JP2000177717A - 開口部つきシュリンク包装体及びその製造方法 - Google Patents

開口部つきシュリンク包装体及びその製造方法

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JP2000177717A
JP2000177717A JP10359318A JP35931898A JP2000177717A JP 2000177717 A JP2000177717 A JP 2000177717A JP 10359318 A JP10359318 A JP 10359318A JP 35931898 A JP35931898 A JP 35931898A JP 2000177717 A JP2000177717 A JP 2000177717A
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opening
shrink
package
heat
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Hiroshi Kanamaru
弘 金丸
Yoshiyuki Kishina
美幸 岸名
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Bakelite Shoji Co Ltd
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Bakelite Shoji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルムが商品に密着して優れた美観を有し、
容易にフィルムを引きはがして商品を取り出すことがで
き、使用するフィルムの量が少なく経済性と環境保全性
に優れる開口部つきシュリンク包装体及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】包装体の底面にフィルム引きはがし用の開
口部を有し、フィルム引きはがし用の開口部の全周が包
装体の底面の全周より小さく、包装体の両側縁にヒート
シール線が存在し、包装体の天面の少なくとも中央部に
はヒートシール線が存在しないことを特徴とする開口部
つきシュリンク包装体、及び、長尺熱収縮性フィルムを
繰り出して半折し、幅方向に溶断して両側縁にヒートシ
ール線を有する筒状袋とし、筒状袋に商品を挿入し、筒
状袋の下部を部分加熱してフィルム引きはがし用の開口
部を形成し、さらに筒状袋全体を加熱してフィルムを収
縮させる各工程を有する該開口部つきシュリンク包装体
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部つきシュリ
ンク包装体及びその製造方法に関する。さらに詳しく
は、本発明は、フィルムが商品に密着して優れた美観を
有し、容易にフィルムを引きはがして商品を取り出すこ
とができ、使用するフィルムの量が少なく経済性と環境
保全性に優れる開口部つきシュリンク包装体及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムを用いる商品のシュリ
ンク包装は、簡単な工程で商品を包装することができ、
包装された商品を外部から目視することができ、印刷し
た熱収縮性フィルムをラベルとして利用し、商品の塵埃
による汚れを防ぎ、フィルムの装着により商品が開封さ
れていないことを保証することができるなど、数多くの
利点を有するので、食品、化粧品、雑貨、玩具、工業用
品の包装などに広く用いられている。従来、熱収縮性フ
ィルムの商品への装着は、一般的に筒状の熱収縮性フィ
ルムを用いるいわゆるピロー包装により行われていた。
図1は、ピロー包装の説明図である。筒状の熱収縮性フ
ィルム1の一端を融着により閉鎖し、開口している他端
から商品2を挿入し、フィルムを加熱収縮させることに
より商品を包装する。しかし、ピロー包装により商品を
シュリンク包装するためには、サイズの大きい熱収縮性
フィルムが必要であり、例えば、天面直径100mm、底
面直径70mm、高さ110mmの円錐台状の商品を包装す
るためには、直径120mm、長さ280mm程度の筒状の
熱収縮性フィルムが必要である。このようにサイズの大
きい熱収縮性フィルムを用いると、熱収縮性フィルムの
