動作していなければ、ステップ
112へ進む。
【0022】そして、ステップ111において最寄り階
停止運転モードが選択されてステップ113へ進み、最
寄り階停止運転モードによる浸水対策運転が指令され
る。次に、ステップ114へ進んで巻上機制動喪失対策
手段、例えば主索制動装置10の動作が指令される。
【0023】また、ステップ112において、第三の浸
水レベルの浸水検出器2よりも下方に配置された第二の
浸水レベルの浸水検出器2が動作していれば、ステップ
115へ進み、また第二の浸水レベルの浸水検出器2が
動作していなければ、ステップ116へ進む。そして、
ステップ115において第三の浸水レベルの浸水検出器
2と第二の浸水レベルの浸水検出器2の検出動作時間間
隔Tが第一所定値T1以上であればステップ117へ進
み、また第一所定値T1未満であればステップ118へ
む。
【0024】そして、ステップ117において、浸水時
制御手段3により中度浸水対策運転、例えば最寄り階停
止モード、すなわちエレベーターのかご(図示しない)
が走行中であれば、登録された呼びに関わらず停止可能
な最も近くの階床に停止して戸開し、以後戸閉して待機
する。そして、その階床に停止を継続し、必要に応じて
かご内の戸開釦を操作して戸開できて走行を停止した状
態で、万一かご内に乗客が取り残されたとしても、戸開
釦を操作して脱出できるモードが選択される。次いで、
ステップ119へ進んで最寄り階停止モードによる運転
が行われる。
【0025】また、ステップ116における第二の浸水
レベルの浸水検出器2よりも下方に配置された第一の浸
水レベルの浸水検出器2が動作していることを介し、ス
テップ120へ進む。そして、ステップ120で第二の
浸水レベルの浸水検出器2と第一の浸水レベルの浸水検
出器2の検出動作時間間隔Tが第二所定値T2未満であ
れば、ステップ118へ進み、また第二所定値T2以上
であればステップ121へ進む。
【0026】そして、ステップ118において、浸水時
制御手段3によって重度浸水対策運転、例えば退避運転
モード、すなわち昇降路内の浸水によって最上階等の予
め決められた階床にかごを退避させる運転であって、か
ごが戸閉停止中であればそのままかごを予め決められた
階床に移動させる。
【0027】また、かごが戸開中又は走行中であればそ
の運転に対して、一例としてかごが走行中でその方向に
所定階がある場合には、他の登録された呼びに応答せず
直接予め決められた階床まで運転して休止させる。ま
た、他の例として予め決められた階床がその運転方向の
反対方向にある場合には、最寄り階に停止後、反転走行
して予め決められた階床まで運転して休止させるモード
が選択される。次いで、ステップ122へ進んで退避運
転モードによる運転が行われる。
【0028】また、ステップ121では、浸水時制御手
段3によって軽度浸水対策運転、例えば浸水低速運転モ
ード、すなわち昇降路内の浸水が生じているものの、新
たな浸水が発生しないか又は浸水量が少なく浸水水位の
上昇が進まない場合には、エレベーターの長時間休止を
回避して運転を早期に再開して乗客の利便を図るモード
が選択される。
【0029】すなわち、浸水低速運転モードの選択時に
おいては、昇降路内に少ないながら浸水があり、運転を
停止すべき浸水水位になる恐れがあり、また昇降路内の
エレベーター機器(図示しない)の一部に水損が生じて
いる可能性もあることから、少なくとも通常運転時より
も運転速度を低下させて必要時に直ちに停止できる状態
で運転される。次いで、ステップ123へ進んで浸水低
速運転モードによる運転が行われる。
【0030】以上説明したように昇降路に浸水が発生し
たときに、複数の浸水水位を逐次検出して動作する検出
手段1の低位浸水レベルと中位浸水レベルの検出動作時
間間隔が第二所定値以上の場合には、軽度浸水対策運
転、例えば浸水低速運転モードによる運転が行われる。
また、検出手段1の中位浸水レベルと高位浸水レベルの
検出動作時間間隔が第一所定値以上のとき場合には、中
度浸水対策運転、例えば最寄り階停止モードによる運転
が行われる。
【0031】また、検出手段1の中位浸水レベルと高位
浸水レベルの検出動作時間間隔が第一所定値未満のとき
又は検出手段1の低位浸水レベルと中位浸水レベルの検
出動作時間間隔が第二所定値未満の場合、すなわち急速
に浸水水位が上昇するときには、重度浸水対策運転、例
えば退避運転モードによる運転が行われる。
【0032】このように、昇降路の浸水状況に応じて適
切な浸水対策運転が行われるので、浸水発生時にエレベ
ーターの運転が不能になってかご内に乗客が閉じ込めら
れたり、長時間にわたってエレベーターが使用不能にな
ったりする不具合を防ぐことができる。
【0033】また、図1及び図2の実施の形態におい
て、浸水低速運転モードによる運転時において検出手段
1によりさらに上方の高位浸水レベルが検出されたとき
に、昇降路の予め決められた階床にエレベーターのかご
を退避させる浸水対策運転を行う浸水時制御手段3を設
ける。これによって、浸水水位の上昇によるエレベータ
ーの機器の水損を防止し、長時間にわたってエレベータ
ーが使用不能になる不具合を防ぐことができる。
【0034】実施の形態2.図3〜図5は、この発明の
他の実施の形態の一例を示す図で、図3はエレベーター
の概念的縦断面図、図4は図3のエレベーターの浸水検
出装置の正面図、図5は図3のエレベーターの動作を説
明するフローチャートである。図において、13はエレ
