JP2000176699A - プレス機械の下死点位置制御装置 - Google Patents

プレス機械の下死点位置制御装置

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JP2000176699A
JP2000176699A JP10375615A JP37561598A JP2000176699A JP 2000176699 A JP2000176699 A JP 2000176699A JP 10375615 A JP10375615 A JP 10375615A JP 37561598 A JP37561598 A JP 37561598A JP 2000176699 A JP2000176699 A JP 2000176699A
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JP10375615A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Minagawa
皆川隆喜
Hirohiko Oyamada
小山田裕彦
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Aida Engineering Ltd
Original Assignee
Aida Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス加工の荷重による振動及び駆動機構の総
合隙間の変化等の外乱を受けても、下死点におけるスラ
イド位置の高精度に、かつ繰り返し精度良く、制御出来
るプレス機械の下死点位置制御装置を提供する。 【解決手段】プレス作業域外の位置Xまでは、スライド
位置6をリニアスケール、すなわち直接検出器で直接検
出した位置情報をスライド位置指令信号5にフィードバ
ックして制御し、プレス加工域7の若干上方の位置Xか
ら下死点Yまでのプレス作業領域内ではプレス加工によ
る外乱を受けない金型から遠い位置に設けたエンコー
ダ、すなわち間接検出器で計測した位置情報に切り替
え、これをスライド位置指令信号5にフィードバックし
て制御する。従って、制御の乱れが防止出来、スライド
位置6は、プレス加工によるプレス機械の剛性、固有振
動等により矢印8に示す一定の変動が発生するだけで安
定した高精度の下死点が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボモータを駆
動制御してスライドを上限及び下限を規定して往復運動
させるプレス機械の下死点位置制御装置に関し、スライ
ドの下死点位置の精度が要求される精密プレス加工を行
う場合に有効である。
【0002】
【従来の技術】プレス機械の下死点位置制御装置は、ス
ライドの位置を直接検出し、その情報に基づいてスライ
ド位置を制御し、スライド駆動部分の発熱に起因する熱
膨張等によるスライド位置の変化の影響を最少に維持し
ていた。例えば、実開平2−28399のように、スラ
イド下面に立設した可動体の下端位置を検出器で検出
し、スライド下死点の変化に応じてスライドのダイハイ
トを調節していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は、ス
ライドが下死点に向けて下降し、図4に示すように、プ
レス加工域に入ると、例えば、打ち抜き加工時のブレー
クスルーによる急激な荷重の変動により、スライドの振
動、あるいはスライド駆動機構の総合隙間の変化が発生
し、スライド位置指令信号1に追従すべき実際のスライ
ド位置2が矢印3で示すように乱れる。その結果、実際
のスライド位置2にスライド位置制御が追従出来なくな
る場合が発生して、スライド位置指令信号1にも乱れが
生じ、スライド位置の繰り返し精度の不安定、すなわ
ち、再現性が低くなると言う欠点があった。
【0004】本発明の目的は、上述の課題を解決し、ス
ライド位置指令信号に乱れが生ずることがなく、安定
し、かつ再現性の高い高精度の下死点位置が得られるプ
レス機械の下死点位置制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明は、サーボモータに駆動されて昇降するス
ライドの位置情報に基づいてスライド位置を制御するプ
レス機械の下死点位置制御装置において、スライド位置
を直接的に検出する直接検出器と、スライド位置をスラ
イドの振動、あるいは総合隙間の影響等のない部分から
間接的に検出する間接検出器とを具備し、プレス作業領