使用量が多くなって経済的に不利となるのみならず、加
熱しても熱収縮性フィルムが商品に完全に密着した状態
にはならず、角状の突起が残ったり、また、熱収縮性フ
ィルムに印刷が施されている場合には、印刷に大きな歪
みが生じたりして美観を損ね、商品価値を著しく低下さ
せることになる。さらに、熱収縮性フィルムは、二軸延
伸されていて、収縮後もその延伸状態が残存するため
に、フィルムを引きはがして商品を取り出そうとして
も、簡単には破れず、商品の取り出しに手間がかかると
いう問題もある。このために、包装形態が美しく、容易
にフィルムを引きはがして商品を取り出すことができ、
使用するフィルムの量が少なく経済性と環境保全性に優
れたシュリンク包装体が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フィルムが
商品に密着して優れた美観を有し、容易にフィルムを引
きはがして商品を取り出すことができ、使用するフィル
ムの量が少なく経済性と環境保全性に優れる開口部つき
シュリンク包装体及びその製造方法を提供することを目
的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、包装体の底面に
フィルム引きはがし用の開口部を有し、包装体の両側縁
にヒートシール線が存在し、包装体の天面の少なくとも
中央部にはヒートシール線が存在しないシュリンク包装
体は、美観に優れ、フィルムの引きはがしが容易である
ことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、(1)熱収縮性フィル
ムにより商品をシュリンク包装した包装体であって、包
装体の底面にフィルム引きはがし用の開口部を有し、フ
ィルム引きはがし用の開口部の全周が包装体の底面の全
周より小さく、包装体の両側縁にヒートシール線が存在
し、包装体の天面の少なくとも中央部にはヒートシール
線が存在しないことを特徴とする開口部つきシュリンク
包装体、(2)フィルム引きはがし用の開口部を形成す
るフィルムの縁の一方の半分と他方の半分が、接続部に
おいて段差を有する第(1)項記載の開口部つきシュリン
ク包装体、(3)フィルム引きはがし用の開口部を形成
するフィルムの縁が、溶融補強縁である第(1)項記載の
開口部つきシュリンク包装体、(4)シート状の長尺熱
収縮性フィルムを連続的に繰り出す工程、繰り出された
フィルムを半折する工程、半折されたフィルムをワンピ
ッチ移送し、幅方向に溶断して両側縁にヒートシール線
を有する筒状袋を形成する工程、筒状袋を開口して商品
を挿入する工程、筒状袋の下部を部分加熱してフィルム
を収縮させ、フィルム引きはがし用の開口部を形成する
工程及び筒状袋全体を加熱してフィルムを収縮させ、商
品全体とほぼ密着させる工程を有することを特徴とする
開口部つきシュリンク包装体の製造方法、(5)シート
状の長尺熱収縮性フィルムを連続的に繰り出す工程にお
いて、フィルムの両サイドを長手方向に溶断することに
より、両サイドに溶融補強縁を形成する第(4)項記載の
開口部つきシュリンク包装体の製造方法、(6)繰り出
されたフィルムを半折する工程において、両サイドを2
〜20mmずらして半折する第(4)項記載の開口部つきシ
ュリンク包装体の製造方法、(7)幅方向に溶断して両
側縁にヒートシール線を有する筒状袋を形成する工程に
おいて、溶断をY字形に行い、筒状袋の折り曲げ線の幅
を開口部の幅より狭くする第(4)項記載の開口部つきシ
ュリンク包装体の製造方法、(8)シート状の長尺熱収
縮性フィルムを連続的に繰り出す工程、繰り出されたフ
ィルムを半折する工程、半折されたフィルムをワンピッ
チ移送し、折り曲げ線と前ピッチにおいて形成されたヒ
ートシール線により構成される角部に商品を挿入する工
程、商品の幅より広い位置で半折されたフィルムを幅方
向に溶断して、商品を収納した筒状袋を分離するととも
に、ヒートシール線を形成する工程、筒状袋の下部を部
分加熱してフィルムを収縮させ、フィルム引きはがし用
の開口部を形成する工程及び筒状袋全体を加熱してフィ
ルムを収縮させ、商品全体とほぼ密着させる工程を有す
ることを特徴とする開口部つきシュリンク包装体の製造
方法、(9)シート状の長尺熱収縮性フィルムを連続的
に繰り出す工程において、フィルムの両サイドを長手方
向に溶断することにより、両サイドに溶融補強縁を形成
する第(8)項記載の開口部つきシュリンク包装体の製造