ベーターの昇降路で、乗場すなわち一階階床14、二階
階床15及び三階階床16が設けられている。
【0035】9は昇降路13の底面に設けられた巻上
機、17は昇降路13の上部に設けられた滑車、18は
昇降路13を昇降するかご、19は昇降路13を昇降す
るつり合おもり、20は主索で、一端がかご18に連結
され上昇して滑車17に巻掛けられて下降し、巻上機9
の駆動綱車に巻掛けられて上昇し、再度滑車17に巻掛
けられて下降して他端はつり合おもり19に連結されて
いる。
【0036】8は昇降路13の底面に設置されて巻上機
9に接続されたエレベーターの制御盤で、浸水時制御手
段3が設けられている。21は昇降路13の底面に設け
られた浸水検出装置で、低位レベル浸水検出器22及び
低位レベル浸水検出器22よりも上方に配置された高位
レベル浸水検出器23が設けられている。
【0037】上記のように構成されたエレベーターにお
いて、制御盤8によるエレベーターの運転を図5に示す
フローチャートによって説明する。すなわち、昇降路1
3に浸水が発生してステップ201で高位レベル浸水検
出器23が動作すればステップ202へ進み、動作しな
ければステップ203へ進む。そして、ステップ202
において高位レベル浸水検出が記憶される。
【0038】次いで、ステップ204へ進み制御盤8の
浸水時制御手段3により重度浸水対策運転、すなわちエ
レベーターの緊急停止が行われる。次に、ステップ20
5へ進んでエレベーターの運転が休止される。また、ス
テップ203において高位レベル浸水検出記憶があれば
ステップ206へ進み、高位レベル浸水検出記憶がなけ
ればステップ207へ進む。
【0039】そして、ステップ206において保守員が
制御盤8の点検スイッチ操作による判断によって点検運
転が行われていなければステップ208へ進んで、エレ
ベーターの運転が休止される。また、点検運転が行われ
ていればステップ209へ進み、制御盤8の高位レベル
浸水検出記憶が消去される。また、ステップ207にお
いて低位レベル浸水検出器22が動作していなければス
テップ210へ進んでエレベーターの通常運転が行われ
る。
【0040】また、ステップ207において低位レベル
浸水検出器22が動作していれば、ステップ211へ進
んで、予め制御盤8に設定された休止時間に対して、エ
レベーターが所定時間休止すればステップ212へ進
み、またエレベーターが所定時間休止しなければステッ
プ213へ進む。そして、ステップ212において、制
御盤8の浸水時制御手段3により軽度浸水対策運転、す
なわちエレベーターが通常運転よりも低速走行する運転
が行われる。
【0041】また、ステップ213においてかご18が
走行中であれば最寄り階に停止し、戸開してかご18内
の乗客を降ろし、所定時間が経過すると戸閉する。次い
でステップ214へ進んで、かご18の機器の水損を防
ぐためにかご18を上方の所定階へ走行させる。次に、
ステップ215へ進み、エレベーターの運転が休止され
る。
【0042】以上説明したように昇降路13に浸水が発
生したときに、浸水検出装置21の低位レベル浸水検出
器22の動作によりエレベーターが休止する。また、高
位レベル浸水検出器23の動作しなければ、すなわち高
位レベル浸水検出記憶がなければ、エレベーターが所定
時間休止してその後に制御盤8の浸水時制御手段3によ
り軽度浸水対策運転、すなわちエレベーターの低速走行
による通常運転が行われる。
【0043】そして、このときに低位レベル浸水検出器
22が不動作になっていれば、エレベーターの通常運転
が再開される。したがって、昇降路13の浸水時に浸水
状況の変化に対応して早期にエレベーターの運転を再開
することができ、長時間にわたってエレベーターが使用
不能になる不具合を防止することができる。
【0044】また、昇降路13に浸水が発生したとき
に、高位レベル浸水検出器23の動作によって重度浸水
対策運転、すなわちエレベーターが緊急停止して運転が
休止される。そして、この運転休止状態において高位レ
ベル浸水検出器23の動作記憶により、点検運転が行わ
れることによって高位レベル浸水検出器23の動作記憶
が消去されてエレベーターの運転が再開される。
【0045】なお、高位レベル浸水検出器23が動作
し、かつ低位レベル浸水検出器22が動作した状態で
は、かご18が最寄り階に停止して乗客を降ろし、その
後に上方の所定階へ走行して運転が休止される。このよ
うに、昇降路13の浸水状況に応じて適切な浸水対策運
転が行われるので、浸水発生時にエレベーターの運転が
不能になってかご内に乗客が閉じ込められたり、長時間
にわたってエレベーターが使用不能になったりする不具
合を少なくすることができる。
【0046】実施の形態3.図6も、この発明の他の実
施の形態の一例を示すエレベーターの概念的縦断面図で
ある。図において、前述の図1〜図5と同符号は相当部
分を示し、11は非常止め作動装置からなる巻上機制動
喪失対策手段、24は昇降路13のピット、25はかご
18に設けられたかご非常止め装置、26はつり合おも
り19に設けられたつり合おもり非常止め装置、27は
ピット24の浸水である。
【0047】上記のように構成されこエレベーターの制
御装置において、昇降路13に浸水水位の低い浸水27
が発生したときに低位レベル浸水検出器22が動作す
る。この動作を介して制御盤8の浸水時制御手段3によ
って次に述べる軽度浸水対策運転が行われる。すなわ
ち、かご18を最上階に上昇させてかご18内の乗客を
