JP2000176882A - ペーパーカッター - Google Patents

ペーパーカッター

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JP2000176882A
JP2000176882A JP10357233A JP35723398A JP2000176882A JP 2000176882 A JP2000176882 A JP 2000176882A JP 10357233 A JP10357233 A JP 10357233A JP 35723398 A JP35723398 A JP 35723398A JP 2000176882 A JP2000176882 A JP 2000176882A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基台に紙を載せたり回転刃を交換したりする際
に手や指を傷つける恐れのない安全性の高いペーパーカ
ッターを提供する。 【解決手段】スライダー6の案内枠8の側面8aの内壁
と対向する位置に空間Sと連通する収容部13を形成
し、側面8a内壁と収容部13の内壁との間には、移動
体15を摺動自在に支持した軸14を収容部13の内壁
に向かって下方に傾斜させて設け、レール5が下方に位
置してスライダー6が基台1と垂直となっている時、移
動体15は収容部13内に位置して回転刃10の刃先は
レール5の下端より突出可能となり、レール5を上方も
しくは下方に位置させる際に支持具4が軸14の傾斜角
度以上回動した状態にある時、移動体15は自重により
軸14に沿って摺動して空間S内に位置して、回転刃1
0の刃先はレール5の下端より突出不可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転刃を有するス
ライダーを下方に押圧しながらレールに沿って摺動させ
ることにより紙を切断するペーパーカッターに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転刃を有するスライダーを
下方に押圧しながらレールに沿って摺動させることによ
り回転刃が基台に載せられた紙を押し付けた状態で回転
し、これにより紙を切断することができるペーパーカッ
ターは知られており、例えば、米国特許5,322,0
01号、特開平10−34592号などに開示されてい
る。この種のペーパーカッターは、基台の前後両端に回
動自在に取り付けられた支持具にてレールを支持し、そ
のレールに回転刃を有するスライダーを摺動自在かつ昇
降自在に装着してあるもので、そのスライダーは弾発部
材により常時は上方に弾発支持されており、回転刃の刃
先は常時はレールの下端よりも上方に位置しているもの
である。そして、切断しようとする紙を基台に載せたり
スライダーに保持された回転刃を交換する作業は、支持
具を回動させてレールを上方に位置させた状態で行うも
のとしており、紙を載せた後や回転刃を交換した後に
は、再度支持具を回動させてレールを下方に位置させる
ものとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
種のペーパーカッターではスライダーがレールに対して
常に昇降自在となっているため、支持具を回動させてレ
ールを上方もしくは下方に位置させる時や、紙を基台に
載せたり回転刃を交換する時に、例えばスライダーを手
で握るようにして持つなどして、スライダーを常時上方
に弾発支持している弾発部材の弾発力に抗する力がスラ
イダーに少しでも加わると、スライダーが下降して回転
刃の刃先がレールの下端より突出してしまい、その刃先
で手や指を傷つけてしまう恐れがあった。そこで、本発
明はそのような問題点を解消して、レールを上方もしく
は下方に位置させる時や、基台に紙を載せる時や、回転
刃を交換する時において、手や指を傷つける恐れのない
安全性の高いペーパーカッターを提供することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、基台1の前後両端位置に回動自在に取り付
けた一対の支持具4にて支持されたレール5に回転刃1
0を有するスライダー6を摺動自在に装着してあり、前
記スライダー6は弾発部材11により常時上方に弾発支
持されて、前記レール5の上面と前記スライダー6の案
内枠8の上面内壁との間にはスライダー6の昇降を許容
する空間Sが形成されており、前記スライダー6が上方
に弾発支持されている時は回転刃10の刃先がレール5
の下端より上方に位置し、前記スライダー6を押圧して
下降させると回転刃10の刃先がレール5の下端より突