方法、(10)繰り出されたフィルムを半折する工程に
おいて、両サイドを2〜20mmずらして半折する第(8)
項記載の開口部つきシュリンク包装体の製造方法、(1
1)商品の幅より広い位置で半折されたフィルムを幅方
向に溶断することにより、商品を収納した筒状袋を分離
するとともに、ヒートシール線を形成する工程におい
て、溶断をY字形に行い、筒状袋の折り曲げ線の幅を開
口部の幅より狭くする第(8)項記載の開口部つきシュリ
ンク包装体の製造方法、及び、(12)商品の幅より広
い位置で半折されたフィルムを幅方向に溶断することに
より、商品を収納した筒状袋を分離するとともに、ヒー
トシール線を形成する工程において、溶断をX字形に行
い、筒状袋の折り曲げ線の幅と開口部の幅を筒状袋の中
間部の幅より狭くする第(8)項記載の開口部つきシュリ
ンク包装体の製造方法、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の開口部つきシュリンク包
装体は、熱収縮性フィルムにより商品をシュリンク包装
した包装体であって、包装体の底面にフィルム引きはが
し用の開口部を有し、フィルム引きはがし用の開口部の
全周が包装体の底面の全周より小さく、包装体の両側縁
にヒートシール線が存在し、包装体の天面の少なくとも
中央部にはヒートシール線が存在しないシュリンク包装
体である。本発明の開口部つきシュリンク包装体とする
ことができる商品の容器の材質及び形状に特に制限はな
く、材質については、ガラス製、金属製、木製、陶磁器
製、プラスチック製、紙製などの容器を使用することが
でき、また、形状については、円筒状、楕円筒状、円錐
台状、角柱状、チューブ状などの容器を使用することが
できる。容器の内容物である商品の性状にも特に制限は
なく、液体、粘稠液状体、ペースト、粉末、顆粒、粒状
物、不定形固体などの商品に適用することができる。本
発明に用いる熱収縮性フィルムに特に制限はなく、例え
ば、Tダイでフィルムを押し出したのち同時又は逐次二
軸延伸を行ったフィルム、あるいは、インフレーション
加工装置により延伸されたフィルムなどを用いることが
できる。熱収縮性フィルムの材質にも特に制限はなく、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリアミドなどのほか、こ
れらの樹脂を積層した多層フィルムなどを使用すること
もできる。本発明に用いる熱収縮性フィルムは、幅方向
の熱収縮率が長手方向の熱収縮率より大きいアンバラン
スドフィルムであることが好ましく、特に幅方向の熱収
縮率が20〜60%、長手方向の熱収縮率が0〜30%
である熱収縮性フィルムであることが好ましい。本発明
に用いる熱収縮性フィルムの厚さに特に制限はないが、
通常は10〜200μm程度の厚さの熱収縮性フィルム
を好適に使用することができる。
【0006】図2(a)は、本発明の開口部つきシュリン
ク包装体の一態様の上方から眺めた斜視図であり、図2
(b)は、下方から眺めた斜視図である。図3(a)は、本
発明の開口部つきシュリンク包装体の他の態様の斜視図
であり、図3(b)は、その底面の部分斜視図である。本
発明の包装体は、包装体の底面3にフィルム引きはがし
用の開口部4を有し、フィルム引きはがし用の開口部の
全周は包装体の底面の全周より小さい。また、包装体の
両側縁にヒートシール線5が存在し、包装体の天面6の
少なくとも中央部にはヒートシール線が存在しない。本
発明の包装体は、底面にフィルム引きはがし用の開口部
を有し、包装体の両側縁にヒートシール線を有し、ヒー
トシール線においてフィルムは無延伸状態となっている
ので、フィルム引きはがし用の開口部を指で摘まみ、あ
るいは、開口部に指をかけて引っ張ることにより、フィ
ルムはヒートシール線で裂けて極めて容易に引きはがさ
れ、商品を取り出すことができる。また、包装体の天面
の少なくとも中央部にはヒートシール線が存在しないの
で、天面の中央部に印刷して包装体の美観を高め、ある
いは、商品に関する情報を提供することができる。本発
明の包装体は、フィルム引きはがし用の開口部を形成す
るフィルムの縁の一方の半分と他方の半分の接続部に段
差7を設けることができる。フィルム引きはがし用の開
口部を形成するフィルムの縁の一方の半分と他方の半分
の接続部に段差を設けることにより、フィルムを引きは
がすときに段差の部分を指で摘まんで引っ張ることがで