退避させた後、休止モードとしエレベーターを休止させ
る運転が行われる。
【0048】また、昇降路13の浸水27により浸水水
位が上昇すると高位レベル浸水検出器23が動作する。
この動作を介して制御盤8の浸水時制御手段3によって
次に述べる重度浸水対策運転が行われる。すなわち、か
ご18を最上階に上昇させてかご18内の乗客を退避さ
せた後、かご非常止め装置25及びつり合おもり非常止
め装置26を巻上機制動喪失対策手段11によって制動
動作させる。これによって、ピット24に設けられた巻
上機9の制動機(図示しない)の制動能力が浸水27に
より低下したり、喪失したりしても、確実にかご18を
最上階位置に保持することができる。
【0049】したがって、かご18が巻上機9による制
動能力不足によって下降して水没することがなく、浸水
27解消後に早急にエレベーターの運転を再開すること
ができる。このように、昇降路13の浸水状況に応じて
適切な浸水対策運転が行われるので、浸水発生時にエレ
ベーターの運転が不能になってかご内に乗客が閉じ込め
られたり、長時間にわたってエレベーターが使用不能に
なったりする不具合を防ぐことができる。
【0050】実施の形態4.図7も、この発明の他の実
施の形態の一例を示すエレベーターの概念的縦断面図で
ある。図において、前述の図1〜図6と同符号は相当部
分を示し、10はかご18側で主索20を挟圧して制動
する主索制動装置10で、制御盤8に接続されている。
【0051】上記のように構成されこエレベーターの制
御装置において、昇降路13に浸水水位の低い浸水27
が発生したときに低位レベル浸水検出器22が動作す
る。この動作を介して制御盤8の浸水時制御手段3によ
って次に述べる軽度浸水対策運転が行われる。すなわ
ち、かご18を最上階に上昇させてかご18内の乗客を
退避させた後、休止モードとしてエレベーターを休止さ
せる運転が行われる。
【0052】また、昇降路13の浸水27により浸水水
位が上昇すると高位レベル浸水検出器23が動作する。
この動作を介して制御盤8の浸水時制御手段3によって
次に述べる重度浸水対策運転が行われる。すなわち、か
ご18を最上階に上昇させてかご18内の乗客を退避さ
せた後、主索制動装置10が動作して主索20を制動す
る。これにより、ピット24に設けられた巻上機9の制
動機の制動能力が浸水27によって低下したり、喪失し
たりしても、確実にかご18を最上階位置に保持するこ
とができる。
【0053】したがって、かご18が巻上機9による制
動能力不足によって下降して水没することがなく、浸水
27解消後に早急にエレベーターの運転を再開すること
ができる。このように、昇降路13の浸水状況に応じて
適切な浸水対策運転が行われるので、浸水発生時にエレ
ベーターの運転が不能になってかご内に乗客が閉じ込め
られたり、長時間にわたってエレベーターが使用不能に
なったりする不具合を防ぐことができる。
【0054】実施の形態5.図8も、この発明の他の実
施の形態の一例を示すエレベーターの概念的縦断面図で
ある。図において、前述の図6と同符号は相当部分を示
す。上記のように構成されこエレベーターの制御装置に
おいて、昇降路13に浸水水位の低い浸水27が発生し
たときに低位レベル浸水検出器22が動作する。この動
作を介して制御盤8の浸水時制御手段3によって次に述
べる軽度浸水対策運転が行われる。すなわち、かご18
を最上階に上昇させてかご18内の乗客を退避させた
後、休止モードとしエレベーターを休止させる運転が行
われる。
【0055】また、昇降路13の浸水27により浸水水
位が上昇すると高位レベル浸水検出器23が動作する。
この動作を介して制御盤8の浸水時制御手段3によって
次に述べる重度浸水対策運転が行われる。すなわち、か
ご18を最上階に上昇させてかご18内の乗客を退避さ
せた後、つり合おもり19がピット24に設けられた緩
衝器(図示しない)を押圧する位置までかご18を上昇
させる。
【0056】この状態で、かご非常止め装置25を非常
止め作動装置からなる巻上機制動喪失対策手段11によ
って制動動作させる。これにより、つり合おもり19が
緩衝器に支持されるので、ピット24に設けられた巻上
機9の制動機(図示しない)の制動能力が浸水27によ
って低下したり、喪失したりしても、確実にかご18を
最上階位置に保持することができる。
【0057】したがって、かご18が巻上機9による制
動能力不足によって下降して水没することがなく、浸水
27解消後に早急にエレベーターの運転を再開すること
ができる。このように、昇降路13の浸水状況に応じて
適切な浸水対策運転が行われるので、浸水発生時にエレ
ベーターの運転が不能になってかご内に乗客が閉じ込め
られたり、長時間にわたってエレベーターが使用不能に
なったりする不具合を防ぐことができる。
【0058】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、エレベ
ーターの昇降路の浸水時に複数の浸水水位を逐次検出し
て動作する検出手段と、複数の浸水水位に対する検出手
段の検出動作の時間間隔を計測する経過時間計測手段
と、この経過時間計測手段の検出動作時間間隔が所定値
未満のときにエレベーターの重度浸水対策運転を指令
し、検出動作時間間隔が上記所定値以上のときにエレベ
ーターの軽度浸水対策運転を指令する浸水時制御手段と
を設けたものである。
【0059】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、複数の浸水水位を逐次検出して検出動作時間間隔