出するペーパーカッターにおいて、前記スライダー6の
案内枠8の側面8aの内壁と対向する位置に前記空間S
と連通する収容部13を形成し、前記側面8a内壁と前
記収容部13の内壁との間には、移動体15を摺動自在
に支持した軸14を収容部13の内壁に向かって下方に
傾斜させて設け、前記レール5が下方に位置してスライ
ダー6が基台1と垂直となっている時、前記移動体15
は収容部13内に位置して回転刃10の刃先はレール5
の下端より突出可能となり、前記レール5を上方もしく
は下方に位置させる際に前記支持具4が前記軸14の傾
斜角度以上回動した状態にある時、前記移動体15は自
重により軸14に沿って摺動して空間S内に位置して、
回転刃10の刃先はレール5の下端より突出不可能とな
るようにしたペーパーカッターである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を基にして詳細に説明する。図1〜図7は本発明の一実
施例を示すものである。1は切断する紙を載せる基台で
前後両端位置には一対の支持片2、2が立設してあり、
又、後述するスライダー6の回転刃10と対向する位置
にはカッターマット3が設けてある。このカッターマッ
ト3は両面テープにて接着固定してあるものであり、こ
のカッターマット3が古くなった場合には両面テープを
剥すことにより新たなものと交換することができる。
【0006】4、4は前記支持片2、2に枢着すること
により回動自在に取り付けられた一対の支持具であり、
この一対の支持具4、4の間には断面略コ字状のレール
5が支持されている。このレール5は前端部分を前端側
の支持具4の側面に嵌合固定すると共に後端部分を後端
側の支持具4の側面に嵌合固定することにより支持され
ているものであり、この一対の支持具4、4を上方に回
動させることによりレール5は図5に示すように上方に
位置して、この状態にて基台1に紙を載せることができ
るものであり、図1に示すようにレール5が下方に位置
している時には、基台1に載せられた紙はレール5によ
り押さえつけられるものとなっている。尚、レール5を
支持具4、4に支持させる方法は前記したように嵌合固
定によるものの他、ネジにより固定して保持させるもの
であっても良い。
【0007】6はレール5に摺動自在に装着されたスラ
イダーであり、図2、図3に示すようにスライダー本体
7と、そのスライダー本体7に一体に形成された軸体9
を回転軸として装着される円形の回転刃10と、スライ
ダー本体7の背面下方に取り付けられた弾発部材11
と、スライダー本体7の回転刃10装着側に着脱自在に
取り付けられて、回転刃10の一側面を支持して回転刃
10を回転自在に支持すると共に紙の切断中に回転刃1
0を覆い隠して指を傷つけないようにするキャップ12
とを備えているものである。又、スライダー本体7の背
面にはレール5の上方を覆う案内枠8が形成してある。
【0008】ここで、本実施例では弾発部材11を弾力
性のあるプラスチック製のものとしているが、この弾発
部材11は金属製のコイルスプリングなどであっても良
い。又、本実施例におけるキャップ12の着脱の構成に
ついては、図示していないがキャップ12を左右に回動
させることにより着脱をすることができるツイスト式の
ものとしている。しかしながら、このキャップ12の着
脱の構成についてはツイスト式の他、圧入嵌合、凹凸嵌
合、ネジ式など様々な公知の形態であっても良く、その
形態は特に問わない。
【0009】そして、スライダー6の装着方法は、レー
ル5を一対の支持具4、4に支持させる前において、レ
ール5の前端もしくは後端から弾発部材11をレール5
の内部に差し込むことにより図3に示すような形態で装
着されるものであり、このように装着した状態において
は、スライダー6は弾発部材11によりレール5に対し
て常時上方に弾発支持されている。そして、スライダー
6が弾発部材11により上方に弾発支持されている時、
スライダー本体7の背面に形成された案内枠8の上面内
壁とレール5の上面の間には空間Sが形成されるので、
弾発部材11により上方に弾発支持されているスライダ
ー6を下方に押圧すると、スライダー6はその空間Sの
範囲内において下降することができ、押圧を解くとスラ
イダー6は上昇して元の位置に戻る。つまり、スライダ
ー6は空間Sにより昇降が許容されているものである。
そして、スライダー6が弾発部材11により上方に弾発
支持されている時、回転刃10の刃先は図3に示すよう
にレール5の下端よりも上方に位置しており、スライダ
ー6を下方に押圧して下降させた時、回転刃10の刃先
は図4に示すようにレール5の下端より突出するもので
ある。尚、スライダー6を下方に押圧して下降させて回