きるので、フィルムの引きはがしがいっそう容易にな
る。本発明の包装体は、フィルム引きはがし用の開口部
を形成するフィルムの縁8を、溶融補強縁とすることが
できる。溶融補強縁とは、フィルムの縁を溶融すること
により、フィルムの縁に形成されるやや厚さの大きい線
状の部分である。フィルム引きはがし用の開口部を形成
するフィルムの縁を溶融補強縁とすることにより、フィ
ルム引きはがし用の開口部を目視により認識し、フィル
ム引きはがし用の開口部に指をかける動作がいっそう容
易になる。
【0007】本発明の開口部つきシュリンク包装体の製
造方法の第1の態様は、シート状の長尺熱収縮性フィル
ムを連続的に繰り出す工程、繰り出されたフィルムを半
折する工程、半折されたフィルムをワンピッチ移送し、
幅方向に溶断して両側縁にヒートシール線を有する筒状
袋を形成する工程、筒状袋を開口して商品を挿入する工
程、筒状袋の下部を部分加熱してフィルムを収縮させ、
フィルム引きはがし用の開口部を形成する工程及び筒状
袋全体を加熱してフィルムを収縮させ、商品全体とほぼ
密着させる工程を有するものである。図4は、第1の態
様の製造方法の工程系統図である。シート状の熱収縮性
フィルム9がロールから連続的に繰り出され、三角板1
0により半折される。半折されたフィルムはワンピッチ
移送され、溶断機11により幅方向に溶断して、両側縁
12にヒートシール線を有する筒状袋13を形成する。
次いで、筒状袋を開口して商品14を挿入し、筒状袋の
下部を部分加熱してフィルムを収縮させ、フィルム引き
はがし用の開口部15を形成する。筒状袋の下部を部分
加熱する方法に特に制限はなく、例えば、温風の吹き付
け、ヒーターの輻射熱、赤外線ランプなどを用いること
ができる。最後に、筒状袋全体を加熱してフィルムを収
縮させ、本発明の開口部つきシュリンク包装体16を完
成する。筒状袋全体を加熱する方法に特に制限はなく、
例えば、熱風の吹き付けや、ヒーターの輻射熱などを利
用するシュリンクトンネルなどを用いることができる。
【0008】本発明の開口部つきシュリンク包装体の製
造方法の第2の態様は、シート状の長尺熱収縮性フィル
ムを連続的に繰り出す工程、繰り出されたフィルムを半
折する工程、半折されたフィルムをワンピッチ移送し、
折り曲げ線と前ピッチにおいて形成されたヒートシール
線により構成される角部に商品を挿入する工程、商品の
幅より広い位置で半折されたフィルムを幅方向に溶断す
ることにより、商品を収納した筒状袋を分離するととも
に、ヒートシール線を形成する工程、筒状袋の下部を部
分加熱してフィルムを収縮させ、フィルム引きはがし用
の開口部を形成する工程及び筒状袋全体を加熱してフィ
ルムを収縮させ、商品全体とほぼ密着させる工程を有す
るものである。図5は、第2の態様の製造方法の工程系
統図である。シート状の熱収縮性フィルム9がロールか
ら連続的に繰り出され、三角板10により半折される。
半折されたフィルムはワンピッチ移送され、折り曲げ線
と前ピッチにおいて形成された角部に商品14を挿入
し、溶断機11により商品の幅より広い位置で半折され
たフィルムを幅方向に溶断して、両側縁12にヒートシ
ール線を有し、商品を収納した筒状袋13を分離すると
ともに、半折されたフィルムにヒートシール線を形成す
る。次いで、商品を収納した筒状袋の下部を部分加熱し
てフィルムを収縮させ、フィルム引きはがし用の開口部
15を形成する。最後に、筒状袋全体を加熱してフィル
ムを収縮させ、本発明の開口部つきシュリンク包装体1
6を完成する。
【0009】本発明方法においては、シート状の長尺熱
収縮性フィルムを連続的に繰り出す工程において、フィ
ルムの両サイドを長手方向に溶断することにより、両サ
イドに厚さのやや大きい線状の溶融補強縁を形成するこ
とができる。フィルムの両サイドを長手方向に溶断する
方法に特に制限はなく、例えば、図4及び図5に示すよ
うに熱刃17を用いることができる。フィルムの長手方
向の溶断により発生するスクラップ18は、別途に回収
する。フィルムの両サイドに溶融補強縁を形成すること
により、商品を挿入する工程において、筒状袋の開口又
は折り曲げ線と前ピッチにおいて形成されたヒートシー
ル線により構成される角部の開口が容易になるととも
に、シュリンク包装体においては、フィルム引きはがし
用の開口部の目視による認識が容易になる。本発明方法