が所定値以上の場合には、軽度浸水対策運転、例えばエ
レベーターを低速運転して必要時に直ちに停止できる状
態の運転が行われる。また、検出手段の検出動作時間間
隔が所定値未満のときは、重度浸水対策運転、例えば退
避運転モードによる運転が行われる。このように、昇降
路の浸水状況に応じて適切な浸水対策運転が行われるの
で、浸水発生時にエレベーターの運転が不能になってか
ご内に乗客が閉じ込められたり、長時間にわたってエレ
ベーターが使用不能になったりする不具合を防ぐ効果が
ある。
【0060】また、この発明は以上説明したように、経
過時間計測手段の検出動作時間間隔が所定値未満のとき
に、昇降路の予め決められた階床にかごを退避させる退
避運転モードによる重度浸水対策運転を行う浸水時制御
手段を設けたものである。
【0061】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、複数の浸水水位を逐次検出して検出動作時間間隔
が所定値未満の場合は、予め決められた階床にかごを退
避動作させる退避運転モードによる重度浸水対策運転が
行われる。したがって、急速に浸水水位が上昇する水害
時に、エレベーターの運転が不能になってかご内に乗客
が閉じ込められたり、長時間にわたってエレベーターが
使用不能になったりする不具合を防ぐ効果がある。
【0062】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの昇降路の浸水時に複数の浸水水位を逐次検
出して動作する検出手段と、複数の浸水水位に対する検
出手段の検出動作の時間間隔を計測する経過時間計測手
段と、検出手段の低位浸水レベル相互間における経過時
間計測手段の検出動作時間間隔よりも、低位浸水レベル
よりも上方の検出手段の高位浸水レベルと低位浸水レベ
ルとの間における検出動作時間間隔が短い場合に、昇降
路の上方の最寄り階床にエレベーターのかごを停止させ
る浸水対策運転を指令する浸水時制御手段とを設けたも
のである。
【0063】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位浸水レベル相互間における浸水水位の上昇よ
りも、高位浸水レベルの浸水水位の上昇が急速であると
きには、昇降路の上方の最寄り階床にエレベーターのか
ごを停止させる浸水対策運転が行われる。したがって、
浸水発生後に急速に浸水水位が上昇する水害時に、停止
可能な最寄り階床にかごが停止し乗客をかごから退出さ
せ、かご内に乗客が閉じ込められる不具合を防ぐ効果が
ある。
【0064】また、この発明は以上説明したように、検
出手段の低位浸水レベル相互間における経過時間計測手
段の検出動作時間間隔よりも、低位浸水レベルよりも上
方の検出手段の高位浸水レベルと低位浸水レベルとの間
における検出動作時間間隔が短いときに、昇降路の予め
決められた階床にエレベーターのかごを退避させて退避
を継続する退避運転モードによる浸水対策運転を行う浸
水時制御手段を設けたものである。
【0065】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位浸水レベル相互間における浸水水位の上昇よ
りも、高位浸水レベルの浸水水位の上昇が急速であると
きには、予め決められた階床にかごを退避動作させて退
避を継続する退避運転モードによる浸水対策運転が行わ
れる。したがって、浸水水位の上昇がそれほど急速でな
い場合に、かごに浸水する恐れはなく長時間にわたって
エレベーターが使用不能になる不具合を防ぐ効果があ
る。
【0066】また、この発明に係るエレベーターの制御
装置においては、エレベーターの昇降路の浸水時に複数
の浸水水位を逐次検出して動作する検出手段と、複数の
浸水水位に対する検出手段の検出動作の時間間隔を計測
する経過時間計測手段と、検出手段の低位浸水レベル相
互間における経過時間計測手段の検出動作時間間隔より
も、低位浸水レベルよりも上方の検出手段の高位浸水レ
ベルと低位浸水レベルとの間における検出動作時間間隔
が長い場合に、エレベーターを通常時よりも低速で運転
する浸水低速運転モードからなる浸水対策運転を指令す
る浸水時制御手段とを設けたものである。
【0067】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位浸水レベル相互間における浸水水位の上昇よ
りも、高位浸水レベルの浸水水位の上昇が緩慢であると
きには、昇降路内に少ないながら浸水がありエレベータ
ー機器の一部に水損が生じている可能性もあるので、低
速により直ちに停止できる状態で運転される。これによ
って、長時間にわたってエレベーターが使用不能になる
不具合を防ぐ効果がある。
【0068】また、この発明は以上説明したように、検
出手段の低位浸水レベル相互間における経過時間計測手
段の検出動作時間間隔よりも、低位浸水レベルよりも上
方の検出手段の高位浸水レベルと低位浸水レベルとの間
における検出動作時間間隔が長いときに、エレベーター
のかごの昇降路における終端階床への停止を排除する浸
水低速運転モードからなる浸水対策運転を行う浸水時制
御手段を設けたものである。
【0069】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位浸水レベル相互間における浸水水位の上昇よ
りも、高位浸水レベルの浸水水位の上昇が緩慢であると
きには、昇降路内に少ないながら浸水がありエレベータ