転刃10の刃先が図4に示すようにレール5の下端より
突出した時、空間Sは完全に塞がれることはないもので
ある。
【0010】13はスライダー本体7の案内枠8の側面
8a内壁と対向する位置に形成された収容部である。こ
の収容部13は回転刃10の装着側に向かって窪んでお
り、空間Sと連通状態となっているものであり、この収
容部13の高さは、図3に示すようにスライダー6が弾
発部材11により上方に弾発支持されている状態におけ
る空間Sの高さと同一である。そして、図3に示すよう
に案内枠8の側面8aの内壁と収容部13の内壁との間
には、案内枠8の側面8a内壁から収容部13の内壁に
向かって下方に傾斜した軸14が設けてあり、この軸1
4には球状の移動体15が軸14に沿って摺動自在に支
持されている。ここで、収容部13の内壁に向かって下
方に傾斜している軸14の傾斜角度は本実施例において
は3°としているが、この傾斜角度は2°〜15°とす
るのが好ましい。そして、軸14が収容部13の内壁に
向かって下方に傾斜しているため、図1に示すようにレ
ール5が下方に位置してスライダー6が基台1と垂直に
なっている時は図3、図4に示すように自重により収容
部13内に位置しており、スライダー6が弾発部材11
により上方に弾発支持されている状態において、図5、
図6に示すように支持具4、4を上方に回動させてレー
ル5を上方に位置させる際にスライダー6が案内枠8の
側面8aの方向に傾いて、軸14の側面8a内壁側の端
部が収容部13内壁側の端部より下方に位置した状態、
すなわち支持具4、4が軸14の傾斜角度以上回動した
状態では、移動体15は自重により案内枠8の側面8a
内壁に当接するまで摺動して空間S内に位置するもので
ある。又、支持具4、4を下方に回動させて、レール5
を上方に位置している状態から下方に位置させてスライ
ダー6が基台1と垂直になると、案内枠8の側面8a内
壁に当接して空間S内に位置していた移動体15は、自
重により収容部13の内壁に当接するまで摺動して収容
部13内に位置するものである。
【0011】そして、軸14及び移動体15は、図3に
示すように移動体15が収容部13に位置する時には図
4に示すようにスライダー6を下降させた際に回転刃1
0の刃先がレール5の下端より突出するように設けら
れ、且つ、スライダー6が弾発部材11により上方に弾
発支持されている状態において、図6に示すように移動
体15が案内枠8の側面8a内壁に当接して空間S内に
位置する時には、図7に示すようにスライダー6を押圧
しても回転刃10の刃先がレール5の下端から突出しな
いように設けられるものであり、スライダー6が弾発部
材11により上方に弾発支持された状態における移動体
15とレール5の上面までの寸法H1と回転刃10の刃
先とレール5の下端までの寸法H2との関係は、H1<
H2となっている。ここで、本実施例では軸14、移動
体15は共に金属製のものとして、移動体15が軸14
に沿ってスムーズに摺動できるようにしているが、軸1
4をプラスチック製としたり、移動体15をプラスチッ
ク製やガラス製としたりすることも可能であり、移動体
15が自重により軸14に沿ってスムーズに摺動できる
のであれば、軸14、移動体15の材質は特に問わな
い。
【0012】そして、軸14、移動体15の組み付け方
法は、スライダー6をレール5に装着する前において、
まず、軸14を球状の移動体15の中心に設けられた貫
通孔(図示せず)に差し込んで軸14と移動体15を一
体としておき、その後に軸14の一端を収容部13の内
壁の凹部16に嵌合させ、他端を案内枠8の側面8a内
壁に沿って空間S内に無理入れして凹部17に嵌合させ
るものである。尚、この軸14、移動体15の組み付け
方法は、前記した方法の他にも、例えば案内枠8の側面
8aに貫通孔を設け(図示せず)、その貫通孔と移動体
15の貫通孔(図示せず)を連通状態として軸14を案
内枠8の側面8aの貫通孔に外側から差し込んで、軸1
4を案内枠8の側面8aの内壁と収容部13の内壁との
間に設けるといったことも可能であり、軸14、移動体
15の組み付け方法は特に問わない。
【0013】次に、本実施例によるペーパーカッターを
使用する際には、まず、レール5が下方に位置している
状態において、スライダー6を上方に弾発支持された状
態でレール5の後端まで摺動させる。尚、この時、移動
体15は収容部13内に位置している。そして、スライ
ダー6をレール5の後端に位置させたら、図5に示すよ
うに支持具4、4を上方に回動させてレール5を上方に
位置させる。すると、スライダー6は図6に示すよ案内
枠8の側面8aの方向に傾いて軸14の側面8a内壁側