においては、繰り出されたフィルムを半折する工程にお
いて、両サイド19を2〜20mmずらして半折すること
が好ましく、両サイドを3〜10mmずらして半折するこ
とがより好ましい。両サイドをずらせて半折することに
より、商品を挿入する工程において、筒状袋の開口又は
折り曲げ線と前ピッチにおいて形成されたヒートシール
線により構成される角部の開口が容易になるとともに、
包装体において、フィルム引きはがし用の開口部を形成
するフィルムの縁の一方の半分と他方の半分の接続部に
段差が生じ、フィルムを引きはがすときに段差の部分を
指で摘まんで引っ張ることができるので、フィルムの引
きはがしがいっそう容易になる。
【0010】本発明方法において、筒状袋の大きさに特
に制限はないが、筒状袋の長さは、天面となる部分を除
いて包装する商品の全高より20〜60mm長いことが好
ましく、また、筒状袋の外周と商品の最外周の差は、5
〜40mmであることが好ましい。本発明方法において
は、このように包装する商品との寸法差の小さい筒状袋
を用いることができるので、従来のピロー包装に比し
て、使用する熱収縮性フィルムの量を大幅に節減するこ
とができる。また、加熱により収縮させるときのフィル
ムの収縮率が小さいので、フィルムに印刷を施している
場合も、印刷に歪みを生じにくい。本発明の開口部つき
シュリンク包装体の製造方法においては、半折されたフ
ィルムを幅方向に溶断して両側縁にヒートシール線を有
する筒状袋を形成する工程、又は、商品の幅より広い位
置で半折されたフィルムを幅方向に溶断して、商品を収
納した筒状袋を分離するとともに、ヒートシール線を形
成する工程において、溶断をY字形に行い、筒状袋の折
り曲げ線の幅を開口部の幅より狭くすることが好まし
い。溶断をY字形に行う方法に特に制限はなく、例え
ば、Y字形の溶断刃を有する溶断機11を用いることが
できる。溶断をY字形に行い、筒状袋の折り曲げ線の幅
を開口部の幅より狭くすることにより、筒状袋全体を加
熱してフィルムを収縮させ、商品全体とほぼ密着させる
工程において、天面付近の収縮量を少なくするととも
に、角状の突起の発生を防止して、包装体の美観を高め
ることができる。
【0011】本発明の開口部つきシュリンク包装体の製
造方法においては、商品の幅より広い位置で半折された
フィルムを幅方向に溶断して、商品を収納した筒状袋を
分離するとともに、ヒートシール線を形成する工程にお
いて、溶断をX字形に行い、筒状袋の折り曲げ線の幅と
開口部の幅を筒状袋の中間部の幅より狭くすることがで
きる。溶断をX字形に行う方法に特に制限はなく、例え
ば、X字形の溶断刃を有する溶断機を用いることができ
る。図6は、X字形の溶断を行った状態を示す斜視図で
ある。商品の形状によっては、溶断をX字形に行い、筒
状袋の折り曲げ線20の幅と開口部15の幅を筒状袋の
中間部21の幅より狭くすることにより、筒状袋の形状
を商品14の形状に近づけ、筒状袋全体を加熱してフィ
ルムを収縮させ、商品全体とほぼ密着させる工程におい
て、収縮量を少なくして、包装体の美観を高めることが
できる。本発明の開口部つきシュリンク包装体は、半折
されたフィルムより形成される筒状袋を用いるので、包
装体の天面の少なくとも中央部にはヒートシール線が存
在せず、天面の中央部に印刷して包装体の美観を高め、
あるいは、商品に関する情報を提供することができる。
熱収縮性フィルムに印刷を施した場合には、溶断をY字
形又はX字形に行い、筒状袋の折り曲げ線の幅を開口部
又は中間部の幅より狭くすることによって、天面付近の
収縮量を少なくすることは、印刷部における歪みの発生
を防ぎ、包装体の美観を高める上で特に有効である。
【0012】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 図2に示す形状で、天面直径100mm、底面直径70m
m、高さ110mmのスナックめんの容器を、厚さ20μ
mの熱収縮性ポリプロピレンフィルムを用いて、図4に
示す工程により連続的にシュリンク包装した。熱収縮性
フィルムの両サイド10mmずつを長手方向に溶断するこ
とにより、両サイドに溶融補強縁を有する幅405mmの
フィルムとし、両サイドを5mmずらせて半折した。半折
されたフィルムをワンピッチ移送してY字形の溶断刃を
有する溶断機を用いて溶断し、開口部の幅177mm、折
り曲げ線の幅127mmの筒状袋を形成した。この筒状袋