ー機器の一部に水損が生じている可能性もあるので、低
速により直ちに停止できる状態で運転される。また、浸
水した昇降路下部にかご又はつり合おもりが到達して発
生する水損が防止される。したがって、長時間にわたっ
てエレベーターが使用不能になる不具合を防ぐ効果があ
る。
【0070】また、この発明は以上説明したように、浸
水低速運転モード運転時において検出手段によりさらに
上方の高位浸水レベルが検出されたときに、昇降路の予
め決められた階床にエレベーターのかごを退避させる浸
水対策運転を行う浸水時制御手段を設けたものである。
【0071】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位浸水レベル相互間における浸水水位の上昇よ
りも、高位浸水レベルの浸水水位の上昇が緩慢であると
きには、昇降路内に少ないながら浸水がありエレベータ
ー機器の一部に水損が生じている可能性もあるので、低
速により直ちに停止できる状態で運転される。また、浸
水低速運転モードによる運転時においてさらに上方の高
位浸水レベルが検出されたときに、昇降路の予め決めら
れた階床にエレベーターのかごを退避させる。これによ
って、浸水水位の上昇によるエレベーターの機器の水損
を防止し、長時間にわたってエレベーターが使用不能に
なる不具合を防ぐことができる。
【0072】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの昇降路の浸水時に低位レベル浸水を検出す
る低位レベル浸水検出器及び高位レベル浸水を検出する
高位レベル浸水検出器と、昇降路下部に設けられた巻上
機を制御し、低位レベル浸水検出器の動作を介してエレ
ベーターを低速で運転する軽度浸水対策運転を指令し、
高位レベル浸水検出器の動作を介してエレベーターのか
ごを最寄り階に停止し、その後に上方の所定階へ走行し
て運転を休止する重度浸水対策運転を指令する浸水時制
御手段とを設けたものである。
【0073】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位レベル浸水検出器の動作によりエレベーター
を低速で運転する軽度浸水対策運転が行われる。また、
高位レベル浸水検出器の動作によりエレベーターのかご
を最寄り階に停止し、その後に上方の所定階へ走行して
運転を休止する重度浸水対策運転が行われる。このよう
に、昇降路の浸水状況に応じ適切な浸水対策運転が行わ
れるので、浸水発生時にエレベーターの運転が不能にな
ってかご内に乗客が閉じ込められたり、長時間にわたっ
てエレベーターが使用不能になったりする不具合を防ぐ
効果がある。
【0074】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの昇降路の浸水時に低位レベル浸水を検出す
る低位レベル浸水検出器及び高位レベル浸水を検出する
高位レベル浸水検出器と、昇降路下部に設けられた巻上
機を制御し、低位レベル浸水検出器の動作を介してエレ
ベーターのかごを上方階へ運転する軽度浸水対策運転を
指令し、高位レベル浸水検出器の動作を介してかごの下
降を制止する巻上機制動喪失対策手段を付勢する重度浸
水対策運転を指令する浸水時制御手段とを設けたもので
ある。
【0075】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位レベル浸水検出器の動作によりエレベーター
のかごを上方階へ運転する軽度浸水対策運転が行われ
る。また、高位レベル浸水検出器の動作によりエレベー
ターのかごの下降を制止する巻上機制動喪失対策手段を
付勢する重度浸水対策運転が行われる。このように、昇
降路の浸水状況に応じ適切な浸水対策運転が行われるの
で、浸水発生時にエレベーターの運転が不能になってか
ご内に乗客が閉じ込められたり、巻上機の制動力喪失に
よりかごが下降して水没し、長時間にわたってエレベー
ターが使用不能になったりする不具合を防ぐ効果があ
る。
【0076】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの少なくともかごに設けられた非常止め装置
を作動させる非常止め作動装置からなる巻上機制動喪失
対策手段を設けたものである。
【0077】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位レベル浸水検出器の動作によりエレベーター
のかごを上方階へ運転する軽度浸水対策運転が行われ
る。また、高位レベル浸水検出器の動作によりエレベー
ターのかごの下降を制止する非常止め作動装置を付勢す
る重度浸水対策運転が行われる。このように、昇降路の
浸水状況に応じ適切な浸水対策運転が行われるので、浸
水発生時にエレベーターの運転が不能になってかご内に
乗客が閉じ込められたり、巻上機の制動力喪失によりか
ごが下降して水没し、長時間にわたってエレベーターが
使用不能になったりする不具合を防ぐ効果がある。
【0078】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの主索を挟圧して制動する主索制動装置から
なる巻上機制動喪失対策手段を設けたものである。
【0079】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位レベル浸水検出器の動作によりエレベーター
のかごを上方階へ運転する軽度浸水対策運転が行われ
る。また、高位レベル浸水検出器の動作によりエレベー