の端部が収容部13内壁側の端部より下方に位置するの
で、収容部13内に位置していた移動体15は自重によ
り軸14に沿って案内枠8の側面8a内壁に当接するま
で摺動し、空間S内に位置する。つまり、支持具4、4
が軸14の傾斜角度以上回動した時に、移動体15は自
重により軸14に沿って案内枠8の側面8a内壁に当接
するまで摺動し、空間S内に位置する。そして、この状
態で弾発部材11によりレール5に対して上方に弾発支
持されたスライダー6を図7に示す矢印の方向に押圧し
ても、図7に示すように移動体15がレール5の上面に
当接して、スライダー6は回転刃10の刃先がレール5
の下端から突出するまでは下降することができない。従
って、この状態において回転刃10の刃先がレール5の
下端から突出することはない。これは、スライダー6が
弾発部材11により上方に弾発支持された状態における
移動体15とレール5の上面までの寸法H1と回転刃1
0の刃先とレール5の下端までの寸法H2との関係がH
1<H2となっているからである。
【0014】次に、図5に示すようにレール5を上方に
位置させたら、切断しようとする紙(図示せず)を基台
1に載せる。そして、紙を基台1に載せたら、支持具
4、4を下方に回動させてレール5を下方に位置させ
る。そして、レール5を下方に位置させてスライダー6
が図3に示すように基台1と垂直になった時、案内枠8
の側面8a内壁に当接して空間S内に位置していた移動
体15は自重により軸14に沿って収容部13の内壁に
当接するまで摺動して、収容部13内に位置する。これ
は、軸14が収容部13の内壁に向かって下方に傾斜し
ているからである。以上の作業により、紙を切断する準
備が整ったこととなる。
【0015】尚、レール5を下方に位置させる途中の段
階において、スライダー6は案内枠8の側面8aの方向
に傾いており、軸14の側面8a内壁側の端部が収容部
13内壁側の端部より下方に位置している間、すなわち
支持具4、4が軸14の傾斜角度以上回動した位置にあ
る間は、移動体15は案内枠8の側面8a内壁に当接し
て空間S内に位置しているので、レール5を下方に位置
させる途中の段階においても回転刃10の刃先がレール
5の下端から突出することはない。
【0016】ここで、前記した紙を切断する準備の一連
の作業において、レール5を上方あるいは下方に位置さ
せる時や紙を基台1に載せる時においては、回転刃10
の刃先は常にレール5の下端から突出することはないの
で、前記したようなレール5を上方あるいは下方に位置
させる作業や紙を基台1に載せる作業を行なう際に、回
転刃10の刃先により手や指を傷つける恐れがない。
【0017】そして、紙を切断する準備が整った後は、
スライダー6を下方に押圧しながら前方に摺動させる。
すると、回転刃10はその刃先が図4に示すようにレー
ル5の下端から突出した状態で紙を押し付けながら回転
するので、これにより、基台1に載せられた紙を切断す
ることができる。尚、この切断時において、基台1には
カッターマット3が設けてあるので、このカッターマッ
ト3により回転刃10の切れ味は鋭いものとなり、又、
回転刃10の刃先を傷めることもない。
【0018】そして、紙の切断が終了したら、スライダ
ー6への押圧を解いてスライダー6を上方に弾発支持さ
れた状態にし、その状態で、前記した紙を切断する準備
の一連の作業と同様にして、図5に示すように支持具
4、4を上方に回動させてレール5を上方に位置させ
る。この後、切断された紙を基台1より取り出す。尚、
このように紙を基台1より取り出す場合においても移動
体15は図6に示すように空間S内に位置しており、ス
ライダー6は図7に示すように回転刃10の刃先がレー
ル5の下端から突出するまで下降することができず、回
転刃10の刃先がレール5の下端から突出することはな
いので、紙を基台1より取り出す場合においても回転刃
10の刃先により手や指を傷つける恐れがない。
【0019】以上が、本実施例におけるペーパーカッタ
ーによる紙の切断方法であるが、回転刃10を交換する
場合は、前記した紙を切断する準備の一連の作業と同様
に図5、図6、図7に示すようにレール5を上方に位置
させた後にキャップ12を取り外して回転刃10を交換
するものであるので、回転刃10を交換するためにキャ
ップ12を取り外す際においても手や指を傷つける恐れ
がない。
【0020】以上、本発明の実施の形態として一実施例
を説明してきたが、前記した実施例における移動体15
は球状としていたが、この移動体15は図8に示すよう
に円柱状であったり、他にも角柱状、楕円状であっても
良く、その形状は特に問わないものである。又、図9に