にスナックめんの容器を挿入し、筒状袋の下部を部分加
熱してフィルム引きはがし用の開口部を形成し、次いで
筒状袋全体を加熱してフィルムを収縮させ、スナックめ
んの容器と密着させた。得られたシュリンク包装体は、
天面付近に角状の突起がなく美麗であった。包装体の開
口部には、フィルムの溶融補強縁の一方の半分と他方の
半分の接続部に段差があり、段差部分を指で摘まんで引
っ張ることにより、フィルムはヒートシール線で破れ
て、スナックめんの容器を容易に取り出すことができ
た。スナックめんの容器1個のシュリンク包装に用いた
熱収縮性ポリプロピレンフィルムの面積は752cm2
あり、従来のピロー包装に必要な面積1,055cm2に比
べると、約30%が節減された。 実施例2 図3に示す形状で、本体部分の断面が長径54mm、短径
40mmの楕円形、本体部分の高さが128mmであり、キ
ャップ部分の断面が直径35mmの円形、キャップ部分の
高さが20mmである化粧水の容器を、厚さ17μmの熱
収縮性ポリエチレン/ポリプロピレン/ポリエチレン積
層フィルムを用いて、図5に示す工程により連続的にシ
ュリンク包装した。熱収縮性フィルムの両サイド10mm
ずつを長手方向に溶断することにより、両サイドに溶融
補強縁を有する幅365mmのフィルムとし、両サイドを
5mmずらせて半折した。半折されたフィルムをワンピッ
チ移送し、折り曲げ線と前ピッチにおいて形成されたヒ
ートシール線により構成される角部に化粧水の容器を挿
入し、半折されたフィルムをY字形の溶断刃を有する溶
断機を用いて幅方向に溶断して、化粧水の容器を収納し
た開口部の幅80mm、折り曲げ線の幅50mmの筒状袋を
分離した。化粧水の容器を収納した筒状袋の下部を部分
加熱してフィルム引きはがし用の開口部を形成し、次い
で筒状袋全体を加熱してフィルムを収縮させ、化粧水の
容器と密着させた。得られたシュリンク包装体は、キャ
ップの天面や容器の肩付近に角状の突起がなく美麗であ
った。包装体の開口部には、フィルムの溶融補強縁の一
方の半分と他方の半分の接続部に段差があり、段差部分
を指で摘まんで引っ張ることにより、フィルムはヒート
シール線で破れて、化粧水の容器を容易に取り出すこと
ができた。
【0013】
【発明の効果】本発明の開口部つきシュリンク包装体
は、フィルムが商品に密着して優れた美観を有し、容易
にフィルムを引きはがして商品を取り出すことができ
る。また、本発明の製造方法によれば、美観に優れ、フ
ィルムの引きはがしの容易な開口部つきシュリンク包装
体を、少ない量の熱収縮性フィルムを用いて経済的に製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ピロー包装の説明図である。
【図2】図2は、本発明の開口部つきシュリンク包装体
の一態様の斜視図である。
【図3】図3は、本発明の開口部つきシュリンク包装体
の他の態様の斜視図である。
【図4】図4は、本発明の開口部つきシュリンク包装体
の製造方法の一態様の工程系統図である。
【図5】図5は、本発明の開口部つきシュリンク包装体
の製造方法の他の態様の工程系統図である。
【図6】図6は、X字形の溶断を行った状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 熱収縮性フィルム 2 商品 3 底面 4 開口部 5 ヒートシール線 6 天面 7 段差 8 縁 9 熱収縮性フィルム 10 三角板 11 溶断機 12 両側縁 13 筒状袋 14 商品 15 開口部 16 シュリンク包装体 17 熱刃 18 スクラップ 19 両サイド 20 折り曲げ線 21 中間部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱収縮性フィルムにより商品をシュリンク
    包装した包装体であって、包装体の底面にフィルム引き
    はがし用の開口部を有し、フィルム引きはがし用の開口
    部の全周が包装体の底面の全周より小さく、包装体の両
    側縁にヒートシール線が存在し、包装体の天面の少なく
    とも中央部にはヒートシール線が存在しないことを特徴
    とする開口部つきシュリンク包装体。
  2. 【請求項2】フィルム引きはがし用の開口部を形成する
    フィルムの縁の一方の半分と他方の半分が、接続部にお
    いて段差を有する請求項1記載の開口部つきシュリンク