域外のスライドストローク範囲のスライド位置を直接検
出器で検出するとともに、プレス作業領域内のスライド
ストローク範囲のスライド位置を間接検出器に切り替え
て検出して制御することにより、高い下死点位置精度を
得る。
【0006】また、上述のプレス機械の下死点位置制御
装置において、スライド位置の検出を直接検出器から間
接検出器に切り替える際は、直接検出器の最新のスライ
ド位置検出値を基準として間接検出器に切り替え制御す
る。
【0007】さらには、上述のプレス機械の下死点位置
制御装置において、直接検出器をリニアスケールとし、
間接検出器をエンコーダとする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1から図3に、本発明における
プレス機械の下死点位置制御装置の一実施例を示す。図
1(a)は、スライド位置指令信号5により制御されて
追従するスライド位置6の理想的な態様を示す。上死点
から下降してきて位置Xに至るまでのプレス作業領域外
の領域では、後述する直接検出器でスライド位置を検出
して制御し、位置Xから下死点Yに至るまでのプレス作
業領域では、プレス作業による振動及びスライドを駆動
する駆動機構の各部の隙間を総合した総合隙間の影響等
を受けない部分に設けた後述する間接検出器でスライド
位置を検出して制御することを示している。
【0009】位置Xで、スライド位置指令信号5及び実
際のスライド位置6を表す線が段を描いているが、これ
は直接検出器から間接検出器に切り替えて制御すること
を明確にするためであって、実際にはほとんど線として
連続するものである。
【0010】位置Xから下死点Yに至るまでのプレス作
業領域は、図1(b)に示すように、実際にプレス加工
を行うプレス加工域7を含み、ここではスライド位置6
は矢印8で示すように、プレス作業荷重による振動及び
総合隙間の影響を受けて乱れた線を描く。この時、間接
検出器を用いるので、従来例のようにスライド位置指令
信号5に乱れが影響することはない。すなわち、制御の
乱れは発生しないので、スライド位置6の矢印8で示す
乱れは、プレス機械及び金型の剛性及び固有振動等によ
り一義的に決定されるもので、再現性があり、下死点Y
の位置は安定する。
【0011】図2は、上述の下死点位置制御装置を適用
したプレス機械9を示す。プレス機械9のフレーム10
には、ガイド棒11で上下動自在に案内したスライド1
2を設け、フレーム10上部に上下方向を向けて回転自
在に支持したねじ軸13とスライド12を螺合させ、ね
じ軸13に固設したプーリ14とサーボモータ15の出
力軸のプーリ16とをタイミングベルト17で連結し、
サーボモータ15を往復回転制御することによりスライ
ド12を昇降制御している。サーボモータ15には、間
接検出器、すなわちエンコーダ18を直結している。ス
ライド12と対向するフレーム10部には、上下方向の
直接検出器、すなわちリニアスケール19を設けてスラ
イド位置を直接的に検出している。
【0012】スライド位置は、スライド12とボルスタ
20間に据え付ける図示していない金型に出来るだけ近
いスライド12部分を測定する程精度が良いので、リニ
アスケール19は、そのような条件に適したフレーム1
0部分に設けている。プレス作業を始めると、スライド
12が受けるプレス荷重により、ねじ軸13との螺合部
分に大きな摩擦力を生じて発熱する。この発熱でねじ軸
13が伸び、下死点位置が変動するので、エンコーダ1
8だけで下死点の測定を行っても高い下死点精度は得ら
れない。
【0013】他方、リニアスケール19による直接検出
は、プレス加工域で振動等により下死点精度が得られな
い。しかし、エンコーダ18で短時間測定を行えば、極
めて高精度が得られる。従って、プレス加工域に入る若
干手前の図1に示す位置Xで、リニアスケール19によ
る最新のスライド位置検出値を基準にしてエンコーダ1
8による間接検出に切り替えれば、高精度で安定した下
死点の位置が得られると言うのが本発明の原理である。
【0014】直接検出器及び間接検出器の測定精度の一
例を示せば、次の通りである。 リニアスケール 最小分解能 0.5μm エンコーダ サーボモータ1回転当たり発生パルス数 100万パルス プーリ14とプーリ16の減速比 1/3、 ねじ軸13のねじリード 25mm、とすれば、 25×1/3×1/100万=0.008μm/パルス なお、切り替え位置Xは、金型によって特性が異なる
が、下死点上のプレス加工域7の高さより若干高い位置
を位置Xとしてリニアスケール19に設定すればよい。