示すように球体の上部に軸14を通すリングを設けたも
のを移動体15としても良い。要するに、この移動体1
5は、レール5が下方に位置してスライダー6が基台1
と垂直になっている時には、自重により収容部13内に
位置してスライダー6を押圧して下降させることにより
回転刃10の刃先をレール5の下端より突出させること
ができ、且つ、レール5を上方もしくは下方に位置させ
る際に支持具4、4が軸14の傾斜角度以上回動した状
態にある時には、自重により軸14に沿って摺動して空
間S内に位置してスライダー6を押圧しても回転刃10
の刃先がレール5の下端から突出しないようにすること
ができるものであれば良いものである。
【0021】
【発明の効果】以上のような構成とした本発明によれ
ば、レール5が下方に位置してスライダー6が基台1と
垂直となっている時には、移動体15が自重により収容
部13内に位置して回転刃10の刃先はレール5の下端
より突出可能となり、レール5を上方もしくは下方に位
置させる際に、スライダー6が案内枠8の側面8aの方
向に傾いて軸14の側面8a内壁側の端部が収容部13
内壁側の端部より下方に位置している時、すなわち支持
具4、4が軸14の傾斜角度以上回動した状態にある時
は、移動体15が自重により軸14に沿って摺動して空
間S内に位置して、スライダー6を押圧しても回転刃1
0の刃先がレール5の下端から突出しないので、レール
5を上方もしくは下方に位置させたり、レール5を上方
に位置させた状態で紙を基台1に載せたり、回転刃10
を交換したりする作業を行なう際に、回転刃10の刃先
により手や指を傷つける恐れがないものであり、本発明
のペーパーカッターは安全性が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体斜視図。
【図2】本発明の一実施例のスライダー6の一部透視背
面図。
【図3】本発明の一実施例のスライダー6が上方に弾発
支持されている状態を示す要部断面図。
【図4】本発明の一実施例のスライダー6を下降させた
状態を示す要部断面図。
【図5】本発明の一実施例のレール5を上方に位置させ
た状態を示す一部切欠斜視図。
【図6】本発明の一実施例のレール5を上方に位置させ
た状態を示す要部断面図。
【図7】本発明の一実施例のレール5を上方に位置させ
た状態においてスライダー6を押圧した状態を示す要部
断面図。
【図8】他の移動体15の例を示す斜視図。
【図9】更に他の移動体15の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 基台 2 支持片 3 カッターマット 4 支持具 5 レール 6 スライダー 7 スライダー本体 8 案内枠 9 軸体 10 回転刃 11 弾発部材 12 キャップ 13 収容部 14 軸 15 移動体 16、17 凹部 S 空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台1の前後両端位置に回動自在に取り
    付けた一対の支持具4にて支持されたレール5に回転刃
    10を有するスライダー6を摺動自在に装着してあり、
    前記スライダー6は弾発部材11により常時上方に弾発
    支持されて、前記レール5の上面と前記スライダー6の
    案内枠8の上面内壁との間にはスライダー6の昇降を許
    容する空間Sが形成されており、前記スライダー6が上
    方に弾発支持されている時は回転刃10の刃先がレール
    5の下端より上方に位置し、前記スライダー6を押圧し
    て下降させると回転刃10の刃先がレール5の下端より
    突出するペーパーカッターにおいて、前記スライダー6
    の案内枠8の側面8aの内壁と対向する位置に前記空間
    Sと連通する収容部13を形成し、前記側面8a内壁と
    前記収容部13の内壁との間には、移動体15を摺動自
    在に支持した軸14を収容部13の内壁に向かって下方
    に傾斜させて設け、前記レール5が下方に位置してスラ
    イダー6が基台1と垂直となっている時、前記移動体1
    5は収容部13内に位置して回転刃10の刃先はレール
    5の下端より突出可能となり、前記レール5を上方もし
    くは下方に位置させる際に前記支持具4が前記軸14の
    傾斜角度以上回動した状態にある時、前記移動体15は
    自重により軸14に沿って摺動して空間S内に位置し
    て、回転刃10の刃先はレール5の下端より突出不可能
    となることを特徴とするペーパーカッター。
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