ターのかごの下降を制止する主索制動装置を付勢する重
度浸水対策運転が行われる。このように、昇降路の浸水
状況に応じ適切な浸水対策運転が行われるので、浸水発
生時にエレベーターの運転が不能になってかご内に乗客
が閉じ込められたり、巻上機の制動力喪失によりかごが
下降して水没し、長時間にわたってエレベーターが使用
不能になったりする不具合を防ぐ効果がある。
【0080】また、この発明は以上説明したように、エ
レベーターの昇降路の浸水時に低位レベル浸水を検出す
る低位レベル浸水検出器及び高位レベル浸水を検出する
高位レベル浸水検出器と、昇降路下部に設けられた巻上
機を制御し、低位レベル浸水検出器の動作を介してエレ
ベーターのかごを上方階へ運転する軽度浸水対策運転を
指令し、高位レベル浸水検出器の動作を介してエレベー
ターのつり合おもりが昇降路の緩衝器に支持された状態
においてかごの下降を制止する巻上機制動喪失対策手段
を付勢する重度浸水対策運転を指令する浸水時制御手段
とを設けたものである。
【0081】これによって、昇降路に浸水が発生したと
きに、低位レベル浸水検出器の動作によりエレベーター
のかごを上方階へ運転する軽度浸水対策運転が行われ
る。また、高位レベル浸水検出器の動作によりエレベー
ターのつり合おもりが昇降路の緩衝器に支持された状態
で、かごの下降を制止する巻上機制動喪失対策手段を付
勢し、巻上機の制動機能力が浸水によって低下しても、
確実にかごを上方位置に保持することができる重度浸水
対策運転が行われる。このように、昇降路の浸水状況に
応じ適切な浸水対策運転が行われるので、浸水発生時に
エレベーターの運転が不能になってかご内に乗客が閉じ
込められたり、巻上機の制動力喪失によりかごが下降し
て水没し、長時間にわたってエレベーターが使用不能に
なったりする不具合を防ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す図で、エレベ
ーターの制御装置を概念的に示す全体構成図。
【図2】 図1の装置の動作を説明するフローチャー
ト。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す図で、エレベ
ーターの概念的縦断面図。
【図4】 図3のエレベーターの浸水検出装置の正面
図。
【図5】 図3のエレベーターの動作を説明するフロー
チャート。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す図で、エレベ
ーターの概念的縦断面図。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す図で、エレベ
ーターの概念的縦断面図。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す図で、エレベ
ーターの概念的縦断面図。
【符号の説明】
1 検出手段、3 浸水時制御手段、5 経過時間計測
手段、9 巻上機、10 主索制動装置、11 巻上機
制動喪失対策手段(非常止め作動装置)、13昇降路、
14 一階階床(階床)、15 二階階床15(階
床)、16 三階階床(階床)、18 かご、19 つ
り合おもり、20 主索、22 低位レベル浸水検出
器、23 高位レベル浸水検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 清司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 久保田 猛彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F304 CA06 EB02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの昇降路の浸水時に複数の
    浸水水位を逐次検出して動作する検出手段と、上記複数
    の浸水水位に対する上記検出手段の検出動作の時間間隔
    を計測する経過時間計測手段と、この経過時間計測手段
    の検出動作時間間隔が所定値未満のときに上記エレベー
    ターの重度浸水対策運転を指令し、上記検出動作時間間
    隔が上記所定値以上のときに上記エレベーターの軽度浸
    水対策運転を指令する浸水時制御手段とを備えたエレベ
    ーターの制御装置。
  2. 【請求項2】 浸水時制御手段を、昇降路の予め決めら
    れた階床に上記エレベーターのかごを退避させる退避運
    転モードからなる重度浸水対策運転を行うものとしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のエレベーターの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 エレベーターの昇降路の浸水時に複数の
    浸水水位を逐次検出して動作する検出手段と、上記複数
    の浸水水位に対する上記検出手段の検出動作の時間間隔
    を計測する経過時間計測手段と、上記検出手段の低位浸
    水レベル相互間における上記経過時間計測手段の検出動
    作時間間隔よりも、上記低位浸水レベルよりも上方の上
    記検出手段の高位浸水レベルと上記低位浸水レベルとの
    間における検出動作時間間隔が短い場合に、上記昇降路
    の上方の最寄り階床に上記エレベーターのかごを停止さ
    せる浸水対策運転を指令する浸水時制御手段とを備えた