【0015】図3は、制御回路21の一例である。スラ
イド位置指令信号5は、あらかじめ設定したスライドモ
ーションカーブに従って別の制御部からパルス信号とし
て入力される。このスライド位置指令信号5を速度指令
に変換してサーボモータ15を回転させ、スライド12
を昇降駆動する。スライド12の位置を直接検出器であ
るリニアスケール19で測定し、位置フィードバックと
速度フィードバックをスライド位置指令信号5に行い、
サーボモータ15を制御する。
【0016】スライド位置の測定を直接検出器であるリ
ニアスケール19から間接検出器であるエンコーダ18
に切り替えるスライド12の位置Xを設定値22として
プリセットしておく。リニアスケール19の測定値と設
定値22とを演算器23で比較して一致した時、切替え
信号を位置フィードバックの切替器24と速度フィード
バックの切替器25とに出力して切り替え、位置及び速
度フィードバックをリニアスケール19からエンコーダ
18による測定に切り替える。以後、エンコーダ18の
発信するパルス数がスライド12の位置Xから下死点Y
までの距離、例えば1mm分となった時のスライド12
の位置が下死点となる。続いて、スライド位置指令信号
5が上昇の指令となり、スライド12は上昇に転ずる。
【0017】上述において、直接検出器19及び間接検
出器18は、それぞれリニアスケール及びエンコーダに
限るではなく、これらに相当するものであればよい。ま
た、制御回路21も、これに相当するものであれば、他
の設計変更した回路でもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、プレス機械のスライド位置の測定に直接検出
器と間接検出器を用い、プレス作業領域の外と内とで切
り替えて使うので、スライド位置の下死点位置制御にプ
レス加工による振動及び駆動系の総合隙間の変化等の影
響を除くことが出来た結果、下死点精度が向上し、かつ
繰り返し精度が安定する等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下死点位置制御装置による制御態様の説明図
【図2】下死点位置制御装置を装備したプレス機械の要
部正面図
【図3】制御回路図
【図4】従来例における下死点位置制御態様の説明図
【符号の説明】
1はスライド位置指令信号、2はスライド位置、3は矢
印、5はスライド位置指令信号、6はスライド位置、7
はプレス加工域、8は矢印、9はプレス機械、10はフ
レーム、11はガイド棒、12はスライド、13はねじ
軸、14,16はプーリ、15はサーボモータ、17は
タイミングベルト、18はエンコーダ、19はリニアス
ケール、20はボルスタ、21は制御回路、22は設定
値、23は演算器、24,25は切替器、である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーボモータに駆動されて昇降するスライ
    ドの位置情報に基づいてスライド位置を制御するプレス
    機械の下死点位置制御装置において、スライド位置を直
    接的に検出する直接検出器と、スライド位置を間接的に
    検出する間接検出器とを具備し、プレス作業領域外のス
    ライドストローク範囲のスライド位置を前記直接検出器
    で検出するとともに、プレス作業領域内のスライドスト
    ローク範囲のスライド位置を前記間接検出器に切り替え
    て検出して制御することを特徴とするプレス機械の下死
    点位置制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のプレス機械の下死点位置
    制御装置において、前記スライド位置の検出を前記直接
    検出器から前記間接検出器に切り替える際は、前記直接
    検出器の最新のスライド位置検出値を基準として前記間
    接検出器に切り替え制御することを特徴とするプレス機
    械の下死点位置制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1、または請求項2に記載のプレス
    機械の下死点位置制御装置において、前記直接検出器を
    リニアスケールとし、前記間接検出器をエンコーダとし
    たことを特徴とするプレス機械の下死点位置制御装置。
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Cited By (4)

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