    包装体。
  3. 【請求項3】フィルム引きはがし用の開口部を形成する
    フィルムの縁が、溶融補強縁である請求項1記載の開口
    部つきシュリンク包装体。
  4. 【請求項4】シート状の長尺熱収縮性フィルムを連続的
    に繰り出す工程、繰り出されたフィルムを半折する工
    程、半折されたフィルムをワンピッチ移送し、幅方向に
    溶断して両側縁にヒートシール線を有する筒状袋を形成
    する工程、筒状袋を開口して商品を挿入する工程、筒状
    袋の下部を部分加熱してフィルムを収縮させ、フィルム
    引きはがし用の開口部を形成する工程及び筒状袋全体を
    加熱してフィルムを収縮させ、商品全体とほぼ密着させ
    る工程を有することを特徴とする開口部つきシュリンク
    包装体の製造方法。
  5. 【請求項5】シート状の長尺熱収縮性フィルムを連続的
    に繰り出す工程において、フィルムの両サイドを長手方
    向に溶断することにより、両サイドに溶融補強縁を形成
    する請求項4記載の開口部つきシュリンク包装体の製造
    方法。
  6. 【請求項6】繰り出されたフィルムを半折する工程にお
    いて、両サイドを2〜20mmずらして半折する請求項4
    記載の開口部つきシュリンク包装体の製造方法。
  7. 【請求項7】幅方向に溶断して両側縁にヒートシール線
    を有する筒状袋を形成する工程において、溶断をY字形
    に行い、筒状袋の折り曲げ線の幅を開口部の幅より狭く
    する請求項4記載の開口部つきシュリンク包装体の製造
    方法。
  8. 【請求項8】シート状の長尺熱収縮性フィルムを連続的
    に繰り出す工程、繰り出されたフィルムを半折する工
    程、半折されたフィルムをワンピッチ移送し、折り曲げ
    線と前ピッチにおいて形成されたヒートシール線により
    構成される角部に商品を挿入する工程、商品の幅より広
    い位置で半折されたフィルムを幅方向に溶断して、商品
    を収納した筒状袋を分離するとともに、ヒートシール線
    を形成する工程、筒状袋の下部を部分加熱してフィルム
    を収縮させ、フィルム引きはがし用の開口部を形成する
    工程及び筒状袋全体を加熱してフィルムを収縮させ、商
    品全体とほぼ密着させる工程を有することを特徴とする
    開口部つきシュリンク包装体の製造方法。
  9. 【請求項9】シート状の長尺熱収縮性フィルムを連続的
    に繰り出す工程において、フィルムの両サイドを長手方
    向に溶断することにより、両サイドに溶融補強縁を形成
    する請求項8記載の開口部つきシュリンク包装体の製造
    方法。
  10. 【請求項10】繰り出されたフィルムを半折する工程に
    おいて、両サイドを2〜20mmずらして半折する請求項
    8記載の開口部つきシュリンク包装体の製造方法。
  11. 【請求項11】商品の幅より広い位置で半折されたフィ
    ルムを幅方向に溶断することにより、商品を収納した筒
    状袋を分離するとともに、ヒートシール線を形成する工
    程において、溶断をY字形に行い、筒状袋の折り曲げ線
    の幅を開口部の幅より狭くする請求項8記載の開口部つ
    きシュリンク包装体の製造方法。
  12. 【請求項12】商品の幅より広い位置で半折されたフィ
    ルムを幅方向に溶断することにより、商品を収納した筒
    状袋を分離するとともに、ヒートシール線を形成する工
    程において、溶断をX字形に行い、筒状袋の折り曲げ線
    の幅と開口部の幅を筒状袋の中間部の幅より狭くする請
    求項8記載の開口部つきシュリンク包装体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029514A (ja) * 2000-07-18 2002-01-29 Dainippon Printing Co Ltd 熱収縮性筒状ラベル及びその製造方法
JP2002347720A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 C I Kasei Co Ltd 熱収縮性フィルムおよび包装方法

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