    エレベーターの制御装置。
  4. 【請求項4】 浸水時制御手段を、昇降路の予め決めら
    れた階床に上記エレベーターのかごを退避させて退避を
    継続する退避運転モードからなる浸水対策運転を行うも
    のとしたことを特徴とする請求項3記載のエレベーター
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 エレベーターの昇降路の浸水時に複数の
    浸水水位を逐次検出して動作する検出手段と、上記複数
    の浸水水位に対する上記検出手段の検出動作の時間間隔
    を計測する経過時間計測手段と、上記検出手段の低位浸
    水レベル相互間における上記経過時間計測手段の検出動
    作時間間隔よりも、上記低位浸水レベルよりも上方の上
    記検出手段の高位浸水レベルと上記低位浸水レベルとの
    間における検出動作時間間隔が長い場合に、上記エレベ
    ーターを通常時よりも低速で運転する浸水低速運転モー
    ドからなる浸水対策運転を指令する浸水時制御手段とを
    備えたエレベーターの制御装置。
  6. 【請求項6】 浸水時制御手段を、エレベーターのかご
    の昇降路における終端階床停止を排除する浸水低速運転
    モードからなる浸水対策運転を行うものとしたことを特
    徴とする請求項5記載のエレベーターの制御装置。
  7. 【請求項7】 浸水時制御手段を、浸水低速運転モード
    運転時における検出手段によるさらに上方の高位浸水レ
    ベル検出によって、昇降路の予め決められた階床にエレ
    ベーターのかごを退避させる浸水対策運転を行うものと
    したことを特徴とする請求項5記載のエレベーターの制
    御装置。
  8. 【請求項8】 エレベーターの昇降路の浸水時に低位レ
    ベル浸水を検出する低位レベル浸水検出器及び高位レベ
    ル浸水を検出する高位レベル浸水検出器と、上記昇降路
    下部に設けられた巻上機を制御し、上記低位レベル浸水
    検出器の動作を介して上記エレベーターを低速で運転す
    る軽度浸水対策運転を指令し、上記高位レベル浸水検出
    器の動作を介して上記エレベーターのかごを最寄り階に
    停止し、その後に上方の所定階へ走行して運転を休止す
    る重度浸水対策運転を指令する浸水時制御手段とを備え
    たエレベーターの制御装置。
  9. 【請求項9】 エレベーターの昇降路の浸水時に低位レ
    ベル浸水を検出する低位レベル浸水検出器及び高位レベ
    ル浸水を検出する高位レベル浸水検出器と、上記昇降路
    下部に設けられた巻上機を制御し、上記低位レベル浸水
    検出器の動作を介して上記エレベーターのかごを上方階
    へ運転する軽度浸水対策運転を指令し、上記高位レベル
    浸水検出器の動作を介して上記かごの下降を制止する巻
    上機制動喪失防止手段を付勢する重度浸水対策運転を指
    令する浸水時制御手段とを備えたエレベーターの制御装
    置。
  10. 【請求項10】 巻上機制動喪失防止手段を、エレベー
    ターの少なくともかごに設けられた非常止め装置を作動
    させる非常止め作動装置からなるものとしたことを特徴
    とする請求項9記載のエレベーターの制御装置。
  11. 【請求項11】 巻上機制動喪失防止手段を、エレベー
    ターの主索を挟圧して制動する主索制動手段からなるも
    のとしたことを特徴とする請求項9記載のエレベーター
    の制御装置。
  12. 【請求項12】 エレベーターの昇降路の浸水時に低位
    レベル浸水を検出する低位レベル浸水検出器及び高位レ
    ベル浸水を検出する高位レベル浸水検出器と、上記昇降
    路下部に設けられた巻上機を制御し、上記低位レベル浸
    水検出器の動作を介して上記エレベーターのかごを上方
    階へ運転する軽度浸水対策運転を指令し、上記高位レベ
    ル浸水検出器の動作を介して上記エレベーターのつり合
    おもりが上記昇降路の緩衝器に支持された状態において
    上記かごの下降を制止する巻上機制動喪失防止手段を付
    勢する重度浸水対策運転を指令する浸水時制御手段とを
    備えたエレベーターの制御装置。
JP35477998A 1998-12-14 1998-12-14 エレベーターの制御装置 Expired - Fee Related JP4236747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35477998A JP4236747B2 (ja) 1998-12-14 1998-12-14 エレベーターの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35477998A JP4236747B2 (ja) 1998-12-14 1998-12-14 エレベーターの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000177946A true JP2000177946A (ja) 2000-06-27
JP4236747B2 JP4236747B2 (ja) 2009-03-11

Family

ID=18439853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35477998A Expired - Fee Related JP4236747B2 (ja) 1998-12-14 1998-12-14 エレベーターの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4236747B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005105650A1 (ja) * 2004-04-28 2007-12-13 三菱電機株式会社 エレベータ装置
JP2008100797A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Mitsubishi Electric Corp エレベータの地震時管制運転装置
KR101058745B1 (ko) * 2011-02-15 2011-08-24 주식회사 지암메디테크 옥외 교량형 엘리베이터의 운전 시스템과 방법
JP2015174706A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 フジテック株式会社 エレベータ装置
JP2021035887A (ja) * 2020-11-19 2021-03-04 フジテック株式会社 エレベーターの被水管制運転方法
JP2021195224A (ja) * 2020-06-15 2021-12-27 株式会社日立ビルシステム エレベーターの制御装置と制御方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005105650A1 (ja) * 2004-04-28 2007-12-13 三菱電機株式会社 エレベータ装置
JP4732342B2 (ja) * 2004-04-28 2011-07-27 三菱電機株式会社 エレベータ装置
JP2008100797A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Mitsubishi Electric Corp エレベータの地震時管制運転装置
KR101058745B1 (ko) * 2011-02-15 2011-08-24 주식회사 지암메디테크 옥외 교량형 엘리베이터의 운전 시스템과 방법
JP2015174706A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 フジテック株式会社 エレベータ装置
JP2021195224A (ja) * 2020-06-15 2021-12-27 株式会社日立ビルシステム エレベーターの制御装置と制御方法
JP7403393B2 (ja) 2020-06-15 2023-12-22 株式会社日立ビルシステム エレベーターの制御装置と制御方法
JP2021035887A (ja) * 2020-11-19 2021-03-04 フジテック株式会社 エレベーターの被水管制運転方法
JP7004052B2 (ja) 2020-11-19 2022-01-21 フジテック株式会社 エレベーターの被水管制運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4236747B2 (ja) 2009-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04235887A (ja) エレベータの安全装置
KR20130093650A (ko) 엘리베이터 장치
JP4716669B2 (ja) エレベータの運転制御装置
JP2004155519A (ja) エレベーター装置
JP4850477B2 (ja) エレベータ装置の自動点検方法及びエレベータ制御装置
WO2007034587A1 (ja) エレベータ装置
JP2011195270A (ja) エレベータのブレーキ開放装置
JP5462836B2 (ja) エレベーター用制動装置及びエレベーター
KR100928118B1 (ko) 엘리베이터 제어 장치
JP3991657B2 (ja) エレベータ
JP2000177946A (ja) エレベーターの制御装置
JP6480840B2 (ja) エレベータ及びエレベータの管制運転方法
JP2012171771A (ja) ダブルデッキエレベータ及びその制御方法
JP4668186B2 (ja) エレベータ装置
WO2015173913A1 (ja) エレベータ装置及びその制御方法
JP5011964B2 (ja) エレベータ装置及びエレベータの制御方法
JPH0840658A (ja) エレベータの非常制動制御方法及び装置
JP2010047401A (ja) エレベータ制御装置
JP3178110B2 (ja) エレベータの安全装置
JP2007331902A (ja) エレベータの制御装置
JP7147900B1 (ja) エレベータ
JP4967581B2 (ja) エレベータの制御装置及びエレベータの制御方法
JP2000247558A (ja) エレベーターの乗客救出運転装置
JP2006096510A (ja) エレベータ装置
JP2001233563A (ja) トラクション式エレベーターの救出運転装置及びその救出運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080710

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees